ホーム> 政策について> 審議会・研究会等> 中央社会保険医療協議会(中央社会保険医療協議会診療報酬改定結果検証部会)> 中央社会保険医療協議会 診療報酬改定結果検証部会 第63回議事録(2021年7月14日)

 
 

2021年7月14日 中央社会保険医療協議会 診療報酬改定結果検証部会 第63回議事録

○日時

令和3年7月14日(水)9:30~

 

○場所

オンライン開催

○出席者

永瀬伸子部会長 関ふ佐子部会長代理 小塩隆士委員 飯塚敏晃委員 中村洋委員 秋山美紀委員
<事務局>
濵谷保険局長 井内医療課長 岡田医療技術評価推進室長
山田保険医療企画調査室長 紀平薬剤管理官 宮原歯科医療管理官 他

○議題

○令和2年度診療報酬改定の結果検証に係る特別調査(令和3年度調査)の調査票案について

○議事

○永瀬部会長
ただいまより、第63回「中央社会保険医療協議会 診療報酬改定結果検証部会」を開催いたします。
なお、本日もコロナウイルス感染対策の観点から、オンラインによる開催としております。また、今回も会議の公開については、前回に引き続き、試行的にユーチューブによるライブ配信で行うこととしております。
まず、委員の出席状況について御報告します。本日は、全員が御出席です。
それでは、議事に入らせていただきます。
本日は、「令和2年度診療報酬改定の結果検証に係る特別調査(令和3年度調査)の調査票案について」を議題といたします。
では、事務局より、資料の説明をお願いいたします。
○山田保険医療企画調査室長
保険医療企画調査室長です。
資料は検-1をお開きください。
令和2年度診療報酬改定の結果検証調査につきましては、令和2年6月の中医協で御承認いただきました調査計画に基づきまして、2か年に分けて実施することとしております。
今回、令和3年度に調査を実施する6項目について調査票案を作成いたしました。作成に当たりましては、6つの調査ごとに公益委員、有識者などで構成しました調査検討委員会において、具体的な調査票の内容を御検討いただいております。
また、短い期間ではありますが、事前に中医協委員の皆様にも原案を2回ほど送付させていただきまして、御確認いただき、そこでいただいた御意見についてできる限り調査票に反映させていただいております。
短い期間で大量の調査票案を御確認いただきまして、ありがとうございました。
今後のスケジュールといたしましては、本日、調査票案が承認いただければ、8月に調査を実施し、回収、集計、分析を経て、調査結果について報告書を作成し、まとまり次第改めて中医協に御報告したいと考えております。
それでは、検-1の説明に入ります。資料が大部で恐縮でございます。時間の関係上、ポイントを絞って御説明いたします。
資料のページ番号につきましては、右下に通しの番号を振っておりますので、それに基づいて御説明申し上げます。
今回の検証調査におきましては、診療報酬改定による影響を調査することと併せて、新型コロナウイルス感染症関連の項目も多く追加させていただいております。
まずは右下の通しページの2ページを御覧ください。
実際に調査をするときにはこの色を外しますが、本日は便宜上新型コロナウイルス感染症に係る設問につきましては黄色のマーカーを、前回調査から新規に追加しました設問につきましては水色のマーカーを引かせていただいております。本日は主にこの色のついた箇所を中心に御説明いたします。
3ページにお進みください。
各調査票に共通しておりますけれども、調査の概要というものを初めにつけております。調査の目的や調査の対象、調査の手順といったものを記載させていただいております。
例えば調査の手順といたしましては、紙媒体の記入後、郵送、返送する方法が原則でありますが、施設票につきましては、負担軽減を図るためもあり、専用ホームページより調査票をダウンロードし、入力し、メールへの添付により返送するという回答もできるようにしております。
また、「3.主な調査事項」では、「新型コロナウイルスの影響に関する項目」、「今回新設した項目」、「前回調査から削除した主な項目」、これらを一覧できるようにまとめて記載しております。削除した項目につきましては、前回調査をしたけれども、あまり示唆を得られなかった項目や毎回把握する必要がないと思われる項目を中心に削除しております。これらは基本的に6つの調査票に共通しております。
それでは、個別の調査票の説明に入ります。
1つ目の調査は「かかりつけ医機能等の外来医療に係る評価等に関する実施状況調査(その2)」です。6ページをお願いいたします。
6ページからかかりつけ医機能に関する調査の施設票です。前半は新型コロナウイルス感染症に関する質問が続きます。9ページ、10ページに黄色く塗ってある部分が続いてまいります。
11ページにお進みください。6です。新型コロナに係る予防接種を実施したかどうかなどを新たに聞いております。
7におきましては、新型コロナ患者の増加に際しましての電話等診療、オンライン診療の実施状況を調査します。
13ページです。13ページ以降は、主に令和2年度改定で新設した内容の調査が続きます。順番に、地域包括診療料加算、診療情報提供料1・3、療養・就労両立支援指導料、生活習慣病管理料、緩和ケア診療加算、ニコチン依存症管理料などについてお聞きしております。
