2014年12月3日　第15回「技能検定職種の統廃合等に関する検討会」議事録

○大内技能検定官　定刻となりました。本日はお忙しい中、第15回技能検定職種の統廃合等に関する検討会に御出席いただき、ありがとうございます。本日は、事前に、大野委員、柴田委員、松本委員から、御欠席の御連絡を頂いております。また、八木澤委員は、遅れて到着との御連絡を頂いております。
　はじめに、お手元の資料の御確認をいたします。まず議事次第、資料1、平成26年度技能検定職種の統廃合等に関する検討会報告書(案)、資料2-1、技能検定制度における作業の統廃合等に係る検討対象の選定基準等について(案)、資料2-2、技能検定の作業の統廃合等について、新旧対照表の資料です。資料について、不足等がありましたらお申しつけください。
　それでは、進行を、北浦座長にお願いいたします。
○北浦座長　それでは、進行役を務めさせていただきます。よろしくお願いいたします。本日は、委員の御出席が少ないようですから、いらっしゃる委員には、十分御意見いただけますようお願いをしたいと思います。
　前回の検討会で、業界団体からの技能検定「製版」職種の存続についての要望書が出されました。その説明も含め、今回の検討会で追加のヒアリングを行うことにして、この間の経緯なり、そのことを少し事務局から説明をお願いします。なお、本日は、ヒアリングがありますので、自由な意見ということで、非公開の取扱いにさせていただきます。一応、御了解をいただきたいと思います。まず、事務局で議題1-1の所の関係業界団体へのヒアリングについて、経緯と説明をお願いします。
○城井上席技能検定官　それでは、事務局から御説明を申し上げます。製版職種に係る関係業界団体のヒアリングについては、先ほども座長からお話いただきましたが、前回の検討会の直前に、製版職種存続についての要望書が2団体から連名で提出されました。前回の検討会において、各委員の意見を聞いたところ、追加でヒアリングを行うこととなりました。
○北浦座長　前回の委員会において、追加的にヒアリングを行うことは皆様方の御了解を得たということで、本日のヒアリングになりました。では、これからヒアリングを始めたいと思います。よろしくお願いいたします。
～業界団体へのヒアリングについては非公開～
○北浦座長　それでは、もう1つの議題「検討対象職種の都道府県方式による存続の可否について」ということで、検討会の報告書案を用意いただいておりますので、御説明をお願いします。
○城井上席技能検定官　議題1-2「検討対象職種の都道府県方式での存続の可否について」です。資料1「平成26年度技能検定職種の統廃合に関する検討会報告書」を御覧ください。
　前回の検討会において、複写機組立て職種については存続しないとの判断が出ております。報告書に記載した案については、前回も報告として説明をしております。同じ内容の報告書の中身ではありますが、これについて御議論いただければと思います。
○北浦座長　複写機組立て職種の取扱いについては、前回も出してありますね。
○城井上席技能検定官　同じ内容です。
○北浦座長　それは確認いただくということと、製版職種については今ありましたので、今後記述を入れるということですね。そこがまだ未完成であると。
○城井上席技能検定官　はい。前回提出の報告書案と、内容は変わっておりません。
○北浦座長　それ以外は変更ないということですが、この報告書案について御議論をお願いします。今、製版の取扱いについては御議論いただきましたが、それ以外でもしありましたら、御意見を頂きたいと思います。何か修正が必要な点、あるいは御質問でも結構ですが、何かありますか。基本的には、前回の提出資料と変わっていないということですが。
○和田委員　1つだけ、パブリックコメントの実施結果ですが、3の「その他の御意見」で、無関係なものということで2点載っていますが、件数としては3件なのに、そのうちの2件しか載っていないのです。もっとたくさんあって2件だけなら分かりますが、3件あって2件しか載っていない、その1件はどれかに含まれるのか、それとも載せたくないのか、それをお聞きしたいと思います。特に大意がなければかまいませんが、スペースの問題なのか。
○城井上席技能検定官　特にありません。
