2017年1月27日　薬事・食品衛生審議会総会 議事録

○総務課長　ただいまより、「薬事・食品衛生審議会総会」を開催させていただきます。私は、医薬・生活衛生局総務課長の辺見と申します。どうぞよろしくお願いいたします。

　当審議会については、平成29年１月24日で全ての委員の任期が満了しているところです。本日は、これまでの慣例に従い、任期に合わせて総会を開催させていただき、会長を選出することといたしております。本日の会議で会長が選出されるまでの間、司会を務め、議事を進めさせていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。薬事・食品衛生審議会については、薬事・食品衛生審議会令において、委員30名以内と定められております。今回、30名の方の任命が行われ、委員として御参画を頂くこととなったところです。本日は、委員数30名のうち現時点で19名の御出席を頂いておりますので、定足数に達しておりますことを御報告申しあげます。

　資料の確認をさせていただきます。本日、席上の座席表、議事次第、委員名簿、資料１～３、また、併せて置かせていただいております封筒の中に、委員の辞令が入っております。これらを配布させていただいているところです。不足などがありましたら、事務方のほうにお申し付けいただければ幸いです。

　初めに、武田医薬・生活衛生局長から御挨拶を申し上げます。

○医薬・生活衛生局長　医薬・生活衛生局長の武田でございます。初めに、委員の皆様方には、本日は大変お忙しい中御出席を頂きまして、また、今回、快く委員をお引受けいただき、この場をお借りいたしまして厚く御礼を申し上げます。ありがとうございます。

　開始に当たりまして、一言御挨拶を申し上げたいと思います。近年、国民の健康に対する意識の高まりなどを背景に、医薬品や食品の安全性などに対する国民の関心はますます高まっております。同時に、少子・高齢化の進行、再生医療等の科学技術の進歩など、行政を取り巻く環境も変化を続けております。安全で優れた医薬品等の迅速かつ安定した供給や食品の安全確保などは、国民の健やかな生活と健康を守る上で非常に重要であり、本審議会が担っている役割は極めて大きなものであります。

　医薬品・医療機器・再生医療等製品の分野におきましては、昨年度から先駆け、審査指定制度を開始いたしました。これは一定の要件を満たす画期的な新薬と指定し、薬事承認に関する相談・審査における優先的な取扱いを行うものであります。この制度の対象は、世界に先駆けて日本で申請される予定の製品としておりまして、日本発の革新的な医薬品等の実用化促進が期待をされているところでございます。

　また、医療機器の分野における今後の取組といたしましては、機器のライフサイクルに合わせた評価を導入することで、革新的な医療機器の早期承認を行う制度、使用済みの単回使用医療機器を収集し、再製造を行う仕組みの導入、こういったことがございまして、これらを着実に進めてまいりたいと思います。

　続きまして、食品安全に関する分野でございますが、国民の健康を守ることを最優先に、食品安全委員会などの関係行政機関と連携しながら、科学的根拠に基づき、食品等に係る基準値の設定、国内流通食品の監視・指導、輸入食品に係る安全性確保に向けた取組などを進めてまいります。特に、食品の衛生管理対策につきましては、衛生管理手法であるHACCPの普及・推進とともに、食品衛生管理の国際標準化に関する検討会の最終取りまとめに基づき、HACCPの制度化に向けての詳細設計を進めてまいります。また、器具及び容器包装につきましては、国際的にも導入が進められているポジティブリスト制度も含め、安全性を高めるための仕組みについて検討を進めてまいります。

　委員の皆様におかれましては、それぞれの専門分野における最新の科学的知見や豊かな御経験を基に、厳正な御審議を頂きまして、薬事・食品衛生審議会に対します国民の厚い信頼に応えていただきますよう、お願い申し上げる次第でございます。簡単ではございますが、私の御挨拶とさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。

○総務課長　続きまして、委員の方々を、お手元の委員名簿に沿って御紹介申し上げます。穐山浩委員、荒井保明委員です。五十嵐隆委員と五十君靜信委員は御欠席です。板倉ゆか子委員、遠藤容子委員です。大澤真木子委員と大前和幸委員は御欠席です。苅田香苗委員、川西徹委員、木津純子委員、清田浩委員、倉根一郎委員です。次の真田弘美委員は御欠席です。下田実委員、鈴木勉委員です。鈴木洋史委員と滝川一委員は御欠席です。田島優子委員です。寺本民生委員は御欠席です。中川俊男委員、橋田充委員です。橋本恵美子委員と半田誠委員は御欠席です。二村睦子委員、松井陽委員、村田勝敬委員、毛利資郎委員、望月眞弓委員、若林敬二委員です。ただいま田島委員が御到着されましたので、本日の出席は20名となりますことを御報告させていただきます。

