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2016年12月2日 第19回社会保障審議会統計分科会疾病、傷害及び死因分類専門委員会議事録

政策統括官付参事官付国際分類情報管理室

○日時

平成28年12月2日(金)16:00~17:30


○場所

厚生労働省専用第14会議室(12階)


○出席者

宇於崎宏委員、柏井聡委員、神庭重信委員、木下博之委員、久具宏司委員、
小池和彦委員、小崎健次郎委員、土屋了介委員、戸倉新樹委員、名越澄子委員、
冨士幸蔵委員、望月一男委員、森内浩幸委員、横田順一朗委員、渡辺賢治委員

○議題

1.WHO-FICネットワーク年次会議(2016)及びICD-11改訂会議の報告について
2.WHO-FIC分類改正改訂委員会(URC)のICD-10改正提案について
3.ICD-11改訂の動向について
4.ICD-10(2013)の国内適用について
5.死因選択検討ワーキンググループについて
6.その他

○議事

○事務局

 第19回社会保障審議会統計分科会疾病、傷害及び死因分類専門委員会を開催いたします。委員の先生方におかれましては、お忙しいところ御出席賜りまして、誠にありがとうございます。以後の進行については、小池委員長にお願いいたします。

 

○小池委員長

 今日はお忙しいところお集まりいただきまして、ありがとうございます。事務局から、配布資料について御説明をお願いいたします。

 

○事務局

 それではお手元の資料の確認をさせていただきます。まず、議事次第がございまして、座席表、名簿等がございます。

  資料1 WHO-FICネットワーク年次会議(2016)及びICD-11改訂会議の報告

  資料2 2016WHO-FIC分類改正改訂委員会(URC)投票結果

  資料3 ICD-11改訂の動向

  資料4-1 ICD改正・改訂スケジュールの概要

  資料4-2 ICD-102013年版)提要の修正(案)

  資料5-1 死因選択検討ワーキンググループにおける検討状況の報告

  資料5-2 死因選択検討ワーキンググループについて

  資料6    標準病名マスター更新時のICD-10コードの検討について

  参考資料1 ICD-11改訂会議アジェンダ(抜粋)

  参考資料2 ICD-11 MMSInternational Classification of Diseases for Mortality and Morbidity Statistics, 2016 Edition for Member State comment

  参考資料3 社会保障審議会統計分科会疾病、傷害及び死因分類専門委員会運営要綱(案)

 

  机上配付資料1 社会保障審議会運営規則

  机上配付資料2 疾病、傷害及び死因分類に係る委員会の設置について

  机上配布資料3 社会保障審議会統計分科会疾病、傷害及び死因分類専門委員会運営要綱(現行)

  机上配付資料4 死因選択検討ワーキンググループ設置要項(現行)

  机上配布資料5 死因選択検討ワーキンググループ運営要綱(現行)

  机上配付資料6 死因選択検討ワーキンググループ委員名簿

  机上配付資料7 世界保健機関国際統計分類(WHO-FIC)概念図

  机上配布資料8 2016URCへのICD-10改正提案(案)について(第18回資料2)

  机上配布資料9 疾病、傷害及び死因に関する分類に係る部会審議の際に出された意見に基づく報告(平成261120日付 疾病、傷害及び死因分類部会決定)

  机上配付資料10 標準病名マスター更新時のICD-10コードの検討関連資料

 また、お手元に「疾病、傷害及び死因の統計分類提要2013年版」の冊子を用意させていただきましたが、こちらの冊子は会議終了後、机上に残しておいていただきますようお願いいたします。

 なお、机上の名簿については、御所属の異動等、私どもに御連絡いただいたものを掲載しておりますが、記載の誤り、御所属の異動等がございましたら、会議後に事務局までお知らせいただきますようお願いいたします。以上、お手元の資料につきまして、過不足等がございましたら事務局にお知らせいただければと思います。資料の確認は以上でございます。

 

○小池委員長

 引き続き、事務局から委員の出欠状況について御報告をお願いいたします。

 

○事務局

 本日の御欠席は、明石委員、石井委員、井関委員、井本委員、岡本委員、加藤委員、神谷委員、嘉山委員、小林委員、柴原委員、鈴木委員、滝澤委員、玉岡委員、中谷委員、針谷委員、松原委員、松本委員、鷲見委員、渡辺重行委員、渡邉裕司委員、の計20名です。まだ見えられていない先生も3名ほどいらっしゃるのですが、現時点では13名ということで、出席委員3分の1を超えておりますので、会議は成立していることを御報告申し上げます。

 議事に入る前に、本年6月に私どもの組織に変更がありましたので、簡単に御報告いたします。本委員会の事務を担当しております国際分類情報管理室ですが、従来統計情報部企画課の下に組織されておりましたが、統計情報部の廃止により、統計業務全般が政策統括官に移管されるとともに、企画調整を担当する参事官の下に置かれることになりました。それに伴い、組織名称も政策統括官付参事官付国際分類情報管理室となりました。室名、所掌事務については、これまでどおり変更はございません。

 併せて、事務局の人事異動についても御報告いたします。前回、旧統計情報部企画課長の森川より御挨拶させていただきましたが、6月の組織再編と同時に旧企画課長の後継ポストの企画調整担当参事官に中井が、本年度4月以降、国際分類情報管理室では室長が森、室長補佐が駒澤、国際統計調整官に私、高橋が着任しましたので、この場を借りて御挨拶させていただきます。中井参事官からお願いします。

 

○中井参事官

 ただいま御紹介いただきました前企画課長の森川の後任で、この6月に参事官として参りました中井と申します。委員の皆様におかれましては、年末の御多忙のところ御出席いただいたことについて、改めてお礼申し上げたいと思います。

 先ほど、事務局からも簡単に御説明がありましたとおり、前回この委員会が今年の2月に開催されて、10か月ぶりになるわけですが、その間、我々の組織再編がありましたので、少しだけ説明させていただければと思います。

 セキュリティも含めた情報政策を更に強化する必要があるという中において、これまでの旧統計情報部と他部局、政策統括官の社会保障担当の所にあった情報政策の担当部局を統合して、一体的に運営するということになりまして、新たに統計情報政策担当の政策統括官というポストがこの6月に新設されて、その下に統計と情報政策を一体的に運営するという組織になったわけです。

 そういった事情で、いろいろ統括官部局ということで、旧統計情報部の名前がなくなって組織が変わったわけですが、果たすべく役割は変わっていないということですので、新たな組織の下、我々はしっかりと引き続き役割を果たしていきたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

 それで、今回は先ほど申し上げたとおり、10か月ぶりの開催となったわけですが、先生方におかれましては、日頃からICDに対する普及、改善などの業務について、専門家としての立場で多大なる御協力を頂いていることにつきまして、改めて感謝を申し上げたいと思います。また、日本医学会を通じたICD改善のための意見収集等についても、皆様方を中心に御検討、御意見を頂いているということですので、これも重ねてお礼申し上げます。

 御承知のとおり、現在ICD-10は採択から20年以上経過している中で、WHOではその改正作業と並行して、ICD-11への改訂作業も進められているという状況にありまして、本年10月にはICD-11の改訂会議が東京で開催されたところで、これについては御参加いただいた先生方もいらっしゃると存じております。

