ホーム> 政策について> 審議会・研究会等> 中央社会保険医療協議会(中央社会保険医療協議会診療報酬改定結果検証部会)> 中央社会保険医療協議会 診療報酬改定結果検証部会 第51回議事録(2017年2月22日)




2017年2月22日 中央社会保険医療協議会 診療報酬改定結果検証部会 第51回議事録

○日時

平成29年2月22日(水)9:00~9:11


○場所

厚生労働省講堂(低層棟2階)


○出席者

松原由美部会長 西村万里子部会長代理 田辺国昭委員 印南一路委員 野口晴子委員 荒井耕委員
<事務局>
鈴木保険局長 谷内審議官 濱谷審議官 迫井医療課長 眞鍋医療課企画官
矢田貝保険医療企画調査室長 中山薬剤管理官 小椋歯科医療管理官 他

○議題

○平成28年度診療報酬改定の結果検証に係る特別調査(平成28年度調査)の報告書案について

○議事

○松原部会長

 ただいまより、第51回「診療報酬改定結果検証部会」を開催いたします。

 まず、委員の出欠状況について報告します。

 本日は、全員が御出席です。

 それでは議事に入らせていただきます。

 本日は「○ 平成28年度診療報酬改定の結果検証に係る特別調査(平成28年度調査)の報告書案について」を議題といたします。

 平成28年度に実施しました特別調査項目5項目のうち1つの後発医薬品の調査につきまして、このたび調査結果の報告書案が作成されました。まずは当報告書案の作成において公益委員の皆様には短い期間で内容を御確認いただきましたことをこの場をかりて厚く御礼申し上げます。

 当報告書案の内容について御議論いただき、最終的な検証部会の報告書として取りまとめたいと思います。

 それでは事務局より資料の説明をお願いいたします。

○矢田貝保険医療企画調査室長

 それでは、まず資料でございますが、お手元の検‐1が調査の概要、検‐2‐1が調査結果の概要でございます。

 検‐2‐2が報告書案の全体版でございます。

 検‐2‐2の参考は主な改正内容の抜粋になってございます。

 それでは、検‐1から御説明させていただきますが、今年度の結果検証調査につきましては、ここに掲げてございます5項目について調査を実施しておりますが、本日は(5)の後発医薬品の使用促進策の影響及び実施状況調査について結果を御報告させていただきたいと思います。

 調査結果でございますが、2の2が全体版でございますが、検‐2‐1に基づいて御説明をさせていただきます。

 なお、従前まで調査結果の報告につきましては、まず数値のみの速報値というものをお示しして、その後に分析結果を加えました本報告ということで2段階で報告しておりましたが、今回より分析結果も含めましたものを最初に報告するというように前倒しで実施をしてございます。

 ただし、それぞれの調査項目の最後に自由記述欄というものがございまして、その集計には時間がかかるため、自由記述部分について整理したもののみ追加報告という形でさせていただきたいと考えてございます。

 それでは検‐2‐1で御説明させていただきます。

 スライド1ページ目でございますが、調査結果の概要でございます。

 2ページ目、調査の概要でございます。

 2ページ目は、調査対象は、保険薬局、診療所、病院、医師と患者調査でございますが、患者調査につきましては、今回の調査から窓口でお配りしての郵送での調査に加えまして、インターネットを活用した調査も実施しているところでございます。それぞれの有効回答率は記載のとおりでございます。

 「1保険薬局調査」の結果でございます。3ページでございます。

 まず平成2810月時点の後発医薬品調剤体制加算の算定状況でございます。

 加算2は、調剤数量の割合が75%以上という割合で取れたものが30.3%、加算の1、これは調剤数量の割合が65%以上というハードルでございますが、それが34.2%というものでございました。改定の前後で比較いたしますと3ページの下の表になりますが、従前の体制加算に、これはハードルが65%でございましたが、これが新しい加算2はハードルが75%に10%上がりましたが、その10%上がったものに対応されたところが65.3%という見方になります。

 また、従前の体制加算1、これはハードルが55%でございましたが、新しい基準では65%に上がっております。その10%上がったものについてこられたというのが71.%、さらにその上の加算を取っているものが11.9%あるという結果になってございます。

 次に4ページでございますが、これは1週間の取り扱い処方箋に記載された医薬品の中の内訳でございます。

 まず、1の一般名で処方された医薬品の品目数でございますが、割合としましては、前回調査の24.8%から31,1%に今回上がっておりますので、「一般名処方」の割合がふえているという状況にございます。また、平成28年改定で後発薬品名で処方され、変更不可とする場合には理由を記載するように改定でルールが変わりましたが、その結果といたしまして12番でございますが、前回調査2.2%であったものが、今回は1.0%ということで減少をしている結果になってございます。

 スライドの5ページ目、保険薬局結果の3でございます。

 一般名で処方された医薬品について後発医薬品を調剤した割合は、77.4%という結果になってございまして、例年上がってきているという状況でございます。

 スライドの6ページ、調査結果4でございますが、後発医薬品名で処方された医薬品における変更不可の状況でございますが、今回7%ということで前年度よりも減っている結果になってございます。

