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2021年2月1日 令和2年度第1回 診療報酬調査専門組織(医療技術評価分科会) 議事録

保険局医療課

○日時

令和3年2月1日(月)
 15時00分~17時00分

 

○場所

オンライン開催

○出席者

委員

福井分科会長、青木委員、井原委員、岩田委員、岩中委員、植木委員、大川委員、荻野委員、川畑委員、川村委員、斎藤委員、真田委員、鈴木委員、西井委員、沼部委員、前原委員、眞野委員、福田委員、安田委員、矢冨委員
 

事務局

井内医療課長、山田保険医療企画調査室長、岡田医療技術評価推進室長、小椋歯科医療管理官、紀平薬剤管理官 他

○議題

1 令和2年度診療報酬改定に係る医療技術の評価について
2 令和4年度診療報酬改定に向けた医療技術の評価方法等について(案)
3 その他

○議事

 

 

○福井分科会長
それでは、定刻となりましたので、ただいまより、令和2年度第1回「診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会」を開催いたします。
大変お忙しい中、委員の先生方には御出席いただき、ありがとうございます。
それでは、議事に入らせていただく前に、委員の交代がございましたので、紹介させていただきます。
前回の会議で、本評価分科会の委員を退任された先生方が4名おられて、秋下先生、北川先生、佐々木先生、松野先生が退任されました。
そして、今回から新たに、川畑委員、川村委員、前原委員、眞野委員が就任されております。
それでは、恐縮ですけれども、新たに就任された先生方から、簡単に御挨拶いただければと思います。
最初に、川畑先生、一言お願いしたいと思います。
○川畑委員
聖マリアンナ医科大学リウマチ・膠原病・アレルギー内科の川畑でございます。
これまでの改定では、私はワーキンググループの一員として本事業に参加させていただきました。
初めてではありますが、よろしくお願いいたします。
○福井分科会長
よろしくお願いします。
川村先生、お願いいたします。
○川村委員
川村でございます。
帝京大学の外科学講座主任教授をやっておりますけれども、専門は消化器ではなくて呼吸器なのです。ずっと井原先生の御指導の下、東京都の支払基金で保険に関するトレーニングは受けて参りました。また、ワーキンググループにも属しておりましたので、おおよその流れは理解しております。
御指導、御鞭撻のほどよろしくお願いいたします。
○福井分科会長
よろしくお願いいたします。
前原先生、どうぞよろしくお願いします。
○前原委員
東京医科歯科大学の脳外科の前原です。
脳外科以外に、日本てんかん学会あるいは日本脳神経諸学会で活動しています。
私も1回だけ、ワーキンググループに属していました。
これから、よろしくお願いします。
○福井分科会長
よろしくお願いします。
眞野先生、お願いいたします。
○眞野委員
佐々木先生の後任で今回から参加することになりました、東北大学病院の薬剤部の眞野と申します。
いろいろ不慣れなところもありまして、先生方にいろいろ御迷惑をおかけすることもあろうかと思いますけれども、御指導のほど、どうぞよろしくお願いいたします。
○福井分科会長
ありがとうございます。
委員の出席状況でございますが、本日は沼部委員が御欠席です。
また、前回の会議以降に事務局に人事異動がございました。
御紹介をお願いいたします。
○原澤医療課課長補佐
事務局でございます。
それでは、事務局の御紹介をさせていただきます。
まず、医療課長に井内が着任しておりますが、本日、公務のため欠席しております。御了承ください。
続きまして、保険医療企画調査室長に山田が着任しておりますが、こちらも公務のため欠席しております。御了承願います。
続きまして、紀平薬剤管理官でございます。
○紀平薬剤管理官
紀平です。
よろしくお願いいたします。
○原澤医療課課長補佐
最後に、当分科会の担当でございます、医療技術評価推進室長補佐の原澤と申します。
どうぞよろしくお願いいたします。
事務局の紹介は以上でございます。
○福井分科会長
ありがとうございます。
それでは、事務局から本日の資料の確認をお願いいたします。
○原澤医療課課長補佐
事務局でございます。
資料の確認をさせていただきます。
電子媒体で配付させていただいておりますが、お手元に議事次第、委員名簿、診療報酬調査専門組織運営要綱とありまして、続きまして資料本体として技-1から、技-1参考1、技-1参考2まで。議題2の資料として、技-2、技-2参考、技-3-1、技-3-1参考1、技-3-1参考2、技-3-2、技-3-3まで、お手元にございますでしょうか。御確認いただければと思います。
○福井分科会長
ありがとうございます。
それでは、議題に入りたいと思いますが、本日は令和4年度の診療報酬改定に向けた医療技術の評価方法等につきまして、委員の先生方の御了承をいただくことが最大の目的でございますので、どうぞよろしくお願いします。
最初に、「令和2年度診療報酬改定に係る医療技術の評価について」、事務局から説明をお願いいたします。
○原澤医療課課長補佐
事務局でございます。
それでは、議題1の資料として技-1から御覧いただければと思います。医療技術の評価について、令和2年1月9日と始まる資料でございます。
こちらは、先般の中医協総会におきまして前回の改定のなされる直前のところで、分科会において御議論いただいた資料の再掲でございます。資料の説明は、簡単にかいつまんでさせていただければと思います。
