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2020年9月3日 先進医療会議・先進医療合同会議(第90回先進医療会議、第105回先進医療技術審査部会)

○日時

令和2年9月3日(木)16:00~

 

○場所

オンライン開催
 

○出席者

【構成員等】
五十嵐座長 横井座長代理 新井構成員 柴田構成員 竹内構成員 長島構成員
福井構成員 福田構成員 藤原構成員 山口構成員 伊藤構成員 後藤構成員
飛田構成員
【事務局】
医療課長 医療技術評価推進室長 医療課長補佐 先進・再生医療開発戦略専門官 先進・再生医療迅速評価専門官
研究開発振興課長 研究開発振興課長補佐 他


○議題

 1 先進医療Bに係る新規技術の科学的評価等について
   (先-1)(別紙1)

○議事

〇先進医療合同会議(第90回先進医療会議、第105回先進医療技術審査部会)
16:00開会

○五十嵐座長
 それでは、定刻になりましたので、ただいまから、国家戦略特別区域内で実施する先進医療Bに係る新規技術の科学的評価等につきまして、「先進医療合同会議」を開催いたします。
 初めに、構成員の先生方の出席状況について御報告申し上げます。
 今日は、山本構成員が御欠席という連絡をいただいております。
 また、先進医療技術審査部会から、伊藤構成員、後藤構成員、飛田構成員に御出席いただいております。
 欠席されます構成員の先生からは委任状の提出がありまして、議事決定につきましては、私、座長に一任するとされております。
 続きまして、事務局の異動がありましたので、御紹介をお願いいたします。
○先進・再生医療迅速評価専門官
 事務局でございます。本日もよろしくお願いいたします。
 それでは、8月7日及び8月11日付の事務局の異動がございましたので、御紹介をさせていただきます。
 まず、横幕章人審議官でございます。
 井内努医療課長でございます。本日は欠席させていただいております。
 続きまして、笠松淳也研究開発振興課長でございます。
 紀平哲也薬剤管理官でございます。
 原澤朋史医療課長補佐でございます。
 どうぞよろしくお願いいたします。
○五十嵐座長
 御紹介ありがとうございました。
 では、資料の確認を事務局からお願いいたします。
○先進・再生医療迅速評価専門官
 事務局でございます。
 頭撮りについてはここまでにさせていただきます。
 それでは、資料の確認をさせていただきます。議事次第、委員名簿に続きまして、先-1「先進医療Bの新規届出技術に対する事前評価結果等について」としている一枚紙の資料がございます。こちらには別紙1がついてございます。
 資料につきましては以上でございますけれども、今回の先進医療会議におきましても、ウェブ上で行うこととさせていただいております。先生方におかれましては、本日使用する資料一式を事前に送付させていただいております。申請書類等につきましては、送付させていただいた資料を閲覧していただきますので、発言される先生方におかれましては、会議資料のページ、または送付のみの資料のページとあらかじめ御発言いただけますと議事の進行上助かりますので、よろしくお願いいたします。
 また、このウェブ会議に使用するソフトに手挙げ機能がついてございますので、発言される先生方におかれましては、そちらの機能も使っていただければと思います。
 以上でございます。
○五十嵐座長
 資料等につきましてはよろしいですか。
 それでは、今回検討対象となる技術等に関しましては、事前に利益相反の確認をしております。その結果について御報告をお願いいたします。
○先進・再生医療迅速評価専門官
 事務局でございます。
 今回検討対象となる技術等に関しての利益相反については特にございません。
 以上でございます。
○五十嵐座長
 ありがとうございました。
 そのほかの出席されている構成員におかれましては、このような事例はないということでよろしいですね。
 (首肯する構成員あり)
○五十嵐座長
 ありがとうございました。
 次に、事務局から「先進医療Bの新規届出技術に対する事前評価結果等について」の説明をお願いいたします。
○先進・再生医療迅速評価専門官
 事務局でございます。
 先-1の資料に基づきまして御説明をさせていただきます。
 今回御審議いただきます技術は、整理番号142番、技術名が「超急性期脳出血に対する遺伝子組換え活性型第VII因子投与」でございまして、適応症につきましては、発症後2時間以内の非外傷性脳出血となっております。かかる費用につきましては、資料にお示ししたとおりでございます。
 先進医療技術審査部会における事前評価につきまして、主担当を伊藤構成員、副担当を後藤構成員、飛田構成員にお願いしておりまして、総評としては「適」の御評価をいただいております。また、先進医療会議における事前評価につきましては新井構成員にお願いしてございまして、総評として「適」の御評価をいただいております。
 続きまして、医政局研究開発振興課より追加の御説明がございます。
○研究開発振興課長補佐
 事務局でございます。よろしくお願いいたします。
 お手元の資料、別紙1の一番最後の31ページ目を御覧ください。様式第9号としまして、先進医療を実施可能とする保険医療機関の要件として考えられるものをお示ししてございますので、こちらについて御説明いたします。
 1番目、実施責任医師の要件でございますけれども、診療科は脳神経内科、脳神経外科、ないしそれらに準ずる科が必要。資格としましては、日本脳卒中学会脳卒中専門医が必要。当該診療科の経験年数は5年以上が必要。当該技術の経験年数及び当該技術の経験症例数は不要となってございます。
 2番目、医療機関の要件でございますけれども、診療科は脳神経内科、脳神経外科、ないしそれらに準ずる科が必要。実施診療科の医師数は不要。他診療科の医師数も不要となってございます。
 その他医療従事者の配置としまして、薬剤師1名以上が必要。病床数は100床以上が必要。看護配置は10対1看護以上が必要。当直体制が必要で、脳神経内科、脳神経外科、ないしそれらに準ずる科の1名以上が在院または自宅待機、実施診療科医師が自宅待機の場合、病院内の他診療科の1名以上が在院となっております。
