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ホーム> 政策について> 審議会・研究会等> 中央社会保険医療協議会(中央社会保険医療協議会診療報酬改定結果検証部会)> 中央社会保険医療協議会 診療報酬改定結果検証部会 第68回議事録(2023年6月21日) -

 
 

2023年6月21日 中央社会保険医療協議会 診療報酬改定結果検証部会 第68回議事録

○日時

令和5年6月21日(水)基本問題小委員会終了後~

○場所

日比谷国際ビル コンファレンススクエア 8F

○出席者

永瀬伸子部会長 本田文子部会長代理 飯塚敏晃委員 小塩隆士委員 
笠木映里委員 安川文朗委員 
<事務局>
伊原保険局長 眞鍋医療課長 中田医療技術評価推進室長
荻原保険医療企画調査室長 安川薬剤管理官 小嶺歯科医療管理官 他

○議題

○部会長代理の指名について
○令和4年度診療報酬改定の結果検証に係る特別調査(令和4年度調査)の報告書案について

 

○議事

○永瀬部会長
 ただいまより第68回「中央社会保険医療協議会 診療報酬改定結果検証部会」を開催いたします。
 総会と同様、対面を基本としつつ、オンラインも組み合わせての開催としております。また、会議の公開については、ユーチューブによるライブ配信で行うこととしております。
 まず、委員の出席状況について御報告します。
 本日は、全員が御出席でございます。
 それでは、まず、診療報酬改定結果検証部会に属する委員に異動がございましたので御報告します。
 これまでの総会において指名がありましたとおり、新たに本田委員、安川委員に御就任いただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。
 それでは、議事に入ります。
 まず初めに、部会長代理の指名を行いたいと思います。
 部会長代理については、社会保険医療協議会令第1条第9項の規定によりまして、部会長があらかじめ指名する者が、部会長代理をすることとされております。
 本田委員に部会長代理をお願いすることにしたいと思いますが、いかがでしょうか。
(異議なしの意思表示あり)
○永瀬部会長
 ありがとうございます。
 それでは、部会長代理は、本田委員にお願いいたします。
 次に「令和4年度診療報酬改定の結果検証に係る特別調査(令和5年度調査)の調査票案等について」を議題といたします。
 事務局より資料が提出されておりますので、説明をよろしくお願いいたします。
○荻原保険医療企画調査室長
 保険医療企画調査室長でございます。
 資料検-1、検-2、検-2参考でございます。
 令和4年度診療報酬改定の結果検証調査につきましては、令和4年6月15日の中医協で御承認いただきました調査計画に基づきまして、2か年に分けて実施することとしております。
 今回、令和5年度に調査を実施する5項目につきまして、調査票案を作成しております。
 作成に当たりましては、5つの調査ごとに、公益委員、有識者等で構成した調査検討委員会におきまして、具体的な調査票の内容を御検討いただいております。
 また、短い期間ではありますが、事前に中医協委員の皆様にも、原案を2回御確認いただきまして、そこでいただいた御意見について、できる限り調査票のほうに反映させていただきました。
 短期間でたくさんの量の調査票案を御確認いただきまして、誠にありがとうございました。
 今後のスケジュールとしましては、本日、調査票案が御承認いただければ、7月下旬を目途に調査を実施しまして、督促・回収・集計・分析を経て、調査結果について報告書を作成し、まとまり次第、10月末から11月の上旬頃の中医協に御報告したいと考えております。
 それでは、個別の調査票の説明に移る前に、まずは検-1について御説明いたします。
 医療情報・システム基盤整備体制充実加算につきまして、インターネット調査を事前に実施いたしました。
 本調査の結果を報告した上で、本年の調査票案についてお諮りいたします。
 時間の関係で、ポイントを絞って御説明できればと思います。
 検-1の1枚目、2枚目については、本調査の概要でございます。
 昨年12月23日の中医協附帯意見におきまして、早急に患者・国民の声を丁寧かつ幅広に聞き、初診及び今回追加された再診において、取得した医療情報の活用による医療の質の向上の状況等について十分に調査・検証を行うこととされてございます。
 これを踏まえまして、本年5月2日から15日まで、2,000人を対象に直近3か月のマイナンバーカードの健康保険証の利用の有無で、1,000人ずつを人口分布に応じて割りつけまして、調査を実施してございます。
 2ページ目は、本調査の調査項目を掲載してございます。全体で8問、そもそもこの加算について認知をしているか、そのメリットの認知、もしくは薬剤情報の提供に同意したかどうか、または実感したメリットなどについて調査把握をしてございます。
 3ページ目以降が、結果の概要となります。
