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2018年6月20日 中央社会保険医療協議会 薬価専門部会 第145回議事録

○日時

平成30年6月20日(水)10:00~10:09

 

○場所

厚生労働省講堂(低層棟2階)

○出席者

中村洋部会長 野口晴子部会長代理 田辺国昭委員
幸野庄司委員 平川則男委員 宮近清文委員
松本純一委員 今村聡委員 遠藤秀樹委員 安部好弘委員
村井泰介専門委員 平野秀之専門委員 上出厚志専門委員
<事務局>
鈴木保険局長 渡辺審議官 伊原審議官 迫井医療課長 古元医療課企画官
矢田貝保険医療企画調査室長 中山薬剤管理官 小椋歯科医療管理官 他

○議題

○平成30年度に実施する医薬品価格調整について(案)

○議事

 

○中村部会長
若干早いですけれども、ただいまより、第145回「中央社会保険医療協議会 薬価専門部会」を開催いたします。
まず、本日の委員の出席状況について御報告します。
本日は、関委員、吉森委員が御欠席です。
なお、会議冒頭のカメラの頭撮りは、ここまでとさせていただきます。
(報道関係者退室)
○中村部会長
それでは、議事に入らせていただきます。
今回は「平成30年度に実施する医薬品価格調査について(案)」を議題といたします。
事務局より資料が提出されておりますので、薬-1について説明をお願いします。三浦経済課長、お願いします。
○三浦経済課長
経済課長でございます。
お手元の資料、中医協の薬-1を御用意いただけますでしょうか。平成30年度に実施をいたします医薬品価格調査について御審議をお願いしたいと思います。
3月30日に開催されました医療機関等における消費税負担に関する分科会及び4月11日に開催されました中医協の総会におきまして、平成31年10月の消費税率の引き上げに向けました薬価調査について、平成31年度予算編成の観点なども踏まえて、平成30年に平成29年と同様のスケジュールで実施するという方針が示されて、総会において了承されたところでございます。この方針を踏まえまして、本日は、今年度実施いたします医薬品価格調査の具体的な内容をお示ししております。
まず、お手元の資料の「1.趣旨」でございますけれども、今、申し上げましたとおり、平成31年10月の消費税の引き上げへの対応のための調査という形で合意をいたしております。
2ポツ以下で、調査の具体的な内容をお示ししておりますが、基本的には平成29年に行いましたものにのっとって行いたいと思っております。裏面に平成29年度の実施の実績が御用意されております。
4ポツをごらんいただければと思います。下線が何カ所か引いてございます。昨年度の薬価制度改革の一環におきまして、薬価調査の正確性の確保という観点から、販売側データとの突合を可能とするために4ポツの下線にありますとおり、購入サイド調査におきましても医薬品購入先の卸販売業者の情報について御記載をいただくことといたしておるところでございます。
この負担を考慮いたしまして、抽出率については半分にするということと合わせて措置として講じておるところでございます。今年度の調査につきましては、薬価制度の抜本改革の趣旨を踏まえたものでございますので、御理解を賜ればと思います。
私からの説明は以上となります。
○中村部会長
ありがとうございました。
それでは、ただいまの説明に関しまして、何か御質問等ございましたら、お願いいたします。
松本純一委員、お願いします。
○松本純一委員
以前の調査で卸は全数調査、そして医療機関は抽出して調査ということでございました。卸だけでいいのではないかという議論もございました。ただ、突合するためには医療機関も必要であるという趣旨の中で、こちらも同意させていただいたことを記憶しておりますが、今回、新たに購入サイドが購入先まで記載するという大きな負担もかかるわけなのですけれども、ということは今まで突合をしてきた中で突合できなかった、今までの調査では不備があったから今回はこうするのだというような趣旨なのでしょうか。まず、1点、御質問させていただきます。
○中村部会長
では、経済課長お願いします。
○三浦経済課長
経済課長でございます。
従前の方法では、購入側の調査の中で、どこから購入したかというデータを取っておりませんでしたので、今回は、この突合ができなかったという点について、改良をしたいという趣旨でございます。
○中村部会長
松本純一委員、お願いします。
○松本純一委員
突合ができなかったということで、不都合があったという理解でよろしいのでしょうか。
○中村部会長
経済課長、お願いします。
○三浦経済課長
ありがとうございます。