24ページまでお進みください。24ページの問10がオンライン診療に関する質問となっております。届出状況や実施状況等について調査いたします。特に今回はかかりつけ医機能の強化の検討に向けまして、地域包括診療料加算や診療情報提供料3、生活習慣病管理料について届出をしていない理由などを含む詳細を聞くこととしております。
30ページをお願いいたします。30ページからがかかりつけ医機能に関する患者票になります。
32ページの6では、本日受診した医療機関で予防接種について相談したり、予防接種を受けたことがありますかとの項目を追加しております。
32ページから33ページにかけての問4では、新型コロナの影響による受療行動の変化等につきまして、患者側の意識も調査することとしております。
34ページをお願いいたします。オンライン診療に関する患者票です。35ページにかけて受診した理由やその病気、症状、通院の状況などを調査します。
36ページの問2では、電話診療について質問しております。
39ページの最後の部分では、新型コロナに関連して今後の受診についての意識を質問しております。
続きまして、2つ目の調査でございます。46ページまでお進みください。
46ページからは、2つ目の調査であります「精神医療等の実施状況調査(その2)」であります。1つ目の調査と同様に、46ページから調査の目的、調査の対象、新設、削除した項目の一覧を記載しております。
49ページ以降が具体的な調査票案でございます。
49ページからは病院票です。
52ページにお進みください。52ページからは新型コロナウイルス感染症に関する共通的な質問を設けております。
55ページから順に外来医療の状況について調査します。令和2年度診療報酬改定において新設されました精神科退院時共同指導料1・2、療養生活環境整備指導加算や精神科デイ・ケアの状況、精神科在宅医療の状況等について設問を設けております。
64ページまでお進みください。64ページからが診療所票です。
65ページの問2で新型コロナ感染症患者の受入れの有無を質問しております。
67ページからは外来医療の状況等を調査いたします。設問の構成につきましては、病院票とほぼ同様となっております。
76ページまでお進みください。
76ページからが患者票になります。基礎情報としての患者の状態や支援の状況等について調査いたします。
続きまして、3つ目の調査であります「医療従事者の負担軽減、医師等の働き方改革の推進に係る評価等に関する実施状況調査(その2)」です。85ページまでお進みください。
85ページ以降が調査票案でございまして、ここから施設票になります。
89ページ以降、また黄色くなっておりますが、新型コロナウイルス感染症に関する共通質問を設けております。
93ページです。このページ以降、各診療報酬項目の施設基準の届出状況などに関する質問を設けております。令和2年度に新設されました地域医療体制確保加算について、届出を行っている施設における取組について調査をしております。
100ページです。100ページからは、医師の勤務状況に関する質問を設けております。超過勤務時間について、従来は平均値のみを聞いていたのですが、最大値や1か月の超過勤務時間が80時間超の方の人数といったことを新たにお聞きしております。
107ページです。新型コロナウイルス感染症による医療従事者の働き方への影響についてお伺いしています。
109ページからは医師票であります。おおむね前回と同様の内容となっておりますが、110ページで超過勤務時間についてお伺いしております。
115ページから看護師長票になります。こちらも前回とおおむね同様の内容となっておりますけれども、115ページの上のほうにあります病棟の主たる診療科に集中治療部門の選択肢を追加しております。
123ページまでお進みください。123ページから薬剤部責任者票になります。123ページではワクチン接種に要した時間について質問を追加しております。
124ページ以降は、薬剤師が医師や医療従事者のタスクシフトのために現場で実際に行っている業務について調査いたします。
続きまして、右下のページ135ページまでお進みください。4つ目の調査はかかりつけ歯科医機能の評価や歯科疾患管理料の評価の見直しの影響及び歯科疾患の継続的管理等の実施状況調査です。
139ページ以降が具体的な調査票案でございます。
139ページから施設票になります。医療機関の概要、職員の配置や患者の受診状況、院内感染防止対策の実施状況、歯科疾患管理料や各種診療料加算の算定状況、他職種連携の取組状況、新型コロナウイルス感染症に伴う医療提供状況の変化、明細書の発行状況について調査をいたします。
154ページから患者票になります。患者の診療内容を含む基礎的な情報、医療機関を選んだ理由、新型コロナウイルス感染症の影響による受診行動の変化、明細書の受取状況について調査をいたします。
174ページまでお進みください。5つ目の調査はかかりつけ薬剤師、薬局の評価を含む調剤、報酬改定の影響及び実施状況調査です。174ページ以降が調査票となります。