まず、1ページ目の「1 医療技術の評価に係る実施方法等」のところでございます。
こちら、学会等から提出された提案書について、事務局において学会等からのヒアリング及び専門家によるワーキンググループを実施いたしまして、提案内容の確認を行いました。
その上で、令和元年10月31日の医療技術評価分科会において、医療技術評価分科会の評価対象について検討を行い、学会等からの提案を、評価の対象となるものと、評価の対象とならないものに分類していただいております。
その後に、医療技術評価分科会の評価対象となる技術につきまして、医療技術評価分科会委員による評価及び先進医療会議における評価を踏まえまして、令和2年1月9日の医療技術評価分科会において、専門的観点を踏まえた分野横断的な幅広い観点から評価をいただきまして、最終的な評価を取りまとめていただいています。
具体的なところは、技-1参考1と、技-1本体の2ページ目に記載してございます。
内容を簡単にかいつまんで御説明すると、評価対象となった技術は743件。そのうち、令和2年度診療報酬改定において対応する優先度が高い技術として264件、医療技術評価分科会としては、前回令和2年度改定においては対応を行わないと御判断いただいた技術が479件ございました。また、医療技術評価分科会における評価の対象とならない技術につきまして、228件の提案がございました。
2ページ目の説明は、以上でございます。
3ページ目でございます。
「その他」、前回の改定における議論の中で、以下のような点について引き続き対応が必要であるといったことや、検討が必要であるという御指摘をいただいております。
○の1つ目でございますが、平成30年度の診療報酬改定より、医療技術を横断的かつ総合的に評価する観点から、先進医療として実施されている技術につきましても、分科会で保険適用の評価を行うこととされております。令和2年度改定におきましても、先進医療会議における詳細な検討内容の共有や、スケジュールの調整等を行ったことにより、効果的かつ効率的な検討を行うことができたため、引き続き、両会議体の連携の下で検討を進めるべきであると評していただいてございます。
続きまして、○の2つ目でございますが、令和2年度診療報酬改定においては、当分科会の下に各領域の専門家から成るワーキンググループを設置し、分科会における検討に資するよう、専門的な意見の取りまとめを行っていただいております。こういった複数の専門家の先生方による検討体制とか、多数の専門家の御意見を踏まえた検討ができたところにつきましては、一定の御評価をいただいておりまして、定量的かつエビデンスに基づく内容を積極的に盛り込む等、一層の活用をしていくべきであるといった御意見をいただいております。
○の3つ目でございます。ロボット支援下内視鏡手術をはじめとした高度かつ先進的な医療技術については、評価を行っていく上でレジストリの登録によるエビデンスの集積が重要であるという前提の下、レジストリを要件とする技術のうち、関連学会から当該技術に関連した提案書が提出された場合につきましては、当該技術に係るレジストリについて検証を行った上で、その検証結果を当該提案書に添付することを求める運用とすることとしております。また、それ以外の技術につきましては、レジストリに係る検証がなされた段階で分科会に対して御報告いただくよう関連学会に協力を求めることとしております。
○の4つ目でございますが、現在の診療報酬における手術分類、Kコードにつきましては、これまで診療報酬改定ごとに様々な追加等を行い、対応をしてきたところでございますが、手術手技を分類するものとして、改めて体系化が必要ではないかという御意見をいただいております。引き続き、その体系化に係る問題点等について、必要な検討を行うべきであると御指摘をいただいております。
以上、さらにこうした対応とか検討を行っていくに当たっては、分科会における十分な評価期間を設けるべきといったこととか、関連団体の協力を得ながら必要な取組を行っていくことが必要であると御指摘をいただいております。
前回改定の振り返りにつきましては、以上でございます。
○福井分科会長
ありがとうございます。
ただいまの説明につきまして、御意見、御質問等ございましたら、お願いいたします。
前回行った評価の振り返りで、これらの課題が上がって、このように対応しました。幾つかこれから対応する問題もございます。
よろしいでしょうか。
もし、ないようでしたら、この議題はこれで終了とさせていただきたいと思います。ありがとうございます。
それでは、議題2に移りたいと思います。「令和4年度診療報酬改定に向けた医療技術の評価方法等について(案)」でございます。
事務局から資料が提出されておりますので、説明をお願いいたします。
○原澤医療課課長補佐
事務局でございます。
それでは、技-2及び技-3の資料シリーズについて御説明をさせていただきます。
基本的には技-2の資料を御覧いただいて、必要に応じてほかの資料を御覧いただきたい場合には、こちらから御案内をさせていただきます。
まず、技-2の1ページ目を御覧ください。「令和4年度診療報酬改定に向けた医療技術の評価方法等について(案)」でございます。
「1.令和2年度診療報酬改定における対応」というところで、こちらは先ほど御説明した内容と重複する部分がございますので、一部飛ばしながら説明をさせていただきます
「令和2年度診療報酬改定における評価の概要」としては、技術評価提案書の提出等からの流れにつきましては先ほど御説明させていただいたので、○の1つ目は割愛させていただきます。
