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2022年6月9日 先進医療会議・先進医療合同会議(第111回先進医療会議、第134回先進医療技術審査部会)

〇先進医療合同会議(第111回先進医療会議、第134回先進医療技術審査部会)
 


○場所

    オンライン開催
 

○出席者



【構成員等】
五十嵐座長 横井座長代理 新井構成員 神村構成員 佐藤(典)構成員 

柴田構成員 竹内構成員 福井構成員 福田構成員 山口構成員

真田構成員 上村(夕)構成員 佐藤(雄)構成員 長瀬技術専門委員

 

【事務局】


医療課長 医療技術評価推進室長 医療課長補佐 先進・再生医療開発戦略専門官

研究開発振興課長 研究開発振興課長補佐 他

 


○議題

    1 先進医療Bに係る新規技術の科学的評価等について
          (先-1)(別紙1)



○議事



   先進医療合同会議
   16:00開会 


 
○五十嵐座長
 定刻になりましたので、ただいまから、認定臨床研究審査委員会で承認された先進医療Bに係る新規技術の科学的評価等について、「先進医療合同会議」を開催いたします。
 初めに、本日の構成員の先生方の御出席状況ですが、本日は、藤原構成員より御欠席との連絡をいただいております。藤原先生からは委任状の提出がありまして、議事決定につきましては、私、座長に一任するとされています。
 それでは、資料の確認を事務局からお願いいたします。
○先進・再生医療開発戦略専門官
 事務局でございます。本日もよろしくお願いいたします。
 頭撮りについては、ここまでとさせていただきます。
 それでは、資料の確認をさせていただきます。
 議事次第、委員名簿と続きまして、先-1「先進医療Bの新規届出技術に対する事前評価結果等について」としている1枚紙の資料がございます。こちらには別紙1がついてございます。
 資料につきましては、以上でございます。
 また、今回の先進医療合同会議におきましては、ウェブ上で行うこととさせていただいております。先生方におかれましては、本日使用いたします資料一式を事前に送付させていただいております。申請書類等については、送付させていただいた資料を閲覧していただければと存じます。御発言される先生方におかれましては、会議資料のページまたは送付のみの資料のページとあらかじめ御発言いただけますと、議事の進行上助かりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
 以上でございます。
○五十嵐座長
 ありがとうございました。
 委員の先生方は、資料等について何か問題はありませんでしょうか。よろしいですか。
 それでは、今回検討対象となる技術等に関しましては、事前に利益相反の確認をしております。その結果について事務局から御報告をお願いします。
○先進・再生医療開発戦略専門官
 事務局でございます。
 今回検討対象となる技術等に関しての利益相反については、特にございません。
 以上でございます。よろしくお願いいたします。
○五十嵐座長
 ありがとうございました。
 出席をされていらっしゃる構成員におかれましては、開示すべき利益相反はないということでよろしいでしょうか。再確認したいと思います。
(首肯する構成員あり)
○五十嵐座長
 ありがとうございます。
 では、そのようにしたいと思います。
 次に、事務局から、「先進医療Bの新規届出技術に対する事前評価結果等について」の資料が提出されております。御説明をお願いいたします。
○先進・再生医療開発戦略専門官
 それでは先、「先-1」の資料に基づいて御説明させていただきます。
 今回御審議いただきます技術は、整理番号162番、技術名は「EGFR遺伝子増幅陽性切除不能食道・胃・小腸・尿路上皮・乳がんに対するネシツムマブ療法」でございまして、適応症については、EGFR増幅陽性食道・胃・小腸・尿路上皮・乳がんでございます。係る費用につきましては、資料にお示ししたとおりでございます。
 先進医療技術審査部会における事前評価につきまして、主担当として真田構成員、副担当を上村夕香理構成員、佐藤雄一郎構成員、長瀬技術専門委員にお願いしてございまして、総評としては「適」の御評価をいただいております。
 また、先進医療会議における事前評価につきましては、山口構成員にお願いしてございまして、総評として「適」の御評価をいただいております。
 続きまして、医政局研究開発振興課より追加の御説明がございます。
○研究開発振興課長補佐
 事務局でございます。
 お手元の資料、別紙1の33ページを御覧いただけますでしょうか。こちらは様式第9号として左上に記載してございますが、先進医療を実施可能とする保険医療機関の要件として考えられるものとしてお示しさせていただいております。
