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2017年10月5日 平成29年度第2回薬事・食品衛生審議会薬事分科会血液事業部会献血推進調査会

医薬・生活衛生局血液対策課

○日時

平成29年10月5日(木)
14:00~16:00


○場所

厚生労働省専用第21会議室(17階)


○出席者

出席委員:(12名)敬称略、○委員長

磯山 春佳 ○衞藤 隆 大平 勝美 柑本 美和 鈴木 邦彦
竹下 明裕 田中 純子 根岸 久美子 花井 十伍 村井 伸子
矢口 有乃 山本 シュウ

欠席委員:(2名)敬称略

田中 里沙
中澤 よう子

日本赤十字社:

血液事業本部(3名)

事務局:

屋敷 次郎(医薬・生活衛生局総務課長) 他

○議題

議題1 平成30年度の献血の推進に関する計画(案)について
議題2 その他

○議事

○山本(隆)血液対策課長補佐 ただ今より、「平成29年度第2回薬事・食品衛生審議会薬事分科会血液事業部会献血推進調査会」を開催いたします。本日の会議は公開で行いますが、カメラ撮りは議事に入るまでとさせていただきます。マスコミ関係者の方々におかれましては御理解と御協力をお願いいたします。

 次に委員の出席状況です。田中里沙委員、中澤委員から欠席との御連絡をいただいております。また、根岸委員と山本委員がまだお見えになられておりませんが、少し遅れているものと思われます。現時点で委員14名中10名の出席となっておりますので、会議を進めさせていただきます。また、本日は日本赤十字社血液事業本部より前野経営企画部次長、井上経営企画部次長、早坂経営企画部献血推進課長に御出席をいただいております。

 事務局ですが、本日は血液対策課長の一瀬が諸用により欠席をさせていただいています。事務代理といたしまして、医薬・生活衛生局総務課長の屋敷が出席をしております。

 引続き、当日配布資料の御説明をさせていただきます。「薬事・食品分科会規程第11条の適合状況の確認について」を御覧ください。このことについては前回の本調査会でも御連絡をさせていただいておりますが、9月28日に開催されました本調査会の上部組織である薬事分科会におきまして、薬事分科会規程に基づく委員等への対応として、辞任いただいた委員の事案と今後の対応について御確認をさせていただきました。今後の再発防止策といたしまして、薬事分科会の委員等就任時及び会議の開催時に薬事分科会規程の適合状況の書面に御署名いただく形で御申告いただくとともに、併せて御覧いただいております申告書の様式についても御了承をいただいたということです。本運用につきましては次回の調査会より開始させていただく予定としております。

 以上につきまして、先日、委員の皆様にはあらかじめメールにて御連絡を差し上げているところです。委員の皆様には御負担をおかけすることとなりますが、御理解を賜りますようよろしくお願いいたします。カメラ撮りはここまででお願いいたします。

 以降の進行につきましては衞藤座長にお願いしたいと思います。

○衞藤座長 衞藤でございます、よろしくお願いいたします。早速、事務局から審議参加に関する遵守事項についての御報告をお願いいたします。

○山本(隆)血液対策課長補佐 本日、御出席いただいた委員の方々の本年度を含む過去3か年における関係企業からの寄付金、契約金などの受取状況を報告いたします。本日の検討事項に関し、「薬事分科会審議参加規程」に基づいて利益相反の確認を行いましたところ、対象年度における寄附金・契約金等の「受取の実績はなし」、又は「50万円以下の受取」であることから本日の調査会の進行につきましては特段の措置はございません。これらの申告についてはホームページで公開をさせていただくことといたします。

○衞藤座長 ありがとうございました。続きまして事務局より資料の説明をお願いいたします。

○山本(隆)血液対策課長補佐 今説明いたしました当日配布資料を除き、机上に配布しております資料は上から順番に議事次第、座席表、委員名簿、資料1-1、平成30年度献血の推進に関する計画()、資料1-2、平成30年度献血の推進に関する計画()新旧対照表、参考資料1-1、献血推進調査会設置要綱、参考資料1-2、輸血用血液製剤の供給実績、参考資料1-3、献血者数の推移、参考資料1-4、献血率の推移(年代別)、参考資料1-5、複数回献血者及び複数回献血クラブについて、参考資料1-6、若年層の献血者について、参考資料1-7、青少年等献血ふれあい・若年者献血セミナー事業実施状況について、参考資料1-8、平成29年度の献血の推進に関する計画、参考資料1-9、平成29年度の献血の受入に関する計画、参考資料1-10、輸血用血液製剤の需要推計結果について、参考資料1-11、必要原料血漿量の推移です。別途メインテーブルに配布させていただいていると思いますが、『FINEBOYS』という日本赤十字社の方で用意してくださっているパンフレットがあります。資料の確認は以上です。不足等ありましたらお申し出ください。

○衞藤座長 過不足はないでしょうか。それでは議事に入ります。まずは議題1、平成30年度献血の推進に関する計画()についてです。事務局より説明をお願いいたします。

○山本(隆)血液対策課長補佐 議題1の説明に入る前に、まず事務局から御報告をさせていただきたいことがございます。8月1日に開催いたしました第1回の当調査会では献血推進2020、これは将来の血液の安定供給を確保するため、平成32年、2020年までに若年層の献血者数を増加させるためなどの目標を定めたものです。この目標の見直しを御議論いただきたいとし、日本赤十字社の方で行いました輸血用血液製剤の需要推計結果、本日参考資料として配布させていただいております参考資料1-10や、国内の血漿分画製剤メーカーが希望する原料血漿量の必要量、本日の参考資料1-11で配布しているものです。これらを御提示させていただき御議論いただきました。

 その結果、衞藤座長から献血推進2020の見直し案を次回、つまり本日の調査会で提出をお願いするというように御指示をいただいたところです。

 その後、9月6日に開催いたしました運営委員会、また、9月20日に開催いたしました血液事業部会において8月の当調査会審議状況を御報告させていただきましたところ、輸血用血液製剤の需要推計については医療機関に対するアンケート調査を行ったことは予測値を得る上で有益であったという意見をいただいた一方、原料血漿の必要量につきましては今後の免疫グロブリン市場の動向を把握する必要がある。また、輸血用血液製剤と同様、血漿分画製剤についても医療現場における使用状況を調査するべきではないかなど、原料血漿の必要量について更なる精査が必要だという御意見をいただいたところです。

 これらの御意見やデータを踏まえ、事務局において特に原料血漿の必要量や日本赤十字社の採血能力を精査した上で今後必要となる血液量、その血液を確保するための献血者数、そして献血推進2020の目標値の見直し案を提示させていただきたいと思います。衞藤座長をはじめ、委員の皆様にはどうぞよろしくお願いいたします。