○の2つ目も振り返りでございますが、分科会における評価の対象となる医療技術は、令和2年度以前と同様に診療報酬点数表の基本診療料に係る事項を除く医療技術であって、当該医療技術に係る医薬品、医療機器または体外診断用医薬品に係る医薬品医療機器等法上の承認が確認されたものとされておりました。また、先進医療として実施されている医療技術についても、分科会における評価の対象としたという御説明は先ほどさせていただいたとおりです。
○の3つ目でございます。提案書の様式につきまして、効率的に作業を進めるために以下のような対応を行いましたというものです。簡単に、提案が複数回行われているものについては、過去の提案や改善点等を明示してくださいというところとか、マル2のところでございますが、薬事承認に係る状況を記載する欄について、正確に記載されるよう修正したというものでございます。
2ページ目の○の1つ目でございますが、学会等からの提案に対する評価に当たっては、ワーキンググループを設置いたしましたというのも、先ほどの御説明のとおりです。
続きまして、「(2)令和2年度診療報酬改定における主な論点」でございます。
○の1つ目でございます。
令和2年度改定における医療技術の評価に係る主な論点は、「マル1 先進医療として実施されている医療技術の保険適用の検討について」というところでルールを書いてございますが、点線囲みの四角の中のような整理がされております。
「(1)先進医療会議における評価対象技術」についてというところでございますが、「マル1 当該技術が分科会に提案されていない場合」につきましては、これまで同様、先進医療会議の評価を踏まえ、分科会として御評価いただくという形に整理しております。
「マル2 当該技術と類似又は同一のものが分科会に提案された場合」につきましては、提案技術と先進医療との類似点または相違点等を確認の上、分科会に提出された提案書等の資料等を先進医療会議に共有することとされております。その後、先進医療会議の評価結果を踏まえ、分科会として評価いただく形にしております。
「(2)先進医療会議における評価対象技術とならない技術」につきまして、分科会に提案があった場合には、先進利用としての実施状況を踏まえつつ、分科会において他の提案と同様に評価をいただく形にしております。
続きまして、「マル2 医療技術の体系的な分類について」でございます。
診療報酬上の手術分類については、診療報酬改定ごとに様々な追加等を行って対応してきたというところは先ほどのとおりでございます。イノベーションの進展に伴い、手術の多様化・高度化等が進む中で、一定、Kコードの分類について限界があるのではないかという御指摘をいただいております。
一方で、臨床的な観点から、外科系学会社会保険委員会連合、外保連により整理されている手術・手技の分類として、外保連手術試案の手術の基幹コード、STEM7というものがございます。
こちらは平成30年診療報酬改定において、データ提出加算により提出を求めているデータについて、KコードにSTEM7を併記することとされております。
また、令和2年度診療報酬改定におきましては、平成30年度分1年間のDPCデータの抽出や検証等も通じまして、体系的な分類方法の検討、課題の抽出、特定の診療分野における試行的な導入等について、令和2年度中を目途として検討することとされています。
「マル3 科学的な根拠に基づく医療技術の評価の在り方について」でございますが、こちらは令和2年度の診療報酬改定におきまして、学会等が策定する診療ガイドライン等に基づく質の高い医療を進める観点から、診療報酬上の評価の充実や要件の見直しを進めてまいりました。
最後に、令和2年度診療報酬改定における中医協答申書附帯意見としまして、医療技術の評価について以下、枠内のような指摘がございました。
御指摘としまして「医療技術の高度化や専門化に対応して、費用対効果の観点を踏まえつつ、イノベーションの評価等がより適切となるよう引き続き検討すること」というものでございます。令和2年5月27日中医協総会におきまして、本分科会において検討を進めることと整理されてございます。
こういった背景の下、4ページ目にお進みいただきまして、今後、令和4年度の診療報酬改定に向けた進め方の案でございます。
「(1)令和4年度の評価の具体的な進め方について」でございます。
まず、「(ア)分科会における評価の対象となる医療技術」につきましては、基本的に令和2年度診療報酬改定と同様の取扱いとすることとしてはどうかと御提案させていただいております。
「マル1 分科会に提案書が提出された医療技術について」、評価の対象となる医療技術は、医科診療報酬点数表第2章特掲診療料第1部「医学管理等」から第13部「病理診断」まで。または、歯科診療報酬点数表第2章特掲診療料第1部「医学管理等」から第14部「病理診断」までに該当する技術として評価されている、または、されることが適当な医療技術であって、医療技術としてアウトカムが改善する等の有効性をデータで示すことができるものに限ることとしてはどうかと考えてございます。
また、提案書が提出された医療技術の実施に当たり、薬事承認されていない医薬品、医療機器または体外診断薬を使用するものは、原則として分科会における評価の対象外とする。承認が見込まれるものについては、令和3年8月末日までに確実に承認取得が可能な場合のみ評価の対象となることとしてはどうかとしております。
こちらは、前回改定から特段の変更をしているものではございません。
「マル2 先進医療として実施されている医療技術について」でございますが、先進医療として実施されている医療技術についても、平成30年度診療報酬改定及び令和2年度診療報酬改定における取扱いと同様に、分科会における評価の対象としてはどうかと御提案させていただいております。