 緊急手術の実施体制は必要で、院内検査(24時間実施体制)も必要。他の医療機関との連携体制も必要で、具体的な内容としまして、24時間体制で緊急受入可能な連携が必要となってございます。
 また、医療機器の保守管理体制は必要。医療安全管理委員会の設置も必要。医療機関として当該技術の経験症例数は不要となってございます。
 32ページに進ませていただきます。
 3番目、その他の要件としまして、頻回の実績報告は不要。その他上記以外の要件についても特にありません。
 以上でございます。
○五十嵐座長
 ありがとうございました。
 それでは、先進医療技術審査部会における事前評価の結果につきまして、これから御説明をいただきたいと思います。
 初めに、主担当である伊藤構成員から、概要の説明と実施体制の評価について御説明をお願いいたします。
○伊藤構成員
 伊藤でございます。よろしくお願いいたします。
 急性期の出血治療法というのはなかなかいい治療法がない。脳梗塞は血栓溶解療法や血管内治療などがあって、それに比べるとないまま来ております。
 凝固第VII因子はビタミン系依存性のたんぱくでボリュームとしては一番大きな凝固系の因子の一つだと思っておりますが、これは活性化された因子が血管壁の障害によって内皮細胞上に現れた組織因子と複合体を形成し、一連の凝固反応が始まる。脳には組織因子が多いものですから、脳出血の増大阻止に複合体形成が重要であるということで、こういった試験については既に古くから行われたというところでございます。
 第2相として有効そうだという結果が出たのですけれども、2008年にRCTであるFAST試験の結果が報告されています。この結果がこの試験の評価を大変難しくしていると思っておりまして、副担当の後藤先生、飛田先生合わせてどうしようかと多少悩んだところがございます。
 どこをどう悩んだのかということについては、一番ぱっと見ていただいて分かるように、資料に図をつけております。この評価表の4ページに第3相試験のメインの結果を貼り付けさせていただいております。御覧いただいて分かるとおりで、今回使われます80マイクログラムというものとプラセボとの比較試験で、Modified Rankin Scaleは御存じのとおりで、6が死亡、5が重篤な障害という状況で、プラセボに比べて今回使用する用量の80マイクログラムは死亡も重篤な障害も実は多かったという結果が出て、開発が2008年の段階からストップしています。
 ただ、評価表にも書きましたけれども、80マイクログラムですと脳内出血は少なかった。一方で、動脈系の血栓塞栓症が多かったというところが分かっているわけですけれども、年齢の高い人とか、それから、脳梗塞の血栓溶解療法でもそうなのですが、発症から短い人に関しては有効性が高い。時間がたつと難しいというサブ解析がされて、結果としてサブ解析結果に基づいて新たに試験が組まれているということになります。ですので、一部の限定された範囲であれば、もしかするとこの治療法は有効かもしれないという仮説の中で試験が国際共同試験として組まれているところでございます。
 それで、飛田先生に随分細かく見ていただいて、最終的な結論として、申請者の主張に関しては、ほかの治療法がない中で、限定された形では新たな治療法が見いだせるかもしれないということで、そういったことも含めて記載をしていただいた上で試験としては可能ではないかというのが私どもの最終判断になろうかと思うところでございます。
 最後のまとめに関しては、ほかの先生方の御意見をいただいた上でまとめさせていただければと思います。
 以上でございます。
○五十嵐座長
 御説明ありがとうございました。
 続きまして、副担当をされました後藤構成員から倫理的観点からの評価をお願いいたします。
○後藤構成員
 後藤でございます。よろしくお願いいたします。
 今、御説明がありましたように、超急性期ということで本人さんの同意があまり考えられないというところが私は倫理的な観点から一番問題だと思いました。したがいまして、ほとんどのケースが代諾ということにならざるを得ない。その場合に、時間的にも発症から2時間の間に説明をし、同意も取り、対応もしなければいけないというかなり時間的に大変な中、本当に代諾をすることが可能なのかということも伺いました。その際に、運ばれていらっしゃる方が、多くの場合に発症から30分や1時間以内にはいらっしゃるということで、説明をして有効な同意を取ることも可能だということで、代諾ですので、後から転帰が良好になった方については、こういうことがあったよときちんと説明していただくということをお願いしました。
 もう一点としましては、先ほどもありましたように、プラセボでも一定の不利益が生じる。普通、プラセボだと何もないのかなと、私、素人では思うのですけれども、プラセボでも一定の不利益が生じるということで、普通の不利益についても書いていただきました。
 あと、選べないというときに、代諾でこのような形の無作為割りつけをしていいのかというのは、私はとても気になったところでございます。ただ、超急性期ということで、先ほど伊藤先生もいろいろ悩まれたということが皆様に分かっていただけると思うのですけれども、私は本当に割りつけて代諾でこのような形でいいのかということを考えましたけれども、本当に超急性期でなおかつほかの治療法がないということで、倫理的にも問題がないのではないかという判断をさせていただきました。
 以上でございます。
○五十嵐座長
 どうもありがとうございました。
 さらに続きまして、同じく副担当でいらっしゃる飛田構成員から試験実施計画書等の評価について御説明をお願いいたします。
○飛田構成員
 よろしくお願いします。飛田です。
 私の評価に関しましては、先-1の別紙の3ページから記載させていただいていますので、そちらを御覧いただければと思います。