 3ページ目、基本の属性についてですが、マイナンバーカードと健康保険証を一体化している方の割合は約6割となっております。全国平均で見ますと、約5割ほどですので、高い数字となってございます。
 また、直近3か月の利用につきましては、2割となっております。先ほどの6割と合わせて全体から見ますと、およそ12%程度となりますが、全国平均6%よりも高い数字となってございます。
 なお、この3ページですが、先ほど2,000人と申し上げましたけれども、右のほうに9,900人という数字が出てまいりますが、これは、マイナンバーカードの利用歴で1,000人ずつを集める必要がございましたので、1,000人が集まるまで質問を続けたところ、結果的に9,900人に質問をしたということでございます。
 4ページ目、加算の認知度についてでございます。
 受診歴あるか否かで比べますと、ありは6割、ないしは4割が認知してございます。
 5ページ目、6ページ目は、加算の点数差、低い点数の算定のために同意が必要であることを知っているかどうかについて質問したものです。いずれも受診歴ありのほうが高い数字となってございます。
 7ページ目でございます。
 メリットの認知度についての質問の結果です。1つ以上のメリットを認知している方の割合は、5割弱となっております。
 各項目について見ると、2から3割程度となっておりまして、受診歴ありのほうが高い数字となってございます。
 1枚飛ばしまして、9ページ目を御覧いただきますと、受診回数別に分析したものとなっております。受診回数が多くなるほど、メリットの認知度が高くなる傾向にございます。
 さらに1枚飛ばしまして、11ページ目を御覧いただきたいと思います。
 メリットの認知経路につきましては、新聞、テレビ、インターネット、SNSが多いことが分かります。
 また、受診歴ありの方について見ますと、医療機関、薬局内の掲示により認知した割合というのが高くなってございます。
 少し飛びまして、15ページ目を御覧いただけますでしょうか。
 先ほどは、メリットの認知についての結果でしたが、15ページ目については、実感したメリットについてでございます。
 1つ以上のメリットを実感した割合は、4割強となってございます。各項目で見てみますと、おおむね10%台前半の結果となってございます。
 同じく16ページ目、受診回数別に見てみますと、受診回数が多くなるほど、比較的実感割合が高くなる傾向にあるのが見て取れます。
 17ページ目ですが、同意の有無別で見たものでして、同意があるほうがメリットの実感というのは、割合としては高くなっているということでございます。
 最後、20ページ目を御覧いただきますと、メリットの認知が、メリットの実感につながるかを見ております。青色については、メリットを認知した人がメリットを実感した割合、オレンジについては、メリットを認知していなかった人がメリットを実感した割合となっています。
 認知していなかった方でも、いざ使ってみると、メリットを実感しているということが見て取れるかと思っております。
 検-1の説明は、以上でございます。
 続きまして、検-2の御説明に移りたいと思います。
 資料が大部で恐縮でございますが、時間の関係上、ポイントを絞って御説明させていただきます。
 資料のページ番号につきましては、右下の通しのページ数で御説明申し上げます。
 右下の通しページの2ページを御覧いただけますでしょうか。
 実際に調査を行う際には色を外しますが、本日は御説明用に、コロナに関する質問には黄色いマーカーを、前回調査から新規に追加した質問には青色マーカーをつけております。
 右下の通しページの3から5ページを御覧いただきますでしょうか。
 各調査票に共通しておりますが、調査の概要といたしまして、調査の目的、対象を記載しております。
 調査の手順としましては、紙媒体への記入後、郵送返送いただく方法が原則ですが、施設票につきましては、回答者の負担軽減のため、専用ホームページより電子調査票をダウンロードし、入力の上、メールへの添付により返送するオンライン上での回答を選択できるようにしております。
 また「3.主な調査事項」では、新型コロナウイルスの影響に関する項目、今回新設した項目、前回調査から削除した主な項目を一覧できるようにまとめて記載しております。
 これらは、今回新規調査となります、オンライン資格確認システムに係る診療報酬上の対応の実施状況調査を除き、各調査とも共通となっております。
 順番が前後いたしますが、先ほどの検-1の関係もありまして、最後の5つ目の調査、オンライン資格確認システムに係る診療報酬上の対応の実施状況調査から御説明できればと思います。
 ページは飛びまして、144ページを御覧いただけますでしょうか。
 144ページからは、病院・診療所票となっております。
 施設の概要ですとか、オンライン資格確認等システムの導入状況、電子カルテシステムの導入状況、医療情報システム基盤整備体制充実加算の算定状況、マイナンバーカードの健康保険証利用に対する診療情報、薬剤情報等の活用状況などについて、調査を行うこととしております。
