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2021年2月10日 中央社会保険医療協議会 調査実施小委員会 第53回議事録

○日時

令和3年2月10日(水)9:49~10:09

 

○場所

オンライン開催

○出席者

秋山美紀小委員長 荒井耕委員 小塩隆士委員 永瀬伸子委員 
吉森俊和委員 幸野庄司委員 佐保昌一委員 眞田享委員 松浦満晴委員
今村聡委員 城守国斗委員 池端幸彦委員 林正純委員 有澤賢二委員

<事務局>
濵谷保険局長 井内医療課長 岡田医療技術評価推進室長
山田保険医療企画調査室長 紀平薬剤管理官 小椋歯科医療管理官 他

○議題

○第23回医療経済実態調査について

○議事

 

○秋山小委員長
ただいまより、第53回「中央社会保険医療協議会 調査実施小委員会」を開催いたします。
なお、本日もコロナウイルス感染症対策の観点から、オンラインによる開催といたします。
また、今回も会議の公開については、試行的にユーチューブによるライブ配信で行うこととしております。
まず、本日の委員の出欠状況について御報告いたします。
本日は、全員が御出席です。
それでは、議事に入ります。
本日は、前回に引き続き「第23回医療経済実態調査について」、御審議をお願いしたいと思います。
前回までの議論を踏まえ、事務局から資料が提出されておりますので、事務局より御説明をお願いいたします。
○山田保険医療企画調査室長
保険医療企画調査室長でございます。
実-1-1をお開きください。第23回医療経済実態調査の要綱でございます。
要綱には、調査の目的、内容、調査の対象、調査の客体、抽出方法といったものを記載しております。
前回までの調査と基本的には変わりはございません。
1点、変わっている部分は3ページの6、「調査の時期」であります。「令和3年3月末までに終了する直近2事業年(度)の2年間について実施する」、ここまでは例年どおりでありますが、「単月調査を実施する場合には令和元年、令和2年、令和3年の3か年のいずれかの同月について実施する。その最終決断については春頃をめどに決定する。」ここを追加させていただいております。
続きまして、実-1-2をお開きください。
病院調査票、一般診療所調査票、歯科診療所調査票、保険薬局調査票、全ての調査票をまとめて実-1-2にしております。
説明の都合上、右下に通し番号が入っておりますので、ページ数はそちらを御覧いただければと思います。
2ページを御覧ください。
病院調査票の表紙でありますが、提出期限を8月13日と置かせていただいております。7月の上旬にお配りしますので、約1か月の提出期間とさせていただいております。
右下のページで、4ページまでお進みください。
主な変更点は、赤色で記載させていただいております。4ページの「10 新型コロナウイルス感染症に関する重点医療機関・協力医療機関の指定状況」、「1 重点医療機関」「2 協力医療機関」「3 1、又は2いずれでもない」、こちらを選んで書いていただきます。
「11 新型コロナウイルス感染症入院患者等の受入状況(複数該当する場合は小さい番号を選んで記入してください。)」、「1 新型コロナウイルス感染症の入院患者(含む疑似症患者)の受け入れ実績あり」「2 新型コロナウイルス感染症から回復した患者を転院により受け入れた実績あり」「3 新型コロナウイルス感染症患者の対応をしている医療機関から、新型コロナウイルス感染症ではない患者を転院により受け入れた実績あり」「4 1、2、3のいずれでもない」、これを選んで記載していただきます。
右下のページで7ページまでお進みください。
「その他の収益・その他の費用」の部分でありますが、収益の内数としまして新型コロナウイルス感染症関連の補助金の項目を足しております。その項目には、括弧書きで、「従業員向けの慰労金を除く」ということを明記させていただいております。
8ページであります。
このページがいわゆる月次調査のページでありまして、仮に春頃に月次調査を行わないとなった場合にはこの8ページがそのまま削除されるイメージで作っております。
月次の損益ということでありまして、「令和元年、令和2年、令和3年のそれぞれ●月単月の収益及び費用の額を記入してください。月次決算をしていない等、記入することが困難な場合には、レ点を記入してください。この場合、下記の項目の記入の必要はありません」と記載しております。
他の調査票にも同様の月次の調査票を追加しております。
進んでいただきまして、一般診療所調査票に入ります。右下のページで17ページまでお進みください。
一般診療所の調査票であります。「10 新型コロナウイルス感染症に関する診療・検査医療機関の指定状況」、「1 指定されている」「2 指定されていない」。「11 新型コロナウイルス感染症疑い患者の受入状況」、「1 受け入れ実績あり」「2 受け入れ実績なし」という項目を追加しております。
また、大きく進んでいただきまして右下、24ページまでお進みください。
