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2015年11月6日 第17回献血推進運動中央連絡協議会

医薬・生活衛生局血液対策課

○日時

平成27年11月6日(金)14:00~16:30


○場所

航空会館 7階 702+703会議室
(東京都港区新橋1-18-1)


○議題

・都道府県における献血推進活動について
・ボランティア団体の献血活動について
・その他

○議事

清水課長補佐 若干時間が早いのですけれども、皆様お集まりいただいたようですので、ただいまから、第17回「献血推進運動中央連絡協議会」を開催させていただきます。

 本日は、御多忙中のところ、本会議に御出席いただきまして、まことにありがとうございました。

 私は、本日の司会進行を務めさせていただきます、医薬・生活衛生局血液対策課課長補佐の清水と申します。よろしくお願いいたします。

 なお、本日の会議は公開にて開催いたしますので、御承知おきください。

それでは、開会に当たりまして、本協議会会長の中垣医薬・生活衛生局長から御挨拶申し上げます。

中垣医薬・生活衛生局長 ただいま御紹介いただきました中垣でございます。10月1日付で厚生労働省の組織の改革がございまして、従来の医薬食品局が医薬・生活衛生局ということになりまして、同日付で私が就任させていただきました。

 本日は、御多忙のところ、第17回「献血推進運動中央連絡協議会」に御出席いただきまして、まことにありがとうございます。御案内のとおり、我が国における献血運動は、昭和39年の閣議決定で始まり、皆様方からの御協力をいただきながら進展してまいりました。昨年度、延べ約500万人の方々から献血に御協力をいただき、必要な血液製剤を確保することができました。これは皆様方の日ごろの活動のたまものであると心から感謝させていただきます。

 一方で、今後、少子高齢化によって献血が可能な年齢の方々が減少していくことが予想されるために、若い世代を初めとする多くの国民の皆様により一層、献血への御協力をお願いしていく必要がございます。そのためにも、日本赤十字社を初め地方公共団体、ボランティアの方々がこれまで行ってきた効果的な取組や斬新なアイデアなどを共有し、国民に幅広く広報活動を展開することで理解を深めていくことが重要となります。

 本日の会議では、各地域における効果的な取組や問題となっている事例を御発表いただくとともに、活発な御議論をいただければと思います。本日の会議が皆様にとって実りのあるものとなり、各地域における献血推進活動に生かされていくことを期待いたしまして、私からの御挨拶とさせていただきます。

清水課長補佐 ありがとうございました。

 大変恐縮ではございますが、中垣局長は、所用のため、途中退席させていただきますので、あらかじめ御了承願います。

 なお、これ以降の議事は着席にて行わせていただきますので、併せて御了承願います。

 続きまして、本日の協議会の出席委員を御紹介させていただきます。本日は2名欠席で、27名の皆様に御出席いただいております。

 各委員を御紹介させていただきますが、役職名につきましてはお手元の配付資料にございますので、お名前だけの御紹介とさせていただきます。

 初めに、北海道・東北ブロックから御出席いただきました宮手委員、梅原委員、岩崎委員、中居委員、五日市委員。

 続いて、関東・甲信越ブロックから御出席いただきました水野委員、木内委員、大野委員、伊佐野委員、大谷委員。

 続いて、東海・北陸・近畿ブロックから御出席いただきました田中委員、北川委員、松本委員、塩田委員、辻元委員。

 続いて、中国・四国ブロックから御出席いただきました今田委員、秋山委員、近藤委員、徳田委員、井上委員。

 続いて、九州ブロックから御出席いただきました植山委員、轟木委員、中村委員、山浦委員。都合により、原田委員は御欠席でございます。

 続きまして、献血ボランティア団体から御出席いただいた方々を御紹介します。寺田委員、海老澤委員。都合により、山本委員は御欠席でございます。

 また、日本赤十字社から日野委員に御出席いただいております。

 最後に事務局として、武井血液対策課長、金子需給専門官。最後に、私、清水と申します。改めましてよろしくお願いいたします。

 続きまして、本日の配付資料の確認をさせていただきます。

 上から順番に、座席表、議事次第、委員名簿、資料一覧。資料は1から13-2までになります。

 資料1 献血推進運動中央連絡協議会の設置要綱・実施要領

 資料2 献血者数の推移

 資料3 『献血推進2014の結果』

 資料4 平成27年度の献血の推進に関する計画

 資料5 平成27年度の安定供給に関する計画

 資料6 高校生の献血者数について

 資料7 平成27年度子ども霞が関見学デーの報告書

 資料8以降は各県の取組状況の資料となっております。

 資料8 岩手県さんと北海道・東北地区ブロックの資料

 資料9 千葉県さんと関東・甲信越地区ブロックの資料

 資料10 奈良県さんと東海・北陸・近畿地区ブロックの資料

 資料11 香川県さんと中国・四国地区ブロックの資料

 資料12 福岡県さんと九州地区ブロックの資料

 資料13-1 学生献血推進ボランティアの活動について

 資料13-2 ライオンズクラブ国際協会の献血に関する資料

 以上、駆け足となりましたが、資料の不足等がございましたら、議事が始まってからでも構いませんので、事務局までお知らせください。

 資料の不足等、よろしいでしょうか。

 では、進めさせていただきます。まず、議事次第の4、「献血推進の現状について」、これは資料1から7ですが、私から説明させていただきます。

 資料1ですが、この連絡協議会の設置要綱及び実施要領で、本会の目的、構成等を定めております。

この協議会の目的は、血液法の基本理念である献血血液による国内需給を推進するため、献血推進の関係者が効果的な献血に関する推進方策、諸課題などを協議し、全国的な献血運動の推進を図ることとされています。

最後の4ページに運営の概念図がありますが、各都道府県における献血推進協議会の取組、各ブロック単位での協議等を踏まえ、地方自治体、日本赤十字社、ボランティア団体などの関係者が一堂に会する本会の開催によって、各地域における献血推進活動に関する意見交換、情報共有等を行い、関係者の連携・協力を密にして、全国的に献血の推進が図られることを期待するものであります。

 続いて資料2ですが、「献血者数の推移」の統計資料となっております。1ページ目は、平成6年度から平成26年度までの献血者総数を棒グラフで、年代別献血者数を折れ線グラフで示したものです。総数は、近年までは515から530万人前後で推移していましたが、昨年度は499万人と500万人を下回りました。年代別では、増加傾向にあった10代も、昨年度は減少に転じ、20代、30代の若年層の献血者数は継続して減少傾向。一方、40代、50代が増加傾向にありますが、今後も若年層への献血推進対策が重要であると考えています。

 裏側の2ページは、年度別の血液確保量が折れ線グラフで、採血種類別の献血者数が棒グラフで示されています。近年の献血量は200万リットル前後で推移しており、献血者数は減少しているものの、献血推進にかかわる皆様方の御努力、国民の皆様の献血への御協力により、血液の不足は生じておりません。

 続いて資料3は、平成22年度に策定された献血推進の中期目標である「『献血推進2014』の結果について」です。将来的な血液不足の不安を解消するため、若年層献血者数の増加、集団献血の確保、複数回献血の増加、これを重点目標として推進することとし、昨年度、平成26年度までの数値目標を掲げて各種取組を実施してまいりました。この中期目標は昨年度で終了となりましたので、この資料はその結果をとりまとめたものになります。現在、薬事・食品衛生審議会血液事業部会の献血推進調査会において審議していただいている事務局案ですが、ここでは参考として御紹介させていただきます。

 1ページに26年度までの実績を示していますが、若年層の献血率については、順調に増加していた10代が最終年度に減少に転じ、20代では続いて減少傾向となっています。集団献血の確保については、着実に実績を上げて、目標値である5万社を達成することができました。しかしながら、複数回献血については伸び悩んでおり、一時期100万人を超えた年度もありましたが、ここ2年間は100万人を下回っています。

 今年度から新たな中期目標として「献血推進2020」が始まりましたが、この目標達成には、本日お集まりいただいた皆様方を初めとする関係者の皆様方の御協力が欠かせません。この場をお借りして、引き続きの御努力、御協力をお願いいたします。

 続いて、資料4は、今年度平成27年度の国の献血推進計画です。これは血液法の規定に基づき基本的な方針を規定したものであり、本年3月に厚生労働省告示として提示しております。

平成27年度における血液の確保目標量は、輸血用血液製剤と血漿分画製剤の原料となる血漿を合わせると199万リットルとなっており、これを達成するための献血推進の重点事項が示されています。内容は26年度とほぼ同様ですが、主な変更点を申し上げますと、4ページの上のほうから、2ポツ目、前のページから続く「ウ 企業等における献血の推進対策」として、「国及び採血事業者は、企業等に対して、特に20歳代から30歳代の労働者の献血促進について協力を求める」、これを追加しました。これは、近年、20歳代、30歳代の献血率の低下の現状を踏まえ、その世代への普及啓発が重要であると考えたためです。

次に、同じ4ページの中ほどより少し下になりますが、「➃ 献血推進協議会の活用」のところで、献血推進協議会の構成員として、「ボランティア組織」を追加しました。現在でもボランティア組織の方々には協議会の構成員として御参加いただいておりますので、ボランティア団体との一層の連携を図っていくという趣旨で追加したものです。

 続いて5ページですが、「2 献血者が安心して献血できる環境の整備」の3ポツ目に、「献血者に安心、やすらぎを与える環境作り」を追加しました。これは平成26年度の献血推進計画案をパブリックコメントにかけた際にいただきました「より一層くつろげる献血ルームづくりを」という御意見を反映したものです。

 なお、移動採血車の外観の見直しについては、日本赤十字社のほうで、平成22年度中に全移動採血車についての外観の見直しを完了しているため、27年度の計画より削除しております。

主な修正点は以上となります。

 続いて資料5ですが、「平成27年度の血液製剤の安定供給に関する計画(需給計画)」です。これも本年3月に告示したものです。平成27年度における血液製剤の製造または輸入の見込み量を踏まえまして、1枚おめくりいただいた2ページの中ほどの第3にございますように、原料血漿の確保目標量として、91万リットルという計画を掲げております。

 続きまして、資料6は「高校生の献血者数について」であり、これは先月、1013日に開催された薬事・食品衛生審議会血液事業部会献血推進調査会において、日本赤十字社から提出・説明のあった資料です。

その概要についてですが、1枚おめくりいただいた2ページに、高校生の献血実績、初回献血者数について記載されています。また、3ページの下段に記載のあるとおり、厚生労働省においては、平成24年から「学校における献血に触れ合う機会の受け入れについて」という依頼通知により、文部科学省に協力依頼を行っており、文部科学省を通じて各都道府県の学校関係者等に対して、日本赤十字社が実施している献血セミナー等を積極的に受け入れてもらえるよう依頼を行い、献血について学校関係者の理解が得られるようにしているところです。

 高校での献血の実施や献血セミナーの取組に対しては、このように、文部科学省のほか、都道府県や市町村の教育委員会の御理解、御協力とボランティア団体の方々との連携が必要であり、国や都道府県は日本赤十字社とともに学校現場における献血に関する取組のための対策を引き続き検討していく必要があると考えております。

 最後に資料7ですが、本年7月に厚生労働省で実施した「子ども霞が関見学デー」における中学生以下を対象とした「模擬献血体験」の報告です。これは、日赤本社さん、東京都赤十字血液センターさんの御協力によりまして厚生労働省の会議室で実施したものです。