続きまして、「(イ)提案書の様式」でございます。
令和2年度診療報酬改定で用いた様式から以下のとおり変更することとしてはどうかと御提案させていただいております。資料の技-3-1を適時、見ていただければと思います。
マル1でございます。当該医療技術が用いられることが想定される診療科について、選択する欄を新設しております。
こちらは技-3-1でございますが、2ページ目または7ページ目にそれぞれ未収載、既収載の場合の提案書がありますが、赤い枠で囲んである中のリストから選択ということで、「主たる診療科」と「関連する診療科」を御選択いただくような形の提案書としております。
続きまして、マル2でございます。学会等が作成する診療ガイドライン等に基づく質の高い医療を進める観点から、診療ガイドライン等における当該医療技術の位置づけ等を明記する欄を新設することとしております。
こちらは同じく技-3-1の3ページ目または8ページ目を御覧いただきますと、赤枠で囲っている中に、「ガイドライン等での位置づけ」というところで記載する欄を設けさせていただいております。
続きまして、マル3でございます。当該医療技術により予想される影響額については、社会医療診療行為別調査に基づき算出されることが主であるものの、それ以外のデータを用いて算出される場合もあることを踏まえ、備考欄を新設しております。
こちらは技-3-1の資料の4ページ目、既収載のほうでは9ページ目でございますが、4ページ目のほうで御覧いただきますと、上から2つ目のシリーズに「予想影響額」というところがありまして、「備考」欄を赤枠で囲わせていただいています。
続きまして、マル4でございます。当該医療技術に関連して減点や削除が可能と考えられる医療技術について、現に当該医療技術の対象となる患者に対して行われている医療技術も含めて記載することを明確化しております。
こちらは同じく技-3-1の4ページ、一番上のところの赤枠の囲みでございます。
最後に、マル5、参考文献について、雑誌名等を具体的に記載する欄を新設しております。
こちらは非常に形式的ではございますが、4ページ目と9ページ目の一番下のところに参考文献の「雑誌名、年、月、号、ページ」等の欄を設けさせていただいております。
提案書の様式に係る御提案は以上でございます。
資料をお戻りいただきまして、技-2の4ページ目の一番下、「(ウ)医療技術の評価等の進め方」でございます。
令和2年度診療報酬改定と同様に学会等からの医療技術の提案に対する評価案の作成に当たり、ワーキンググループを設置し、意見を求めることとしたいと考えております。
続きまして、5ページ目にお進みください。
「(2)医療技術の体系的な分類について」でございます。
令和2年度診療報酬改定において云々というところは、そういったDPCデータの抽出・検証等を通じて、体系的な分類方法の検討等をすることとされたことを踏まえまして、厚生労働行政推進調査事業「公的医療保険における外科手術等の医療技術の評価及びその活用方法等に関する研究」において、関係団体等とも連携しつつ検討した上で、今後、その内容につきまして、分科会への報告を求めることとしたいと考えてございます。
「(3)科学的根拠に基づく医療技術の評価について」でございます。
科学的根拠に基づく医療技術の評価につきまして、まず「(ア)既に保険収載されている医療技術の評価について」でございますが、○の1つ目、学会等が作成する「診療ガイドライン」等に基づく質の高い医療を進める観点から、診療報酬上の評価や要件の見直し等を行うため、提案書において診療ガイドライン等における当該医療技術の位置づけ等を明記する欄を新設し、当該医療技術の評価の参考とすることとしたいと考えております。
こちらは、先ほどの提案書の様式の御提案のマル2と同様でございます。
また、当該医療技術に関連しまして、評価の見直しや削除等が可能と考えられる医療技術について、現在行われている医療技術も含まれることを明確化し、知見の提出を求めることとしたいと考えてございます。
こちらも同様に先ほどの様式で申し上げますと、提案書の様式のマル4の御提案と同じでございます。
「(イ)レジストリに登録され、実施された医療技術の評価について」でございますが、先ほど申し述べたとおりでございますが、レジストリに登録することを要件として適用された医療技術につきましては、レジストリへの登録状況及び当該医療技術の実績等について、関連学会等を主体として検証した上で、分科会への報告等を行うとともに、引き続き有効性・安全性等に係る評価を行っていくこととしたいと考えております。
最後に6ページ目でございます。「今後のスケジュール(案)」でございます。
令和4年度診療報酬改定に向け、提案書の作成や、分科会における評価等に必要な時間を確保する観点から、下記のスケジュールで実施することとしたいと考えております。令和3年2月中旬から提案書の受付を開始いたしまして、6月上旬に提出の締切りを設けたいと考えております。
以降、提案内容の重複や薬事承認等の確認を行った上で、ワーキンググループにおける意見を聴取しつつ、事務局において評価案を作成し、その評価案を基に分科会において御評価いただきたいと考えてございます。
令和3年度内に評価結果を中医協総会に報告することとしたいと考えております。
事務局からの説明は以上でございます。
どうぞよろしくお願いいたします。
○福井分科会長
ありがとうございます。
それでは、ただいまの御説明に基づいて、委員の先生方から御意見を伺いたいと思います。1つずつ順番にお願いしたいと思います。
