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2020年6月17日 中央社会保険医療協議会 診療報酬改定結果検証部会 第60回議事録

○日時

令和2年6月17日(水)10:00~10:19

 

○場所

オンライン開催

○出席者

永瀬伸子部会長 関ふ佐子部会長代理 小塩隆士委員 荒井耕委員 中村洋委員 秋山美紀委員
<事務局>
濵谷保険局長 森光医療課長 岡田医療技術評価推進室長
樋口保険医療企画調査室長 田宮薬剤管理官 小椋歯科医療管理官 他

○議題

○部会長の選任について
○令和2年度診療報酬改定の結果検証に係る特別調査の実施について

○議事

○樋口保険医療企画調査室長
皆さんおはようございます。保険医療企画調査室長です。
先日、4月8日の総会におきまして、御就任されました小塩会長より、当部会に属する委員が指名されたところでございますが、部会の部会長につきましてはそれぞれの部会において選挙することとされておりますので、新しい部会長が選任されるまでの間、私のほうで司会進行をさせていただきたいと思います。
それでは、ただいまより第60回「中央社会保険医療協議会 診療報酬改定結果検証部会」を開催いたします。
なお、本日は新型コロナウイルス感染症対策の観点から、オンラインによる開催としております。
また、会議の公開につきまして試行的にユーチューブによるライブ配信で行うこととしております。
診療報酬改定結果検証部会に属する委員に異動がございましたので、御報告をいたします。
松原由美委員におかれましては、3月1日付で御退任されまして新たに小塩隆士委員が発令されております。また、田辺国昭委員におかれましては、4月7日付で御退任され新たに永瀬伸子委員が着任されております。
続きまして、委員の出席状況でございますが、本日は全員が御出席されております。
それでは、議事に入らせていただきます。
本日はまず、部会長の選挙を行います。
社会保険医療協議会令第1条6項の規定によりまして、部会に部会長を置き、当該部会に属する公益を代表する委員のうちから、当該部会に属する委員が選挙することとされております。
部会長につきましては、御意見を伺った上で御賛同があれば決めていくという方法で行いたいと考えておりますけれども、よろしいでしょうか。
(首肯する委員あり)
○樋口保険医療企画調査室長
ありがとうございます。
そのように進めさせていただきます。
それでは、委員の皆様から御推薦を頂きたいと思いますけれども、いかがでございますでしょうか。
中村委員、お願いします。
○中村委員
部会長につきましては、永瀬委員にお願いしてはと思いますが、いかがでしょうか。
(首肯する委員あり)
○樋口保険医療企画調査室長
どうもありがとうございます。
それでは、永瀬委員に診療報酬改定結果検証部会長をお願いいたします。
永瀬新部会長より、一言御挨拶をお願いいたします。
○永瀬部会長
お茶の水女子大学の永瀬でございます。
このたびは部会長を拝命いたしまして、謹んでお引き受けいたします。
それでは、どうぞよろしくお願い申し上げます。
○樋口保険医療企画調査室長
どうもありがとうございます。
それでは、今後の議事進行を永瀬部会長にお願い申し上げたいと思います。
以降、よろしくお願いいたします。
○永瀬部会長
それでは、議事に入る前に当部会の運営を円滑に進めるため、部会長代理を選任しておきたいと思います。
部会長代理につきましては、社会保険医療協議会令第1条第9項の規定によりまして、部会長があらかじめ指名する者が部会長代理をすることとされております。
そこで、引き続き関委員に部会長代理をお願いしたいと思いますが、いかがでございますでしょうか。
(「異議なし」と声あり)
○永瀬部会長
ありがとうございます。
それでは、部会長代理は引き続き、関委員でどうぞよろしくお願いいたします。
○関委員
よろしくお願いします。
○永瀬部会長
それでは、次の議事に入りまして、「令和2年度診療報酬改定の結果検証に係る特別調査の実施について」を議題といたします。
事務局より、資料が提出されておりますので、説明をよろしくお願いいたします。
○樋口保険医療企画調査室長
保険医療企画調査室長です。
それでは資料の検-1に基づきまして、御説明させていただきます。
「令和2年度診療報酬改定の結果検証に係る特別調査の実施について(案)」ということでお諮りするものでございます。
一番最初の「1.目的」でございますが、診療報酬改定の答申に当たって、中医協の附帯意見につきまして、5月27日の中医協総会で検討の場と調査の実施につきまして整理をさせていただいたところでございます。ここで、検証部会のほうに委ねられた部分につきまして、調査を行うものでございます。
「2.調査の実施方法」でございますが、特別調査は外部委託により実施することといたしまして、実施に当たりましては検証部会の委員、関係学会等の専門家により構成された「調査検討委員会」を設置いたしまして、具体的な調査設計、調査票の作成、集計分析方法等の検討を行うこととしております。
