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2017年11月10日 第19回献血推進運動中央連絡協議会

医薬・生活衛生局血液対策課

○日時

平成29年11月10日(金)13:30~16:00


○場所

東京都港区新橋2-12-15 田中田村町ビル
新橋会議室8階 8E会議室


○議題

・献血推進の現状について
・都道府県における献血推進活動について
・ボランティア団体の献血活動について
・意見交換(若年層の献血者確保対策等について)

○議事

○山本血液対策課長補佐 ほぼ定刻でございます。それでは、これより第19回「献血推進運動中央連絡協議会」を開催させていただきます。

 本日は、御多忙の中、本協議会に御出席いただきまして誠にありがとうございます。

 私は、本日、司会進行を務めさせていただきます厚生労働省医薬・生活衛生局血液対策課長補佐の山本と申します。どうぞよろしくお願いいたします。

 それでは、開催に当たりまして、本来ですと本協議会の会長であります医薬・生活衛生局長の宮本より御挨拶申し上げるところでございますが、急遽、国会に呼ばれてしまいましたので、本日出席することができなくなりました。

 このため、血液対策課長の一瀬より御挨拶申し上げます。

○一瀬血液対策課長 皆様、こんにちは。血液対策課の一瀬でございます。宮本の代わりに御挨拶申し上げます。

 本日は御多忙のところ、第19回「献血推進運動中央連絡協議会」に御出席いただきまして、誠にありがとうございます。

 我が国におけます献血運動は、昭和39年の閣議決定に始まり、皆様方からの御協力をいただきながら進展してまいりました。昨年度は、延べ約483万人の方々に献血に御協力をいただいております。このおかげで、必要な血液製剤を確保することができました。それは、皆様方の日頃の活動の賜物であると感謝いたします。

 一方で、今後少子化によって献血可能な年齢の方々が減少していくことが予想されます。若い世代をはじめとする多くの国民の皆様に、今後より一層、献血への御協力をお願いしていく必要があります。

 そのためにも、地方公共団体をはじめ、日本赤十字社、ボランティアの方々、これらがこれまで行ってきた効果的な取組や斬新なアイデアなどを共有し、国民に幅広く広報活動を展開することで理解を深めていくことが重要となります。

 本日の会議では、各地域におけます効果的な取り組みや、問題となっている事例を御発表いただくとともに、活発な御議論をいただければと考えております。

 本日の協議会が、皆様にとって実りあるものとなり、各地域における献血推進活動に生かされていくことを期待いたしまして、私からの御挨拶とさせていただきます。

 本日はどうぞよろしくお願いいたします。

○山本血液対策課長補佐 それでは、本日出席いただいております委員を御紹介させていただきます。

 会長の宮本を除きまして、全ての委員に御出席いただいているところでございます。

 順次紹介をさせていただきますが、人数も多うございますので、役職につきましてはお手元の資料を御確認いただきたいと思いまして、お名前のみ順次御紹介させていただきます。

 まず、北海道・東北ブロックから、代表県は秋田県ということになります。 飛澤委員、 佐藤委員、村木委員、高橋委員、阿部委員です。

 続きまして、関東・甲信越ブロックから、代表県は東京都でございます。小林委員、宮崎委員、瀧川委員です。

 続きまして、東海・北陸・近畿ブロックから御出席をいただいております。代表県は、石川県でございます。紺野委員、津田委員、越井委員、山本委員、中村委員です。

 続きまして、中国・四国ブロックでございます。代表県は、徳島県でございます。上岡委員、福山委員、盛委員、新居委員、岡本委員です。

 続きまして、九州ブロックでございます。代表県は、鹿児島県でございます。満留委員、上野委員、吉委員、矢野委員、 榮鶴委員です。

 続きまして、献血ボランティア団体から御出席をいただいております。ライオンズクラブ国際協会331-A地区東京上野南ライオンズクラブ、 2017 2018 年度 330- A 地区キャビネット副幹事、根岸委員でございます。

 続きまして、全国学生献血推進実行委員長の磯山委員でございます。

 また、日本赤十字社からでございますが、井上委員に御出席いただいております。井上委員からは、一言添えていただければと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

○井上委員 日本赤十字社の血液事業本部の井上と申します。皆様、こんにちは。

 日ごろから、医療機関への安定供給に向けまして、献血者の確保に地道に御尽力いただきまして誠にありがとうございます。この場をお借りいたしまして、改めて御礼申し上げたいと思います。

 簡単ではございますけれども、今年度の上半期でございますが、2376,000人の献血者の上半期献血者の御協力をいただいておりまして、全ての供給医療機関に滞りなく血液の供給を行わせていただいております。

 献血者の確保は、今日お集まりいただいております5ブロックの代表である1都4県の行政の皆様方を中心に血液センターと連携をとっていただきまして、しっかりとした確保を継続いただいているところでございますが、喫緊の課題と言われております若年層の献血者の確保という問題がずっと大きな課題となってきております。

 今年度は、献血推進2020という国の中期目標と、もう一つ、都道府県ごとの若年層の献血者確保目標数というものを国のほうからも通知をさせていただいておりまして、現在も進捗管理をお願いさせていただいているところではございますが、まだ10代も20代も30代も実は目標が達成できていない状況となっております。

 特に、10代につきましては、献血基盤の確立といった観点からいきますと、10代のうちに献血経験をしていただくと、やはり20代、30代、40代以降の献血にまた戻ってきていただける可能性が高いというデータが過去に示されておりますので、ぜひとも各県におきましては10代の目標を年度が終わりますときには確実に達成いただきますよう、引き続き御尽力をお願いさせていただきたいところでございます。

 1月から2月にかけましては、例年どおりまた「はたちの献血キャンペーン」が厚生労働省を中心として行われますが、日本赤十字社といたしましても対応を図ってまいりたいと思っております。

 血液事業本部としても、各血液センターへの支援も引き続き行ってまいるところでございますので、ぜひ行政の皆様方のお力添えをいただきながら、引き続き献血者の確保、特に若年層の確保に御尽力をさらにお願いできたらということで、本日はどうぞよろしくお願い申し上げます。ありがとうございます。

○山本血液対策課長補佐 ありがとうございました。

 それでは、本日の配付資料を確認させていただきます。

 お手元にあります資料ですが、上から順番にまず資料一覧がございまして、その後に座席表、議事次第、委員名簿、資料1は献血推進2020に関するものです。

 資料2-1から2-5まで順番にございますが、こちらはブロック代表県の献血推進活動の取り組みに関する資料でございまして、2-1が秋田県、2-2が東京都、2-3が石川県、2-4が徳島県、2-5が鹿児島県です。

 資料3-1でございます。こちらは、ライオンズクラブと血液事業に関するもの。

 資料3-2、こちらが学生献血推進ボランティアの活動に関するもの。

 以降、参考資料1といたしまして、献血推進運動中央連絡協議会設置要綱、実施要綱。

 参考資料2といたしまして、「献血者数の推移」。

 参考資料3、平成29年度の「献血推進計画」。

 参考資料4、平成29年度の「献血受入計画」となってございます。

 資料の不足等がございましたら、挙手にてお申し出いただければと思います。大丈夫でしょうか。

 それでは、続きまして議事に移っていきたいと思います。

 まず、最初は議題で言えば4になりますけれども、献血推進の現状につきまして説明をさせていただきます。萬年係長のほうから説明をさせていただきます。

○萬年献血推進係長 献血推進係の萬年と申します。よろしくお願いいたします。

 それでは、資料の説明に入ります。資料1をご覧ください。

 これは「~献血推進2020~の進捗状況について」でございますが、平成26年度に国の審議会である献血推進調査会でまとめていただいた献血推進2020となります。

 「1.背景及び目的」の7行目に記載がございますが、日本赤十字社の血液需給将来推計シミュレーションにおいて、平成25年の献血率6%のまま少子高齢化が進んでいった場合、血液需要がピークとなる2027年には献血者約85万人分の血液が不足するといった推計を踏まえて、将来の血液の安定供給体制を確保するため、4つの項目について平成27年度~32年度までの6年間の中期目標を設定し、献血の推進を図っております。

 3ページの「4.進捗状況について」の「表」をご覧ください。平成32年度の目標に対し、平成28年度の実績を記載しております。

 まず、最初の項目、「若年層の献血者数の増加」として、10代~30代までの献血率を目標値として定めております。平成28年度の10代~30代の献血率はいずれも目標値を下回るばかりか、前年度も下回る状況です。

 この理由としましては表の下に記載しておりますが、これは、「近年、輸血用血液製剤が医療機関の需要に応じて不足することなく安定的に確保できている」ことが一つの要因と考えられます。また、200ml献血に由来する製品の需要動向を踏まえた400ml献血の推進方策、つまり医療機関からの200ml製剤のオーダーが少ないことから、オーダーの多い400ml献血を行っている等も要因と考えられます。

 一方、若い時期における初回献血の経験は、その後の献血への動機付けとなることから、200ml献血も含め、可能な限り献血をしていただくことが重要と考えております。

 なお、平成28年度の200ml献血者の3割が40代以上というデータもありますので、医療機関の需要に応じた200ml献血は10代等の若年層を中心に行うことにより、今後の若年層献血者数の増加を図っていきたいと思っております。

 また、将来にわたり安定的に献血者を確保するため、総献血者数に占める年代別構成割合の均一化に向けた取り組みを行うこととしております。

 次に項目の2つ目ですが、「安定的な集団献血の確保」では、集団献血に御協力いただける企業・団体を6万社まで増やすことを目標としております。平成28年度の集団献血や、献血推進活動などに協力いただける企業・団体数は前年度を上回る状況にあり、これは地方自治体と採血事業者が一体となって推進が行われた結果であると受けとめております。引き続き目標の達成に努めていくとともに、今後は集団献血においても若年層の献血者が減少していることから、その構成比率を向上させる取り組みが重要となると考えております。

 次に、項目の3つ目、「複数回献血の増加」では、複数回献血者を年間120万人まで増加させることを目標としております。平成28年度の複数回献血者数は前年度を下回る状況にありますが、年間の平均献血回数については上昇しており、40代以降については顕著な伸びを示しております。今後は、若年層献血者を複数回献血クラブに誘導し、理解を求めることが重要となると考えております。

 最後に、「献血の周知度の上昇」では、日本赤十字社が主催する献血セミナーの実施回数を増加させ、1,600回を目標とすることとしております。平成28年度の献血セミナーの実施回数は、1,772回と目標を達成しております。平成24年から文部科学省の文章を付して発出している「学校における献血に触れ合う機会の受入れについて」という血液対策課長通知によって、地方自治体と採血事業者が校長会や養護教諭に対し、積極的に働きかけられる環境が整ってきたことによるものと考えております。今後も、全国的な取り組みとして行っていくことが重要であると考えております。

 なお、先ほど若年層の献血者数の増加の項目において、近年、輸血用血液製剤が医療機関の需要に応じて不足することなく安定的に確保できていることが目標献血率に届いていない理由の一つである旨、御説明いたしました。

 これについては、中期目標を設定した際の日本赤十字社のシミュレーションでは、血液を多く使用する高齢者割合の増加に伴い、輸血用血液製剤の供給量は2027年までは増加するという前提でした。

 しかし、輸血用血液製剤の供給実績はここ数年横ばい、ないし減少傾向です。内視鏡手術等の普及、または手術用医療機器の普及により、手術時の出血が抑えられている症例が増えてきていることによるようです。そのため、必ずしも中期目標設定時のシミュレーションのとおり、2027年には献血者約85万人が足りないという状況ではなくなっているのではないかと考えております。

 日本赤十字社において、輸血医療を取り巻く環境の変化を踏まえ、輸血用血液製剤の需要予測調査を実施したところです。

 これら、今後の輸血用血液製剤の需要予測等を踏まえ、どのような計画で献血者を確保していくのか、献血推進2020の目標値について修正を行うべきではないか、議論をしているところでございます。

 資料1について、は以上となります。

○山本血液対策課長補佐 ありがとうございます。

 続きまして、次の議題のほうに移りたいと思います。都道府県における献血推進活動について、それぞれ御説明をいただきます。

 資料2を用いまして、各ブロック代表県の献血推進活動について、10分程度で御説明をいただきたいと思います。各ブロックの説明に対する御意見、御質問につきましては、全てのブロックの説明が終わった後に行わせていただきたいと思っております。

 それでは、まず先ほど御紹介させていただきました順番で行いたいと思いますので、初めに北海道・東北ブロックを代表いたしまして、秋田県のほうから説明をお願いできればと思います。よろしくお願いいたします。

○飛澤委員 秋田県の飛澤と申します。

 秋田県の取り組みを説明する前に、今年度、7月に秋田県におきまして献血運動推進全国大会を、皆様からの御協力によりまして無事開催することができました。この場を借りてお礼を申し上げたいと思います。本当にありがとうございました。

 それでは、秋田県の事業の説明を進めていきたいと思います。

 1ページ目をご覧になっていただきますと、秋田県が平成28年度に取り組んだ献血推進事業といたしまして「秋の献血感謝祭2016」というものを開催いたしました。

 「目的」につきましては、献血思想の普及啓発と若年層の呼び込み、そして秋季の献血者確保を図ることを目的として行っておりまして、内容につきましてはマル1からマル4の内容で行っております。