ただいまの資料の技-2のうちの3ページ目までは前回の評価のまとめでございますので、ここまでで特に何か御質問、御意見はございますでしょうか。よろしいですか。
議題1とほとんど重複しておりますので、それではここの部分は御了承いただいたということで、4ページ目、5ページ目、6ページ目についての御意見を伺いたいと思います。
4ページ目、今後の進め方の「(1)令和4年度の評価の具体的な進め方について」の最初の「(ア)分科会における評価の対象となる医療技術」につきまして、「令和2年度診療報酬改定と同様の取扱いとする」というところに、マル1とマル2がございますが、これらについて何か御質問、御意見がございましたらお願いしたいと思います。
鈴木先生、どうぞ。
○鈴木委員
以前の本会でも申し上げたのですけれども、4ページの(ア)のマル1の2番目のポツについてです。「提案書が提出された医療技術の実施に当たり、薬事承認されていない医薬品、医療機器又は体外診断薬を使用するものは、原則として分科会における評価の対象外とする」とあります。
これはもちろんそうなのですけれども、学会から提出される膨大な要望書の中に、これに抵触するものはかなりの数が入っていた印象があるのです。ですので、ここに関してぜひ学会なり提案される領域に、こういうものは扱わないのだということをまず徹底していただきたいと思います。そうすれば、かなり数は減って議論の俎上に上るものだけに絞られるのではないかと考えられます。この辺の徹底の仕方、あるいは当該申請は審議には上らないことを知らせる方法は今までどのような形でなさってきたのか。あるいは、反省があればこれをしっかり徹底させる方法は何か厚労省で考えていらっしゃるのでしょうか。
○福井分科会長
ありがとうございます。
事務局、いかがでしょうか。
○原澤医療課課長補佐
御指摘ありがとうございます。事務局でございます。
今、いただいた御意見のうち、原則、提案書提出の時点で薬事承認がなされていない医薬品についてその評価の対象とならないといったところについて、私どもとしては明確にしているつもりの点ではございますが、そういったところで結局、御提案をいただく御案内をするときに、どこまで関係団体等を含めまして周知徹底していただけるかというところに尽きるかと思いますので、例年、大変甚大な御協力をいただいております内保連や外保連などの関係団体の先生方ともう一度よく御相談させていただきながら、今のような基本的な部分が明確になるように工夫してまいりたいと考えております。
○鈴木委員
ありがとうございました。
学会によっては無駄な労力を払って膨大な数の要望書を出しているところもありますので、ぜひその辺をしっかり徹底していただければ学会も助かるのではないかと思いますので、私の学会での経験からそのように思いました。ありがとうございました。
○福井分科会長
ありがとうございます。
岩中先生、どうぞ。
○岩中委員
岩中でございます。
私は今、外保連の会長をさせていただいておりますけれども、今、鈴木委員のほうからかなりたくさんそういう案件が出てきているというお話でございますが、外保連では外保連の手術試案等々に収載するときに、いわゆる薬機法で通っていないものが入っている場合には基本的に収載させませんし、提案書を出すときに何度もかなり厳しく注意をしているのです。
事務局に確認なのですけれども、そういうものはそんなにたくさんあるのでしょうか。私自身は、ほとんどないのではないかと思っていたのです。
○原澤医療課課長補佐
お待たせいたしました。事務局でございます。
前回改定のときに、具体的に何件ほどそういったものがあったかというのが現状、手元に正確にございませんので、そういった中身の確認ができないのですが、今、岩中先生から御指摘いただいたように、前回改定のときにどうだったかといったところの確認も含めてさせていただいて、今おっしゃっていただいたように、関係されている学会の先生方には既にかなり御努力いただいて御協力いただいた上で御提案いただいていると認識しておりますが、そういった基本的な抜け漏れが今あるのか、ないのかということと、そういったところが防げる部分があるのか、ないのかというのは、いま一度確認した上で今年度の御案内のときに活用させていただければと思っております。
○福井分科会長
よろしいでしょうか。
これはこういう資料のリストに出ているか、出ていないか確認してくださいと簡単にお願いして済む話ではない。いろいろなところにリストアップされている可能性があるのでしょうか。
承認されているか、されていないかが簡単には分からないということ。
○岡田医療技術評価推進室長
適用外なのかどうかという辺りが、結構判断のあれがあると思うのです。
○原澤医療課課長補佐
ありがとうございます。事務局でございます。
なかなか一覧性のある形でそういったリストアップがなされているかどうかは、必ずしもそうではない可能性があると思っていて、各医療技術でどのような医薬品を使われるのかどうかとか、その医薬品の一つ一つが薬事承認上の適用の範囲内にあるのかどうかといった判断が結構細かく必要になってくる部分があると思いますので、なかなか一覧性を持ってこうと言うのは難しいかもしれないです。
○福井分科会長
ありがとうございます。
ほかにございますか。
どうぞ。
○矢冨委員
矢冨です。
今、鈴木先生が御指摘された件ですけれども、この資料の技-1の2ページの表の一番下に228件というのがございますけれども、これの大部分が、鈴木先生が御指摘されたものに該当するのではないかというのが私の理解ですけれども、いかがでしょうか。
○福井分科会長
どうぞ。
○原澤医療課課長補佐
事務局でございます。
