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2021年6月30日 第13回健康日本21(第二次)推進専門委員会(議事録)

○日時

令和3年6月30日(水) 13:02~14:47

 

○場所

AP東京八重洲13階 A+Bルーム(オンライン開催)
 

○議題

 <審議事項>
 

1.健康日本21(第二次)の最終評価について

2.健康日本21(第二次)の最終評価の方法について

3.都道府県健康増進計画等の取組状況について

 

○議事

○松村女性の健康推進室長 定刻になりましたので、ただいまから、第13回健康日本21(第二次)推進専門委員会を開催いたします。本日、議事に入るまでの間、議事進行役を務めさせていただきます、健康局健康課女性の健康推進室長の松村と申します。どうぞよろしくお願いいたします。委員の皆様には、御多忙の折、お集まりいただき、御礼を申し上げます。本日は、委員の皆様にはオンラインにて御参加いただいております。なお、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、一般の方の傍聴は行わず、代わりに会議の模様をYouTubeによるライブ配信にて公開しております。この点、御承知おきください。まずは、開会に当たりまして、健康局長の正林より御挨拶を申し上げます。
○正林健康局長 皆さん、こんにちは。健康局長の正林でございます。一言、御挨拶申し上げたいと思います。まず、大変お忙しい中、この会議に御参加いただきまして、誠にありがとうございます。また、日頃は健康行政について多大なる御尽力をいただいておりますことについて、改めて感謝申し上げたいと思います。さて、この専門委員会、やることが決まっておりまして、これまで10年間行われてきた健康日本21(第二次)の最終評価になります。できれば、この10年間のみならず、2000年からスタートした健康日本21、初期の頃からずっと振り返って、その全体について御評価をいただけたらというふうに思っています。それが結果的に、次のステップ、第三次と呼ぶかどうか、まだ決めておりませんが、次の健康日本21につなげていくことができるのではないかと思っています。
私自身も、2001年、当時、生活習慣病対策室の室長補佐として、この健康日本21がスタートした頃から、関わらせていただきました。この20年間どうだったか、振り返ってみますと、大分、国民の健康に対する意識というのは変わってきたのではないかということを、肌感覚で感じています。例えば、テレビをつけてみると、ゴールデンタイムはどこの番組も大体、健康番組であります。特に健康のクイズ系が多いですけれど、恐らく2年以上前は、そのようなことはなかったのではないかと。テレビ局関係者の方に聞いてみると、視聴率を取るためにはゴールデンタイムにそのような、皆さんの関心のある、国民の関心のあるものを持ってくるのがいいと。要するに、国民の健康に対する関心はそれだけ高まっ
てきたことの表れではないかと感じています。何となく、国民の多くの方々が、何らかの健康によいこと、食事であったり、運動であったり、あるいは、たばこをやめたり、アコールを控えたりという行動につながっているのではないかと想像しますけれど、ただ、中にはそういうことに全く関心を示さない方々もいらっしゃいます。そういう方々に対しても何らかのアプローチをしないと、ということで、最近は、自然に健康になれるような、
放っておいても本人が意識せずにいつの間にか健康になっているような、そういう世界をつくれないかという、そんなアクションも起こしつつあります。
また、この20年間を振り返ってみると、自分自身も大分深く関わりましたが、健康増進法の制定、それから、数年前に改正作業もやり、受動喫煙防止対策は大分力を入れてまいりました。そういったもろもろのことをぜひ、まず客観的な数字をもって御評価をいただけたらと思っています。
また、最近は、コロナの影響も受けてしまって、特にこの1年間は、ステイホーム、ステイホームと我々が言い続けたものですから、本当に家に籠もってしまって、あまり外へ出ないと。その結果が数年後の生活習慣病に何らかの影響を与えるのではないかということも、心配しています。そういうことも含めて様々な視点から御評価をいただき、次につなげていただけたらと思っています。
今日は、事実上のキックオフミーティングでありますが、ぜひ忌憚のない御意見をいただけたらと思っております。どうぞよろしくお願いします。
○松村女性の健康推進室長 なお、正林は、他の用務のため、ここで退席させていただきます。御了解いただければと思います。
それでは、前回の開催以降、委員の改選がございましたので、改めて委員の先生方を紹介させていただきます。参考資料1の2枚目に委員名簿がついておりますので、こちらも御参照ください。お名前を呼ばれました委員は、お顔と名前を一致させるために、カメラに向かって一礼いただけますと幸いでございます。
それでは、御紹介させていただきます。慶応義塾大学医学部教授の岡村智教委員。
○岡村委員 よろしくお願いいたします。
○松村女性の健康推進室長 公益社団法人日本看護協会、常任理事の鎌田久美子委員。
○鎌田委員 よろしくお願いいたします。
○松村女性の健康推進室長 三菱重工業人事労政部健康管理センター、統括産業医の北原佳代委員。
○北原委員 よろしくお願いします。
○松村女性の健康推進室長 千葉大学予防医学センター教授兼国立研究開発法人国立長寿医療研究センター、老年学・社会科学研究センター、老年学評価研究部長の近藤克則委員。
○近藤委員 近藤です。よろしくお願いいたします。
○松村女性の健康推進室長 埼玉県立大学保健医療福祉学部共通教育科教授の金野倫子委員。金野先生は、お休みでございます。
早稲田大学スポーツ科学学術院スポーツ疫学研究室教授の澤田亨委員。
○澤田委員 澤田です。どうぞよろしくお願いいたします。
○松村女性の健康推進室長 国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所、国立健康・
栄養研究所、栄養疫学・食育研究部長の瀧本秀美委員。
○瀧本委員 よろしくお願いいたします。
○松村女性の健康推進室長 東北大学大学院医学系研究科教授の辻一郎委員。
○辻委員長 よろしくお願いいたします。
○松村女性の健康推進室長 女子栄養大学特任教授の津下一代委員。
○津下委員 よろしくお願いいたします。
○松村女性の健康推進室長 日本薬剤師会、常務理事の長津雅則委員。長津先生は、お休みでございます。
公益社団法人地域医療振興協会ヘルスプロモーション研究センター、センター長の中村正和委員。
○中村委員 よろしくお願いします。
○松村女性の健康推進室長 東京大学大学院医学系研究科精神保健学分野、准教授の西大輔委員。
○西委員 よろしくお願いいたします。
○松村女性の健康推進室長 北海道大学名誉教授兼一般社団法人北海道呼吸器疾患研究所理事長の西村正治委員。
○西村委員 よろしくお願いいたします。
○松村女性の健康推進室長 公益社団法人日本医師会、常任理事の羽鳥裕委員。
○羽鳥委員 こんにちは。よろしくお願いいたします。
○松村女性の健康推進室長 国立保健医療科学院、統括研究官の福田英輝委員。
○福田委員 福田でございます。よろしくお願いいたします。
○松村女性の健康推進室長 国立病院機構久里浜医療センター、副院長の松下幸生委員。
松下先生も、お休みでございます。
新潟県立大学人間生活学部健康栄養学科教授の村山伸子委員。
○村山委員 村山でございます。よろしくお願いいたします。
○松村女性の健康推進室長 山梨大学大学院総合研究部医学域社会医学講座教授の山縣太朗委員。
○山縣委員 山縣です。よろしくお願いします。
○松村女性の健康推進室長 公益社団法人日本歯科医師会、常務理事の山本秀樹委員。
○山本委員 山本です。どうぞよろしくお願いいたします。
○松村女性の健康推進室長 国立保健医療科学院、生涯健康研究部長の横山徹爾委員。
○横山委員 横山です。よろしくお願いいたします。
○松村女性の健康推進室長 東京大学医学部附属病院、22世紀医療研究センター、ロコモ予防学講座、特任教授の吉村典子委員。
○吉村委員 吉村です。どうぞよろしくお願いします。
○松村女性の健康推進室長 国立研究開発法人国立がん研究センター、がん対策情報センター長の若尾文彦委員。
○若尾委員 若尾です。よろしくお願いいたします。
○松村女性の健康推進室長 以上の委員の先生方となります。本日は、松下委員、長津委員、金野委員の3名から御欠席の連絡を受けております。全22名中、19名の委員に御出席いただいておりますので、議事が成立することを御報告いたします。また、羽鳥委員には傍聴の形で御参加をいただいております。引き続きまして、事務局を御紹介させていただきます。
健康局健康課長の鷲見です。
栄養指導室長の清野です。
地域保健室長の竹之内です。
保健指導室長の五十嵐です。
医政局歯科保健課歯科口腔保健推進室長の宮原です。
健康課課長補佐の寺井です。
栄養指導室長補佐の齋藤です。
健康課課長補佐の磯崎です。
よろしくお願いいたします。
続きまして、配付資料の確認をさせていただきます。議事次第のほか、資料1-1、健康日本21(第二次)について。資料1-2、健康日本21(第二次)最終評価について(案)。資料1-3、健康日本21(第二次)推進専門委員会、最終評価のスケジュール(案)。資料2-1、健康日本21(第二次)最終評価の方法について(案)。資料2-2、横山委員提出資料、検定方法についての補足(案)。資料2-3、健康日本21(第二次)目標項目データ一覧。資料3-1、都道府県・市町村・関連団体に対する調査の方針(案)。資料3-2、都道府県・市町村・関連団体に対する取組状況調査票(案)。参考資料1が、推進委員会設置について及び委員名簿になります。その他、参考資料2~5を配付しておりますが、こちらは必要時に御覧いただくものとして、個別の説明は割愛させていただきます。なお、参考資料5は、受託業者が調査結果をまとめたものを参考資料としておりますが、一部確認が必要な箇所もございましたので、委員のみの送付資料としてさせていただいております。
資料の確認は、以上でございます。不足等ございましたら、事務局まで御連絡をお願いいたします。また、議事に入る前に、オンラインで御参加いただいている委員の皆様にお願いでございます。ビデオカメラはオンにしていただき、御発言時以外は、マイクはミュートでお願いいたします。御発言される際には、WEB会議システムで「挙手」のボタンを押していただくか、画面上で見える形で挙手をしていただき、委員長からの指名後に御発言をお願いします。御発言時にはマイクをオンにし、名前をおっしゃった上で御発言をお願いいたします。御発言が終わりましたら、「挙手」ボタンを下ろし、マイクを再度ミュートにしていただくように、お願いいたします。以上、どうぞよろしくお願いいたします。それでは、カメラ撮影はここまでとさせていただきます。以後の進行は、辻委員長にお願いしたいと思います。辻先生、よろしくお願いいたします。