 それでは議題1、平成30年度献血の推進に関する計画()について御説明をさせていただきます。これは一般的に献血推進計画と呼ばれているものです。

 血液法第10条第1項の規定により、厚生労働大臣は基本方針に基づいて毎年度、翌年度の献血推進計画を定め、都道府県にその写しを送付することとされているところです。例年ですと、本議題は大体12月に調査会を開催して御議論いただき、3月に開催する血液事業部会への諮問・答申手続を経て、3月中に計画を策定・公表し都道府県に通知をしていたところです。この血液法に基づく手続を踏まえますと、まずは厚生労働省において翌年度の献血推進計画を定め、翌年度の献血血液確保量をお示しした上で、都道府県においても当年度の都道府県献血推進計画を3月中に作成する。また、採血事業者においても厚生労働省のこの献血推進計画に基づき献血受入計画を策定し、3月中に厚生労働大臣の認可を受けなくてはならないことになっております。

 このような手続がある中で、厚生労働省の献血推進計画の策定が3月だと、都道府県や採血事業者には多大な御迷惑をおかけすることになるため、今回から10月に調査会を開催しパブリックコメント、12月の血液事業部会手続を経て12月中に献血推進計画の策定・公表をすることができるスケジュ-ルということで前倒しをさせていただきたいと思います。

 それでは、資料の説明をいたします。資料1-1を御覧ください。表紙の裏側に目次があります。第1、第2、第3と大見出しがあります。これは血液法第10条第2項に規定する献血推進計画の記載事項に応じた項目立てとなっております。その下に中見出し、小見出しが立てられ、御覧のような構成となっているところです。

 次に資料1-2を御覧ください。これは今回御審議いただきます平成30年度の計画と現行の平成29年度の計画を対比させたものです。左側が平成30年度の計画()、右側が平成29年度計画、下線の部分が変更点となっております。資料の説明は1-2を用い、主に変更点に沿って説明をさせていただこうと思います。

 まず最初、一番上は時点修正で、29年度を30年度に改めております。第1の見出しも同様です。

 次のポツですが、ここは輸血用血液製剤の製造見込み量を示しているところです。これは日本赤十字社において過去3年間と本年の現時点までにおける輸血用血液製剤の供給状況や病院の増床・移転など、大きく需要見込みに影響するような動向を加味いたしまして算出しているものです。赤血球製剤につきましては今回と同様、51万リットル、血漿製剤につきましては1万リットル減で26万リットル、血小板製剤につきましては今期と同様17万リットルを製造するという見込みを立てているところです。

 次のポツ、こちらは今の輸血用血液製剤の製造見込み量に、更に、確保されるべき原料血漿の目標量を勘案した場合の必要となる血液を、献血により確保する血液の量を定めているところです。先ほども言いましたとおり、来年度の分につきましても原料血漿の確保目標量を現在精査中のため、今日はブランクという形でお示しをさせていただいています。今後、パブリックコメントや血液事業部会にお諮りする時には、数字が入るような形でお示しをさせていただこうと思っています。これまで聞き及んでいるところ、ここの数字は若干増えてくるのではないかと見込んでいるところです。

2ページです。一番上も時点を修正しております。「前年度までの献血実施状況とその評価を踏まえて平成29年度の計画における具体的な措置」という言い方をしているところの「前年度」を「28年度」にしております。平成30年度計画において、「前年度」と言えば「平成29年度」を指していると思えるところ、平成30年度計画は平成29年度中に、平成28年度の実施状況や評価を踏まえて策定することから、「前年度」は「平成28年度」を指すことになる。これを明確化するために、「前年度」を「平成29年度」と改めるものです。

 次に真ん中、右側、「血液製剤の安定供給を確保」と言っているところですが、左側、来期におきましては「輸血用血液製剤及び血漿分画製剤(以下「血液製剤」という)」という形で、輸血用血液製剤と血漿分画製剤を明確に書き分けさせていただいたものです。いつも、輸血用血液製剤に関する議論になってしまうことが多いので、ここを書き分けることによって血漿分画製剤というものもちゃんと明示をさせていただいたものです。

 3ページの真ん中あたり、「少子高齢化社会を迎えたことによる血液製剤を必要とする患者の増加や献血可能人口」という言葉を「需要動向」に改めさせていただいております。これまでは血液を使用する高齢者の方が増加することに伴い、輸血用血液製剤の需要が増加するというように整理をしてきたところですが、最近のデータを見ますと必ずしもそうではなく、「需要動向」という言葉に変更させていただいたところです。

 その下、右側のところ、「献血量を確保しやすくするとともに、感染症等のリスクを低減させる等の利点がある400ミリリットル全血採血及び成分採血の推進及び普及のため」、こういうことをするために各種キャンペーンをやっているということを書いているところです。

 ただ、400ミリリットル全血採血や成分採血の推進普及のためと言いましても、これを導入いたしましたのは昭和61年の話です。そのためにキャンペーンをやるという言い方は、今としてはナンセンスだというところで、ここを現状に見合った内容とし、左側、「国内の医療に関する全ての血液製剤を献血によって確保することを目指し、国民一人一人が献血の重要性を認識し、献血運動が全国で盛り上がり、特に若年層の献血への協力を促し、我が国の血液事業を安定的・継続的に維持していくため」という言い方に改めさせていただきました。

 次に4ページ、一番下のところです。右側で「10代層」という文言を用いているところです。他の項目ではこういう言い方はしておりませんので、ほかとの言いぶりを揃えるということで「10代層」という言い方を「10歳代」という言い方に改めさせていただきます。

 また右の方、その続きですが、「採血基準の改正により、男性に限り400ミリリットル全血採血が17歳から可能となったこと等について情報を伝え」という言い方をしております。これもそもそも、時点で考えれば男性400ミリリットル全血採血を17歳から可能としたというのは平成23年のことですので、「可能となった」という言い方にするよりは現状も「可能である」という言い方に改めさせていただいたところです。

 その下、右側ですが、「20歳代後半から30歳代まで」という言い方を文言の整理で改めさせていただいております。

 左側の真ん中あたり下線を2行に掛けて引いている部分、ここは文言を追加しているところです。今回、「国は、若年層向けの献血啓発映像資材や大学、短期大学、専門学校等の入学生を対象とした啓発ポスター」を作成して促していくことを追記させていただきました。これは今、私どもで財務省に対し、来年度予算の概算要求として今要求中の項目です。最終的に、今後財務省とも協議をしていきますが、その過程で認められるということになりましたらこの文言を今回追加させていただきたいということで、事前にここに記載をさせていただいたということです。残念ながら、認められなければこの文言は入らないことになります。確保できるよう努力していきたいと思います。

 その2行下に「献血」という言葉が書いてあります。右側、従来は「血液」という言葉で、「中学生を対象とした「血液」への理解を目指すポスターを作成」するとなっています。これは実際には「血液」への理解ではなく、「献血」への理解が正しい形になりますので、実態に合わせた文言に修正するというところです。

 6ページを御覧ください。真ん中より少し下、右側にアンダーラインを引いております。これも先ほどと同様、「20歳代から30歳代まで」という言い方をしているところを文言の整理で統一をさせていただいた部分です。