 1番目、実施責任医師の要件ですが、診療科は、消化器・乳腺領域の外科もしくは内科、泌尿器科、腫瘍内科が必要。
 資格は不要。
 当該診療科の経験年数は5年以上が必要。
 当該技術の経験年数は不要。
 当該技術の経験症例数は不要となっております。
 2番目、医療機関の要件ですが、診療科は、消化器・乳腺領域の外科もしくは内科、泌尿器科のすべてを含むこと、または腫瘍内科が必要。
 実施診療科の医師数は、化学療法の経験を5年以上有する常勤医師が実施責任者または実施者に1名以上含まれているが必要。
 他診療科の医師数は不要。
 その他、医療従事者の配置は薬剤師が必要。
 病床数は100床以上が必要。
 看護配置は11対1看護以上が必要。
 当直体制は内科系医師または外科系医師1名以上、オンコール体制も可が必要。
 緊急手術の実施体制は不要。
 院内検査の24時間実施体制は必要。
 他の医療機関との連携体制は必要。
 医療機器の保守管理体制は必要。
 医療安全管理委員会の設置は必要。
 医療機関としての当該技術の実施症例数は不要。
 3番目、その他の要件ですが、頻回の実績報告は不要。
 以上でございます。
○五十嵐座長
 どうもありがとうございました。
 それでは、整理番号162につきまして審議に入りたいと思います。
 初めに、真田構成員から概要の説明と実施体制の評価をお願いいたします。
○真田構成員
 真田でございます。では、御説明をさせていただきます。
 こちら、「EGFR遺伝子増幅陽性切除不能食道・胃・小腸・尿路上皮・乳がんに対するネシツムマブのバスケット試験第II相」ということで御計画をいただいております。
 まず、こちらの背景につきましては、別紙1の「医療技術の概要」にも記されておりますけれども、資料13ページ、【別添2】という資料に記載がございます。
 EGFR遺伝子増幅陽性固形がんはおおむね予後が不良であり、がん種ごとの標準治療のみでは予後改善が不十分ということは分かっています。こちら、EGFR遺伝子増幅陽性固形がんに対して、今回の薬剤であるネシツムマブについては、現在の適応状況は、切除不能な進行・再発の扁平上皮非小細胞肺がんのみについて、EGFR増幅の有無にかかわらず適応が取られているという状況で、そのほかの適応については現在ございませんので、今回は適応外使用ということになります。ネシツムマブの有効性に関する報告は、現時点では、扁平上皮非小細胞肺がんにおいて、ゲムシタビン+シスプラチンに上乗せをしたときに、EGFR増幅陽性例では高い効果が得られ、陰性例では乏しいことが分かっているという状況でございますけれども、ほかの抗EGFR抗体薬による有効性の報告が非臨床・臨床ともにがん種横断的に複数見られているという状況がございます。
 残りの2剤は、15ページに記されておりますけれども、本邦で既承認の抗EGFR抗体薬は、ネシツムマブのほかに、セツキシマブ、パニツムマブという2剤がございます。
 今回、他のEGFR抗体薬による有効性の報告が多数ある中で、ネシツムマブを用いられた理由が、15ページに簡単に記されております。この3剤の中で、ネシツムマブは、EGFR発現細胞において抗体依存性細胞傷害(ADCC)活性を持つ点がパニツムマブに対して優れている。また、完全ヒト抗体であることから注入に伴う反応の出現頻度が低く、かつ前投与が不要であるというところがセツキシマブに対してこれも長所である。また、非臨床試験の成績で変異を獲得した細胞においてもより結合度が高い可能性が示唆されていて、その他複数の耐性機序としてのEGFR獲得変異を有する細胞においても同様の効果であったことから、今回のレジメンにおいては、セツキシマブとパニツムマブの長所をこの薬がともに持っていて、ほかの2剤不応時の耐性変異克服の可能性が示唆され、より有効性、安全性が優れることが期待される理由から、今回、ネシツムマブを選択しているという背景になります。
 次はプロトコールになりますけれども、こちらは概要図のところに表がつけてございますので、この資料10ページ及び11ページのロードマップを見ていただければお分かりをいただけると思います。
 「主な適格基準」の記載のところに、今回の予定症例は、第一段階13名、第二段階6~9名で、合わせて19~22名と書かれております。
 このデザインについては、後ほど、統計の上村夕香理先生からも恐らく詳しく御説明があるかと思います。
 今回、バスケット試験になりますので、それぞれの選択基準が別途定められているわけですけれども、現在の標準治療の成績の状況から、食道がん・小腸・尿路上皮については1レジメン以上不応・不耐の場合、胃がんについては2レジメン以上に不応・不耐の場合、また、乳がんはアントラサイクリン系・タキサン系抗腫瘍薬による治療歴がある場合に、今回のバスケット試験の適応になるということでございます。
