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2019年9月6日 診療放射線技師学校養成所カリキュラム等改善検討会(第3回) 議事録

医政局医事課

○日時

令和元年9月6日(金)14:56~15:29

○場所

厚生労働省 共用第6会議室(3階)
東京都千代田区霞が関1-2-2 中央合同庁舎5号館

○出席者

井上 優介 (北里大学医学部 教授)
遠藤 啓吾 (京都医療科学大学長)
釜萢 敏 (公益社団法人日本医師会 常任理事)
北村 聖 (東京大学 名誉教授)
金高 雅輝 (医療法人社団慈恵会神戸総合医療専門学校 学科長)
熊代 正行 (公益社団法人日本診療放射線技師会 副会長
(公益社団法人大原記念倉敷中央医療機構倉敷中央病院放射線技術部技師長))
桑山 潤 (日本医療科学大学 保健医療学部 放射線学科 教授)
西山 篤 (日本医療大学 保健医療学部 診療放射線学科 教授)
本田 浩 (聖マリア学院大学 放射線医療研究部門 教授)
松尾 浩一 (東京慈恵会医科大学附属病院 放射線部 技師長)
 
 

○議題

・前回までの主な意見に対する対応と事務局調整案について
・その他

○議事

 

〇松田医事専門官 少し時間が早いのですが、皆さん、おそろいですので、始めさせていただきたいと思います。
只今より第3回「診療放射線技師学校養成所カリキュラム等改善検討会」を開催いたします。
本日は、先生方には御多忙のところ、御出席を賜り、誠にありがとうございました。
構成員の欠席等についてですが、本日、阿部構成員からは、所用により御欠席との御連絡をいただいております。
以降の議事運営につきましては、座長にお願いいたします。
よろしくお願いいたします。
〇北村座長 皆さん、こんにちは。
前回から1年ぶりになるそうで、大変時間があきまして申しわけなかったと思いますが、しっかり実のある第3回の会議にしたいと思います。
それでは、資料の確認について、事務局からお願いします。
〇医事課(板橋) それでは、資料の確認をお願いいたします。
まず、議事次第、座席表、資料1から3、参考資料1から5、不足する資料がございましたら、事務局にお申しつけください。
それでは、座長、よろしくお願いいたします。
〇北村座長 それでは、議事に入ります。
議題「前回までの主な意見に対する対応と事務局調整案について」。
そして、2つ目の議題が「その他」です。
この教育のあり方について、長いこと検討を重ねてまいりました。日本医学放射線学会、日本診療放射線技師会並びに全国診療放射線技師教育施設協議会の各関係団体において、最初は意見の隔たりが大きかったと思いますが、いろいろ水面下で調整をして、事務局においてまとめたものが、今日、出てまいりました。これについて議論していきたいと思います。
議題の1は「前回までの主な意見に対する対応と事務局調整案について」。事務局より、資料のタイトルは読み上げませんが、資料1、資料2、資料3、お手元にあると思います。それから、資料4、これについて御説明をいただいて議論をしたいと思います。
もとより、診療放射線技師を初め、医療職の教育は、非常に高度化しています。看護も、例えば、大学では、もう300校を超える状況になっていますし、御存じのように、薬剤師は6年教育の大学ですし、理学療法士、作業療法士などのリハビリ系のほうも、カリキュラム、指定規則等も変わって、長時間の教育が必要となっています。
チーム医療を行う上で、診療放射線技師も、それぞれの業種と対等にお話をする上では、しっかりとした教育が必要であるということは、論をまたないところで、皆さんの一致するところだと思います。
教育が高度化あるいは長期間になれば、当然、皆さん、負担が大きくなるわけですが、これも国民あるいは患者のためであるということであれば、それをあえて国民の負託に応えるために負担が増えるということも、皆さん、合意のところだと思っております。
むしろ、そういうところに、業界団体、医師、技師、そして、学校の先生が一体になって1つのことをまとめるということで、業界の信頼もアップするものと思います。そういうことを念頭に、今日は、ぜひ、意見をまとめたいと思っております。
それから、医学教育をやっている者として、臨床の教育のメーンは、何といっても臨床実習です。座学でどんなに教えたところで、使える人材にはなりません。医師のほうも、診療参加型臨床実習や、卒業してからの研修、2年間の必修の研修など、臨床でのトレーニングが重要視されてきています。
当然、診療放射線技師においても、座学の知識に加えて、使えるというか、そういう経験を持たせることは、非常に大事です。