 この中におきまして、マル3の「血液センターお仕事体験」というものがあります。こちらのほうは、子供たちが医師や看護師となって問診や採血の仕事を体験するというものとなっております。場所は、秋田県赤十字血液センターにて行いました。

 次のページをご覧になってください。「実施手順」といたしましては、秋田市内のタウン誌や公共施設・学校などへのポスターの配布、折込チラシによって広告を行っております。

 「来場者」といたしましては約500人、「効果」につきましては一定の効果はありました。ただ、しかしながら反省点といたしましては、500人の来場者の割には献血者数が83人と、思ったほど伸びなかったということでございます。

 今後といたしましては、さらなる献血の啓発思想の普及を行うための事業の展開方法を検討していくべきだろうと考えております。この事業における予算額といたしましては、65万円となっております。

 次のページをご覧になっていただきますと、その際のチラシとなっております。

 そして、4ページ目をご覧になってください。「献血標語コンテスト」を行った内容となっております。

 「目的」といたしましては、献血思想の普及啓発を図るため、将来の献血の担い手である県内の中高生から献血に関する「標語」を募集するというものであります。

 「応募総数」といたしましては296作品、応募者数が161人となっております。

 「最優秀賞」につきましては、「献血がつなぐ 命と優しさを」となりました。この標語コンテストは28年度の事業ですけれども、この標語につきましては29年度の献血運動推進全国大会の際にキャッチフレーズとして使うものとして標語コンテストを行い、さらに7月の「愛の血液助け合い運動」月間のキャッチフレーズとして使われるものとなりましたので、右側に示されているように、7月のポスターにつきましてはこのキャッチフレーズが用いられているものでございます。

 続きまして「献血ポスターコンテスト」ですけれども、こちらのほうも全国大会の際に標語コンテストと同じように実施したものでございます。

 「対象」は、中高生といたしました。県内の中高生から59作品が寄せられまして、右に示しているポスターの絵柄が最優秀賞となり、優秀賞につきましては全国大会の会場内で展示して皆様にお披露目したところでございます。

 続きまして、6ページ目です。「平成29年度に取組予定の献血推進事業」ですけれども、このページにおきましては「10代の献血者の確保」と「地域献血の実施」としております。「10代の献血者の確保」につきましては、秋田県は少子高齢化が著しい県でありますので、若年者層の確保というのはなかなか難しいところでございますけれども、こちらにつきましては血液センター、市町村と協力しまして10代の若者に対して呼びかけを行っておりますが、実際やっている内容といたしましては高校献血の実施、そして大学などについても回数を増やして行っているところでありまして、その際、高校献血につきましては200だけでなく400も協力を求めているところでございます。そして、献血セミナー、チラシの配布を行っております。

 そして地域献血ですけれども、参集型事業所献血ということで、公民館などに付近の事業所の方が集まっていただいてそこで献血を行うというものでありまして、地域のボランティア団体などの協力を得て行っているものでございます。

 こちらにつきましては今年度も行っておりますが、27年度から行っていますけれども、29年度も引き続き行っているものでございます。

 次のページをご覧ください。こちらは取り組む予定となっていますけれども、実際、7月に行いました「第53回献血運動推進全国大会」につきまして記載されているものです。

 「目的」といたしましては、本大会は「愛の血液助け合い運動」期間中に、住民に対して血液に関する正しい知識の普及に努めるとともに、献血に関する理解と協力を求めるということとしております。

 「内容」といたしましては、第一部は式典、第二部はアトラクションとしています。この式典におきましては、献血功労者の表彰、体験発表などを行っております。アトラクションにつきましては合唱、そして秋田のお祭りである竿燈を披露しております。

 「実施日」は今年の7月12日となり、場所は秋田県立武道館です。

 「参加者」といたしましては、皇太子殿下、皇太子妃殿下、都道府県、そして日本赤十字社、市町村献血事業関係者、献血功労者、約1,400人となっております。

 右手の絵柄につきましては、今大会のアトラクションにおいてキャラクターとして使ったものでございまして、この女性がまず「秋田から、日本を、世界を、地球を笑顔に!「献血、ありがとう。」」と言っているようなイメージでつくったキャラクターでございます。

 次のページをご覧になってください。献血運動全国大会における記念品につきましては、大会プログラム、記念品、そして現在ブルーレイディスクを作成しております。記念品につきましては、秋田杉でつくりましたフレグランスボード、この秋田杉の板に秋田杉のエキスをしみ込ませたものでございまして、お部屋の香りづけとか、そういったものに使うような板となっております。

 次のページをご覧になっていただきますと、大会の様子となっております。

 左上で秋田県知事の御挨拶があり、右上に献血の体験発表ということで一般の方が発表しており、左下がアトラクションの一部で合唱、そして右下が竿灯祭りの様子となっております。

 秋田県からの御説明は、以上で終わります。

○山本血液対策課長補佐 ありがとうございます。

 秋田県様におかれましては、本当に今年の全国大会ありがとうございました。また、来年は岡山県、再来年は石川県のほうにお願いすることになりますので、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

 それでは、次は関東・甲信越ブロックを代表いたしまして、東京都のほうから御説明をお願いいたします。

○小林委員 東京都庁の小林でございます。着席にて御説明を申し上げます。

 まず資料2-2でございますけれども、平成28年度に取り組みました若年層向けの確保対策について御説明を申し上げます。

 私ども東京都では、区市町村の協力を得まして成人式や若年層イベント等で啓発のリーフレットを今までも配布してまいりました。こちらは、献血についてまず知っていただきたいということを主眼にしたものでございます。

 また、血液センターさんの協力をいただきまして、学域で学校内等で献血をしている会場で記念品引き換え券というものを配布させていただいております。これは、先ほど複数回献血のお話もございましたが、一度、学域の中で献血した方をこの引き換え券をもって再度献血ルームに足を運んでいただくことで次の献血につなげたいということを主眼に事業を実施しているものでございます。

 実施場所ですとか「予算額」「配布枚数」等につきましては、こちらに書かせていただいているとおりでございます。

 「効果と課題」でございます。まず、効果とか評価でございますけれども、これは下側に書いてございますが、従来、成人式でもカード大の引き換え券を配布してございました。

 ただ、各区市町村でも成人式というのはかなり大量の配布物がある中でどうしても埋もれてしまうということで、読んでいただけないのではないかということは私どもで考えてございました。

 そこで、献血の普及啓発物として読んでいただきたいということを重視いたしまして、サイズをA4のチラシサイズに変更して目につきやすくなるような形で対応をさせていただいているところでございます。

 献血につながる率が高くなるわけではないのですけれども、啓発チラシというふうな形になりますので、成人式にこだわらず、今後は例えば私ども東京都庁の就職説明会に来た方とか、いろいろな場面でチラシとして配布するようなことが今後できていくのではないかということで、これについては今後そういう形でも検討していきたいと考えているところでございます。

 また、課題でございます。これは、先ほどもお話をしましたとおり、年々、紙広報物の配布が増えていった中で、これ以上はやめたいということのお声もいただいている中で、なかなかバランスをとるのが難しいと考えてございます。

 現在、この「はたちの献血」キャンペーンについては、名称も含めてやり方について見直しを進めていただいているところと聞いてございますので、国の動き等も注視をしながら、新成人、成人式等を中心とした啓発から少し範囲を広げて活動しやすくなるのかなとも考えてございますので、そのような形で若者全体を意識したキャンペーンにシフトをしていきたいと考えてございます。

 現在、区市町村等を通じまして、ほかにどのような啓発機会があるかについても調べさせていただいているところでございますので、その結果を受けながら来年度以降、またどのような形で効果的な周知をしていくかについては検討してまいりたいと考えてございます。

 続いて、血液センターの瀧川部長から御説明をいただきます。

○瀧川委員 血液センターの瀧川でございます。着座にて御説明をさせていただきます。

 2ページをご覧ください。昨年度に取り組んだ献血推進事業の若年層啓発事業でございます。

 2点ございますが、まず1つ目が左側でございます。献血啓発ブース「つながるいのち いのちのち」ということで、血液センターのお仕事体験事業を実施いたしました。こちらにつきましては有楽町にございます東京国際フォーラム主催のキッズイベントで、「丸の内キッズジャンボリー」というイベントがございます。

 その中で、私どもがひとつのベースでワークショップ形式にいたしまして、血液センターの仕事体験をするということでございます。実施日時は、8月16日から18日までの3日間、10時から17時までで、この事業は事前に御応募いただきながら進めさせていただいております。

 その参加人数は、児童が414名、保護者287名、合計で701名の御参加をいただきました。実施形態は時間ごとに参加人数を分けまして、1つのグループは約30人程度だと思いますけれども、そのグループ別に私どもの職員及び学生ボランティアの皆さん方の御協力を得まして進めさせていただきました。子供さんたちには白衣を着ていただいて、写真のとおりでございます。

 献血された血液の検査及び製剤、保存、供給を実際に、模造でございますけれども、体験をしていただいて、血液の重要性、命の尊さ、さらに献血の大切さを、この中で子供たちの知識に植えつけて、また、この時期でございますので、各学校の一人一人の体験を用いた中での学校に対して、そこで発出していただくような形をとらせていただいたというところでございます。

 「効果」でございますけれども、この後、アンケートをとらせていただきまして、保護者の皆様からもそちらに記載されている内容で、多くの前向きな御意見をいただいていたというところでございます。

 引き続きまして、2点目の「献血セミナー」でございます。これはどちらの都道府県さん、または血液センターでも行っておりますけれども、東京都センターにつきましては関東・甲信越ブロックと連携をいたしまして、1つの教材を用いながら今とり進めさせていただいているというところでございます。

 大規模、小規模の規模ではございますけれども、東京におきましては授業時間の中で、小さなグループ別ワークとし、スライドを用いた形で進めさせていただいているところでございます。こちらにつきましても、ただ献血ということではなくて、命の尊さ、またそれに関して付随する献血の重要性という形をとらせていただきながら、ワークシートを用いまして生徒さんみんなで考えていく。

 ただ、一方的な私どもの主張ではなくて、皆さんで考えながら献血の重要性ということを御理解いただくというような事業をさせていただいております。

 昨年につきましては3,873名の御協力をいただきまして、先生方からも下に書かれているとおりのような感想をいただいたというところでございます。

 続きまして、3ページ目でございます。「平成29年度に取組予定の献血推進事業」ということでございますけれども、4つほど挙げさせていただいております。

 これは、先ほど東京都の課長のほうからも御説明がございましたとおり、日赤と連携をしながらとり進めさせていただいているところでございます。

 まず、「献活400プロジェクト」と申しますのは、血液センターで現在献血推進2020の達成に向け、いわゆる若年層の確保対策に各々の検討部会を立ち上げさせていただきました。そこで、短期・中長期を見据えた対策を現在、検討しているところでございます。

 東京におきましても、現状は若年層献血が厳しい状況にございますけれども、この部会の人員については若い職員も取り入れながら進めさせていただいているところでございまして、短期的な部分、今ちょうど大学献血に行っておりますけれども、そこで献血に対して大きな興味を引くような献血協力のあり方とか、さらに中長期に向けた部分も視野に入れて検討しているところでございます。

 併せて、先ほど御説明をさせていただきました献血啓発セミナーも今後、継続して行っているところでございます。

 また、「はたちの献血キャンペーン」につきましては、東京都と強い連携を持ちまして、今後とも若年層の献血推進をしてまいりたいと思っています。

 さらに「複数回献血クラブ会員の確保」でございますけれども、特に学域献血の際には職員がワーキングチームをつくりまして、複数回献血クラブの重要性を踏まえながら、積極的に取り組んでおり、おかげさまで30代以下の献血クラブの構成会員数が50%を超えております。

 しかしながら、協力数がまだ50%を超えておりませんので、この点を精査・分析しながら現在推し進めているところでございます。

 東京都及び血液センターの今後の事業等につきまして御説明をさせていただきました。以上でございます。

○山本血液対策課長補佐 ありがとうございます。

 続きまして、東海・北陸・近畿ブロックを代表いたしまして、石川県のほうから御説明をお願いいたします。

○紺野委員 石川県の紺野でございます。よろしくお願いいたします。

 私のほうからは、石川県及び石川県赤十字血液センターのほうで取り組みました28年度の事業、それから29年度予定の事業の中から一部御説明をさせていただきます。資料は、2-3でございます。

 まず、28年度に取り組みました事業関係でございますが、初めに1点目、「大学祭における献血PR」ということでございます。本県では、例年、若年層を中心とした献血思想の普及啓発を目的といたしまして、さまざまな事業に取り組んでおります。今回は、大学生に対する活動ということで御紹介をさせていただいております。

 「内容」といたしましては2にも書かせていただいていますが、学園祭の会場で献血バスを配車いたしまして、資料右下のほうに書いてございますが、啓発用のポケットティッシュを配布いたしまして献血への協力の呼びかけを行っております。

 平成28年度は、1030日に県立看護大学のキャンパスで実施をいたしまして、大学生及び来場された方々を対象といたしましてPRを実施いたしました。

 手順といたしましては、血液センターが献血バスの配車を予定しております大学の学園祭の事務局に開催前に事前に協力をお願いいたしまして、実施できるような体制といたしております。昨年度、学園祭の来場者数が予想よりも少なかったということで、ポケットティッシュの配布ということそのものについては苦労がございましたけれども、実際、ふたを開けてみますと、その配布をさせていただいたティッシュを見て献血会場に来られた方がいらっしゃるなど、その配布の資材がきっかけで献血に御協力いただけたという場合もございました。