 EGFR(増幅除く)変異や、RAS、BRAF、MAP2K、ERBB2に遺伝子異常を有するものや、HER2陽性胃・乳がんについては、HER2に対して別途治療薬がございますので、こちらについては除外されています。
 この基準を満たした症例につきましては、ネシツムマブ800mg(固定量)を1日目、8日目に投与して、15日目は休薬するという3週間ごとのプロトコールを繰り返しながら、主要評価項目につきましては、確定された奏功割合と書いてございますけれども、こちらの定義は、18ページ【別添4】に書いてございます。最良総合効果が得られたもの。CR、PRの判定においては、4週以上の効果持続期間による確定が必要であり、このCR、PRとなった症例を奏功と判定し、この割合を求めると記載がされております。
 ちょっと前後いたしますけれども、11ページのロードマップを見ていただきます。本先進医療は探索的なバスケット試験という位置づけになるかと存じますけれども、これから、有効性がある固定のがん種、または全てのがん種に見られた場合には、それに応じて次に治験をデザインされるという予定にされておられます。
 今回につきましては、この5種類のがんはバスケットですので、全て総括的に奏功割合を判定するという状況になっております。
 以上が、この治験の概要になっておりますけれども、私どもの事前評価につきましては、この資料の【別紙1】の2~4ページに記載をしてございます。
 私のところは2ページでございますけれども、実施責任医師等、医療機関、医療技術の有用性、こちらについては、全て「適」と判断をさせていただいております。
 私から照会をさせていただいた事項は、この同じ資料の6ページから、事前照会事項に対する回答2で、若干記載の整備をお願いしたところ、確認整備をお願いしたところと、体制について照会をさせていただいたところがございますけれども、いずれも適切に御修正いただいたと理解をしておりますので、いずれも「適」と判断をさせていただいております。
 総評につきましては、後ほど改めて申し上げますので、一旦お返しをいたします。
 以上です。
○五十嵐座長
 どうもありがとうございました。
 続きまして、長瀬技術専門委員から、実施体制に関する評価をお願いいたします。
○長瀬技術専門委員
 実施体制についてですけれども、資料のとおりいずれも「適」と判断いたしました。
この技術的な立場というところで、実際、この薬が先ほど御説明があったように、切除不能な進行・再発の扁平上皮非小細胞肺がんの治療薬として保険適応がなされています。ただ、保険適用についての議論では、本剤の使用によっていろいろな副作用も出る。特に低マグネシウム血症のような特徴的な副作用があり、十分な体制が整った医療機関でのみ使用可能とすべきであるとされています。             
 いただいた資料を中心にして判断しましたが、申請施設は副作用に対しても十分対応できるものと考えます。以上です。
○五十嵐座長
 どうもありがとうございます。
 続きまして、佐藤雄一郎構成員から、倫理的観点からの評価をお願いいたします。
○佐藤雄一郎構成員
 続きまして、倫理的な観点からの評価です。
 まず、本計画では被験者さんによる同意の撤回ができることになっていまして、その撤回は幾つかのバリエーションがあるのですが、一番大きな意味での撤回、つまり、これまで集めたデータも使ってくれるなというオプションがあるという説明が、説明同意文書から少し分かりにくいかと思いましたけれども、撤回する場合には医師に相談してくださいということになっていて、医師からは説明がされるであろうということと、それから、同意撤回書には、選択肢としてそのことがきちんと示されておりますので、許容できるかというふうに判断をいたしました。
 補償についても、原則としてはないことになっていますけれども、これも抗がん剤の先進医療ですので、許容できるものと判断をいたしました。
 その他の点も適切と判断をして、「適」とつけてございます。
 以上です。
○五十嵐座長
 どうもありがとうございました。
 続きまして、上村夕香理構成員から、試験実施計画書等の評価をお願いいたします。
○上村夕香理構成員
 上村でございます。
 【別紙1】の3ページ目を御確認いただければと思います。
 本試験でございますが、先ほど真田構成員より御説明がありましたとおり、EGFR遺伝子増幅陽性切除不能固形がんを対象として、ネシツムマブの有効性、安全性を探索的にPOCを評価することが目的となっております。
 また、希少フラクションを対象としており、がん種横断的に固形がんで有効性を期待できることから、この複数のがん種を含む単アーム第II相バスケット試験としての実施は適切だと考えております。