 伊藤先生から話のありました先行研究についてですけれども、ネガティブな結果になったFAST試験及びその前に実施されていましたPh.IIbの試験の事後解析が行われ、結果が論文化されており、その事後解析の結果から、本技術の有効性が期待できるような対象がどういう集団なのか、という視点で本試験デザインの確認をいたしました。研究者は、先ほどにもありましたように、発症から本剤投与までの時間、年齢、さらには評価時期等が事後解析の結果から効果が期待できる対象と検討され、本試験の計画に反映されたとのことです。
 その中で、特に対象年齢と発症から本剤投与までの時間との関係について、本当にベネフィットのバランスが最適な集団であるかというところに悩みました。例えば、事後解析のサブグループ解析なのですが70歳以下の患者さんに対してであれば、投与までの時間が150分でも、それなりの効果が示唆されているような結果であり、本当に2時間以内の投与が実施可能であるかということと、本試験での投与対象の年齢が80歳未満で十分なのかということに関して、研究者の先生方に照会をし、回答を確認させていただきました。
 対象年齢と発症から本剤投与までの時間に関しては、事後解析の結果ですのでまだ分からない部分があるのですが、脳内出血発症2時間以内の投与が可能であれば80歳未満の患者さんにも効果が期待されることが示唆されていること、既に国際共同試験として国内外の研究者間で様々な検討がなされて、本試験計画の合意をされているという説明がありましたので、被験者の適格基準、治療計画については「適」とさせていただいています。
 そのほか、本実施計画書のほかに、参考資料として国際共同試験のオリジナルのプロトコルとその日本語訳があり、それぞれの計画書間に記載の齟齬や記載されていない内容など、軽微なものから少し大きなものまでいろいろありましたので、そういう修正に関しても指摘させていただき、修正がされましたので、いずれも「適」と判断させていただいています。
 ただし、国際共同試験のため様々な文書、書類、計画書等が存在していますので、そのバージョン管理については今後のCRBへの変更申請も含めて適切に行っていただけるような体制を構築していただくようにお願いしたいと思っています。
 以上です。
○五十嵐座長
 御説明ありがとうございました。
 では、現時点での先進医療技術審査部会としてのまとめを伊藤先生にお願いいたします。
○伊藤構成員
 これは、サブグループで実際の患者さんの発症者数、年齢ごとの発症者数や、発症から実際に投与開始するまでの時間などということについても、実施可能性についても随分質問させていただいたりもしているのですけれども、大変ウインドーが狭いので、実際に試験を開始した後に症例組入れが難しいのではないかということについて懸念はいたしますけれども、先進医療として実施して、有効性についてきちんとした評価をしていただいて、今後医療の中に取り込めるかどうかということ、データがない中では難しいと思いますので、先進医療としての実施は可能と判断いたしました。
 以上でございます。
○五十嵐座長
 ありがとうございました。
 続きまして、先進医療会議における事前評価につきまして御説明をいただきたいと思います。
 新井構成員にお願いしておりますので、よろしくお願いします。
○新井構成員
 新井でございます。
 資料の19ページに私の評価が記載されてございますので、それを御覧いただきたいと思いますが、社会的妥当性、倫理的な問題はないといたしました。
 普及度に関しては、まだ十分に普及してないということで「C」、効果に関しては「B.やや効率的」といたしました。
 保険収載の必要性ということに関しましては、今回の活性型第VII因子の使用目途は当然適応外でありますし、海外においてもその適応・効果が承認されていないということであります。したがいまして、この先進医療での治療効果の判定が最終的には保険収載を目指すことの大きな理由になりますので、そこには倫理性・科学性・信頼性を強く求められると思います。試験の実施に当たってはその点を十分留意していただきたいというのが私の希望でございます。
 総評に関しましては一応「適」といたしましたけれども、今議論がありましたように、このFAST試験の解釈をどうするかというのが大きな課題になると思っております。これは4時間以内の投与でプランニングされている試験で、結果的にプラセボとの間に差がなかったことから、結局それが理由で企業主導の開発が頓挫したというわけであります。ただ、サブ解析というか事後解析で2時間以内であればある程度有効性が見込めるのではないかということで、今回の先進医療がプランされた。しかしながら、厳密に言えばこのFASTスタディーは4時間以内の投与でプランニングされたわけですから、それを後づけで2時間で解析して、それで有効性がある程度ありそうだというのは、若干無理があるのではないかなと思うところであります。
 さらに言えば、この治療をしないとほかに治療法がないのかということを問われますと、先ほど伊藤先生がお示しになられましたように、4ページのFAST Studyの結果で、結局プラセボでもこの程度の治療結果を得られるわけでありまして、そういう意味で言うと、これをやらなければ絶対にほかに治療法がないというのは必ずしも当たらないのではないかとも思います。
 一方で、これは国際共同研究といったようなこともありますし、ある程度背景もしっかりしているということで、今回は総評としては「適」にしたということでございます。
 以上です。
○五十嵐座長
 どうも御説明ありがとうございました。
 それでは、これまでいただきました御説明につきまして、委員の先生方、何か御質問等ございますでしょうか。
 よろしいですか。それでは、評価委員の先生方の評価結果どおり決定してよろしいでしょうか。
 (首肯する構成員あり)
○五十嵐座長
 ありがとうございます。
 では、皆さんの賛同をいただきましたので、そのようにさせていただきます。
 以上をもちまして、「先進医療合同会議」を終了させていただきます。
○先進・再生医療迅速評価専門官
 事務局でございます。
 準備が整い次第、「先進医療会議」を開催させていただきます。少しお待ちいただければと思います。



