ホーム> 政策について> 審議会・研究会等> 中央社会保険医療協議会(中央社会保険医療協議会診療報酬改定結果検証部会)> 中央社会保険医療協議会 診療報酬改定結果検証部会 第61回議事録(2020年11月11日)

 
 

2020年11月11日 中央社会保険医療協議会 診療報酬改定結果検証部会 第61回議事録

○日時

令和2年11月11日(水)10:00~10:25

 

○場所

オンライン開催

○出席者

永瀬伸子部会長 関ふ佐子部会長代理 小塩隆士委員 荒井耕委員 中村洋委員 秋山美紀委員
<事務局>
濵谷保険局長 井内医療課長 岡田医療技術評価推進室長
山田保険医療企画調査室長 紀平薬剤管理官 小椋歯科医療管理官 他

○議題

○令和2年度診療報酬改定の結果検証に係る特別調査(令和2年度調査)の調査票案について

○議事

○永瀬部会長
ただいまより、第61回「中央社会保険医療協議会 診療報酬改定結果検証部会」を開催いたします。
なお、本日もコロナウイルス感染症対策の観点から、オンラインによる開催としております。また、今回も会議の開催については、前回に引き続き、試行的にユーチューブによるライブ配信を行うこととしております。
まず、委員の出席状況について御報告します。本日は、全員が御出席です。
それでは、議事に入らせていただきます。
「令和2年度診療報酬改定の結果検証に係る特別調査(令和2年度調査)の調査票案について」でございます。
それでは、事務局より資料の説明をよろしくお願いいたします。
○山田保険医療企画調査室長
保健医療企画調査室長です。資料は検-1、検-1参考でございます。
令和2年度改定の結果検証調査につきましては、6月17日の中医協で御承認いただきました調査計画に基づきまして、2か年に分けて実施することとしております。
今回、令和2年度に調査を実施する5項目について調査票案を作成いたしました。作成に当たり、5つの調査ごとに公益委員、有識者等で構成しました調査検討委員会において、具体的な調査票の内容を御検討いただいております。
さらに、中医協委員の皆様にも事前に原案を御確認いただき、いただいた意見についてできる限り調査票に反映させていただきました。昨年まで確認の時間が短いという御指摘をいただいていたことから、今回若干ではありますが、早めに調整をさせていただきました。それでもなお短い時間でたくさんの量の調査票を御確認いただきまして、誠にありがとうございました。
今後のスケジュールといたしましては、本日、調査票案を承認いただければ、12月に調査を実施し、督促、回収、集計、分析を経て、調査結果につきまして報告書を作成し、まとまり次第、3月末までに中医協に御報告したいと考えております。
それでは、検-1を御説明させていただきます。資料が非常に多くて恐縮でございます。時間の関係上、ポイントを絞って説明させていただきます。
なお、資料のページ番号につきましては、右下の通しのページ数で御説明をさせていただきたいと思います。
20ページをお願いします。
今回の検証調査におきましても、従来どおり、診療報酬改定による影響を把握するというのが第一の目的ではあります。しかし、本年は、新型コロナウイルス感染症の大きな影響がございます。そのため、可能な限り改定の影響とコロナの影響を分けて分析できるように、調査票において、コロナの影響を把握するための質問を設けたところであります。
その中で、複数の調査の施設票におきましては、横串で共通の質問を設けさせていただいております。今の20ページを開いていただきますと、実際の調査のときにはこの色を外したいと思いますけれども、本日は御説明のために、コロナに関する質問には黄色いマーカーをつけております。また、ほかのページでは青いマーカーがついているところもございます。これは、新規の質問には青ということでありまして、青、黄色の箇所を中心に御覧いただければと思います。
この20ページは、五本の調査のうちの外来医療に係る調査の中のかかりつけ医に関する調査の施設票になります。
問2でありますけれども、黄色いマーカーの部分がコロナ関連の質問で、ここの部分が各調査票の共通質問部分となっております。例えば、○1でコロナ感染疑いや感染患者の受入れの有無。○3で重点医療機関等の指定の有無、○5で医療提供状況の変化、7で患者の受療行動の変化に際して行った対応と、患者の健康影響などといったことを聞いております。これらの質問につきましては、そのほかの調査票にも必要に応じて共通の質問として設定させていただいております。
分析の際にはこれらの質問の回答結果によって、例えば、改定の影響を見る質問の結果と、このコロナの影響の有無に関する結果でクロス集計をさせていただきまして、改定の影響とコロナの影響との関係というものを分析することを検討したいと思っております。