 また、単アームの第II相試験の試験デザインとして代表的なものの一つでありますSimon’ s Two-Stage designを用いております。このSimon’ s Two-Stage designでは、2つの stageに分けて大別し、1つ目のstageで一定の有効性が見られた場合に2nd stageに進むという試験デザインになっております。1st stageで事前に定めた有効性が見られなかった場合には、そこで試験中断という試験デザインになっておりますが、この試験においては、1st stageで適格例13例中2例以上の奏功例が認められれば2nd stageに進むことが計画されております。
 また、この試験におきましては、第II相の試験として一定の有効性が確認された後に、適切な開発対象等を検討した上で、薬事承認を目指した次の治験につなげる試験というふうに計画されておりますので、そういった観点からもこの探索的な試験デザインは適切であると考え、「適」という判断をしております。
 また、その他評価項目等について、事前に照会を出しておりますが、いずれも適切に御回答いただいております。
 以上になります。
○五十嵐座長
 どうもありがとうございました。
 では、真田構成員から、先進医療技術審査部会としての総合的なおまとめをお願いいたします。
○真田構成員
 では、総評でございますけれども、資料の4ページに記載をさせていただいております。
 全ての構成員の先生から、適切に修正されている、あるいは、「適」であるという判断をいただいておりますので、こちら総評としても、「適」と判断をさせていただいております。
 以上です。
○五十嵐座長
 どうもありがとうございました。
 それでは、もう一つ先進医療会議における事前評価が残っております。こちらにつきましては、山口構成員にお願いをしております。
 山口先生、評価結果等について御説明をお願いいたします。
○山口構成員
 「先-1」の【別紙1】の8ページを御覧いただけますか。
 真田構成員から、非常に分かりやすく適切な御説明をいただきましたので、くどくど申しませんが、結論は期待できる試験だと思います。
 社会的な妥当性につきましては、倫理的に問題はないと思います。
 また、普及はまだしておりません。
 効率性に関しては「やや効率的」としましたが、かなり効率的と言ってもいいかもしれません。Aに近いほうのBと判断しました。
 将来的には保険収載を行うことが妥当だと思います。
 本試験は、ネシツムマブの適正使用につながる非常に重要な試験だと思いますので、期待されるものだと思います。
 以上です。
○五十嵐座長
 どうもありがとうございました。
 それでは、御説明は以上で終わりですけれども、これまでいただきました御説明につきまして、何か御質問等がございましたら、お願いいたします。
 どうぞ、竹内先生。
○竹内構成員
 1点だけ確認ですが、第一段階で、この5つのがん種のうち、全てのがん種が登録されなければならないという理解でよろしいでしょうか。
○五十嵐座長
 真田先生、お願いします。
○真田構成員
 真田です。
 これは私からお答えしたほうがいいのか、ちょっと分からないのですけれども、今回、評価については、5種のがん種で包括的な評価がされると認識しております。最終的にはどのがん種の方が何名入るかというのが分からない状況ですけれども、そこを踏まえた上での総体的評価としての探索的評価と理解をしておりますので、場合によっては、いずれかのがん種の登録がない場合もあるかもしれませんが、そこは許容されるのではないかと考えております。
○竹内構成員
 分かりました。
 ありがとうございました。
○五十嵐座長
 そのほか、いかがでしょうか。
 福井先生、どうぞ。
○福井構成員
 細かいことで恐縮ですけれども、上村先生が説明された部分のSimon’ s Two-Stage designで、1st stageから2nd stageに進むところで13分の2の奏功例が認められればという、この13例中2例は特別な理由に則った数字なのでしょうか。もし教えていただければありがたいです。
○上村夕香理構成員
 御質問いだきまして、ありがとうございます。
 このあたりにつきましては、最終的なαエラーや検出力等を踏まえて設定しておるところでございます。13例中2例以上の奏功例が認められれば、それらエラーが事前に設定した基準を超えず問題なく適切に中間解析が実施できるように設定された数字でございます。
○福井構成員
 分かりました。ありがとうございます。
○五十嵐座長
 ほかはいかがでしょうか。
 よろしいですか。
 それでは、各先生方の評価結果どおり決定したいと思いますが、それでよろしいでしょうか。
(首肯する委員あり)
○五十嵐座長
 ありがとうございました。では、そのようにさせていただきます。
 以上をもちまして、先進医療合同会議をこれで終了させていただきます。
○先進・再生医療開発戦略専門官
 事務局でございます。
 準備が整い次第、先進医療会議を開催させていただきます。
 