第90回先進医療会議

○日時

令和2年9月3日(木)16:30~

 

○場所

オンライン開催
 

○出席者

【構成員等】
五十嵐座長 横井座長代理 新井構成員 柴田構成員 竹内構成員 長島構成員
福井構成員 福田構成員 藤原構成員 山口構成員
【事務局】
医療課長 医療技術評価推進室長 医療課長補佐 先進・再生医療開発戦略専門官 先進・再生医療迅速評価専門官
研究開発振興課長 研究開発振興課長補佐 他


○議題

 1 新規技術(8月受理分)の先進医療A又は先進医療Bへの振り分けについて(報告)
   (先-1)(別紙1)
 2 先進医療Bに係る新規技術の科学的評価等について
   (先-2)(別紙2)
 3 先進医療Bの総括報告書に関する評価について
   (先-3)(別紙3)
 4 先進医療実施医療機関からの報告について
   (先-4)(別紙4)
 5 その他

 

○五十嵐座長
 それでは、全員おそろいのようですので、ただいまから「先進医療会議」を開催いたします。
 初めに、本日の構成員の先生方の出席状況について御説明いたします。山本構成員から御欠席との連絡をいただいております。
 山本先生からは委任状の提出があり、議事決定につきましては、私、座長に一任するとされています。
 それでは、資料の確認を事務局からお願いいたします。
○先進・再生医療迅速評価専門官
 事務局でございます。
 資料の確認をさせていただきます。
 議事次第、委員名簿とございまして、先-1「先進医療の新規届出技術について」としている一枚紙がございます。こちらには別紙1がついてございます。
 次に、先-2「先進医療技術審査部会において承認された新規技術に対する事前評価結果等について」としている一枚紙がございまして、こちらには別紙2がついてございます。
 続きまして、先-3「先進医療の総括報告書に関する評価について」という資料がございまして、こちらには別紙3がついてございます。
 続きまして、先-4「先進医療実施医療機関からの報告について」としている資料がございまして、こちらには別紙4がついてございます。
 また、本日、追加の資料といたしまして、先-2「先進医療技術審査部会において承認された新規技術に対する事前評価結果等について」に関しましての資料を先生方のほうにお送りさせていただいているところでございます。
 資料につきましては以上でございます。
○五十嵐座長
 ありがとうございました。資料等につきまして、よろしいでしょうか。
 それでは、今回検討対象となる技術等に関しましては事前に利益相反の確認をしております。その結果について、事務局から説明をお願いいたします。
○先進・再生医療迅速評価専門官
 事務局でございます。
 それでは、今回検討対象となる技術等に関しての利益相反について御報告させていただきます。
 竹内構成員より、先進医療Bとして評価を行う整理番号143の技術につきまして報告がございました。竹内構成員におかれましては、検討対象技術につきまして、自施設からの申請であることから、先進医療会議運営細則第4条の規定に基づきまして、当該技術に関する検討及び事前評価に加わることができません。
 以上でございます。
○五十嵐座長
 ありがとうございました。出席されているその他の構成員におかれましては、開示すべき利益相反はないということでよろしいでしょうか。
 (首肯する構成員あり)
○五十嵐座長
 ありがとうございます。
 では、「新規技術(8月受理分)の先進医療Aまたは先進医療Bへの振り分け結果について(報告)」の資料が提出されております。事務局から御説明をお願いいたします。
○先進・再生医療迅速評価専門官
 事務局でございます。
 それでは、先-1に基づきまして御説明させていただきます。
 こちら、8月に持ち回りで御審議いただきました振り分け結果の御報告でございます。
 受理番号116番「高密度焦点式超音波療法を用いた前立腺癌局所療法」でございます。申請医療機関は東海大学付属病院でございまして、適応症として、MRI画像診断技術及び経会陰式前立腺生検により前立腺内部におけるがん局在診断が行われた限局性前立腺がん症例となってございます。費用につきましてはお示ししたとおりでございます。
 この技術につきましては、使用する医療機器に適応外使用のものが含まれておりますので、先進医療Bと提案させていただきました。持ち回りで御審議いただいた結果、先進医療Bと振り分けられたため、御報告をいたします。
 説明は以上でございます。
○五十嵐座長
 ありがとうございます。
 ただいまの説明につきまして、何か御質問、御意見はございますか。よろしいですか。
 それでは、ありがとうございました。
 続きまして、「先進医療Bに係る新規技術の科学的評価等について」の資料が提出されております。これにつきまして、事務局から説明をお願いいたします。
○先進・再生医療迅速評価専門官
 事務局でございます。
 先ほど御説明いたしましたとおり、竹内構成員は当該技術に関する検討には加わらないことになりますので、大変申し訳ありませんが、一時御退席いただきますようよろしくお願いいたします。
 (竹内構成員退席)
○先進・再生医療迅速評価専門官
 それでは、先-2の資料に基づきまして御説明をさせていただきます。