 各国の指導的立場におられる専門家の方々による、実りある議論が交わされたということで、このICD-11の改訂についても、厚生労働省は委員の皆様方の御協力を頂き、WHO国際統計分類協力センターの一つとして、改訂のプロセスに幅広く貢献をしているということです。これにつきましても、改めてお礼を申し上げたいと思います。

 また、一昨年2月に、総務省より告示されたICD-102013年版に準拠した分類は昨年1月より施行となっているところです。当局所管の統計調査では、人口動態統計調査を契機として、平成29年から順次使用していく予定であるということで報告させていただきます。これについても、委員会の先生方に御尽力いただいたということでお礼申し上げたいと思います。

 最後に、本日もICD-10ICD-11について、議事を予定しているところですが、先生方の専門的見地から、忌憚のない御意見を賜りますとともに、引き続き今後とも御協力、御尽力を賜りますようお願いを申し上げて、私からの御挨拶とさせていただきます。よろしくお願いいたします。

 

○森国際分類情報管理室長

 国際分類情報管理室の森です。どうぞよろしくお願いいたします。

 

○駒澤補佐

 同じく室長補佐の駒澤でございます。よろしくお願いいたします。

 

○高橋国際統計調整官

 本日進行役を務めさせていただきます高橋と申します。よろしくお願いいたします。

 

○小池委員長

 事務局から、議事に先立って注意事項などがありましたら、お願いいたします。

 

○事務局

 円滑な議事進行のため、写真撮影等はここまでとさせていただきます。御協力のほどよろしくお願いいたします。

 それから、一点報告がございます。三島先生が出席予定だったのですが、欠席となりました。

 

○小池委員長

 議事に入ります。議事1WHO-FICネットワーク年次会議2016及びICD-11改訂会議の報告について」、事務局より御報告をお願いいたします。

 

○事務局

 資料1です。WHO-FICネットワーク会議に関して、机上配布資料7に組織図がありますので、御参照ください。例年10月に、WHO-FICの年次会議が行われています。本年は東京で108日~14日まで、8日~12日までを協力センターの年次会議、後半の12日~14日をICD-11の会議として開催いたしました。会場は、東京慈恵会医科大学をお借りし、また東京国際フォーラムを使って行いました。参加者は、各国のWHOの国際統計分類協力センターのメンバー、WHOの加盟国保健・統計部局等、WHOの本部、地域事務局を合わせて、総勢約50か国、両方の会議を合わせて300名という大規模な会議となりました。

 まず概要を申し上げます。1012日には、改訂会議の開会式が開催されました。診療情報管理協会国際連盟(IFHIMA)と、日本診療情報管理学会との共同開催で行ったものです。開会式では、厚生労働省の古屋範子副大臣から御挨拶を頂きました。副大臣は、今年の9月のG7神戸の保健大臣会合のコミュニケにも触れていただき、これは別紙1を御参照いただければと思いますが、人々の健康の礎としての国際疾病分類(ICD)、そして国際生活機能分類(ICF)というのはとても大事だという意義を御紹介くださいました。

 また、WHOのマーガレット・チャン事務局長からは、ICD-11の今後の幅広い活用が期待できるということで御挨拶を頂きました。

 この11の改訂会議においては、WHOをはじめ、各国の政府、研究所、専門家により、ICD-11の活用状況、今後の活用の期待、医療情報を取り巻く環境、母子保健、精神保健、伝統医学等における動向など、様々なセッションにおいて議論が行われました。これに関しては、参考資料1にプログラムがありますので、御参照いただければと思います。

 加盟国の意見照会ということで、ICD-11-MMSというものが、WHOから公表になりました。これは死亡・疾病統計用分類ということで、当日に小冊子が配られました。今回、参考資料2として印刷物を御用意しています。同様のものをインターネットでダウンロードすることができますので、是非御活用いただければと思います。

 今回、WHO-FICネットワークとICD-11改訂会議の運営組織が変わるということの報告がありました。組織図に関しては、資料3の別紙1を御参照いただければと思います。今回の会議は別紙1に記載された組織に基づいて、会議を進行しました。

 この組織おいて、今回は議長改選が行われました。資料1にも掲載していますが、日本からは教育普及委員会の共同議長として、日本病院会から横堀由喜子氏が再任、情報科学用語委員会の共同議長として中谷純ICD専門委員会委員が新任され、死因分類グループとしては、共同議長として当室の中山佳保里係長が新任として着任いたしました。
 1
点修正させていただきます。国際分類ファミリー拡張委員会の所に、「Lyn Hanmer(南ア)」と書いていますが、これは新任ではなくて再任ですので、修正をお願いいたします。

 表に二重下線が引いてあるのですが、これはカウンシルと、先ほどの組織図の左側に書いてありますが、このネットワークの会議全体の運営を担当する各国の協力センター長、各委員会・グループの議長、WHOの事務局で構成されている組織です。その中にSEG (Small Executive Group)といって小執行委員会、中枢を担う委員会がありますが、そのメンバーに、中谷委員が選出されています。

 続いて、各委員会の議論を御報告します。詳細は報告資料を御覧いただければと思いますが、組織委員会が何をするのかというのを少し補足させていただきます。

 まず、分類改正改訂委員会(URC)です。この委員会はICD-10ICFの、先ほどの表にあった中心分類ですが、ICD-10で言えば約14,000項目、ICFで言えば約1,500項目の内容を一部改正(アップデート)するといった必要性を評価して、ネットワーク会議全体に向けて、改正の原案を作成しているところです。

 次に、教育普及委員会(EIC)です。ここはWHO加盟国におけるWHO-FICの導入や普及を担当しています。教育に関しての専門的、実務的な経験を共有できるようなものにするため活動しています。

 国際分類ファミリー拡張委員会(FDC)は、WHO-FICの各分類が全体として整合性を保つように、新しい分類を加えたいということがあれば、その検討を行ってWHO-FICに勧告を行う委員会です。今年、ICHIという医療介入の分類のタスクフォースが設置されました。このタスクフォースの共同議長にはオーストラリアからRichard Madden氏、南アフリカからLyn Hanmer氏が就任しています。

 情報科学用語委員会(ITC)は、WHO-FICにおける各種分類の電子化の企画や実践を目的として活動しています。

 死因分類グループ(MRG)は、死因に関するコーディングルールの明確化、ルールとコードの修正や変更などを担当しています。

 生活機能分類グループ(FDRG)は、ICDと並んでWHO-FICの中心となるICFという保健政策等を評価するツールとして期待されているものですが、その分類の改善、普及のための方策を検討しています。

 ジョイント・タスクフォース(JTF)は、20153月に結成されました。ICD-11で使用する予定の死亡・疾病の統計用分類について検討を行っているものです。

 アジア・パシフィック・ネットワーク(APN)は、アジア地域のWHO-FICの教育活動の協力であるとか普及を推進することを行っています。

 本年のWHO-FICにおいてWHOから採択されたポスターが約100題、会場に掲載されました。ポスターセッションにおいては、日本からは2題が口頭発表として選ばれています。今後のWHO-FICの予定は、2017年はメキシコ、2018年は韓国での開催が予定されています。

 

○小池委員長

 今回のWHO-FICネットワーク年次会議及びICD-11改訂会議には、当委員会の委員である神庭先生及び渡辺先生がセッションでプレゼンされたと伺っています。よろしければ当日の状況等を御報告いただけますでしょうか。神庭先生、お願いいたします。