〇先進医療会議(第111回先進医療会議) 



○日時

令和4年6月9日(木)16:30~

 

○場所

オンライン開催
 

○出席者



【構成員等】
五十嵐座長 横井座長代理 新井構成員 神村構成員 佐藤(典)構成員 

柴田構成員 竹内構成員 福井構成員 福田構成員 山口構成員


【事務局】
医療課長 医療技術評価推進室長 医療課長補佐 先進・再生医療開発戦略専門官

研究開発振興課長 研究開発振興課長補佐 他

 


○議題


   1 新規技術(6月受理分)の先進医療A又は先進医療Bへの振り分け
    について(案)
    (先-1)(別紙1)(別紙2)
   2 先進医療B の総括報告書に関する評価について
    (先-2)(別紙3)
   3 先進医療Bの試験終了に伴う取り下げについて
    (先-3)
   4 先進医療Aの既評価技術に係る届出事項の変更について
    (先-4)(別紙4)
   5 先進医療の保険導入等の検討について
    (先-5)(参考資料)
   6 その他   

○議事

 

先進医療会議
16:30開会

 ○五十嵐座長
それでは、準備ができましたので、ただいまから先進医療会議を開催いたします。
初めに、構成員の先生方の出欠状況につきまして御報告いたします。本日は藤原構成員から御欠席との連絡をいただいております。藤原先生からは委任状の提出がありまして、議事決定につきましては、私、座長に一任するとされています。
では、資料の確認を事務局からお願いいたします。
○先進・再生医療開発戦略専門官
事務局でございます。
頭撮りについてはここまでとさせていただきます。
それでは、まず資料の確認をさせていただきます。
議事次第、構成員名簿に続きまして、先-1「新規技術(6月受理分)の先進医療Aまたは先進医療Bへの振り分けについて(案)」という1枚紙の資料がございます。こちらには別紙1、別紙2がついてございます。
続きまして、先-2、こちらは「先進医療Bの総括報告書に関する評価について」でございますけれども、こちらには別紙3がついてございます。
続きまして、先-3「先進医療Bの試験終了に伴う取り下げについて」としている資料がございます。
続きまして、先-4「先進医療Aの既評価技術に係る届出事項の変更について」としている資料がございます。こちらには別紙4がついてございます。
最後に、先-5「先進医療の保険導入等の検討について」としている資料がございます。こちらには参考資料がついてございます。
資料につきましては以上でございます。
また、今回の先進医療会議におきましては、ウェブ上で行うこととさせていただいております。先生方におかれましては、本日使用する資料一式を事前に送付させていただいております。申請書類等につきましては、送付させていただきました資料を閲覧していただければと存じます。御発言される先生方におかれましては、会議資料のページまたは送付のみの資料のページとあらかじめ御発言いただけますと、議事の進行上大変助かりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
以上でございます。
○五十嵐座長
ありがとうございました。
委員の先生方、資料等につきましてはよろしいでしょうか。
(首肯する委員あり)
○五十嵐座長
ありがとうございます。
では、議事に入りたいと思います。
今回検討対象となる技術等に関しましては、事前に利益相反の確認をしております。その結果について、事務局から御報告をお願いいたします。
○先進・再生医療開発戦略専門官
事務局でございます。
今回検討対象となる技術等に関しての利益相反については、特にございません。
以上でございます。よろしくお願いいたします。
○五十嵐座長
ありがとうございました。
御出席されている構成員におかれましては、開示すべき利益相反についてはないということでよろしいでしょうか。
(首肯する構成員あり)
○五十嵐座長
ありがとうございます。
続きまして、「新規技術(6月受理分)の先進医療Aまたは先進医療Bへの振り分け(案)について」の資料が提出されております。本日は2件ありますので、まず1件目について、事務局から御説明をお願いいたします。
○先進・再生医療開発戦略専門官
事務局でございます。
今回、先進医療の新規届出技術について、振り分け審議をいただく技術が2件ございます。
まず1件目につきまして、「先-1」の資料に基づき御説明させていただきます。
1件目の技術は、受理番号148番、技術名は「子宮内膜胚受容期検査(ERPeak)」でございます。
適応症につきましては、胚移植を受ける不妊症患者(これまで反復して着床・妊娠に至らないものに限る)でございます。
今回、リプロダクションクリニック東京から申請がございました。係る費用につきましては、表にお示ししたとおりでございます。
続きまして、技術の概要につきまして御説明させていただきます。別紙1-1にお移りいただき、1ページ目を御覧いただければと思います。
まず初めに、(先進性)のところでございますけれども、子宮内膜が胚の着床を受け入れられる状態(すなわち受容期)にある短い期間のことを、着床の窓といい、これまでは主に病理組織学的により評価されてきたが、正確に着床の窓を捉えることは困難であったとのことでございます。近年の遺伝子解析技術の進歩によって、子宮内膜の遺伝子発現パターンを用いて、着床の窓を推測できるようになり、子宮内膜胚受容能検査が開発されたとのことでございます。
次に、(概要)でございますが、本技術は、着床の窓の期間に発現するreceptive遺伝子があるとされる時期に、エンドサクション等による内膜採取を行います。ERPeak解析結果をもとに次週以降に着床の窓に合わせた胚移植を施行し、妊娠の有無を判定するとのことでございます。