 当日、献血バスのほうには列ができまして、受付をした数は72名と、予想よりも多くの方に御協力いただけたのではないかと思っておりますし、この機会に子供さんも含めて幅広い世代の方に献血のPRができたと考えております。

 なお、今後についてでございますが、献血資材そのものをどういう形にしていくのかという見直しの必要性、それから対象の大学をどう増やしていくかといったようなことについても検討をしながら継続していきたいと考えております。

 続きまして、次のページをご覧いただきたいと思いますが、「石川ミリオンスターズを起用した献血ルームの広報活動」についてでございます。

 幅広い年齢層への献血思想の啓発普及ということを「目的」といたしまして、プロ野球独立リーグの石川ミリオンスターズの選手を起用いたしまして実施した事業でございます。

 「内容」といたしまして、まずマル1でございますが、石川ミリオンスターズの選手の写真を起用した広報用のポスター及びチラシを作成いたしまして、県内の高校、専門学校、大学などに配布をいたしました。ポスター、チラシには県民の皆様がより親しみを持てるようにということで、県内の出身の選手を起用するなどの工夫を行ったところでございます。

 マル2にございますが、ミリオンスターズの選手による献血の呼びかけということで、献血ルーム前、それからルーム近くのデパートなどの前におきまして選手による呼びかけを行ったところでございます。5月から9月にかけて、月1回実施をいたしました。

 ただ、試合日程とかぶる部分がございまして、日程の変更というようなことで若干、日程の調整には苦労をしたところがございます。

 ただ、地元のチームの活用ということで、地元のテレビ局、新聞などのメディアに取り上げられることで、献血やイベントを広く周知できたのではないかと考えております。今後は、ミリオンスターズの選手からファンに向けて直接広報を行っていただくというようなことなど、献血者の方の新規の開拓ということにつなげていきたいと考えております。

 それから、マル3のところに書いてございますが、毎年「世界献血者デー」にあわせまして実施しているイベントに、このミリオンスターズの選手に参加をしていただきまして、街頭における献血の呼びかけ、選手によるハンドマッサージの講習ですとか、選手御自身に献血に御協力をいただくといった取り組みをしております。

 幸いにも、選手が街頭で直接呼びかけを行う日には普段よりも受付者数が多くなる傾向がございます。一定の効果が見られているのではないかと考えております。こういった地元の野球チームとコラボをすることによりまして、多くの方に献血を身近に感じていただいて、献血へのきっかけをつくることができているかと思っておりますが、今後は野球教室の献血のPRを行うなどの新たな取り組みも検討していく必要があろうかと考えております。

 次のページにいっていただいて、平成29年度、今年度の取り組みについて御説明をしたいと思います。

 まず1点目、「献血ポスターコンクール」でございます。若年層の献血思想の普及ということで、ポスターコンクールを毎年実施しております。優秀作品につきましては、翌年度にバスの車内広告として活用して県内全域の路線バスに掲出を行っておりますほか、しおりですとか啓発のパンフレットの表紙などにも活用いたしまして、「愛の血液助け合い運動」の期間に合わせて、市、町、県内中学校や各関係団体にも配布をさせていただいております。

 ポスターの募集は県内の中学生を対象に行っておりまして、ここには28年度の実績、昨年度の実績を書かせていただいていますが、今年度は30校、386点の御応募をいただきました。つい先日、審査会を行いまして優秀作品の決定をしたところです。

 これらの優秀作品、今年の分については、県で毎年実施をしております年末年始の「愛の血液助け合い運動」の期間に合わせて知事表彰を行いまして、県庁ですとか、血液献血ルームですとか、地元のデパートで展示を行う予定といたしております。ポスターの作成を通じまして、将来の献血を担う中学生に献血について考えていただく機会になっているということで、大変効果があるものと考えております。

 次に5ページでございますが、「金沢工業大学15年連続年間一千人達成の取り組み」ということでございます。平成15年度から昨年度まで、14年間連続で献血者数が年間1,000人を達成しております金沢工業大学のキャンパスにおきまして、今年度も大学やライオンズクラブの皆さんとの連携によりまして、年間1,000人の体制に向けて取り組みを進めているところでございます。15年連続を達成することで、他の大学のモデルとなって同様の取り組みが広がっていくことを目指しております。

 「内容」といたしましては、金沢工業大学のキャンパスに献血バスを年間10回配車いたしまして、その都度、学生献血推進ボランティアの皆さんがポスターや、大学などのFMラジオ放送で日程等の案内を行いまして、当日はボランティアの皆さんのほか、大学の職員の方にも献血の呼びかけをお手伝いいただく。また、地元紙ですとかライオンズクラブの皆さんからは、献血をしていただいた方にお渡しする品などの提供もいただいているところでございます。

 年間1,000人を達成いたしました際には、1,000人目の方に記念品をお渡しするということも予定しておりますし、御協力をいただいている金沢工業大学の学生献血推進ボランティアの方々に感謝状と記念品をお渡しする式典を行う予定といたしております。

 ちなみに今年度、10月4日の時点で603名の方に献血を既にいただいているところです。

 今年度も年間1,000人達成できるように、学生の皆さんはもちろんですが、学校の関係者の方、地元市、ライオンズクラブの皆さんも含めて、それぞれ進捗状況を情報共有しまして目標に向けて取り組んでいるところでございます。

 先ほど申しましたが、今後はほかの大学においてもこういった取り組みをできるように進めていきたいと考えております。

 石川県からの説明は、以上でございます。

○山本血液対策課長補佐 ありがとうございます。

 それでは、引き続きまして中国・四国ブロックを代表いたしまして、徳島県のほうからの御説明をお願いいたします。

○上岡委員 それでは、徳島県です。資料2-4をお開きください。

 まず、初めに平成28年度に取り組んだ献血推進事業の中で特出しということで、うちのほうは「宝の島・徳島「わくわくトーク」」について御説明いたします。

 まず、これは年10回ほど知事が出てきていろいろな県政の課題とか、問題とか、あるいは現場の意見を聞いたりとか、そういうふうな取り組みをしたものを活用しております。本事業は、「はたちの献血」キャンペーンの一つとして昨年度実施されたもので、そのときに県内で献血推進に携わるさまざまな立場の人と、献血における若年層対策等について意見交換を行い、今後の献血推進活動へ活用することを目的として行っております。

 実施した日は、1月21日だったと思います。

 「内容」は、まず大学の学生ボランティアや献血に協力している高校生、それから社会福祉協議会の方、知事と一緒にまずは駅前で「はたちの献血」キャンペーンとしまして啓発資材を配布し、献血の協力を呼びかけたところでございます。

 その後、駅前の会議室に行きまして、自分たちの献血推進体制の取り組みとか、それから若年層対策等について、高校生とか大学生、ボランティア、それから協議会の方などが知事と意見交換を行いました。

 この「わくわくトーク」の様子につきましては30分番組に編集され、ケーブルテレビで、これもまた県のほうのアピールなのですけれども、県政アンテナテレビ「とくしまハーツ」として約1カ月間放送されております。これも県内のケーブルテレビ16社が放送しておりまして、時間帯などは若干異なるのですけれども、本県は県内全域にケーブルテレビが整備されていますので、各テレビ局のバージョンと、それから全県統一のものと、2つの形でお披露目しております。

 また、番組をご覧になった方からも感想をいただいたりしております。

 さらに、当然、県のメディアを使っておりますので、現在、県のホームページのほうにも動画配信しておりまして、継続的に大学生等の若い世代に対して献血推進のことを広めていっているところでございます。

 5の「実施手順」に書いていますけれども、実施は1月だったのですが、6月から参加者等の打ち合わせを行いました。

 ただし、やはり知事も多忙ですので、学生参加者とのスケジュール調整には非常に苦労したところでございます。

 また、「効果」についてでございます。街頭キャンペーンでは、学生ボランティアとか、高校生等によるアプローチが、同世代である若者へスムーズに受け入れてもらえるため、啓発としましては非常に効果的だったと考えております。

 次に、知事との意見交換の中で学生ボランティアの大学内での献血推進の取り組みや成果、市町村の献血グループの活動についての紹介、それから高校生の方も来てございまして、高校生からは献血協力のきっかけの体験談などをいただきまして、協力に対しての理解を深めることができたところでございます。

 また、本県では全国の中でも少子高齢化が10年ほど早く進んでいるような状況で、若年層対策が急務となっております。そこで、若年層の献血協力者を増やすにはということをテーマに、次世代対策として参加している方に自由に提案していただきました。

 その意見の一部を御紹介いたしますと、まず1つは高校生のうちから献血に対する知識を普及するとともに、身近な学校で献血がもっとできれば献血者数が増えるのではないか。

 2つ目としまして、献血ルームでの待ち時間の過ごし方を魅力あるものにして、SNSで宣伝したくなるような献血ルームづくりを行ってはどうか。例えば、ネイルアートをするとか、最新の映画をDVDで流すとか、そういうような例示でした。

 3つ目が、献血バスが巡回する平日は若年層が働いていて家のほうにいないことが多いので、献血場所周辺の企業から協力を得ることができたら献血者がもっと増えるのではないかという意見です。

 4つ目が、献血に来ていただいても不採血率が約2~3割になります。この不採血率を減らすことで献血者数の増加につながるのではないかということがありまして、当然、貧血対策のレシピの対応とかもしておりますので、いただいた御意見に対して、また知事のほうからリターンがあったり、あるいはまたそういう意見を活用して、今後若年層の献血率の増加につながるような取り組みに変えていきたいというようなことで、この「わくわくトーク」を整理しております。

 続きまして次のページですけれども、29年度の取り組みについてです。こちらのほうは、石川県さんのほうもありましたが、「スポーツイベントを活用した献血啓発」としまして、うちの県ではJ2のサッカーチームの「徳島ヴォルティス」、それから野球チームとしまして「徳島インディゴソックス」、この2つの協力によりまして、各試合会場において来場者、特にスポーツになりますので、20代、30代の子育て世代を中心に献血の啓発を行っております。

 内容ですが、その試合会場に行きまして献血についてわかりやすく解説したリーフレットとか、それから各チームのコラボ啓発グッズ、サッカーのほうはサッカー、野球は野球のほうで、うちのほうは「けんけつちゃん」というふうにそれぞれに啓発グッズがありますので、お互いにコラボしましてその啓発をしていく。

 それともう一つは、親子で献血について考える機会をつくるとともに、献血の協力をその場で促すということをしております。

 さらに献血車も置いてあるのですけれども、それ以外にも試合場では電光掲示板とか場内アナウンスによりまして献血の呼びかけ、それからその当日は献血推進のイメージソングの放送を行っております。

 実施日なのですけれども、野球のほうは8月の対巨人3軍戦とで実施しております。それから、サッカーのほうは11月、これは実は明日なのですけれども、鳴門のほうで徳島ヴォルティスの試合があって、そちらのほうにうちの担当も行くことになっております。

 実績ですが、8月は観客の動員が1,208人、11月については明日次第なのですけれども、2勝して6位になって入れかえ戦にいくような勢いでやっていますので、昨年実績の1万人を超えるのではないかと思っております。

 「予算額」につきましては60万円で、主にこれは啓発グッズ、それから記念品の費用となっております。

 先ほどもお話ししましたが、この啓発の「目標」としましては、やはり子育て世代ということで、その子育て世代がまた次の世代につなげていくような献血PRということにしております。

 「実施に向けた課題」としましては、各チームの協力が必要ですから、そのためにやはり常々良好な関係づくりを行ってきております。

 予算につきましては非常に厳しい状況になってきていますので、継続はなかなか同規模でできるかどうかというのは課題になっております。

 以上で、説明を終わらせてもらいます。

○山本血液対策課長補佐 ありがとうございます。

 それでは、今度は九州ブロックを代表いたしまして、鹿児島県のほうから御説明をお願いいたします。

○満留委員 鹿児島県保健福祉部薬務課の満留でございます。ただいま、献血は88回でございます。よろしくお願いいたします。

 鹿児島県の主な献血活動について、専ら血液センターの業務が主なものとなっておりますが、御紹介させていただきます。お手元の資料2-5でございます。

 まず、初めに「平成28年度九州ブロック学生献血推進協議会統一イベント」でございます。本イベントは、九州ブロック学生献血推進協議会が主催しまして、開催県内の若年層の方たちを中心に、献血をより身近なものに感じてもらい、若年層の献血者数を増加させることを目的として開催しております。

 昨年の9月10日、鹿児島市民文化ホールに約700名の御来場がございまして、「チェストかごんま!献血すっど!」を合い言葉に、地元のお笑いコンビの突撃パイナップルの司会進行で、学生献血推進協議会の活動発表や、献血の基礎知識、基準などをクイズ形式で楽しく学んでいただくとともに、献血の現状の紹介や、輸血を受けた人の家族の講演、モデルの武田玲奈さんのトークや、歌手井上苑子さんのライブコンサートを開催したところでございます。