 1枚おめくりいただいた2ページの下にあるとおり、体験者の5割を超える子供たちからは、将来献血をしたいとの回答がありましたが、「いいえ」や「未回答」も合わせると半分近くありました。この結果を受けて、来年の実施に向け、如何に興味を持ってもらえるかをさらに検討し、こうした体験を通じて、将来、献血に協力いただける方が一人でも多くなるようにしていきたいと考えております。

 駆け足になりましたが、資料1から資料7に係る私の説明は以上でございます。

 続きまして、議事次第の5、「都道府県における献血推進の活動について」御説明をお願いしたいと思います。説明は、まずパワーポイントの資料、資料の枝番の1で各ブロック代表県の献血推進活動について5分程度で御説明いただき、続けて、4月、5月に開催しました各ブロック会議における内容等について、枝番2のほうの資料になりますが、10分程度で御説明いただくようお願いいたします。各ブロックとも、全体で15分程度でお願いしたいと思います。御意見や御質問等につきましては、全てのブロックの説明が終わってからとさせていただきますので、御了承ください。

それではまず、北海道・東北ブロック代表の岩手県さんから御説明をお願いいたします。

五日市委員 岩手県の健康国保課総括課長の五日市と申します。どうぞよろしくお願いいたします。

 北海道・東北地区を代表してということでございますので、まず、岩手県の事業について御紹介させていただきたいと思います。資料につきましては資料8-1をごらんいただきたいと思います。岩手県の赤十字血液センターでは、毎年7月の下旬に小学生の親子を対象にしました親と子の血液センター見学会というものを開催しているところでございます。これは、将来的に献血を支える若年層の減少により輸血用血液の確保が困難になるということが予想されるため、小学校のうちから献血の重要性に対する理解を深めてもらい、献血可能年齢になった際には献血に協力いただけるよう、将来の献血基盤づくりを行うことを目的として毎年開催しているものでございます。

 本年度につきましては、資料にお示ししておりますとおり、7月27日から8月3日まで、岩手県の中央部に位置する血液センターで4日間、それから、県南部の奥州供給所というところがありますけれども、ここで2日間実施の計6日間、それぞれ午前と午後に開催いたしまして、広く県内全域の小学生の親子を対象に実施したところでございます。

 実施の内容でございますが、血液センター職員による献血講話、献血DVDの視聴を行った後、献血現場を体験してもらうため、血液バックを見たり、あるいは献血バスに乗って模擬献血を体験したり、血液輸送車への乗車体験をしていただきました。また、けんけつちゃんを活用したグッズを作成しまして、参加者に配布いたしました。

 資料の次のページになりますけれども、見学会の様子とグッズの写真を掲載してございます。この見学会の事業の予算でございますけれども、前のページの6の予算額のところにございますけれども、約11万円となってございます。

 2ページのほうに移りまして、当日の来場者でございますけれども、小学校が140名、保護者が91名の合計231名ということで、多くの皆様に参加いただいたところでございます。

見学会の効果でございますが、小学生から「自分も献血で役に立ちたいと思った」との回答をいただいているところでございまして、また、後日、実際に献血に協力いただいた保護者の方もいらっしゃったということですので、一定の効果があったのではないかと考えているところでございます。

 今後の課題でありますが、小学生は難しい話が続くとどうしても飽きてしまうということもありますので、小学生の興味を引く内容の講話ですとか、あるいは飽きさせない工夫などが必要かと考えてございます。また、せっかく献血会場にいらっしゃっても、貧血などによって御協力いただけない方もいらっしゃるということもありまして、そうした方々への健康管理などの普及啓発なども必要ではないかと考えているところでございます。

 この点につきましては、岩手県赤十字血液センターの中居所長さんのほうから補足で説明をお願いしたいと思います。

中居委員 岩手県赤十字血液センターの中居と申します。

 追加資料のページ3をごらんいただければと思います。岩手県赤十字血液センターの基本的な理念としましては、献血推進はもちろんでありますが、地域の健康志向を啓発するということに重点的な重きを置いております。今年度、その資料3に示しましたように、若年者及び高校生の皆様につきましては、献血インフォメーションという概要版をつくっております。輸血の歴史、日本が抱える超高齢化社会、医療・介護ニーズの増大を知ってもらう。なおかつ、現在の献血の状況で献血者が減っている。あるいは血液製剤の、何がつくられて、どういう供給がされているかという一枚の抜粋版をつくりまして、これを高校生全員に配布して、この抜粋版の下のほうに書いてありますのは、岩手県赤十字血液センターのホームページに誘導していただきます。そうしますと、今の子供たちはスマートフォン等ありますので、それで詳細版が自由に見られるということになっております。

 右のほうのページには、もう一つ、今年度対策を立てましたのは、若年の方、特に女性の場合には、献血にいらしても、5~6%、貧血で献血できないということがありますので、まず貧血とはどういうものであるかということをしっかりと知っていただくということで、ヘモグロビンの数値であるとか、そこに書いていますような医学的な情報を入れる。あとは貧血の症状、さらにその貧血を改善するにはどうしたらいいかということで、ヘモグロビンを上げる食べ物と、あとは赤血球をつくるのに必要な食べ物、葉酸、ビタミンB12等々を挙げて、これを献血会場にいらして献血できない女性の方に詳しく説明すると同時に、このチラシをあげまして、あとは抜粋版を持ち帰り、自宅で詳細版を見るということになっています。

 きょうは資料あげていませんが、もう一つ、岩手県でも肥満がかなり多くありますし、岩手県の状況を見ますと、小中学生の肥満が多いということですので、我々は、病気にならないという観点から肥満対策にも力を入れていまして、肥満について、特にBMIの数値の見方、あるいは肥満があると病気がふえる、いかにして病気を減らすか、地域として岩手県が健康を志向した県土であるというのを若い人たちに、あるいは中高年にもアピールしたいということで、全て岩手県赤十字血液センターのホームページのほうにアップロードしてありますので、もし時間がありましたらごらんいただければと思います。

 以上です。

五日市委員 以上、簡単ではございますが、これが本県の事業の概要の紹介でございます。

 次に、ブロック会議における協議事項の関係について御説明したいと思います。資料8-2をごらんいただきたいと思います。本年度開催されました北海道・東北地区血液関係ブロック会議の協議事項の内容でございますけれども、まず、1.の「平成26年度に行われた事業等の実績評価」についてでございます。各道県におきまして特色ある事業が行われてございました。北海道赤十字血液センターでは、北海道日本ハムファイターズと連携し、選手の肖像を用いたポスターですとか記念品の作成、ファンフェスティバルでのプロモーション、あるいは献血の実施により新たな層に対する献血啓発と広報活動に力を入れてございまして、一定の効果が得られたといったところでございます。課題としては、経費の削減というものが挙げられたところでございます。

 次に、4ページの2.の「27年度献血推進計画に盛り込まれている事業の取組予定」についてでございます。まず、「➀ 学生献血推進ボランティア等の広報活動」でございますが、各道県でサマー献血ですとかクリスマス献血が予定されてございます。学生献血推進ボランティアにつきましては、北海道ブロックは約150名、東北ブロックは約1,300名のメンバーで活動しておりまして、全国学生献血クリスマスキャンペーンのほか、夏には各ブロックで統一キャンペーンを実施しているところでございます。東北ブロックでは、「東北六血キャンペーン」と題しまして、統一ポスターや統一の記念品を学生同士で決定いたしまして、ブロック一体となったキャンペーンを実施しているところでございます。

 次に、5ページの「➁ 『献血セミナー』や血液センター等での体験学習への取組」についてでございますけれども、各道県におきまして学生向けのセンター見学会等を実施しているところでございます。本県を含む幾つかの道県では、夏休み期間中を利用して、小学生向けの見学会や血液センター、夏祭りなどを実施しているところでございます。

 次に、6ページの「➂ 大学等における献血の推進及び将来の医療従事者を目指す者に対する普及啓発の取組」についてでございますけれども、学生献血推進協議会の活動や大学での献血の取組が行われているところでございます。一部の道県におきましては、医療系専門学校の学生を対象に血液センターの施設見学の受け入れなどが実施されているところでございます。

 次に、7ページの「➃ 国民への献血実施の日時や場所等についての十分な広報活動」についてでございますけれども、各道県でテレビ、ラジオ、新聞、ホームページ、フリーペーパーなどを用いた広報が行われているところでございます。

北海道では、旭川市で献血ルームを移転・オープンさせるに当たりまして、旭川市内の映画館において、上映前に流れるCMを活用しまして献血ルームの広報が行われておりました。宮城県では、8ページになりますけれども、JR仙台駅の折りたたみ時刻表に広告を掲載しておりました。また、広報形態につきましては、有償で委託契約を結んでいるもの、あるいは無償で受けていただいているケースなど、まちまちでございます。

 次に、9ページの「➄ 平成23年4月1日に施行された採血基準改正についての広報」についてでございますが、各道県でホームページ等の広報媒体や献血時のリーフレット等で啓発が行われております。

岩手県及び福島県では、高校の卒業生全員に配布する啓発資材に採血基準も掲載しまして啓発を行っているところでございます。

 続きまして、10ページの3.の「『献血推進2020』にある目標を達成するための重点的な取組み」についてでございます。まず、「➀ 献血の意義を理解していただく取組み」についてでございますけれども、各道県において患者さんからの感謝のメッセージなどを発信し、献血の意義について広く啓発する取組がされてございます。

宮城県におきましては、県の観光キャラクター「むすび丸」を献血版に加工して新たな献血キャラクターをつくり、このキャラクターを用いたアニメ、CMを作成して、楽天イーグルスのスタジアムなどで放映するほか、ユーチューブでも公開しているところでございます。

 次に、11ページの「➁ 10代の方々に献血の意義を理解していただき、初めての献血を安心して行っていただくような環境整備」についてでございますけれども、各道県におきましては、献血セミナーの実施などにより高校生や大学生に対する啓発を行っているところでございます。まず、幾つかの県におきましては高校生に対して献血啓発パンフレットやクリアファイルを配布してございます。

また、岩手県におきましては、県内ほぼ全ての高校で献血を実施してございまして、若年層の献血推進に取り組んでいるところでございます。

 また、福島県におきましては、次のページになりますけれども、中学生対象にジュニア献血ポスターコンクールを実施しまして、入賞作品を用いた啓発ポスターを作成し、全中学校へ配布することにより若年層に献血への親しみを持っていただく取組がなされてございます。

 次に、12ページになりますけれども、「➂ 20代・30代の方々にリピータードナーとなっていただくような取組み」についてでございます。これは全ての道県でおおむね、複数回献血クラブの加入促進等の取組が行われております。

そのほか、北海道では全国的に有名なYOSAKOIソーラン祭り会場で献血を実施し、献血協力者へ会場限定のけんけつちゃんグッズを配布するなどの取組を行っております。

 また、宮城県におきましては、地元ゆかりのタレントを献血アンバサダーに任命し、献血トークやライブイベントを実施してございます。

また、山形県では、Jリーグのモンテディオ山形の選手に血液センター1日所長を委嘱し、献血者との握手会などを実施するなど、若年層に対する献血啓発と広報活動に力を入れているところでございます。