ページをおめくりいただきまして、3ページ目のところでございますが、本技術は未承認の医療機器の使用を伴う医療技術となってございます。本技術は、資料「先-1」下方の【備考】の2の(3)「未承認等の医療機器の使用又は医療機器の適応外使用を伴う医療技術であって、検査を目的とするもの」に該当するものと考えられるため、先進医療Aとして振り分け(案)を提示させていただきました。
1件目の説明は以上でございます。御審議のほどよろしくお願いいたします。
○五十嵐座長
御説明ありがとうございました。
委員の先生方から、何か御質問等はございますでしょうか。
よろしいですか。
特に御異議等ないようですので、受理番号148の技術につきましては、先進医療Aとして振り分けたいと思います。
続きまして、2件目につきまして、事務局から説明をお願いいたします。
○先進・再生医療開発戦略専門官
事務局でございます。
それでは、2件目につきまして御説明をさせていただきます。「先-1」の資料にお戻りいただけますでしょうか。
2件目の技術は、受理番号149番、技術名は「切除不能な肝門部領域胆管癌に対する生体肝移植」でございます。
適応症につきましては、「切除不能な肝門部領域胆管癌」でございます。
今回、熊本大学病院から申請がございました。
係る費用につきましては、表にお示ししたとおりでございます。
続きまして、技術の概要につきまして御説明させていただきます。別紙2-1にお移りいただき、1ページ目を御覧いただければと思います。
まず初めに、(先進性)でございますが、肝・胆道がんは、完全切除のみが治癒を期待し得る疾患であるが、とくに肝門部領域胆管癌の多くは、診断時に切除困難・不能であることが多く、切除不能症例の生命予後は極めて不良で、5年生存率は数%~10%前後に留まるとのことでございます。
また、近年、これらの患者に対し集学的治療の一環として肝移植を行うことで、飛躍的に治療成績が向上したことが欧米を中心に示されているとのことでございます。
続きまして、(概要)のところでございますが、本技術は、生体肝移植の準備が整うまでの間、腫瘍の進行を抑制するための術前治療(薬物療法または放射線療法)を少なくとも3ヶ月以上行い、その後に腫瘍マーカーの値及び画像評価で病勢の進行がないことを確認するとのことでございます。生体ドナーの評価を行い適格であった症例に、リンパ節転移及び腹膜播種を確認し、陰性の症例に対して生体肝移植を施行するとのことでございます。
ページをおめくりいただきまして3ページ目のところでございますが、本技術は、未承認の医療機器の使用を伴う医療技術ではございませんが、資料「先-1」下方の【備考】の4「医療技術の安全性、有効性等に鑑み、その実施に係り、実施環境、技術の効果等について特に重点的な観察・評価を要するものと判断されるもの」に該当すると考えられましたため、先進医療Bとしての振り分け(案)を提示させていただきました。
2件目の説明は以上でございます。御審議のほどよろしくお願いいたします。
○五十嵐座長
ありがとうございました。
ただいまの御説明につきまして、何か御質問等ございますでしょうか。
よろしいでしょうか。
それでは、特段の御異議がないようですので、受理番号149の技術につきましては、先進医療Bとして振り分けたいと思います。
次に、事務局から、「先進医療Bの総括報告書に関する評価について」の資料が提出されております。御説明をお願いいたします。
○先進・再生医療開発戦略専門官
事務局でございます。
それでは、資料「先-2」に基づいて御説明をさせていただきます。
今回、旧告示番号2番として実施されておりました「重症低血糖発作を伴うインスリン依存性糖尿病に対する脳死ドナーまたは心停止ドナーからの膵島移植」につきまして、福島県立医科大学附属病院から総括報告書の提出がございました。
まずこの技術は、重症低血糖発作を伴うインスリン依存性糖尿病が適応症となってございまして、次に、「医療技術の概要」でございますけれども、8行目から読み上げますと、本研究では、欧米で第Ⅲ相試験が行われているプロトコールを参考に、導入時に抗胸腺細胞グロブリンと抗TNFα抗体、維持はカルシニューリン阻害剤とミコフェノール酸モフェチルを用いる新規のプロトコールのもとでの、多施設共同臨床試験を行い、本プロトコールに含まれる免疫抑制剤を膵島移植に対する薬事承認申請に繋げるための科学的に評価可能なデータを収集するとのことでございました。
次に、2ページ目をおめくりいただきまして、医療技術の試験結果:[有効性の評価結果]のところでございますが、中間モニタリングの結果、主要エンドポイントである『初回移植から1年後(365日±14日後)にHbA1c値が7.4%未満であり、かつ初回移植後90日から移植後365日にかけて重症低血糖発作が消失した患者の割合は75%であったとのことでございます。
ベータ分布を事前分布として採用し、ベイズ流に達成割合の事後確率を推定し、達成割合40%を超える確率が99.9%であり、目標となった90%を超えたとのことでございます。
また、[総括]のところでございますが、重症低血糖発作を伴うインスリン依存性糖尿病に対する脳死ドナーまたは心停止ドナーからの膵島移植は、重症低血糖発作を消失させ、血糖値を安定させる治療であることが示唆された。本臨床試験は、膵島移植に関する本邦初の多施設共同臨床試験であり、この結果は、本治療が一般的に実施される上で極めて重要な意義を有すると思われるとのことでございます。
次に、「先進医療技審査部会における審議概要及び検討結果」の(2)「議事概要及び検討結果」の1ポツ目のところでございますが、有効性について、重症低血糖発作は主要評価項目の評価から改善したと結論づけられた。また、安全性も問題はなかった。実施数が少ない点には留意する必要があるが、本研究の成果をもとに2020年に保険収載され、海外で広く実施されている技術が本邦でも実施可能になったことには大きな意義があるとのことでございます。
続きまして、御担当者の評価について、御説明をさせていただきます。別紙3の3ページを御覧いただければと思います。