また、各調査独自でコロナの影響の把握が必要だと思う部分については、プラスして調査票に質問を設けさせていただいております。コロナ関連の質問を追加したこともありまして、全体としてページ数が増えている傾向にございます。少しでも回答者の負担軽減を図るために、可能な限り、前回調査にはあった質問であっても削除をしましたり、自由記述の部分を選択肢にしたり、こういった工夫をさせていただきましたけれども、全体としては増えているという傾向にございます。
なお、削除しました項目につきましては、各調査の概要の中に記載しております。
それでは、各調査の概要、調査票の内容について御説明をさせていただきます。
恐縮ですが、3ページまで戻っていただけますでしょうか。
かかりつけ医機能の外来医療に係る評価等に関する実施状況調査(その1)でございます。
調査の目的でございますけれども、令和2年度診療報酬改定において、かかりつけ医機能のさらなる推進などの見直しが行われた点につきまして、調査・検証を行うこととしております。
8ページを御覧ください。
「4.調査の方法」でございますが、調査は、紙媒体への記入後、郵送返送する方法と、また施設票につきましては、専用ホームページより電子調査票をダウンロードし、入力の上、メールへの添付により返送する方法を選択できるようにしておりまして、これは5つの調査とも共通としております。
また、オンライン診療の患者票につきましては、前回は患者さんに手渡し配布する方法のみを取っておりましたが、今回は施設から電子メールによる配布・回収も選択できるようにしております。
次に、調査の対象を表で表しております。8ページの下段でありますけれども、読み上げることは省略させていただきたいと思います。
12ページ目以降が各種調査票でございます。
12ページから、定額負担の施設票でございます。全体的には前回調査と同様に初診時または再診時の定額負担について、設定金額や定額負担を徴収した、またはしなかった患者さんについて調査することとしております。
15ページでございます。
○4と○5で、外来の機能分化を進めるためには、どのような政策が必要だと考えるかという質問を追加しております。
16ページからが定額負担の患者票でございます。定額負担の仕組みについての認知状況や大病院受診に関する意識などについて調査することとしております。
18ページから、かかりつけ医機能に関する調査の施設票であります。コロナに関する共通の質問が続いた後に、25ページをお願いいたします。
8から、コロナ患者の増加に際しての電話等診療、オンライン診療の実施状況を調べることとしております。
33ページ以降、順番に、主に令和2年度診療報酬改定で新設した内容の調査が続いております。
41ページの問13、オンライン診療料に関する質問となっております。届出状況や実施状況等について調査いたします。
47ページから、かかりつけ医機能・明細書に関する患者票でございます。前回調査と同様に、かかりつけ医を決めているかどうかなどの質問に加えまして、48ページでは、院内掲示や文書への認識に関して聞いております。
51ページの問5で、コロナの影響による受療行動の変化等について、患者側の意識も調査することとしております。
52ページから、オンライン診療に関する患者票です。53ページにかけて、受療した理由、その病気、症状、通院の状況などを調査いたします。
54ページの問2では、電話診療について質問を追加しております。
55ページで、オンライン診療の受診理由に、コロナに関わる内容を追加しております。
58ページの最後の部分では、コロナに関して今後の受診についての意識を質問させていただいております。
59ページをお願いいたします。小児科の施設票です。
かかりつけ医の施設票と一部共通した内容を入れているほか、飛びまして、74ページまでお願いします。
74ページ、問10、小児特定疾患カウンセリング料に係る状況について、質問を追加しております。
79ページをお願いいたします。ここから、かかりつけ医明細書の小児科患者票になります。
こちらは全体的に前回調査と同様に、抗菌薬の処方、かかりつけ医に求める役割について質問するほか、83ページの問6、かかりつけ医の患者票と共通して、コロナの影響による受療行動の変化などについて、患者側の意識を調査することとしております。
続きまして、2つ目の調査票でございます。88ページ、精神医療等の実施状況調査(その1)でございます。
調査の目的でございますが、令和2年度診療報酬改定において、地域移行・地域生活支援の充実等の観点から行った改定などについて調査・検証を行います。