 次に、14ページの「➃ 献血者が安心・安全で心の充足感が得られる環境の整備」についてでありますが、説明の向上であるとか献血ルームの待合室の整備、キッズルームの充実など、献血者が待ち時間を快適に過ごしていただける取組が多く見られたところでございます。

 続きまして、15ページの4.の「県作成の広報資材、記念品等について」でございます。各道県ともけんけつちゃんを活用した広報資材、記念品を作成しておりますが、これに加えまして、プロ野球チームとのコラボや日本中央競馬会とのコラボを行うなど、さまざまな工夫がなされております。

 最後に、16ページの5.の「28年度の献血推進計画への記載を要望する事項」についてでございますけれども、特にこれについては意見等はございませんでした。

 以上で北海道・東北地区からの報告とさせていただきます。

清水課長補佐 ありがとうございました。

 それでは次に、関東甲信越ブロック代表の千葉県さんから御説明をお願いします。

伊佐野委員 千葉県赤十字血液センター推進課長の伊佐野と申します。どうぞよろしくお願いいたします。

 それでは、早速でございますが、平成27年度に取り組んだ千葉県の献血推進事業について、資料9-1により御説明させていただきます。

 千葉県赤十字血液センターでは、平成27年度の取組といたしまして、「キッズ・献血デー」(模擬献血体験会)を開催いたしました。これは子供たちにいつもお父さんやお母さんがやっている献血を実際の流れそのままに、申し込みから休憩までをリアルに擬似体験していただき、献血の仕組みや大切さを知ってもらうイベントでございます。

 目的は、献血擬似体験を通じて子供たちに献血の仕組みと大切さを知っていただき、将来の献血者確保につなげることを目的として開催いたしました。このイベントの運営は千葉県学生献血推進協議会が実施いたしました。

 内容といたしましては、学生さんたちが受付担当者やお医者さん、看護師さんになって、子供たちに献血模擬体験をしていただきました。まず、受付で献血の申し込みをしていただいて、模擬チャートの作成をいたします。そして、きょうはよく寝ましたか、ごはんは食べましたかなど、簡単な問診をいたします。次に、事前検査では血圧をはかり、検査の説明をいたします。採血する場面では、実際に採血ベッドに横になってもらい、採血バッグを見せながら説明いたしました。そして休憩。休憩では、ジュースを差し上げ、キッズ献血カードを配布いたしました。この厚紙でできたキッズ献血カードには、お名前、キッズ献血回数や実施日、会場名を入れ、次回の献血可能日は16歳のお誕生日と書かれたカードをお渡しいたしました。そのほか、けんけつちゃんとの触れ合いや体験後のアンケートに参加していただき、献血啓発関連冊子を配布いたしました。会場横では実際の献血も実施し、保護者の皆さんなどに献血の協力をお願いいたしました。

実施日はことしの5月31日の日曜日。場所はイオンモールの幕張新都心で実施いたしました。第2回目は8月2日のやはり同じ日曜日、イオンモール成田で実施いたしました。両会場とも午前10時から4時まで開催いたしました。

来場者といたしましては、体験者数は227名。内訳といたしまして、幕張のほうで127名、成田で100人。それぞれ保護者1名として、約450名以上が来場していると思われます。

 予算といたしましては、血液センターの負担といたしまして、飲料、ジュースなど1万5,000円、それから運営費で8万円、衣装代といたしまして15万円ほどでございました。

効果として、結果、お子様の参加に合わせ、親御様の献血への誘導、献血広報資材の配布など効果的に行うことができました。第二に、実施2年目になり資材が整ったことで、コストの低減が行われました。第三といたしまして、学生の習熟度が高まったため、会場、規模等に合わせた柔軟なイベント展開が可能となったことでございます。主体となる学生さんたちには、お子様だけでなく、親御様に対しても自信を持って献血について説明できるようさらに知識を身につけていただき、今後とも県内各方面で実施してまいりたいと考えております。

 簡単でございますが、以上でございます。ありがとうございました。

大谷委員 引き続きまして、千葉県から、6月5日に開催いたしました関東甲信越ブロックの会議結果を御報告させていただきます。資料9-2をごらんください。

 「平成26年度に行われた事業等の実績評価」についてですが、当ブロックの構成県では、若年層への献血啓発事業が多く実施されております。

 2ページをごらんください。若年層への献血啓発事業として、埼玉県では地元PRイベントである埼玉県フェア2014に初めて献血ブースを出展いたしまして、献血クイズや着ぐるみ等による普及啓発を行うとともに、会場での献血を実施しております。これにより献血が県の事業の一つであることについても県民に普及啓発できる派生効果があったとのことです。

 3ページをごらんください。東京都では、産学共同事業といたしまして、多摩美術大学の学生が制作した献血啓発作品を「東京デザイナーズウィーク」というイベントに出展することによりまして、来場者数約6,500名に対して赤十字の活動、血液事業を広報しています。この産学共同による取組につきましては2013年のグッドデザイン賞も受賞しておりまして、一般からの注目度も上がっているとのことでした。

 5ページをごらんください。神奈川県では、活動の輪を広げるためにさまざまなボランティア活動を実施している学生を集め、「ボラフェスタ in KANAGAWA」を毎年開催しており、若年層献血の確保を図っているとのことでした。学生主体の献血ブースが出展されることによりまして、学生の献血に対する意識は高まり、学生間での活動が主体的に実施されることなどの効果が得られました。さらに、イベント後も各大学における献血に対する協力体制の構築にもつながっているとのことでした。

 8ページをごらんください。次に「平成27年度献血推進計画に盛り込まれている事業の取組予定」についてです。まず、「➀ 学生献血推進ボランティア等の広報活動」についてですが、各都府県では、献血が不足する時期に合わせて学生ボランティアによる学生サマーキャンペーン、クリスマスキャンペーンなどを実施しています。

栃木県においては栃木県学生献血推進連盟(かけはし)が6月の県民の日などに合わせ街頭呼びかけを実施しているとのことでした。

また、長野県では、4月の血液センター祭りにおいて学生ボランティアによる呼びかけを実施したところ、昨年度より200名も多い950名の来場者と120名の献血を確保できたとの報告があり、若年者の献血者数が減少傾向にある中で、学生の若い力を活用して、同世代に対し献血の重要性等について訴えかけていく必要性を再確認することができました。

 9ページをごらんください。次に「➁ 『献血セミナー』や血液センター等での体験学習への取組み」についてです。小学生とその保護者を対象として、献血の模擬体験や職業体験を実施する事業に多くの都県が取り組んでおります。この事業によりまして児童と保護者の献血に対する理解を深め、将来の献血につなげ、安定した血液の確保を図ることとしております。

 群馬県では、「夏休み親子献血教室」で、献血の知識の学習、献血の擬似体験、血液製剤の製造所の見学を小学校5年生、6年生を対象に1020名で実施するとのことでした。留意する点は、子供でも理解しやすく、参加後も家庭内で親子の共通の話題になるような内容とするとのことでした。

 千葉県では、先ほど千葉県赤十字血液センター推進課長の伊佐野様から説明あったとおり、献血を擬似体験するキッズ献血デーを実施しております。

10ページをごらんください。次に「➂ 大学等における献血の推進及び将来の医療従事者を目指す者に対する普及啓発の取組」です。各都県では大学や専門学校等において学校献血を実施しており、大学生等に献血の普及啓発を行うとともに献血者確保に努めております。

長野県では、将来の医療を担う薬学部と臨床検査関連の学生に対して献血の重要性を理解するための献血セミナーを実施するとのことでした。

11ページをごらんください。次に「➃ 国民への献血実施の日時や場所等についての十分な広報活動」についてです。各都県では、市町村の広報誌や新聞やラジオ、テレビなどを活用いたしまして、年間を通し広報を実施しており、特に献血者の減少する冬季には、地元テレビやラジオの広告を強化するなど献血状況に合わせた広報を実施する予定です。また、新たな情報発信ツールとして、ツイッターやフェイスブックなどを利用している都県もあり、より情報の得やすい広報を実施しているとのことです。

12ページをごらんください。次に「➄ 平成23年4月1日に施行された採血基準改正についての広報」です。新潟県では、動画配信サービスであるユーチューブで動画広告を配信するとのことでしたが、この広告は新潟県内の18歳から44歳のユーチューブ利用者のみに広告が流れるように設定できまして、課金も動画を最後まで見た利用者分のみであるため、無駄のない広報が期待されております。さらに、この広告は血液センターのホームページにリンクしておりまして、献血に関心を持った方が献血の情報にすぐアクセスすることができる点も大きな利点となるとのことでした。

 次に、「3.『献血推進2020』にある目標を達成するための重点的な取組み」についてです。「➀ 献血の意義を理解していただく取組み」についてです。

山梨県では、献血の機会が減少する50歳代以上をターゲットに、献血者を増加させるため、献血ボランティア会員を育成して、会員による主催献血を実施するプラチナサポートクラブ事業を実施するとのことです。本事業において、献血ボランティア会員はライオンズクラブ等から募集し、月1回の研修を3カ月行った上で、4カ月目に会員主催の献血を実施しており、昨年度の実績では同世代から献血啓発活動が献血者確保に大きな効果を上げているとのことでした。若年層対策には、国を初め多くの自治体が取り組んでいる中、50歳以上のシニア層に対する取組として非常に参考となる報告でございました。

13ページをごらんください。「➁ 10代の方々に献血の意義を理解していただき、初めての献血を安心して行っていただくような環境整備」についてです。10代の学生を中心とした献血者の減少に対し、各都県では、ポスター等の献血啓発作品募集をし、献血についての意識づけを図る事業が多く実施されています。

埼玉県では、高校における学生献血が非常に進んでおりますが、さらなる増加を図るために市町村と血液センターで高校訪問を行っていくとのことでした。

千葉県では、中学生、高校生を対象に献血啓発ポスターを募集し、優秀作品を表彰するとともに、その作品をリーフレットや電車広告に利用することにより、同世代の中学生、高校生に対して献血の意識づけを図っているところでございます。本年度は、中学生596作品、高校生116作品の応募があり、夏休みの課題として利用されていることから効果的に献血の普及啓発につながっているものと考えております。

 次に14ページをごらんください。「➂ 20代・30代の方々にリピータードナーとなっていただくような取組み」についてです。10代と同様に、20代、30代の献血者の減少は将来の献血の不足を招いてしまう大きな問題でございまして、若年層の献血者の確保は喫緊の課題でございます。各都県では、20代、30代の若年層が興味を持つスポーツ団体と協力いたしまして普及啓発を行っている事業が多く実施されています。

 栃木県では、地元テレビ局の「とちてれアニメフェスタ」とコラボしたイベントで若年層が献血と触れ合う機会と、イベント会場に移動採血車を設置し、400ミリリットル献血者にアニメとコラボした記念品の配布等を実施しています。平成27年度は献血者数177名のうち初回献血者が27.2%と大きな効果が上がったとのことでした。

群馬県では、サッカーJ2のザスパクサツ群馬と協力し、4月に応援スペシャルマッチを開催し、会場に啓発看板や、ハーフタイムに学生やキャラクターによる献血広報を実施いたしました。さらに、会場に移動採血車を配置し、サポーターを中心とした来場者から88名の献血があったとのことです。