主担当の松山構成員からの御評価でございますけれども、有効性に関しては、A「従来の医療技術を用いるよりも、大幅に有効である」、安全性に関しては、A「問題なし」、技術的成熟度に関しては、B「当該分野を専門とし、数多くの経験を積んだ医師又は医師の指導の下であれば実施できる」、総合的なコメント欄のところでございますが、「重症低血糖発作を生じうるI型糖尿病患者さんにとって、膵島移植はその不安から逃れることができる希望である。一方、脳死ドナーまたは心停止ドナーから膵臓をご提供いただく治療である。臓器提供を承諾してくださったご本人、あるいはご家族の想いも胸に、当たり前の医療ではないことを理解したうえで、医師も治療し、患者さんにも治療を受けていただきたいとのことでございます。
続きまして、副担当の柴田構成員の御評価でございますが、有効性に関しまして、B「従来の医療技術を用いるよりも、やや有効である」、安全性に関しましては、A「問題なし」、技術的成熟度に関しましては、B「当該分野を専門とし、数多くの経験を積んだ医師又は医師の指導の下であれば実施できる」。
事務局からの説明は以上でございます。
○五十嵐座長
どうもありがとうございました。
それでは、ただいまの御説明につきまして、何か御意見、御質問がありましたら、お願いいたします。
よろしいですか。
それでは、ありがとうございました。
続きまして、事務局から、「先進医療Bの試験終了に伴う取下げについて」の資料が提出されております。御説明をお願いいたします。
○先進・再生医療開発戦略専門官
事務局でございます。
現在、申請中の先進医療Bの技術に関する取下げの申請が1件ございましたので、資料「先-3」に基づきまして、進めさせていただければと存じます。
こちらに関しまして、既に先進医療技術審査部会にて取り上げさせていただいているものでございます。
告示番号12番「自家嗅粘膜移植による脊髄再生治療」でございますけれども、こちら、取下げ理由のところでございますが、当初計画では、10例を目標症例数として見込んでいたが、交通外傷が減少傾向にある昨今の社会状況および、参加候補者の経済的負担による参加見送りなどの原因により、当初予定されていた症例登録が進まなかった。このため、研究期間の延長や関連施設へ対象患者照会を行うなどの症例収集の推進を行い、最終的に6例が登録されたが、観察期間及び試験期間の満了に伴い、研究計画書の中止規定に基づき試験を終了することとしたとのことでございます。
なお、総括報告書については、提出準備中であるとのことでございます。
また、協力医療機関の取下げにつきましても、資料にお示ししているとおりでございます。
事務局からは以上でございます。
○五十嵐座長
ありがとうございました。
ただいまの御説明につきまして、何か御意見、御質問等ございますでしょうか。
よろしいですか。
ありがとうございました。
続きまして、事務局から、「先進医療Aの既評価技術に係る届出事項の変更について」の資料が提出されております。御説明をお願いいたします。
○先進・再生医療開発戦略専門官
事務局でございます。
「先-4」の資料に従いまして進めさせていただければと存じます。
まず1「概要」でございますが、ゴーシェ病の治療薬として、経口投与治療薬であるサデルガカプセル100mgが承認されております。
サデルガカプセルの使用におきましては、CYP2D6遺伝子多型検査が必要でございます。
平成27年9月1日より、先進医療AとしてCYP2D6遺伝子多型検査(ルミネックス・ジャパン社xTAG CYP2D6 kit v3 RUO)が実施されており、このたび、検査会社の事業の中止により提供が困難となったことから、他社が提供するCYP2D6検査に変更するものということでございます。
対象となる先進医療は、告示番号12、技術は「CYP2D6遺伝子多型検査」、適応症はゴーシェ病でございます。
変更内容は、ルミネックス・ジャパン社の検査からH.U.フロンティア(SRL)社の検査に変更となりました。
別紙4-4を御覧いただけますでしょうか。こちらには、一部変更になりましたロードマップが記載されております。
変更につきまして、難病対策課から補足説明をさせていただきます。
○難病対策課
難病対策課の谷口でございます。
ゴーシェ病は指定難病の一つに指定されておりますことから、制度所管課から一言情報の補足を申し上げます。
今回、検査変更についてお諮りしております代替の「CYP2D6遺伝子多型検査」につきましては、変更前の元々のxTAGと比較いたしまして、遺伝子多型の検出域が少し狭いものとなりますが、サデルガ投与の判断に用いるに十分な検出域が確保されているという専門家の評価を得ておりますことを御報告申し上げます。
以上でございます。
○五十嵐座長
どうもありがとうございました。
それでは、何か御質問等がありましたら、お願いいたします。
どうぞ、柴田先生。
○柴田構成員
本件、変更は妥当だと思いますし、結論は問題ないと思っています。1点、手続的なことですが、先ほど表示されていました「先-4」のこの手続に関する注釈の中で、これは、地方厚生局に対して、変更提出をすればいいという手続になっているのですが、内容によってはこのような変更がかなり重く、この場で議論したほうがいいというものもあるのではないかと考える次第です。
今回、この会議に諮っていただいていますけれども、ここで、形式的な変更だということでなく、検査の本質にかかわるような変更があった場合に、それが取りこぼされないような運用になるように、事務局側で手続をそろえておいていただければと希望いたします。
以上です。
○先進・再生医療開発戦略専門官
事務局でございます。
柴田先生、貴重な御意見ありがとうございました。事務局としましても、今回の変更に関しましては、ロードマップに係る変更でございまして、このように先進医療会議で一度お諮りしたほうがいいのではないかという思いもあります。現状の運用でございますと、厚生局に届けるのみで変更がよいということになってございますので、この辺に関しましては、一度事務局で整理させていただいて、また、先進医療会議の先生方にも御相談しながら進めていきたいと思っております。
○五十嵐座長
よろしいでしょうか。