「3.調査項目」でございますが、(1)から(10)まで挙げさせていただいております。例年の調査項目と大きくは変わっておりませんけれども、(1)と(2)のように(その1)と(その2)となっておりますのは今年度と来年度分があるということでございます。また、(3)と(4)の精神医療等の実施状況調査でございますけれども、これは前回はかかりつけ医機能等の外来医療に関する調査の中で1項目として取り扱っていたものでございますが、今回の改定の内容が多岐にわたっているということがございまして、今回、独立して1つの調査項目として挙げさせていただいております。
それぞれの調査項目の今年度と来年度の仕分けでございますけれども、2ページ目のところに表でまとめさせていただいております。今年度分につきましては、外来医療に関する実施状況調査。精神医療の関係。在宅医療、訪問看護に係る実施状況調査。医療従事者の負担軽減等。そして、後発医薬品の使用促進策、これは毎年調査することとしておりましたので入っているということでございます。
令和3年度のほうも、項目その2ということで今年度に続いての調査が挙がっているところでありますけれども、このほか(8)かかりつけ歯科医機能の関係。(9)のかかりつけ薬剤師・薬局等に関する調査は令和3年度のほうにしているということでございます。
「4.スケジュール」でございます。
今年度分と来年度分で分けて記載しております。今日、このような段取りで御了承いただければ、9月から10月にかけまして調査設計、調査票等の内容につきまして検証部会、そして総会でも調査票の決定をしていただきたいということであります。
その後、11月から来年1月にかけまして調査票の配付、回収、集計、分析を行いまして、2月から3月にかけまして結果の取りまとめをしたいということでございます。
また、来年度につきましては、来年度の秋の中医協での議論に間に合うように、やや前倒しぎみで実施したいということでございます。秋には結果を取りまとめて報告したいというスケジュールでやっていきたいということでございます。
資料の3ページ目、「5.調査設計における留意点について」でございますが、これも例年の内容でございます。
できるだけNDBデータ等を活用して、客観性を確保する。また、項目2ですけれども、調査項目、質問項目は必要最低限のものにいたしまして、回答率の向上を図る。(3)のように関係団体にも協力をお願いいたしまして、回答率の向上を図りたいと考えております。
項目6は、今回新たに追加している項目でございます。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う影響がどうしてもあり得るということだと認識しておりまして、これを踏まえまして調査を行う上で、もしくはその結果を分析していく上での留意点を挙げさせていただいております。
なおということで記載しておりますけれども、調査時点におきまして感染拡大の状況によりまして、調査の実施について検討が必要になる場合は、実施方法等につきましてまた改めて検討を行うこととしたいと考えております。
留意点の1つ目は、回答の負担軽減。先ほども出ておりましたけれども、より負担軽減に留意いたしまして最小限となるような配慮を行いたいということ。
(2)でございますけれども、調査時点におきまして特定の地域等で感染が拡大しているという可能性もあると考えておりますが、そのような場合は当該地域等を除外するといったことも検討したいということであります。
(3)でありますけれども、電子調査票等を活用して負担軽減のための回答の効率化を図りたいということ。
(4)でありますけれども、やむを得ない状況で回収率が今回、低くなることも十分想定されるということでありまして、そういう意味で適切な調査客体数の設定も検討したいということであります。
最後、(5)でありますけれども、調査結果等につきまして新型コロナウイルスの感染拡大に伴う影響があることを念頭に置きまして、分析を実施するとしております。
調査に当たりましても、ウイルスの感染がある患者さんの受入れの有無等も基礎情報として調査を行いまして、その受入れの有無など調査結果に差があるかということも含めて、感染拡大に伴う影響があり得る中で改定の結果を検証していく、できるだけの分析ができるような調査にしたいということであります。
4ページ目以降は、個別の調査の内容でございます。時間の関係もありますので、検証のポイントだけ、御紹介したいと思います。
かかりつけ医機能等の外来医療に関する調査でございます。検証のポイントは2のところで記載しておりますけれども、基本的には令和2年度改定の主な事項につきまして検証していくということでございます。紹介状なしの病院受診時の定額負担の徴収状況などでありますとか、かかりつけ医機能を有する医療機関における外来診療実施状況等もしくは抗菌薬の適正使用に関する見直し等々を挙げております。最後のオンライン診療の実施状況や対象患者の疾患等の患者背景等まで含めて、主な改正事項を挙げさせていただいております。
「調査客体」は病院、診療所、患者さんに対する調査も行うということでございます。
6ページ、かかりつけ医機能等の外来医療に関する調査の(その2)ということで、来年度分でございます。
これも、多くの項目が(その1)と重複するところでございます。また、改めて1年目の結果も踏まえまして、調査票をつくる際に具体化していきたいと考えております。
8ページでありますけれども、精神医療等の実施状況調査(その1)でございます。