 7ページ目を御覧ください。マル2として、「献血運動推進全国大会の開催等」と記載をさせていただいております。この大会の目的といたしまして、「献血により血液を原料とした血液製剤の国内自給を推進し、広く国民に献血や血液製剤に関する理解と献血への協力を求めるため」というように目的をうたっています。これは今、実際にやっております全国大会の実施要綱の目的の記載とは書きぶりがちょっと異なっていたもので、実施要綱の記載に即した修正をさせていただいたところです。「国内の医療に関する全ての血液製剤を献血によって確保することを目指し、国民一人一人が献血の重要性を認識し、献血運動が全国で盛り上がり、特に若年層の献血への協力を促し、我が国の血液事業を安定的・継続的に維持していくため」、と実施要綱の記載に即して改めさせていただきました。

 次に右側のマル3、「献血推進運動中央連絡協議会の開催」の項目を削除させていただくという案です。この中央連絡協議会ですが、構成としては国、私ども厚生労働省とブロックの幹事県、更にはその県の協議会、県下の市町村、県下の日本赤十字社支部、そして血液センター、これに加えボランティア団体から構成されております。内容としては献血の現状、自治体における献血推進の活動、ボランティア団体における献血推進の活動、こういう情報を共有することの主体としてやっているものです。

 情報を共有するということであれば会議を開催して、わざわざ全国からお集まりいただくということをせずとも、今の時代、例えばメールやインターネットを活用した情報の共有ができるということですので、会議体という形ではこれからは行わず、別の手段で合理化をさせていただくという趣旨で削除させていただいたところです。

 9ページを御覧ください。右側真ん中あたりに下線を引いているところがあります。その一つ上、下線を引いていないポツを見ていただきたいのですが、「採血事業者は、献血制度の健全な発展を図るため、採血に際して献血者の健康管理に資する検査を行い」ということを書いております。実際、採血事業者である日本赤十字社におきましては、採血に必要な血液型検査や感染症検査に加え、献血者へのサービスとして7項目の生化学検査、8項目の血球計数検査を実施しており、この情報をいただきたいという献血者の方に提供しているということです。これはこれまでもやっておりますし今後もやっていくのですが、次のアンダーラインの部分、そこで得られたデータを国は「本人の同意の上、検査結果を健康診査」、健康診断のことだと思います、「人間ドック、職域検査等で活用する」というようなことを求められているところです。しかし、国はこれらのデータ、個人情報でございます、幾ら本人の同意を得たと申しましても国としてこういう個人情報を持って、またそれを別の事業者に提供するというのはやはり難しいのではないか。実際、これまでもこの取組というのは行われていなかったというところです。ここは非常に難しいのではないか、またそれが本当に直接献血の推進に資するものなのかというところもありますので、今回、この文言は削除させていただいたということです。

10ページ、左側下にマル6、「200ミリリットル全血採血の在り方について」で始まっているところがあります。右側の最初のポツ、ここにつきましては最終的には「400ミリリットル全血採血を基本として」採血を行うという記載があるところです。ここの記載につきましては、一部の自治体様から基本方針に記載のない項目だということで、400ミリリットル全血採血を基本とするということは書き過ぎではないかというような御意見をいただいております。血液法上でも、この献血推進計画は基本方針に基づき作成されているとしているものですので、400ミリリットル全血採血を基本として行う必要があるという文言は今般は削除させていただいたというところです。しかしながら、その前段に書いている部分、「安全性及び製造効率並びに医療機関の需要の観点から」という文言の部分につきましては、9ページの左側の一番下、なお書きとして、こういうことを踏まえて「採血を行う必要がある」というように文言を残しつつ、右側、下のポツ、「しかしながら」で始まっているポツです。ここの文言につきましては若干整理させていただきましたが、基本的には残すような形、左側の最初のポツに移動するのですが、「将来の献血基盤の確保という観点からは、若年層の献血推進が非常に重要であることから、若年層に対しては、学校と連携して「献血セミナー」を実施する等、献血を周知啓発する取組を積極的に行うとともに、特に高校生等の初回献血時には、200ミリリットル全血採血を推進するなど、できる限り献血を経験してもらうことが重要である」という形で整理をし直させていただいております。

 一番最後のページ、12ページです。真ん中辺り、右側で次年度という言い方をしているところです。これも「次年度」と言うといつの時点か分からないということですので、30年度計画ですから、次年度、「31年度」というように数字を明確に入れさせていただいております。

 その下、「中央連絡協議会等の機会を活用し」という文言が書いてあります。先ほど説明したとおり来年度は協議会は開催しない、削除したということがありますので、それに合わせて文言だけは落とさせていただいたというところです。

 本日はこの内容について御審議をいただき、御了解をいただきましたらパブリックコメントを実施の上、血液事業部会への諮問、答申手続を経まして、12月に策定・公表させていただくこととしたいと思います。資料の説明は以上です。

○衞藤座長 ただいまの説明について、委員の皆様から御意見、御質問がありましたらお願いいたします。それでは、花井委員から御意見をどうぞ。

○花井委員 まず細かいところなのですけれども、7ページの左側のマル2の「国内の医療に関する全ての血液製剤」、つまり文章の構造は、医療に関する血液製剤なので、日本語として難しいのかなと。「医療で使用する」がよろしいかと。

 それから、9ページのマル1、すなわちマル1の1段階目は、結局これは献血者、ドナーに対するサービスなのです。ドナーに対するサービスを国は支援するという所を残して、旧文の「国は、採血事業者による」は、「取組を支援する」より後のことはドナー個人ではなくて、地域における保健指導に用いるという趣旨なのです。これは、献血推進に直接関係ないから落とすという趣旨は一定理解します。献血というのは、献血者個人個人の御協力という意味合いと、それからそれぞれのセンターが地域の協力を得て実施しているという両方の側面があると思うのです。そういう意味においては、地域の医療、特に献血者のデータ、例えばグリコアルブミンとか、コレステロール値などを、その地域で平均とか年次で出せば、そのデータは例えば予防医学というか、地元の医師会や、地元の保健所や、又は地元の保健者みたいな所が参照すれば、自分たちの地域のドナー、ドナーなので結局健康な人が多いので、有病率のバイアスからも自由になった、そういうデータがどの程度あるかというのが見られることになる。それは公衆衛生上、又は予防医学上推進する上で役に立つと思うのです。

 個別具体的にここに載せるかどうかは御検討いただきたいのですが、これは貴重な情報なので、何らかの形で地域の医療に利用できるということをやるのは良いことではないか。これは公表だけでもいいし、いろいろなやり方があると思うのです。他にはない代え難いもので、献血でしか得られないビッグデータの利用の一部のやり方ということなので、ただ外してしまうというのは惜しいと思いますが、いかがでしょうか。

○衞藤座長 7ページと9ページに関して事務局からお願いします。

○山本(隆)血液対策課長補佐 7ページのマル2の関係ですけれども、花井委員がおっしゃるとおりかと思いますので、ここの記載についての書きぶりは検討させていただこうと思います。同様の記載が3ページのマル1、一番下のパラグラフの書き出しですが、同じように出てきますので、ここも併せて修正をさせていただきます。

 9ページのほうですが、公衆衛生上貴重なデータというのは確かにそのとおりなのかもしれません。おっしゃることは、これを献血推進計画に記載するというのは、直接の趣旨としては違ってくるのかと思います。可能であれば、このデータを持っているのは採血事業者である日本赤十字社様になりますので、何かできるかというのは考えてみていただくということはあってもいいのかと思いますが、いかがでしょうか。

