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2023年4月26日 中央社会保険医療協議会 費用対効果評価専門部会 第61回議事録

○日時

令和5年4月26日(水)総会終了後~

 

○場所

オンライン開催
 

○出席者

飯塚敏晃部会長 安川文朗部会長代理 小塩隆士委員 笠木映里委員
安藤伸樹委員 松本真人委員 高町晃司委員 眞田享委員 鈴木順三委員
長島公之委員 江澤和彦委員 池端幸彦委員 島弘志委員 林正純委員 森昌平委員
赤名正臣専門委員 石牟禮武志専門委員 守田恭彦専門委員 前田桂専門委員
<参考人>
福田敬参考人 池田俊也参考人
<事務局>
伊原保険局長 眞鍋医療課長 中田医療技術評価推進室長
荻原保険医療企画調査室長 安川薬剤管理官 小嶺歯科医療管理官 他

○議題

○部会長代理の指名について
○費用対効果評価制度の見直しに向けた今後の議論の進め方について

○議事

○飯塚部会長
ただいまより第61回「中央社会保険医療協議会費用対効果評価専門部会」を開催いたします。
なお、本日も新型コロナウイルス感染症対策の観点からオンラインによる開催としております。また、会議の公開については、試行的にユーチューブによるライブ配信で行うこととしております。
まず、本日の委員の出席状況について報告いたします。
本日は、末松委員が御欠席です。
また、今回は参考人として、福田参考人と池田参考人が参加しております。
それでは、まず、費用対効果評価専門部会に属する委員に異動がございましたので、御報告いたします。
先ほどの総会においても御報告がございましたので、簡単に報告させていただきますが、間宮委員、中村委員、堀之内専門委員、林専門委員が御退任され、後任として高町委員、安川委員、守田専門委員、前田専門委員が発令されております。
それでは、新しく委員となられた高町委員、安川委員、守田専門委員、前田専門委員より、一言御挨拶をお願いいたします。
○高町委員
高町です。
このたび、間宮委員に代わりまして、この委員会に所属させていただくことになりました。まだまだ分からないことも多くて、場違いだったり的外れな発言をしてしまうこともあろうかと思いますけれども、一日も早く慣れて発言ができるように努力してまいりたいと思いますので、御指導のほどよろしくお願いします。ありがとうございます。
○飯塚部会長
安川委員、お願いいたします。
○安川委員
中村洋委員の後任で、この部会に所属することになりました、安川文朗と申します。微力ですが、中村委員に負けないように努力をいたします。どうぞよろしくお願いいたします。
○飯塚部会長
よろしくお願いします。
守田専門委員、お願いいたします。
○守田専門委員
堀之内委員の後任として専門委員を拝命いたしました、守田恭彦と申します。ニプロ株式会社に所属しております。
これまで人工透析でありますとか、植込み型の補助人工心臓、インターベンション関係、そして再生医療等製品などに関して、企画開発、治験、そして承認申請、償還価額の取得、市販後調査などを担当してまいりました。
この費用対効果評価というのは、非常に重要なテーマだと思っております。これまで培いました経験でありますとか、現場感覚などを生かして、職責を全うしたいと思っております。よろしくお願いいたします。
○飯塚部会長
どうぞよろしくお願いいたします。
前田専門委員、お願いいたします。
○前田専門委員
御紹介ありがとうございます。
この4月より専門委員となりました、前田桂と申します。日本メドトロニックという医療機器の製造販売をしている会社に所属しております。
社内では、事業部門に所属しておりまして、主に医療機器を医療の現場にお届けする、そして適正安全使用を推進するといった業務に携わっております。
今後ですけれども、医療機器の専門委員という立場のインプットを通じて、中医協の議論や意思決定、そういったところに貢献していきたいと考えておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
○飯塚部会長
どうぞよろしくお願いいたします。
ありがとうございました。
それでは、議事に入ります。
まず初めに、部会長代理の指名を行いたいと思います。