「2.検証のポイント」でありますが、精神科救急入院料等の要件の見直し、退院時共同指導に係る評価の新設等の影響等につきましては検証を行うものでございます。
(その2)、9ページでありますけれども、ギャンブル依存症の集団療法プログラムに対する評価の新設、精神科在宅患者支援管理料に係る要件の見直しの影響等についての検証を行うとしております。
10ページ目、「(5)在宅医療と訪問看護に係る評価等に関する実施状況調査」でございます。
「2.検証のポイント」でありますが、他の医療機関等と連携した訪問診療の実施状況などや、在宅療養支援診療所以外の診療所における他の医療機関等との連携状況、訪問看護ステーションにおけるターミナルケアや医療的ケアが必要な患者への訪問看護の実施状況等、また、在宅療養支援歯科診療所における歯科訪問診療の実施状況等々の項目を挙げさせていただいております。在宅医療と訪問看護に関する事項が挙がっているということであります。
12ページから14ページにかけてが、医療従事者の負担軽減、医師等の働き方改革に関する調査でございます。
「2.検証のポイント」を記載しておりますけれども、病院勤務医や看護職員の負担軽減に資する取組の実施状況、取組の効果の評価、常勤・専従等の人員配置に係る要件の見直しの影響、業務の効率化に資するICTの利活用の実施状況等につきまして検証を行うとしております。
続きまして15ページ、(8)ですけれども、かかりつけ歯科医機能の評価等に関する調査でございます。
検証のポイントは初診料の院内感染防止対策に関する施設基準の届出状況等でございますとか、歯科疾患管理料を算定する患者の状況などについて検証を行うとしております。
16ページ、(9)でありますけれども、かかりつけ薬剤師・薬局の関係の実施状況調査でございます。
保険医療機関と保険薬局の連携による重複投薬、ポリファーマシー及び残薬の削減に向けた取組等に関して、その現状と効果等について検証を行うとしております。
最後の項目でありますが、(10)後発医薬品の使用促進の影響調査でございます。
検証のポイントといたしまして、一般名処方によります医療機関の処方状況や、それに伴う保険薬局における後発医薬品の調剤状況等につきまして検証を行うものでございます。
説明は以上でございます。
具体的な調査の設計、そして調査票、どのように調査をするか、質問をするかということは、また改めまして、先ほどスケジュールにも挙げさせていただきましたけれども、調査票の形でまた用意させていただきまして、また御意見を頂いて固めていきたいと考えております。
以上でございます。
○永瀬部会長
ありがとうございました。
「令和2年度診療報酬改定の結果検証に係る特別調査の実施について」の説明が、今、事務局よりございましたけれども、御意見等ございましたらどうぞよろしくお願いいたします。
○中村委員
よろしくお願いします。
3ページの「新型コロナウイルスの感染拡大に伴う影響への対応について」も記載されていますけれども、感染拡大の状況を見ながら現場に負担がかからないように実施方法などについては十分な配慮をお願いしたいと思っています。
その上で3点、意見を述べたいと思います。
まず、4月以降に様々な調査が行われていますけれども、新型コロナの患者さんを受け入れたかどうかにかかわらず、また、特定警戒の都道府県かどうかにかかわらず、大きな影響があることは明らかになっていますので、今年度の調査のみで新型コロナの影響と診療報酬改定の影響を統計的に切り離すというところは難しい面があると思っています。
第2に、そういったことも踏まえ、今回の場合、診療報酬改定の結果検証ということが目的であるものの、補足的に新型コロナの影響も勘案しつつ、現状分析に基づいて今後の診療報酬の改定の在り方を考えるという意味では非常に重要な調査になろうかと思います。そういった考え方もあるのではないかと思っています。
最後に、新型コロナの影響ということを勘案すれば、従来の診療報酬改定の結果検証の質問の内容と異なることも十分考えられるために、スケジュール上大変厳しい中恐縮ですが、可能な限り前広に各号の委員の先生方に調査内容についての打診をお願いできればと思います。
以上です。
○永瀬部会長
どうもありがとうございました。
新型コロナと改定の影響、この時期の調査の重要性と検討の必要性についての御意見でした。
ほかに御意見等、ございますでしょうか。よろしゅうございますでしょうか。
(首肯する委員あり)
○永瀬部会長
ありがとうございます。
それでは、今の御意見も踏まえ、御審議いただいた案について、当部会で同意を得られたものとして、私から総会に報告したいと思いますので、よろしゅうございますでしょうか。
(「異議なし」と声あり)
○永瀬部会長
では、どうぞよろしくお願いいたします。
本日、予定された議題は以上でございます。
次の日程につきましては、追って事務局より連絡いたしますので、よろしくお願いします。
それでは、本日の診療報酬改定結果検証部会はこれにて閉会いたします。
どうもありがとうございました。

 
 

<照会先>

保険局医療課企画法令第1係

代表: 03-5253-1111(内線)3288

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