それも、本物の、本当にささいなことでいいのですけれども、息吸って、はい、とめてと、それを言わせることで、学生が本当の診療に参加した気持ちになりますので、そういう診療に参加する実習を充実させるという面でも、よろしくお願いしたいと思います。
ちょっと余分なことも言いましたが、よろしくお願いします。
それでは、事務局より、資料の説明をよろしくお願いします。
〇医事課(板橋) 資料の説明をさせていただきます。
資料1から3は、お手元にございますでしょうか。
まず、資料1「前回までの主な意見への対応と事務局調整案の概要」について、説明をさせていただきます。
資料は、全体で9ページのものとなります。
1枚おめくりいただいて、2ページ目からとなります。
まず、これまでの経緯となりますが、第1回、第2回検討会を開催行わせていただいています。
第2回が平成30年9月5日に行われ、約1年が経過しています。その間、内容の煮詰めを行わせていただき、今回、第3回という運びとなっております。
現在まで検討を重ねてきましたが、日本医学放射線学会、日本診療放射線技師会、全国診療放射線技師教育施設協議会の各関係団体で意見の隔たりが大きかったため、各々からの意見を聞くことで、事務局で取りまとめを行い、調整案とさせていただきました。
3ページ目に移ります。
第1回、第2回の検討会において、構成員よりいただいた御意見をまとめさせていただいています。いただいた意見の主に単位数、教育内容についてのものがあり、また、専任教員の要件について、臨床実習及びその要件について、そして、教育上必要な機械器具、標本、模型についての意見をいただいておりました。
4ページ目です。
単位数と教育内容の実際の変更点を記載させていただいております。
主に「画像診断・技術学」の名称を改め、内容を「臨床画像学」、「実践臨床画像学」に分割し、「診療画像技術学」と「臨床画像学」を統合した教育内容としております。
また、「放射線治療技術学」に粒子線治療に関する内容を盛り込むことで、単位数の追加を行わせていただいております。
5ページ目になりますが、教育内容ごとの教育目標と単位数について変更点を記載させていただきました。単位数に変化がある教育内容が増えているを羅列させていただいております。
赤字になっている部分が、今回、追加された具体的内容になりまして、新設とする「実践臨床画像学」についても、具体的内容を記載させていただきました。
6ページ目に移ります。
こちらの内容は、第2回までの討論の中で、大方意見は、まとまっておりましたが、変更点という意味で資料として出させていただいております。
右側の第1回検討会で出させていただいた資料では、ただし書きの部分が削除されるようになっています。
事務局調整案では、現行のままということで、ただし書きの削除を行わないようにさせていただきました。
7ページ目です。
臨床実習における許容される行為について、まとめさせていただいております。
第1回の検討会資料では、基本的行為を水準I、II及びIIIとして内容を区分し例示させていただいておりました。
今回、事務局調整案としてつくらせていただいたものでは、これら水準I、II及びIIIについて、第2回の検討会後の段階で、まだまだ検討を行う必要があるとして、今回は削除する対応をとらせていただきました。
かわりに⑦番として、学生が行うことができる行為の例示及び水準について、今後、検討を重ねるとして書き加える形をとらせていただいております。
8ページ目です。
臨床実習の要件についてまとめさせていただいております。
第1回の検討会では、(1)から(4)としてまとめさせていただいており、実習指導者は診療放射線技師であり、教員の資格を有する者の他は、臨床実習指導者講習会を必須で修了することとなっています。
今回、事務局調整案とさせていただいたところでは、臨床実習指導者講習会を修了した者を配置させることが望ましいとしてまとめさせていただいています。
また、実習の指導者においては、診療放射線技師又は医師とされていたところの医師を除き、加えて、業績も要件から削除させていただいております。
9ページ目に移ります。
今回のお話の論点になりますが、求められる診療放射線技師像のほかに、関連する医療を取り巻く環境の変化から、学校養成所のカリキュラムなどについて、以下のように再考してはどうかとまとめさせていただきました。
ポツ1、2、3と分けて、論点をまとめさせていただいています。
ポツ1としては、単位数・教育内容、専任教員の要件、臨床実習における許容される行為及びその要件について、各々からの意見を受けて調整し、事務局調整案としておりますが、これで合意してはどうかという内容となります。