部会長代理につきましては、社会保険医療協議会令第1条第9項の規定によりまして、部会長があらかじめ指名する者が、部会長代理をすることとされております。
安川委員に部会長代理をお願いすることとしたいと思いますが、いかがでしょうか。
(異議なしの意思表示あり)
○飯塚部会長
ありがとうございます。
それでは、部会長代理は、安川委員にお願いいたします。
次に「費用対効果評価制度の見直しに向けた今後の議論の進め方について」を議題といたします。
事務局より資料が提出されておりますので、説明をお願いいたします。
○中田医療技術評価推進室長
医療技術評価推進室長でございます。費-2を御覧ください。
費用対効果評価制度の見直しに向けた今後の議論の進め方について、御説明申し上げます。
2ページ目でございます。
費用対効果評価につきましては、2019年4月からの本格運用開始をされているところでございます。
3ページ目でございますが、これまでの4年間の実績といたしましては、この分析品目につきまして、増加傾向にあることが示されております。
5ページ目でございます。
令和4年度の費用対効果評価制度の見直しの概要でありますが、1つ目といたしまして評価プロセス、また、評価調整方法の在り方につきましては、1つ目の○、企業分析終了後に、専門組織(ii)を開催した時点で、総合評価が可能となる場合には、そのような対応とする。
また、2つ目の○にありますとおり、1回目の分析前協議から、臨床の専門家の参加を可能にする。
また、3つ目の○にありますとおり、効能追加がなされた場合につきまして、分析全体が大幅に遅延することが想定される場合には、まずは、その効果で分析を進めて、改めてH3区分への該当性について検証することが取りまとめられております。
また、分析体制の在り方につきましても、人材育成プログラムの拡充、また、費用対効果評価制度に関する関係学会への周知等を進めることとされております。
これらの対応状況につきましては、参考資料にお示しをさせていただいておりますので、御参照いただければと存じます。
7ページ目でございます。
次期改定に向けた今後の議論の進め方でございますが、費用対効果評価専門部会におきましては、今後、関係業界や費用対効果専門組織からの意見聴取も行いつつ、検討項目を整理した上で、議論を深めることとしてはどうかと提案させていただいております。
9ページ目でございますが、具体的には令和5年、6年に向けまして、このような検討項目につきまして、業界ヒアリングも含んだ上で、骨子、見直しというスケジュールを検討しているところでございます。
事務局からの説明は、以上でございます。
○飯塚部会長
ありがとうございました。
それでは、ただいまの説明に関しまして、御質問等がありましたら、お願いいたします。
長島委員、お願いいたします。
○長島委員
ありがとうございます。
費用対効果評価につきましては、中医協において腰を据えた検討がしっかりと行われ、2019年4月からの4年間で、25品目の評価を終え、現在17品目について評価中とのことで、事例を積み重ねている状況にあります。
保険償還の可否に用いない、一旦保険収載した上で価格調整に用いるという薬価制度などを補完する観点から活用するのが大原則であり、これを今後も守っていくべきであります。
あるべき日本型の制度とするために、まずは5ページにあるような、令和4年度に行われた制度の見直しについて検証を進めることが重要です。
加えて、これから積み重ねる一つ一つの費用対効果評価を行う際に出現した課題について、どのような工夫ができるのか検討していくべきであり、7ページに提示された今後の議論の進め方に異論はありません。
なお、検討に当たっては、人材育成の視点もさることながら、より実用的に、つまり、特定の研究者しか取り扱えないようなものではなく、費用対効果評価自体の費用対効果もそろそろ考える時期に来ているのではないかと考えます。
私からは、以上です。
○飯塚部会長
ありがとうございました。
それでは、森委員、お願いいたします。
○森委員
ありがとうございます。
まず、費用対効果評価制度の見直しに向けた今後の議論の進め方に関しては、異論がございません。