○北浦座長　私から1つ、製版の取扱いは文案を作った上で御確認いただく形にしたいと思いますが、その際に技術変化に基づいて変化しているので、実効性のあるもの、あるいはこれを定着させようと思うのであれば、そういう内容の見直しも必要であるということが今日は大分議論になっているので、これはこの統廃合委員会の主たる対象議論ではありませんが、そういうことを今後もし経過措置なり何なりで検討いただくにしても、そういうことも念頭に置いて検討していったらいいという御意見があったことを、ここに付記してはどうかと思います。いかがでしょうか。特に梅津委員、八木澤委員、名前はお出ししませんが、いかがでしょうか。そのような方向を書くことによって、単純に機械的にやっているのではなくて、これを前向きに残していくためには、そういう方途が要るのだということを少しにおわせておきたいと思います。よろしいですか。
(了承)
○北浦座長　よろしいですか。それでは、その案も含めて一緒に御覧いただくことにしたいと思います。そこはペンディングということですが、それ以外については何か特段御質問、御意見はありませんか。
　それでは、ただいまのペンディングになった部分、これが一番大きいのですが、それ以外は今いらっしゃる委員については御了解を得たということで取り扱わせていただきます。この製版職種の取扱いの部分を付記して、それを最終的に皆様方で持ち回りの形で、特に今日御出席でない委員もいらっしゃるので、その方にも御説明をいただいて、最終的な了解を得ることにしたいと思います。この書き方については、先ほど来の議論を踏まえて、皆様方の御意向を踏まえた形で書きたいと思います。文案は、具体的にはそこでそれぞれ持ち回りの段階で御確認いただきたいと思います。よろしいですか。
　特別御意見はなかったので、議題1は終わります。議題2「作業の統廃合等に係る検討対象の選定基準等について」、事務局から御説明をお願いします。
○城井上席技能検定官　これについては、前回の検討会において各委員から御意見を頂きました。先日、事務局から提案した案についておおむね了解を頂き、それを前提にしてこの選定基準(案)を策定しました。今後は当基準に基づいて、個別の作業について専門調査委員会を設置して検討することとし、その結果をこの検討会で報告したいと考えております。このような形で、資料2-1、資料2-2で見直しをしたいと思っております。よろしくお願いします。
○北浦座長　これも前回既に御説明いただいていますが、ただいまの説明について何か御意見はありますか。和田委員はいかがですか。
○和田委員　この選定基準、2ページで直近10年間にわたって実施公示のないものはという所は、6年とか10年という話がありましたが、この前の段階としてどうするかは、暗黙のうちの何かがあるのでしょうか。
○城井上席技能検定官　これは前回も御議論いただいたが、一種のアラート機能となるもの、事務局から各団体にもうそろそろこうなりますよということは積極的に知らせていきたいと思っております。これは各委員の御指摘を踏まえてやらせていただきたいと思っております。
○八木澤委員　それはいつ頃配布するのですか。
○城井上席技能検定官　今回、検討会で御了解をいただいて、実際に10年に近い塩漬けになっている部分は、当方から各団体にこういう状況だということを働き掛けていきたいと思っております。
○北浦座長　いつまでというのは、まだ決まっているわけではないのですね。
○城井上席技能検定官　そうですね。順次動いていきたいと思っております。
○松井委員　趣旨の3行目の「引き続きこの制度の安定的な運営を図るためには、変化する産業動向に適合したものとする必要がある」という文言をそのまま取ると、少し違うイメージを持つこともありますね。つまり、試験の中身が弾力的にどんどんというか、変化する産業動向にと取られませんかね。適合したものだから、不要なものは変えていくという意味ももちろん含まれますが、かなり広い意味を持っていますね。そう感じたのは私だけですかね。
○北浦座長　これはどこかの文から引いてきたものですか。
○城井上席技能検定官　これは平成24年に検討されて制定されている文章です。
○北浦座長　そのときに見なかったと。もし、何か松井委員から御提案があれば。
○松井委員　もう少し考えさせていただきますが、今は結構です。
○北浦座長　その部分ですか。
○松井委員　特に今回のあれがあったものですから、この会の趣旨が、そういった教育的指導をするような所ではないので。
○城井上席技能検定官　これは、あくまでも作業の統廃合に係る部分で、今、松井委員がおっしゃっている部分は、そもそもの検討会の開催要綱的な部分に掛かってくるのかなと。職種の統廃合ということでは、資料2-1の基準、製版など先ほど議論していただいたものはこの基準に基づいて議論しているものではないので。