16ページをごらんください。次に「献血者が安心・安全で心の充足感が得られる環境の整備」についてです。献血に協力してもらうためにはより快適な空間が求められていると考えますが、東京都では、献血中に子供を預かるイベント等を実施しております。

 「4.都道府県作成の広報資材、記念品等について」ですが、各都県が工夫を凝らして啓発資材等を作成しており、特にスポーツ団体やアニメとコラボした作品により献血者の興味を引くようにしております。

 最後に17ページをごらんください。「5.28年度の献血推進計画への記載を要望する事項」についてです。埼玉県より、献血可能な16歳から献血を体験し、将来、自ら献血に協力してもらえるように、28年度献血計画の10代を対象とした政策に献血可能な16歳から献血を啓発し、将来の安定的な献血者として育成するため、16歳からの献血を推進していくという内容を加えていただきたいという要望がございました。

 以上でございます。

清水課長補佐 ありがとうございました。

 それでは次に、東海・北陸・近畿ブロック代表の奈良県さんから御説明をお願いいたします。

辻元委員 奈良県医療政策部薬務課の辻元でございます。よろしくお願いします。

 それでは、東海・北陸・近畿地区を代表いたしまして、まず奈良県の事業についてかいつまんで御紹介させていただきます。資料10-1をごらんください。

 本県では、奈良県愛の血液助け合い運動の一環として、将来、献血を担う若い世代を中心に、献血への関心と理解を深めてもらうことを目的として、献血運動啓発ポスターを募集し、入賞者を表彰、入賞作品を利用して作成した啓発物品を県内の高校などに配布する事業を行っています。

 本年度は、4月から6月にかけてポスターを募集いたしまして、8月5日の献血功績者表彰式の際に、厚生労働大臣表彰状及び感謝状の伝達、知事表彰状及び感謝状の贈呈と合わせて入選者の方々を表彰いたしました。

 そして、ちょっと写真をごらんいただければわかると思いますが、入賞作品を県内のショッピングモールで展示したところの写真でございます。資料にも記載しておりますが、特選、入選の作品はポスターやしおりを初めとした献血啓発物品に利用し、県内の高校や大学、書店などに配布し、設置しております。特にしおりにつきましては、書店から、追加でもっと設置できないかという声をいただいております。

 この事業の実施についてですが、奈良県、奈良県献血推進協議会の主催、それから奈良県教育委員会、奈良県私立中学高等学校連合会の後援で、関係部署への募集案内、報道機関への資料提供で応募者を募りました。

 結果、若年層を中心に92名の募集をいただいております。ここ数年、募集者が若干減ってきておるのでございますが、募集の周知を工夫するなど考えておるところでございます。毎年、展示場所を確保するのに苦労しているところですけれども、今後も多くの方々が集まられるところでアピールしていきたいと思っております。

 また、薬務課では、この6月からフェイスブックを立ち上げまして、献血を初めとしたさまざまな情報を提供しております。ただ、若者の皆さんに興味を持って盛んに見ていただけるような内容に今後もしていかなければいけないと思っているところでございます。このように、今後も引き続き啓発に取り組んでまいりたいと思っております。

 続きまして、本年度開催されました東海・北陸・近畿地区献血関係ブロック会議における協議事項について概要を説明させていただきます。資料10-2のほうをごらんください。

 まず、「1.平成26年度に行われた事業等の実績評価」についてです。多くの府県で若い世代の方を対象とした事業が行われております。その一つでございますが、5ページにございますように、大阪府の取組でございます。高校生による街頭献血キャンペーンがあり、高校生自らが街頭で啓発物品を配りながら、通行者に声をかけて行いました。若い世代からの声かけで、目にとまりやすかったとのようです。

一方、課題といたしましては、平日の昼間に行っていたことから、通行者の少ない時間帯がどうしてもあり、効率よく効果的にキャンペーンを実施するような工夫をさらに凝らす必要があるとのことでした。

10ページをごらんください。次に、「2.27年度献血推進計画に盛り込まれている事業の取組予定」についてです。➀の「学生献血推進ボランティア等の広報活動」についてです。多くの府県で季節に応じたキャンペーンを行っているところですが、岐阜県では、近年盛り上がりを見せているハローウィンキャンペーンも行う予定とのことでした。新たなこういうチャンスを見つけて取り組むことが重要と考えております。

 続きまして、➁の「『献血セミナー』や血液センター等での体験学習への取組」についてです。多くの府県で各種学校でのセミナー開催や血液センターの見学、職場体験を実施しております。滋賀県では、高校生の献血に対する意識を変えるという目的から、大型豪華客船の中で県内の高校生を対象として献血セミナーや献血に関するアトラクション、懇親会などを実施しております。

 次、14ページをごらんください。➂の「大学等における献血の推進及び将来の医療従事者を目指す者に対する普及啓発の取組」です。各府県で大学での献血が行われていました。富山県では、短大・看護専門学校の入学オリエンテーションのときに、献血への理解と協力を働きかけているほか、医学生の血液センター見学の受け入れ、献血体験を実施されていました。

 また、京都府では、学生に身近な学生食堂とコラボレーションして、献血が身近なボランティアであること、そして、毎日の食事から健康や献血を考えるきっかけとして、例えば「鉄分をとって献血に行こう」というようなキャッチフレーズを用いて垂れ幕やポップなどで紹介するなど工夫をされていました。

次、16ページをごらんください。「➃ 国民への献血実施の日時や場所等についての十分な広報活動」でございます。ほぼ全ての府県及び赤十字血液センターでホームページを用いた広報を行っております。地元新聞社、テレビ局、ラジオ局に協力をいただいている府県もありました。

17ページをごらんください。「➄ 平成23年4月1日に施行された採血基準改正についての広報」です。ホームページなどで広報している府県が多くありましたが、富山県では、ポケットカレンダーを作成し、献血に来られた方に配布して、採血基準や街頭献血の日程を知ってもらう機会としておりました。

18ページは、最後に「3.『献血推進2020』にある目標を達成するための重点的な取組み」についてです。➀の「献血の意義を理解していただく取組み」に関してですが、輸血を受けた元患者さんのメッセージを献血者の皆さんの目の届くところに掲示する取組、これは石川県ですが、あるいは若年者向けの献血セミナーを開催し、その中で、元受血者さんの体験談を話していただく和歌山県の取組、また、アンパンマンのエキスのDVDを上映する京都府の取組などがございました。

20ページをごらんください。➁の「10代の方々に献血の意義を理解していただき、初めての献血を安心して行っていただくような環境整備」についてです。こちらは、各府県において献血セミナー等を通じて、高校生、専門学生、大学生を対象に啓発を行っております。

20ページの岐阜県では、地元のプロサッカークラブとコラボレーションして、イベントやキャンペーンを実施しており、U-18選手の献血協力で若年層に対する献血啓発をされています。

また、奈良県では、テレビアニメの劇場公開記念イベントと連動した献血キャンペーンを実施したところで、若い世代を中心に反響があったようでございます。

23ページです。➂の「20代・30代の方々にリピータードナーとなっていただくような取組み」についてです。多くの府県で複数回献血クラブの入会キャンペーンを実施するなど取組をしております。

愛知県では、23ページに記載しているとおり、ある期間に400ミリリットル献血をした際に配布される「けんけつちゃんお約束カード」を持って、定められた期間に再度400ミリリットル献血をした方にキャンペーン限定のハローキティオリジナルグッズを贈呈するというイベントを実施しています。カード配布とグッズ贈呈を始めた月は400ミリリットル献血者数が増加し、効果があったとのことです。

24ページですが、➃の「献血者が安心・安全で心の充足感が得られる環境の整備」についてです。受付・待合が屋外の会場の際に検診車を利用する、これが岐阜県の取組でございます。献血ルームの看板を目立つものに変更するという滋賀県の取組などを初め、いろんな取組を行っておるところでございます。

続きまして、4番の「都道府県作成の広報資材、記念品等について」です。各自治体、限られた予算の中で、より魅力的な物品をつくるのに苦慮しているところだと思いますが、ポスター、広報誌といった告知目的のものから、ティッシュ、うちわ、ポップアップメモ、クリアファイルといった実際に手にとって使用できるものまで幅広くつくっているところでございます。

最後に、5番の「28年度の献血推進計画への記載を要望する事項」につきましては特に意見等はございませんでした。

以上、東海・北陸・近畿地区からの御報告でございます。

清水課長補佐 ありがとうございました。

 では、中国・四国ブロック代表の香川県さんから御説明をお願いします。

井上委員 香川県の献血推進活動について御説明申し上げます。資料のほうをごらんください。この行事は「愛の血液助け合い運動」の行事として、香川県赤十字血液センターと共同で実施しております。特に若年層への献血協力を呼びかけるものです。

 ことしは7月20日の海の日に、人通りが比較的多く、献血ルームまで歩いて3分くらいの距離のアーケード商店街で実施いたしました。若年層への献血を呼びかけるために、地元香川のサッカーチーム、カマタマーレ讃岐の選手2名に1日血液センター所長を務めてもらいました。また、地元の小学生に合唱を披露していただき、将来の献血を担う小学生等へのアピールも行いました。事前の準備についてはそこに記載しているとおりでございます。

当日の流れですけれども、委嘱式を行います。その後、献血に関するクイズ、小学生による合唱、あと、カマタマーレ讃岐の特製のバッグとかタオル、マフラーなど、あるいはけんけつちゃんグッズが抽選で当たるお楽しみ抽選会などなどを実施いたしました。

 この期間中に献血ルームで応募いただいた方々から抽選でカマタマーレ讃岐のサインの色紙プレゼントなどを行うことを実施いたしました。当日ですけれども、カマタマーレ讃岐の選手が試合の合間を縫って参加するということで、このイベントの時刻に間に合うかということで最後まではらはらさせられましたけれども、何とか時刻に間に合っていただき、追っかけサポーターの方々も到着しました。選手の方々にはけんけつちゃんとパスをしたりリフティングをしたりしていただきまして、若年層を含む幅広い方々にごらんいただくことができました。合唱する小学生の親御さんや御家族の方々の参加も非常に多うございまして、親子で献血への理解が深まったものと思います。

このイベントですけれども、往来の多い商店街で行うため、アンケートの配布などは困難ですし、余りうるさいといかがなものかという意見もいただいているのですけれども、献血をアピールする絶好の機会ですので、地元の商店街と十分な調整を重ねまして、今後も実施する予定としております。

次に、中・四国地区ブロックからの報告でございます。

まず、鳥取県では、知事による献血呼びかけを実施しております。休日のショッピングモールに移動採血車を配置いたしまして、知事自らが献血を呼びかけ、学生ボランティアとともに啓発活動を実施していると。県民に広く知られている知事自らが、献血の重要性、必要性を直に伝えることで献血への関心が高まりました。

次、島根県「なるほど!献血教室」では、小学生5~6年生とその保護者を対象に、ビデオ鑑賞、献血バス・緊急車両の見学、○×クイズ等を実施し、参加した小学生の8割、約9割とも言える方々が将来献血するというような回答をしているとのことでした。

2ページをごらんください。岡山県では、マスコミの活用に非常に力を入れたということでした。県民に知ってもらい、興味を持ってもらい、そして行動につなげることを目的に、ウェブニュースとかテレビニュース、ラジオ、新聞などあらゆるメディアに献血を取り上げてもらったそうです。献血に関するイベントや話題を年間52回、週に直すと週1回ということですけれども、プレスリリースでマスコミに提供し、取材を依頼したと。その結果、75%で取材をいただき、把握できた報道件数は122件ということで、テレビ、新聞ですと1件当たり30万、ラジオだと10万、ウェブだと5万という想定で試算した結果、約2,550万円の効果があったという報告がございました。