(柴田構成員、首肯する)
○五十嵐座長
ありがとうございます。
それでは、今回の変更を承認したいと思います。ありがとうございました。
次に、事務局から「先進医療の保険導入等の検討について」の資料が提出されております。御説明をお願いいたします。
○先進・再生医療開発戦略専門官
事務局でございます。
それでは、「先-5」に従って御説明をさせていただきます。
既に御案内をさせていただいておりますとおり、先進医療は、評価療養として将来的な保険導入のための評価を行うものとして位置づけられておりまして、診療報酬改定に併せて保険導入に係る検討を行うこととされております。令和4年度の診療報酬改定におきましても、既に評価された技術については、保険導入に係る検討を行っていただいたところでございます。
しかしながら、一部の技術については、保険導入に係る有効性、安全性及び普及性等の評価に必要なエビデンスの集積が十分にできていないなどの理由から、結果として長期にわたって先進医療が継続しているところがございます。
昨年12月2日に開催されました第105回先進医療会議におきまして、お一方以上の評価担当の先生から、先進医療から取り消すことが適当である旨の評価があった技術、また、会議におきまして、保険導入に向けて特別に指摘のあった技術につきましては、次回の診療報酬改定における本会議での保険導入に係る検討までに、各技術に応じた指摘事項への対応を求めることとされておりました。
2.「対応(案)」でございますけれども、今回、評価が低かったにもかかわらず、次回の診療報酬改定までにこういった指摘の内容と課題に対して対応がなされなかった場合等には、原則として先進医療告示から取り消すなどの何らかの対応を取ることとして、その旨を医療機関に伝達してはどうかという御提案でございます。
それぞれの技術の指摘内容及び対応を求める課題につきましては、次のページの表として、これまでの会議の先生方の御発言とか、評価に当たられた先生方お伺いしたものを基にお示ししてございます。
まず、告示番号1番、「高周波切除器を用いた子宮腺筋症核出術」でございます。こちらにつきましては、高周波切除器を使用する術式と使用しない術式について、どのように保険適用を目指すのか関連学会と連携して検討すべきではないかという指摘がなされております。
課題といたしまして、関連学会と連携して、当該技術の保険適用に係るロードマップについて検討することを挙げております。
次に、告示番号2番、4番、2つまとめておりますが、「陽子線治療」と「重粒子線治療」でございます。こちらにつきましては、幅広い病期に対して実施されておりますが、患者背景等を踏まえた詳細な解析に乏しく、既存治療の成績との比較が困難であるという指摘がございました。
また、適応症ごとにエビデンスを検討すべきとの指摘もございました。
課題としまして、引き続き症例集積の継続とデータの詳細な解析を行い、保険導入の可否判断に資するエビデンスを構築することを挙げております。
なお、告示番号につきましては、いずれも令和3年12月2日時点のものとなってございます。
また、参考資料につきましてですが、こちらは、12月の会議の際にお示しさせていただきましたものです。それぞれの技術の概要にかかわる資料でございます。
追加でございますが、これらの技術につきましては、会議での御指摘を踏まえまして、令和6年度診療報酬改定に至るまでに対応を取っていただくことが大切ではないかと事務局としては考えております。
また、陽子線治療、重粒子線治療に関しましては、先進医療Aで実施している範囲におきまして症例登録が少なく、研究の進まない技術においては適応症から取り消すことや、また、症例数を重ねたが、エビデンスが得られなかったものに関しましては、スタディデザイン等を含め、学会、関係医療機関にその評価方法の再検討を促したいと考えております。
事務局からは以上でございます。
○五十嵐座長
どうもありがとうございました。
これは、2年ごとにこの話題が出てまいりまして、指摘を受けてきた3つの技術に関する今後の対応について御説明をいただいたものだと思います。これにつきまして、委員の先生方、御意見、御質問がございましたら、お願いしたいと思います。
よろしいですか。
それでは、令和6年の改定予定ですけれども、それに向けて厚生労働省から関連学会あるいはこれを申請された施設等に申し入れをするということですね。要望もあると思います。
○先進・再生医療開発戦略専門官
はい。相談しながら進めていきたいと思います。
○五十嵐座長
ぜひよろしくお願いいたします。ありがとうございました。
本日の議題は、残り「その他」になっております。事務局から何かございますでしょうか。
○先進・再生医療開発戦略専門官
特にございません。
○五十嵐座長
では、構成員の先生方、何かございますでしょうか。
ありがとうございます。
本日の議題は以上ですけれども、突然のことですが、横井座長代理が今回をもって御退任になります。大変残念ですけれども、一言先生から御挨拶をお願いしたいと思います。よろしくお願いします。
○横井座長代理
横井でございます。
このたび、一身上の都合により、任期途中で大変申し訳ありませんが、本構成員を退任させていただくことにいたしました。先進医療の審議という貴重な経験をさせていただき、本当に改めてお礼申し上げます。長い期間にわたりお世話になり、ありがとうございました。
○五十嵐座長
私からも深く感謝いたします。本当にありがとうございました。
それでは、次回の開催について、事務局から御説明をお願いいたします。
○先進・再生医療開発戦略専門官
事務局でございます。
次回の開催につきましては、令和4年7月7日(木)16時からを予定しております。場所については別途御連絡させていただきたいと思います。
以上です。
○五十嵐座長
ありがとうございました。
では、これをもちまして、第111回先進医療会議を終了します。
 

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