○花井委員 どういう扱いをするかは、今は曖昧なお話でした。制度の立て付けからすると、例えば9ページの1のマル1の「採血事業者は」という主語は、献血受入計画のほうに、つまり法律上は受入計画が採血事業者に関することを定め、推進計画は国と都道府県が、実はやっているのです。ところが、今までの歴史的経緯で、この受入計画と推進計画というのは、国と都道府県が一体として献血を推進しているという経緯で、ちょっと混ざった感じになっている。

 もっと言えば、同じような趣旨の文書として今までは扱われてきたところがあると思うのです。今は日赤さんなので非常に協力的なのですけれども、「採血事業者」という一般名で法律は規定しているので、それをやってお願いするということは、やはりどこかに書かないとやる義務は生じないわけです。日赤さんは、義務とかそのようなものではなくてやってくれると思うのですけれども。そういうことを考えると、受入計画にそういうものを載せるというのはあり得るかと思うのです。

 受入計画は事業者が作るものですから、そこは検討していただく。実務的な事務が大変になるとか、そういうことまでは要求するべきではないと思いますけれども、いかにももったいないです。例えば、都道府県ごとのコレステロール値を比較して見られるというのは、それはそれで価値があると思うのですが、いかがなのでしょうか。日赤さんの意見をお聞きします。

○日本赤十字社前野経営企画部次長 日本赤十字社の前野です。今の御意見に対しては、国のほうとも御相談しながら検討させていただきたいと思います。

○衞藤座長 鈴木委員どうぞ。

○鈴木委員 今の話に関しては、従来でも個人情報保護の観点から行われていないとのことで、それを削除したとのことですので、あえてそれを復活させるように考えられますけれども、そこまで行う必要があるのかという気がします。私は、原案の変更でよろしいと思います。

○衞藤座長 今のことに関して、他の委員の方はいかがですか。

○花井委員 個人情報を出せということではなくて、データ上の匿名化された、何パーセントがここにあるというようなトレンド情報を出したらどうかという主張です。個人的なものを全部総覧するということは一切考えていないですし、そういう趣旨ではありません。

○衞藤座長 その件は、日赤と事務局とで検討していただいてということでよろしいでしょうか。その他に御意見はありますか。鈴木委員どうぞ。

○鈴木委員 5ページの上から3行目に、「子育て中の20歳代後半及び30歳代」とあります。今回文章を全面的に見直されたのはいいと思うのですが、「子育て中」というのは、20歳代後半から30歳なのでしょうか。今の結婚年齢は女性が30歳、男性はもう少し上です。それから2、3年かけて初めてのお子さんが生まれるとすれば、子育て中というのは「20歳代後半」は残すとしても、40歳代が入ってくるのが現状ではないかと思うのです。何か子育てに対する古いイメージがここに残っているような気がするのですけれども、いかがでしょうか。

 もう1つは、6ページのイの一番下の所に、「20歳代及び30歳代」という言葉があって、これは子育て中という意味ではないのかもしれませんけれども、7ページのマル2の4行目ぐらいの所に、何回も「若年層」という言葉が出てきます。若年層というのは何歳代のことなのでしょうか。もし20歳代、30歳代のことでしたら、その言い方がダブっているのではないかという気がいたしますが、その辺はいかがなのでしょうか。これは確認の質問です。

 もう1つは10ページです。ここで「400ミリリットル全血採血を基本とする」という文言が削除されたのはいいと思うのですが、その前提として、「血液製剤の安全性及び製造効率並びに医療機関の需要の観点から」ということを、従来日赤は言ってこられたわけです。今回「400ミリリットル全血採血を基本とする」という文言を削除したわけですから、その前提となっていた「安全性及び製造効率及び医療需要を踏まえ」という言葉を、「なお」という形で残すのは、半分残した形になると思うので、これは削除した方がいいのではないかと思います。今までは400ミリリットル採血が、特に安全性の上から重要なのだと言ってこられたわけです。検査の回数が少なくなるからということのようですけれども、それでは安全性の確保という観点から、200ミリリットル献血は危険なのかということになります。そういうことはないので、これからも200ミリリットル献血を初回の高校生には推進していくわけです。その前提が崩れた以上、この文言を残す必要はないと思うのです。それについては検討すべきではないかと思います。

○衞藤座長 3点ほど指摘があったかと思うのですけれども、事務局からいかがでしょうか。

○山本(隆)血液対策課長補佐 「20歳代」「30歳代」という言葉と、「子育て中」という所の関係だったかと思います。ここはこれまでもずっと言われていることは、若年層の献血率を上げるということで、10歳代、20歳代、30歳代の献血率が下がってきているところから、この「20歳代から30歳代」という言い方で、そこを中心にテコ入れしていかなければいけないということでまず使っている事実があります。

 それに合わせて、それぐらいの年齢の方であれば、子育て中の方も多いということなので、「20歳代から30歳代」という言葉と、「子育て中」という言葉をつなぎ合わせています。おっしゃるとおり、子育て中の方と言えば、40歳代の方も入るというのは分かりますけれども、今は若年層のところを強化していきたいということで、30歳代というところの子育てという言い方をさせてもらっています。

○鈴木委員 それでしたら、「子育て中」という言葉は削ったらいいのではないですか。20歳代、30歳代と言いたいのがメインでしたら、「子育て中」という言葉をあえてそこに付け加える必要はないと思います。

○衞藤座長 今のは、5ページの3行目のお話ですね。

○鈴木委員 はい。あとの文章にその親子という言葉を出したいのでしたら、今の時代において子育て中というのは、どこまでなのでしょうか。高校を卒業するまででしょうか、大学を卒業するまでかも知りませんが、18歳としてもかなりありますね。そうすると20代後半から始まっても、30代を超えて40代前半ぐらいまで行くわけです。30代から始まったら、今は40代を全部使いきるぐらいの年代になります。

 そうした高齢出産について、昔は問題視するような考え方もありましたけれども、今は全くありません。できるだけ産んでいただこうという時代ですから、そうした限定をして30代と言うのは、趣旨とはかけ離れたところで問題を生じさせるのではないかという気がしますけれども、いかがでしょうか。

○山本(隆)血液対策課長補佐 これは、若年層に着目している中の例示として、子育て中の方に対する部分をこういう書き方をしているということだと思います。

○鈴木委員 それでしたら、逆に「20歳代から30歳代」という文言を削除したらいいのではないですか。

○山本委員 全然違う角度ですけれども、今時「子育て中の」という言い方は、それ以前に傷付く人がたくさん出てくる気がするのです。「子育て中」というのは、人を一くくりにするような言い方で、こういうことは一番まずいのではないですか。私たちがラジオで、献血をお願いしますと言えば言うほど傷付いているという実態を知っています。「お役に立てない」、「して当たり前」と思わされている、そういう気分の人もいるので、広報の仕方を間違えると引いてしまう。お子さんができない方もいます。鈴木先生がおっしゃるように、40代、50代で生まれている方もいらっしゃいますから、そういうのは私も反対です。