 当日のアンケートでは、献血を身近なものに感じられた、献血の理解が深まった、学生が頑張っていたので応援したいなどの御意見も多数いただいたところでございます。

 また、イベント前日には、九州ブロック学生献血推進協議会が県庁へ表敬訪問をして決意表明を行ったところでございます。

 なお、このイベントのステージイベントにつきましては、29年度からはもうとりやめた模様でございますが、九州各県持ち回りの協議会そのものは継続中でございます。

 それでは、2ページをお開きください。2つ目としまして、「キッズ献血」について御説明いたします。表題は「キッズ献血」となっておりますが、正しくは「楽しく学ぼうキッズけんけつ」でございます。こちらのイベントは、鹿児島県赤十字血液センターさんが主催しまして、小学校高学年、4年生から6年生をターゲットにしまして、年齢でいえば10歳~12歳を対象に、命や血液・献血についての重要性や血液センターの役割について理解を深めてもらうことを目的に、毎年度夏休みに開催されております。

 イベントでは、センター内施設見学、DVDを用いた献血に関する講座や、医師や看護師に扮しての模擬献血をするキッズ献血を実施しまして、近い将来、献血可能年齢に達する子供たちや、その保護者の方々にも献血思想の啓発に努めたところでございます。

 昨年度は、7月222324日に開催しまして、小学生123名、保護者156名の参加があったところでございます。

 次に、3ページをお開きください。3つ目としまして、献血推進ボランティア団体の活動について御説明いたします。

 まず「学生献血推進協議会」についてですが、当団体は県内の学内献血の献血推進活動の充実、若年層への献血思想の普及啓発を目的に活動しておりまして、大学生や専門学生を中心に現在78名のメンバーが在籍しております。

 昨年度の活動実績でございますが、年間を通して活動しておりまして、街頭キャンペーンの参加や、先ほど説明させていただきました「キッズ献血」への応援、九州ブロック学生献血推進協議会当日イベントへの参加、他県学生献血推進協議会との合同研修、クリスマス献血やバレンタイン献血等のイベント開催など、精力的に活動を行いました。

 また、現在企画中でございますが、今年度、当団体では地元のプロサッカーチーム、鹿児島ユナイテッドとの合同イベントの実施も考えているようでございます。

 また、本年2月に開催されました鹿児島県血液対策推進協議会において、ボランティア団体として当協議会の代表を委員として新たに追加しました。今後の本県の献血への取り組みに、特に若い視点からの御意見等を期待しているところでございます。

 続いて、「~献血ありがとう~いのちをつなぐ友の会」について御説明いたします。当団体は、病気やけがで輸血を受けたことがある方や、その家族が中心となり構成され、現在会員は29名になります。

 活動内容につきましては、赤十字血液センターが作成している情報誌、『ABOネット』への輸血体験談等の寄稿や、各種会議及びセミナー等において輸血体験談や命の尊さ、献血の重要性、必要性に関する講話等を行っていただいております。

 昨年度は、九州ブロック学生献血推進協議会統一イベントにおいても御講話をいただきました。

 今年度におきましても、各会議、セミナー、学校等で御講話いただいているところでございます。実体験による貴重な講話であり、感動的な内容で、特に若年層の献血への動機づけには有意義な活動として高く評価しているところでございます。

 以上で、28年度に取り組んだ献血推進事業について説明を終わらせていただきます。

 引き続き、平成29年度に実施予定の献血推進事業について説明をいたします。

 4ページをお開きください。平成29年度に実施予定の献血推進事業ですが、血液教育事業について御説明いたします。当事業は例年、当県が県薬剤師会に委託している事業で、若年層への献血への普及啓発を「目的」としており、献血可能年齢に達する直前の中学3年生を主に対象としまして、学校薬剤師がDVDやパンフレット等の啓発資材を用いて講話を行っております。

 県内約150校の中学校を対象としまして、昨年度は144校、1万1,784名の生徒さんに対して講話を行ったところです。生徒さんからも、献血ができる年齢になったらやってみたいとの声や、献血のDVD、『アンパンマンのエキス』を見ながら涙を流す生徒がいたとの報告も挙がっており、中学校からも御好評いただいているところでございます。

 このほかにも、他県さんと同様に7月の「愛の血液助け合い運動」、1月の「はたちの献血」と、鹿児島県赤十字血液センターさんと協力してキャンペーンも実施しているところです。

 ところで、本県は人口約165万人、温帯から亜熱帯にわたる南北約600キロの広大な県域に有人離島、いわゆる人が住んでいる島の数が26と、全国でも有数の離島県でございます。1万人を超える5離島、ちなみに人口が多い順番に、奄美大島、種子島、徳之島、沖永良部島、屋久島でも献血を実施しています。季節によっては台風の影響、緊急時の血液の確保など、なかなか厳しい環境がある中で、県民が健康で長生きできて、いつでもどこでも安心して医療を受けられる鹿児島を目指し、安全な血液を安定的に確保する観点から、鹿児島県赤十字血液センターをはじめ、関係機関団体等と連携を図りながら各般の施策に取り組んでいるところでございます。

 以上で、鹿児島県の説明を終了させていただきます。ありがとうございました。

○山本血液対策課長補佐 どうもありがとうございます。

 それぞれ各地域の特性に応じたさまざまな取り組みを行っていただいておりまして、献血推進活動に精力的に努めていただいているということがわかったところでございます。

 各ブロックからの発表につきまして御意見、または御質問などありましたら、また、あの県の取り組みは参考になるのではないかということで、もう少し話を伺いたいというようなことがあれば挙手にて御発言をいただければと思います。いかがでしょうか。

 では、お願いいたします。

○阿部委員 秋田の阿部と申します。

 鹿児島県に質問ですが、最後の学校薬剤師会の講話というのは非常に興味ある内容ですが、その講話の内容は統一しているのか、薬剤師の先生方にみんなお任せしてということでしょうか。

○満留委員 御質問ありがとうございます。

 これは昭和62年度から取り組んでいる事業でございまして、今日は会長の上野先生もお見えなのですが、うちのほうでこういう標準的なフォーマットされたテキストをつくるわけではございませんで、学校薬剤師の先生にその辺のところはお任せしているところではございますが、簡単なパンフレット等はこれまでも作成したことはございまして、ちょうど中学生の教育にあわせたパンフレット等を使っての授業等もなされているかと聞いているところでございます。

○阿部委員 ありがとうございます。

○山本血液対策課長補佐 どうぞ。

○満留委員 石川県さんに教えていただきたいのですが、先ほど金沢工業大学さんが15年連続1,000人を超えるというすごい偉業といいますか、立派なレコードを持っていらっしゃるのですけれども、金沢工大さんが熱心な取り組みを始められた理由といいますか、きっかけというのが何かあればうちの県の大学にもぜひ教えてあげたいと思いますので、教えていただけばありがたいと思います。

○津田委員 石川センターの津田でございます。

 金沢工業大学は、15年前に1,000人を達成したというところから始まりまして、常に1,000人を目標にしようというところでどんどん積み重ねてございます。

 その以前から金沢工業大学というのは献血がありまして、昭和44年ぐらいから始まっておりまして、15年前に初めて1,000人を超したというところがございます。

 特に、金沢工業大学におきましては学友会というのがございます。生徒会のような組織なのですけれども、そちらのほうが主催しまして、学生が主催した献血でございます。

 ただ、今、15年連続で年間1,000人達成というところの真っ最中なのですけれども、さすがにだんだん15年という重圧ですね。少子高齢化ということで、だんだん献血者の方が減ってきているものですから、これで15年連続だと1万5,000人、15年前の方々は大先輩ですのでどんどん重圧がかかってくる。そこに押し潰されないように、職員とともに連携してやっていかないといけない。

 あとは、学生さんも1年、2年、3年、4年と、3年、4年の方が主になってやっていただいているのですけれども、そちらの方々のやる気の継続というのはなかなか難しい課題でもございます。

 これも続けられれば20年、30年といきたいのですけれども、いつか何々(達成できない)ということでいくのではないかなというのはあるのですが、何とか頑張って20年、30年続けていきたいと思います。

 それで、この1,000人という達成感を学生さんにも味わっていただきたいなというのがありまして、今のところ金沢工業大学だけ、学生さんを主宰にして学校と血液センターの間に入っていただいているというところでございます。頑張ります。

○満留委員 ありがとうございます。

○中村委員 石川センター事業部長の中村と申します。

 ただいまの補足なのですが、工業大学のほうは非常に恵まれているといいますか、大学生そのものにも関心を持っていただいておりますし、今ほど言いましたように学友会、大学当局、これらの協力も強力にいただいております。

 それと、野々市市というところに所在するのですけれども、地元の市、それから地元のライオンズクラブ、この辺の協力が非常に大きくて、その辺が毎年1,000人達成できる源かなというふうに思っておりまして、関係者が大変うまく連携している。こういうところが肝かなと思っております。

○山本血液対策課長補佐 やはり地域のつながり、連携というのが非常に大事だということなのだろうと思います。ありがとうございます。

 ほかに何か御質問、御意見ございませんでしょうか。

 では、どうぞ。

○上岡委員 私が多分知らないだけかと思うのですが、東京都さんにちょっとお聞きしたいのですけれども、資料の2ページになります。若年層の献血啓発活動の中で「血液製剤を病院に届けよう」とか、「血液が分離したよ」と書いてあるのですが、これはデモ用のキットとか、デモ用のこういうものがあるのでしょうか。

○瀧川委員 御質問ありがとうございます。

 ここもちょっと見えにくい部分ではあるのですけれども、全てこれは模型のような形で、少しデフォルメした形、少し大きくして子供たちが扱えるような形にしています。

 ただ、そのやり方、方法についてはほぼ製剤ができる仕組みの中、また検査ができるような内容についてやらせていただいているということで、全てのキッドについてはセンターのほうで用意しているところでございます。以上でございます。

○上岡委員 ありがとうございます。

○山本血液対策課長補佐 そのデモ用のキッドというのは東京都のセンターは持っているけれども、ほかの地区のセンターは持っていないとかということになるのでしょうか。

○瀧川委員 これは東京都センターの事業として行っているところでございますので、私どものほうで用意させていただいているところでございます。

○山本血液対策課長補佐 では、やはりそれぞれに応じてということですね。それぞれの血液センターによって事情は異なると。

○瀧川委員 そういうふうに、私は認識しております。

○山本血液対策課長補佐 そういうことのようでございます。ほかに、特にございませんでしょうか。

 では、どうぞ。

○高橋委員 また鹿児島県なのですが、「いのちをつなぐ友の会」という29人の非常にユニークな会が結成されていて、輸血の体験の御発表をされているというのは非常に興味があるところなのですが、そのつくったきっかけと、つくり方というのを教えていただきたいと思うのです。

 全国大会で輸血の体験者を集めるときに非常に難儀したものですから、なかなか了解してもらえる方がいなくて、その辺で29人も集めていらしたというのをちょっと教えていただきたいと思います。

○満留委員 発足は、平成25年の1月と聞いております。

 どういう方々かというのは先ほども申し上げたのですけれども、輸血を受けた方、それと本人自身は受けてはいらっしゃらないのですけれども、御家族でがん等を患われて輸血で元気になられたとか、家族が中心となって病気やけがで輸血を受けた方がお集まりいただいて平成25年に発足しているところでございます。

榮鶴委員 センターの所長の榮鶴と申します。

 これについては前の所長が相当熱心で、今は29人ですけれども、来た人を全部委員にしてつくっていたんですね。その中から、ちゃんといろいろなところに行って話ができる方に残っていただいて、今の29人という形になっています。

 ですから、最初に会員になられた方がずっと続けてやっていらっしゃるというわけではございません。なかなか自分自身の体験としても、家族の体験としても、大っぴらにお話されるという方は少ないですね。ですから、やはり頑張っていただいていると思っております。

○山本血液対策課長補佐 ありがとうございます。

 ほかにまだ御意見、御質問ございますでしょうか。

 特にないようでしたら、すみませんが、私のほうからよろしいでしょうか。東京都さんのほうに御質問というか、参考までに教えていただきたいと思っているのですけれども、引き換え券つきのチラシの配布というお話があったかと思います。資料2-2の、1ページ目でございます。それで、配布枚数が3万8,000枚というところだったのですけれども、実際にそれで引き換え券が回収できたものというのは、どれぐらいの割合あったのでしょうか。

○瀧川委員 お答えいたします。

 基本的に、自発的にお持ちになっていただける方、もらっていても持ってこられない方がおりますので正確な部分ではございませんけれども、今年度の回収につきましては約200枚程度が回収はされているというふうになっております。

 ただ、先ほどもお話ししたとおり、このチラシを持たないで当然献血に参加されている方もいらっしゃる認識でございます。以上でございます。

○山本血液対策課長補佐 ありがとうございます。

 すみませんが、東京都さんにもう一点よろしいですか。3ページ目の「献活400プロジェクト」で、現在、短期・中長期的に見据えた対策を検討していらっしゃるということなのですけれども、現時点でこういうアイデアが出てきているよとか、御紹介できるようなものがあるのであれば参考にいただければと思います。

○瀧川委員 ありがとうございます。大変申し上げにくいのですけれども、東京は今かなり10代に苦しんでいる部分ではあるのですが、若い職員の意見も聞きながらやっておりますので、同年代の目線で何が効果があるかでありまして、例えば献血会場で謎かけのイベントをしてみたり、また、ある大学で作成されたアニメの漫画ブックを休憩時に読んでいただいて、献血の重要性に興味を持った方がいらっしゃる場合には、持参いただいて他の方に差し上げて、それを持って帰ってきて献血の誘導をしていくですとかを現在試みております。