24ページ、負債の部に「(うち)長期借入金」という項目を足してございます。コロナの影響により借入金がどう変化しているかというものを把握するものでありまして、この項目は既に病院調査票には入っております。今回新たに一般診療所、歯科診療所、保険薬局の調査票、それぞれに追加させていただきたいと思っております。
27ページにお進みください。歯科診療所の調査票であります。基本的に、医科診療所と同様の修正を行っております。
大きく飛んでいただきまして、43ページ、保険薬局調査票に入っております。
保険薬局調査の中では、今般新たに幾つかの項目を足しております。「医薬品費等」の内訳としまして「調剤用医薬品費」、「一般用医薬品費」。「その他の経費」の内訳としまして、「建物賃借料」といった項目を足しております。
実-1-2、調査票の修正は以上でありまして、実-1-3が記入要領であります。こちらも非常に厚い資料であります。右下のページで御説明させていただきます。
7ページ、御覧ください。
これは、病院調査票の記入要領です。「10 新型コロナウイルス感染症に関する重点医療機関・協力医療機関の指定状況」という部分の記入要領でありますが、重点医療機関とはどういうものなのか、協力医療機関とはどういうものなのか、定義を記載させていただいております。
「11 新型コロナウイルス感染症入院患者等の受入状況」であります。疑似症患者も含めて受入れがあるのかないのかを聞いておりますので、疑似症患者とはという定義を入れております。「感染症法上の新型コロナウイルス感染症の疑似症として届出が行われた患者」といった定義を置かせていただいております。
右下の10ページへお進みください。
診療材料費の項目は以前からありましたが、カテーテル、レントゲンフィルムといったものを例示として記載しておりました。今般の状況に鑑みまして、マスク、ガウンといったものを例示として明記しております。
13ページにお進みください。新型コロナウイルス感染症関連の補助金であります。
補助金の項目に、補助金等の交付金について直近の事業年度の実績を記入してください。どういった補助金、交付金があるのかというものを幾つか具体的に書いております。○1、重点医療機関体制整備事業、○2、○3と例示を記載しております。
最後のところで、「上記以外で関連する補助金、自治体独自の補助金の支給額も記入の対象となります」、「従事者へ支払われる慰労金は含めず記入してください」と記載しております。
16ページであります。
単月調査の中の「給与費」の書き方であります。
「(1)賞与」でありますけれども、「○1、当該事業年度の年間支給額が決定している場合、年間支給額の1/12の額として計算してください。○2、決定していない場合、前年度実績の1/12の額として計算してください。ただし、新型コロナウイルス感染症の影響で前年度賞与を減額している場合には、前々年度実績の1/12を計算してください」と記載しております。
大きくお進みいただきまして、35ページであります。
一般診療所の記入要領にですが、「10 診療・検査医療機関の指定状況」であります。診療検査医療機関の定義を記載しております。
「11 新型コロナウイルス感染症疑い患者の受入状況」であります。疑い患者の定義を書いております。「疑い患者とは、新型コロナウイルス感染症の検査対象となった外来患者を指し、結果的に新型コロナウイルス感染症と診断されなかった外来患者も含みます。」
また、進んでいただきまして、48ページをお願いいたします。長期借入金についてであります。
「地方債及び公庫、事業団、銀行などからの借入金のうち、期間が1年を超えるものの総額を記入してください」と記載しています。
54ページ以降は、歯科診療所の記入要領になります。基本的に、医科の記入要領と同じでございます。
78ページ以降が、保険薬局の記入要領になります。
最後になりますが、右下87ページまでお進みいただけますでしょうか。
保険薬局につきましては、今回、内数としまして調剤用医薬品費、一般用医薬品費を取ることとしております。
例えば87ページの一番上でございますけれども、「調剤用医薬品を区分して経理していない等、記入が困難な場合は、「-」を記入してください」とさせていただいております。
記入要領の今回、追加した部分の主なものについての説明は以上であります。
続きまして、実-1-4であります。
これは、調査に御協力いただける医療機関に調査票をお渡しするときのお手紙であります。
御協力のお願いの部分は、従前とそんなに変更はございませんが、1点、2ページの四角囲いのところの記載を追加しております。「この調査の結果は、令和4年度診療報酬改定についての議論のための重要な基礎資料として活用されます。また、今回の調査は、新型コロナウイルス感染症流行後、厚生労働省として初めて医療機関等の経営実態を調査する極めて重要な調査となっております。新型コロナウイルス感染症対策を含め、日々の診療などで多忙を極めておられる状況であるとは存じますが、是非ともご協力賜りますようお願い申し上げます」。