その上で、事務局のほうからも業界ヒアリングを実施するという話がありましたけれども、費用対効果評価が実際に関係者にどのような影響を与えているのか、イノベーションの評価などの観点も踏まえつつ、関係業界への丁寧なヒアリングを実施すべきと考えます。
私からは、以上です。
○飯塚部会長
ありがとうございました。
それでは、池端委員、お願いいたします。
○池端委員
ありがとうございます。
今ほど3ページにお示しいただいたように、ようやく順調に検討する医薬品も増えてきていて、費用対効果の制度が軌道に乗り始めたかなという印象を持っています。
ただ一方で、以前から人材不足ということを、この場でもよく事務局からお伺いしていました。人材育成プログラム等々も動いているとお聞きしていますが、それについて、今後の進捗とか見込みとか、お分かりになる範囲であれば、少しお示しいただければと思います。
その上で、長島委員もおっしゃったように、私もある程度、5年か10年経ったある程度の時期に来たときに、この制度そのものの費用対効果という視点は絶対に必要ではないかと思いますので、それもいずれかの時期に検討を始めていただければと思いますので、私からも、長島委員の意見に賛成したいと思います。
以上です。よろしくお願いします。
○飯塚部会長
ありがとうございます。
御質問がありましたけれども、後ほど、まとめて御回答いたします。
松本委員、お願いいたします。
○松本委員
ありがとうございます。
資料の7ページの点については、異論はございません。
15ページに示されておりますけれども、今後、検討項目を整理し、議論を深めていく中で、引き続きの検討となっている保険収載の判断に当たっての費用対効果や、財政影響など、経済性評価を活用することについても、人材育成の状況等にも十分留意しつつ進めていただきたいと考えております。
私からは、以上です。
○飯塚部会長
ありがとうございます。
ほかには、御質問等ございますでしょうか。
では、まず事務局から、一旦御回答いたします。
○中田医療技術評価推進室長
事務局でございます。
池端委員から御指摘のありました、人材育成に関する御質問でございます。
人材育成につきましては、非常に長期的な視点で計画的に進めていかなければいけない課題だと認識しております。
特に20ページ目に、これまでの経緯をお示しさせていただいておりますが、近年、人材育成プログラムの成果もいただきながら、公的分析に参加する方の数も徐々にではありますが、増えてきている傾向がございます。
一方で、限られた人材をより広い分野で担っていただくために、私どもといたしましても、産官学のシンポジウムを開催するなど、広い分野の方の御理解、御参加をいただけるように努めてきたところでございます。
今後の育成状況につきましては、関係者の意見を踏まえて、また、お示しをさせていただきたいと存じます。
私からの説明は、以上でございます。
○飯塚部会長
ありがとうございました。
そうしましたら、ほかには御質問等ございますでしょうか。
高町委員、もし御意見等ございましたら、お願いできますか。
○高町委員
私も進め方に関しては、特に異論はありません。その評価に関しまして、私、まだまだ勉強不足の部分がありまして、皆さんの議論をお聞きして、これから勉強していきたいと考えております。よろしくお願いします。
○飯塚部会長
ありがとうございます。よろしくお願いいたします。
○高町委員
よろしくお願いします。
○飯塚部会長
それでは、専門委員からも御意見等ありましたら、どうぞお願いいたします。
現段階では、よろしいでしょうか。
ありがとうございます。
そうしましたら、ほかに御質問等、もし、ないようでしたら、本件に係る質疑に関しましては、この辺りとしまして、今後、事務局において、本日いただいた御意見、御質問も踏まえて、御対応いただくようにお願いいたしたいと思います。
本日の議題は以上です。
次回の日程につきましては、追って事務局より連絡いたします。
それでは、本日の「費用対効果評価専門部会」は、これにて閉会といたします。
どうもありがとうございました。
 

(了)
<照会先>

保険局医療課企画法令第1係

代表: 03-5253-1111(内線)3797

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