 

○神庭委員

 精神神経学会の神庭と申します。1014日にサイドセッションとして、精神と行動の障害に関するリビジョン・ミーティングを行いました。

 精神と行動の障害では、各障害に、それぞれ診断のためのガイドラインが作られるのですが、そのガイドラインに沿って、実際に患者を診断したときに、どの程度の診断の一致率が得られるか、使いやすさはどの程度かということを、世界13か国で調査をしているところです。日本でも23施設が参加して、その調査を進めています。

 このリビジョン・ミーティングでは、特に統合失調症、私は日本での研究の進捗状況を報告いたしました。また、物質依存、嗜癖に関するガイドラインの見直し、オーストラリアからは自殺に関するデータの分析、ハイクオリティにいかに分析するかという方法論が紹介されています。1時間半にわたる熱心な討議が行われたと思っております。

 

○小池委員長

 続いて渡辺委員からお願いいたします。

 

○渡辺賢治委員

 日本東洋医学会の渡辺賢治でございます。伝統医学の流れを説明申し上げますと、WHOの西太平洋地域事務局で、国際伝統医学分類というのを作り始めたのが2005年です。2009年からはWHOのジュネーブのプロジェクトとして分類作成を進めてきました。現在、ICD-11の第27章に伝統医学の章が設けられ、入っております。

 今回、ICD-11の改訂に当たり、伝統医学というのは、全く新しい分類であるということで、かなりフィーチャーしていただきました。

 まず時系列から言いますと、改訂会議の中では水曜日の午前中に、オープニングセレモニーの中のマーガレット・チャンの挨拶で、伝統医学というのが入るのは非常に画期的だという話がありました。午後は、伝統医学のサイドセッションというものがありまして、3時間にわたって行いました。オープニングにマーガレット・チャンがいらっしゃいまして、78分かなり熱の入ったスピーチを頂戴いたしました。そこでは、いろいろな国の事情とか、世界の伝統医学の状況が話し合われ、現在入っているのが日中韓を中心とする伝統医学なのですが、インドも来まして、ICD-12以降のアーユルベーダなどの導入も見据えた議論がなされました。

 金曜日の午前中は、プレナリーセッションの中で伝統医学のセッションが設けられました。最初にノーベル賞を受賞した中国のトゥ・ヨウヨウのメーセージがあり、それからセッションが始まり、日本からは厚労省の武井さんからお話を頂いたということです。午後はサイドセッションの報告があり、この中で水曜日の伝統医学のセッションの発表を私がさせていただきました。

 それとは別にポスターセッションの中では、ICD室の井筒さんからポスターを出していただいたのですが、異動に伴って駒澤室長補佐がプレゼンということで、火曜日の午前中に伝統医学の統計のプレゼンをしていただいたということで、かなり伝統医学については、今回は盛りだくさんだったかなということです。

 

○小池委員長

 精神医学、伝統医学に関するセッションについて、主に御報告を頂きました。

 ほかにも会議に参加されて、ICD-11の状況や御感想などを御報告いただける委員がいらっしゃいましたら、挙手いただければと思います。

 

○柏井委員

 眼科から参加しましたので、後半のRSGのミーティングの感想を述べさせていただきます。今回のRSGのミーティングというのは、基本的には専門家のTAGが解散するということになっていましたので、オブザーバーとして参加した観点からの感想です。

 今回のRSGのミーティングは従来とは全く異なっていまして、一口で印象を言いますと、大きく雰囲気が変わったということです。基本的に、基調講演を行われたインジャリーとエクスターナルコースのTAG Chairされていたジェームス・ハリソン先生、今回JMLSCo-Chairとして、今後のICD-11の改訂作業の中心を担われるということで基調講演をされました。James Harrison先生はRSGの当初からファウンダーの一人として参加されていて、当初のときに会議でお会いしたり、テレフォン・カンファレンスでもお話を聞いていたのですが、ここ最近は全くお声を聞いたことがなかったのですが、突然今回の最後のお話のところで、今後の改訂の中心になられるというお話をされました。

 もう一つ特徴的なのは、Stefanie Weberさんで、同じくCo-Chairとして今後の改訂が行われるのですが、全く我々、専門家TAGから初めての方で、どうもインフォメーションのほうのWHO-FICのほうから来られたような方ですが、このお二人が今後の改訂作業を中心としてやっていかれるということで、専門家TAGから言いますと、全く我々はアウトサイダーとなったような状況だと思うのです。そのような中では、Chris Chute先生と田嶼尚子先生が、MSACChairとして、今後とも率いていかれるということですので、非常にそういう意味では期待しているという印象でした。

 

○小池委員長

 RSGに関する御報告です。ほかにも御報告いただける委員の先生はいらっしゃいますでしょうか。

 

○渡辺賢治委員

 柏井先生と同じく伝統医学のChairをやってきた立場から、少し雰囲気が変わったという話があったので補足させていただきますと、この専門委員会というのは、主に臨床の先生方の集まりで、ICD-10までは病理とか統計の専門家の分類から疾病分類へということで、ICD-11になるときに、かなり疾病統計を意識した組織に変わったのです。それは、そのTAGと言われているもので、眼科のほうは柏井先生が議長をされたりと。そういった流れが、少し変わってきたなということを私自身も感じておりまして、要するに臨床に役立つ分類というものから、死因統計のメインの分類のほうに、少し戻りつつあるのかなという懸念をしております。

 

○小池委員長

 ほかにもございますか。特にございませんでしたら、議事1WHO-FICネットワーク年次会議2016の報告及びICD-11改訂の動向についての事務局報告、又は御発言いただいた委員からの報告について、御質問はございますでしょうか。

 

○事務局

 事務局からプログラムの補足です。プレゼンをしていただいた先生で、御紹介いただいたほかにも日本からは、先ほど内科TAG議長の御紹介のありました田嶼先生から糖尿病であるとか、体制の話のプレゼンもありました。また、国立社会保障・人口問題研究所の林先生からも、高齢化に向けた分類ということでのプレゼンがありました。あと、日本病院会の横堀部長からも、ICDの実施に関してのプレゼンがありましたので、併せて御紹介したいと思います。

 

○小池委員長

 ほかはよろしいでしょうか。それでは、議事1については以上といたします。

 続いて、議事2WHO-FIC分類改正改訂委員会(URC)ICD-10改正提案について」です。事務局から説明をお願いいたします。

 

○事務局

 それでは、お手元の資料2を御覧ください。「2016WHO-FIC分類改正改訂委員会(URC)投票結果」について、御報告いたします。

 結果の概要ですが、次ページに3としてリストを付けておりますので一緒に御参照ください。全提案数は104件、対面会議前のウェブ投票による採択は59件、取下げが1件、対面会議で審議された案件が44件ありまして、そのうち採択が18(うち9件は修正の上採択)、取下げは8件、継続審議が18件ということになっております。