 また、歯科診療所調査票においても、同様の内容で調査を行います。
 続きまして、152ページを御覧いただけますでしょうか。保険薬局票になります。
 薬局の概要、オンライン資格確認等システムの導入状況、電子薬歴システムの導入状況、医療情報・システム基盤整備体制充実加算の算定状況、マイナンバーカードの健康保険証利用に対する診療情報、薬剤情報等の活用状況などについて、調査を行うこととしてございます。
 156ページからは、患者票となっております。
 患者の基礎的な情報、医療機関や保険薬局の利用状況、医療情報・システム基盤整備体制充実加算の認知、マイナンバーカードの健康保険証利用状況などについて、調査を行います。
 患者調査票のインターネット調査におきましても、同様の内容での調査を行うこととしてございます。
 続きまして、1つ目の調査、リフィル処方箋の実施状況調査につきまして、御説明させていただきます。
 7ページ目からが、病院・診療所票となってございます。
 リフィル処方箋に関しまして、制度の認知、発行枚数の把握状況、トレーシングレポート受領頻度、患者からの希望の有無、リフィル処方箋発行に係る検討についての今後の見通しなどについて、調査を行うこととしてございます。
 10ページ目からが医師票となっております。
 リフィル処方箋に関して、制度の認知、発行の有無、割合、患者からの希望の有無、リフィル処方箋発行に係る検討についての今後の見通しなどについて、調査を行うこととしております。
 12ページからが、保険薬局票です。
 リフィル処方箋の対応状況、医療機関との連携、リフィル処方箋に関する薬局薬剤師への影響などについて調査を行います。
 17ページからは、患者票となっております。
 リフィル処方箋を交付された経験ですとか、利用意向などについて、調査を行うこととしてございます。
 続きまして、2つ目の調査の歯科医療機関における院内感染防止対策の評価等に関する実施状況調査でございます。
 29ページ目以降が、各調査票案になります。
 29ページ以降が、施設票となります。医療機関の概要、院内感染防止対策の実施状況、歯科疾患の重症化予防をはじめとした各種診療料加算の算定状況ですとか実施状況、多職種連携の取組状況などについて調査を行います。
 43ページ目以降が、患者票となります。
 患者の診療内容を含む基礎的な内容、歯科疾患に係る定期的な管理の受診状況、かかりつけ歯科医の認識や、かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所の認知度などについて調査を行います。
 続きまして、3つ目のかかりつけ薬剤師、薬局の評価を含む調剤報酬改定の影響及び実施状況調査につきまして、御説明いたします。
 54ページ目以降が調査票案となります。
 54ページ目からは、保険薬局票でございます。薬局の概要、医療機関との連携等に関する設問に加え、麻薬調剤の実績など、または、かかりつけ薬剤師に関する取組などについて調査を行います。
 68ページ目からが診療所票、73ページ目からが病院票となります。それぞれ施設の概要、医薬品の処方状況ですとか、保険薬局との連携状況などについて調査を行います。
 79ページ目からが、患者票となります。
 医療機関や保険薬局の利用状況等、服薬期間中のフォローアップ、かかりつけ薬剤師についての考えなどについて調査を行います。
 続きまして、右下の通しページの88ページ目を御覧いただけますでしょうか。
 4つ目の調査の後発医薬品の使用促進策の影響及び実施状況調査になります。
 93ページ目以降が、各調査票案でございます。全体として、例年の調査票と同様の調査内容でございますが、医薬品の供給不足の影響についての設問は、昨年に引き続き、設けてございます。
 最後に、168ページを御覧いただければと思います。
 電子レセプトデータの活用についてでございます。検証調査におきましては、調査対象者の負担を軽減し、回答率の向上を図るために、また、幅広い調査対象について状況を把握するために、NDBデータのレセプト情報により、診療報酬の算定状況などを分析することで調査の一部とするとしております。
 こちらは、平成27年度以降、毎年実施しておりまして、今年度も引き続き実施したいと考えております。
 表の下のほうに、調査項目ごとにNDBデータを用いて実施する主なものを掲示してございます。
 NDBデータは全数調査となりますので、単純に全体としての診療報酬項目の算定傾向などを把握する場合には、こちらのNDBデータを利用いたします。
 一方、検証調査に回答した医療機関の状況などにおいて、算定回数とクロス集計して分析するような場合につきましては、NDBデータだけでは利用できませんので、そのような場合においては、調査票においても、算定回数などを御回答いただくとしてございます。
 長くなりましたが、説明は以上でございます。