○衞藤座長 他の委員の方はいかがですか。花井委員どうぞ。

○花井委員 書きぶりは、皆さんであれしたいと思います。この部分の実利なのですけれども、これは唯一採血所に託児スペースがあるかどうかという問題があります。運用の中で、その他のボランティア組織と連携して親子が参加しやすい献血活動というのは、ここに載せなくても活動の中でいろいろなことをやっていますよという中の、割と小さなコンテンツが特段載っているという感じなのです。

 いわゆる託児スペース、つまりお子さんを連れた方が献血に来やすい。同時にそのお子さんが5歳ぐらいだったら、献血というのはこういうものよと言ってくれるとうれしいねみたいなことがここに含まれていると思うのですけれども、それはあえてここに書かなくてもいいとも言えます。問題は、子供を連れてきても献血しやすい環境をつくりましょうということだけが実利なので、書きぶりとしてなくなったって、別にコンテンツなので、それは現場でいろいろなことをおやりになるということなので問題はないのかと思います。ただ、託児所はあったほうがいいと思います。

○衞藤座長 田中委員どうぞ。

○田中()委員 皆さんの意見と同じで、「子育て中」というのと、それから30代だけではなくて、子育て中と言えば40代も入ることもあるので、その辺の文言はちょっと考えていただきたい。子育てとか、家事が忙しくなって、献血に来ていた人が来られないのをサポートするために託児所を作るというようなことがここのメインだと思うので、それを中心に書いていただくようにすればよろしいのかと思います。

○衞藤座長 大平委員どうぞ。

○大平委員 ここのフレーズは、特に若年層のフレーズではないと思うのです。花井委員がおっしゃったように、献血ルームのサービスの向上のために使われるということで、親子でいろいろな血液の問題について触れ合ったり、また考えていくということ。それから利用しやすいように、子供を連れている母親とか親子が献血ルームを使いやすいようにということの意味合いでここに位置付けされていて、これが特段若年層の問題とは捉えないほうがいいのではないかと思うのです。

 ですから、ここの部分で引用するとしたら、若年層の問題と、一般の家庭の問題、親子で血液センターの献血ルームをサービスとして利用していただくというところの問題と整理しないと、書き方としてはおかしな話になるのだろうと思います。そこは、是非事務方のほうで整理していただいたほうがいいのではないかと思いました。

○衞藤座長 このパラグラフに関しては、大平委員から総括的におっしゃっていただきましたけれども、そのような形で再検討していただくということにしたいと思います。他に何かありますか。

○山本(隆)血液対策課長補佐 まだ、鈴木委員からのお話がありました。もう1つ6ページの「20歳代及び30歳代」の所も、同様に若手の方の献血率を上げていきたいということで、企業のほうに対しても、若い方を中心に協力お願いしたいという趣旨で書いているところです。

 もう1つは10ページの記載です。「400ミリリットルの全血採血を基本とする」という文言を削除することに伴って、「安全性及び製造効率並びに医療需要を踏まえ」という文言も削除してはどうかという御意見だと理解いたしました。そうは言いましても、これはもともと記載の言葉ではあるのですが、言いたいのは、200ミリリットルだけではなくて、400ミリリットルもあるのだから、そこにも応えていかなければいけないという、当たり前のことと言えば当たり前のことなのです。200ミリリットルの在り方が、初回の高校生の方への動機づけとして使うということを言いつつ、一方で400ミリリットルというものもちゃんと採っていかなければいけないということを、併記して書いておきたいという趣旨ですので、ここの文言は残させていただければと思いますが、いかがでしょうか。

○鈴木委員 前の文章では400ミリリットル全血採血を基本にする根拠として、安全性、製造効率、その医療機関の需要を挙げてきたので、その理由付けとしてそれを言ってきたわけですけれども、その「400ミリリットル」という文言が消えたのに、この文章だけが残っていると、これは何のために言っているのか、これは当たり前ではないかということにならないですか。安全性、製造効率は、価格をできるだけ安くするという意味も当然含まれると思います。そうした医療需要を踏まえれば当たり前ではないですか。その前提が崩れたのに、残す必要があるのですか。「400ミリリットル」という文言を削ったのに、この文言を残しておくと、当初はその意味が分かるかもしれないけれども、これだけが残ったら、なんでこれだけが書いてあるのだということになりませんか。

○山本(隆)血液対策課長補佐 一方で、ここの文章を残したいという御意見もあります。必ずしも落とさなくてはいけないということでないのであれば、文言としては残させていただきたいと思います。

○鈴木委員 これは当たり前でしょう。当たり前のことを書くことはないと思います。「400ミリリットルの採血を基本とする」という文言を削った以上は、その根拠として載せたこの文章だけ残す意味がないと言っているのです。400ミリリットルの根拠として残したいということならそれが分かるように書かなければいけないと思います。それ以上書いたら、安全性とかまた問題が起きます。なぜ200ミリリットルは危険で、400ミリリットルは安全なのかという話になります。今度は、高校生の初回献血の200ミリリットルも推進すると言っているわけです。どちらも安全だというのが当たり前ではないですか、そういうことを言っていたら、また新たな問題が起きます。

○衞藤座長 他の委員の皆様はいかがですか。

○山本(隆)血液対策課長補佐 200ミリリットルの在り方のところは、これまでも多分この調査会でもずっと御議論してきているところだと思います。他の委員の先生からも何かあれば参考に御意見を伺わせていただいて、それを踏まえて考えたいと思います。

○衞藤座長 花井委員どうぞ。

○花井委員 これまでの経緯は皆さん御存じなので、今のはどこが論点かというのは分かると思うのです。これは、結局400ミリリットルという数字を通して、前後を入れ換えてしまったからなのです。当たり前のことは、まず最初に普通にさっと書いて、当たり前のことが書かれて、それでも鈴木委員の主張からすれば、例えば「国、都道府県は」うんぬんというのを書いた後に、「将来献血基盤の確保という観点からは」と書くと、安全性と効率は大事だと言った上で、だけど200ミリリットルを採りますよと。それでは、200ミリリットルは安全ではないのかみたいな意味合いが若干残るのは、皆さん御存じのように致し方ない話なのです。これを後に持ってくれば、あえてここに出てくる理由がなくなってしまうのです。だから、鈴木委員が言うのは結構もっともで、後でわざわざポツを作って書くからおかしくなると思うのです。

 もともと前提は、ここで「国、都道府県」うんぬんと当たり前のことが前にあって、それで「一方で」という言葉を入れるかどうかなのです。「一方で」と入れると、それを落とすけれどもということを強調することになります。安全性がちょびっと落ちますと、効率もちょびっと落ちます、でもこれをやりましょうということを事更強調すると「一方で」と入れるし、それは分かっているけれども、「一方で」という言葉を落として、それを入れずに順番だけ入れ換えるかというので、ちょっと薄めないと、わざわざ2番目に「なお」以下を持ってくると、確かに鈴木委員が言うように、なんでわざわざここにこれが来たのかということは、やはりちょっとおかしくなるのは事実です。前に持ってくる。