3ページ目をごらんください。広島県の若年層に対する献血推進事業です。10代、20代の若年層への献血推進のため、知事の呼びかけメッセージと献血の現状を理解してもらい、基準を下回って献血できなかった人の健康維持に向けた食事の知識等を掲載したパンフレットを作成し、メッセージとパンフレットをクリアファイルにセットし、県内の高校3年生全員に配布したそうです。ほぼ全ての18歳の高校生に行き渡り、家庭に持ち帰ることで保護者への啓発もできたという報告がございました。

同じく広島県ですけれども、小学生4年生、5年生を対象にセンターで3Dのビデオ学習、献血バスでの献血の模擬体験などを行ったそうです。参加した児童が313名、保護者は203名で、参加した9割の方から肯定的な反応が得られたと。保護者の中には実際に献血に協力する行動を起した方もたくさんおいでたそうです。

あと、10代、20代の若年層と医療従事者を目指す人を対象に授業や部活動の一環として血液の病気と献血の必要性等のスライド学習とか、輸血を必要とした患者さんの実話のDVDを視聴して学び、同時に献血も実施する献血セミナーを実施したそうです。161名の専門学校、大学生が参加し、そのうちの75%、数にして121名の方々が献血に協力してくれたという実績があるそうです。

4ページ目をごらんください。山口県の献血啓発ポスター・作文の募集ということで、中学生、高校生から献血啓発ポスター及び作文を募集し、12月に表彰・発表したそうです。ポスターは148点、作文は263点の応募がありまして、若年層への献血思想の普及啓発の効果があったと。このうちの最優秀作品については27年度の啓発資材として役立てているという報告がございました。

徳島県では、スポーツイベントを活用した献血啓発ということで、地元の野球チーム徳島インディゴソックスの球場とかJリーグの徳島ヴォルティスのスタジアムに移動採血車を配車したり、スタジアムの電光掲示板、アナウンス等々を活用して啓発活動を行ったと。計6,842名にも上ったという報告がございました。

ただ、この事業については啓発資材の作成数量の把握が非常に難しいということで、今後検討していく必要があるとの報告がありました。

5ページをごらんください。愛媛県では、愛顔(えがお)の高校生献血推進会議ということで、初めて献血可能年齢に到達する高校生による献血推進会議を開催し、グループワークとか成果発表、意見交換を通じて献血への理解を深めてもらっていると報告がございました。26年度のグループワークのテーマは「献血のキャッチコピーを作ろう!」「大街道献血ルームをPRしよう!」ということで開催したそうです。9つの高校から高校生31名が参加し、献血への理解を深めることができたということで、この会議の成果物を今後若年層向けの啓発素材に活用していく予定とのことでした。

高知県では、「高知で若い世代に献血をアピール」というテーマで、冬季献血イベントの企画・デザインを16歳から29歳の人から募集し、審査の上、最優秀企画を表彰し、実際にイベントを開催してもらったそうです。26名の応募があり、27年の1月に音楽ライブとして実際にイベントを行ったということで、音楽ライブでは来場者に献血を呼びかけて、当日の献血者数は69名ということで、通常の7割増しに上ったということでした。

6ページをお開きください。「27年度献血推進計画に盛り込まれている事業の取組予定」について説明いたします。「➀ 学生献血推進ボランティア等の広報活動」として、鳥取県では2大学での大学生ボランティアの組織化を推進していくということを挙げておられました。

7ページをごらんください。「➁ 『献血セミナー』や血液センター等での体験学習への取組」として、各県で実施されておりますけれども、島根県では高校等からの献血セミナー開催の受付ということで、高校生に今後の献血の動機づけやきっかけを与え、将来にわたって献血協力者となってもらうため、高校に出向いて献血セミナーを開催し、理解を得た上で献血バスを配車して献血者の増加につなげるものです。

内容としては、献血の現状とか重要性の説明、あと、輸血を実際に受けた患者さんに関する映像を放映した後に献血に関するパンフレットを配布し説明するというものです。今年度は10校以上での開催を目標としているとの報告がございました。

9ページをお開きください。「➂ 大学等における献血の推進及び将来の医療従事者を目指す者に対する普及啓発の取組」ですけれども、島根県では、はたちの日成分献血啓発事業として、成人式会場でリーフレットを配布したり、テレビ、新聞、ラジオで広報する。

岡山県では、岡山大学のオープンキャンパスとして、岡山大学医学部の協力を得て、医療系を目指す高校生に対し献血啓発のセミナーを行います。

10ページをごらんください。「国民への献血実施の日時や場所についての十分な広報活動」についてです。各県ホームページ等々で広報活動を実施しているようですけれども、山口県では、市町の協力を得て広報誌に掲載する。徳島県では、量販店で献血推進のPRを実施する。高知県では、採血基準を盛り込んだポケットティッシュ、ポスター等の啓発資材を配布するということでございました。

11ページ、「➄ 平成23年4月1日に施行された採血基準改正についての広報」ですけれども、これについては特に記載はございません。

12ページをごらんください。「『献血推進2020』にある目標を達成するための重点的な取組み」について御説明いたします。

愛媛県では、小学生親子血液センター見学体験教室を実施いたします。小学生及び保護者を対象に血液センターの役割を理解していただき、かつ、献血に興味を持っていただくということと、それに合わせて小学生の夏休みの宿題を応援するというコンセプトで実施します。教育委員会の後援を得て実施しますので、スライドやDVDによる学習だけでなく、受血者の顔が見えるような取組として、病院での輸血現場の見学など行うことで将来高校生になったときに献血する動機づけを期待しています。

13ページをお開きください。10代の方々に献血の意義を理解していただき、初めての献血を安心して行っていただくような環境整備についてでございます。

岡山県では、パンフレット「熱血・献血宣言」を高校2年生全員に配布したり、赤十字いのちと献血俳句コンテストとか、中学生に対する献血の説明と職場体験などを実施します。

山口県では、中学生及び高校生を対象に献血推進ポスターや作文を募集したり、献血読本を作成し、高校1年生全員に配布することとしております。

14ページをごらんください。20代、30代の方々にリピータードナーとなっていただくような取組でございます。幾つかの県で複数回献血クラブの募集がされています。

特に徳島県では、地元出身の歌手・女優である上野優華さんを献血推進イメージキャラクターに任命して広報啓発の協力を得たり、地元出身のシンガーソングライターのエバラ健太さんに徳島県の献血推進イメージソングを作成していただき、音楽による広報啓発をしていると。いずれもリピータードナーとなっていただくための取組とされています。

次、「➃ 献血者が安心・安全で心の充足感が得られる環境の整備」ですけれども、鳥取県では丁寧で暖かい接遇、献血施設・採血室のくつろげる雰囲気づくり、トラブル時の迅速、適切な対応ということに重点を置いて活動するということでした。

15ページをごらんください。「各都道府県作成の広報資材、記念品等について」でございますけれども、各県いろいろ工夫されていろいろなものをつくっています。ごらんいただけたらと思います。

最後が「28年度の献血推進計画への記載を要望する事項」についてでございますけれども、当ブロック県では特になしということになってございます。

以上です。

清水課長補佐 ありがとうございました。

それでは、最後になりますが、九州ブロック代表の福岡県さんからお願いいたします。

山浦委員 福岡県保健医療介護部薬務課の山浦でございます。

 九州ブロックの幹事県であります福岡県の活動及び九州ブロック内の活動状況について御説明させていただきます。資料12-1をごらんください。まず、「第64回日本医学検査学会における日本赤十字社の血液事業紹介および献血の実施」について御説明いたします。

 学会参加者で日本赤十字社の血液事業、献血から輸血まで、こういったものを紹介し、理解を深めていただき、さらなる相互協力を推進することを目的といたしまして、九州ブロック血液センター学術情報課と福岡センター関係課が共同して実施しております。実施内容は、5月16日に福岡市で学会参加者約3,000名を対象といたしまして、献血バス2台配車による献血の受け入れと学会会場内に血液事業の紹介コーナーとして展示ブースを設置しております。予算額は、献血者処遇品150名分、6万5,000円でございます。

 効果といたしましては、学会参加者への血液事業についての理解促進と当日の献血協力を得ることができました。

 次に、「地元民営鉄道と協働した献血広報活動」について御説明いたします。献血広報を目的といたしまして、民営鉄道会社に協力を仰ぎまして、北九州事業所が実施したものでございます。実施内容は、車両1編成に献血告知のフルラッピングを施工いたしまして、平成27年1月21日から2年間走行してもらいます。予算額は、広告費100万円、作業費100万円でございます。

 効果といたしましては、本電車の走行開始1カ月前に移転・開設いたしました献血ルームがございまして、この献血ルームの広報活動と相乗いたしまして、周囲への献血の普及啓発につながったと思います。また、本電車を通学手段として利用しております高校生や沿線の住民への広報手段として有益なものとなったものと思います。

 今回の取組を通しまして、民営鉄道会社との間に友好的な関係を築くことができまして、ポスター掲示の無償対応等、今後の広報展開に有益となる形ができ上がったということでございます。

福岡県の活動紹介は以上でございます。

 続きまして、5月21日に開催いたしました血液関係九州ブロック会議での協議事項について御説明いたします。資料12-2をごらんください。1ページ、「1.平成26年度に行われた事業等の実績評価」についてでございますが、各県の事業等の名称、事業内容、さっと見ていただいておわかりのように、各県とも若年層を対象とした事業を多く実施しております。各種キャンペーンやイベント、高校での働きかけ等を通じまして献血の啓発を行いました。

 中でも特徴的なものといたしまして、沖縄県では献血をする人と血液を使用する患者さんの気持ちや思いをやりとりするサンキューレター&応援メッセージ交換セレモニーというものを実施しております。

 次に、6ページの「2.27年度献血推進計画に盛り込まれている事業の取組予定」の「➀ 学生献血推進ボランティア等の広報活動」についてでございます。各県の学生献血推進協議会によるサマー献血キャンペーンやクリスマス献血キャンペーンなど統一規格のキャンペーンの開催や、学生赤十字社奉仕団や学生ボランティアと連携いたしまして、学内の献血の強化を図っております。各県とも県の広報番組による広報であるとか地元メディアを活用した啓発活動について報告がありました。

 次に、7ページ、「➁ 献血セミナーや血液センター等での体験学習への取組」についてでございます。ここでも、各県とも献血セミナーの実施や夏休み期間中の血液センターにおける体験学習会、あるいは小学生、中学生、高校生を対象といたしました献血体験事業を実施しております。九州ブロック血液センターのある福岡県では、高校生の見学バスツアーというものも実施しております。また、専門学校や大学生を対象といたしました体験事業を実施している県もございました。

 次に、9ページ、「➂ 大学等における献血の推進及び将来の医療従事者を目指す者に対する普及啓発の取組」についてでございます。大学等における献血の推進につきましては、各県とも学内献血及び献血セミナーを実施しております。