 今回御審議いただきます技術につきましては、整理番号143番「抗腫瘍自己リンパ球輸注療法」でございまして、適応症がプラチナ耐性の進行・再発子宮頸がん患者となってございます。申請医療機関につきましては慶應義塾大学病院でございまして、費用につきましては資料にお示ししたとおりでございます。
 事前評価につきましては柴田構成員に御担当いただきまして、総評としては「条件付き適」と御評価いただいております。
 事務局からの説明は以上でございます。
○五十嵐座長
 ありがとうございます。
 それでは、整理番号143の技術につきまして、事前評価を御担当された柴田構成員から、技術の内容と評価結果について御説明をお願いいたします。
○柴田構成員
 「抗腫瘍自己リンパ球輸注療法」について、評価結果を御報告いたします。
 こちらは先ほど御報告がありましたように、7月9日に部会のほうで審議されまして、先進医療として妥当との結論に至った技術で、今般、先進医療としての適格性の観点から資料先-2の別紙2の1ページのとおり評価いたしました。
 まず、技術の概要について御説明いたしますので、お手元の資料先-2の別紙2の21ページを御覧ください。
 こちらに本技術の概要が図示されておりますが、本技術はプラチナ耐性の進行・再発子宮頸がん患者を対象とした腫瘍浸潤リンパ球を用いた養子免疫療法になります。まず病巣の子宮頸がん組織を外科的に切除し、腫瘍に浸潤しているリンパ球を約4週間かけて高速大量培養し、再度体内に戻すというものになります。
 使用する薬剤等についての御説明になりますが、別紙2の2ページにお戻りください。
 輸注の際にシクロホスファミドとフルダラビンによって骨髄抑制を行うとともに、輸注しました腫瘍浸潤リンパ球を刺激するためにIL-2の投与を行うこととなっています。この腫瘍浸潤リンパ球のほかに、この際に用いられる薬剤、フルダラビン、シクロホスファミド、IL-2の製剤として、日本では承認されていませんけれども、プロロイキンを使うということになっております。また、これに加えてメスナ、フィルグラスチムが使われますが、これらが未承認薬・適応外薬になります。
 また、お手元の資料、ちょっと戻って恐縮ですが、22ページをお開きください。
 こちらに薬事承認までのロードマップが記されております。今回の先進医療で14例を対象とした先進医療Bの臨床試験を行い、その後医師主導治験を実施する予定になっております。
 有効性については、別紙2の25ページに記載がございます。米国のNIHの研究と企業による研究とがございますが、既に論文化されているものとして、海外の成績ではございますが、子宮頸がん9例に対して実施した場合の報告では、2例にCR、Complete Response、1例にPartial Responseが観察されたという結果がございます。企業の試験では27例中奏効率が44%であったという結果もプレスリリースとして出されているとの御報告がございます。
 安全性については、今回の会議資料の公表資料の中には入っておりませんが、先進医療実施届出書の中に記載がございますので、もしお手元で参照可能でしたら、参考資料の728ページをお開きください。
 今回死亡例はなかったものの、血小板減少、貧血、好中球減少、リンパ球減少などの血液毒性や、6例の感染、嘔吐4例、疲労3例、下痢2例、低酸素症2例、失神、低血圧、出血増悪、尿管閉塞が各1例見られています。また、今回の先進医療の対象ではございませんが、進行期悪性黒色腫を対象とした場合の結果として、80例中1例にシクロホスファミドに関連する心不全のため、輸注前に治療関連死されている方がいらっしゃいますし、また、TIL療法が実施された57例全例でフルダラビン、シクロホスファミドによる血小板減少、貧血、好中球減少、リンパ球減少等の血液毒性が見られています。これらは既知の事象と言えますが、その他非血液毒性として肺うっ血47%、腎障害19%、血圧低下23%、高ビリルビン血症14%、下痢12%、心毒性2%、意識障害7%、自己免疫疾患、白斑になりますが、2%見られているということです。
 長くなりましたけれども、新たな治療開発が必要なプラチナ耐性の進行・再発子宮頸がんに対する新規治療になり得る技術ですが、現時点では有効性が確立した治療ではないことと、一方で、毒性は決して軽度ではなく見られますので、臨床試験の枠組みの下で慎重に実施されるべき段階の技術と考えます。
 評価表に戻りまして、別紙2の1ページを御覧ください。
 社会的妥当性は、「倫理的問題等はない」としております。
 現時点の普及性は、まだ国内での実施経験等これからになりますので、「C.罹患率、有病率から勘案して、普及していない」としております。
 効率性と将来の保険収載の必要性については、それぞれ「やや効率的」と「将来的に保険収載を行うことが妥当」と印をつけております。ただし、後者については、先進医療実施後に行われる予定の医師主導治験の成績が良好であって、なおかつ薬事承認が取得できることが前提になりますので、この試験のみで結論を導くことはできません。
 総合判定は「条件付き適」といたしました。まず、コメントの上のほうから見ますけれども、効率性については先ほど「やや効率的」とはしましたものの、現時点では判断が困難であるので、今後のエビデンスに基づいて判断が変わり得るという状況です。有効性・安全性については、現時点では十分なエビデンスが存在しないので、あくまで研究開発段階のものと理解されるべきですが、治療開発の必要な領域への取組であることから、将来の薬事承認取得・保険収載を目指して先進医療として実施されることは許容し得ると判断いたしました。