少しでも調査に協力いただきたいという思いから、こういったことを書かせていただいております。中医協の会長と保険局の局長の連名でのお手紙ということにさせていただいております。
実-1-5及び実-1-6は前回までの議論でお示ししました資料のリバイスをしたものでありまして、説明は省略させていただきます。
○鈴木数理企画官
調査課数理企画官でございます。
続きまして、保険者調査の説明をさせていただきます。
保険者調査の資料は、実-2-1と実-2-2がございます。
実-2-1は実施案でございまして、実-2-2が調査の要綱(案)という形になっております。
この実-2-2で御説明をさせていただきます。
この保険者調査につきましては、「2.調査の対象」は各保険者という形になっておりまして、これは抽出調査ではなく全保険者を対象とした調査となっております。
調査の時期ですけれども、4ポツにありますとおり2021年6月としております。
「5.調査の種類及び調査事項」、大きく2つございまして、1つ目は(1)にありますとおり「決算事業状況に関する調査」、もう一つが(2)にありますとおり「土地及び直営保養所・保健会館に関する調査」となっております。
この(2)、土地及び直営保養所等に関する調査につきましては、健保組合と共済組合を対象とした調査という形になっております。
「7.提出期限」とありますけれども、2021年8月31日という形にさせていただいております。
具体的な調査項目についてですけれども、実-2-2の次のページ、別紙1を御覧いただければと思います。
こちらは、先ほどの調査の(1)の決算事業状況に関する調査の調査項目という形になっております。全保険者に関しまして、2019年度及び2020年度の適用状況、被保険者数、また保険給付の状況、そして収入と支出の決算額、保険料率、そういったものを把握するというような調査になってございます。
そして、もう1枚おめくりいただきまして別紙2を御覧ください。
こちらは先ほどの2つ目の調査の土地建物等に関する調査事項という形になっております。1枚目が土地に関する事項でございまして、該当する健保組合、共済組合に関してこちらを御記入いただいて調査をするという形になっております。
別紙2の2枚目が「直営保養所・保険会館に関する事項」ということで、同様にこちらも御記入いただいて調査をするという形になってございます。
別紙3以降は記入要領という形になってございますけれども、基本的には保険者調査に関しては変更点がなく、前回と同様の調査という形にさせていただければと考えております。
説明は以上です。
よろしくお願いいたします。
○秋山小委員長
ありがとうございました。
それでは、ただいまの説明を踏まえ、御審議いただきたいと思います。
御意見がありましたらどうぞ。
今村委員、お願いいたします。
○今村委員
ありがとうございます。
今まで何度も申し上げているとおり、新型コロナウイルス感染症の拡大によりまして、医療現場は大変疲弊をしております。そういったことから、本調査が医療機関の負担になるということは間違いないことだと思っております。
一方で、次回の診療報酬の改定の基礎資料となるこの調査は非常に重要なものであるということで、多くの医療機関から回答いただきたいという相反する命題がございます。
先ほど、事務局からも御説明いただいたように、実-1-4の裏面に記載があるように、非常に重要な調査だからぜひ協力してほしいというようなメッセージも書かれているわけです。
現状において、考え得る最善の実施策と考えておりますので、診療側としてはこれを了承いたしたいと思います。
以上です。
○秋山小委員長
ありがとうございます。
ほかに御意見、ありますでしょうか。
ほかに御意見がないようでしたら、第23回医療経済実態調査は、単月調査については本日提示された案で準備をしつつ、春頃に改めて調査の可否について総会にて審議を行う。
それ以外の部分については、本日提示された案をもって実施することをこの小委員会の総意とし、この後開催される総会に報告して了承を得たいと思います。
また、事務局においては、総会で承認をいただき次第、統計法による総務省との協議など具体的な手続に入るよう、お願いいたします。
調査実施までの過程において、調査票や記載要領などに軽微な修正が生じることも考えられますが、軽微な修正については基本的には小委員長であります私のほうで調整を受けることとし、必要と判断した場合には各委員の皆様に御連絡するという取り扱いをさせていただきたいと思いますが、それでよろしいでしょうか。
(委員首肯)
○秋山小委員長
ありがとうございます。
それでは、本日の議論はこの辺りにしたいと思います。
次回の日程については、追って事務局から連絡しますので、よろしくお願いいたします。
調査実施小委員会はこれにて閉会といたします。
どうもありがとうございました。
 

(了)
<照会先>

保険局医療課企画法令第1係

代表: 03-5253-1111(内線)3288

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