 ただ、では全ての部分で成功しているわけではございませんので、今はこの取り組みを分析評価しながら、秋の学域献血でも試しながら、行っているところです。

 また、今まさに始めておりますけれども、学生食堂に献血告知のコーンをテーブルに立てまして、献血実施の告知を図るため学内に御協力を仰ぎながら、御協力いただけるところには1週間前程度から学食にそれを置いて献血のPRをしていくとか、今ポスターを貼っても学校自体がSNSで休講等の伝達方法を取り入れていることから、アンケートをとると掲示板に貼られている献血告知ポスターを見ないという方が非常に多く、学生が常時多く集まるところからの周知方法等、当然SNSも活用しておりますけれども、現在取り組んでいるところでございます。以上でございます。

○山本血液対策課長補佐 ありがとうございます。

 では、どうぞ。

○上岡委員 今、学食に云々という話があったのでちょっと御紹介なのですけれども、実は昨年度の徳島県の学生献血推進ボラティアの活動という中で、実際に学生さんが考えて、学食にこういう紙を置いてみたことがあるんです。そういうことで啓発していきます。

 それともう一つは、献血バスの横がテント型だったので、待っている間は寒いので事務所の中に入るとか、若干の工夫もあるのですけれども、やはり学食の上に置くようなコーンを置いたりしていましたが、2つの大学のうち1つは献血者数が1.8倍になって、もう一つの大学では2.6倍ぐらいと、かなり目について増えたというか、今年の中・四国ブロックでの学生ボランティアの発表でありましたので、あわせて御紹介させてもらいます。

○山本血液対策課長補佐 ありがとうございます。私もこの春のブロック会議で徳島県にお邪魔させてもらったときに、徳島県の学生の方々がそういう取り組みをやっていて、去年と比べてかなり献血者が伸びたというお話を伺ったところです。

 確かに、献血をやっているということの案内、見せ方というんのでしょうか。そういうものを工夫するだけでも、人を集めるということに関しては効果がある話だったのかなというふうに思っております。そういう意味では、学食の各テーブルにコーンを置くというのも一つの手ではないだろうかと思いました。ありがとうございました。

 あとは、これは私の意見というか、参考にしていただければというところなのですけれども、石川県さんからの御発表の資料の中で看護大学での学園祭の話、大学祭の話があったところでございます。また、今後の課題として記載はございませんけれども、口頭の御発表の中では、今後その対象の大学をどうやって増やしていくかというような話もいただいたところでございます。

 実は、私どもも献血の関係で審議会を回したりしていますと、委員のほうから医療系、将来の医療に携わる学生の方に献血が必要だということを知っていただくというのはものすごく大事なことではないかというような御意見をいただいているところで、医学系であるとか薬学系、看護系、臨床工学系、そういったような大学もターゲットにしてみてはどうかというような御意見をいただいているところでございます。

 既にそういうところに対してもバスを出した集団献血なり、そういうところで学生ボランティアの活動もかなりあるのではないかと思うのですけれども、これから医療を担っていく人たちがまず献血というものの大切さを理解していただくというのは大事なのかなと思いますので、そういうところをターゲットにした献血というのもひとつやってみていただければどうでしょうかということで御提案といいますか、私の意見としてちょっと述べさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。

 ほかに、特に何かございますでしょうか。

 それでは、各ブロックからの発表がありました意見をまたそれぞれ持ち帰っていただきまして、各ブロック内でもこういう発表があった、こういうことがあった、こういうことが効果的ではないかという話があったということを御報告なりしていただければと思います。ありがとうございます。

 それでは、次にボランティア団体の献血推進活動のほうに移りたいと思います。本日、御出席いただいております各ボランティア団体の委員から、日ごろの活動内容について御紹介をいただきたいと思います。

 初めに、資料3-1を用いましてライオンズクラブの血液事業について、根岸委員のほうからお願いしたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

○根岸委員 私、ライオンズクラブ国際協会330-A地区キャビネット副幹事を務めております根岸久美子と申します。どうぞよろしくお願いいたします。座ったままで失礼いたします。

 まず、資料の説明をさせていただく前に、全国にライオンズクラブがございますが、改めてライオンズクラブの説明からさせていただきたいと思います。

 ライオンズの意味でございます。ローマ字でLions、こちらはLiberty , Intelligence, Our Nation's Safety、自由を守り、知性を重んじ、我々の国の安全を図る。この頭文字を並べたもので、これがLions Clubsのスローガンとなっております。

 ライオンズクラブの目的は、奉仕こそがライオンズクラブのメンバーである私たちの生命であり、使命と考えております。

 そして、ライオンズクラブは単なる社交クラブでもなく、寄付団体でもなく、また慈善団体でもない国際協会を構成する1単位で、クラブの会員の力を集結して諸般のアクティビティーを実行する国際的な社会奉仕団体と考えていただきたいと思います。

 ライオンズと申しますといろいろなものがございますので、マンションですとか、野球チームですとか、皆様ライオンズと一言で申し上げても御理解されていない方もいらっしゃると思いますので、この場をお借りして説明をまずさせていただきました。

 それでは、資料の説明のほうに移りたいと思います。

 まず資料の2ページですが、現在、日本ライオンズの現況はこのようになっております。ここ十数年で、かなり会員数のほうは減ってきております。また、メンバーの高齢化も進んでおりますので、ライオンズクラブとしてもどう若返りを図るかというのが近々の問題となっております。

 また、世界のライオンズということになりますと200カ国となっておりまして、クラブ数も4万5,000を超え、会員数も140万人になっておりますが、こちらは現在ではインド、または中国のメンバーがかなり多くなってきております。

 そして、ライオンズクラブの主なアクティビティーで申し上げますと、視力関係のアクティビティーといたしましてアイバンク支援、盲導犬普及。

 保健関係アクティビティーといたしましては、こちらの献血、臓器移植、薬物乱用防止。

 海外援助アクティビティーといたしまして教育支援、また後進国医療支援活動、またこちらには後進国で井戸の贈呈などもここ数年は積極的に行っております。

 青少年関係アクティビティーで申しますとYE、こちらはyouth and camp education、若い学生たちの交換留学制度を夏休み、冬休みなど、お休みにそれぞれ日本から世界へ、世界の方が日本へというようなホームステイを行っております。

 レオクラブと申しますのは、学生を中心としたクラブのことを申しております。

 そして、災害救援アクティビティーといたしまして台湾やトルコ地震、またはインド西部の地震などでもライオンズクラブとしてはいろいろなボランティアを行っております。

 そして、真ん中のこのマークなのですが、左から糖尿病、環境、飢餓、視力、小児がん、こちらに関しましてはライオンズクラブが今期100周年を迎えまして、2020年までに全世界で毎年2億人の人々に奉仕を提供するという目標を設定いたしました。

 その中で、ライオンズクラブと申しますと、視力に関する伝統的な奉仕があるのですが、こちらは5つの問題に関しましても重点的に取り組んでいこうということで、7月にシカゴで行われました国際大会におきましてこのようなことが発表されました。

 続きまして、資料の4ページ目です。日本ライオンズクラブの献血アクティビティーの歴史になりますが、こちらに書いてあるとおりです。1965年に山口・島根・広島の年次大会と申しますのは、いわゆる会社で言います総会のようなものでございまして、そちらでの「献血運動・花いっぱい運動」をアクティビティーのスローガンに採択したのが始まりとなっております。

 東京地区で申しますと、東京秋葉原ライオンズが1966年に結成記念アクティビティーとして献血に熱心に取り組まれ、献血を訴えるCMを放映したということになっておりまして、東京地区では秋葉原さんを先頭に、それぞれ東京地区のクラブが秋葉原さんのようなことをどんどん広めていきまして、現在、東京地区は大体200クラブあるのですが、約半数以上のクラブが献血には積極的に取り組んでおります。

 主な活動報告といたしまして5ページですが、ライオンズクラブ主催の献血活動がございます。こちらは、献血はまさに外部組織であります日本赤十字社様とパートナーシップを組み、全国規模での継続事業を成功させた模範例でありまして、日本ライオンズを代表する奉仕活動の一つと言えると思います。

 献血アクティビティーの中でも街頭や公共施設で、またはクラブが主催する別の事業や地域のお祭りなどのイベント会場の一角で、日赤から献血バスを出張してもらって行うものが最も一般的な形となっております。

 ライオンズクラブは、近年は個人情報保護の観点から受付業務は関われなくなりましたが、それでも事業全体の計画や日赤様との連絡、事前PR、当日の献血の呼びかけ、協力者への謝礼等と、大きな役割を担っております。

 私も街頭、またこういうイベント会場などに立ちまして呼びかけをして、また献血もさせていただいているのですが、私どもはボランティア団体でございますので、まず呼びかけをする際には、献血は身近にできるボランティアですということを大きな声で何度も何度も申し上げております。そうしているうちに、立ちどまってくださって献血に参加してくださる方も多くいらっしゃいます。

 そして、「献血活動事業参加~献血セミナーの実施~」というものもしております。こちらは、メンバーを対象としたセミナーはもちろんなのですが、若年層の確保のために最近していることは、小学生、中学生のうちからその献血の重要性を学ぶことで、16歳になったら自然に献血に協力していただけるよう、ライオンズクラブと赤十字様から講師をお呼びいたしまして授業の時間にセミナーを行っております。こちらは将来、また献血をしていただく方を育成していくためにも、とても重要なものと考えております。

 続きまして資料の6ページですが、昨年、2016年7月7日は東京がホスト地区だったということもございまして、2016年7月7日に行われました第52回献血運動推進全国大会、明治神宮会館での様子でございます。これは、前期、村木ガバナーが日赤様に車両の贈呈をしている写真になっております。車両を贈呈させていただきました。

 そして資料の7ページ、「ライオンズクラブと血液センターとの連携協定」、こちらはそれぞれの地区で協定を締結し、活動を行っております。

 そして最後になりますが、8ページは昨年度の「20162017年度日本ライオンズ献血集計」となっておりますが、こちらは献血回数1万2,302回、献血者数633,236名となっております。

 それで、ライオンズクラブは8複合地区と申しまして、全国を8つの大きな地区に分けております。こちらは1万2,000件を超える献血を行いましたが、その中でも335-ADの、特に多いのが滋賀、京都、奈良、こちらの地区だけで2,472件、また335-Bは大阪や和歌山のクラブがあるところですが、こちらで1,487件、また335-A、兵庫東で544件、この地区だけで4,700件の献血をしていただいております。

 そうして見ていきますと、全国でもやはりとてもばらつきがありまして、非常に盛んなところ、またそうでないところと、はっきりとなっておりますので、今後、日本ライオンズといたしましても献血に関しまして、もう少しいろいろなことを考えていく必要があると考えております。

 私からは、以上でございます。ありがとうございました。

○山本血液対策課長補佐 根岸委員、ありがとうございます。

 続きまして、資料3-2によりまして、学生献血推進ボランティアの活動について全国学生献血推進実行委員長の磯山委員のほうから御説明をお願いいたします。

○磯山委員 全国学生献血推進実行委員長の磯山です。学生献血推進ボランティアの活動について発表いたします。私はいつも山形で活動しているので、それを軸にお話させていただきます。

 2ページ目を見ていただきまして、まず初めに学生献血推進ボランティアについて説明いたします。

 学生献血推進ボランティアは、全国に6,000名以上います。若年層に対しての献血推進、献血思想の普及が目的です。

 大学や専門学校のサークルなどの方が構成しています。

 代表組織である全国学生献血推進実行委員会は、7ブロックのブロック代表、副代表、そして全国の委員長で構成されています。その実行委員会で、ブロックの枠を超えて学生間の意見交換や、全国統一キャンペーンの企画・立案等を行っております。

 3ページ目です。続いて、学生ボランティアの活動についてお話しします。

 まず初めに、「全国学生クリスマス献血キャンペーン」です。こちらのキャンペーンは、昭和63年から続いています。若年層への献血の理解と協力を促すこと、また冬場の輸血用血液の確保が目的です。今年度は実行委員や、また、この後お話しする代表者会議で記念品とスローガン、ポスターを決めました。今年度のスローガンは、「私は献血に行くよ。 “届けたい私の思い”」です。

 記念品は、どんなものをもらったらうれしいかということを考えながら、今年度はお菓子の詰め合わせにしてクリスマスのプレゼントをイメージしました。その中に輸血者さんからのメッセージを入れて、いつも献血してくださる方は輸血者の声が届かないので、それが届くような形にしております。

 山形県としての工夫はこちらに写真があるのですけれども、毎年サンタの服装でキャンペーンを行っています。とても目立つので、何かやっているのだなと目を引くこともできますし、いつもとは違う服装なので自分たちのモチベーションも上がります。

 また、寒い時期に行っているので温かい飲み物の提供もしています。

 今年度は新たな活動として、献血をしてくれた方にチェキで記念撮影をしていただいて、それを持ち帰っていただきます。その日の記念にもなりますし、またやってみようというきっかけにもなるのかなと思っているので、実施しようと考えています。

 続いて、4ページ目です。こちらは、学生による学生のための献血セミナーです。

 「目的」は、こちらに書いてある3つです。献血の必要性、輸血を受けられた患者さんの声を届けること、同世代からの献血啓発で心に響かせ献血行動を促すこと、自らの団体の認知度の向上です。