福岡県では、初めて献血を経験される方、キャンペーンカードを持った方へ粗品をプレゼントする「もう一度献血に行こう」キャンペーンを実施しておりまして、佐賀県、宮崎県、鹿児島県では、医療系学生を対象といたしました研修、勉強会を実施しております。

 次に、11ページの「➃ 国民への献血実施の日時や場所等についての十分な広報活動」と、13ページの「➄ 平成23年4月1日に施行された採血基準改正についての広報」についてでございます。各県とも、各種広報誌、ホームページ、あるいは鹿児島県では防災無線とかいうのも使いながら、さらには地元の新聞、ラジオ、テレビなどによる広報の報告がございました。福岡県、宮崎県からは、ラッピング電車やラッピングバスを活用した広報活動などの報告がございました。

 続きまして、15ページ、「3.『献血推進2020』にある目標を達成するための重点的な取組み」の「➀ 献血の意義を理解していただく取組み」についてでございます。

佐賀県では、日赤佐賀県支部と協力いたしまして献血啓発活動、長崎県、宮崎県では、献血推進の県大会等による広報、加えて、長崎県は県内百貨店での献血ポスター展示会による広報を実施しております。鹿児島県では、フェイスブックを活用した情報発信やポスターを駅へ掲示依頼するなどが報告されました。

 次に、16ページ、「➁ 10代の方々に献血の意義を理解していただき、初めての献血を安心して行っていただくような環境整備」についてでございます。献血セミナー、出前講座など、各県とも10代の方々への献血の意義の説明を実施しております。

佐賀県では、若年層献血啓発番組及びCMを、テレビを活用して周知しております。

 次に、17ページ、「➂ 20代・30代の方々にリピータードナーとなっていただくような取組み」についてでございます。各県ともさまざまな工夫を凝らして複数回献血クラブへの登録促進を図ってございます。

福岡県では、リアルタイムで送迎を行える協力団体、サポートカンパニーと言っておりますけれども、これの推進をしておりまして、鹿児島県では、血液不足時にメールでの献血の依頼を実施しております。

 次に、18ページ、「➃ 献血者が安心・安全で心の充足感が得られる環境の整備」についてでございます。ここも、各県とも献血ルームの環境整備に力を入れておりまして、子供連れの方が安心して献血できるように、キッズコーナーを充実させたり、抹茶を振る舞う等のサービス提供をしております。

福岡県では、平成2612月に、北九州市のショッピングモール内に九州最大級の広さでキッズルームや保冷専用ロッカーなどの充実した設備が整っております「献血ルームくろさきクローバー」を移転・開設しております。

19ページの「4.都道府県作成の広報資材、記念等について」でございます。各県とも季節ごと、特定の対象者に的を絞ったもの、県独自のキャラクターとコラボしたものといったようなさまざまな工夫を凝らしたポスターや記念品等を作成して配布してございます。

 最後に、20ページ、「5.28年度の献血推進計画への記載を要望する事項」でございます。九州ブロックとしては特にないということでございます。

説明は以上でございます。

清水課長補佐 ブロック代表の委員の皆様、ボリュームが多い資料を簡潔に説明していただき、どうもありがとうございました。

それでは、全体協議を始めさせていただきます。まず、説明していただいた中で補足が必要だと思われる委員の方がいらっしゃれば先にお伺いさせていただきます。何かありますでしょうか。

よろしいでしょうか。

それでは続いて、今の各ブロック代表県からの御説明について御意見や御質問等がございましたら、挙手にて御発言願います。

それでは、関東ブロックの大谷委員、お願いします。

大谷委員 千葉県の大谷でございます。

 愛媛県のことなので、中国・四国ブロックの資料11-2、12ページ、3の➀、愛媛県のところでございますが、説明の中で、医療現場での輸血の見学等の実施というような説明があったかと思うのですが、これは具体的にどのようにやっているか。担当県でないのでわからないかもしれないですが、もし御存じであったら教えていただけますでしょうか。

井上委員 済みません。当時の資料を開いてみますので、お時間少々構いませんか。

 具体的なところは血液センターのほうから説明させてもらいますので。

徳田委員 香川県赤十字血液センターの徳田です。

他県の内容になりますので、詳細まではというところがあるのですが、血液センター、愛媛センターのほうで見学教室を行う際に、最終的にセミナーや施設見学とあわせ、その後、日赤病院のほうの輸血を受ける現場はテレビ放送などもされているところがあるのですが、血液内科の先生と連携をとりながら、輸血の現場を子供さんたちに見ていただく。テレビ放送の内容を見させていただく限りは、6人ほどの大部屋の中で仕切らせていただいて、一度に10名弱ほどのお子さんたちにちょっと見ていただくような形で、輸血用血液製剤のパックが吊っているところで患者さんに直接輸血が入っていく状態を見ていただくという取組を行っているようです。

大谷委員 それはテレビ、ビデオとかで画像で見るのですか、それとも現場なのですか。

徳田委員 それは小学生の子供たちは生で見ます。毎年、この取組自体が親子見学教室というコンテンツで、地方のテレビ局などでは放送されますので、それが媒体として香川センターなどにも配信されて、それで確認できたところでございます。

大谷委員 ありがとうございました。

清水課長補佐 ありがとうございました。よろしいでしょうか。

 ほかに何か。

 木内委員、どうぞ。

木内委員 成田市から参りました木内です。よろしくお願いいたします。

 各ブロック、県等の事例をいろいろ御報告いただきましてありがとうございました。事務局のからの御説明で、資料2に、「献血者数の推移」ということで、4050代は上がっていますけれども、2030代は、下がってきているということで、若い方の献血が少ない、伸びない、下がってきているということで、皆さん随分苦労されて様々なことをやっていらっしゃるというのも分かりました。

 それとの関係で、資料6。「高校生の献血者数について」という資料の5ページですけれども、高等学校の献血の状況というのがございました。これを見たときに大変差があったのですね。千葉県ですと実施率26.8%ということで、高いところでは岩手県91.1%とか、山梨さんでは88.6%という実施率。これは高校にお邪魔して、そちらで献血していただくのかと思いますけれども、繰り返し献血していただくことも大事ですけれども、まず最初のきっかけということで、こういったこともやっていらっしゃるのだと思いますけれども、こういった高校の献血実施の多い県では、ひょっとしたら、若い方がその後献血をやっている方が多いのかなと思ったのですね。献血者を伸ばすにはどういった取組に重点を置いていけばいいかということで考えたのですけれども、もし事務局にそういったデータがあれば、県ごとに若い方の献血者数、年代での献血者数、そういったものがあって、もしそういったリンクがあるのでしたら、高校でやっているところが、その後若い方の献血につながっているというような数字がもしあれば、そういったことをもっと推進していくということが、献血全体の推進につながるなと思いました。データの話ですので、お持ちでなかったら仕方がないと思いますけれども。

それと、きょう岩手県からいらっしゃっていたと思いますけれども、もしそういった現状とかがあるようでしたら、その辺を教えていただければと思います。

清水課長補佐 御質問ありがとうございます。今、木内委員からおっしゃっていただいたとおりでございます。高校生献血、あるいは若年層の献血のデータにつきましては、先ほど紹介させていただいた献血推進調査会のほうでも議論がございまして、今、日本赤十字社の本社と、どのようなデータが出せるのかという相談をしているところです。具体的なデータができましたら、何らかの機会を通じて皆様に御紹介させていただきたいと思いますので、いましばらくお時間いただけたらと思います。

 続いて、今の木内委員のお話の中で、岩手県さんの取組、先ほどの御説明の中でも、高校の献血の実施率が高いという御説明もありましたので、私もちょうど質問させていただきたいなと思っていたのですけれども、特に高校に受け入れていただく中で苦心するようなところ、このようにすればみたいなところがあればここで教えていただけたらと思います。

五日市委員 岩手県でございますけれども、高校の献血の実施率が、平成26年度のデータですと91.1%ということで、本県の場合は全ての高校に献血の実施についてお願いをしているところでございますけれども、これは大分以前から、高校の献血についてはやはり若年層の献血に対する意識の啓発につながるということで力を入れてきたところでございます。

日程調整等につきましても、その次の年度始まる前に日程調整等をいたしまして、完全に日程が決まるわけではないですけれども、おおよそのことを打ち合わせ等を行ったりもしてございます。また、年度の始まったときに、4月当初になりますけれども、地域の市町村と、保健所と、血液センターの3者が合同で一緒になって各高校を訪問いたしまして、校長先生ですとか、養護教諭の先生ですとか、そういった方々とお会いいたしまして献血への協力についてお願いしております。そのような活動を通じて各高校でも献血の受け入れが広まっているというところでございます。

 高校生の献血については、献血というものを経験することによって、将来にもわたってといいますか、2回目、3回目の献血につながっていくと考えているところでございます。ただ逆に、高校生の場合は、年齢が若い人たちは200ミリリットル献血しかできないといったところもありまして、医療現場の需要との兼ね合いといいますか、そういった部分でのギャップも実はあるというのも事実でございまして、そのあたりをどうやって調整していくかというのが課題かなとは考えております。

中居委員 岩手県赤十字血液センターの中居です。追加させていただきます。

今、岩手県の献血者数は年間5万人、非常に少ないのでありますが、高校生の献血はそのうち約5%弱になります。それで、日本赤十字社が進める400CC献血というところが今一番の問題でありまして、高校生は、今、二極化されていますね。非常にスリムな、ダイエットしているグループと非常に肥満のグループとあって、どうしても200CCと、さらに400であっても貧血で落ちるとか、いろんな問題があります。

ただ、献血推進という意味ではいいのですが、やはり一番重要なのは、我々の目的は、高校生にも、若い時期から健康志向、啓発を目標として、いかに病気にならないか、病気がどういうものであるか啓発するのを並行して考えておりますので、御了解いただければと思います。

清水課長補佐 どうもありがとうございました。では、ほかの地区からも、高校生献血に対する何か御質問、あるいは御意見等ございましたらお願いできますでしょうか。

 では、先ほどの献血セミナーの取組と合わせて、何か御意見、御質問等あればお願いできればと思います。

 日本赤十字社の日野委員、何か御意見等あれば。

日野委員 全体的なことになるかもしれませんけれども、日赤の活動そのものが最近は日赤だけで終わるというものは余りなくて、その中で私どもの血液事業を日赤だけではなかなか推進できないというのは現実かなと思います。そういう意味では、きょうお集まりのボランティア団体の方々、ライオンズクラブの方々、また学生の方々、行政の方々も一緒に協力していただいて、いかに献血者をふやしていくかということがやはり重要かなと思います。

 きょういろいろのお話を聞かせていただいて、全国でいろんな活動をやっていただいております。本当にどうもありがとうございます。そういう点で、私どもとしては、やはり日赤ではなかなか至らないところも多々あると思いますので、ぜひ日赤のほうに力をかしていただくということで、自らなるべく、こうやったらどうなのだというようなアイデアも踏まえて一緒に協力していただけると助かるかなと思います。よろしくお願いします。

清水課長補佐 日野委員、どうもありがとうございました。木内委員、いかがでしょうか。

 水野委員、どうぞ。

水野委員 ライオンズクラブの案件なのですが、私は千葉県のほうですが、去年から高校で、ライオンズクラブ、レオクラブと言うのですが、3クラブできたのです。それで、ことしのガバナーが献血に関して、高校生等の話し合い、勉強会、こういうものをこれから設けようということで、まずライオンズクラブとしては高校生の学校との接触を始める段階なのです。大学生の推進協議会、こちらの方も日赤さんと話をして協力して進めていこうかと思っています。