○辻委員長 委員長を拝命しております、東北大学の辻でございます。どうぞよろしくお願いいたします。健康日本21(第二次)の最終評価に向けまして、委員の先生方から忌憚のない御意見をいただきたいというふうに思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。では、最初に、参考資料1の開催要項の「3.構成」を見ますと、「委員長に事故があるとき、または委員長が欠けたときは、副委員長がその職務を代行する」ということになってございます。そして、この副委員長は委員長が指名するということになっております。つきましては、副委員長といたしましては津下委員が適任かと思いますけれども、よろしいでしょうか。
(「異議なし」の声あり)
○辻委員長 ありがとうございます。それでは、津下先生に副委員長をお願いするということにいたします。先生、よろしくお願いします。
○津下副委員長 よろしくお願いいたします。
○辻委員長 それでは、本日の議題に入りたいと思います。本日の議題は、(1)健康日本21(第二次)の最終評価について、(2)健康日本21(第二次)の最終評価の方法について、(3)都道府県健康増進計画等の取組状況について、この3点でございます。まず、事務局から審議事項(1)に関する資料の説明をお願いします。
○寺井健康課長補佐 では、初めに、資料1-1を用いまして、健康日本21(第二次)のこれまでの流れについて、御説明させていただきます。
1ページおめくりいただきまして、初めのページですが、我が国における健康づくりの歴史を載せております。昭和53年からの第1次・第2次国民健康づくり運動を経まして、平成12年からは第3次の国民健康づくり運動としまして、健康寿命の延伸と生活の質の向上を目的とし、一次予防の観点を重視しました、「健康日本21」の第一次が展開されてきました。平成15年には健康増進法が施行され、また、平成23年にはスマート・ライフ・プロジェクトが開始しております。その後、平成25年からは第4次国民健康づくり運動としまして現行の「健康日本21(第二次)」がスタートし、平成29年から30年にかけまして中間評価を行っていただきまして、現在に至っております。
次のページでございますが、こちらのページは健康日本21(第二次)の概要を示したスライドになります。健康増進法に基づいて定められた「国民の健康の増進の総合的な推進を図るための基本的な方針」によって推進されておりますのが、「二十一世紀における第二次国民健康づくり運動:健康日本21(第二次)」でございますが、こちらに示しますように、健康寿命の延伸と健康格差の縮小を最終的な目標としまして、生活習慣病の発症・重症化予防、社会生活を営むために必要な機能の維持・向上、社会環境の整備、栄養、運動、休養、飲酒、喫煙、歯・口腔の健康に関する生活習慣の改善及び社会環境の改善を五つの基本的な方向として、取組を進めているところでございます。
1枚おめくりいただきまして、こちらのスライドは、五つの基本的な方向に対応しまして、具体的に設定されました53項目の目標項目を抜粋したものでございます。最終評価に当たりましては、これらの一つ一つの項目につき、御評価いただく予定でございます。
次のページでございますが、こちらは健康日本21(第二次)の概念図でございます。一番ベースとなります個人の生活習慣の改善と個人を取り巻く社会環境の改善を通しまして、その上の層にございます、生活習慣病の発症・重症化予防や社会生活機能の維持・向上によって生活の質の向上を図り、また、社会参加の機会の増加や健康のための資源へのアクセスの改善と公平性の確保によって社会環境の質の向上を図ることにより、結果としまして健康寿命の延伸と健康格差の縮小を実現するということを目標としております。
次のページからは、平成29年から平成30年に行われました中間評価の概要を示しております。中間評価では、各目標項目につきまして策定時と直近値を比較していただき、a、b、c、dの4段階で御評価いただきました。小文字のa、b、c、dでございますが、aが「改善している」、bが「変わらない」、cが「悪化している」、dが「評価困難」という分類にしております。aの中には十分に改善を認めたものと改善が不十分な項目がございますので、a「改善している」もののうち、現状のままでは最終評価までに目標達成が危ぶまれるものにつきましてはa*と、分けて御評価いただきました。1枚おめくりいただきまして、こちらの表に健康日本21(第二次)の目標項目としております53項目全てをa、b、c、dで分けたものを載せておりますが、中間評価の時点ではおおむね良好に推移しておりまして、aが32項目、bが19項目、cが1項目、dが1項目という結果でございました。これらの一つ一つにつきまして、最終評価でも御評価いただく予定でございます。次のスライドですが、こちらは健康日本21(第二次)の中間評価の時点で目標が変更になったものの一覧を載せてございます。健康日本21(第二次)の策定の際に参考としました基本計画の改定、例えば、医療費適正化計画や、健やか親子21(第2次)等が当てはまりますが、このような基本計画の改定や他委員会による目標変更に伴って目標に変更があった項目等がございます。基本的に最終評価におきましてはベースの値と直近値を比較していただくことになるかと思いますが、中間評価の段階でこのように変更となっているものに関しましては、中間評価時点の値と直近値を比較していただく項目もあるかと思います。
最後のページでございますが、こちらは、今年1月の厚生科学審議会地域保健健康増進栄養部会で御了承いただきました、今後のスケジュールでございます。真ん中にございます緑の矢印が現行の健康日本21(第二次)です。当初の計画期間は令和4年度末までございましたが、医療費適正化計画等、他の関連する計画と計画期間をそろえるために、厚生労働省の告示を一部改正し、令和5年度末までの11年間とする予定で、現在、準備を進めております。今年の7月中旬頃に告示予定としております。その上で、最終評価を今年6月から来年の夏を目途に行いまして、その後、令和4年度中に国の次期健康づくり運動プランの策定・公表を行い、さらに翌年の令和5年度に都道府県等の健康増進計画を策定していただいた後で、令和6年度から次期プランを実施するという予定でございます。
続きまして、資料1-2を御覧ください。「健康日本21(第二次)最終評価について(案)」ということで、最終評価の全体の流れの事務局案を御説明いたします。初めに最終評価の目的と書かせていただきましたが、我が国において、少子高齢化や疾病構造の変化により生活習慣病が増加する中で、平成12年度より、健康寿命の延伸と生活の質の向上を目的として一次予防の観点を重視しました「健康日本21」が展開され、続く平成25年度からは、全ての国民が共に支え合い、健やかで心豊かに生活できる活力ある社会の実現を目指して、現行の「健康日本21(第二次)」が推進されているところでございます。健康日本21(第二次)の推進を定める厚生労働省の告示におきましては、健康日本21(第二次)の目標に関しまして、目標設定後5年を目途に中間評価を、10年を目途に最終評価を行うと記載されており、今年度が9年目ということになりますので、今年度から来年度にかけて、9年目、10年目で最終評価を行っていただく予定としております。最終評価の目的でございますが、このページ一番下の評価方法のところにも三つ並べて書かせていただいておりますが、まず、目標に対する実績値の評価、ということで、各領域における目標項目の実績値の評価及び関連する取組状況を踏まえた分析を行っていただくということ。二つ目に、諸活動の成果の評価、ということで、国、地方公共団体、企業や団体等に対してアンケート調査を行い、その取組状況を御評価いただくということ。そして、三つ目に、健康日本21(第二次)に先立って行われました健康日本21(第一次)も振り返りながら、20年という長いスパンで、我が国でこれまでに行われてきた21世紀の健康づくり運動全体についての評価を行っていただき、得られた結果等を令和6年度以降の次期国民健康づくり運動プランに反映させること、とさせていただいております。
最終評価の進め方に関しましては、1枚おめくりいただきまして、今年1月に行われました第43回厚生科学審議会地域保健健康増進栄養部会で既に御了承いただいておりますので、こちらの別添に沿って進めていただきたいと思っております。最終評価に向けた検討は栄養部会において行うこととし、検討に当たっては、既に部会の下に設置されている健康日本21(第二次)推進専門委員会において、部会と連携しながら、また、検討状況に応じて専門委員を追加する等しながら作業を進めるということで、御了承いただいております。
今後のスケジュールに関しましては、もう1枚おめくりいただき別紙をご覧ください。左の列に部会の流れ、右の列に専門委員会の流れを記載しております。今年1月の栄養部会で最終評価の進め方については既に御了承いただきましたので、本日より専門委員会に移りまして具体的な御議論を行っていただく予定としております。1回目の本日、全体の流れ、評価方法を御議論いただいた後、8月、10月、12月頃にかけまして各領域の実績値の評価を行っていただき、報告書の骨子案をまとめたところで、来年の1月頃、一度、栄養部会にお諮りして、その後また専門委員会に戻りまして、来年の3月、5月で報告書を取りまとめていただく予定でございます。健康日本21(第二次)の領域の一つであります、歯・口腔の健康に関するデータがそろうのが来年3月頃と聞いておりますので、それらの時期を踏まえ、5月頃に報告書案を取りまとめ、7月頃に栄養部会で御了承いただくという流れでございます。専門委員会はこちらで一度閉じさせていただきまして、次期プランに関しましては、来年の夏頃に新しく委員会を設置し、議論を開始いただく予定としております。
続きまして、資料1-3も御説明いたします。こちらは、「推進専門委員会 最終評価のスケジュール(案)」ということで、より具体的にスケジュールを書かせていただいた、事務局案でございます。本日の第13回の健康日本21(第二次)推進専門委員会が最終評価の1回目でございますので、本日全体的な流れや評価方法を御議論いただいた後、第14回、第15回、第16回、こちらは、8月頃、10月頃、12月頃を予定しておりますが、3回をかけまして各領域の御評価を各委員の先生方より御報告いただく予定としております。8月末頃予定の第14回で、がん、循環器疾患、糖尿病、COPDの領域、第15回で、こころの健康、次世代の健康、高齢者の健康、社会環境の整備、栄養・食生活、身体活動・運動、第16回で、健康寿命の2019年の数値も出てくると聞いておりますので、健康寿命・健康格差の領域の御議論もいただいた上、残りの休養、飲酒、喫煙、歯・口腔の健康を御議論いただく予定としております。各領域の御評価が終わりました12月頃から、総合評価及び次期国民健康づくり運動プランに向けての課題についても、御議論いただきたいと考えております。