今、矢冨委員から御指摘いただいた内容は、技-1の2ページ目の表の中の一番下の2ポツのところかと思います。
○矢冨委員
そのとおりです。
○原澤医療課課長補佐
この228件のうちに、そういった内容のものが含まれているのはそのとおりだと思うのですが、こちらはそれだけではなくて、例えば基本診療料に該当するといったものも含まれてくる格好だと思いますので、288件全てがそうというわけではないと思います。
○矢冨委員
かなりの部分は、薬事承認されていないものなので駄目だという判断が下されたと私は記憶しているのです。
○原澤医療課課長補佐
ありがとうございます。
私も今、手元になかったので明確なお答えができなかったので、それはそうかもしれません。ありがとうございます。
○福井分科会長
それでは、明確にした上で知らせていただくということでよろしいでしょうか。
岩中先生、どうぞ。
○岩中委員
ありがとうございます。
外保連でいつも審査をしていて一番困るのは、学会側から、現在これはPMDA、審査課のほうに出していますという話が出て、ではいつ承認が取れるのですかと言うともうすぐですとかということで、提案書を通してしまう場合がしばしばございます。
中には、先駆け審査のように今年の6月には必ず通りますということがはっきり分かっているものもあるのですが、そうではないものもしばしば出てくる。ただ、それを私たち外保連の事務局側でも一体いつになったら通るのかということは分からないのです。ですから、そういうものに関して、こちらに問い合わせたらこのものの審査がいつ頃ぐらいには終了するのかという問合せ先を明確にしていただけると、それだけでも随分違うのではないかと私自身は思っておりますので、その辺を少し御配慮いただけたらいかがかと思いますが、いかがでしょうか。
○福井分科会長
事務局、お願いします。
○原澤医療課課長補佐
事務局でございます。
今、御指摘いただきました例えばPMDAとか薬事担当部局の連携という御趣旨の部分かと思いますので、どういった対応が可能化も含めて事務局で考えさせていただいて、御案内ができる部分がございましたら、そのようにさせていただければと思います。
○福井分科会長
ありがとうございます。
ほかにはいかがでしょうか。
評価の対象となる医療技術の考え方でございます。よろしいでしょうか。
それでは、基本的にはこの考え方で進めるということで、幾つか鈴木先生が御指摘になった点、岩中先生が御指摘になった点の微調整をしながらということでお願いしたいと思います。
それでは、「(イ)提案書の様式」についてはいかがでしょうか。
これは実は5ページの(3)、特に最初の2項目については深く関わっておりますが、提案書の様式、今回5つの点を改善しようということでございますが、何か御意見、御質問がございましたらお願いいたします。
よろしいでしょうか。前回の改定の評価のときに出てきた先生方からの御意見を踏まえて、よりリーズナブルな提案書になったと思っております。
青木先生、どうぞ。
○青木委員
青木でございます。
「主たる診療科」それから「関連する診療科」の場所ですけれども、「主たる診療科」は例えば放射線科から出したら放射線科を選ぶということですね。
「関連する診療科」に関して、中央部門だと、めり張りはあるとしても、外科が主でも内科も使って、内科はいろいろな科があるという場合は、どのように書くのが望ましいのか。例えば1番目に外科をメインに使うので外科系を書いて、2番目にその他を書いて、その他の診療科みたいな書き方でよろしいのかどうか、確認させていただければと思います。
○原澤医療課課長補佐
事務局でございます。御指摘いただきましてありがとうございます。
今の提案書の関連する診療科のところでございますが、今おっしゃっていただいたケースとうまく整合するかは分かりませんが、例えば内科系の先生方のほうがメインで使われるような技術ということであれば、01番の内科という大枠の選択肢がございますので、そちらをお選びいただいて、あとは外科系の診療科を横断的に使われるということでしたら、13番に外科という選択項目がございますので、そちらをお選びいただく形にして、それ以外なかなか正確に該当するものがない場合でしたら、その他とかそういったところを選択いただいて具体的に記載していただく形を想定してございます。
○青木委員
ありがとうございます。
その他のところに複数の科を書いてもいいかどうかという疑問になるかもしれません。
○原澤医療課課長補佐
事務局でございます。
その御質問については、複数記載いただいても差し支えございません。
○青木委員
ありがとうございます。
○福井分科会長
ありがとうございます。
そのほかにはいかがでしょうか。
西井先生、どうぞ。
○西井委員
西井です。
今の件ですけれども、以前から1ページ目の申請団体のところに「主たる申請団体名」からその下に「上記以外の申請団体名」とございますけれども、これ以外のものをここに書くと理解してよろしいのか、それともこれは重複してもいいことと理解してよろしいのでしょうか。
○原澤医療課課長補佐
今の御質問の内容の確認でございますが、技-3-1の例えば1ページ目の「申請団体」の「主たる申請団体名」というところと、一番下の「上記以外の申請団体名」のところで、重複がないように書いたほうがよいのかという御質問でよろしいですか。
○西井委員
いや、そこに主たる申請団体を記載いたしますけれども、今の新しく加えるところのリストは、例えば私は産婦人科ですので「主たる診療科」は産科婦人科、その下に関連する診療科を書くのか、それとも産科婦人科学会以外の産科婦人科系の何か学会があればそこを選択するのか。