前回、精神医療に関する調査は、外来医療に関する調査の一部として実施しておりましたが、今回は独立した一本の新規調査として、本年は入院医療を中心に調査を行います。
92ページ以降が各調査票案でございます。
92ページから、病院票でございます。
コロナに関する共通質問が続いた後、102ページから順に、救急医療の提供状況等について調査することにしております。
また大きく飛びまして、125ページからが病棟票でございます。
問2で、コロナ患者の受入れ有無を質問しております。
以下、126ページから、入院患者の状況等を調査いたします。
129ページからが入院患者票でございます。患者の入院時の状況、現在の状況、退院の見通し等について調査いたします。
続きまして、134ページを御覧ください。在宅医療と訪問看護に係る評価等に関する実施状況調査でございます。
本調査は医療機関調査、訪問看護調査、歯科医療機関調査の3つに大きく分かれております。
145ページ以降が各調査票案でございます。
145ページからが医療機関調査票であります。
146ページでございますが、在宅医療の提供に当たり連携している医療機関の有無や、具体的な施設の種別、連携の理由を聞く質問を追加しております。
148ページをお願いいたします。
コロナに関する共通質問を設けていますが、この在宅調査の独自の部分といたしまして、149ページの例えば5でありますけれども、往診や訪問診療等について、コロナと判断された患者数及び感染疑いがある患者数などを調査しております。
163ページからが患者票となっております。
前回調査時は訪問診療を実施した患者2名分としておりましたが、今回は訪問看護を実施した患者2名分も新設しております。
170ページをお願いいたします。訪問看護票でございます。
ここからが訪問看護票でありますが、180ページからコロナに関する設問を入れてございます。
182ページからが利用者票となっております。9月に訪問看護を行った利用者4名について事業所に回答いただくこととしております。
186ページを御覧ください。歯科医療機関調査票でございます。
187ページ、在宅療養支援歯科診療所の届出を行っていない理由を尋ねる質問を追加しております。
190ページから191ページは、コロナに関連して歯科外来患者数と歯科訪問診療を実施した患者数について、前年比較をする質問を設けております。
194ページでありますが、小児栄養サポートチーム等連携加算の算定状況等を尋ねる質問を設けております。
197ページをお願いいたします。歯科独自のコロナ関連の質問としまして、コロナの影響で診療を断られた事例や、歯科訪問診療を行う際に実施した対策について尋ねる質問を設けております。
199ページからが患者票となっております。7月から9月に歯科訪問診療を行った患者2名について、施設に回答いただきます。
続きまして、204ページから、医療従事者の負担軽減、医師等の働き方改革の推進に係る評価等に関する実施状況調査(その1)でございます。
調査の目的でございますが、令和2年度改定におきまして、医師等の医療従事者の柔軟な働き方に対応する観点からの見直しが行われております。その調査・検証を行うものでございます。
209ページ以降が各調査票の案、施設票でございます。
一連のコロナに関する共通質問の後に、218ページまでお進みください。新設した地域医療体制確保加算の届出状況、届け出ていない場合には満たすことが困難な要件についての質問をしております。
228ページです。この働き方調査独自のコロナ関連の質問として、コロナの拡大によって医療従事者の働き方に及ぼした影響について尋ねる質問を設けております。
229ページ、医師の働き方改革に関する検討会に基づく、施設の水準についての質問を追加しております。
230ページからが医師票になります。
おおむね前回と同様の内容となっておりますが、232ページ、医師事務作業補助者の導入により改善・軽減が見られた事務の内容を尋ねる質問を追加しております。
236ページからが看護師長票です。
こちらもおおむね前回と同様の内容となっておりますけれども、245ページで看護職員の負担軽減策として、重症度、医療・看護必要度に関する記録の負担についての質問を追加しております。
250ページにお進みください。薬剤師の増員等に関する質問であります。
252ページで薬剤総合評価調整加算等に関する質問を追加しております。
続きまして、5つ目の調査票で、後発医薬品の調査でありますが、255ページにお進みください。後発医薬品の使用促進策の影響及び実施状況調査でございます。
本調査は毎年実施をしておりまして、後発医薬品の使用促進策の結果検証を行うものでございます。