　続いて、事務局の職員を紹介させていただきます。武田医薬・生活衛生局長、森大臣官房審議官、北島生活衛生・食品安全部長、橋本大臣官房審議官については、別の公務のため欠席させていただいているところです。以上です。

　ただいまから、会長の選出をお願いしたいと思います。薬事・食品衛生審議会令第５条第１項によりますと、委員の互選によって選出するとされているところですが、いかがいたしましょうか。

○松井委員　会長といたしまして、橋田充委員に引き続きお務めいただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

                                     ( 拍手)

○総務課長　ただいま、松井委員から橋田委員の御推薦を頂きました。皆様から拍手も頂いたところです。皆様から御賛同を頂いたものと認めまして、会長に橋田先生が互選されたところです。橋田委員、会長席にお移り願います。

                          ( 橋田委員、会長席に移動)

○総務課長　橋田会長から、一言御挨拶と以後の進行をお願い申し上げます。

○橋田会長　橋田でございます。ただいまは会長に御推薦を賜りまして、改めて身の引き締まる思いをいたしております。本審議会は、先ほど武田局長のお話にもございましたように、医薬品・食品などの製造販売承認の審査あるいは安全性評価などを行い、また、関連する制度について議論をし、これらを通じて国民の皆様の日常生活に一番近いところで健康を支え、あるいは安心・安全な生活を提供するという非常に重要な役割・責任を担っております。委員の先生方は、それぞれの御専門の分野で学識経験を積まれ、私は薬学で製剤学・薬物動態学を専門として、それぞれの立場から役割を担っているわけでございますが、会長職を務めさせていただきました２年間の社会の動きを振り返りますと、審議会の責任はますます重くなっていると感じております。その意味で２年間の経験をいかし、更に充実した審議が行われますよう、審議会の運用に務めていきたいと思っております。改めまして、微力ではございますが、本職責を精一杯果たしていきたいと考えております。皆様、どうぞよろしくお願い申し上げます。

　それでは、これから議事に入らせていただきます。会長代理の選出ですが、薬事・食品衛生審議会令第５条第３項によりますと、あらかじめ指名すると定めておりますので、私は村田勝敬委員にお願いしたいと思いますが、いかがですか。

                                     ( 拍手)

○橋田会長　ありがとうございます。村田委員、よろしいですか。

○村田委員　承知しました。

○橋田会長　それでは、よろしくお願いします。会長代理には村田委員にお願いをしたいと思います。村田委員、会長代理席にお移りをお願いします。

                          ( 村田委員、会長代理席へ移動)

○橋田会長　続きまして、各委員が所属される分科会について、事務局より説明をお願いします。

○総務課長　薬事・食品衛生審議会令第６条第１項により、当審議会には薬事分科会と食品衛生分科会を置くこととなっております。また、同条第２項により、それぞれの分科会の所属については、厚生労働大臣が指名することとされております。各委員のお手元にお配りしております辞令等、委員名簿にも記載しております分科会が、各委員の所属される分科会となりますので、御確認をお願いします。

○橋田会長　御確認はよろしいですか。それでは、これで本日の議事は終了とします。この後、薬事分科会及び食品衛生分科会の開催となりますが、具体的手順について事務局より説明をお願いします。

○総務課長　資料の束の下のほうにお配りしております「薬事・食品衛生審議会総会後の流れ」という一枚紙がありますので、御覧いただきたいと思います。これから薬事分科会はこのままこの部屋で引き続き、食品衛生分科会は、少し時間が空きますが、16時15分を目途にこの場所でそれぞれの分科会を開催することとしております。分科会長及び分科会長代理の選出等を行うこととなっておりますので、よろしくお願いします。さらに、両分科会の途中で部会長の選出を行います。部会長選出の間、部会に所属しておられない委員の皆様方には、申し訳ございませんが、しばらく別室でお待ちいただきますよう、お願い申し上げます。部会長選出が終了しましたら、各委員所属の分科会の会場にお戻りいただき、分科会を再開して、部会長選出の結果報告を行います。なお、各委員には、それぞれの分科会で選出いただきました分科会長及び各部会長の結果を、本日中にメールにて御報告させていただきます。よろしくお願いします。以上です。

○橋田会長　よろしいですか。それでは、以上をもちまして薬事・食品衛生審議会総会を閉会します。どうもありがとうございました。