○原澤医療課課長補佐
「主たる申請団体名」のほうに、御申請いただくメインの学会のお名前を書いていただいて、それ以外の団体につきまして「上記以外の申請団体名」の欄に書いていただく認識でおりますが、今ので回答になっているでしょうか。
○西井委員
分かりました。
では、重複と言うとおかしいですけれども、理解いたしました。
○原澤医療課課長補佐
重複のないように御記載いただければと考えてございます。
○福井分科会長
ありがとうございます。
そのほか、いかがでしょうか。
よろしいですか。
では、次に進みたいと思います。
「(ウ)医療技術の評価等の進め方」、これはワーキングを今回も設置して意見を求めることにしてはどうかということでございますが、これは続けるということでよろしいでしょうか。
(首肯する委員あり)
○福井分科会長
ありがとうございます。
それでは、5ページ目の「(2)医療技術の体系的な分類について」でございまして、ここにはKコードの話、それからSTEM7の話が入ってくることと思いますし、厚生労働行政推進調査事業の研究についても、その内容などについて分科会への御報告をいただければという内容になっておりますが、いかがでしょうか。
この研究に関わっている先生方がおられます。岩中先生、どうぞよろしくお願いします。
○岩中委員
岩中でございます。
補足と、まず先におわびを申し上げなくてはいけなくて、技-2の3ページの上のほうに、この同じ案件で最初の段落の1番下の行になりますが、「令和2年度中を目途として検討することとされた」となっておるのですけれども、外保連のほうで作業部会を立ち上げましたし、実はその作業部会には今の事務局の前の事務局、保険局医療課の担当者にも入っていただいていろいろと検討を始めたのですが、このコロナの大騒ぎがございまして、順調に進まずにほとんど止まっている状況で、本来ならば今日のこの医技評で少し中間報告のようなことをさせていただきたかったのですが、全くできておりません。まずは、それをおわびしたいと思います。
先ほどの5ページの案件でございますが、厚生労働行政推進調査事業の主任研究者は私でございまして、私の研究班の中に外保連の作業部会を併せまして、また厚生労働省の保険局医療課の担当者とも意見交換をしながら、領域を幾つか絞りまして、来年度の半ば過ぎ、秋口ぐらいまでの間にまず試行させていただいて、次回の医技評のときに簡単な中間報告をさせていただきたいと考えているところです。
本来ですと、今回の医技評のときに報告をさせていただいて、来年の実際の改定のときに、ごく一部の部分だけでもKコードのほうにこのSTEM7の影響を出せるような形に具体的に持っていきたかったのですが、かなり後ろにスケジュールが動いておりますので、今回は取りあえず試行的な状況を中間報告させていただいて、実際にこのKコードとSTEM7との突合並びに具体的な連携を実際の行政に、診療報酬表に反映させていただくのは多分さらにもう一回後の改定になるのではないかと考えておりますので、少し後ろにずれましたことをまずおわび申し上げて、このコロナの中でございますけれども、精力的に作業をさせていただきたいと思っております。
以上でございます。
○福井分科会長
ありがとうございます。
それでは、事務局もそのような状況だということに何かコメントがございますか。
○原澤医療課課長補佐
事務局といたしましても、今、岩中先生から御提案いただいたようなスケジュール感で、研究班等とも関係団体の皆様ともよく連携しながら進めさせていただいて、何らかの形で医技評の先生方に御報告することをまず目標に進めていきたいと考えてございます。
○福井分科会長
ありがとうございます。
岩中先生、プレッシャーはかけませんので、淡々とどうぞよろしくお願いいたします。
○岩中委員
ありがとうございます。
対面でないと、非常に大きなエクセルの表の中の術式で突き合わせますので、なかなかコンピューターの中でやるのが非常に厄介でございまして、もう少しコロナが落ち着きましたら少し具体的な作業を進めたいと思っておりますので、ぜひ御配慮をよろしくお願いします。
○福井分科会長
どうぞよろしくお願いいたします。
この点につきましてはよろしいでしょうか。「(2)医療技術の体系的な分類について」、そのほか何か御意見、御質問はございませんでしょうか。
ありがとうございます。
それでは、「(3)科学的根拠に基づく医療技術の評価について」はいかがでしょうか。診療ガイドライン等についての記述を求めることと、評価の見直しや削除等が可能と考えられる医療技術、また、現在行われている医療技術についての知見の提出をお願いするという2項目と、それからレジストリに登録された技術についての項目がございますが、(ア)と(イ)について、何か御意見、御質問等がございましたらお願いいたします。
荻野先生、どうぞ。
○荻野委員
私、昨年度ある診療ガイドラインの班長を務めて作成したのですけれども、よくよく考えますとガイドラインと要するに医療技術の認可が、両方でどんどん回っていくような感じがあるのです。ガイドラインで少し先進的なことを含めたほうがいいのではないかということもあって、このガイドラインをどの程度信用できるかということがございます。
ガイドラインもエビデンスがしっかり残っているものは非常に評価の対象としていいのですけれども、数行変えているようなことでそのままうのみにしてしまうのは駄目なので、ただ、ガイドラインはエビデンスに基づいて書いてありますから、臨床の上では非常に信頼性の高いものなので、これはどういう場合に明記するということが書いてあるのですけれども、この辺をしっかりどこにどうやって書いたりとか、そういうことを求めるような書き方をしておかなければいけないかなと思うのです。