その後、来年1月頃に栄養部会に一度お諮りして、3月、5月で報告書案をまとめていただく予定です。なお、歯・口腔の健康につきましては、データ入手時期を考慮しまして、第16回と第18回の2回に分けて御議論いただくことを予定しております。
また、誠に勝手ながら、中間評価のときに御担当いただいた領域を踏まえまして、各領域の御担当を先生方にお願いさせていただきたいと思います。健康格差の領域を横山委員、がん領域を若尾委員、循環器疾患を岡村委員、糖尿病を津下委員、COPDを西村委員、こころの健康を西委員、次世代の健康を山縣委員、高齢者の健康を吉村委員と近藤委員、社会環境の整備を近藤委員、栄養・食生活を村山委員、身体活動・運動を澤田委員、休養を金野委員、飲酒を山下委員、喫煙を中村委員、歯・口腔の健康を福田委員にお願いしたいと考えております。資料1-1から1-3につきまして、事務局からは以上でございます。
○辻委員長 ありがとうございました。歯科疾患実態調査の取扱いにつきまして、事務局から補足の説明をお願いします。
○宮原歯科口腔保健推進室長 医政局歯科口腔保健推進室長の宮原でございます。歯科疾患実態調査の取扱いについて、説明申し上げます。
この調査は、我が国の歯科保健状況を把握し、歯科口腔保健対策の効果の検討や、健康日本21(第二次)や歯科口腔保健の推進に関する基本的事項における評価指標に活用し、5年ごとに実施している調査でございます。本年度に実施し、その結果を今後取りまとめられる最終評価に活用することとしておりましたが、現下の新型コロナウイルス感染症の影響等を考慮し、本年度の実施を中止することとし、6月9日、各方面へ通知しております。歯科疾患実態調査の結果は、健康日本21(第二次)における歯・口腔の健康の指標の一部や、歯科口腔保健の推進に関する基本的事項の指標の一部に活用されております。今後、健康日本21(第二次)の最終評価に当たっては、健康日本21(第二次)や歯科口腔保
健の推進に関する基本的事項の最終評価を行う歯科口腔保健の推進に関する専門委員会において、具体的な評価方法、歯科疾患実態調査の中止により把握できない項目等の取扱い、代替となる調査結果や指標等を用いた分析評価の方法の検討を行いたいと考えており、その結果を本専門委員会における評価にも反映させていただきたいと考えております。以上でございます。
○辻委員長 ありがとうございました。それでは、資料1-1、1-2、1-3で御説明いただきました最終評価の進め方に関して、議論を進めたいと思います。委員の皆様から、御質問、御意見をいただきたいと思います。よろしくお願いします。御質問、御意見のある方は、システムを用いて挙手するか、画面上で挙手をお願いいたします。よろしいでしょうか。特にございませんでしょうか。これは以前からも議論されていたことの確認ということでありますので。では、審議事項(1)につきましては、専門委員会として了承いただいたということでよろしゅうございますでしょうか。
(「異議なし」の声あり)
○辻委員長 どうもありがとうございます。
では、引き続きまして、審議事項(2)健康日本21(第二次)の最終評価の方法についてということで、事務局から資料の説明をお願いします。
○寺井健康課長補佐 資料2-1、「健康日本21(第二次)最終評価の方法について(案)」ということで、具体的な方法について御説明させていただきます。基本的な考え方でございますが、「目標に対する実績値や取組の評価を行うとともに、その評価を通して値の動きや特徴的な取組について“見える化・魅せる化”する工夫を行う。また国、地方公共団体、企業・団体の諸活動の成果について整理・評価する。これらの評価結果をもとに、健康日本21(第二次)の総合的な評価やこれまでに行われてきた我が国の健康づくり運動の全体的な評価を行うとともに、次期国民健康づくり運動プラン策定に向けて検討の視点や運動の方向性について整理する。」と、書かせていただいております。
まず初めに、「1.目標に対する実績値の評価」、これは各領域の評価ということでございますが、中間評価のときと同様に、様式1、様式2を用いた評価を考えております。この資料2-1の最後に、様式1、様式2をつけておりますが、様式1を用いまして、各目標項目における目標に対する実績値の評価を行っていただき、また、様式2を用いまして、関連する取組の整理や、各目標項目の評価を踏まえた領域全体としての状況、今後の課題について整理していただく、としております。ここで、資料2-3についても、御説明させていただきたいと思います。資料2-3は、53項目の目標項目のデータの一覧でございます。ベースライン値、中間評価、最終評価(最新値)、目標値と、並べて記載させていただいております。最終評価で使っていただく予定の最新値に関しましては、一部、「集計中」「検討中」のデータがあり、グレーにしてある箇所がございます。また、中間評価で目標が再設定されている指標に関しましては、変更前後のデータを併記させていただいております。御覧いただきますと分かりますとおり、現状で入手できる最新値は令和元年のものが多いという状況でございます。目標設定としましては、令和4年度を目標年としている指標が多いですが、最終評価では、国民健康・栄養調査をデータソースとする指標を中心に、令和元年のデータが最新値となっている指
標が多くなっておりますので、そのデータで御評価いただきたいと考えております。
それでは、資料2-1にお戻りいただきまして、1ページ目、「(1)目標に対する実績値の評価方法」についてですが、「各目標項目(53項目)について、計画策定時(又は中間評価時)の値と直近の値を比較し、分析上の課題や関連する調査・研究のデータの動向も踏まえ、目標に対する数値の動きについて、分析・評価を行う。」としております。
資料の最後につけております、様式1を御覧ください。様式1は、各目標項目に関して、データ解析・分析に基づく評価をまとめていただくシートです。上半分に、データや、調査名、算出方法等、その下に、分析や、分析に係る課題、分析に基づく評価を記載していただく欄を設けております。本文に戻りまして、具体的に説明させていただきます。初めに、①「直近値に係るデータの分析」ということでございますが、まず、直近値が、目標値に対してどのような動きになっているか、これは、目標に達しているか、達していないかということですが、それを分析していただく。有意差検定は必ずしも必要ありませんが、有意差検定を行った場合は様式1に記載する、とさせていただいております。次に、計画策定時のベースライン値と直近値の比較に当たっては、原則として有意差検定を行っていただき、その数値の変化が分かる図を併せて作成いただく。図は様式1に添付していただくこととしております。目標に対する実績値の動きに関しては、目標とする値が一定程度の抑制を図ることを予測して設定されている場合、こちらは、高血圧の改善や、糖尿病有病者数の増加の抑制といった項目が当てはまるかと思いますが、このような場合は目標への到達に向けて現状値の動きが分かるような図としていただくということで、2ページ目に(例1)としてグラフをつけさせていただいております。青の点線で目標に向けた動きが、赤の実践、黒の点線で実際の動きが示されております。また、全体の値だけではなく、性、年齢、地域別等で
値に差が見られるものに関しては、それらの特徴を踏まえた分析を行うということで、こちらも(例2)としてグラフをつけさせていただいております。また、主に国民健康・栄養調査をデータソースとするデータを想定しておりますが、平成12年以降継続してデータを収集しているものに関しては、可能な範囲で平成12年以降の状況も併せて分析を行っていただくこととしております。また、分析が可能なものにおいては、年齢調整した値での検討も行っていただくと記載させていただいております。
1枚おめくりいただきまして、3ページ目でございますが、ベースラインから指標や目標値が変更になっている目標項目、また、直近の指標データが把握できないような項目が幾つかございますが、これらの項目に関しては、代替となる指標や調査結果等を用いて分析を行っていただきたいと考えます。また、各目標項目の評価に当たっては、関連する調査・研究等の動向も補助的に活用していただければと思っておりまして、これらについては、様式1の「調査・データ分析に係る課題」の欄に御記載いただきたいと考えております。様式1の最後に、「分析に基づく評価」を行っていただく欄を設けております。こちらはA、B、C、D、Eの段階評価でございますが、まず、直近の実績値が目標に達したか、達していないかを記載していただく。目標に達していない項目に関しましては、目標に向けて改善したか、不変であったか、悪化したか等を簡潔に記載していただく。改善している項目に関しましては、目標到達に向けて予測される値の動きと比較して、順調に推移しているかどうか等の具体を記載していただく、としております。実際には、評価については、以下の図のとおり、大文字のA、B、C、D、Eの5段階で御評価いただきたいと考えます。中間
評価のときは小文字のa、b、c、dの4段階で御評価いただきましたが、今回は、最終評価ということで、目標に達した、達してないという判断がありますので、A、B、C、D、Eの5段階となるかと思います。Aは「目標値に達した」、Bは「現時点で目標値に達していないが、改善傾向にある」、Cは「変わらない」、Dは「悪化している」、Eは「評価が困難」でございます。また、資料2-3でお示ししましたとおり、最終評価に使う直近値は令和元年のものが多く、当初、目標年度として設定しておりました年、これは令和4年度で設定してある目標が多いですが、この令和4年度よりも数年早い時期に最終評価を迎えるという状況になっております。この状況を踏まえまして、Bの「現時点で目標値に達していないが、改善傾向にある」に関しましては、設定した目標年度までに目標を達成しそうなものを「B」、目標達成が危ぶまれるものを「B*」と分けて御評価いただいてはどうかと、記載させていただいております。検定の方法の詳細につきましては、資料2-2で横山委員より御説明いただきたいと思っております。