不都合と申しましょうか、結局購入側にある数字で卸側にない数字、要は完全にマッチしないようなデータが一部にあったということですので、そういう意味では不具合があったというような表現になろうかと思います。
○中村部会長
松本純一委員、お願いします。
○松本純一委員
そういうことであれば、今回、客体数を減らしてでもこのような調査をすることには一定の理解をいたしますが、調査対象となりました個々の医療機関にとってはかなり負担がふえると思います。この点についての配慮とか対応について何かお考えでしょうか。
○三浦経済課長
どうもありがとうございます。経済課長でございます。
負担がふえるということについては、私どもも大変申しわけなく思っておりまして、今回、記載事項が増えることについての趣旨については、丁寧に調整をしながら理解を求めるような努力をしたいというのが1点でございます。
また、記載に当たりましても、例えば卸業者のお名前を記載いいただくことも可能でございますけれども、数字などを組み合わせた卸業者のコードを記載いただくといった簡便な手法ですとか、あるいは紙で提出いただく場合には同じ記載はしていただかなくても同一の卸業者の記載は1カ所記載いただければ済むようなさまざまな工夫は組み合わせて行いたいと考えております。
○中村部会長
松本委員、お願いします。
○松本純一委員
わかりました。なるべくその辺の負担が少なく、でも回収率がなるべく落ちないようにしていただきたいと思うのですけれども、これで従前より回収率が落ちると思うのですが、客体数を減らして回収率が減るということで、実数というのはかなり減るのではないかと思うのですけれども、それでも統計上は特に問題ないというお考えなのでしょうか。
○三浦経済課長
経済課長でございます。
確かに事務負担が増えることで回収率が落ちてしまうかもしれない、それによって母数が減ってしまう。いずれにせよ今回新しい変化と申しましょうか、見直しを行いますものですから、そこをしっかり検証しながら正確性がきちんと担保されているかどうかということを確認してまいりたいと思います。
○中村部会長
ほかはいかがでしょうか。どうぞ。
○村井専門委員
申しわけございません。
今回の調査について専門委員の立場から一言言わせていただきたいのですが、よろしいでしょうか。
今回の調査は、薬-1の趣旨に明確に記載されているとおり、あくまで平成31年10月に予定されている消費税の引き上げ分を薬価に適切に転嫁するために実施するものであると理解しております。したがいまして、薬価の毎年全面改定に直接つながることのないようにしていただきたいと思っております。
調査を実施した後に万が一消費税を引き上げないという事態が出来した場合には、この薬価調査の結果を活用すべきではないと考えております。よろしくお願いしたいと思います。
○中村部会長
これは御意見ということで、企画調査室長お願いします。
○矢田貝保険医療企画調査室長
改定について御意見ですので、一言。今回の31年度の薬価改定は、来年10月の消費税引き上げに伴い実施するものでございます。実勢価にあわせて薬価の引き下げを行った上で消費税部分をお出しするという考え方で、これまでも同様の考え方で行ってきたものでございます。
したがいまして、今回の改定につきましては、消費税の引き上げに伴い必要になるものという趣旨に照らして検討すべきものと考えているところでございます。いずれにいたしましても、改定の時期や方法につきましては、今後、関係者の御意見を踏まえながら検討していきたいと考えているところでございます。また、消費税率の引き上げが延期になるということについては、想定していないところでございます。
以上でございます。
○中村部会長
ほかはいかがでしょうか。
ありがとうございました。
ほかに御意見ないようでしたら、本件につきましては本日の総会に報告したいと思いますが、よろしいでしょうか。
(「異議なし」と声あり)
○中村部会長
ありがとうございました。それではそのようにしたいと思います。
本日予定された議題は以上になります。
次回の日程につきましては、追って事務局より連絡いたしますので、よろしくお願いいたします。
それでは、本日の薬価専門部会はこれにて閉会といたします。
どうもありがとうございました。
○古元医療課企画官
ありがとうございました。
それでは、準備が整い次第、保険医療材料専門部会を開催いたしたいと思います。よろしくお願いいたします。

 

(了)
<照会先>

厚生労働省保険局医療課企画法令第1係

代表: 03-5253-1111(内線)3288

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