 昨年度の結果は、参加人数が2,943名でした。昨年度のアンケートから、受講者の7割は献血をしたことがない、学生の活動を知らなかったという方でしたが、受講後は7割の方が献血に協力する意欲が見られました。昨年度の反省点を生かしながら、今年度も行っています。

 山形では、昨年度、教室を借りて1時間程度でセミナーを実施しました。その翌週に学内献血があったので、そのときには受講者で時間があり、体調も優れている方は全員献血をしてくださいました。

 また、今年度は昼休みに少し時間を使って友達にお話をするという形で20分間セミナーをしたところ、とてもわかりやすかったということで好評でした。

 また、11月4日と5日に学祭がありまして、そこで献血推進サークルで鉄分アップメニューということで、ほうれん草とチーズ入りのチヂミを販売しました。その待ち時間や、食べている間に3分動画を流したり、献血セミナーの全国統一のスライドがあるのでそれを使って説明したところ、64名の方が受講してくださいました。一般の方も学生も入りまじったような形で、皆さん献血についていつも考えることがないとのことでしたが、考えるきっかけを与えることができました。

 続いて、5ページ目です。こちらは、毎年8月に行われている「全国学生献血代表者会議」の様子です。

 「目的」は、47都道府県の学生代表が意見を交換して親睦を図ることです。

 話し合った内容は、こちらに載っているとおりです。いつも県内や東北の6県の中で話し合いをしているのですが、このときだけは47都道府県、全ての都道府県が集まるので、活動している様子も違いますし、活動している状況が違うことで考え方も様々でしたので、とてもおもしろかったです。また、全国に仲間がいることが実感できるとてもよい機会でした。参加者の方から、今後の活動に生かせることをたくさん吸収できたという声もいただけたので、有意義な会議になったと思っております。

 続いて、6ページ目です。今までは全国統一の活動について説明してきましたが、ここからは「各地の活動」について説明いたします。

 まず、「山形県」での活動です。「献血推進CM」というものを作成いたしまして、このCMには山形県内の3つの大学の学生と、山形出身のアーティストの方、または山形のサッカーチーム、モンテディオ山形の選手が出演しております。これは県内のテレビで放送されていて、また、山形駅前の大きなスクリーン、サッカースタジアムで放映されています。

 私もこのCMに出演していて、ほんの数秒なのですが、友達やバイト先の人、また自分とは直接関わりがないのですが、友達の先輩などから、献血のCMに出ているねと声をかけられることがよくあります。若い人に見てもらえていることも実感しておりますし、テレビで放送しているのでたくさんの人に見ていただけて、効果的なCMなのではないかと思っております。

 また、このCMと関連しまして、「献血ルーム5周年イベント」が行われ、その際にはCMの出演者が参加しました。トークショーや1日所長を行っていて、私は学生代表としてトークショーに参加しました。日ごろの活動や献血についての考えを発表しました。このアイドルの方とサッカー選手のファンの方が来ていて、献血について考えたり、ルームで開催したのでルームに足を運ぶきっかけとなったと思っております。ファンの方々は、その人たちに会うことが目的で来ていたかもしれませんが、帰り際には、学生の活動を知れてよかった、応援しているよ、などという声もいただけたので、とてもうれしかったです。

 続いて、7ページ目です。こちらは、「岡山県」の模擬献血についてです。岡山県では、2種類の模擬献血を行っています。

 まず、初めに「キッズ献血」です。こちらは、ショッピングモールで子供向けのイベントをやる日に合わせてブースを出してやっているそうです。大学生が子供たちに献血ごっこをするという活動で、小さいころに献血に触れてもらえば、できる年齢になった時期にやりやすいという効果もありますし、その親世代に献血に行くきっかけを与えることもできると思っております。この活動をしている学生からは、同じ子が何度も来てくれたりするので、献血が身近に感じてもらえるような活動だと実感しているそうです。

 また2つ目の、「MOGI献血」です。こちらは、高校の学祭でブースを出しているそうです。大学生が高校生に模擬献血を教えて、高校生が主体となって、高校生が高校生に模擬献血をするという活動です。

 この活動によって、献血に対する意欲が強くなり、参加者がルームに足を運んでくれるという話をよく聞くそうです。この活動がルームに足を運ぶきっかけとなっているので、若者から若者へ献血の必要性を伝えられる効果的な活動だと言えます。

 続いて、8ページ目です。こちらは、「神奈川県」の活動です。神奈川県では、季節に合わせたイベントをほぼ毎月行っております。主に横浜駅西口の人通りが多いところで行っていて、浴衣やサンタ姿のときには通行人の目を引くことができるそうです。この季節のイベントをすることによって、献血者数が増えているかどうかという実感はあまりないそうですが、この活動が学生のモチベーション維持と向上に効果があると参加している学生が言っておりました。

 私からの発表は、以上です。今回、紹介したこと以外にも、各県で学生が工夫して活動を行っております。これからも、全国の学生全体で頑張っていきます。ありがとうございました。

○山本血液対策課長補佐 ありがとうございます。

 それぞれライオンズクラブにおける献血推進の活動、学生ボランティアにおける活動ということで御紹介をいただきました。

 ただいま御紹介いただいた内容につきまして、御質問なり御意見なりございましたら挙手にてお願いしたいと思います。

特にないようですので、私のほうから。まず根岸委員に御質問というか、私どもはどうしても厚生労働省にいるので現場のほうがよくわかっていないので教えていただきたいと思うのですけれども、資料で7ページです。ライオンズクラブの国際協会336-B地区と、岡山県と鳥取県の血液センターと協定を結んだという御紹介をいただいたところですが、ライオンズクラブは、各地区それぞれのクラブがほとんど血液センターと協定みたいなものを結んで活動したりされているものなのでしょうか。

○根岸委員 そのように伺っております。

○山本血液対策課長補佐 ありがとうございます。

 ちなみにですけれども、その協定の中身というのは、先ほど言いました血液センターのバスを配車することによる採血計画であったり、実際に声かけといいますか、それぞれの献血者を募集するという取り組みについて協力していく内容ということになるのでしょうか。

○根岸委員 そうですね。私どもは呼びかけはできますけれども、やはり実際のものはできませんので、赤十字様のほうにいろいろお願いをしてということになります。

○山本血液対策課長補佐 ありがとうございます。

 それでは、磯山委員にもお伺いします。これもちょっと先ほど私は御意見として言わせていただいたのですけれども、いろいろ聞こえてくるところによると、やはり将来の医療の担い手ということで、医療系の学生に対してもっとこういう献血を理解してもらうための取り組みというものが、最終的に血液が必要で献血が必要だというのをやはり一番理解しながら仕事をしていくことにつながっていくのではないかということで、医療系だとか、そういう学生に対してどんどん献血推進の活動をやっていくということが効果的ではないかという御意見を聞いているところなんですけれども、学生ボランティアの中にもこういう医学部の学生であるとか、医学部でなくても看護系の学生さんであるとか、いわゆる医療系の学生さんというのは随分いらっしゃるものなんでしょうか。

○磯山委員 学部は関係なくたくさんいるのですが、やはり看護系、医療系の方は多いと思います。でも、偏りがすごくあるというわけでもないです。

○山本血液対策課長補佐 ありがとうございます。そういうところにどんどん普及啓発していくことで、やはりその方々が将来、医療を通じて献血の必要性というのをますます広めていくことにもつながると思いますので、引き続きそういう活動をどんどんやっていただければと思います。ありがとうございます。

 ほかに、何かございますでしょうか。

 では、どうぞ。

○飛澤委員 秋田県の飛澤と申します。

 ライオンズクラブさんにお伺いしたいのですけれども、献血セミナーのことですが、若年者層に対してもセミナーをやっておられるようなお話を伺ったのですけれども、その際に血液センターの方を講師に招いてお話されているかと思うのですが、ライオンズの会員の方も何かお話などをされているものなのでしょうか。

 もしされているようであれば、どういった話をされているか教えていただければ、今後の業務に役立つかと思っております。

○根岸委員 私は実は学生、小学生や中学校で行っている献血セミナーのほうに参加したことはないのですが、講師のほうも赤十字さんに全てお任せをしていて、ライオンズのほうは事前の段取りですとか、そういったことのみのようでございます。

○飛澤委員 ありがとうございました。私は秋田県ですけれども、秋田県で献血セミナーとなると血液センターさんが中心になって行っているのですけれども、今後ライオンズクラブさんと協力して行うことも可能ということなのでしょうか。

○根岸委員 もちろんお声がけいただければ、ライオンズクラブとしてはお手伝いをさせていただきたいと思いますので、秋田の地区のほうに少し私のほうからもお話はさせていただきたいと思います。

○飛澤委員 ありがとうございます。

○瀧川委員 ちょっと補足してよろしいですか。東京都赤十字の瀧川でございます。

 今、ライオンズの根岸副幹事がお話になったとおり、今、東京では、ライオンズクラブ会員の方々には地域の有力者がかなりいらっしゃいまして、学校のPTA等に影響力のある会員の皆様に、お力を貸していただけると、血液センター単独でのお願いではなかなか入り切れない部分があるのですけれども、殊、有力な方にお話をいただくとすんなりと入れるという形もございますので、そこはぜひ連携をさせていただいて行っているというところだけ補足させていただきます。ありがとうございます。

○井上委員 ライオンズクラブの皆様方にはいろいろとお世話になっておりますし、学生の皆様にも大変お世話になっております。

 2つの団体の皆様から全国的な御支援をいただいているところで、ライオンズの先ほどのデータでいきますと年間60万人を超える御協力でございますから、ほぼ1年、今480万人前後の献血をいただいているとすれば、14%の献血をライオンズの方が支援いただいて御協力をいただいている。そういう数字の見方もできると思います。先ほどの献血セミナーのライオンズクラブの方の御支援の部分については、血液事業本部の中で知り得ている情報といたしましては、例えば姫路のライオンズクラブが「みゆき」という献血ルームに献血者を動員するに当たって、姫路市の教育委員会とタイアップいたしまして、献血セミナーをライオンズクラブの方と一緒に学校のほうへ出向いて、血液センターの職員とライオンズクラブの方で献血セミナーをしている実施事例というものがございます。

 また、熊本のライオンズクラブの方は、県内の校長会とか教育委員会のほうに県の薬務主管課の御了解を得た上で、高校献血が実施できていないところについては献血セミナーを拡充していく働きかけを、ライオンズの方が県と血液センターと連携を図って進めていただいているという流れがございます。

 やはり国のほうで出していただいております「学校における献血に触れ合う機会の受入について」の通知に基づいて、それぞれの県と、それから関係団体の皆様の御支援によってその輪が広がりつつあります。平成28年度は全国で1,772回の献血セミナーが実施されております。この中で高校は635回開催されておりますが、小学生、中学生、専門学校、大学生、それから一般の企業の方も含めて1,772回の献血セミナーが実施されております。

 やはり血液センターの職員だけでは、この献血セミナーというものの数を増やし、継続していくのは難しいところがございますので、先ほど磯山さんの御発表もございましたけれども、その1,772回以外の94回、学生の方が御自身の母校で献血セミナーを広げていただいているということで、関係団体の皆様とともに、先ほどの鹿児島県の事例のように、献血教育というものが広がっていくということが、これからの啓発と、それから実際の献血者数の増加というものに間違いなくつながるものではないかと考えておりますので、引き続き国と県と関係団体と血液センターが連携を図っていくのが極めて重要だと考えているところでございます。

○山本血液対策課長補佐 ありがとうございます。ほかは何かございますでしょうか。

 少なくとも秋田県さんはますますといいますか、ライオンズクラブさんとの連携もこれから強化していきたいということだと思いますので、そこのところはまた協力し合って地域の連携というところを大切にして献血に御尽力いただければと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

 それでは、次でございますけれども、意見交換のほうに移っていきたいと思います。こちらにつきましては、少子化によって献血ができる方の人数が減少しつつある中で、近年では20代、30代の方の献血率が減少傾向にありまして、若い世代の方々の献血への御理解と御協力が特に必要というような状況になってきております。

 こうした状況を踏まえますと、将来の血液製剤の安定供給を確保するためには、厚生労働省では若い世代の献血者数の増加や安定的な集団献血の確保などの目標を定めた献血推進2020、最初に説明いたしましたが、こういうものを策定いたしまして献血の推進に取り組んでいるところでございます。

 献血の普及啓発については広く国民に献血の意義を理解していただく必要があるところですので、今般、当協議会に御参加いただいた委員の方々からも広く御意見を賜れればと思っているところでございます。

 つきましては、若年層の献血者対策について普段の取り組みを通じて感じていることを、特に献血推進協議会、または市町村から今日御参加いただいている代表の方から御意見を賜れればと思います。

 例えば、若年層献血者が減少している中で、現状の状況を打開していくためにはどういうような政策が有効か、どういうような政策が考えられるのかといったような提案などでも結構でございます。

 それでは、またこちらのほうから順番に御意見があれば御発言いただければと思います。

 まず、最初に北海道・東北ブロックの代表から、その後、関東・甲信越、東海・北陸・近畿の順番で御発言いただければと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

 では、佐藤委員のほうからでよろしいでしょうか。

○佐藤委員 秋田県学生献血推進協議会の副会長をさせていただいております佐藤と申します。

 私からは、秋田県内の学生献血推進協議会に所属している大学生がどのような活動をしているのか、または活動を通して感じた若年層が献血に対して抱いている心情などを御説明したいと思います。