次のページ、4ページ目ですが、こちらには、一つの目標項目の中に、ア、イ、ウ等として、複数の項目がある目標項目に関しての評価方法を記載させていただいております。このように複数の項目がある目標項目に関しましては、まず、各項目に関してA、B、C、D、Eの5段階で御評価いただいた上で、Aを5点、Bを4点、Cを3点、Dを2点と換算して平均点を出すことで、目標項目全体としても5段階で御評価いただきたいと考えます。また、ア、イ、ウ等の各項目の中にさらに男女別や年齢別等の指標が複数ある場合につきましても、おのおの同様に平均点を算出することで項目ごとの評価を行っていただきたいと、記載させていただいております。次のページに行きまして、5ページ目です。こちらは、「(2)関連する取組状況を踏まえた分析と今後の課題」について、様式2を用いた整理の説明でございます。資料の最後につけてございます、様式2を御覧ください。こちらは、様式1を用いて御評価いただいた各目標項目をまとめ、領域ごとに分析を行っていただくためのシートです。記入例として糖尿病領域の目標項目を入力させていただいておりますが、それぞれの領域においてA、B、C、D、Eと評価された項目がそれぞれ幾つずつあったか、まず初めに表でまとめていただきたいと考えます。また、表の下に、簡単にコメントを書いていただき、その後で、2から5に分けて御評価いただきたいと思います。具体に関しましては、本文に戻りまして、御説明させていただきます。5ページ目にお戻りいただけますでしょうか。様式2で見ていただいたとおり、まず、①領域ごとに目標項目の評価状況をまとめていただく。併せて、目標項目の状況を示す図を作成し、添付していただく。また、健康日本21(第二次)の目標設定の際に、目標項目が三つ以上ある領域に関しましては、領域ごとに「目標の設定の考え方」という図を示しておりますので、目標項目間の関係性が分かりますように、図中にA、B、C、D、Eの評価を入れた図を作成し、添付していただくと、記載させていただいております。②関連する取組に関しましては、各目標項目に係る取組、領域全体に係る取組、その他関連する取組について、ご記載いただきたいと考えます。具体の取組については、どの程度広がったか等をご記載いただき、また、取組の全体像や重要な取組、特徴的な取組については、“見える化”して整理していただいて、資料を添付いただければと思います。特に、社会環境の整備に関する取組は、複合的な取組として連動して動いている可能性がありますので、その構造に分かるように図で示す等の工夫をしていただきたいと、書かせていただきました。次に、③各目標項目の評価に係る分析及び領域全体としての評価でございますが、①でまとめていただいた目標項目の評価及び②で挙げていただいた取組の関連を分析いただきたいと考えております。「実施した取組に関して、指標の改善や悪化等の状況との関連を分析する。」「数値目標に関して、具体的にどういうことに取り組めば目標が達成できたかについて整理を行う」ということで、この分析が大事かと思いますが、健康日本21(第二次)で掲げた目標を、達成できたのか、達成できていないのか、それはなぜなのか、特に目標に達していない指標に関して、なぜ達成できなかったのかを分析いただきたいと考えます。各目標項目の評価を踏まえ、領域全体としての御評価も御記載いただきたいと考えます。また、健康日本21(第二次)に先立って行われました健康日本21(第一次)から続く指標や取組に関しましては、第一次からの流れも考慮して御記載いただければと思います。④今後の課題につきましては以下の点に留意して整理を行うということで、上記の分析結果等から、今後充実・強化すべき取組の整理を行っていただきたいと、書かせていただいております。また、充実・強化すべき取組を行うに当たって必要となる研究を整理していただき、今後、把握が必要になってくると思われるデータに関しても言及していただきたいとしております。
最後に、⑤新型コロナウイルス感染症の影響を踏まえた今後の課題という記載欄を設けております。健康日本21(第二次)は約10年間の計画でございまして、最終評価では、これまでの数値から長期のトレンドを評価していただくということを主な目的としております。直近値として手に入るデータも、令和元年度のものが多く、コロナ流行前のデータになりますので、基本的には新型コロナウイルス感染症の流行前の状況を御評価いただくということを考えておりますが、今後の課題を考える際にはコロナの影響を全く考えないというわけにはいかないと思います。そこで、様式2のここまでの箇所に関しましてはコロナ流行前の状況を御評価いただくこととしていますが、必要に応じて5の記載欄でコロナの影響についても触れていただければと思います。新型コロナウイルス感染症流行の影響を受けていると想定される領域におきましては、新型コロナウイルス感染症流行後の指標のデータ、これは令和2年や令和3年のデータが手に入る場合ということでございますが、入手できる場合そのデータや、また、関連する調査・研究の結果等も踏まえ、今後の課題として新型コロナウイルス感染症の影響に言及していただく、としております。健康課の令和2年度の特別研究で行っておりました新型コロナウイルス感染症による生活習慣の変化に関する調査の結果に関しましても、次回以降の委員会で御報告させていただければと思っております。続きまして、6ページでございます。「2・諸活動の成果の評価」でございますけれども、国、地方公共団体、企業・団体等の取組状況の整理・評価を行うということで、下記の二つの方法を考えております。
(1)は、健康日本21(第二次)の計画期間中に行われた特徴的な取組を整理するということで、健康日本21(第二次)に関連する主な施策、これは、健康寿命延伸プランや、がん対策推進基本計画等を想定しておりますが、それら関連する施策や、また、スマート・ライフ・プロジェクトで成果の上がっている取組、そして、民間主導の活動による取組、これは日本健康会議等が挙げられると思いますが、これらの取組を整理してはどうかと考えております。現在、事務局で整理しており、今後の委員会で提示させていただきたいと思います。また、(2)としまして、都道府県、市町村及び企業・団体に対してアンケート調査を実施し、取組状況を評価していただきたいと思います。企業・団体としましては、健康日本21(第一次)の最終評価のときと同様に、健康日本21推進全国連絡協議会に属する団体にアンケートをお願いしてはどうかと考えております。こちらのアンケート調査につきましては、後ほど審議事項(3)で詳細を御議論いただければと思いますが、ポイントとして次の三つを考えております。健康日本21(第二次)計画期間中の取組状況を把握・評価すること。健康日本21(第一次)の最終評価時と現在の状況を比較し評価すること。次期国民健康づくり運動プランに向けての課題を把握すること。これらを目的としてはどうかとしております。続きまして、7ページ目でございます。最後に、「3.21世紀の健康づくり運動全体としての評価と次期国民健康づくり運動プランに向けての課題」ということで、「各領域の実績値の評価、諸活動の成果の評価も踏まえ、健康日本21(第二次)の総合的な評価を行うとともに、健康日本21(第一次)から続く大きな流れの中で我が国の健康づくり運動を評価し、次期国民健康づくり運動プランに向けての課題を整理する。」とさせていただいております。まず、「(1)健康日本21(第二次)の総合的な評価」ということで、各領域の評価や諸活動の成果の評価も踏まえ、健康日本21(第二次)の総合的な評価を行っていただくということ。二つ目に、「(2)21世紀の健康づくり運動全体としての評価」ということで、健康日本21(第二次)の最終評価では、第一次も振り返りながら、大きな流れの中で国民健康づくり運動が国民の健康意識や行動変容等にどのような影響を与えてきたかということも含め、我が国の健康づくり運動全体を国際的な公衆衛生施策の潮流も踏まえながら御評価いただきたいと考えます。最後に、「(3)次期国民健康づくり運動プランに向けての課題」ということでございますが、上記の評価を踏まえまして、「健康づくり対策を取り巻く技術的進歩や社会的変化、制度の変更等も考慮して、次期国民健康づくり運動プラン策定に向けての検討の視点や運動の方向性について整理する」、とさせていただいております。こちらのページに書かせていただいております内容につきましては、資料1-3のスケジュール案でもお示ししましたとおり、各領域の御評価が終わりました12月頃から御議論いただきたいと考えており、現在、事務局で議論のベースとなります資料を整理しているところでございます。審議事項(2)に関しまして、資料2-1及び2-3についての御説明は、以上になります。
○辻委員長 ありがとうございました。それでは、検定方法についての補足ということで、横山先生のほうから資料2-2の御説明をお願いします。
○横山委員 国立保健医療科学院の横山です。それでは、資料2-2を御覧ください。「検定方法についての補足(案)」について、御説明いたします。
ただいま資料2-1でA、B、C、D、Eの5段階で評価するという話があったかと思いますが、それをもう少し詳しく御説明いたします。上半分を映してください。これは概念図で説明してあるのですけれども、食塩摂取量を例として御説明いたします。食塩摂取量、ベースラインの値が10.6グラム、これを8グラムまで下げるという目標になっておりました。A、B、C、Dはどういう場合に相当するのかということなのですが、まず、Aの「目標に達した」という場合、赤く点を打って横棒がついてあるやつですけれども、赤い点が観測された平均値で、横棒は標準誤差あるいは信頼区間のイメージです。「目標に達した」というのは、この平均値が目標を下回った状態ということで、ある程度誤差はあるかと思いますが、Aに関しては検定結果は問わないということでいいのではないかと考えます。続いて、Bの「改善傾向」なんですけれども、こちらは、検定を行ってベースラインに比べて有意に改善したというものをBの「改善傾向」というふうに考えるといいのではないかと思います。これは、ベースラインの値と評価時の値を比べて、片側検定を行ってP値が0.05未満のもの、これを有意、「改善傾向」と考えます。それから、Cはちょっと置いて、Dの「悪化」、今度は反対側の方向ですね。反対側の方向に対して検定して、ベースラインに比べて有意に悪化したというものをD。そして、Cの「変わらない」というのは、有意でなかったもの。ですから、変わらないというよりは、明らかな変化がないと言ったほうがいいかもしれません。