○衞藤座長 大平委員どうぞ。

○大平委員 言葉の問題だけではなくて、これは、いろいろいっぱい異論が出てくる話かと思うのです。ここの「200ミリリットル全血採血の在り方」というのはずっと議論されていて、なかなか決着を付けていないところがあると思うのです。これは採血の問題として、課題としてずっと残っているところがあります。よく西日本のほうでは400ミリリットル採血がもう基準になってきて、若い方たちからも400ミリリットル採血が進んでいます。

 ただ、東日本では200ミリリットル採血というのが、初回献血のこととか、そういうのも踏まえて大事にされてきているところがあります。400ミリリットル採血で西日本ではずっと維持されているということで、その安全性が確保されているのだとしたら、それは400ミリリットル採血というのは、本来は最も有効的な採血の方法なのかどうかということについて、きちっとした議論をすべきではないかと思うのです。そうしないと、日本の中でも半分が400ミリリットル採血を推奨していて、もう一方が200ミリリットル採血と400ミリリットル採血の混合であるということで、そこは一貫性が余りないのではないかと思います。実際に400ミリリットル採血を若い人たちから採血を続けている血液センターのいろいろな御意見とか安全性の担保とか、そういうものも含めて、本来はきちっと検討していくべき時代に入ってきたのではないかと私は思っています。

 その200ミリリットル採血の所は、特に若い高校生たちが必要であれば、それはそれでちゃんときちっと位置付けをしなくてはいけないけれども、一方でそういう若い人たちからも400ミリリットル採血をしているという現状と、そこの整合性をきちっと日赤のほうでも何か提示していただけたら有り難いと思います。そうしないと、いつまでもこの議論とか、200ミリリットル採血のコストを考えてしまうといけないのかもしれないのですけれども、コストの問題もいろいろと言われている中で、これが引き続きずっと議論されっぱなしで、なかなか結論を見ないところが、本来の在り方としては異論があるのではないかと思います。

○衞藤座長 田中委員どうぞ。

○田中()委員 以前の文章を見ると、回りくどく書いてあるのが、今回の案ではすっきりしています。先ほど花井委員がおっしゃったように、2つのポツが逆転しているのではないかと思うのです。もともとは「400ミリリットル血液製剤の安全性及び製造効率及び医療需要を踏まえ採血を行う必要がある」という大前提がある上で、「高校生等の初回献血には200ミリリットル全血採血を推進するなど、できるだけ献血を経験してもらうことが重要である」という並びにしたほうが分かりいいのではないかと思います。

○衞藤座長 鈴木委員どうぞ。

○鈴木委員 これは、何年もこの調査会に出ていないとなかなか分からないかもしれないのですけれども、少しずつ議論が集約化してきています。ですから、それを逆戻しするような話はあえてしても、また議論が長引くだけだと思うのです。そうしたことを前提に考える必要があります。例えば、いろいろなアンケート調査の結果では、高校生や女性には400ミリリットルに関して不安があるという結果も出ています。それから、一般の大病院では、200ミリリットルは需要がないというお話でしたけれども、その大病院の先生も来られて全く問題ありませんと言っています。ただ、製剤がないと言われているだけで、それは現場では全く問題ないという話もされていました。そういう経緯を踏まえて徐々に集約されてきたので、若年層、女性も含めて献血を推進していくという大前提がある以上、やはり200ミリリットル献血を認めるべきだという形で、こういう文章になってきたと思うのです。これをいかしてと言うのでしたら、確かに一般論を最初に持ってきて、そして「一方」でなくてもいいと思いますが、一般論が最初にあって、それは400ミリリットルとは関係なく、一般論としてこういう話が前提でありますと言った上でしたら、最小限の修正で済むのではないかと思います。

○衞藤座長 今の件に関して、そのほかの委員の方から何かございますか。

○山本委員 正に、この議論はずっとやっておりますが、鈴木先生がおっしゃるとおり、要は昔の200は危険だったのか、まとめて400で使ったほうが安全に決まっているということは普通に考えて誰でも分かることだと思います。

○田中()委員 危険というのは感染の危険ということですか。

○山本委員 要するに、1人の人間に対して違う200を、2人の違う血液を入れるのと、400で1人。

○田中()委員 高校生本人の危険という意味ではなくてですよね。

○山本委員 なくてです。私が関わった8年前にそういう説明を聞いたことがありました。私は情報がないので、素人的にそこから医療の現場ではどのようになっているのかと、ただ、鈴木先生の話を聞いたら全然問題ないと言っているとか、何か聞く情報がばらばらです。

 一番気持ちが悪かったのは、この会議でもずっと言い続けておりますが、どうして西と東でこのように違うのということと、まず、驚いたのは8年前に九州へ行って、献血ボランティアをやっている大学生に、献血は何歳からできると思いますかと言ったときに、16歳からできるのに18歳と言ったり、九州では、なぜこのようになっているのかという話があり、早くこの会議できちんとしてもらわないと、全国ネットでラジオをやっている私としては気持ちが悪いのですがという話をずっとしていたので、大平委員のおっしゃることが、すごくよく分かるのです。

 一体、どのようになっているのですかと、本当に安全だったら、現場の声からしたら健康に大丈夫であれば、200でどんどん若い子から参加させてほしいと思っているのです。なぜなら彼女たちは、同時に思春期を迎えて真っ直中で自己貢献感、いわゆる貢献感、私も貢献できるのだというのは、献血の文化によってすごく元気になっている子がほとんどですよね、こういう私でも貢献できるのだと思えて帰ってきたという。

 なので、先ほどの親子でも、小さいときにお母さんがやっているのを見ていたら、高校生になったときに針が怖いけれど自然と行ってしまうみたいな効果も確実にあるし、思春期のときに献血に触れたことで、私は人のために何か役に立ちたいと目覚めている子もたくさんいるということです。現場から言うと、できるだけ先に若い子たちに、あるいは親子でそういう所に行ってほしいと願っています。なので、鈴木先生が長い歴史をおっしゃったように逆戻りだけはしてほしくないというか、200400もみんなおいでという世界に早くしてほしいと私も思います。

○衞藤座長 いかがでしょうか。大体、委員の皆様からの意見として集約しているように感じますので、それを受けて、この。

○鈴木委員 20歳代、30歳代という文言と若年層という文言が一緒でしたら余り限定しないで若年層としておけば、例えば、40歳でも自分は若年層だと思っていればそれでいいし、少し曖昧にしておいたほうが、子育て中も含めて、特に特定する必要はないという気がいたします。

○衞藤座長 それでは、委員の皆様からの御意見を聞き取って書き振りを検討いただきたいと思います。そのほかの箇所について、何か御意見はございますか。

○竹下委員 5ページです。「若年層向けの献血啓発映像資材や大学、短期大学、専門学校等の入学生を対象とした啓発ポスター」を具体的に書き加えていただきました。その後の高校生、今、ターゲットという話をして、これまでも、この推進調査会では高校生をどのように巻き込んでいくのかということに終始してきたところも多いと思いますが、文章中について、高校生が少し軽くなったようにも見えるということと、前回も高校生には直接アプローチをするような方法が重要であるという話が出たと思いますが、高校生側の気持ちは受入れは十分なので、ポスターに高校生が入ってもいいだろうし、もう少し大学、高校、中学としっかり分けずに、ファジーでもいいので全般に行き渡るような考え方はいかがでしょうか。