また、ポツ2として、臨床実習を行う施設の要件の1つとして、厚生労働省が定める基準に合った講習を修了した診療放射線技師が配置されていることが望ましいとしていますが、学校協議会と技師会の意見を加えた指針の事務局調整案について、どう考えるかご議論いただければと思います。
また、これに伴い、合意了承とする場合、公益財団法人医療研修推進財団が主催する診療放射線技師実習施設指導者等養成講習会を既に修了した者の扱いについて、どうするか、修了者として認めていくかということをご議論いただければと思います。
また、最後に教育上必要な機械器具、標本、模型について、教育内容の調整案をふまえ、学校協議会の意見を基に技師会の意見を加えて調整した事務局調整案とさせていただいていますが、これで合意してはどうかという内容となっております。
ポツ2で「厚生労働省の定める基準」と記載させていただきましたが、資料3が、今回の臨床実習指導者講習会における指針の内容を案としてまとめさせていただいたものとなります。主に医師や看護師等、他職種で行われている指導者講習会と並ぶ内容で作られたれたものとなっております。
また、資料4として出させていただいているものですが、こちらはポツ3に該当する備品関連の新旧対照表となっております。
右側が現行に書き加えられている備品関係が並べられており、左側が、今回、事務局調整案として出させていただく内容になります。
赤字になっている部分が、今回の修正の部分となります。
資料2については、要望書として3月29日に出され第1回検討会の資料としたものと、今回の事務局調整案としたものの変更部分を見比べられる資料として作成しております。
資料の説明は、以上となります。
〇北村座長 ありがとうございました。
そうしたら、資料1の9ページ目を開いていただいて、ここに、ざっくりと論点をまとめていただいています。
このポツが3つありますので、分けて議論したいと思います。
最初のポツ、教科ごとの単位数・教育内容、専任教員の要件、臨床実習における許容される行為及び要件について、資料1の最初から7ページあたりまで、ずっと提示されています。
これに関して、御意見をお願いします。賛成、反対、何でも結構です。特に修正ということがあれば、お願いします。
4ページが、メーン中のメーンになると思います。第1回で提案された言葉で、画像診断というところに、やはりいろいろ波紋がありまして、今回、実践臨床画像学ということでいかがかと。
それから、専門分野の一番上の診療画像技術学、これを診療画像技術学・臨床画像学ということで、18単位で1単位ふやすというような提案です。
よろしいでしょうか。
もとより、法律が変わるわけではないので、できること、できないことが変わるわけではないです。ただ、やはり、最初に申し上げたように、高度化あるいは機械もいろいろ増えてきていますので、やはり、単位が増えざるを得ないと思います。
あと、どこでも結構です。どうぞ、御意見をください。
特に5ページにある実践臨床画像学、これは新しい2単位ですので、いろいろ針刺し、あるいは肛門のカテーテルなども入っております。よろしいですか。
そうしたら、ポツの1つ目、教科ごとの単位数・教育内容、専任教員の要件の、臨床実習における許容される行為及びその要件について、各々からの意見を受けて調整した、この事務局案というのが出てきておりますが、これで合意をいただけるということでよろしいでしょうか。
では、ありがとうございました。
今度は、2つ目の論点にいきます。
臨床実習を行う施設の要件として、厚生労働省の定める基準に合った講習を修了した診療放射線技師が配置されていることが望ましいとしています。
学校協議会と技師会の意見を加えた事務局案について、これも認めていただければと思っております。
もし、これで合意をいただけるとすれば、今度は、公益財団法人医療研修推進財団が主催する診療放射線技師実習施設指導者等養成講習会、先ほど3日間と聞きましたが、これを既に修了した人も、この講習を修了者として扱っていただいていいのではないかと。
ハラスメントの教育が抜けているように聞いていますが、それは、また、何らかで情報をお渡し願えたらと思いますが、この2つ目のポツについて、御意見あるいは修正案等ございますでしょうか。
お願いします。
〇熊代構成員 座長の御説明に対して、特に修正案はございませんけれども、少し補足させていただきたいと思います。
現在、公益財団法人医療研修推進財団はPMETと呼んでおりますけれども、この研修は、平成8年から開始されておりまして、現在で約3,200名程度の方が受講されております。
これをベースにして、現在も継続して実施しております。実は、今日も技師会の事務所で開催しておりまして、1回につき約70名程度、年4回開催しております。約250名から300名程度毎年輩出しているところでございます。