 秋田県献血推進協議会では、冬の全国クリスマス献血キャンペーンという献血を呼びかけるイベントに備えて、あとは夏にサマーキャンペーンという秋田独自の活動をしております。こちらは目標人数を掲げて、その人数を達成するために学生献血推進協議会の団員が街頭などで献血を呼びかけるというものになっております。

 このイベントを事前告知するに当たって、10日前ぐらいから協議会のツイッターでのカウントダウン、または学生が自分たちで献血を呼びかける動画などを撮影し、コミュニケーションツールとして普及しているSNSなどに投稿することを新たな試みとして実施しました。大学内の友人などに、こちらは広く周知することができたと思います。

 イベント当日は、通行人の方に直接、声をかけて献血を呼びかけているのですが、素通りされてしまうこともあれば、立ちどまって話を聞いてくださる方もおり、献血に対して関心がある方も少なくないと感じました。

 その結果、今年度のサマーキャンペーンでは61人、また、昨年度のクリスマス献血キャンペーンでは62人の方に献血に御協力をいただきました。

 しかし、この2つのイベントで10代~20代の献血者数というのは、両者とも学生団員以外でわずか数十人という結果でした。秋田県では少子化が進んでいるということもあるのですが、このことから少し若年層への協力体制が薄いと感じました。

 しかしながら、サマーキャンペーンとクリスマスキャンペーンでいただいたアンケートでは、実際に献血をしてみると思ったほど痛くなかったとか、献血に対してあまり恐怖がなくなったという意見も多く寄せられました。

 このことから、私は献血に対する恐怖というものを取り除くのが一番大切ではないかと考えました。初めて献血する人が一度でも実際に献血をして、献血が怖いものではないということをわかっていただければ、その後、継続して献血してくれる人も増えると感じます。そのためには、献血に対する恐怖心や、またその恐怖心を超える献血への興味を持ってもらうような取り組みをするのが大切だと思いました。以上になります。ありがとうございました。

○山本血液対策課長補佐 ありがとうございます。恐怖心を取り除くということが非常に大事ということだと思います。これは、誰が見ても実際に通常の健康診断などの採血よりも太い針を刺すということだけでも怖いと思うところだと思いますので、やはりこういうところはそういう経験をされている方の意見も広めていくことが大事なのではないかと思います。ありがとうございます。

 では、引き続きまして、北海道・東北ブロックの村木委員のほうからお願いいたします。

○村木委員 秋田県の鹿角市からまいりました村木といいます。

 鹿角市といいますと、皆さん御存じでしょうか。昨年、熊の被害で4人の方が亡くなられて、ちょっと残念なニュースもあるのですが、熊にも人間にもおいしいものがたくさんある十和田湖に近いところですので、ぜひいらしていただきたいと思います。

 本市ではすごく高齢化が進んでおり、38%となっておりまして、若年層の確保には大変苦労しているところなのですが、平成25年ごろからは400mlの目標達成率が100%を超えてきております。長年の経緯もあるかと思うのですが、市内に2カ所、高校があり、年2回ずつ協力していただいています。

400ml献血が推進され、性別や年齢が基準に該当せず、以前より協力人数は少なくなってきておりますが、皆さんもおっしゃっているとおり、高校生のときに献血を経験している方は年配になっても協力している方が多いです。

 また、市内で大きなイベントに中学生や高校生からのボランティアとして献血の呼びかけをしていただいている場面もありまして、同様に意識の醸成が図られていると思っております。

 秋田県内でも、400mlの高校の献血は県北部の一部と聞いておりますが、早くからの啓発は重要であると思います。

 また、日ごろ、本市でやっている事業所の献血では、実施日の1週間前に該当する事業所はもちろんなのですが、周辺の事業所も含めてチラシによるPRを行って協力していただけるよう事業主様の理解を得たり、当日までの体調管理を呼びかけで若い方たちから協力いただいております。

 また、機会を捉えて献血の景品についてアンケートをとり、ニーズの把握に努めて、市民メールで献血の呼びかけの際、その景品についてもお知らせしているところです。

 今後のアイデアなのですが、私も20代の娘が2人いるのですけれども、見ていてちょっと考えてきたのですが、スマホのアプリを活用した動機づけが検討できないものかということで、例として今アイドル歌手とコラボしているアイスクリームの自動販売機があります。アイスクリームを買うと、そのアイドル歌手と一緒に携帯の画面で写真が撮れるというものがあって、若い方たちの間で話題になっているものがあるのですが、献血をすることで何かそういった特典、写真が撮れたり、ゲームアプリがもらえたりするというようなものがあれば、関心を高めるきっかけになるのかなと感じました。以上です。

○山本血液対策課長補佐 ありがとうございます。御提案として、スマホアプリを活用した若者への動機づけという御意見をいただいたところでございます。これは、献血推進調査会、国の審議会でございますけれども、そういうところでもそういう御意見をいただいているところでございます。いかんせん、何にせよ予算も絡んでくる話ですので、可能なものは対応していきたいと思っているところでございます。御意見としていただきます。ありがとうございます。

 それでは、関東・甲信越地区のほうからよろしくお願いいたします。

○瀧川委員 それでは、瀧川のほうからお話をさせていただきます。

 まず、先ほどから再三、山本課長補佐から医療系のというお話がありまして、たまたま今日持参しましたけれども、ある薬科大学の1年次の全学生さんに、その担当教授から講義の1コマをいただきまして、90分間、私どもの医師が献血について講義をさせていただきました。その後に全学生にアンケートを取らせていただいたものがありまして、学生数が421名の方々だったのですけれども、新入生ではありますが、その中で献血経験者が18名、4.3%ぐらいしか実はなかったというところでございます。

 それで、この講義を受けて献血してみようと思ったかということになりますと、これは一挙に跳ね上がりまして322人、80%の方が今後献血をしてみたいということになっています。

 ただ、今後、医療に従事していく皆様方という形で教授のほうからもお話をさせていただいているのですけれども、やはり献血をしてこなかった理由というのが、先ほどの学生さんからもお話があったように不安があるというのが一番多うございました。

 続いて、関心はあるが機会がない。あとは、関心のある人がやればいい。要は、無関心というお答えをする方もいらっしゃったというところです。

 それで、若年層の献血参加率が低くなった問題点は、先ほど言ったように誰かがやってくれるという考えの人が多くいるんじゃないかとか、核家族化が進んだので病気で苦しむ人に出会う機会が少ない、何でもパソコンや携帯でできてしまう時代になって自ら足を運ぶことに対して消極的になっているんじゃないかとか、高校、中学校で献血の話を聞いたことがない、もっと教育に入れてくれれば増えるんじゃないかとか、そういう意見をいただきました。

 この大学につきましては、今のところ教授の御好意で毎年献血セミナーができる体制でございまして、この辺は献血も含めてやられていますので、毎年追跡をしていった中で今後もアンケートをとって、若年層の意識も含めた動向調査にチャレンジしてみたいと思っていますので、いい資料ができましたらまた御報告させていただこうと思っています。

 東京の部分につきましては、先ほど東京都の課長のほうからもお話があったとおり、血液センターと強い連携を持って今やらせていただいているところでありますけれども、大学献血は非常に多くの実施となっておりまして、28年度の実績で年間348回の実施であります。

 ただ、高校と専門学校、専修学校につきましては非常に回数が少のうございます。それで、高校も特に公立高校につきましては昨年度から東京都の献血担当課に精力的に取り組んでいただき、教育委員会のパイプが繋がった状況です。

 昨年は都立高校校長会にて東京都の担当課長代理が献血についてお話をさせていただいたのですけれども、今年度は私がお話をさせていただきました。非常に短い時間ではございましたけれども、献血の御協力にあわせて献血セミナーの実施の御協力のお願いをしたところ、まだ少のうございますが、献血セミナーの実施を何校か今いただいているというような状況でございます。

 さらに、専修学校につきましてはどこの地域にもあると思いますが、東京でございますと東京都専修学校各種学校協会というのがございまして、東京では145,000人ぐらい専修学校に通われている学生さんがいらっしゃいます。

 残念ながら東京では積極的に手をつけていなかったというのが実態でございまして、この協会さんにお願いしましたら、快くそれぞれの各種学校、専門学校に献血協力の文章をお願いできるところでございまして、やっとその道筋が現実となり、血液センターの職員が献血セミナー及び学校献血、さらに東京には14の献血ルームがございますので、献血会場として献血のバスが置けない、またオープン献血会場が設置できない学校につきましては、できるだけその14の献血ルームに誘導していただくことを今、積極的な取り組みが始まったところでございます。

 そういった中で、まだ見落としているところがないかということも含めて、東京都さんと連携をとりながら今とり進めさせていただいているところでございます。また、この専修学校各種学校協会というのは各県にあるようでございますので、その辺の取り組みもいいのかなと思っているところでございました。以上でございます。

○山本血液対策課長補佐 ありがとうございます。これまでなかなかアプローチできていなかったところ、しにくかったところに対して新たなところを開拓していって今、徐々に進めていっていただいているというお話だったかと思います。

 また、専修学校、専門学校、各種学校について各都道府県にもそういう学校の協会があるということですので、そちらのアプローチというのも御意見としていただいたところでございます。こういったところも、各都道府県におかれましては御参考にしていっていただければと思います。ありがとうございます。

 それでは、引き続きまして東海・北陸・近畿ブロックのほうで何かございましたらお願いしたいと思います。

○越井委員 石川県から参りました。先ほどの石川県立看護大学がございます、かほく市から参りました越井と申します。どうぞよろしくお願いいたします。

 かほく市の若年層の献血者確保対策について、若干御説明をさせていただきたいと思います。

 それと、私は高校時代、1617のときに初めて献血をさせていただいて、こういう献血もできるんだなということをそのときに体験させていただきまして、献血の重要性をそのときに思ったものであります。

 石川県立看護大学のほうでは、血液センターさんとタイアップしまして献血セミナーを実施しておりまして、昨年、2016年は大学2年生を対象にいたしまして80名の参加、2017年、今年度ですけれども、大学1年生を対象にいたしまして85名の学生の参加がありまして、若年層の現状や課題についてお話をいたしております。

 それと、先ほどの資料にもありましたが、石川県立大学の大学舎で献血を実施いたしまして若年層、10代、20代、30代の方にライオンズクラブさんに準備と受付等をしていただきまして、本当にいつもお世話になって実施しているのですが、人数的に看護大学ということで女子学生さんが多いということもありまして、男子学生もいるのですけれども、なかなか人数が増えてこない状況でございます。

 そのほかに、かほく市では献血をお願いする地区もあるのですけれども、そこに消防団の分団長さんがおいでになりまして、その分団長さんが中心となりまして消防団員、20代、30代の団員さんもいるものですから、そういう方々に声がけしていただきまして、率先して団員さんが献血を行った。それと、地区内に呼びかけまして献血に参加していただいているという現状もあります。うちのかほく市のほうでも9つの分団があるものですから、20代、30代の団員さんにも若いうちからの献血ができれば一番いいのかなということを今、思っております。

 そのほかに、うちのほうでは「はたちの献血」ということで、成人式が1月にあるものですから、かほく市のほう、石川県は雪が降るということもありますし、女性は振り袖を着て成人式が実施されているものですから、なかなか献血車を入れて献血をするということはできていないのですけれども、成人式の受付で献血のPRをしている状況でございます。以上でございます。

○山本血液対策課長補佐 ありがとうございます。先ほどから話があります看護大学における取り組みということで、ライオンズクラブの御協力をいただきながらセミナーを実施しているという御紹介、さらには消防団の分団長からの声かけ要請ということで分団の中での献血、特に若い方を対象とした献血の促進策、そして「はたちの献血」、雪も降るということでなかなか難しいというような話がありましたけれども、積極的に啓発をしていただいているということで取り組みのほうを御報告いただきました。ありがとうございました。

 続きまして、中国・四国地方のほうで何かございましたらよろしくお願いいたします。

○福山委員 それでは、徳島県のほうから御説明させていただきます。私、徳島県献血推進協議会の委員をしております、徳島文理大学の福山でございます。

 私の大学には学生委員というのがたくさんいるので、学生さんが来てここで活動を紹介するのが一番いいのですけれども、学生さんは講義とか試験でとても来られませんので、私がやって来まして御説明させていただきます。

 私からは2点ですけれども、徳島県での若年層の献血確保対策の一つの試みと、それから私の大学での献血活動の状況について簡単に御紹介させていただきます。

 徳島県では、大変有名な「マチ☆アソビ」というイベントがございます。このイベントを利用した献血活動の促進に当たろうということで非常に興味深い試みをやってみました。この「マチ☆アソビ」は、徳島県周辺にアニメの制作会社とか、あるいはアニメの人気声優が一堂に会しましてさまざまなイベントとか展示が行われます。そのときに、日本各地のたくさんの若者が集まりまして非常ににぎやかなイベントとなっております。

 今年は2回開催されまして、その「マチ☆アソビ」のイベント時にアニメの制作会社に協力を得まして、人気アニメキャラクターのポスターとか、あるいは缶バッチというものをつくっていただきまして、献血をしていただいた方々に記念品として差し上げる。こういうものなのですけれども、いろいろもっと大きなポスターもあるのですが、こういうものを記念品としてつくりました。このキャラクターは若者にとって絶大な魅力があるみたいで、大変関心を持っていただきまして、たくさんの若者が献血をしていただいたということです。