ここで片側検定を行っておりますけれども、改善しているのか、悪化しているのかという方向性をもって検定するので、これは片側が適切ではないかと考えます。なお、片側検定を行いますと、Bと判定されたもののうち誤判定は5%未満というふうに理解しておくといいのではないかと思います。実際には、P値は0.05ちょうどというものは少なくて、小さいものが多いので、誤判定はあまりないのではないかというふうに予想いたします。下半分に移ってください。この図は、先ほど資料2-1で説明したものと同じですけれども、このうちBの部分がちょっと分かりにくいかと思いますので、Bのところの説明を読むと、「そのうち、設定した目標年度までに目標に達しそうなものを「B」、目標達成が危ぶまれるものを「B*」として評価する。」ということで、この違いについて御説明したいと思いますが、次のページをお願いします。この図で説明いたしますと、この図は、縦軸は指標の値ですが、横軸は左側に策定時の値があって、ベースラインの値から目標年度の目標値に向けてこの青い点線に沿って推移
していれば、おおむね目標を達成できるだろうというふうに考えられるかと思います。BとB*の違いですけれども、Aは目標をクリアしているということで分かりやすいと思いますが、Bは、青い点線よりも下のほうで推移しているが、ただし目標に達してないというもので、このペースで行けば目標年度には目標をクリアできるだろうというものになります。一方、B*は、この目標値の青い点線よりも上側で推移しているもの。ということは、このペースで行くと目標値には達しないだろう。したがって目標達成が危ぶまれるということで、これをB*にしてはどうかというふうに考えます。あと、CとDについては、先ほど御説明したとおりになります。それから、(2)解釈の補助のための経年的な推移の分析についてですが、基本的に策定時と直近の値とを比較して評価するということになっておりますけど、ただ、2ポイントだけではなくて、長期的な経年推移も重要かと思われますので、長期的な経年推移を図示するという形で、そういう資料もあったほうがいいのではないかと。先ほど資料2-1で血圧の平均値を例として描いてありましたが、ああいう図も参考にしたほうがいいのではないかと考えます。その際には、年齢調整あり/なしの両図を作成し、また、性、年齢階級別にも同様に長期的な推移を分析したほうが解釈の役に立つのではないかと思います。
それから、四つ目のポツですが、「経年的推移および途中での変化を調べるために、可能なものはJoinpoint regressionを行う。」と。Joinpointregressionというのは、国民健康・栄養調査の経年推移の分析で、毎年、医薬基盤健康・栄養研究所のほうで行っていただいて、用いられているものになります。これは、長期的に見て増加傾向あるいは低下傾向にあるのかということを検定する。星がついていますが、経年的に有意なトレンドの変化があるかということを検定することと、それから、途中で変化の状態が有意に変わっているか。つまり、改善傾向があるときから不変になったとか、悪化傾向に変化したとか、折れ線グラフで言うと、折れ曲がっているかどうかというようなイメージ。これは検定すると
いう方法なので、こちらの結果も参考として示すといいのではないかと考えます。示す場所は、先ほど資料2-1にありました、様式1のところでトレンド検定はここにと書いてあったと思いますが、そこに可能なものは参考として示してはどうかというふうに考えます。次、(3)をお願いします。全てが全て、検定ができるわけではない、あるいは必要ないというものもございます。検定を行わない場合ですが、まずは、検定を行わないものとしては、全数調査の指標。例えば、取り組んでいる都道府県の数みたいに全て把握できているもの、これは検定の必要はありません。それから、調査によっては標準誤差が計算できないものもございます。そうすると検定ができないので、その場合にどうするかなんですが、Aは、検定する場合と同様に、検定せずに、目標値をクリアしたかどうかで区分。それから、BとDですが、検定はしないのですけれども、相対的に5%以上の変化を目安にしてはどうかと思うのですが、ただ、これは指標によってかなり意味合いが変わるかと思いますので、公衆衛生学的に意味のある変化幅であるか等を指標ごとに判断する必要があるのではないかと考えます。例えば、死亡率が5%変化するというのは非常に大きな変化と考えられるかと思いますけれども、そこに例示してあるように、例えば、国民への認知率が25%から28%に変化。これは十分に変化したかというと、指標の内容によっては、変化なしと考えるかもしれないし、変化したと考えるかもしれないしということなので、これに関してはその意義を踏まえて指標ごとに判断することが必要なのではないかというふうに考えます。
以上、検定方法についての補足について、御説明させていただきました。
○辻委員長 横山先生、ありがとうございました。
それでは、審議事項(2)につきまして委員の先生方に御議論いただきたいと思いますが、進行上の理由によりまして、議論を二つに分けさせていただきたいと思います。まずは、目標項目の評価方法について、御議論いただきたいと思います。具体的には、事務局から説明いただいた資料2-1の1ページ目から5ページ目、つまり前半ですね。それから、今、横山先生から御説明いただいた資料2-2、これについて委員の皆様から御議論いただきたいと思いますけど、御質問、御意見、よろしくお願いいたします。吉村先生、どうぞ。
○吉村委員 吉村です。横山先生、どうもありがとうございます。今日、お話をお伺いして、すごくボリューミーなことをやらなければいけないんだなというのは一つ思ったのですが、なるべく検定をすることというふうに伺ったのですけれども、どこまで評価者がやって、トレンド検定も含めてということなんですが、どこまで御提示いただけるのかというのが少し私の頭の中でこんがらがっておりまして、例えば、先ほど横山先生がJoinpoint
regressionをやったらいいというふうに伺ったのですが、そのデータは基本的には国民健康・栄養調査のほうではやっているということを今お話しになっていたのですけれども、そのデータ自体は厚労省のほうから評価時に御提示いただけるのかどうか。あるいは、評価者が自分でやるのか。あと、年齢別の評価も加えるということですが、年齢別の実数については、ベース、中間、今度の最終のデータをそれぞれ頂けるのかということをちょっとお教えいただければと思っております。
○辻委員長 横山先生、お願いします。
○吉村委員 これは事務局から御説明いただいたほうがいいように思いますが。
○辻委員長 では、事務局、お願いします。
○寺井健康課長補佐 事務局でございます。国民健康・栄養調査をデータソースとしている指標の解析に関しましては、検定が必要なものは検定しグラフを作成する作業までは栄養研で行っていただくこととしておりますので、分析及びグラフ作成を行った後、委員の先生に提供させていただきたいと思っております。また、その他をデータソースとする指標に関しましても、事務局で可能な範囲で検定、グラフ作成等を行い、委員の先生方に提供させていただきたいと思っております。最低限のものについては事務局で準備させていただこうと思いますが、委員の先生方にもご確認いただきまして、さらにこのような分析が必要ではないかというものがございましたら、追加で分析いただきたいと考えております。
○辻委員長 吉村先生、いかがでしょうか。
○吉村委員 では、あるかないか、今は分からないのですけど、追加分析のときに、このようなデータを準備していただけるかということを厚労省のほうにお願いすればいいというふうに考えてよろしいですか。
○寺井健康課長補佐 様式2の3にございますデータソースの中で、既にオープンになっているデータに関しましては提供させていただけるかと思います。データ入手に申請が必要なものに関しましては、入手できるかどうかにもよりますが、個別に御相談させていただければと思います。事務局で持っているデータに関しましては、提供させていただく予定でございます。
○吉村委員 分かりました。ありがとうございます。実際問題、中間評価のときにはこの表のようにパーセントで結果を御提示いただくことが多くて、分母と分子も分からないで、パーセントだけ見て、良くなった、悪くなったってどうやって判定したらいいのかっていうのがちょっと悩みだったものですから、伺いました。ありがとうございます。
○辻委員長 ありがとうございます。ほかに、どなたかいらっしゃいますか。津下先生、どうぞ。
○津下副委員長 ありがとうございます。最終評価について、一定の基準で中央で分析していただいて、解釈とか深掘りの部分は担当の委員がさらに検討するという、基本的な方向性について了解しました。分野ごとに評価方法が違ったりするとかなりばらついて見えるので、そのデータ分析は共通すると手法で行うということで、少し安心しました。それから、第二次では、中間評価を行っております。今回、ベースラインと最終評価だけで評価していきますけれども、横山先生のトレンドのグラフはきれいに同じ方向に動いているわけですが、一旦良くなったけれども少し悪くなったみたいな、中間以降で変化した場合、中間のときには改善する方向があったのだけれど、少し揺れ戻したとか、そういう場合には、中間評価のときの動きを参考にして考察したほうがいいかどうかというのが1点目。それから、都道府県格差についてです。健康寿命の格差ということも第二次では取り上げていたと思うのですけれども、中間のときも第一次のときもそうだったと思うのですが、各指標において都道府県の格差が見えるものについては、それをデータ化したりとかしたほうがいいのではないかというふうに行ったことがあったと思うのですけれども、その辺りについては、いかがでしょうか。今回、オールジャパンの数字を見せるということで、ここは地域格差までは議論しなくてもいいという判断なのか、その辺りを教えていただきたいというのが2点目。3点目は、20年間通しての評価、これは非常に興味深いです。10年間のスパンの評価というのは今までも経験値があるのですけど、20年間の評価については、時代の変遷とか、データの取り方とか、様々な変化がありますので、そこについては議論をしながら丁寧に進めていったほうがいいのかなというふうに思ったのですが、その3点について御質問させてください。
○辻委員長 事務局、お願いします。