 その中で、ICD専門委員会でも御審議いただきまして、日本から提案した事項については、採択が6件、継続審議が4件、取下げ1件となっています。

 机上配布資料として、前回委員会資料である提案内容を配布しておりますので御参照ください。これは机上配布資料の8になります。

 日本から提案した事項について、簡単に御報告いたします。まず、対面会議審議された事項になりますが、NO.8、十二指腸憩室のコーディングを修正する提案については、昨年、K32と新規コードを作成する方向でおおむね合意が得られておりました。今年、議論している中で、ICD-11策定が近づいていることを背景にしまして、大きな構造の変更はなるべく避けるようにというWHOの意向も強くありまして、改めてK57の腸の憩室性疾患の細分で対応する案を来年提出し直すということが求められております。ということで継続審議となっております。

 9、過敏性腸症候群のサブタイプについて、既存コードの概念が変更となるため、既存のコード、こちらは修正になりますけれども、K58.0及びK58.9の資料の修正になります。これは下痢を伴う過敏性腸症候群、下痢を伴わない過敏性腸症候群のコードになりますが、こちらを削除しまして、新規コードを作成する方向で再提案することとしまして、今年、14の細分を作成して提出しました。ただ、今年の議論では、その他詳細不明の分類に.3.4を使うのは一般的ではないという御意見がありまして、変わりに.8に、その他及び詳細不明の過敏性腸症候群というコードを設ける方向で来年再提出することとなり、継続審議となっております。

 10、ウイルス性肝炎のキャリアについては、2014年の議論を受けまして、昨年からB18に、任意に使用可能な細分類を設けることで提案を行っておりましたが、今年も依然として、参加者の合意が得られず、継続審議とされました。細分に用いる用語に、極力曖昧でなく、科学的に成果な用語の選択が求められるという状況でして、また各専門委員の先生方には御相談したいと思っております。

 32、スティフパーソン症候群については、現在はスティフマンではなく、スティフパーソンが一般的に使用されていることを説明しまして、了承されています。

 33、遅発性肝不全の包含用語、索引用語への追加になります。技術的な修正を行うことを条件に了承されています。

 34、筋肉減少症(サルコペニア)については、当初、「M62.8その他の明示された筋障害」として提案していましたが、議論の中で「M62.5筋の消耗及び萎縮、他に分類されないもの」が適切であるとの意見が大勢を占めまして、M62.5の包含用語、索引用語として追加されることが了承されました。

 35、シスチン尿症については、現在、E72.0「アミノ酸転送障害」の包含用語である「シスチン尿蓄積症」とN29.8「他に分類されるその他の疾患における腎及び尿管のその他の障害」が、剣と星の関係で設定されております。より狭義の「シスチン尿症」との組合せが適切ではないかとして、意見提出を行っていました。これに対して、URCメンバーからは、剣星の使用は任意であるということ、現在の組合せも必ずしも間違っていないため、修正の必要はなく、また修正するのであれば、例えば、シスチン尿症と尿結石を組み合わせることが適当とされるのではないかということで、提案を取り下げることとしております。

 36、結核の検査法による細分の内容を明確にする件については、内容はおおむね了承されましたが、大きな改正を避けるというWHOの意向があり、コードタイトルの修正は行わず、包含用語、索引用語を追加するにとどめた改正案に修正することを条件に採択されました。

 37、左室右房交通症については、現行のままのQ20.5、房室結合不一致、提案したQ21.0、心室中隔欠損のほか、Q21.2、房室中隔欠損と意見が分かれています。そのため継続審議とされました。

 続いて、対面会議の前のウェブ投票により採択・取下げされた事項について報告いたします。14、ラクナ梗塞については、当初I63.8「その他の脳梗塞」に追加する提案としていましたが、議論の中でI63.5「脳動脈の詳細不明の閉塞又は狭窄による脳梗塞」が適当との意見が大勢を占めまして、索引用語にI63.5として追加されることで了承されました。

 52、熱帯性痙性対麻痺のHTLV関連脊髄症に修正する提案については、技術的な修正を加えて了承されました。URCの報告については以上になります。

 

○小池委員長

 以上の説明について質問等がありましたらお願いいたします。よろしいでしょうか。これは最初にウェブ投票をやってあって、それを通過してきたものが対面会議で審議されるという理解でよろしいのですか。

 

○事務局

 ウェブ上で全員が賛成なら、そのまま可決になります。全員が否定ならば、否決になると。意見が分かれたものが対面で議論されるという整理になっております。

 

○小池委員長

 ありがとうございます。委員の先生方、よろしいでしょうか。ないようでしたら、異議なしということで閉めさせていただきますが、引き続き対応が必要な案件については、事務局で内容を精査いただき、WHOに御提案いただくことにしたいと思いますが、よろしいでしょうか。では、そのようにさせていただきたいと思います。

 

○事務局

 ありがとうございます。必要に応じて個別の案件で各委員とも相談しまして、今後の手続を進めたいと思います。

 また、今回のICD-10に関する来年度の新たな意見提出については、今、申し上げた宿題に関しての提出があるのですけれども、今、ICD-11の改訂の動きもある中で、例年行っていました日本医学会を通じた各学会の依頼は、今年はしておりません。10月会議の議論において、今後、大きな変更は難しい様子でありましたけれども、最低限必要なものなどは改正作業を進める様子ですので、特段、御意見等がありましたら個別に事務局へ御連絡いただければと思います。引き続き、URCにおける議論の際には、専門分野の内容について各先生方にお尋ねすることがあると思いますが、その際は、御協力をよろしく申し上げます。

 

○小池委員長

 ありがとうございます。続いて、議事3に移ります。「ICD-11改訂の動向について」、事務局から説明をお願いします。

 

○事務局

 お手元の資料3を御覧ください。ICD-11改訂のスケジュールについて、簡単に御説明いたします。

 今年、5月にWHO執行理事会、そして、世界保健総会へ作業状況が報告されました。そして、この10月に東京ではICD-11改訂会議が開催され、加盟国レビュー用のICD-11が公表されています。

 これは先ほど御紹介しました参考資料2に、10月会議で配布されたものを皆様に配布しておりますので御参照ください。また、詳細な分類については、ブラウザ上でも閲覧可能となっていますので、こちら青色のバナーで見ることができます。

 注意点としては、この103で固定されたものになります。これとは別に分類を継続的に開発するための案として、別紙2で、これはオレンジ色のバナーで見るものがあります。これは先ほど申しました加盟国版では、103日に固定されていますが、随時、更新されているものがオレンジ色のブラウザで参照することができます。時点・時点の分類をダウンロードすることもできます。ここの分類に対する意見がある場合は、オレンジ版を参照していただくことが望ましいので御注意ください。

 続いて、2017年に向けて加盟国レビューとしてフィールド・テストが実施され、世界保健総会向けの資料をWHOで準備をしていきます。そして、2018年に向けて世界保健総会、そして、世界保健総会の意見をICD-11に統合しまして、各国実施用へのガイドラインやツール等の準備をし、2019年以降、各国が状況に応じて順次導入するということのスケジュールが紹介されています。

 続いて、2つ目にあるICD-11改訂に向けたWHO-FICネットワークの組織改正について御説明いたします。先ほど簡単に触れていますけれども、別紙1を御覧ください。従来は別紙1にある体制で、これまで作業を行ってきました。この10月のWHO-FIC年次会議のカウンシルにおいて、ICDの改訂を担ってきました組織の改正が提案されております。

 ICD-11改訂の関係では、別紙1にありますが、旧改訂運営会議(RSG)及びその下部組織である専門分野別部会(TAG)が構築されており、TAGやワーキングでは、日本の専門家からも御参画いただいておりました。