きょう、私、ここに出て、高校に対してのアプローチが非常に進んでいるということなのでびっくりしました。この辺もライオンズクラブで進めていきたいということと、きょういただいたこの資料を、私のほうは複合地区と言って、新潟から栃木、千葉までの5県であるのですが、非常にいい資料なので、この資料をコピーして渡してよろしいでしょうかということをちょっとお伺いしたいのです。

清水課長補佐 今、資料について御質問がありました。もちろん、これはコピーとってくださって結構です。あとは、後ほど私どもからも説明する予定だったのですけれども、きょう使用した資料については、追って厚生労働省のホームページに掲載する予定ですので、そちらも御活用いただければと思っております。

 ほかに、高校生献血等の取組について何かございますればお願いしたいと思いますが。

 梅原委員、どうぞ。

梅原委員 先ほど岩手県内の取組がございましたので、盛岡市での取組につきましても御紹介いたします。盛岡市につきましては、平成26年度実績で、高校生の受付者数が495名、看護師が血管チェックを行った結果、実績といたしましては献血者数が390名の実績となっております。

なお、高校生の献血に当たりましては、先ほども説明がございましたように、200ミリリットルということがございます。実際の受け付けに当たりましては、事前登録をいただいた方には、地元では有名なコッペパンが1つあるのですが、それを当日渡す、当日登録された方にはカロリーメイトを渡すということで行っております。

 基本はやはり若年層への献血思想の普及ということで、盛岡市でも献血推進協議会というのを組織しているのですが、その協議会の委員の方に、献血実績が良好な高校の先生を招いて、適宜、御助言、御指導いただきながら高校生献血について進めようとしているところでございます。

 以上です。

清水課長補佐 ありがとうございました。

 事務局からのお願いで申し訳ないのですけれども、確かに北海道、東北地区の県、あるいは埼玉県を含む北関東については高校献血の実施率が高いということになっているのですが、近畿地区や九州地区については逆に低いというような数字が出てございます。本日、奈良県さん、あるいは福岡県さんお見えになっていますので、ブロック代表ということでは難しいのかもしれないのですけれども、自県の取組の中で高校生献血に対する考え方がございましたら、ここで教えていただければと思います。

山浦委員 福岡県でございます。

福岡県では、今、献血実施されている高校が40くらいなのですね。全体的に160校ぐらいある。大体4分の1くらいが実施されているといった状況です。そういった中で、高校生に献血やっていただくことが将来につながっていくということで、平成25年から、高校の教諭、保健体育の先生であるとかそういったところにまず働きかけをしながら、理解を求めていきながら、現場で実施していくというような展開を今進めているところです。

 そういった中で、2112.5%から、この表でいきますとスタートしているのですけれども、現在、29.9%という数字まで上がっているのではなかろうかと。この活動をもっと広げていきたいと思っております。

中村委員 福岡センターの中村と申します。よろしくお願いいたします。

 福岡県では、若年層の献血については、以前はほぼ全ての高校について献血実施しておりました。ただ、やはり400の献血を推進するということを中心に、17歳からの献血ということで、ここにある献血者の方は全て400の献血でございます。では、その以外の高校についてはどうするかということで、先ほどからお話ありますけれども、献血セミナーを実施しまして、まだ16歳の方、17歳になる前の方については事前にセミナーを受けていただいて、そして17歳になった段階で400の献血を御協力いただくというようなことで、徐々に献血者数をふやしているということでございます。

 当然、需要と供給のバランスがございますので、やはりいただいた血液を有効に使うということが我々の使命でございますので、その辺の話もしながら、若い方々に御理解いただいて、そして今後の献血につなげたいと考えた事業を行っているということでございます。

 以上でございます。

清水課長補佐 ありがとうございました。事務局からの質問で申しわけないのですが、大まかに言うと、高校1年生、2年生のときは献血セミナーで、高校3年生になってから実際の献血をという感じになるのでしょうか。

中村委員 はい。

清水課長補佐 ありがとうございます。

 では、名指しするようで申しわけないのですけれども、奈良県さん、何か、高校生献血に対する考え方等あればお願いいたします。

田中委員 奈良県血液センターの田中でございます。

 奈良県の場合は、若干の経緯がございまして、400推進の立場というところから、平成18年、19年ぐらいまではほとんどの高校で実施しておったのですけれども、400啓発という立場から一度お断りした経緯がございます。それで、また少子高齢等の問題等ございまして、平成23年、24年度ぐらいから高校のほうにはお願いに行っておるわけですけれども、ただ、以前のような全校生徒対象の献血ということでは、そんな大きな県ではございませんので、一度に100人、200人おいでいただくとなかなか需給バランスが保てないというところもございまして、現在のところは5件、6件という形で復活はしてきておるのですけれども、セミナーありきで献血をいただくというような形でお願いしております。献血だけで伺っているというところは現在ございません。

 ですから、献血回数としましては、この11.3%、6件ぐらいという数字なのですけれども、現在、もう少し、高校生対象で校長会等でお願いしましてセミナーをやっておるというところでございます。ただ、やっているところに関しましては、セミナーでいろいろ御理解いただいているということで、200400ということにかかわらず受け入れを行っているというのが現状でございます。

 以上でございます。

清水課長補佐 ありがとうございました。これまでの高校生献血に対する御説明の中では、どちらかといえば200ミリリットル献血のあり方というところがネックになっているというようなお話でございました。そうではなく、高校側、学校側のほうの問題ですとか、あるいは教育委員会等の反対なりで推進が難しいような状況等が何かございましたら教えていただければと思います。

田中委員 私どもも復活に向けていろいろ校長会と教育委員会等を回っておるのですけれども、最近の学校のカリキュラムというのがかなりきっちり入っておりまして、その辺でなかなか時間をとっていただけないというところが今のところの悩みでございます。かなりの学校では御理解はいただいているのですけれども、なかなかそういった物理的な面で実施できていないというのが状況でございます。

清水課長補佐 ありがとうございました。今後も高校生に対する献血推進で、行政的なところで難しいところがありましたら個別に私どもにお知らせいただければと思っております。

 では、議事を進めさせていただきます。事務局からのお願いで恐縮なのですけれども、ライオンズクラブの寺田先生、あるいは学生献血の海老澤委員から、これまでの各県、各ブロックの取組を伺った上で何らかの感想があればお知らせいただければと思います。

寺田委員 御指名でございます。各県の皆様が本当に一生懸命やっておられるものに関して感想というのは大変失礼かもしれません。その点はお許しください。

 我々、ライオンズクラブの視点からものを見ますと、ライオンズクラブというのは全国、沖縄から北海道まで全て各県であるわけですね。きょう、データをいろいろ見させていただいた中で、福岡県とか九州の方が協力体制としてライオンズクラブという名前を入れていただいているので非常にありがたいなと思っているのですが、ライオンズクラブの名前が入ってない地域でも恐らく、ライオンズクラブとは一生懸命やっていただいているものだと思います。

というのは、きょう御出席になっている委員の方で、先ほどの千葉県の水野様、それから香川県の今田様、それから福岡県の原田様、3人のライオンズのメンバーが夫々県の代表として入っておりますので、全国各都道府県でライオンズクラブとの協力体制をやっていただいているのだろうなということでございます。

 それとあと、高等学校以外に20歳から30代の問題は、地域の法人会とか、それから商工会議所、そこら辺もやはりぜひ各県でアプローチしていただいて、当然、ライオンズ会員もロータリー会員もメンバーに入っていると思うので、そういった方たちから、従業員、社員の方が自分の仕事の時間の合間に献血に行けるような社会貢献活動であるということをぜひ地域の法人会、商工会議所に訴えて、献血推進は日本の少子化社会の中で今後必要なことだとぜひ思っていただければと思います。

そして、ラッピングカーの件で、非常におもしろいなと思ったのですが、ラッピングカーが走っておりますね。当然車庫があるわけでして、そこの車庫に献血バスを何台か出して、献血した人をラッピングカーの、例えば一番先頭のいいところで1コースずっと回ってもらうとか、また走っているということだけでなくて、今、鉄道が好きな人たちって非常に多いと思うので、そのような活動に使っていただいたらという雑駁な意見でございます。大変失礼いたしました。

海老澤委員 学生ボランティア代表の海老澤といいます。

 簡単な感想になってしまって申しわけないですけれども、私たち学生とは違い、大人の方々がされている活動なので、規模も種類も本当にすごいなと思いました。特に若者を対象にポスターや作文を募っていく取組は若者への対策としてとてもよいなと思い、印象に残りました。ポスターや作文を書いていく過程でも献血に触れて理解を深めることになると思いますし、また、それらが掲示されることで同年代の人が書いたポスターや作文を目にすればより効果的なのではないかなと思いました。

 以上です。ありがとうございます。

清水課長補佐 寺田委員、海老澤委員、どうもありがとうございました。貴重な御意見、ありがたく頂戴しました。

 では、ほかに何か御意見、御質問等ありましたら。

 では、議事を進めさせていただきます。続けてになってしまって申し訳ないですけれども、本日御出席いただいているボランティア団体の委員より日ごろの活動内容などについて御紹介いただきたいと思います。

初めに、資料13-1、「学生献血推進ボランティアの活動について」、関東甲信越ブロック学生献血推進実行委員会副委員長の海老澤委員よりお願いしたいと思います。なお、御質問につきましては、先ほどと同様に、この後の説明とあわせてお伺いさせていただきます。

 それでは、海老澤委員、よろしくお願いいたします。

海老澤委員 平成27年度全国学生献血推進実行委員会の海老澤竜哉と申します。学生献血推進ボランティアの活動についての発表をさせていただきます。よろしくお願いいたします。

 2ページをごらんください。まず初めに「学生献血推進ボランティアの組織体系について」御説明いたします。活動の主な目的は、私たちと同年代でもある若年層に対しての献血推進及び献血思想の普及です。各都道府県の大学、短期大学及び専門学校におけるボランティアサークル等で構成されており、全国で6,316人の組織となっております。さらに、全国を7つのブロックに分けて、それぞれのブロック、または都道府県内において赤十字血液センターと連携した献血推進活動を行っております。

 より一層効果のある献血推進活動を実施するため、年に3回、各ブロックの学生代表者が集まり、全国学生献血推進実行委員会を開催しております。そこでは意見交換や情報共有、全国統一キャンペーンの企画・立案を行っています。実行委員会では、皆真剣で、とても白熱した議論が交わされています。

 3ページをごらんください。それでは、全国規模での具体的な活動内容について御説明いたします。まず初めに、全国統一キャンペーンとして実施されている全国学生クリスマス献血キャンペーンについてですが、このキャンペーンは、昭和63年8月に開催された全国学生献血推進リーダー研修会において、愛知県学生献血推進連盟から、10代、20代の若者の献血離れと言われている現在の状況で、若者の献血の活性を図り、献血の輪を拡大し、同世代の全国の学生によるキャンペーンを実施したいという提案があったことから、毎年継続して実施されるようになりました。

 実施期間は、冬季における輸血用血液が減少する時期のクリスマスシーズンに合わせて、12月1日から31日までとしています。キャンペーン全体の企画や記念品の内容などは学生が主体となって検討を行い、決定しています。