 実施のための条件がございますので「条件付き適」としておりますが、これはあまり重大なものではないかもしれませんけれども、今般、先進医療技術審査部会の評価後に実施計画の変更の申出がなされていますので、当該変更に関する変更申請を先進医療技術審査部会のほうに諮っていただきまして、その承認がなされた後に先進医療を開始とするのが適当だと考えまして、そのような条件をつけさせていただきました。
 私からの報告は以上となります。
○五十嵐座長
 柴田先生、ありがとうございました。
 それでは、ただいまの御説明につきまして何か御意見、御質問はございますでしょうか。
 どうぞ。お願いします。
○藤原構成員
 22ページの薬事承認申請までのロードマップを見させていただくと、この治験が終了したら薬事承認申請を検討しますとなっているのですが、これは部会のときにも聞いたかもしれませんが、このIL-2製剤は日本では販売されていなくて、そういう会社さんが将来的に申請に乗ってくれるのかなというのが不安なところと、TILはテラさんが作っていますし、これは薬事承認申請というよりもオートを多分御自分の体から取ったものを使うので、薬事というよりも保険収載の技術料のほうで面倒を見ることになるのではないかと思いますけれども、出口のところがあまり深くは検討されていないままスタートされるような懸念は持ちます。
 それはコメントにすぎなくて、回答を求めるわけではなくて、これが終わってもすぐは承認申請にはならないだろうなと感じますので、そこはやっている方々にもちゃんと認識しておいてほしいなと思います。
○五十嵐座長
 コメントありがとうございます。
 ほかはいかがでしょうか。
 それでは、特に反対の意見はないようですので、構成員の評価結果どおり決定したいと思いますけれども、それでよろしいでしょうか。
 (首肯する構成員あり)
○五十嵐座長
 ありがとうございました。それでは、そのようにさせていただきます。
 竹内先生にお戻りいただいてよろしいでしょうか。竹内先生、お戻りください。
 (竹内構成員入室)
○五十嵐座長
 ありがとうございます。
 では、次に、事務局から「先進医療Bの総括報告書に関する評価について」の資料が提出されております。御説明をお願いいたします。
○先進・再生医療迅速評価専門官
 事務局でございます。
 今回、医療機関より1件の先進医療技術の総括報告書が提出されまして、先進医療技術審査部会におきまして評価が行われましたので、その評価結果について御報告をさせていただきます。
 先-3を御覧いただければと思います。
 今回、旧告示番号40番として実施されておりました「11C標識メチオニンを用いたポジトロン断層撮影による再発の診断」につきまして、北海道大学病院から総括報告書の提出がございました。
 技術の概要でございますけれども、別紙3の7ページを御覧いただければと思います。
 こちら、臨床症状、CT・MRIの画像診断から神経膠腫が疑われる患者様に対しまして、炭素11メチオニンPETという画像診断を行います。こちらを行うことによりまして、炭素11メチオニンPETの造影MRIの上乗せ効果としての有用性を検証するという技術でございます。
 試験結果でございますけれども、先-3にお戻りいただきまして、1ページ目の中ほどから[有効性の評価結果]がございますので、御説明をさせていただきます。
 主要評価項目である造影MRI検査陰性かつメチオニンPET検査陽性部位における陽性的中率につきまして、最終的な結果としては0.98ということでございました。副次評価項目である造影MRI検査で造影される部位とメチオニンPET検査陽性部位が同一であった症例の全体に対する割合は0.14、MRI検査陽性かつメチオニンPET陰性の腫瘍部位が認められる症例の割合は0.02ということで、メチオニンPET検査が実施された症例で偽陰性の割合は2%であったということでございました。
 安全性の評価結果につきましては、死亡、また副作用の発現者はなく、試験途中での中止例も認めなかったということでございます。全体での有害事象発現率は11.1%でございましたけれども、被験薬と因果関係があるとされるものはなく、副作用としては0件であったということでございました。
 続きまして、担当者の御評価について御説明をさせていただきます。別紙3の3ページ目を御覧いただければと思います。
 総括報告書に関する主担当の上村構成員からの御評価でございます。
 有効性につきましては「A.従来の医療技術を用いるよりも、大幅に有効である」。
 安全性につきましては「A.問題なし」。
 技術的成熟度につきましては「A.当該分野を専門とし、経験を積んだ医師又は医師の指導の下であれば実施できる」と御評価いただいております。
 「総合的なコメント欄」でございますけれども、造影MRIでは陰性であるが、メチオニンPETでは陽性であった方が72名中42名ということで、少なくともこの集団におきましては98%という非常に高い陽性的中率が示されているとのことでございます。一定の割合で必ずしもメチオニンPETでの上乗せ効果が期待できない患者群が存在するものの、臨床的には許容できる数字であると考えられ、また、造影MRIが陽性かつメチオニンPETが陰性のケースは極めて少ないということでございました。