このまま推移していきますと、今後、この改正案が実施されるころには、恐らく4,000名、5,000名の受講者が誕生する見込みでございますので、ぜひ、これまでPMETの受講した研修者を要件の対象者として認めていただきたいと思います。
それから、先ほど、ハラスメントのお話が出ましたけれども、今日の参考資料5をご覧いただきたいのですけれども、参考資料5の8番のカリキュラムというところで、合計で1,170分という講義を行うわけですけれども、その中に(3)番「医療経営における診療放射線技師の役割」は90分。それから(8)番の「医療人に必要なマナーとその指導法について」という項目の中で、倫理面であるとか、ハラスメントも含めて、項目には表書きにはしていませんけれども、担当の講師が講義をしていると伺っておりますので、これまでの講義も一応そういう形でやっているというところで、ぜひ、これまでの講習修了者を認めていただきたいということをお願いしたいと思います。
以上でございます。
〇北村座長 何か御意見ございますでしょうか。
資料3が厚生労働省の定める指導者養成研修会の概略で、これは、もちろんこれからのものを指していますが、ほぼ、それにのっとったものがPMETでやっているということでございます。
医師の臨床研修指導者講習会というのは、厚生労働省の定める基準にのっとってやると、修了者は修了書をもらうのですが、局長の印影を押したものなっています。
今のPMETのは、まだ押していないのですね。
〇熊代構成員 押していると思います。
〇北村座長 押してある、そうしたら、だめというわけにはいかないではないですか。ということです。よろしいでしょうか。
では、この2つ目のポツも、少し文章が長いですが、厚生労働省の定める基準に合った講習を修了した診療放射線技師が配置されていることが望ましい。いずれ、この望ましいというのは、かなり強い言葉に置きかわるといいなと思いますが、この中にPMETが主催する講習会を修了した者、既に3,200人いらっしゃるということですが、この方も含まれるということで、よろしいでしょうか。
ありがとうございます。
3つ目のポツ、教育上必要な機械器具、標本、模型について、事務局の案が出ています。随分削除もありますし、現代風なものに関しては、また、そろえなければいけないと思いますが、これでよろしいでしょうか。特に学校の先生方、遠藤先生、これでよろしいですか。
〇遠藤構成員 ええ、これも随分検討してまいりまして、学校側、技師会側と合意した案でございまして、ほぼ、これでいいと思っております。
〇北村座長 金高先生、よろしいですか。
〇金高構成員 はい。
〇北村座長 あとは、桑山先生、大丈夫ですか。
〇桑山構成員 はい。
〇北村座長 むちゃくちゃ高いものというのは、ないのでしょう。何億円もするような。
〇桑山構成員 一部CTは高いです。エックス線CT等エックス線の機器は、やはり高額ではございますが、どうしても学内の教育では必要なものですので、合意ということになっております。
〇北村座長 ありがとうございます。
では、主に資料4ですが、これもこの検討会の合意事項ということで、よろしいでしょうか。
ありがとうございます。
事務局が整理していただいた論点は、この3つです。3つとも御同意がいただけたということで、今後、これに基づいて整理をしていただいて、固まったものをつくり、できれば、今年度内に、もう一回固めたものを決めて、もちろん来年の4月は無理ですけれども、21年、それも無理かな、22年の入学生あたりから適用になる感じになるのですかね、事務局、今後のことを少し教えてください。
〇松田医事専門官 今後の流れとしましては、今回、この検討会の報告書をまとめさせていただいて、その後、必要な省令改正の手続を踏みたいと思っております。
ただ、カリキュラム内容の改正になりますので、ある程度の周知期間を設けなければならないと思います。その点については、1年半から2年程度を目処とするスケジュール感だと思っています。順当にいけば2022年の年度になろうかと考えております。
〇北村座長 もちろん予定ですけれども、最速で2022年の入学者から、今日、合意いただいたルールで教育される。もちろん、先取りしてやっていただく分には、全然構わないのですけれども、ということになる予定です。あくまでも予定です。法律もちゃんと通してもらわないといけない。省令も通してもらうということもあります。
もう一つの議題「その他」というのがあるのですが、特に用意したものはございませんが、何かありますでしょうか。
お願いします。
〇本田構成員 これは、板橋さんからも説明を受けて、特に問題ない、大変御苦労なさって全体を作っていただいて、大変感謝しております。