○永瀬部会長
 ありがとうございました。
 ただいまの説明について、何か御質問等ございましたら、どうぞお願いいたします。
 特に御質問等ございませんでしょうか。
 どうぞ。
○小塩委員
 すみません、1つだけ確認させてください。前半のオンラインの調査についてですが、これは、中医協の附帯意見で、こういう調査をするようにという意見があり、それに対応して、調査をしていただいたと理解しております。
 それで、1ページ目の最後のところに、課題が把握された場合には、速やかに中医協へ報告の上、対応を検討することという意見が書いてあるのですが、今回特に対応が必要な大きな課題といえるものが見つかったのか確認したいのですが、いかがでしょうか。
○荻原保険医療企画調査室長
 ありがとうございます。
 附帯意見そのものについては、このプレ調査だけではなくて、検証調査も含めてということと、私ども理解をしておりますが、この5月のプレで行いましたインターネット調査の結果を見る限り、早急に中医協のほうに御報告の上、対応検討せねばならない状況かと言われると、この調査の結果を見ると、そういう状況ではないと考えております。
 いずれにいたしましても、調査票案について御了承いただいた後に、本調査を行いまして、秋口にかけましてその結果を分析し、改定の議論のほうに資するような検証結果を御報告できればと思っております。
 以上です。
○永瀬部会長
 ありがとうございます。
 ほかには、いかがでしょうか。
 飯塚委員、お願いいたします。
○飯塚委員
 ありがとうございます。
 調査の際に、毎回回答率を向上ということで、なかなか回答率が上がらないということが、毎回毎回指摘されるのですけれども、今回に関しては、何か対策といいますか、そういうものをどのようにお考えなのか、お伺いできればと思います。
○永瀬部会長
 事務局より、お願いいたします。
○荻原保険医療企画調査室長
 ありがとうございます。
 回収率の向上に向けまして、関係団体の協力依頼というのは、これまでと同様に実施をいたします。
 その上で、そもそも昨年度の調査でもありましたが、コロナ禍による影響もあったかと思いますが、もう一点、調査票の分量というのが年々増えているというのがございました。
 今年度の調査票案につきましては、極力削減いたしまして、必要最低限の内容とするということで、大分見直しを行った結果、負担軽減のほうに努めてございます。
 その上で、今回御了承いただければ、調査をかけさせていただきまして、さらに回収率向上に向けて、督促も含めて努めていきたいと考えております。
 以上です。
○永瀬部会長
 よろしいでしょうか。
○飯塚委員
 御関係の皆様には、大変御協力をお願いすることになりますけれども、どうぞよろしくお願いいたします。
○永瀬部会長
 ありがとうございます。よろしくお願いいたします。
 では引き続き、安川委員、お願いいたします。
○安川委員
 オンライン資格審査、マイナンバーとの関係で、調査結果のところで、メリットについて、どう感じているかというところを、4割強の方たちが何らかのメリットを感じていると御報告をいただきました。
 ということは、裏を返すと5割弱の方たちがメリットを感じないと。それは受診回数を重ねていっても、実際には、あまり大きくメリットを感じない方の数というのも、あまり変わっていないということで、今後の調査について意見を求められたときに、どうしようかな、言おうかなと悩んで、言わなかったのですけれども、今般、いろいろと国民のマイナンバーカードと受診の関係に関する不安感が大きいことを考えると、メリットを取り上げることだけではなくて、どうしてメリットを感じないのかということについて、もう少し深掘りを、本当はすべきなのかなと。それを何らかの形で、国民に開示することも必要かなと感じましたので、これは、可能かどうかということもありますが、すみません、追加で思いましたので、御意見を申し上げました。
 以上です。
○永瀬部会長
 事務局から何かございますでしょうか。
○荻原保険医療企画調査室長
 ありがとうございます。
 この調査につきましては、あくまで医療情報システム基盤整備体制充実加算に係る検証調査でございまして、そういう意味では、診療報酬上の加算について問うものとなってございます。そのために、基本的にはメリットについて設問を設けまして、把握していく。
 今、安川委員から御指摘があったように、メリットの認知度が低いということであれば、加算について、まだ課題があるという裏返しにもなろうかと思いますが、いずれにいたしましても、このプレ調査は、5月の段階で実施したものでございまして、今後、調査票案を御了承いただければ、7月末以降に調査を実施することになろうかと思います。その時系列の変化が、この結果としてどう出てくるかというのも、我々はしっかり見てまいりたいと思っております。
 以上です。
○永瀬部会長
 ありがとうございました。
 よろしいでしょうか、それでは、ほかにございますでしょうか。