257ページを御覧ください。調査の対象を表で示しております。
前回調査と同様に、保険薬局票、診療所票、病院票、医師票、患者票の5つの構成としておりまして、調査対象、調査方法ともに例年と変更はございません。
260ページ目以降が各調査票案になります。
260ページからが保険薬局票であります。
261ページの16、処方箋受付回数で、前年と今年の回数を質問するようにしております。これらを比較することで、コロナの影響を見ることが可能になると考えております。
262ページです。1週間に受け付けた処方箋について、在宅自己注射が可能なバイオ後続品に係る状況を尋ねる質問を追加しております。
272ページからが診療所票になります。
273ページ、外来患者数などについて、前年と今年の数値を尋ねております。
283ページへお進みください。外来患者に対してのバイオ後続品の院外処方箋の状況について尋ねる質問を追加しております。
285ページからが病院票です。
288ページ、フォーミュラリーに関して定めた目的、メリット、公開または地域での共有についての質問を追加しております。
297ページまでお進みください。医師票になります。
診療所票と同じく、院外処方箋における平均的な処方日数について、前年と今年の比較をする質問をしております。
305ページお進みください。バイオ後続品の採用の理由、バイオ後続品導入初期加算が新設されたことでのバイオ後続品の使用についての質問を追加しております。
307ページからが患者票となります。
○8、自己注射についての質問を追加しております。
最後になりますが、317ページを御覧ください。電子レセプトデータの活用についてということであります。
こちらの検証調査におきましては、NDBデータのレセプト情報より診療報酬の算定状況などを分析することで、調査の一部とするというものであります。こちらは平成27年度以降毎年実施しておりまして、今年度も引き続き実施したいと考えております。
下段の表に、調査項目ごとにNDBデータを用いて実施する主なものを提示しております。NDBデータは全数調査となりますので、単純に全体としての診療報酬項目の算定傾向などを把握する場合には、こちらのNDBデータを利用いたします。
一方、検証調査に回答した医療機関の状況等において、算定回数とクロス集計して分析するような場合にはNDBデータだけでは利用できません。このような場合、調査表においても算定回数などを御回答いただくこととしているところであります。
大変長くなって恐縮でございますが、説明は以上でございます。
○永瀬部会長
どうもありがとうございました。
たくさんの調査の説明がございましたけれども、事務局からの説明につきまして、御意見等ございましたら、どうぞよろしくお願いいたします。
中村先生、よろしくお願いいたします。
○中村委員
前回よりも時間をかけて意見をより丁寧に反映させる形での調査票の作成、誠にありがとうございます。
ただ、最近は新型コロナ感染患者数が増えていく中で回答が難しくなるケースも今後相当出ると思っています。質問項目や質問数は既にいろいろな様々な意見が反映されていますし、また新型コロナ感染の影響の調査も非常に重要ですので、質問内容とか質問数というよりは、事前に早めに送付していただくなど、回答者の皆さんが少しでも余裕を持って回答できるように工夫のほうをお願いできたらと思います。
以上になります。
○永瀬部会長
ありがとうございました。
回答のほうの工夫ということでございますね。
それでは、ほかに御意見はございますでしょうか。よろしゅうございますでしょうか。
(首肯する委員あり)
○永瀬部会長
大変ありがとうございます。
それでは、ほかに御意見がないようでしたら、本件につきましては、診療報酬改定結果検証部会として了承するということでよろしいでしょうか。
(首肯する委員あり)
○永瀬部会長
ありがとうございました。
それでは、本件については、診療報酬改定結果検証部会として了承されたものとして、私から総会に報告することとしたいと思います。ありがとうございました。
それでは、本日の議論はこのあたりにしたいと思います。
次回の日程につきましては、追って事務局より連絡いたしますので、どうぞよろしくお願いいたします。
本日はこれにて閉会いたします。どうもありがとうございました。


 

<照会先>

保険局医療課企画法令第1係

代表: 03-5253-1111(内線)3288

ホーム> 政策について> 審議会・研究会等> 中央社会保険医療協議会(中央社会保険医療協議会診療報酬改定結果検証部会)> 中央社会保険医療協議会 診療報酬改定結果検証部会 第61回議事録(2020年11月11日)

ページの先頭へ戻る