 4ページ目に移りまして、「薬事未承認の医薬品等を伴う医療技術の場合、薬事承認申請の効率化に資するかどうか等についての助言欄」でございますけれども、こちらは、撮像を行うためにはオンサイトでのサイクロトロンと専用合成装置が必要となるとのことでございます。医療機器としての合成装置の性能が担保されるのであれば、早期の薬事承認に資するものと考えると御評価いただきました。
 続きまして、副担当の山中構成員の御評価でございます。有効性につきましては、「B.従来の医療技術を用いるよりも、やや有効である」と御評価いただいております。
 「コメント欄」でございますけれども、3ポツ目でございます。主解析の対象となる42例において、病理所見の結果は1例を除きまして全例が病理所見陽性の集団であったとのことでございまして、本試験の集団には病理所見陰性の集団が含まれておらず、偏りのあった集団の可能性があるとしております。
 また、5ポツ目でございますけれども、今回、登録症例につきまして、60%が主機関から、残りの32%が別の1施設からの登録であって、実質的に2施設の症例に対する結果であり、結果的に対象集団が偏っていた可能性はあるということでございます。
有望と思われる医療技術に関する結果の一般化可能性の担保のために、病理所見陰性の症例に対するメチオニンPETのパフォーマンスを評価する必要があると考えると御評価いただきました。
 続きまして、安全性は「問題なし」と御評価いただいております。
 また、技術的成熟度は「A」と御評価いただいておりまして、コメントとしまして「診療間の連携は必要である」とされております。
続きまして、6ページ目でございますけれども、有識者として御評価いただきました新井委員の御評価でございます。
 有効性につきましては、「A.従来の医療技術を用いるよりも、大幅に有効である」と御評価いただいております。コメントとしまして、「神経膠腫の診断におけるメチオニンPETのMRIへの上乗せ効果は、本研究により明確に示されたと考える。ただし、この上乗せ効果が、最終的に患者の予後にどのように反映されるのかについての検証が今後の課題と思われる」といただいております。
 安全性につきましては「A.問題なし」と御評価いただいております。
 技術的成熟度につきましては「C.当該分野を専門とし、かなりの経験を積んだ医師を中心とした体制をとっていないと実施できない」と御評価いただきまして、コメントといたしまして「放射線科または核医学診療科と脳神経外科の連携体制が必要と考える」といただいているところでございます。
 事務局からの説明は以上でございます。
○五十嵐座長
 どうもありがとうございました。
 それでは、委員の先生方、何か御質問、御意見はございますか。
 よろしいですか。大変きれいなスタディー結果だったと思います。
 それでは、どうもありがとうございました。
 続きまして、事務局から「先進医療実施医療機関からの報告について」の資料が提出されております。御説明をお願いいたします。
○先進・再生医療迅速評価専門官
 事務局でございます。
 資料先-4に基づきまして御説明をさせていただきます。
 「先進医療実施医療機関からの報告について」でございます。
 まず、「1.これまでの経緯の概要」についてでございますけれども、平成31年2月14日に行われました第82回先進医療技術審査部会におきまして、島根大学医学部附属病院で実施された先進医療B「マルチプレックス遺伝子パネル検査」に係る同意取得手順及び個人情報の取扱いに関する不適切事案についての報告がなされました。こちら、報告がなされた後に、医政局研究開発振興課からの指摘を踏まえまして、同様の事例がなかったかどうか、島根大学におきまして平成30年度に実施された先進医療実施例に対する全例調査が行われたところでございます。その結果、先進医療Aについても同意取得における不適切事案が認められたということで、第73回先進医療会議におきまして調査結果が報告されました。
 その後、保険局医療課主導で任意のヒアリングを行いながら、また、その指摘を受けて島根大学のほうで追加調査が進められ、令和元年10月10日に行われました先進医療会議におきまして、最終的な調査結果及び再発防止策に係る報告書が提出されたところでございます。
 この再発防止策につきましては、会議のほうでも御承認いただいたところでございますけれども、その際に、構成員の先生方から再発防止策の実施状況について会議後も定期的に先進医療会議に報告するべきと指摘がございました。今回、それを受けまして、先進医療再開半年後の先進医療の実施状況及び再発防止策の実行状況について島根大学のほうから報告書が提出されましたので、御確認いただければと思います。
 資料別紙4を御覧いただければと思います。
 こちらは、島根大学医学部附属病院内に設置されました先進医療管理センターにおける先進医療の再開実施状況に係る報告書でございます。
 まず1ページ目の中ほどのところからでございますけれども、当初再発防止策として定められたものとしまして6つ挙げていただいておりまして、まず、全ての職員に対する医学系研究基本講習の受講を義務化。
 スタートアップミーティングの実施の義務化及びスタートアップミーティング実施報告書や研究規定遵守宣誓書の提出の義務化。