1点確認だけです。資料2の3ページ、診療画像技術学・臨床画像学の最後の文章ですが「撮影に必要な知識・技術、画像処理・画像解析」云々というのがあって、最後に「について学習する」ということがございます。
この「撮影に必要な」というのは、知識・技術から緊急対応を要する画像所見まで全てにかかるという理解でよろしいですね。
つまり、あくまでも診療放射線技師が撮影に必要な知識として、あるいは技術として、これらのことを学ぶと、学習するという理解のもとに了解しておりますので、その確認でございます。
〇北村座長 事務局、お願いします。
〇医事課(板橋) 先生のおっしゃるとおりで、撮影に必要な知識技術として学ぶがかかる範囲は、知識・技術から緊急対応を要する画像所見までとなっております。
〇北村座長 1年前になりますが、私もそう理解しております。きれいなというか、判読できる画像をつくるための知識だということで理解しています。
そのほかに、御意見とか御発言はありますでしょうか。
よろしいでしょうか。まだ、30分たっていないのですけれども。
〇熊代構成員 座長、今後について発言させていただいてよろしいでしょうか。
〇北村座長 はい、お願いします。
〇熊代構成員 昨年の3月29日に協議会と技師会の合同案を出させていただいたときに、臨床実習の基本的な行為の水準としてI、II及びIIIと3つに分けた水準を出させていただきましたが、今回は、これについては検討されませんでしたので、今後の課題として、これについても、今後は進めていく必要があるのではないかということを提案させて頂きます。
そして、放射線医療というのは、他の先進医療技術と同様に、日進月歩です。特に、そういった技術の卒後教育も必要ですが、基礎教育として、養成教育の中にも、そういった新しい技術もどんどん取り入れて行く必要があると思いますので、今後は、見直す期間をもう少し短くしていって、10年、20年ではなくて、5年程度が望ましいのではないかということを少し提案させていただきたいと思います。
よろしくお願いします。
〇北村座長 ありがとうございました。
まさに、そのとおりと思います。水準I、IIとか、医学のほうでも決めているのですが、最初に申し上げたように、学生にとって重要なのは、参加することです。そんなに危険なこととか、法律に触れることを、阻却するようなことに参加する必要はないです。
ただ、息とめて、はいっという、それだけでも本物であるということが大事なのです。あるいは、本当の患者さんのパジャマのボタンを外してあげて、これでボタンは映りませんよと言ってあげることが大事なので、見学と、そうではない、ちょっとでも実際に参加するのでは随分違います。一応、議事録に正統的周辺参加というものなので、残しておいてください。ちゃんと理論がある話ですので。
そのときは、もちろん患者さんの安全が一番です。安全が確保された本物をやらせるという、ぜひ、それは御検討を願って、決して法律に触れるようなことをやらせようということではないです。
2つ目のことも、そのとおりで、日進月歩です。特に、この業界は、医学の中でも日進月歩ですし、今、国を挙げてAIを中心とした科学立国を目指している中でも、放射線あるいは画像診断の領域は、まさに、その渦中の真ん中にあると思います。
教育も10年刻みでは絶対に遅いと思いますので、むしろ柔軟に決めるよりも先に、それ以上のことを教えていっていただいたほうがいいとは思いますけれども、こういうルールを待っていたら、常に後手後手ですから、先手先手に新しいことを教えていただいてもいいとは思います。余りうかつには言えないです。ただ、そういうのが大事だと思います。
どうぞ。
〇遠藤構成員 この新しいカリキュラム案が決まったときに、何年入学生から適用するかという問題ですけれども、今が2019年ですね。2021年の4月入学生からと思っていたのですけれども、先ほど2022年入学生からと言われていましたけれども、やはり、それほど時間は必要なのですか、どうなのですか。
〇松田医事専門官 必要な省令改正の手続等の準備等もありますので、順当にいって2022年目処ということで。詳細は、確認をさせていただいて、次回の報告書にまとめさせていただきたいと思っております。
〇北村座長 もちろん、先取りするのは、全然構いませんので。
ほかに、御発言はないですか。
それでは、非常に短い時間でしたけれども、本当に合意が得られたということで、有意義な会だったと思います。
本日は、どうもありがとうございました。

 

(了)
<厚生労働省医政局医事課医事係>

(代表) 03(5253)1111(内線2568)
(直通) 03(3595)2196

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