○寺井健康課長補佐 事務局からお答えいたします。中間評価のときの動きということでございますが、基本的に、A、B、C、D、Eを御評価いただくに当たっては、ベースラインと直近の値で御評価いただきたいと思っております。その上で、中間評価の時の動きも参考した方が良さそうな場合は、様式1を書いていただく際に、分析欄に中間評価のときはこのような動きでであったといった追加のコメントも御記載いただければと現状では考えております。2点目に関しまして、都道府県格差についてですが、現状、健康日本21(第二次)の目標項目自体に入っておりますのは健康寿命の格差だけでございますが、各委員の御判断でその他の目標項目に関しましても格差が評価できるものに関しましては、中間評価のときに一部の項目で行っていただいたのと同様に、ご評価いただければと考えております。また、20年を通しての評価でございますが、こちらは、先生に御指摘いただいたとおり、これから議論を進めていく中でより良い方法を見つけていければと考えておりますが、現状としましては、まず、様式2を書いていただく中で、第一次のときから続いている指標のデータや、取組に関しましては、第一次の時の動きも振り返りながら御評価いただきたいというのが、一つでございます。また、もう一つは、この20年間で、国民健康づくり運動が全体としてどのように国民の健康意識や行動変容にいい影響を与えてきたか等を含め、全体としてのご評価をしていければと考えております。より良い評価方法に関してこれから先生方に御議論いただければと思います。よろしくお願いいたします。
○津下副委員長 ありがとうございました。
○辻委員長 ありがとうございます。ほかに、どなたかいらっしゃいますか。山縣先生、どうぞ。
○山縣委員 山縣です。ありがとうございました。一つは、これは要するに、直近値、最新値というのは、2019年度のデータが主になると、そういう理解でよろしいでしょうか。その際に、今回、最終評価をやるに当たっては、新型コロナを踏まえた今後とかいうときに、新型コロナの影響のようなものというのをどういうふうにその中に盛り込んでいくかということに関しては、何かありますでしょうか。
○辻委員長 事務局、どうぞ。
○寺井健康課長補佐 新型コロナウイルスの影響について、でございますが、今、直近値として記載しているデータが令和元年のデータになっている指標が多くございます。また、コロナの影響で令和2年度の調査が中止となった調査も多くございまして、そのような調査をデータソースとする指標は直近値が令和元年のままということになってしまっているという状況ですが、中には、令和2年度や令和3年度のデータが取れている指標もございますので、それらに関してはコロナ後のデータとして評価に使っていただければと思います。また、健康課の特別研究で新型コロナウイルス感染症による生活習慣の変化に関する調査をしておりますので、その調査結果に関しましては、次回以降の委員会で結果を報告させていただければと思っております。その他にも、コロナの影響に関しては、いろいろなところで様々な研究や調査等が行われていると思いますので、委員の先生の御判断でそれら調査結果等を引用いただきながら御評価いただければと思っております。最終評価としましては、基本的に、コロナ以前の状況を御評価いただくことをメインとしておりますが、様式2の5の記載欄をご記載いただくに当たりまして、今申し上げたようなものの分析・解釈等をしていただきながら御記載いただければと考えております。
○山縣委員 ありがとうございます。
○辻委員長 ありがとうございました。ほかに、どなたかいらっしゃいますか。村山先生、どうぞ。
○村山委員 ありがとうございます。資料2-1の5ページの関連する取組状況を踏まえた分析なんですけれども、①の目標項目の状況を示す図というのが何なのかということと、この作成は、委員のメンバーが行うのか、事務局なのかということ。それから、②に取組の整理を行うとあるのですが、この取組の整理も、誰が行うというか、委員が行うのか、事務局から案が出てくるのかということについて、お願いいたします。
○辻委員長 事務局、お願いします。
○寺井健康課長補佐 事務局でございます。まず初めに、目標項目の状況を示す図でございますが、資料2-1の2ページ目に示しましたような折れ線グラフに関しては、事務局で用意して提供させていただこうと思っております。このような折れ線グラフの他にも、中間評価の報告書には様々なグラフが掲載されておりますが、棒グラフであったり、年齢別のグラフであったり、そういったものを示したほうがより分かりやすいのではないかというものがございましたら、担当の委員の先生の御判断で追加していただければと思いますし、相談させていただきながら、事務局でも作業をさせていただきたいと思っております。また、二つ目のご質問の取組状況の整理に関しまして、国や厚生労働省で行っている取組に関しましては、事務局で関連部局から情報を集めまして整理したものを委員の先生に提供させていただきたいと思いますので、それを御参考いただきながら追記や修正等をする形で様式2を作成いただければと考えております。
○村山委員 ありがとうございます。
○辻委員長 よろしいですか。それでは、議論を移しまして、資料2-1の後半……。
○中村委員 1点、いいですか。
○辻委員長 中村先生、どうぞ。
○中村委員 今、村山先生から質問があった続きのところですけれども、5ページの②の三つ目のポツに「取組の全体像や重要な取組、特徴的な取組について、“見える化”」と書いてあるのですが、先ほど説明をちょっと聞き逃したのかもわからないのですけど、「資料を添付」と書いてあるのですが、ここの取組の“見える化”というのは、イメージが全然湧かないのですけれども、御説明いただけますでしょうか。
○寺井健康課長補佐 事務局でございます。参考資料としてお送りさせていただいております、「健康日本21(第二次)」中間評価報告書を御覧いただけますでしょうか。参考資料4になります。
○中村委員 画面共有できますか。
○寺井健康課長補佐 共有します。こちらの83ページ目、84ページ目のこのような図を想定しておりますが、国で行っている取組、厚労省で行っている取組に関しましては、事務局でも整理させていただきたいと思いますので、ご担当いただく委員の先生方と適宜連絡を取らせていただきながら作成させていただければと考えております。
○中村委員 了解しました。
○辻委員長 よろしいですか。
○中村委員 はい。
○辻委員長 それでは、議論を後半のほうに移しまして、資料2-1の6ページ、7ページ部分の内容について、委員の皆様から御議論いただきたいと思います。具体的には、諸活動の成果の評価、それから、全体評価ということになりますけれども、皆様、いかがでしょうか。御質問、御意見、お願いいたします。
○中村委員 中村ですけれども、よろしいでしょうか。
○辻委員長 中村先生、お願いします。
○中村委員 諸活動の成果の評価ということで、この後、説明があるのだと思いますが、都道府県等に調査をされて、その結果を取りまとめるということになるのだと思います。説明のときにも御意見申し上げてアンケートに反映いただいたのですが、それぞれ都道府県で力を入れて取り組んでいて、ほかの府県にも紹介したいような取組を紹介すると、今後、第三次に向けても有用だと思います。このアンケートの取りまとめがどのような形で最終評価の報告書に掲載されるのか確認させてください。たとえば、サマリーだけが本文に載って、アンケートの詳細、集計結果は資料として掲載されるのか。さらに、そういった重点を置いたような取組について、どこまで書いていただけるかどうか分からないのですけれども、そういう情報も資料として掲載されるのかどうかが気になるところです。都道府県で特に自慢できるような取組というようなものをほかの都道府県にフィードバックするというのは第三次に向けての計画策定にも役に立つと思いますから、その辺り、次につながるような形で、今回の調査結果や得られた情報をまとめていただければありがたいと思っています。
○辻委員長 津下先生、手が挙がっていますが、これと関連したお話ですか。別な話ですか。
○津下副委員長 ここの項目ですけど、中村先生の話と一致しているわけではないですが今の6ページ、7ページについての意見を言おうかなと。
○辻委員長 そうしたら、まず、事務局から中村先生の御質問についてお答えいただいた上で、津下先生にお願いします。
○寺井健康課長補佐 事務局でございます。中村先生、ありがとうございます。アンケートのまとめ方についてですが、調査票前半の、チェック形式や、1はい、2いいえで御回答いただく形式の質問に関しましては、グラフ等を作成する形でまとめたいと思っております。後半の自由記載で御回答いただく質問に関しましては、6ページ目の(1)の「健康日本21(第二次)の計画期間中に行われた特徴な取組を整理する。」のところで、現在例として「スマート・ライフ・プロジェクトで成果の上がっている取組の整理」等を書かせていただいておりますが、このように特徴的な取組を整理していく際に、調査票で御回答頂いた特徴的な取組に関しても書き込んでいってもいいのではないかと考えております。
また、フィードバック等、次期につながるような形で活用してほしいという御意見は、承りました。次期に向けて適切に活用できるようにさせていただきたいと思います。
○中村委員 ありがとうございます。スマート・ライフ・プロジェクトも10年目を迎えて、これまで受賞された自治体をはじめとした各種団体の取組を事例として社会にさらに発信することについて議論がされていますので、その辺り、連携を取っていただいて、うまく分担ができればいいんじゃないかなと思いますので、よろしくお願いします。
○辻委員長 では、津下先生、手短にお願いします。
○津下副委員長 ありがとうございます。(1)の国、地方自治体の取組の中で、今回、第二次の期間中に、健康経営とか、他省庁、スポーツ庁の動きとか、そういう、健康寿命を延伸するということを銘打った動きが非常に活発になってきて、それも厚生労働省と非常に密に連携を取りながら進めていると。そういうような取組も取り上げていく必要があるのかなと思いますけれども、その点、いかがでしょうか。
○辻委員長 事務局、お願いします。
○寺井健康課長補佐 津下先生、ありがとうございます。アンケート調査につきましては、自治体等の負担も考えまして、他の調査で把握できる内容は極力省いた形で、この調査でしか取れないものに厳選して行いたいと思っております。健康経営等、他の調査で把握できそうな内容に関しましては、他の調査の結果も合わせながら、最終評価全体としてまとめていきたいと思っております。他省庁連携に関しても、(1)で書いております、特徴的な取組の整理の中でまとめていければいいのではないかと考えます。ありがとうございます。
○辻委員長 大分、時間が押してきましたけれども、これにつきまして、皆様から何か、あとお一人ぐらいお受けしたいと思いますが、いかかでしょうか。よろしいですか。それでは、この審議事項(2)につきましては、専門委員会としては了承したということでよろしゅうございますでしょうか。
(「異議なし」の声あり)
○辻委員長 ありがとうございます。では、引き続き、審議事項(3)都道府県健康増進計画等の取組状況についてということで、事務局から説明をお願いします。
○寺井健康課長補佐 資料3-1及び3-2について、御説明いたします。まず、3-1は、都道府県・市町村・関連団体に対する調査の方針の事務局案でございます。都道府県・市町村へのアンケート調査の調査項目につきまして、お示ししますような方針で作成させていただきました。