 別紙1の裏側です。この体制が再編されることになりまして、医学諮問委員会(MSAC)と称しまして、新たな組織が発足され、共同議長に前RSG議長のChris Chute氏、前内科TAG議長の田嶼尚子氏が就任しております。

TAGに当たるものがMSACの下に約30Boardが設置されると聞いておりますが、詳細はWHOで検討中とのことです。

 今後、死亡及び疾病統計で使用される分類の定期的な改正については、WHO-FICカウンシル及び分類・統計諮問委員会(CSAC)が担うことが想定されておりますけれども、これはまだ組織発足前であり、詳細は決定していません。また進捗がありましたら、御報告したいと思います。

 ICD-11の翻訳について、別紙2を御覧ください。先ほど御紹介しましたが、今、Betaブラウザが閲覧できるようになっていますが、ICD-11は、多言語による活用を想定して開発されています。日本語版の作成に向けて、日本のWHO-FIC協力センター及び日本病院会の御協力を頂きまして、第一次翻訳を実施しております。しかし、分類自体がまだ完成前ですので、本格的な翻訳はまだ実施していません。

 第一次翻訳を用いまして、別紙2の下にある仮の和訳で参照できるよう作業を進めています。こちらに関しては、参照するにはWHOによるアクセス権が必要となります。また、別紙2をめくり、WHOが開発しているコーディング・ツール、こちらについても仮の一次翻訳を適用しまして、今、利用に向けて開発が始まっているところです。分類が完成しましたら、各専門委員や学会の皆様に和訳、翻訳の確認をお願いすることになるかと思います。その際は、どうぞよろしくお願いいたします。

 

○小池委員長

 それでは、ただいまの御説明に関して、御質問等はありますでしょうか。

 最初のところで、青色のバナーとオレンジ色のバナーがよく分からない、色が付いていないので。これは参考資料1ですか。本来は色が付いて見える。

 

○事務局

 申し訳ありません。これは加盟国用に配布されたICD-11、青色の本になります。こちらが東京会議で実際に配られておりまして、これはかなり簡単な構造を示しているような冊子です。もっと詳細なものについては、ウェブ上で閲覧することができます。それが青いバナーになっています。

 

○小池委員長

 なるほど。ということだそうです。ほかに委員の先生方から何か御質問、御意見がありましたらお願いいたします。よろしいでしょうか。あと、事務局から追加はありますか。

 

○事務局

 先ほどのご説明でも申し上げましたが、和訳に関しては、やはり各学会の先生方の御協力が必要だと感じておりまして、分類が完成しましたらまた後ほど御相談したいと思います。よろしくお願いいたします。

 

○小池委員長

 それでは、次の議事に移ります。議事4ICD-10(2013)の国内適用について」、事務局から御説明をお願いします。

 

○事務局

 それでは、事務局から御説明いたします。資料4-1ICD-10改正・改訂スケジュールの概要と、資料4-2ICD-10(2013年版)提要における主な修正()です。

 資料4-1A4の横表です。ICD-102013年版)について、現在、私どもが使用しているのは、2015213日に総務省から告示され、本年1月から適用が開始されております。人口動態調査もICD-102013年版)に移行いたします。2017年データから2013年版を適用することとしています。患者調査については3年に1度行っていますが、こちらも2017年のデータから2013年版を適用してまいります。

 標準病名マスターも20171月から2013年版のリリースが予定されています。DPCに関しては、本年10月からDPC調査事務局で、2013年版にコーディングし直すという作業を行って、各病院に確認をしているようです。この作業が終わりましたら、平成30年、20184月からシステムを2013年版に切り替える。各病院では2013年版でコーディングを開始するということになっています。

 この横表に関しては、該当する資料は、右に資料番号を記載していますので、御参考にしていただければと思います。以上でございます。

 

○小池委員長

 続けてお願いします。

 

○事務局

 資料4-2を御覧ください。ICD-102013年版については、提要ということで、先生方のお手元にある緑の書籍として発刊しています。その後、誤植等を含め多数、御指摘いただいていまして、それらについて必要な修正を行いたいと考え、整理いたしました。

 資料4-2、その後ろに別紙で整合案をまとめておりますので、こちらを御参照いただきながら、主な修正案の概要を説明いたします。

 一つ目、B型肝硬変、C型肝硬変のコードに関しての修正です。ICDは、疾病予防の観点から病因を重視して構築されておりまして、B型肝硬変、C型肝硬変のコードは、それぞれにB18.1「慢性B型ウイルス性肝炎、デルタ因子を伴わないもの」、B18.2「慢性C型ウイルス性肝炎」にコードすることとされております。

 しかし、臨床現場や疾病統計においては、感染症ではなく、消化器の疾患として、K74.6「その他及び詳細不明の肝硬変」とすることが適当であると考えられることもありますので、使用実態に合わせて日本独自に、K74.6を使用することができるよう内容例示及び索引を修正したいと考えております。具体的には、提要において、B18.-K74.6*のように、剣星を付して表記することにより、死亡統計など原因をコーディングする際は、従来どおり、B18.-のコードを使用し、その他症状発現の統計を取ることが適当と考えられる場合は、消化器であるK74.6をコードすることが可能となります。

 2、上顎がんのコードについてです。従来、2013年改正前から上顎がんは、C03.0「上顎歯肉の悪性新生物」にコードされておりました。この点について、利用者から、本来はC31「副鼻腔の悪性新生物」のうち、C31.0「上顎洞」に分類すべきではないかとの指摘がありました。今般、改めて国立がん研究センターに照会を行いまして、C31.0が適切との回答を得まして、適切にコードされるよう索引を修正したいと考えております。

 また、この修正によりまして、修正前の統計でC03.0による死亡の一部が、C31.0に移行することとなります。

 3、肝細胞がん・胆管細胞がんの混合がんコードについてです。原文ではC22.0「肝細胞がん」にコードされますが、内容例示及び索引において、日本独自にC22.7「その他の明示された肝のがん」にコードすることとしており、理由については、肝細胞がんの数値を明確に把握する意図があったというように考えております。

 今般、2013年版の作成にあたり、なるべく原文に忠実にという方針の下、翻訳とコードの確認を行った結果、索引でコードをC22.0に修正した一方、内容例示では、C22.7とする表記が残っており、利用者から齟齬が生じているとの指摘をいただき、改めて検討を行いました。

 国際的な比較可能性を考慮すれば、C22.0に統一するということも一案にありますが、肝細胞がんの件数の把握及び従来からの統計の継続性を考慮しまして、内容例示及び索引におけるコードをC22.7に統一するほうが、より適切と考えております。

 なお、コードをC22.0とする場合、修正前の統計では、C22.7による死亡の一部がC22.0に移行することとなります。C22.7とする場合は、統計の変更はありません。

 4、非化膿性中耳炎の分類です。別紙の内容例示の修正で、2022を御覧ください。滲出性、漿液性、分泌性、そして、exudative, serous, secretoryなど、様々に英語と和訳が表現されていました。従来から及び2013年版の対訳の際に、内容例示と索引において滲出性中耳炎が複数の分類に記載され、混乱を生じておりました。おおむね2003年版の索引の整理に従い、急性滲出性中耳炎はH65.0、慢性滲出性中耳炎はH65.2、急性・慢性の記載のない滲出性中耳炎はH65.9に分類されるよう統一して用語を整理したいと考えております。

