2017年8月7日　技能実習評価試験の整備等に関する専門家会議（第16回）　議事要旨

１　報告事項
（１）漁船漁業職種について
　○　前回会議で座長一任の上了承とされた漁船漁業職種について、事務局より、会議における指摘に関する検討結果について説明があった。

（２）加熱性水産加工食品製造業職種及び非加熱性水産加工食品製造業職種について
　○　前回会議で座長一任の上了承とされた加熱性水産加工食品製造業職種及び非加熱性水産加工食品製造業職種について、事務局より、会議における指摘を踏まえて修正した審査基準等について、説明があった。

２　介護職種の追加について
　○　介護職種（介護業務）を移行対象職種として技能実習評価試験及び審査基準を整備することについて、前回会議で指摘の点について、一般社団法人シルバーサービス振興会から説明があり、主として以下のような質疑が行われた。
　・　試験中止・不合格基準について、誰が、どのような場面でどのような対応をするのかを　明確化すべきとの指摘があり、判断基準を明確化し、評価者への研修を行う旨の回答があった。
　・　試験中止・不合格の判断基準については、実習生に責があるかないかによって類型化すべきとの指摘があった。
　・　介護の対象者の状態像等について指摘があり、公平な試験となるよう対象者の状態像を担保する方法について回答があった。
　・　学科試験の日本語の記載の仕方について漢字かな交じりとすべきではないかとの指摘があり、指摘を踏まえて修正する旨の回答があった。
　・　試験評価者の質の確保について質問があり、試験実施機関より、評価者向けの講習等を行っていく旨の回答があった。
　○　検討の結果、指摘事項に係る確認は座長一任の上、本会議として、当該職種の上級試験及び３号審査基準の整備について、了承された。

３　技能実習評価試験職種の３号整備について
（１）耕種農業、畜産農業職種
　○　耕種農業職種（施設園芸、畑作・野菜、果樹）、畜産農業職種（養豚、養鶏、酪農）について、上級試験及び審査基準を整備することについて、試験実施機関（全国農業会議所）及び事務局より、農業職種の概要、第３号技能実習で習得する技能レベル、関連業務の追加等について説明が行われた。
　○　主として以下のような点について議論が行われた。
　・　専門級の受検状況や試行試験について質問があり、事務局より回答があった。
　・　追加される関連業務（製造・加工作業）について質問があり、業所管省庁より、農業の六次産業化に取り組む農家の割合はまだ少ないものの徐々に増加傾向にあること、また、製造・加工作業に回る作物は、例えば青果であれば傷物や見た目など流通しにくいものを加工に当てて付加価値を付けるというもののため、時間的・量的にも制約があるとの回答があった。
　○　検討の結果、本会議として、当該職種の上級試験及び第３号審査基準の整備について了承された。

（２） カーペット製造職種について
　○　カーペット製造職種（織じゅうたん製造作業、タフテッドカーペット製造作業、ニードルパンチカーペット製造作業）について、上級試験及び審査基準を整備することについて、試験実施機関（日本カーペット工業組合）及び事務局より、カーペット製造職種の概要、第３号技能実習で習得する技能レベル、試行試験の実施結果等について説明が行われた。　○　主として以下のような点について議論が行われた。
　・　 具体的な試験実施方法や評価の判断基準について、３号技能実習で習得する技能レベルを評価するために、判断等試験の活用や学科試験によるフォローを行う等の対応をすべきとの指摘があった。
　○　次回以降、上記の点について整理の上、引き続き議論を行うこととなった。