ホーム> 政策について> 審議会・研究会等> 中央社会保険医療協議会(中央社会保険医療協議会調査実施小委員会)> 中央社会保険医療協議会 調査実施小委員会 第48回議事録(2018年11月14日)

 
 

2018年11月14日 中央社会保険医療協議会 調査実施小委員会 第48回議事録

○日時

平成30年11月14日(水)9:53~10:07

 

○場所

TKP市ヶ谷カンファレンスセンター大ホール(8階)

○出席者

野口晴子小委員長 田辺国昭委員 荒井耕委員 松原由美委員
吉森俊和委員 幸野庄司委員 平川則男委員 宮近清文委員 松浦満晴委員
今村聡委員 城守国斗委員 猪口雄二委員 遠藤秀樹委員 安部好弘委員
<事務局>
樽見保険局長 渡辺審議官 山本審議官 森光医療課長 古元医療課企画官
樋口保険医療企画調査室長 田宮薬剤管理官 小椋歯科医療管理官 他

○議題

○第22回医療経済実態調査について

○議事

 

○野口小委員長
それでは、ただいまより、第48回「中央社会保険医療協議会 調査実施小委員会」を開催させていただきます。
まず、委員の出席状況について御報告させていただきます。
本日は全員が御出席です。
なお、会議冒頭のカメラの頭撮りはここまでとさせていただきます。
(カメラ退室)
○野口小委員長
それでは、早速、議事に入ります。
本日は、前回に引き続き、「第22回医療経済実態調査について」の御審議をお願いしたいと思います。
まずは、前回の議論を踏まえ、事務局から資料が提出されておりますので、御説明をいただき、その後、審議を行いたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
それでは、事務局から御説明をよろしくお願いいたします。
○樋口保険医療企画調査室長
保険医療企画調査室長です。資料の中医協 実-1をごらんいただければと思います。
目次をスライドの2ページに入れておりますけれども、前回、調査実施小委で有効回答率向上に向けた対応について御議論いただきました。今回はその際の御意見の整理と、さらに調査項目の見直しにつきまして、事務局案を提示させていただいて御議論いただきたいということでございます。
資料の中身でございますけれども、4ページに前回の調査実施小委員会での主な意見を5つまとめております。1つ目は、回答のインセンティブとして行っているフィードバックにつきまして、施設の経営状況を一般的な経営指標と比較しどうかといった見える化をしてはどうかという御意見。2つ目は、調査票や記入要領につきまして、税理士等から引き続きアドバイスをいただくこととしてはどうかという点。3つ目でございますけれども、有効回答率を上げる方策につきまして、現在の手法をじっくりと研究してはどうかという点。また、調査を補完するために医療法人の事業報告書等を活用する方法が考えられるのではないかという御意見でございます。4点目は、歯科につきまして、有効回答率向上の観点から、分析において問題なければ、医薬品費と歯科材料費を一括で調査してはどうかという点。最後に、非回答と非有効回答の理由と原因は異なるため、それぞれに応じた対応をすべきではないかという点でございます。
これらの御意見も踏まえまして、次のスライドに、有効回答率向上に向けた対応案を整理させていただいております。前回御提案させていただいたものも、重複ですけれども、並べております。
(1)と(2)で分けておりますが、(1)回答意欲の喚起といたしまして、調査票を送付する際に、前回の調査の結果の概要をあわせて送付することといたしまして、回答いただけるとどういった調査が取りまとまるかということを意識して回答をいただけるようにできないかという点が1つ目。2つ目が、診療側関係団体への協力依頼を引き続き実施させていただきたいという点。3つ目が、御指摘いただきました回答のインセンティブを与えるため、回答施設に対して経営状況をわかりやすくフィードバックするという点。具体的な内容はまた今後検討したいと思います。
(2)が回答負担の軽減ということで、フォントやレイアウトなどを工夫して、より見やすい調査票に変更するということ。2でありますけれども、これも御指摘いただいた点、調査票等に税理士・公認会計士等の助言を活用するという点。3でありますけれども、電子調査票の利用によりまして記入者負担の軽減や誤記入の防止につながるものですから、これを引き続き促進していきたいという点でございます。
(3)でその他として挙げさせていただいておりますけれども、これにつきましては次回の調査にダイレクトに反映させられるということではございませんけれども、調査手法、事業報告書の活用などにつきまして検討を行うべしという御指摘をいただいております。これにつきまして、引き続き検討を行うことといたしたいと思います。
続きまして、調査項目の見直しでございます。スライドの7ページに進んでいただければと思います。大きく項目を3点挙げさせていただいております。1つ目は、保険薬局につきまして、現在、同一法人の保険調剤を行っている店舗数を調査項目に入れておりますけれども、調剤基本料の算定要件との関係では、これを改めまして同一グループの保険調剤を行っている店舗数に変更したいということでございます。
2つ目は、消費税にかかる費用をより詳細に把握する観点からの見直しということでありまして、ポツを3つ打っておりますけれども、まず1つ目が材料費の関係でございます。これのうち特定保険医療材料費を内訳として調査項目に追加させていただきたいという点でございます。残りの2つ目と3つ目の項目は、病院につきましては「経費」という項目が今、費用の中にはございますし、あとその他病院も含めまして、その他の費用といたしまして「その他の医業・介護費用」という項目がございますが、この項目それぞれにつきまして、消費税の課税対象の費用とそうではない費用の内訳を把握させていただきたいという点でございます。