 では、私から1つ質問をしてよろしいでしょうか。
 リフィル処方箋などは、診療所や病院について、層化無作為抽出になっているのですけれども、オン資などは、ただ無作為になっているのですが、この辺の層化するか、しないかというところの基準、層化したほうが、全体がよく分かるだろうと思うのですけれども、その辺について、どのようにお考えか教えていただいてよろしいでしょうか。
○荻原保険医療企画調査室長
 ありがとうございます。
 全体的には、対象となる医療機関ですとか、対象者数との関係で層化にするのかどうかというのを配慮した上で、決定をしている状況でございます。
 すみません、簡単ではありますが、御回答としては、以上でございます。
○永瀬部会長
 ありがとうございました。
 それでは、本田委員、よろしくお願いいたします。
○本田委員
 ありがとうございます。
 3点ほど簡単にコメントをさせていただければと思いますけれども、1つは、安川先生がおっしゃられていた、マイナンバーカードと健康保険証の利用というところに関しましては、安川先生が御指摘のとおりですけれども、やはり使われていない方の利用を促進していくために、何をしていったらいいかというところを明らかにしていくことも肝要かと思いますので、デメリットというか、課題についての丁寧な検証というのも重要になってくるのかなと。
 2点目は、それに関してですけれども、医療機関への質問に関しまして、診療所のメリット、デメリットというところもさることながら、運用上の課題というところも、要点を明らかにしていくと、そこのところを聞くような質問項目がより入ってくるとよいのかなと思いました。
 3点目は、質問票の形式についてなのですけれども、後発医療品の使用促進に関する質問票以外の質問票は、最後のところにオープンエンドのクエスチョンがついていなかったかと思うのですけれども、もちろん取りまとめ上の難しさというところもあるかとは思いますけれども、構造的な質問では計り切れない部分もあるかと思いますので、可能でしたら、オープンエンドのクエスチョンを最後につけるというのも、一つの案かなと思いましたので、コメントをさせていただきました。
○永瀬部会長
 ありがとうございます。
 事務局から何かございますでしょうか。
○荻原保険医療企画調査室長
 ありがとうございます。
 1点目につきましては、マイナンバーカードの健康保険証の利用そのものについては、診療報酬上の加算に関する調査の直接の対象ではないと考えております。
 その上で、この加算についてのメリットなどについて、しっかり調査把握をして分析をしていくということかと思っております。
 また、医療機関等における課題の把握という御指摘、2点いただきました。情報の活用状況について、本調査では行うこととしておりまして、その裏返しとして、どこがどう使えていないのかというのも、裏返しのデータとして見ることが可能になろうかと思っておりますので、そちらの分析も併せて、我々は考えてまいりたいと思っております。
 最後のオープンエンドのクエスチョンの御指摘ですが、調査票を今から大きく変えるというのは、正直厳しゅうございますので、御容赦いただければと思っておりますが、過去の調査の継続性もありまして、その中で設問を設定しておりますので、そこで、そういったクエスチョンを設けてきたかどうかという流れかと理解をしております。
 以上です。
○永瀬部会長
 ありがとうございました。
 ほかに御意見はございますでしょうか。
 特にほかに御意見がないようでしたら、まず、コメントとして、今回、回収率の向上に向けて大いに努力するということで、それについては、調査票が少し短くなったので期待できるのではないかということ。
 あと、オン資についての課題について、これから検討する必要があるけれども、前回行われたものからの変化も見ていきたいということがあるということ。
 それから、今後についてでしょうけれども、今回、変えるのは難しいかと思いますけれども、運用上の課題やオープンエンドの質問などについても、これから、今後については、少し検討を考えるということの御意見がございましたが、本件につきまして、そのようなことを、今後検討することとして、今回につきましては、診療報酬改定結果検証部会として、この調査票で了承いただくということで、よろしいでしょうか。
(異議なしの意思表示あり)
○永瀬部会長
 ありがとうございます。
 それでは、本件につきましては、診療報酬改定結果検証部会として了承されたものとして、私から総会に報告することといたします。
 本日の議題は以上です。
 次回の日程につきましては、追って事務局より連絡いたします。
 本日の診療報酬改定結果検証部会は、これにて閉会いたします。
 どうもありがとうございました。
 

<照会先>

保険局医療課企画法令第1係

代表: 03-5253-1111(内線)3288

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