○衞藤座長 高校の立場で村井委員からいかがでしょうか。

○村井委員 高等学校にもポスター、『HOP STEP JUMP』等の啓発資材が送られてきます。CDも送られてくることもあります。効果的に指導に使えるような資材等があれば有り難いと思っております。

○衞藤座長 事務局からお願いします。

○山本(隆)血液対策課長補佐 今の件ですが、5ページです。今、竹下委員がおっしゃった所の続きですが、「高校生を対象とした献血や血液製剤について解説した教材」と書いてある所があります。これは何かというと、私どもで、高校生の授業でも使ってこういうことをやっていると、確かに文言的には余り書いていないのですが、中学生に対してはポスター、高校生向けには授業で使えるような教材を作る。

○竹下委員 私が申し上げたかったのは、高校生に対するポスターがあってもいいのではないかということで、『HOP STEP JUMP』は昔から続けていることですが、高校生だけポスターがないですよね。

○山本(隆)血液対策課長補佐 はい。

○竹下委員 そういうことを申し上げたかったのです。これは予算が付くか付かないかという問題があり不確定だということが前提です。

○柑本委員 今の点に関連してお尋ねいたします。今は高校生に対してもポスターがあったほうがいいのではないかという御意見でした。大学生についても、ポスターだけではなくてほかの教材等があったら、そのほうがいいのではないかと思います。

 実際、私は今年の4月から大学院から学部に異動になり、10代の子たちと接するようになりました。思っていたよりは献血のことを知らない学生が多いのです。なので、ここの計画では、高校生には教材を作成して関係省庁間で連携しながら普及に努めているということがありましたが、多分、その教材は日本全国の全ての高校に配られているわけではないでしょうし、恐らく、目にしたことがない、手にしたことがないという学生も多いと思います。

 予算的に厳しいということは承知しておりますが、そうした今まで目にしたこともなく、余りよく関心を持ってこなかった大学生の人たちにも何か行き渡るようなものがあるといいのではないかと、やはり、1920歳の子たちが知らないままでいるのはもったいないような気がいたします。

○山本委員 『HOP STEP JUMP』について、私は毎回ここで言うのですが、予算が山ほどあり『HOP STEP JUMP』も置いておきながら、ほかの啓発グッズができれば、それはなおいいです。もし、『HOP STEP JUMP』で啓発の予算が消えているのであれば、直感で効果的ではない。調べていただければ分かると思いますけれど、配られているが、それをきちんと読んでクラスで授業をやった人を調べてほしいのです。

 私は国立大学でずっと教職論を教えて11年ですが、皆さん御存じのように、頑張っている先生方がおり全部ではありませんが、今の学校の現場は疲弊していて大変です。やることが多すぎて、それも絶対にやるということも多すぎて、強制力のない『HOP STEP JUMP』を配って、やれたらやってくださいというようなものは後回しになるような気がします。

 あと、時代的にインターネットで幾らでも、例えば、日赤のホームページで『HOP STEP JUMP』を何度も見られるようになったりダウンロードできるのなら、それで済む話だと思います。それよりも、もっと大学生や高校生は携帯を使うので、そういう献血アプリを無料でダウンロードできて、更に、興味のある子はタッチできる、興味のある子はそれを全文読むぐらいの子はたくさんいると思います。

 でも、今はその子にチャンスも与えられていない状況があるという感覚がするので、根本的にそこを、竹下先生がおっしゃるようにもっと行き渡るような、それで、私が前から言うように、知らない知らないとにかく知らない、知るきっかけが少なすぎるということをずっと訴えています。そういう意味では、毎回『HOP STEP JUMP』の予算をもう少し考えてほしいと言っていますが、そこは全く同意見です。中学生、高校生、小学生にも分かるようなものにしてほしいと思います。ビッグチャンスはそこにあると思います。

○田中()委員 『HOP STEP JUMP』はとてもよくできた教材で、感動するぐらいによくできたものです。これを無くすのは惜しいので、是非、継続していただきたいのです。今、山本委員が言われたように、若い世代に届いていないという気がします。インターネットやSNSのツール、やはり、若い世代にできるだけそういうツールを使って届く方策を考えていただくと、より情報が広がるのかと思います。是非、いい教材を広げてもらうような仕組みを作ったほうがいいかと思います。

○矢口委員 そもそも論に戻るのですけれど、教えていただきたいのですが、今、議論になっている5ページの第2パラグラフです。今年度の計画に入ってきた「若年層向けの献血啓発映像資材や大学、短期大学、専門学校等の入学生を対象とした啓発ポスター」ということで、かなり限定した入学生を対象とした啓発ポスターという文言になっています。あえて、今年度にこれが入ってきた理由を教えていただければと思います。今、いろいろな委員から啓発の案が出ておりますが、今年度ここに入れたい理由を教えていただき、それで、その次の案が出てくるのではないかと思います。

○山本(隆)血液対策課長補佐 まず、ポスターや教材に関して、これまで中学校、高校向けはやっていたところです。若い方々へというところに対して、更に広報していかなければいけないとすれば、今度は大学に向けて直接、校内に何かを出していただけるようなものは何もなかったということなので、今度は大学でもやっていこうということで、まず、取っ掛かりでポスターからやっていこうということで、今、予算要求をしております。

 映像については、いろいろ自治体から御意見があり、自治体も予算が厳しい中で各々の自治体で、それぞれこういう教育啓発資材を作っていくのは効率が悪いということで、国でも改めて何かを作り、みんなで各自治体、いろいろな人たちが使えるような映像を作っていただけないかという御要望もいただいておりました。それができれば、我々でものを作ることができて、皆さんに提供することができればいいような活用をしていただけることができるのではないかということで、今回、予算要求に踏み切ったというところです。

○矢口委員 細かくて申し訳ないのですが、ポスターについて、あえて、対象を入学生に限定したのは何か理由があるのでしょうか。

○山本(隆)血液策課長補佐 そこは、特にそういうものはございません。やはり、入ってすぐの人たちに対しては、言葉の使い方としてですが、新たに大学生になったということで気分を進転、新たなことに取り組んでもらえるということがあるのではないかということで、入学生向けという言葉を付け足したということです。特に大きい意味があるということではありません。

○矢口委員 ここまで計画を細かく限定する必要性が、この文言があるのかと私自身は思います。大学までに広げるのであればそれはそれでいいのではないかと思うのですが、大学と短期大学と専門学校は入学生を対象とした啓発ポスター、高校生は教材、中学生はポスターでという、この計画案でどうなのかと、もう少し整理されてもいいのかと思います。

○山本委員 びっくりしたのは、何となくそういう気分で入ってこられる人にという気持ちがすごく伝わってくるのでいいと思うのですが、もっと根本的な話なら、誰がこういう企画を考えているのでしょうかということです。