 続いて、全国学生献血推進代表者会議について御説明いたします。4ページをごらんください。この会議は年に1度、各都道府県の代表学生が集まって親睦を図り、献血推進及び献血思想の普及にかかわる討議や意見交換等を行います。さらに、外部から講師の方に来ていただき、講演をしていただいたり、グループに分かれての分科会で、自分たちで考えた検討テーマに沿った討論を行います。今年度8月に行われた全国学生献血推進代表者会議では、献血推進活動につながる広報活動に関する講演をお聞きしたり、分科会では、献血を繰り返してもらえる工夫や、売血をすればよいと考えている人たちに対して、私たち学生ボランティアができることなどについて話し合ったりしました。先ほど紹介した全国クリスマス献血キャンペーンの記念品のデザイン等もこの会議で決定しています。

 5ページをごらんください。これからは各地の活動についてお話しいたします。こちらは北海道でのクリスマス献血キャンペーンの活動です。FMラジオやケーブルテレビに出演し、キャンペーンの事前周知を行ったり、目にとまる看板を作成し、呼びかけを行ったりしました。

 6ページは岩手県の岩手県立大学での学内献血の活動になります。地域にかかわらず、多くの大学や専門学校内で定期的に献血が行われており、大学構内での呼びかけや学内メールでの宣伝を用いて、大学生に献血をお願いしています。

 7ページをごらんください。こちらは千葉県成田市のイオンモール成田でのクリスマス献血キャンペーンの活動になります。大学生による演奏会や献血クイズ大会などを行い、買い物客の方々に献血への御協力をアピールしました。大学内のほかのサークルに協力を呼びかけ、キャンペーンを盛り上げる学生は多く見られます。

 8ページは、香川県赤十字血液センターでの小学生親子献血センター見学教室の活動になります。合計で335名の方が見学教室に来られ、学生のメンバー17名がボランティアとして参加しました。具体的には、見学のときにセンター内を誘導したり写真撮影のお手伝い、資材の準備を行いました。けんけつちゃんと記念撮影を行い、撮影した写真をうちわにしてプレゼントしました。

 9ページをごらんください。こちらは福岡市で5月に開催された博多どんたく港祭りでの活動です。学生が横断幕やプラカードを持って献血のPRを行いました。

 最後に、若い世代の献血者が大きく減少しています。私たち学生の活動を通して一人でも多くの方々に献血のことを知っていただき、同世代の若年層が献血をしていただければと思っております。また、これからも学生の発想力と行動力を発揮して活動していきたいと思っております。御支援、御協力のほうをよろしくお願いいたします。

 本日はこのような発表の場をいただきまして、まことにありがとうございました。

清水課長補佐 海老澤委員、ありがとうございました。

それでは続いて、資料13-2、ライオンズクラブの活動についてです。ライオンズクラブ国際協会330複合地区ガバナー協議会の寺田委員よりお願いいたします。

寺田委員 ただいま御紹介いただきました寺田義和と申します。

330複合地区というのは、東京都、埼玉県、神奈川県、山梨県にわたる組織でございます。ライオンズクラブというのは、皆様、名前は知っていても、どういう組織になっているか、非常にわかりにくいかもしれません。各県の皆様が利用していただくためにはぜひこの点だけは申し上げたいと思うのですが、まず、ライオンズクラブというのは地域に根差して社会奉仕をするというのがモットーでございます。したがって、献血においては、皆様よく目にする駅頭とかいろいろなところでライオンズクラブのメンバーが献血活動に御協力お願いしますという呼び込みをやっている姿をご覧になると思います。これは全て日本赤十字社さんと、全国に約3,100から3,200ぐらいのライオンズクラブがあるのですが、その一つ一つのクラブがタイアップしてそうした献血推進活動を行っています。

 すべてのライオンズクラブを束ねるために日本に35の準地区というのがあります。そこにガバナーという国際役員がいて、キャビネットという、運営組織をつくっております。そこには献血委員会もございます。ですから、各県の方、また日赤の方でその地域においてキャンペーンもしくは献血に関しての、こういうものを行いたいのだという御意向があれば、各都道府県を担当する地元の準地区ガバナーのほうへお話を持っていけば、準地区全体のライオンズクラブにガバナーからお声をかけて、準地区全体として献血のこういった活動をしようという方向性がそこで出ると思います。

 それでは、お手元の資料をごらんいただきたいと思います。まず、面白い形の図がございますが、これは「ライオン誌」という、ライオンズクラブの日本全体で出している機関誌の中から抜粋しました。これは各年度におけるアクティビティ、つまり、奉仕活動ですね。全てのクラブが、奉仕を行った内容を国際協会へ報告する義務があります。その報告したもの、日本の各クラブのものを全部集計しております。

 それが年度によって各グラフが、多少違いがありますが、それの主なもの、6ページをごらんいただくと、グラフから抜粋した年度別推移の献血に関する奉仕活動の推移表がございます。ライオンズクラブにとって、青少年の健全育成指導というのが一番多い奉仕活動です。これはやはり次の世代を担う、青少年をきちっと立派な大人に育てるか、それによって、我が国、世界の未来の安全が図れるかということで、ライオンズクラブにとって一番大事な奉仕活動です。日本のライオンズクラブの中ではその次に献血運動を挙げております。それほど献血というものはライオンズクラブにとって社会貢献活動の中で大事なものだと位置づけております。

その中で2014年度、これは最新の情報でございます。一番右側になります。献血アクティビティ件数というのは、各クラブが去年度、ライオンズクラブというのは7月から6月ですから、その1年間でどれだけ献血の奉仕活動を行ったかということです。1万3,553というのが出ています。これは2013年度に比べて107%、948件ふえております。年度内の構成比率によっても15.8%ということでございます。

 そして、献血使用事業資金というのがございます。この事業資金というのは、献血に来られた方に、売血にならないように、日本赤十字社さんの指導を受けながら、例えば300円ぐらいのクッキーなら良いとか、そういったものを購入して、献血に来た方に御礼の品を差し上げるというものの合計が1億8,6685,684円になっております。これはやはり個々の配布品金額の上の上限がどうしても、売血と違うのだということでかなり抑えられておるので、この程度の金額になっております。総事業費内では4.4%の支出であると。つまり、アクティビティ件数、奉仕件数が15.8%あるけれども、4.4%という相対的に低い金額に抑えられていることを表しております。

献血数量件数でございます。これは奉仕活動の件数の内献血活動ですが、一応90%くらいで見ております。10%は献血を伴わないキャンペーンに当たる可能性もあるということで計算しております。そして、1回の献血活動で採血者が25人という形で捉えております。小生が所属するライオンズクラブで活動していますと、40人ぐらいはバスのほうへ来られるケースが多いと思いますが、その内採血車を25人と内輪に見積もり、採血量を400ミリリットルということで、年間で121,977リットルをライオンズの献血活動で採血している事になります。これは昨年度に比べまして8,533リットルふえております。

 クラブ数ですが、先ほど申し上げたように、今、3,126クラブです。ライオンズクラブのメンバーは121,122人。ライオンズクラブというのはほかの団体とちょっと違うところがありまして、他団体さんのことを言うと怒られるかもしれませんが、例えばお役所が交通安全週間だからお手伝いしてくださいとか、何々だからお願いします、税を考える週間だからお願いしますというような形で活動を依頼され、それに、はい、わかりましたという受動的な活動をするボランティア団体ではありません。この奉仕活動が地域にとっていいことであれば、自分のお金を使って、自分の時間を使って、積極的に地域に奉仕をしようという能動的な団体だということをぜひ御理解いただければと思います。

 その後の献血編とか資料がいろいろございます。これは各地域のクラブが「ライオン誌」に、私ども、このような活動をしましたという献血に関する抜粋をいろいろ述べているだけでございますので、後ほどごらんいただければと思います。

 ただ、その中でちょっと目を引いたのは、一番最後のページで、ちょっと活字が小さいので申しわけないですが、最終ページの336、B地区と県赤十字血液センターが献血推進事業で連携協定を締結したと。これは岡山県なのですが、岡山関係の日赤さんのほうでそういった情報というのはありますでしょうか。

というのは、先ほど申し上げたように、35の準地区があるわけですね。その中のこれは一つの準地区ですね。日本赤十字社さんとそういった協定を、この記事によると、ライオンズクラブのキャビネット、つまり、準地区ガバナーとその様な協定を結んだのは初めてのケースであると。もしよろしければ、35準地区で日赤さんといろんな形で協定を結べば、よりライオンズクラブも個々のクラブの日常の献血運動以外にお役に立てることがあるかもしれません。というのは、関東のほうで日赤さんの血液配送車を寄附してもらえないかというお話もちらっと聞いております。そういったことも含めまして、何らかの形でお役に立てるのではないかと思います。

以上、雑駁な報告でございますが、終わります。ありがとうございました。

清水課長補佐 寺田委員、ありがとうございました。まず、岡山地区のお話があったのですけれども、香川県さん、もしお分かりになるようであれば。

徳田委員 香川県です。

今年度の中・四国ブロックで行われましたライオンズさんの研修会等で報告もございました。岡山県でのライオンズさんとの協定という形で、中・四国ブロック、香川県のみならず、献血活動におきましては、ライオンズ様とは大変多くの御協力、御協賛いただいているところではありますが、このような形で協定という形を結ばれたということは、もちろん中・四国ブロックの中でも初めての取組でありまして、今回、今年度初めてということもありまして、今後、この協定という形がどういった形で推移していくのかにつきましては、香川県も同じく、中・四国ブロック全体でまたその後の進捗などについては注意深く確認していきたいと考えておるところです。

清水課長補佐 ありがとうございました。寺田委員、よろしゅうございますか。

寺田委員 ありがとうございます。従来、提携とかそういう正式な格好でなくても、全てのクラブが一生懸命やっていることには変わりございませんので、この提携をしたからといってどのように変化するかということは私もよくわかりません。ぜひまたお調べいただいて、お教え願いたいと存じます。ライオンズクラブの欠点は、役員任期が1年制なのですね。1年たつと違う人間が役員に成ったときに、去年と違うということが起こり得ますので、それだけはひとつ御容赦いただければと存じます。ライオンズクラブには、ワンイヤールールということがございますので、よろしくどうぞお願いします。

清水課長補佐 ありがとうございました。

では、改めまして、ただいま御紹介いただきましたそれぞれの活動内容につきまして、委員の皆様から御質問等あればお願いしたいと思います。

よろしいでしょうか。

学生団体の皆様、あるいはライオンズクラブの皆様を初めとするボランティアの皆さんの活躍があって、初めて国民に近い形の献血推進ができると思っておりますので、引き続きの御協力をお願いしたいと思います。

では、長時間にわたり有意義な御意見等をいただき、ありがとうございました。

繰り返しになりますが、本日の会議内容については、後日、厚生労働省のホームページにも公表します。御参加いただきました皆様におかれましては、皆様の地域に戻った際に周知を図っていただき、都道府県、市町村、ボランティア団体や各血液センターと情報交換、連携を密にして献血推進活動を推進していただければと思います。

以上をもちまして、第17回「献血推進運動中央連絡協議会」を終了いたします。ありがとうございました。


(了)
(照会先)医薬・生活衛生局血液対策課: 03-5253-1111(内線2908)

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