目標としましては、健康日本21(第二次)の取組状況について評価すること、健康日本21(第一次)の最終評価時と状況を比較して、ここ10年の進捗を評価すること、また、次期プラン策定において重視する領域や強化すべき体制を把握すること、としております。制約条件としましては、自治体の負担を減らすということを考えまして、設問をなるべく厳選するということ。また、自由回答はなるべく、カテゴリー化できるものに関しては、
カテゴリー化したいと考えました。先ほど健康経営の御質問をいただきましたが、健康経営や保険者の取組等、他の調査で把握できるようなものに関しましては、それらの調査結果も踏まえて最終的に評価をまとめていただければと考えており、他の調査で把握できるものに関しては、今回の調査からは、現状、除かせていただいております。具体的な調査の枠組みでございますが、まず、「計画の策定と評価」ということで、都道府県や市町村等の健康増進計画の策定状況や、中間評価等の評価状況、また、地域間格差を把握しているかどうかの状況等を聞く項目を入れております。二つ目、「施策の推進体制・連携」ということで、健康日本21(第二次)の告示には市町村や都道府県で行っていただきたいことが記載されておりますので、告示に記載されている推進体制や連携に関する状況を聞くための項目を入れております。三つ目に、「各領域の取組状況」ということで、健康日本21(第二次)で国の目標として設定している53項目に関して、都道府県や市町村で目標項目として設定しているかどうか、その目標項目を達成するための取組状況はどうか、また、国で設定している53項目以外にも独自の目標項目を立てているかどうか、ということを聞ければと思っております。最後に、「次期プラン策定に向けた課題」ということで、今後対策が必要であると考えられる領域や、その理由、強化すべき推進体制、また、国に求める支援の具体について、自由記載で御回答いただこうと考えております。以上が調査の方針の案でございまして、この方針に基づいて、資料3-2、調査票の事務局案を作成させていただきました。資料3-2については、一つ一つの項目の説明は省略させていただきたいと思いますが、事前に委員の先生方より御意見を頂戴しておりますので、その点について御説明させていただきたいと思います。まず初めに、対象期間ですが、現在お配りしている資料では「健康日本21(第二次)計画期間である平成25年~現在の状況についてお答えください」と記載させていただいておりますが、昨年はコロナの影響を大きく受けており、昨年に関してのみストップしている取組等もあるかと思いますので、これまでの最終評価の方法と合わせまして、「新型コロナウイルス感染症流行以前の状況についてお答えください」と追加で記載させていただきたいと考えております。二つ目、選択肢の追加に関しまして、何名かの先生方から御意見いただいております。まず、都道府県票の1の(10)にございます「健康増進計画を他の計画と一体的に作成しましたか。」という質問に関しまして、現状では、選択肢を、医療計画、医療費適正化計画、介護保険事業支援計画、がん対策推進計画、母子保健計画、食育推進基本計画、その他とさせていただいておりますが、これに加えて、総合計画やスポーツ基本計画、歯科・口腔保健推進計画を入れてはどうかという御意見を頂戴しております。また、市町村票の3の(2)にございます「健康づくり部門以外の部門と連携して施策を行いましたか。」という質問に関しまして、こちらもスポーツ部門を追加してはどうかという御意見を伺っております。また、画面共有させていただきたいと思いますが、「健康増進計画を策定・評価する際にどのようなデータを用いていますか。」の質問は市町村票にも都道府県票にも入れてございますけれども、現状、今、画面に示しております選択肢としておりますが、津下委員からの御提案で、今、画面共有させて頂いておりますとおり、1.国民健康・栄養調査の都道府県分、2.都道府県民健康・栄養調査(独自で実施)、3.特定健診データ(NDBオープンデータ、国保だけでなく被用者保険を含む)、4.特定健診データ(国保分)、5.保険事業等事業報告、6.学校保健データ、7.その他、と修正してはどうかと御意見をいただいております。この後、御議論いただければと思いますが、特に御意見なければ、修正させていただきたいと考えております。その他、幾つか御意見いただいております。事前の御確認をありがとうございました。形式上の変更や、形式をカテゴリー化したほうがいいのではないかという御意見に関しましては、適宜、形式に反映させたいと思います。また、調査のしやすさを追求していただきたいとの御意見もいただいております。現在、回収方法は、エクセルで御回答いただくか、システム上で回答いただくことを検討しておりますが、自治体の負担を極力減らせる方法で実施していきたいと考えております。資料3-1、3-2に関しまして、事務局からは以上でございます。
○辻委員長 ありがとうございました。それでは、御説明いただきました、資料3-1、調査の方針(案)及び資料3-2、+取組状況調査票(案)に関しまして、委員の皆様から御意見いただきたいと思います。よろしくお願いします。津下先生、どうぞ。
○津下副委員長 いろいろ修正意見等、反映していただいた部分もたくさんあったと思いますが、今御提示いただいたところの追加的な説明なんですが、目標値とか、都道府県版または市町村版で指標を立てているときに、都道府県だと国民健康・栄養調査の都道府県分を活用しているものもあるし、県民健康・栄養調査として独自に予算を取って実施している都道府県もあったり、なかったりするので、それがどうなっているかなというのが2で、3は、特定健診のデータを多くのところで使っているのですけれども、国保分だけでやっているところと、被用者保険の分も何とか一緒に評価しようとしている自治体があるということが実態で分かったので、特定健診を使っていても、3と4は国保だけで見ているのか、どうなのかというのを分けて調べてもいいのかなと思いました。それから、市町村等では保健事業を多くやっていて、そういうような事業報告とか、そういうのを参考にして目標を立てたりしているところも結構あるかなと思ったので入れてはと思いました。それから、学校保健のデータについてですが、教育関係の方も一緒に参加しているところでそれぞれのデータを持ち寄って指標を立てているところもあったということで、様々な、地域に合った指標の取り方をどのようにされているのかなというのを、負担のない範囲で、それから、答える側がカテゴリーを間違えないことでできないかなと思って提案させていただきました。無理がなければ御検討いただきたいなというふうに思っております。以上です。
○辻委員長 事務局、お願いします。
○寺井健康課長補佐 津下先生、ありがとうございます。国民健康・栄養調査の都道府県分と県民健康・栄養調査を選択肢として分けるということに関しまして、事務局としましても都道府県が独自に調査を行っているのかどうかは把握したいところでございますので、ぜひ分けて取れればと思っております。また、特定健診データに関しましても、国保分だけではなく、被用者保険のデータも活用できているかどうかということに関しましては、連携状況を聞けるということにもなるかと思いますので、こちらについても採用させていただきたいと、事務局としては思っております。その他、事業報告や学校保健データについても、検討させていただきたいと思います。ありがとうございました。
○辻委員長 ありがとうございます。ほかに。
○羽鳥委員 羽鳥ですけど、よろしいでしょうか。
○辻委員長 羽鳥先生、お願いします。
○羽鳥委員 ありがとうございます。資料3-1に「都道府県・市町村・関連団体に対する調査」と書いてあるのですが、医師会も、恐らく歯科医師会もだと思いますけれども、会として独自に取り組んでいる事業もかなりあるかと思うのですが、その辺の回答を求めていただけると逆にありがたいなと思うのですけど、その辺、お考えはいかがでしょうか。
○辻委員長 事務局、お願いします。
○松村女性の健康推進室長 事務局でございます。関連団体に関しましては、現在、健康日本21の推進に御協力いただいている協議会の140程度の登録していただいている団体の皆様にお声がけをして、このアンケートを提供いただこうというふうに考えております。そこの中で最終的に御提案というか調整を経た上で、羽鳥先生から御提案があったような、もう少しこういった項目を聴いてほしいというものがあれば追加させていただいて、より各団体の貢献度が分かるような形で質問を投げさせていただきたいと思います。ありがとうございます。
○羽鳥委員 分かりました。少しまとめてお送りいたしたいと思います。ありがとうございます。
○辻委員長 ほかに、皆様から、何かございますか。北原先生、どうぞ。
○北原委員 ありがとうございます。今、事務局から提案していただいている質問票の「健康増進計画を他の計画と一体的に作成しましたか。」の部分で、労働衛生の分野の計画と何か一体的に作成したか、地域・職域連携で計画を立てているようなところはないかというような点を入れていただけるといいのかなというのが1点、今、追加で発言させていただきます。それから、今までの議論の中でも、格差の話だったかと思いますけれども、できないところにはできない理由があるんじゃないかといった議論があったと思います。ある・なしの二択で回答したときに、「ない」と回答したところにはそれなりの理由があると思うので、そこが何か分かるような、フリーのコメントかもしれませんが、あったほうが底上げになるのかなあというふうに考えました。以上でございます。
○辻委員長 ありがとうございます。御意見というふうに承りましたけれども、事務局、何かございますか。
○寺井健康課長補佐 地域・職域連携に関しましては、事務局としても把握したいと思っているところでございまして、ここの選択肢に入れるかどうかも含めて検討させていただきたいと思います。また、先生から御指摘ありましたように、現状、選択肢がある・なしの二択になってしまっているということに関しましては、地域格差を把握していますかの問の他にも、2択では問題がある質問項目があるのではないかと考えております。ある・なし2択ではなく、何か他に選択肢をつけることができるかどうか、もしくは補足の質問をつけることができるかどうかについて、全体の分量等も考慮しながら、検討させていただきたいと思います。御意見、ありがとうございます。
○北原委員 ありがとうございます。
○辻委員長 ありがとうございました。ほかに、どなたかございますか。近藤先生、お願いします。
○近藤委員 都道府県票には1の(5)のところで「所得や教育、職業等、社会的背景による健康格差を把握していますか。」というのがあるのですけど、市町村票には市町村内の地域間格差というのはあったのですが、都道府県票のほうで市町村間格差を把握して大変な市町村を支援しているかみたいなものを入れない理由とかはあるのでしょうか。