 本県の若年者層の献血率というのは全国とほとんど同じ傾向でございまして、10代~30代の献血者の構成比は全体の約40%にとどまっています。それで、この「マチ☆アソビ」イベントを活用した献血なのですけれども、献血者の10代~30代の構成比は70%に飛躍的に増加いたしました。それから、この中でも初めての献血者が35.5%になりまして、若年者層の献血への第一歩を後押しできる非常にいい機会になったと考えております。

 このように、この人気アニメキャラクターを活用して、若年者層や初回献血者への動機づけには大変有効な方法だったと考えております。

 次に、私が勤務しております徳島文理大学における献血推進活動の課題を含めた現状について簡単にお話をいたします。

 去年は、大学に献血のバスが3回来ていただきました。そのときには大学にボランティア部というのがあるのですけれども、その学生が非常に活躍していただきます。それで、彼らが中心になりまして献血ブースの準備とか、在校生の呼びかけとか、あるいはポスター掲示などをいたしまして、在校生の献血、学生たちの献血を推進するのに非常に活躍していただきました。

 本年度は現状が変わりまして、大学と県が連携を結びまして、学生たちが県内各地域でボランティア活動に従事した際に、その活動を単位認定できるボランティアパスポート制度というものが導入されました。

 そういうことで、今までのボランティア部の活動がなくなってしまいまして廃止されたわけですね。その結果、継続的に献血の推進活動を行っていました学生献血推進ボランティアの確保が非常に難しくなりまして、これは本年度、非常に課題になっております。

 これから学内献血におきましては学生の献血推進ボランティアの役割が非常に大きいことがわかっておりますので、こういう新しい制度の中で多くのボランティアを確保できるように今後検討していきたいと考えております。

 また、本校は先ほどから話題になっているのですけれども、薬学部、あるいは看護学部などの医療系学部をたくさん持っている大学でございます。献血が医療現場において大変大切であるということはわかっていることでございますので、その大切さを機会があれば学生に知っていただくというのは大変有意義であると思っております。

 学生時代に、ぜひ社会貢献として献血推進のボランティア活動、あるいは実際に自ら献血を経験するというのは大変意義深いことであるということと、大変重要であるということを、機会をもって学生に伝えていきたいと考えております。以上です。

○盛委員 失礼します。私からは松茂町の町内で行っております献血事業についての話ということで、少し若年層より範囲が広がってしまうのですが、松茂町の社会福祉協議会としまして血液センターさんと連携をし、また、献血の担当者としまして血液センターの方に御協力いただきながら町内の献血をしております。

 1年に3回ほどしておりまして、町内の3カ所ぐらいにバスを巡回させたり、イベントの中で献血を実施したりしております。

 事前周知としまして、町内にある新聞社が独自で発行しております情報紙があるのですが、そちらのほうに無料で記事を掲載していただけますので、そちらのほうで掲載をし、新聞の折り込みにしていただく。それから、献血場所となるところにチラシを直接持参しまして呼びかけを行う等の周知をしております。

 また、献血を行う当日には再度、企業等を回ってお願いをしております。そのときには、血液センターの方にも一緒に来ていただいて力をいただいております。

 献血の実績としまして、巡回する場合は大体35名程度、それからイベントでは50名前後ということで御協力をいただいております。

 ただ、巡回した場合は35名程度ということで、少しまだ伸び悩んでいるところで、先ほど徳島県の献血の推進活動の話もありましたが、不採血率というのがやはり2~3割ございますので、受付はもう少し多く来るのですが、実際に7~8割の方となってしまって、35名前後や、イベントでの50名前後ということで、せっかく献血をしようということで来ていただいたのにもったいないなと、正直いつも献血できずに帰られる方を見るとそう思っています。

 やはり平日に回っていますので、献血をする場所の周辺の企業等に呼びかけて、若い社員とか職員の方に献血に行ってきなさいと言っていただけるようにできるだけ回って上司の方にお願いをして、快く若い職員、従業員等を送り出していただけるようにしてはいるのですが、献血者数だけを見るとまだもう少し伸び悩んでいるかなというところがあります。以上です。

○山本血液対策課長補佐 ありがとうございます。最初のほうの話では、やはり若者に人気のあるアニメのキャラクターなどとコラボしてやっていくというのが、若者に対する初回献血の動機づけに対して非常に有効ではなかったかという御意見。

 また、大学のほうで行っております学内の献血では、ボランティアの獲得方法というのが難しくなってきているので、そこがこれからの課題ということでお話しいただきました。

 また、町の社協さんのほうでは血液センターと連携しながら町内献血に努められている。また、献血の実施に関する広報だとか、周辺企業の協力を得ながら工夫して献血の実施に努めていただいているということでお話をいただいたところでございます。ありがとうございました。

 それでは、最後になりますけれども、九州ブロックを代表いたしまして鹿児島県のほうからお願いいたします。

○上野委員 鹿児島県の薬剤師会を代表して参りました上野と申します。

 まず、最初に全国各地でこういう血液教育の授業を薬剤師がやっていらっしゃる県というのはほかにはないのですか。余りないのでしょうか。

 どこでもやっていらっしゃると思っておりましたので、すみません。

 先ほど、私どもの満留委員から話がありました内容で御質問があった件について、中学校の3年生の授業に学校薬剤師が献血について講話をするという話ですが、DVDはもともとあったものがあって、それで子供が涙を流すといったような感動的な話もあるわけなのですが、ほかにパワーポイントの資料などは鹿児島県の薬剤師会がベースになるものを提供して、各薬剤師がそれをアレンジして使うということなのですけれども、実はそのアレンジするときに血液の病気のこととか難しい話をいっぱいして、それで逆に子供たちが引いてしまうような場面も多々あるということも聞いておりますので、そのあたりをもう少し我々も統一化した内容にするような話もしていかなければならないのかなと思っております。

 中学校でこういう話をしますと、実際には献血ができる年齢というのは大体高校生で迎えるということになります。高校生でどれぐらい効果が上がって献血に行っているかというと、実はまだそういうデータがはっきりないものですから、きっと行ってくれるだろうというふうには思うのですが、そして若年層の若者が献血に行った場合に、先ほどお話がありましたけれども、献血が結局できずに帰る子供とか若年者がいるということでございます。ヘモグロビン濃度の不足などで、献血ができなくて帰るということがございます。

 少し話がそれますけれども、鹿児島県は2020年の東京オリンピックのすぐ後に「燃ゆる感動かごしま国体」というのを迎えるわけなのですが、そこでスポーツファーマシスト活動ということで薬剤師がドーピングの話などをして回るような活動を今、進めているところなのですが、その中で健康教育も一部入ってまいります。

 そこで、「女性アスリートの三主徴」というものがございまして、利用可能エネルギー不足、無月経、骨粗しょう症といった問題がございます。インターネット等で引かれたらわかりやすく書いてあると思うのですが、結局、栄養の問題が偏っていたりするということですね。これが結果的に思春期の女性、誤ったダイエットなどの問題で献血ができない若者もいらっしゃるということで、ぜひ献血のできる健康な体をつくってもらうというようなアドバイスを保護者の皆さんとか、もちろん生徒さんたちにもアドバイスができるように、学校の栄養教員などとも協力してそういう活動を薬剤師会もしていきたいと思っております。

 それと、小学生にもこういう話をしていって、小中高一貫してこういう話ができると、もっと献血の推進にもつながるのかなと思っているところです。以上です。

○山本血液対策課長補佐 ありがとうございます。

 どうぞ、お願いいたします。

○吉委員 すみません。もう時間が迫っておりますが、鹿児島県奄美市の吉と申します。

 先ほど鹿児島県の満留課長からお話がありましたが、鹿児島県は全国でも離島の多い県ということでありますけれども、奄美市がある奄美大島は県本土から南へ約380キロ、ちょうど沖縄と鹿児島の真ん中にある島で、台風常襲地帯であります。来年の夏には国内で5番目の世界自然遺産登録、現在これを目指しております。

 それでは、若年層の献血者確保への取り組みということなのですが、奄美市は特別な取り組みは行っておりませんが、奄美大島には常時、献血ができる血液センターや献血ルームのような施設はございません。毎年2回、県本土のほうから献血バスが来て各地を巡回して献血を行っております。

 その関係かどうかわかりませんが、奄美大島では献血の実績よりも血液使用量のほうが多いということを伺っております。

 ただ、献血バス1台当たりの稼働率というんでしょうか、人数でしょうか。それは、ちょっとほかよりは高いということであります。

 市内に高校が3校、専門学校が1校ありますが、1つの高校を除いた2つの高校と専門学校のほうには毎年献血の協力をいただいております。

 この専門学校なのですが、先ほどから話題になっております医療系の学科も入っておりまして、28年度までは年1回の実施でしたが、今年度からは年2回実施する予定となっております。

 それから、奄美市では毎年2月に教育委員会主催の学びフェスタというイベントがあるのですが、このイベントは少年少女合唱団とか、小中学生による夢の発表、花いっぱい運動の表彰式など、小中学生中心のイベントなのですが、福祉関係の展示や農林水産関係の物販とか、市内各種団体のバザーなども同時に開催され、乳幼児から高齢者まで1,200名ほどの来場者がいる結構大きなイベントです。

 平成26年度からは、毎年この会場の入り口で献血バスによる献血を実施しております。若年層を含め、多くの市民へ献血の周知に努めております。

 また、この会場では、事前に募った高校生や専門学校のボランティアに献血の呼びかけを行っていただいております。呼びかけることで、献血への理解も深まるものと考えております。以上です。

○山本血液対策課長補佐 ありがとうございます。上野委員におかれましては、県の薬剤師会として献血のほうに御協力いただいているということで、なかなか他のエリアというんでしょうか、ブロックでしょうか。そこでは、学校薬剤師を活用したというのが余り見られないのかなという話があったかと思います。また、機会があれば薬剤師会と連携した献血の推進策というのも考えられるのかもしれませんので、そこについては何かあれば知恵を出していく余地があるのかなと思いました。ありがとうございました。

 あとは、奄美のほうということで、吉委員からは離島ならではの難しさという話もいただいたところですが、そういう状況下でも献血の回数を増やしていく御協力をいただいているというお話があったところでございます。

 すみません。まだほかにもいろいろこの件についてお話を聞きたい方はいらっしゃるかと思いますが、時間も迫っているというか、既に過ぎてしまったところでございます。今の話につきまして何か御質問、御意見を聞きたいようなことが1つ、2つぐらいあればお時間を設けようと思います。

 では、どうぞ。

○上岡委員 徳島県の薬務課の上岡です。

 今の皆さんの直接の報告ではないのですけれども、意見として2つ、ある意味、要望的なのですが、ちょっとお話させてもらいたいと思っております。

 若年層対策と複数回献血者の増という目標を掲げている観点から、まず1つは現在1820歳の女性の平均体重が50キロを切っているような社会情勢の中で、若者の献血を推進するためには200ml献血はやめて、体重45キロ以上で300ml献血をするような検討を始めてみてはどうかと常々思っております。

 これは、体重の13分の1が血液で、その1割が献血可能という理屈でいきますと、45キロ以上であれば300mlとなりますし、やはり女性の場合、体重というのは非常に問題になってきますので、これはエビデンスを集めて検討を始めていってはどうかというのが1つでございます。

 もう一点は、男性は400ml12週間あけろということと、もう一つ、年間1,200ml以内という2つの制限があるのですけれども、この年とか年度というのは社会生活とか日常生活で区切りの意味合いと思われますので、エビデンス的にいうと12週間あけたら年間1,200でなくて別に年間1,600mlまで可能じゃないかと思われますので、これもエビデンスを集めて検討していくのが今後のことも考えても必要ではないかと私は常々思っております。

 私自身、年間3回しか献血できないので、4回、極端に言ったら5回でもいけるんじゃないかと思うのですけれども、それはちょっと過ぎた意見ですので、やはり12週間あけて云々というのであれば、年間4回まではオーケーじゃないかということが将来の少子高齢化の進展を考えたときの採血のあり方として考えていくものでないかと思っておりますので、この場で意見として言わせてもらいます。

○山本血液対策課長補佐 ありがとうございます。基本的にはドナーの安全対策というところにつながってくる話かと思いますので、御意見として承らせていただきます。ありがとうございます。

 ほかに、今日の議論に関連して何かございましたら、関連しなくても結構ですけれども、あと1つぐらい質問や御意見を受け付けたいと思います。特によろしいでしょうか。

 それでは、今日1日ありがとうございました。今日は非常に貴重な御意見をいただいて、御議論いただいたところでございますけれども、いただきました御意見を参考にして若年層の献血者確保対策に取り組んでいきたいと思います。皆様方におかれましても、引き続きよろしくお願いしたいと思います。

 長時間にわたり、有意義な御意見等をいただき、誠にありがとうございました。

 本日の協議会の内容については、後日、厚生労働省のホームページでも公表させていただきます。

 御参加いただいた皆様におかれましては、皆様の地域に戻った際に周知を図っていただき、都道府県、市町村、ボランティア団体、各血液センターとの情報交換、連携を引き続きさらにより密にしていただきまして、献血推進活動を引き続き実施していただければと思います。

 以上をもちまして、第19回「献血推進運動中央連絡協議会」を終了したいと思います。

 本日はどうもありがとうございました。


(了)
(照会先)医薬・生活衛生局血液対策課: 03-5253-1111(内線2908)

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