 5、脳軟化のコードについてです。脳軟化については、原文では、G93.8「脳のその他の明示された障害」にコードすることとされておりますが、従来、日本では、脳軟化という用語は脳梗塞とほぼ同義に使用されることから、提要においては、日本独自にI63.9「脳梗塞、詳細不明」のコードを振ることとしておりました。2013年版への改正により、索引の一部を原文に合わせてG93.8と修正したところ、いずれにコードすべきか疑義が生じたため、今回、改めて専門委員の先生に照会を行いまして、従来どおり、脳軟化は、脳梗塞と同義に使用されるとの回答を頂きましたので、索引においてI63.9にコードを統一したいと考えております。

 6、う蝕による歯の破折についてです。内容例示のK02「う蝕」の細分であるK02.4「う蝕による歯の破折」には、従来から日本では使用しない旨の注記が記載されていました。この注記については、2013年版でも残っています。どの段階からう蝕による歯の破折というか不明瞭であったことが使用しない理由であったと考えておりますが、「う蝕第4度」を当該コードに該当すると判断する例も見受けられ、統計分類においても当該コードを使用すべきではない理由が特にないことから、日本歯科医学会とも相談した上、注記を削除したいと考えております。なお、外因による健全歯の破折は、S02.5「歯の破折」に分類されます。

 7、家族性非溶血性、黄疸のコードについては、これは索引でE80.4「ジルベール症候群」とE80.5「クリグラー・ナジャール症候群」の2つのコードが引けるような状況でした。改めて確認しまして、前者が適切と考えられるため、後者の索引項である「黄疸>家族性非溶血性(先天性)(ジルベール)>先天性E80.5」というものを削除したいと考えております。

 こちらは、クリグラー・ナジャール症候群の分類を追加した際の、索引項の削除漏れと考えられておりまして、WHOのウェブサイトでは、掲載されている2016年版には既に削除されていますので、日本でも対応したいと思います。

 8、器質性人格障害のコードについては、索引では、F07.0F07.92つのコードが引ける状況となっております。F07.0のコードタイトルが「器質性人格障害」であるため、前者に統一したいと考えております。なお、索引の血清F07.9は、原文の誤植と考えられますので、今後のWHOの改正・改訂委員会において修正を求めたいと考えております。

 9、神経原性イレウスのコードの修正については、K56.7「イレウス詳細不明」及びK65.0「急性腹膜炎」の2つのコードが引けるような状況となっていますが、本来はK56.0「麻痺性イレウス」が適切と考えられるため、これを修正したいと考えております。

 この修正については、WHO2016年改正・改訂委員会において承認され、2018年から適用される予定となっていますが、コードが混乱しないようにこれを一足先に日本でも適用したいと考えております。

 10、外反膝のコードについては、索引でM21.0M21.12つのコードが引ける状況ですが、M21.0「外反変形、他に分類されないもの」M21.1「内反変形、他に分類されないもの」となっており、明らかに前者が正しいと考えられるため、コードM21.0に統一したいと考えております。

 なお、索引の「膝>外反(後天性)M21.1」は、原文の誤植と考えられるため、今後の改正・改訂委員会において修正を求めたいと考えております。

 11、臍帯圧迫のコードについては、索引でO69.2「その他の臍帯巻絡を合併する分娩、臍帯圧迫を伴うもの」とO69.8「その他の臍帯合併症を合併する分娩」の2つのコードが引けるような状況となっております。後者は、包含用語に「圧迫を伴わない臍帯頚部巻絡」が含まれており、「臍帯圧迫」は、前者にコードすることが適切と考えられるため、コードをO69.2に統一したいと考えております。

 なお、索引の「分娩>臍帯>圧迫NEC O69.8」については、原文の誤植であり、WHO2015年の改正改訂委員会において了承され、2017年から適用される予定となっておりますが、こちらも一足先に日本でも適用したいと考えております。

 以上は、医学的に説明が必要な項目を中心に説明いたしましたが、誤植等を含め、修正案については別紙のほうに整理しております。こちらについて御了承いただきましたら、正誤表としてホームページ等に掲載するなどして対応したいと考えております。どうぞよろしくお願いいたします。

 

○小池委員長

 たくさんありましたので時間が掛かりましたが、ただいまの御説明に関して質問等ありますか。よろしいですか。大丈夫そうですね。そうしましたら、今回は特に意見なしということで、事務局には今後の手続を進めていただくようにお願いいたします。また、幾つかWHOへの提案が必要な案件があったかと思うのですが、その辺りも事務局のほうで手続を進めていただくということで御了承いただきたいと思います。よろしいでしょうか。

 

(各委員了承)

 

○小池委員長

 ありがとうございます。それでは、事務局のほうへお戻しいたします。

 

○事務局

 ありがとうございます。御了承いただきましたように、議題2URCの対応と併せてWHOへの提案等で、各委員の先生方とも御相談をしていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

 

○小池委員長

 それでは、議事5に移ります。「死因選択検討ワーキンググループについて」、事務局から御説明をお願いいたします。

 

○事務局

 資料5-1、資料5-2も続いて御説明いたします。まず、死因選択検討ワーキンググループについて御説明いたします。こちらは昨年3月のこの専門委員会において、死因統計における死因の選択に関して、専門的な見地から具体的な事例を踏まえて検討していただくために設置することを認めていただいたものです。座長には当委員会の横田先生に御就任いただき、複数回にわたって検討をいただいております。

 こちらの検討結果に関しては、この要綱で当専門委員会に報告することになっておりますので、この度、報告いたします。前回の専門委員会においては、第1回から第3回までの検討結果を御報告いたしましたが、本日は資料5-1に基づき、第4回及び第5回の検討結果を御報告いたします。

 まず、死因選択検討ワーキンググループの座長の横田先生、簡単に御説明をお願いいたします。

 

○横田委員長代理

 ワーキンググループの座長を仰せつかっております横田でございます。本ワーキンググループにおいては、机上配布資料4にある設置要綱の審議事項に記載されていますように、人口動態統計における死因の選択に関して、まず、増加してきた症例、あるいは判断に窮した記載例の報告を受けておりました。この報告事例を基に、同様の事例に対する今後の処理方法を検討いたしました。これらを検討するに当たっては、医学の進歩、あるいは国際比較の可能性も考慮して検討してまいりました。

 先ほどの事務局からの説明にありましたとおり、第1回から第3回までの検討結果については既に先のこの専門委員会で報告いたしたとおりです。その後、第4回、第5回とワーキンググループが開かれ、今度は3つの事例について検討しましたので、今回の専門委員会のほうに上げたいと思います。事務局のほうから御説明をお願いします。

 

○事務局

 ありがとうございます。資料5-1から説明いたします。まず、順番にまいりますと1ページの第4回です。今年の212日に開催されたワーキンググループの検討結果です。最初の議題は「溶血性貧血のコーディングについて」でした。これだけ見ても、なかなか理解が難しいと思いますので注釈をいろいろ付けております。3ページに注釈がありますので、そちらも参照いただきながら説明を聞いていただければと思います。