○福井分科会長
それでは、事務局からお願いします。
○原澤医療課課長補佐
事務局でございます。御指摘いただきましてありがとうございます。
具体的なところとしては、提案書の案でいきますと技-3-1の3ページ目の例えば赤枠の中の「ガイドライン等での位置づけ」でございますが、こちらは確かに先生におっしゃっていただいたように、そこまで具体にこれとこれを書くべきという形にはしておりません。
その理由なのですけれども、ここでの欄で記載していただく内容として想定しているものが、ガイドラインのみならず例えば適正使用指針とか、関係する倫理指針とか、診療ガイドといったちょっと位置づけの違うものについても御記載いただけるようにしたいと思って、まずこのような形にさせていただいております。
具体的にこの診療ガイドラインの中で、どのような形で位置づけられているかにつきましては、個々の技術によってかなり違いがあるのは先生の御指摘のとおりだと思いますので、そこについては関係学会とその提案書に関連する内容の御質問とかやり取りをしていく中でしっかり確認していくべきものという形で、今、事務局としては受け止めさせていただいております。
以上でございます。
○荻野委員
分かりました。ありがとうございます。
○福井分科会長
ありがとうございます。
診療ガイドラインについては、エビデンスレベルの分類が違っていたり、全てが同じ考え方・手順でつくられているとは限らないものですから、これは取りあえず書いていただいた上でやってみてというところがかなりあるのではないかと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
それ以外にはいかがでしょうか。
岩中先生、どうぞ。
○岩中委員
このページの2つ目の(イ)のほうでレジストリの話ですが、令和元年10月の医療技術評価分科会で、当時レジストリを義務化させておりました腹腔鏡の膵頭十二指腸切除の適用拡大であるとかその辺り、胸部外科領域もございましたけれども、この医療技術評価分科会のほうへ学会の研究者に報告をしていただいて、それが令和2年改定でそれなりに反映されたと理解をしています。
現在もロボット支援手術を中心にかなりのレジストリが動いておりますので、適切な優越性のある評価が出た場合には、例えば増点を含めた検討であったりとか、あるいは新しい新規術式をレジストリをやっているのだから認めてほしいという場合は、こういう医療技術評価分科会の中ではっきりと科学的根拠を基に提案していただく形を今後進めていくべきだろうと思っておりますので、レジストリをしただけではもったいないので、ぜひこの医技評の中で報告を積極的に取り入れていただけますようによろしくお願いしたいと思います。
○福井分科会長
ありがとうございます。
事務局、いかがですか。何かそのような趣旨のことをどこかに書き込むことは可能かどうかです。
○原澤医療課課長補佐
事務局でございます。
今、岩中先生から御指摘いただいた内容ですけれども、レジストリに登録することだけが診療とか、正しく評価するために大事なところは登録だけではなくて、そこから先の分析も含めてだというところは、御指摘のとおりかと思います。
他方で診療報酬上の要件としてそれを置くかどうかという部分にもし関連してくるとすると、それ自体が例えば患者さんの診療と直結する内容ではないので、それを求めるのはどうなのかという逆向きの考え方の整理もちょっと必要かとは思っておりまして、ですので、その辺のバランスをいかようにして取ろうかというところは、論点としてあるのではないかなと思います。
今、先生に御提案いただいたように、医技評としてそのレジストリの登録をしていただいた中身をきちんと分析していただいて、それをさらに御提案いただくというところが現時点での落としどころではないかといった形で、今回のような御提案になっております。
ただ、先生の御指摘は大事なところだと思いますので、引き続きどういった活用が可能かについては先生方とよくお話を伺いながら考えていければと思っております。
以上でございます。
○福井分科会長
ありがとうございます。
ほかにはいかがでしょうか。よろしいでしょうか。
それでは、もしほかに御質問等がないようでしたら、医療技術評価分科会として令和4年度診療報酬改定に向けた医療技術の評価方法等、議題2につきましては、資料のとおりに進めていきたいと思いますが、よろしいでしょうか。
(委員首肯)
○福井分科会長
ありがとうございます。
それでは、この案を中医協へ報告させていただきます。
本日の予定された議題は以上となります。
その他、事務局から何かございますでしょうか。
○原澤医療課課長補佐
事務局からは特段追加の事項はございません。
○福井分科会長
それでは、次回の日程等について、お願いいたします。
○原澤医療課課長補佐
事務局でございます。
次回の開催日程につきましては、改めて日程を調整させていただいた上で、御連絡させていただきたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
○福井分科会長
ありがとうございます。
それでは、本日の「診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会」は、これにて閉会といたします。
たった1時間ではありますけれども、よろしいでしょうか。
どうもありがとうございました。

 

 

(了)
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