○辻委員長 事務局、お願いします。
○寺井健康課長補佐 事務局でございます。健康課で毎年1回、都道府県に対しましてアンケート調査を行っておりまして、その調査で「健康格差について把握しておりますか」という質問は既に取らせていただいておりますので、重複するということで今回の都道府県票からは抜かせていただいております。ありがとうございます。
○近藤委員 把握しておしまいというのが心配で、把握したからには大変な市町村が見えるので、そこの支援を強化するというのがPDCAを回すということだと思うのですけれども、そんな努力をされていらっしゃるところがどれぐらい増えてきているのかなというのはとても関心があるのですが、その辺は別の調査のほうで把握できそうでしょうかね。
○寺井健康課長補佐 ありがとうございます。現状実施している調査では、格差を把握しているかどうかという質問になりますので、支援については把握できない状況になっておりますが、最終評価まとめていく中で支援についても併せて評価・分析をしていければとおります。ありがとうございます。
○近藤委員 到達度といいますか、それを評価するためには現状がどうかということが分からないと、皆さん頑張っていますねとか、あるいは、格差は把握しているのだけれども、その後の支援までは届いてないところが多いですねとか、できれば、その辺が評価できるような設問を入れておいていただけると、その数字に基づいてコメントできるなと思いました。
○寺井健康課長補佐 ありがとうございます。分量等も考えながら、検討させていただきたいと思います。ありがとうございます。
○辻委員長 ありがとうございます。ほかに、どなたかいらっしゃいますか。それでは、時間も大分迫ってまいりましたので、これくらいにさせていただきまして、もし気がついたことがございましたらば、個別に先生方から事務局のほうにメール・電話その他でお伝えいただくということにいたしまして、調査票につきましては、今、御意見を様々賜りましたので、若干修正を要するということだと思います。したがいまして、本日の御意見を踏まえまして事務局と私のほうで検討させていただきまして、調査票の詳細については委員長一任ということでお願いしたいのですが、よろしいでしょうか。(「異議なし」の声あり)
○辻委員長 ありがとうございます。では、最終評価につきましては、本日、委員の皆様から大変貴重な御意見をいだたきましたので、そのような流れで進めさせていただきたいというふうに思います。どうぞよろしくお願いします。では、実際の進め方につきまして、事務局から何か追加はありますでしょうか。
○寺井健康課長補佐 各領域の評価に当たりましては、領域を御担当いただく委員の先生方と連携しながら、事務局の担当者から御担当の先生方に連絡し、やり取りさせていただきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
○辻委員長 よろしくお願いいたします。それでは、言い忘れたこと、あるいは改めて何かお考えになったというような、全体を通して、御質問、御意見、何かございましたらば、お一人、お二人、お受けしたいと思いますが、いかがでしょうか。
○羽鳥委員 羽鳥ですけど、よろしいでしょうか。
○辻委員長 羽鳥先生、お願いします。
○羽鳥委員 いわゆる第三次のものにつながっていく、まとめのとても大事なこれからの1年だと思うのですけれども、次のときには恐らく、働き方改革とか、それから、ジェンダーバイアス、男女の格差の問題とか、その辺が一つのテーマになってくるのだろうなと思います。その辺りもこれからの課題としてどこかに入ればいいのかなというふうに思って、ちょっと項目を見ていたのですけれども、休養とか、そういうところには少しそのニ
ュアンスがあるのかもしれませんが、もう少し強調してもいいのかなと思いましたので、また意見を書かせていただきたいと思います。ありがとうございました。
○辻委員長 続きまして、福田先生、お願いできますか。
○福田委員 ありがとうございます。審議事項(2)の前半の部分で聞こうかなと思っていたのですが、個別になっちゃいますけれども、よろしいですか。
○辻委員長 どうぞ。
○福田委員 冒頭、宮原室長のほうから御説明がありましたように、歯科疾患実態調査が中止になりまして、策定時、中間時とデータベースが異なった評価になっていくのかなというふうに思っております。そういたしますと、評価項目の多くがEという形になるのかなというふうに理解しておりますけれども、そういう理解でよろしいのでしょうか。
○寺井健康課長補佐 福田先生、ありがとうございます。御指摘のとおりかと思います。中間評価の時点、またはそれ以降に指標が変わった目標項目に関しましては、現状、Eと分類するとしておりますので、Eとつけていただくことになるかと思います。
○福田委員 ありがとうございました。
○辻委員長 よろしいでしょうか。ほかに、どなたかいらっしゃいますか。津下先生、どうぞ。
○津下副委員長 本日の参考資料5というのを拝見していたときなんですけれど、今日の議題とは直接関係ないのですが、国内外の健康づくり運動に関する動向の中で、2ページに年表みたいなのが載っています。そこでいろいろな施策が書いてあるのですけれど、例えば、特定健診、保健指導、標準的なプログラムをつくったというような、そして、それが指標に取り込まれたという、比較的大きなことが載っていないとか、地域・職域連携の推進もこの健康日本21とほぼ同時期にスタートした政策でありながら記載されていなくて、こういう資料はこれからずっと歴史的に残っていくものなので、政策が落ちていないかどうか、もう一度見直したほうがいいのかなというふうに感じた次第です。意見として申し上げました。
○辻委員長 参考資料5はまだ作成途中だということで、今後、修正はあり得るということだそうですので、そのようにするということで。
○津下副委員長 分かりました。
○辻委員長 西村先生、お願いします。
○西村委員 西村でございます。私、先日の事前説明のときにも申し上げましたし、今日、途中でどなたかからも御質問あったのですけど、コロナの影響をどのように全体の中で扱うかという問題です。先ほど事務局から、個々の健康指標の評価の中でそれをそれぞれに扱ってほしいというような御回答があったと思うのですけれども、私、国民の健康ということを考えたときに、コロナの影響というのは、単なる直接の影響以上に、間接的な、ライフスタイルだとか、健康指標とかに対して極めて重大な影響を与えたと思いますし、今、ポストコロナの議論が様々なところで起こっていますが、ポストコロナにも、ライフスタイルも含めて、様々な甚大なる影響を与えると思うのですね。そうしますと、次期の計画を立てるに当たっても、この最終報告の中でコロナに関するまとめみたいなものがあってしかるべきではないか。あるいは、先ほど個々の指標の評価の中でそれぞれ扱ってくださいということだったのですけれども、原則的にはコロナの影響がどうあったかということをそれぞれの項目の中で触れておくということ、最低限そのくらいのことをやっておいたほうが次に向けてもよろしいのではないかというふうに思うのですが、いかがでしょうか。
○辻委員長 事務局、お願いできますでしょうか。
○松村女性の健康推進室長 事務局でございます。御指摘、ありがとうございます。今、御意見いただきましたとおり、コロナ自体は生活習慣や需要行動を含めて非常に大きな影響があったというふうに受け止めておりまして、我々のほうでも、先ほど寺井のほうから御紹介しましたように、科研等を通じて調査を進めているところでございます。そうしまして、最終評価の中では、先ほどお示ししたフォーマットのように、運動や睡眠等、エリアごとでの健康への影響というものをまとめていただくということはもちろんのこと、日程表で申しますと、第16回、12月のときに全体の総合評価及び次期国民の健康づくり運動プランに向けての課題の御議論がありますので、ここで、それぞれのテーマごとでのコロナの影響というものも総括的に御議論いただいて、次期に向けての論点として御議論いただくというのが適切ではないかなというふうに考えております。ですので、先生の御質問への短いお答えとしますと、第16回の二つ目の議題の中で総括的に御議論いただく場は御用意しておりますということでございます。
○西村委員 非常によく分かりました。
○鷲見健康課長 健康課長の鷲見ですけれど、1点、補足させていただきたいと思います。先生、ありがとうございます。コロナの影響につきましては、先生がおっしゃるとおり、非常に重要な意味を持っており、次の第三次のときにもしっかりとその影響を踏まえて対応をしていく必要があると思っております。この関連で先ほど室長の松村のほうからもお話をさせていただきましたが、現在、日本医学会連合と共に、コロナ以外の疾患についてどういった影響があるのかということについて、ほぼ全ての学会にお声がけをしながら、特別研究という形で今年度いっぱいかけて進めております。この報告を、特別研究の報告書という形で外にも出しますし、現在のコロナのアドバイザリーボード等にも報告していく予定です。こうした動きを先生方にも適切に報告させていただきながら、いい形で健康日本21の最終評価というものがなされるよう、事務局として対応していきたいというふうに思います。ありがとうございます。
○辻委員長 西村先生、よろしいですか。
○西村委員 大変適切な回答をいただきまして、ありがとうございました。
○辻委員長 ありがとうございます。
時間もそろそろですけれども、最後に、お一人、お二人、どなたかございますか。よろしいでしょうか。ありがとうございます。それでは、本日の議論はここまでというふうにいたしたいと思います。最後に、今後のスケジュール等、事務局から御説明いたします。
○松村女性の健康推進室長 事務局でございます。次回、第14回の推進専門委員会の開催日時は、現在調整中でございますので、後日改めて各委員に御連絡を差し上げたいと思います。また、第14回に審議を予定しております項目は、がん、循環器疾患、糖尿病、COPDを予定しております。御担当いただく先生方には、事務局の担当者から個別に評価作業に関する御連絡をさせていただきますので、何とぞよろしくお願いいたします。以上でございます。
○辻委員長 以上となります。委員の皆様方におかれましては、これから、大変忙しい、大変重大な課題をお願いすることになりますので、どうぞよろしくお願いします。本日は、これにて閉会といたします。どうもありがとうございました。

―― 了 ――

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