174ページは保険薬局票になります。薬局の概要、医療機関との連携等に関する設問に加えまして、令和2年度調剤報酬改定に関するものとしての調剤後のフォローアップなどの設問、新型コロナに関するものとして、電話や情報通信機器を用いた服薬指導等の設問を新たに追加しております。
大きく進みまして、191ページから診療所票になります。
また、199ページからは病院票となります。施設の概要、医薬品の処方状況や保険薬局との連携状況等について調査をいたします。
208ページからが患者票になります。医療機関や保険薬局の利用状況などに関する設問に加えまして、令和2年度調剤報酬改定に関するものとして服薬期間中のフォローアップ等の設問、新型コロナに関するものとしてオンライン服薬指導等の設問を新たに設けております。
続きまして、最後の6つ目の調査、後発医薬品の使用促進策の影響及び実施状況調査になります。221ページまでお進みください。
全体として例年の調査票と同様の調査内容であります。また、新型コロナウイルス感染症についての設問は特に設けておりません。231ページです。今回固有の質問を設けさせていただいております。後発医薬品に係る品質問題に端を発した不適正な事案に関する対応についての質問を追加しております。232ページでは最近の医薬品の納入状況等についてもお伺いしております。
最後になりますが、287ページを御覧ください。電子レセプトデータの活用についてです。検証調査においては調査対象者の負担を軽減し、回答率の向上を図るため、また、幅広い対象について状況を把握するために、NDBデータのレセプト情報により診療報酬の算定状況などを分析することで調査の一部とするというものであります。こちらは平成27年度以降毎年実施しておりまして、今年度も引き続き実施したいと考えております。
下段の表に調査項目ごとにNDBデータを用いて実施する主なものを提示しています。NDBデータは全数調査となりますので、単純に全体としての診療報酬項目の算定傾向などを把握する場合にはこちらのNDBデータを利用いたします。一方、検証調査に回答した医療機関の状況などにおきまして、算定回数とクロス集計して分析するような場合には、NDBデータだけでは利用できませんので、調査票においても算定回数などを御回答いただくこととしております。
長くなりましたが、説明は以上であります。
○永瀬部会長
どうもありがとうございました。
それでは、事務局からの説明につきまして、御意見等ありましたらどうぞよろしくお願いします。
中村委員、お願いいたします。
○中村委員
ありがとうございます。
各号の先生方からの意見をより反映させる形で、大量の調査票を作成いただきました。修正の希望はまだまだあるかもしれませんが、細かいところまで語句の修正に対応していただきまして、ありがとうございます。
内容につきましては、異論はないのですが、調査の実施に当たりまして1点だけお願いがあります。回答率のほうは近年増えているとはいえ、この調査結果が政策決定に使われることを考えればまだまだ十分とは言い切れません。調査の実施に当たりましては、引き続き回答率の向上への取組をよろしくお願いいたします。
以上になります。
○永瀬部会長
ありがとうございます。
ほかにはよろしいでしょうか。
どうぞ。
○飯塚委員
最後に他のNDBのデータを使ってデータを取り込んで分析をするというお話がございました。それは、特に回答者の負担を軽減するという意味で非常によいと思うのですけれども、ほかにも厚生労働省で持っている様々なデータがありますので、そういうものと接続してデータを取り込むことがもしできるのであれば、そういうことをやっていただいて、より記入者の負担を削減していただくとよろしいのではないかと思います。
以上です。
○永瀬部会長
ありがとうございました。他のデータとの接続を試みて、そういう可能性があるかどうかを検討してほしいということですね。
ほかはいかがでしょうか。
それでは、回収率の問題、回収率は施設票の回収率もありますし、患者票の回収率もあると思いますので、なるべく回収率を上げる取組をしていただくというのが1点目と、もう一点目は、他のデータとの接続による回答者負担の軽減か何か可能かどうかということ、あるいはそうしたデータの分析も可能かどうかということの可能性を検討するという2点について御報告したいと思います。
それでは、どうもありがとうございました。ただいまいただいた御意見を反映させることを前提に、本件につきましては、診療報酬改定結果検証部会として了承するということでよろしいでしょうか。
ありがとうございました。それでは、本件につきましては、診療報酬改定結果検証部会として了承されたものとして、私から総会に報告することとしたいと思います。
それでは、本日の議論はこの辺りにしたいと思います。
次回の日程につきましては、追って事務局より連絡いたしますので、よろしくお願いいたします。
本日はこれにて閉会いたします。どうもありがとうございました。

 

<照会先>

保険局医療課企画法令第1係

代表: 03-5253-1111(内線)3288

ホーム> 政策について> 審議会・研究会等> 中央社会保険医療協議会(中央社会保険医療協議会診療報酬改定結果検証部会)> 中央社会保険医療協議会 診療報酬改定結果検証部会 第63回議事録(2021年7月14日)

ページの先頭へ戻る