 スライドの7ページ、保険結果の5でございますが、後発医薬品に対する考えとして「積極的に取り組んでいる」というところの割合が70.6%ということで、年々その割合は上がってきている状況にございます。

 スライドの8ページ、後発医薬品を余り積極的に調剤していない場合の理由でございますが、「患者が先発医薬品を希望するから」が59.2%で最も多く、次いで「後発医薬品の品質に疑問がある」などとなってございます。

 スライドの9ページ、調査結果7でございますが。後発医薬品を積極的に調剤していない医薬品の種類としては、抗悪性腫瘍剤、精神神経用剤が多いという結果になってございます。

 スライドの結果の10ページ「1保険薬局調査」の結果8でございます。

 後発医薬品を積極的に調剤していない患者の特徴といたしましては、「後発医薬品を使用していたが、先発への変更を希望した」が68.9%、「初回の受付時に後発希望医薬品を希望しなかった」が65.9%。「複数回にわたり後発医薬品への変更を説明したが、後発医薬品への変更を希望しなかった患者」が61.2%という結果でございました。

 続きまして、医療機関調査の結果でございます。スライドの11ページからでございます。

医療機関の結果1でございます。後発医薬品使用体制加算の算定状況でございます。

 新しい改定後では、加算1が70%、加算2が60%、加算3が50%という指標でございますが、その算定の状況は、有床診療所で加算を取っているところが11.4%、それぞれ1、2、3で、9.1%、2.3%、0%と。病院では全体で23.1%、加算1が16.3%、加算2が3.9%、加算3が2.9%という結果でございました。

 また、スライドの12ページ、医療機関の結果の2でございます。

 外来後発医薬品使用体制加算、これは平成28年度改定で新設されたものでございますが、院内処方を行っている診療所における外来後発医薬品加算の算定状況、加算1は70%という指標でございますが、これは20.1%、加算2が60%という指標でございますが、これが3.5%という結果になってございます。

13ページ、医療機関結果の3でございます。

 入院患者に対する後発医薬品の使用状況について「後発医薬品を積極的に処方する」という有床診療所が15.9%、病院で41.8%というもので、その下にDPC対象病院、準備病院と数字が載っていますが、そこが高くなっているという結果でございました。

 スライドの14ページ目、医療機関の結果4でございます。

 <先発医薬品の銘柄指定>をして変更不可とする理由といたしましては、「患者からの希望があるから」というのが最も多く、次いで「後発医薬品の品質(効果や副作用を含む)に疑問があるから」という結果でございました。

 スライド15、結果の5でございますが、<後発医薬品の銘柄指定>をして変更不可にする理由でございますが、「後発医薬品の中でより信頼できるものを選択して処方すべきと考えているから」が最も多く、次いで「患者から希望があったから」という結果でございました。

 スライド16、結果の6でございますが、「一般名処方」による処方箋を発行しているという医師の割合でございますが、前回調査と比較しまして診療所の医師、また病院の医師、それぞれその割合が上がっているという状況でございました。

 スライド17からが、患者調査の結果でございます。

17ページの左側の数値は「いくら安くなるかに関わらず、使用したい」という方が全体で17%、「少しでも安くなるのであれば、使用したい」という方が45%。一方で、「いくら安くなっても使用したくない」という方は12%という結果でございました。右側は同様の「WEB調査」の結果を参考に載せてございます。

 おめくりいただきますと、その年次の経過が書いてございまして、平成28年度調査は「安くならなくても使用したい」という方は分けておりますが、それも含めまして「少しでも安くなるのであれば使用したい」という方の割合を年次で見てみますとその割合は上がってきているという結果になってございます。

 スライド19で、いくら安くなっても使用したくない理由ということを患者様に問いましたところ、「ジェネリック医薬品の効き目や副作用に不安があるから」が72%、次いで「使い慣れたものがいいから」が37%という結果でございました。

 最後に20ページでその効き目や副作用に不安を感じたきっかけというものも調査してございます。「効き目が悪くなったことがある」、次いで「副作用が出たことがある」という回答がございました。

 調査概要については、以上でございます。

○松原部会長

 どうもありがとうございました。

 事務局からの説明につきまして、御意見等ありましたら、どうぞ。

 御意見等がないようでしたら、報告書案について当部会で同意を得られたものとして私から総会に報告することとしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

 それでは、本日のこれまでとしたいと思います。

 次回の日程につきましては、追って事務局より連絡いたしますので、よろしくお願いいたします。

 本日は、これにて閉会いたします。どうもありがとうございました。

○眞鍋医療課企画官

 ありがとうございました。

 続きまして、総会でございますけれども、準備ができ次第、お願いをしたいと思います。


(了)
<照会先>

保険局医療課企画法令第1係

代表: 03-5253-1111(内線)3288

ホーム> 政策について> 審議会・研究会等> 中央社会保険医療協議会(中央社会保険医療協議会診療報酬改定結果検証部会)> 中央社会保険医療協議会 診療報酬改定結果検証部会 第51回議事録(2017年2月22日)

ページの先頭へ戻る