 企画やプロデュースをする側と、あるいは、そういう私もプロデューサーとして自分はデザインを絶対にしないし、デザインを分かっている人のほうが効果があるし、広告代理店のように、噂にはお金儲けだけをするような広告代理店もあるようですが、そういう所ではない一生懸命やってくれる広告代理店は、本当に予算をできるだけ削って、いいアイディア、情報、世の中の流れ、子供たちの市場調査ができている人たちが考えることは、一番手っ取り早いし、一番時代に合っている気がします。

 単純に私は、これは誰が考えているのですかということが疑問で、考えるべき人で考えるべき所で考えないと、そこも問題ではありませんかという気がしております。これは誰が考えているのですか。

○山本(隆)血液対策課長補佐 国の公共調達になりますので、一般的には一般競争入札にした上で、最低価格落札方式による調達が一般的なものになると思います。

○山本委員 要するに、広告代理店等がプロポーザルで考えて持ってくるのですね。

○山本(隆)血液対策課長補佐 確かにプロポーザルという方式もあります。

○山本委員 このポスターとかですか。

○山本(隆)血液対策課長補佐 はい。

○山本委員 プロポーザルを出すときに、ある程度、ポスターを考えてくださいという文言は入っているのですか、それとも啓発を狙うためにツールはいろいろ自由に考えて募集しますとなっているのですか。

○山本(隆)血液対策課長補佐 基本的には、ポスターであればポスターです。

○山本委員 ポスターと決めたのは日赤側ですよね、日赤側というか。

○山本(隆)血液対策課長補佐 我々です。

○山本委員 そうですよね。そこを少し変えたほうがいいのではないかと思います。なぜ専門家ではない、人に広くやるには若い子なら今の時代はアプリですよとか、ここのアニメの作家を少し借りましょうよとか、そういうアイディアを持っている人たちに考えていただいたほうがいいと思うのですが、それはどうでしょうか。

○山本(隆)血液対策課長補佐 これは、国の予算要求の話でもあるので、少なくとも今般はこういう形でやるということで全部積算した上で、既に予算要求をしてしまっているところですので、基本的に今回はこの方向でやりたいということです。

○花井委員 よく分かる話で、業者は、国が分かっていないと思うと食いものにするという傾向もあるので、今回の場合だと仕様書を書くわけで、その仕様書は事務方でまとめるので、そのときに山本委員に意見を聞いて仕様書の段階で、こういう仕様を入れておいたほうがいいかというところで、その仕様書に基づいて入札してくるのです。なので、仕様書はまだコントロールする余地があるので、仕様書を作るときに山本委員に相談されてやったほうがいいのではないかと思います。

○衞藤座長 そのほかに何かございますか。

○大平委員 5ページの若年層向けについて、大学や短期大学等いろいろ出てきた所で、せっかく全国学生献血推進実行委員会の委員の方がおられるので、御意見を伺うということもいいのではないかと思います。

○磯山委員 今のお話をずっと聞いていて、正直、予算の話等細かいことはよく分からないのですが、情報を受け取る側に近い立場としてはポスターが学校に貼ってあると、何かあるなと、大きいものとか、今は羽生君のものが学校に貼ってあったりとか、そういうものがあると目に入るし、自分たちが活動していて、例えば、友達と廊下を歩いたときに、これに関わる活動をしているのだと言えるので、ポスターはあったほうがいいと思っています。

 ポスターだけだと、私がその活動に関わっていなかったとしたら、ただ通り過ぎるだけで、もし羽生君のファンだったら羽生君だと思うだけかもしれないので、スマホは毎日使うものだし、大学生も高校生も今では中学生も、私の弟が、今、中1になったところで、去年までは小学6年生だったのですが、スマートフォンやタブレットを持って友達とLINEのやり取りをしていました。YouTubeもたくさん見ていたので、動画とか、LINEにも上がってくるLINE NEWSで動画が流れているものとかがあるので、SNSの活用が効果的なのではないかと思っています。

 スマホでは、最近ではTwitterもLINEもInstagram30秒ほどの動画が投稿できるようになっています。そういう動画だったら気軽に見ることができます。その動画はとても効果的だと思います。今まで冊子として配っていた情報はとてもいいものだとお聞きしたので、それを30秒や15秒など短い時間で同じような内容を投稿できればいいのではないかと思っております。個人的に1分とかになると長いと感じるので、長いものは見る前から分かり、そうなると見なくなってしまうので、気軽に見ることができるものがいいのではないかと思っています。以上です。

○衞藤座長 若い世代からの受け手としての御意見だったと思います。

○大平委員 今、磯山委員がおっしゃられたように、是非、事務局や日赤でも、せっかく学生さんが一生懸命運動しておられるので、資料にまとめていく際に前もって御意見を伺い、そして、反映できるような形で、新しいものにどんどん変えていくという発想で、割といつも旧態依然のような形で出ているよりは、新しいところを取り入れていただいて、そして、全国にもっと献血のいろいろなアピールができるようにしていただけるような形を取っていただくといいのではないかと考えました。よろしくお願いいたします。

○村井委員 やはり、『HOP STEP JUMP』の話になってしまうのですが、確かにとてもいい教材なのです。ただ、学校に送られてきても、それをどのように活用するのかというのがはっきりしていないため、活用しきれていないのが現状です。学校差なく地域差なく活用できるようにするためには、たとえば授業の副教材にする等を明確にしていただく必要があると思います。残念なことに、ただと言うと申し訳ないのですが、ただ冊子が学校に送られてきて、学校に届きました、関係の先生方お願いしますという形での活用が現状になっております。

 もちろん、SNS等のメディアを利用するということも、高校生のほぼ100%がスマホを持っているような時代ですので大変効果的かと思います。『HOP STEP JUMP』がこれからずっと送られてくるからには、学校としても課題だと思いますが、それをどのように活用していく、全部に行き渡るような、全生徒に行き渡るような活用方法を考えなくてはいけないのかと思っておりますが、現状はなかなか難しい状況だとお伝えいたします。

○衞藤座長 平成30年度の献血の推進に関する計画のほかの部分も含めて、御意見がありましたらお願いいたします。特にございませんか。

 それでは、本日、この計画に関して様々な御意見を頂いたと思いますし、各場所については、ある程度、この場での意見の集約がなされているように感じておりますので、事務局は、その意見を集約して修正するという作業をお願いします。その修正の結果、最終的な文言等をどのようにするのかということについては、座長の私に御一任いただくということでよろしいでしょうか。ありがとうございます。

 それでは、事務局は、本日の御意見を踏まえて献血推進計画を修正してください。ありがとうございます。そして、事務局は修正をした献血推進計画についてパブリックコメントを実施し、その結果を踏まえて血液事業部会に上程してください。よろしくお願いします。

 それでは、議論2のその他について、事務局より説明をお願いします。

○山本(隆)血液対策課長補佐 その他については、特にありません。

○衞藤座長 特にないということです。委員の皆様から、何かこの場で議論しておく必要のある御提案はございますか。

 それでは、本日、若干、時間を早く進行しておりますが、議題は以上ですので、平成29年度第2回薬事・食品衛生審議薬事分科会血液事業部会献血推進調査会を終了いたします。委員の皆様方、本日は御多忙のところ御足労いただきありがとうございました。


(了)

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