 3番目としまして、先進医療管理センターを設置して、そのセンターによる先進医療実施前チェックの義務化及び事後モニタリングの実施。
 4番目ですけれども、一時自主的に中断していた先進医療を再開する際のリスタートアップミーティング実施の義務化。
 5番目ですけれども、「先進医療の保険請求等に係る研修会」の開催。
 最後、6番目としまして、先進医療検体検査オーダー時の判別性・視認性の改善。
 こちらの6つを再発防止策として挙げていただいたところでございます。
 2ページに移りまして、これまでの先進医療技術の再開状況を記載していただいております。幾つかの技術につきましては、令和2年度の診療報酬改定に伴いまして削除になったものもございますけれども、3ページ目の「I)再開済の技術」に記載いただいています6つの技術につきましては順次再開したということでございます。また、11番目の「S-1内服投与並びにパクリタキセル静脈内及び腹腔内投与の併用療法」につきましては、新規の届出がなされたところでございます。
 4ページは先進医療の実施状況となってございます。最初に先進医療の再開を認めた令和元年12月から令和2年6月30日までの間に計10件の先進医療を実施したということでございます。実施した全例におきまして、先進医療の実施に当たっては、チェックリストを用いて先進医療実施責任医師及び先進医療管理センターによる実施前チェックを行うとともに、この後ろに添付させていただいております確認通知シートで各部署間の情報共有を行ったということでございます。
 また、この10例については、全例で事後モニタリングを行いまして、適正に実施されているというところを確認しているところでございます。
 今後の対応方針につきましてですけれども、今回に引き続きまして、再発防止策が適切に実行されているか、島根大学から先進医療会議に定期的に報告するよう求めてはどうかという形で提案をさせていただきます。
 事務局からは以上でございます。
○五十嵐座長
 どうもありがとうございました。
 それでは、島根大学からの御報告に対して、今後の対応方針を今説明していただきましたけれども、それにつきまして何か御意見、御質問等ございますか。
 昨年10月最終的な調査結果と再発防止策の報告を戴きました。今回、その後の報告を戴きました。定期的に報告するとされていますが、「定期的」というのは、年に1回ぐらいという感じでしょうか。
○先進・再生医療迅速評価専門官
 事務局でございます。
 再開直後ということで、今回6か月たったタイミングで御報告をいただいたところでございますけれども、事務局としては、まず次のタイミングとしては再開後1年を確認させていただいて、その後、1年に1回をめどに定期的に御報告をさせていただければと考えております。
○五十嵐座長
 ありがとうございます。
 委員の先生方、いかがでしょうか。
 藤原先生、どうぞ。
○藤原構成員
 これは最初の頃にもこの会議でコメントしたかもしれませんが、先進医療管理センターというのは臨床研究センターとは別に進めていらっしゃって、本来は先進医療も臨床研究の一環なので、臨床研究センターの中でいろいろなことを教育すればいいかなとは思ったのですけれども、つくられたものは仕方がないのですが、この島根大学の事案の際には、先進医療Bで発生した事案ですけれども、後で調べ直すと、先進医療Aでもいろいろなことが起きたりした記憶がありました。
 それであれば、例えばこの保険外併用療養制度などに関しては、先進医療だけではなく医師主導治験とか患者申出療養でも保険外併用療養の運用はされているわけですし、先進医療になっていない特定臨床研究などでも同じように臨床研究としては進んでいまして、スタートアップミーティングなんていうものは、先進医療だけではなくてほかの普通の臨床試験でもやるのは普通のことなので、臨床試験全般として適切に進んでいるかどうかは別途ちゃんとモニタリングされていることはリマインドしておいてあげたいと思います。
○五十嵐座長
 大事な点だと思います。御指摘いただきましてありがとうございます。
 そのほか、いかがでしょうか。
 それでは、今後のことですけれども、事務局の対応案を本会議として了承してよろしいでしょうか。
 (首肯する構成員あり)
○五十嵐座長
 ありがとうございます。
 今日の議題は、あとは残り「その他」となっておりますけれども、何かございますでしょうか。
○先進・再生医療迅速評価専門官
 事務局でございます。
 事務局からは特段ございません。
○五十嵐座長
 構成員の先生方、いかがですか。よろしいですか。
 それでは、今日の議論はこれで終了したいと思います。
 次回の開催につきまして、事務局から説明をお願いします。
○先進・再生医療迅速評価専門官
 事務局でございます。
 次回の開催につきましては、令和2年10月8日、16時を予定しております。場所については別途御連絡をさせていただきます。
○五十嵐座長
 ありがとうございました。
 では、第90回「先進医療会議」をこれで終了いたします。御協力どうもありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(了)

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