 まず、この溶血性貧血ですが、こちらは英語版の原本の記載に従いますと、「D58.9遺伝性溶血性貧血」のコードが自動で指定されてきますので、死亡診断書に「溶血性貧血」と書かれた場合、必ずしもそうではないのではないかということで議論されたものです。議論の結果、我が国においては、単に「溶血性貧血」と記載された場合は、「D59.9後天性溶血性貧血」にコーディングするという結果でした。

 続いて、2番の議題「ルール3」です。こちらもなかなか難しいと思いますが、ルールというのは、お手元のインストラクションマニュアルに記載されているルールですが、(2)(3)を御覧いただくと、いろいろな死因選択、死亡診断書にはいろいろな死亡の原因が記載されてきます。どれを死因と取るかというのはいろいろなルールがあり、一般原則、ルール1、ルール2、ルール3というふうに分けられています。ルール3というのは、御承知の先生もいらっしゃると思いますが、死亡診断書の死亡の原因欄のI欄は直接的な原因を記載することになっています。II欄は、直接ではないが関連のある病態を記載することになっています。そのII欄の病態とI欄の病態に因果関係があれば、II欄のほうに死因が指定されることもあるというのがルール3です。インストラクションマニュアルにはルールは記載されていますが、必ずしも具体例が網羅されていないということで、現場で判断に迷う事例が多いということで議論された議題です。

 (4)(5)IRISACSELというものがありますが、今申し上げましたように、ルールがたくさんあって、死亡の原因となる疾患名がいろいろ死亡診断書に記載されているわけですが、いろいろなルールに基づいた死因の選択を自動で行うシステムがあります。それがこのIRISACSELというものです。IRISというのは、主にヨーロッパ諸国や、カナダでも使われているようですが、そういうシステム。日本で使われているのはACSELというシステムです。この両方のシステムは一致する部分も多いのですが、一致しない部分もあるということで、今般、この議論の中で、ルール3の取扱いについては、両方のシステムに入っているものは全部含めてしまいましょうという結論でした。

 続いて3番の議題です。こちらは先ほどのルール3と関連した議論でした。(6)を御覧いただくと、例えばこういう事例です。死亡診断書I欄の直接的な原因の所は、いろいろ種類はあると思いますが先天性疾患のものが書かれていて、II欄に13トリソミーが書かれていた場合、あるいは18トリソミーの場合もありますが、こういったものをルール3に適用させるかどうかというルール3の具体例の議論でした。結論としては、原因死因としては13トリソミー、18トリソミーを取るのが適切ではないかという結論になり、これはルール3に入れていくという検討結果でした。これが第4回の検討結果です。

 続いて第5回の検討結果です。こちらは本年728日に開催された会議でした。これも1番「二次性の悪性新生物の取扱いについて」という議題でした。こちらもルール3と関連する部分がありますが、(7)に例示が書いてあります。例えばI欄の直接的なほうに「二次性白血病」、II欄に「食道がん」、それ以外の情報は死亡診断書にはありません。そういった場合にどういうふうに解釈するかということで、こういったものをルール3へ適用させて、「食道がん」のほうを原因疾患として取っていきましょうという検討結果でした。原発性と見られる悪性新生物を原死因としていきましょうという検討結果でした。

 続いて、議題の2番「境界部位の悪性新生物の取扱いについて」です。実はこのICDの第1巻、内容例示のほうですが、境界部位というのはコード指定があるのですが、2番の2行目から3行目、問題となるのは「中間分類項目をまたがる境界部位が記載された場合」と。具体的にはどういうものかというと、(8)に書いていますが、中間分類というのは、例えば「腎尿路の悪性新生物」が一つの中間分類、あるいは「消化器の悪性新生物」も一つの中間分類です。では、「膀胱結腸がん」と記載されてきた場合、どのように死因を取るかということが議論になりました。中間分類項目をまたがる場合は、ICDのコードでは境界部位として指定がありません。それで議論されましたが、悪性新生物を意味する用語、この場合は「がん」になりますが、その直前、「結腸がん」のほうでコードをしていきます。こういった取決めで死因選択をして統計にも載せていくという検討結果でした。

 最後は3番「顎関節障害の取扱いについて」です。(9)を御参照ください。まず一つ、ルールBというものがあります。ルールBというのは「軽微な病態」、英語ではtrivialと書いていますが、そういった病態があれば、そのほかに死亡を引き起こす死因になりそうな記載があればそちらを選んでいく。顎関節障害というのは恐らく軽微だということです。軽微な病態リストというものは指定されており、それに指定されている場合に、顎関節障害をどういうふうに解釈していくかということです。こちらはルール3にも関連しますが、例えば直接的な原因のI欄に「顎関節障害」があって、II欄にそれを引き起こすと思われる病態があったら、それはルール3を取って、II欄の、より重篤と思われる病態を死因として取っていきましょうといった検討結果でした。第4回、第5回の検討結果については以上です。

 

○小池委員長

 以上の御説明に関して御質問、御意見はありますか。よろしいですか。

 続いて、事務局から資料5-2について説明をお願いいたします。

 

○事務局

 続けて資料5-2について御説明いたします。この死因選択検討ワーキンググループについては、先ほども御説明しましたが、昨年3月の当専門委員会で設置を御承認いただいたものです。その後5回の検討を重ねてまいりましたが、人口動態統計は、現場におりますとまだまだ課題が残っているという認識です。また、本ワーキンググループ設置のきっかけとなりましたのは、机上配布資料9がありますが、こちらは平成261120日に、疾病、傷害及び死因分類部会というものが出した報告です。こちらではいろいろな課題が言及されています。特に死因の統計に関しては、3ページの「死亡統計による死因について」という所に記載されており、その「中長期的課題」という所に、「我が国にふさわしい原死因選択の法則について検討することが必要である」という記載があります。5回、非常に深い議論をしていただいたのですが、それだけでは十分に対応しきれていないというふうな認識でございます。

 また、この死因選択検討ワーキンググループについては、この専門委員会の委員の先生方から委員長が指名するということになっていますが、こういった状況を御考慮いただいて、事務局としましては来年1月、この専門委員会の先生方が任期を更新された後も、是非このワーキンググループを御継続いただきたいと考えております。

 座長の横田先生のほうから、この点について何か御意見があればお願いいたします。

 

○横田委員長代理

 5回ほど、今までワーキンググループを開催させていただいて、事務局のほうから原死因を決定するのに難しいという内容のものを幾つか宿題を頂いて検討させていただきました。専門の委員の先生方の御意見を踏まえて検討はしましたが、それでも判断が難しいとか、あるいは、統計の上にもやはり多少の影響が出てくる事例など様々ありました。

 今後も引き続き、こういった原死因を決定するに当たり、やはり、根拠に基づくと言いますか、きっちりとした形で検討していく必要があるだろうと思われまして、この取組は不可欠なものだろうと思っております。

 皆様方のお手元の資料5-22つ目の○にありますように、先ほど事務局からもありましたが、5回検討した結果、この専門委員会に上げるわけですが、やはり医療や公衆衛生上の向上のためには、引き続きやっていく必要があるだろうと私どもも認識しております。したがって、このICD-10の改正への対応が重要な任務であるという上で、このワーキンググループが出来ましたが、この原死因を検討するという委員会については、引き続き続けていただいたほうがいいのではないかという印象を持っております。以上です。