この後者2つにつきましては、前回消費税の補てんを行いました平成26年度に用いました医療経済実態調査のときはこういう調査項目を設けていたところでありますけれども、その後、調査項目の統合・簡素化の観点で省略をしていたところでありますが、そういう意味で過去の調査結果から推計をしていたということでありますけれども、このたび改めて消費税に係る費用を詳細に把握するということで、調査項目を復活させたいということでございます。
なお書きを書かせていただいておりますけれども、そういたしますと、回答医療機関の過度な負担にならないような配慮も必要かと考えておりまして、これらの項目につきまして回答が困難な場合は、それだけで回答全体を無効とはしないという取り扱いとしたいということであります。
項目の3つ目でありますが、回答に係る負担を軽減するために、未活用の調査項目を削除・統合したいということで、これは後ほど簡単に御紹介したいと思います。
続きまして、資料の実-2のほうに進んでいただければと思います。この資料は、今御提案させていただいたような見直しを含めまして、次回の医療経済実態調査の全体像を簡単にまとめた資料であります。一番上に書いておりますけれども、前回調査をベースといたしまして、次のような基本的な考え方に沿って調査を実施したいと考えております。
まず、調査日程、調査時期。調査票の配布は来年5月末、回答期限は7月中旬と、前回の調査の日程と同様に進めていきたいと考えております。調査対象時期は、昨年と今年度ということで、直近の2事業年度を対象にするといったことと、調査対象、抽出率等も前回と同様でございます。
2ページ目、調査項目の主な変更点も、先ほど実-1の資料で御提案させていただいたような項目3点を挙げさせていただいております。4の集計項目でありますが、調査を行った後の集計、公表の際の集計項目ということでありますが、これも前回の医療経済実態調査と同じ項目で集計をしていきたいということで、列挙させていただいております。
3ページ目でありますけれども、その他、有効回答率の向上策、回答負担の軽減につきましても、先ほど実-1の資料で提案したものと重複でありますけれども、記載させていただいております。
最後に、資料の実-3でございますが、調査項目のリストでございます。この資料の左側が前回の調査、右側が今回の調査の項目を対比したものであります。調査項目の見直しにつきましては、先ほど提案させていただいた内容を反映させたものであります。
先ほど、調査の項目の削除・統合がございましたが、その具体的な内容を御説明したいと思います。実-3の3ページに進んでいただければと思います。これは病院の例でございます。赤字になっております左側の欄の医業・介護費用の中に、「医業・介護費用合計のうち消費税課税対象費用」というのがございました。消費税の対象費用につきましてはより詳細に把握させていただきたいということで、内訳も右側の欄のように設けさせていただいているということであります。
結果、この内訳を集計して課税の率を計算していくということで考えておりますので、この合計の最後の項目は未活用ということでありますので、ここについては削除させていただきたいということであります。
もう一つ、やや詳細でありますけれども、7ページにございますが、常勤職員の給与につきましても調査して、公表させていただいております。その職員の区分でありますが、一番下のところに「技能労務員・労務員」「その他の職員」というのがございます。ボイラー技師等の技能労務員とその他の職員と分けておりましたけれども、これにつきましては統合させていただきたいということでございます。
説明は以上であります。
○野口小委員長
どうもありがとうございました。
それでは、ただいまの御説明を踏まえて御審議いただきたいと思います。御質問、御意見がありましたら、どうぞ。
吉森委員、お願いします。
○吉森委員
ありがとうございます。
実-1の5ページ、「有効回答率向上に向けた対応案」で、(1)回答意欲の喚起の3はインセンティブということで、先ほどの御説明だと、今事務局では内容を検討しているということでございましたけれども、検討されるならば、これは意見ですけれども、(2)の2のところに税理士・公認会計士等の助言を活用というふうに、調査票の記入等について活用されるということであるならば、このフィードバックの仕方はそもそも公認会計士さん等のお得意の分野だろうと思いますので、税理士さん、公認会計士さん等の助言を活用いただくということで、ここでもインセンティブのフィードバックについて内容をより濃いものにしていただければと思います。
○野口小委員長
室長、何かコメントはございますでしょうか。
○樋口保険医療企画調査室長
御指摘を踏まえて、できるだけ対応したいと思います。
○野口小委員長
ほかに何かございますでしょうか。
特にございませんか。
では、特に御意見がほかにないようでしたら、本日の審議はこのあたりで終了させていただきたいと思います。
次回の小委員会は、本日の委員会の皆様の御意見、御質問を踏まえ、調査票案等について事務局に具体的に作成いただき、審議を進めてまいりたいと思います。
それでは、本日の議論はこのあたりとしたいと思います。次回の日程については追って事務局から御連絡申し上げますので、よろしくお願いいたします。
調査実施小委員会はこれにて閉会といたします。どうもありがとうございました。
○樋口保険医療企画調査室長
ありがとうございました。
続きまして、総会でございますが、少し休憩をいただきまして、また会場の準備等もございます。10時半ごろをめどに開催したいと思いますので、よろしくお願いいたします。

(了)
<照会先>

保険局医療課企画法令第1係

代表: 03-5253-1111(内線)3288

ホーム> 政策について> 審議会・研究会等> 中央社会保険医療協議会(中央社会保険医療協議会調査実施小委員会)> 中央社会保険医療協議会 調査実施小委員会 第48回議事録(2018年11月14日)

ページの先頭へ戻る