 

○事務局

 ありがとうございます。それでは資料5-2を順番に御説明します。横田座長にも御説明いただいたように、このワーキンググループは当初、ICD-10の改正を見据えて設置されました。先ほどの部会の報告、机上配布資料9に関して、これはICD-10の改正を見据えて設置された経緯がありました。

 これまでの5回の会議を経て、この活動はICD-10の改正にかかわらず継続する必要があると考えまして、資料5-2の○の4つ目にあるように、当面の間は継続することを是非御承認いただきたいと考えております。もし継続を御承認いただけるのであれば、この設置の趣旨が、当初、ICD-10改正への対応というところから、それにかかわらず起こり得る一般的な事案への対応と、やや変化しますので、設置要綱の改正も、今回、御提案したいと考えました。

 こちらについては、資料5-2の次のページの別紙1の○1に新しい設置要綱()を記載しております。新旧対照表が、その次の別紙1の○2にありまして、右側が現行、左側が改正後です。現行のほうは、次のページにICD-10に準拠させるため、改正に係る審議において、こういったものが設置されたというふうに現行の右側のほうに書いていますが、左側のほうを御覧いただくと、まず、この統計分類提要の土台となっている総務省告示において、こちらには「我が国の疾病構造等にも配慮する」という記載があります。それに加えて、先ほどから申し上げています部会の報告で、「我が国にふさわしい原死因選択の法則について検討する必要がある」と。それは、今後の医療や公衆衛生の向上に生かすためであるといったことも書かれています。そういったことを基にワーキンググループを設置するといった内容への設置要綱の改正を御承認いただきたいと考えております。

 運営要綱というものもありまして、これは資料5-2の別紙2のほうです。こちらは、審議事項は基本的には変わりませんのでほとんど変更しておりませんが、冒頭にも申し上げましたように、組織の変更がありました。第7条の所で、庶務のことですが、統計情報部からこういった組織に変更しました。そういった変更です。説明は以上です。

 

○小池委員長

 以上の御説明に関して御質問、御意見はありますか。よろしいですか。もし御意見がないということでしたら、本専門委員会として資料5-2の考え方に基づき、資料5-2別紙1○1の「ワーキンググループ設置要綱」、別紙2○1の「運営要綱」を本日付けとして承認することに御参同いただけますか。

 

(各委員了承)

 

○小池委員長

 ありがとうございます。それでは、そのようにさせていただきます。事務局のほうからは特によろしいですか。

 

○事務局

 どうもありがとうございました。

 

○小池委員長

 それでは、最後の議題になります議事6「その他」について、事務局から説明をお願いいたします。

 

○事務局

 事務局から2点御説明をさせていただきます。1点目は、資料6にあります「標準病名マスター更新時のICD-10コードの検討について」です。まず、ICD専門委員におかれましては御多忙の中、当方からの意見照会に御協力いただきまして誠にありがとうございます。この委員会にICDの確認をお願いするに至った経緯というものを最初に御説明してから2年たちますので、簡単に御説明いたします。

 「疾病、傷害及び死因分類部会」、通称ICD部会と呼んでいますが、この報告書は机上配布資料9になります。この報告書において、病名とICDコードが適切に関連付けされるように精査する必要があるという御意見を頂いたものを受けて行っているものです。

 病名とICDコードの対応については、厚生労働省標準規格として、標準病名マスターというものがあります。これは病名情報が医療情報システムとして処理できるようにされたもので、レセプトに記載できる2万を超える傷病名情報を識別する病名コードのほか、それぞれの病名に対応するICD-10のコードも振られているもので、一般に広く使われているものです。

 資料6の参考の図にありますように、病名マスターの作業班で作業が行われ、ICD室に確認が依頼されています。それを私どもが分野ごとにICDの専門委員に御相談して、確認をいただいてコードを確定するということを行っております。

 資料6に併せて机上配布資料10も御覧ください。これは本年1月から3月までに488件の依頼があったもので、問題がないとして了解されたものが451件、ほか21件は専門委員から何らかのコメントが付されました。そのうちの2件については、作業班から提案されたコードが当初案から変更されたものです。この検討結果については、平成286月公表版に反映されております。資料には誤植がありました。「反映される予定」と書いておりますが、既に6月公表版で反映されております。修正をお願いいたします。

 これまで標準病名マスターのリリースというのは、毎年1月、3月、6月、10月に実施されています。当室へ確認依頼されたものを2月、3月、4月分が6月にリリースされ、5月、6月、7月、8月に依頼されたものが10月リリース、9月、10月、11月に依頼されたものが1月リリース、12月、1月分が3月リリースとなっています。検討状況によっては、「確度」と呼んでいますが、確度を下げたリリースとなって次回に持ち越されたりしております。

 平成286月リリース以降10月は、ICD-10(2013年版)に対応するために、リリースを行っておりません。今後は、平成291月にICD-10(2013年版)でのリリースを予定しております。

 専門委員におかれましては、御多忙の中、誠に恐れ入りますが、まだ16件ほど御回答いただいていないものがあります。この場をお借りして督促をさせていただいて申し訳ございませんが、医療情報病名マスターで確定情報としてリリースを行っていきたいと思いますので、引き続き御協力をいただきたく、お願い申し上げます。以上です。

 

○小池委員長

 以上の説明に対して御質問等ありますか。よろしければ、引き続き「その他」について説明をお願いいたします。

 

○事務局

 2点目は、冒頭に旧統計情報部の組織再編が6月にありましたことを報告させていただきましたが、それに伴い、当専門委員会の運営要綱に変更があります。参考資料3の次ページに新旧対照表を添付しております。第7条の太字下線箇所ですが、旧統計情報部企画課から政策統括官付参事官付国際分類情報管理室と組織名の変更をさせていただきたいと思います。こちらは、先ほどの死因選択検討ワーキンググループの庶務事項の修正と同じ趣旨になります。御了解のほどをお願いいたします。

 最後にもう1点、連絡事項があります。本専門委員会ですが、委員の任期が2年と定められており、今回が委員先生方の任期中、最後の委員会になります。これまでの委員会運営につきまして多大なる御協力を頂きましたことを感謝申し上げます。

 次期委員の改選について、今後、各学会に委員の推薦を依頼させていただきます。また、国の審議会等の運営に関する指針に基づき、委員の年齢は原則70歳未満、また、委員構成の女性比率3割以上を目安として委員の選任を考えておりますので、何とぞ御理解のほど、よろしくお願いいたします。以上です。

 

○小池委員長

 ただいまの御説明に関して御質問等はありますか。報告ですので特に御質問はないかもしれません。

 以上で、全ての議事が終了したことになります。現委員による専門委員会は今回が最後とのことですので、委員の皆様の御協力に感謝申し上げたいと思います。それでは、以上で、本日の第19回社会保障審議会統計分科会疾病、傷害及び死因分類専門委員会を閉会いたします。どうもありがとうございました。


(了)
<照会先>

政策統括官付参事官付国際分類情報管理室
疾病傷害死因分類係:03-5253-1111 内線7493

ホーム> 政策について> 審議会・研究会等> 社会保障審議会(統計分科会疾病、傷害及び死因分類専門委員会)> 第19回社会保障審議会統計分科会疾病、傷害及び死因分類専門委員会議事録(2016年12月2日)

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