○松井委員　統廃合のこの中での文言なのですね。
○梅津委員　産業動向については、非常に広いのです。ある職種の衰退、変動よりも、はるかに概念が大きいのです。
○北浦座長　「産業動向に適合したもの」にするから統廃合だという説明なのですね。
○城井上席技能検定官　そのように理解しています。
○松井委員　「安定的な運営を図る必要がある」、あるいは「産業動向」は取ってしまって。
○北浦座長　あるいは、「産業動向に照らして見直す必要がある」とか、その程度に。「適合」という言葉がいけないのかもしれません。「産業動向に照らして見直していく必要がある」。
○松井委員　そこで統廃合を見直すと。
○北浦座長　照らせば、照らし方はいろいろあるわけで。懸念は、職種や作業の中身を変えるというような議論を呼んでしまうと。
○城井上席技能検定官　確認しますと、「産業動向に照らして見直す必要がある」という御提案ですね。
○北浦座長　「適合」という言葉を避けるということです。
○城井上席技能検定官　分かりました。そこも含めて修正させていただきます。
○北浦座長　梅津委員はいかがですか。何かほかの御意見はありますか。
○梅津委員　ありません。
○北浦座長　それでは、各委員から一通り御意見を頂きましたが、今のような「産業動向に照らして」の部分についてはいかがですか。「適合し」まではきついということですが、元のほうがよろしいですか。もともとここで決めたものですから。
　特に御意見がなければ、ここにいる委員の方々としてはこれで御了解いただいたものとして、ほかの委員にも諮るのですか。今回、持ち回りの対象にはなっていないのですが。
○城井上席技能検定官　資料1の報告書のように、持ち回りということをしておりませんでしたが、もしよろしければ、併せてこの部分も修正した形でお諮りしたいと思います。
○北浦座長　ただ、これは検討会として決めるものですよね。
○城井上席技能検定官　ここはそうです。
○北浦座長　要するに、前回は議論はしているけれども、確認的にこれでいきますという御確認を、どの道、持ち回りをするのであれば併せてやっていただくということで。
○木下主任技能検定官　報告書と別に。
○北浦座長　報告書とこれと一緒に御確認いただくと。
○城井上席技能検定官　分かりました。
○北浦座長　もし、そのときにまた御意見がありましたら、そのときに頂くということで結構ですので、今日の段階では直した案文で、皆様方にもう一度ということです。ただ、ここでは特段の御意見を頂かなかったということで、この内容は大筋御了解いただいたということにしたいと思います。ほかに何か御発言はありますか。よろしいですか。
　それでは、今日の議題は全て終わりましたが、何か事務局から連絡事項その他ありましたらお願いします。
○城井上席技能検定官　特にありません。
○北浦座長　あとは確認ですが、今日の統廃合等に関する検討会の報告書案、先ほどの製版の部分を書いたものをまた御確認いただくことと、この選定基準について確定版ということで御確認いただくことにしたいと思いますが、大筋は今日大体御議論いただいておりますので、その方向で私と事務局の間で文案を詰めていきたいと思います。是非、その方向でまとめたいと思いますので、よろしくお願いします。これで終わりにしますが、伊藤課長はよろしいですね。
○木下主任技能検定官　外部の会議に行っておりますので、最後に私からお礼の御挨拶を申し上げます。本日は、異例かと思いますが、再ヒアリングということで御対応いただき、また忌憚のない御意見を頂きまして大変ありがとうございました。
　座長からお話がありましたが、これまでの検討会での職種の取扱いに関して、いみじくも違う配置で持っていくような検討ではなく、若干のリニューアルを重ねることによって検定職種の存続に新たな動きが入った検討会ではなかったかと思います。技能検定の運営をしていくに当たっては、正に産業動向という話もありましたが、形を変えてしっかりとした国家検定として維持していく機能も合わせ持っていく必要が、今後出てくるのではないかと。もともとこの検討会は、規制改革や様々な外的な部分もあり、設置されたと聞いておりますが、そういった部分の風向きを変えていくことも、この検討会の機能ではないかと思いますので、今後とも各委員の先生方にはあらゆる場面で技能検定の円滑な運用に関する御意見を頂いたり、御相談を申し上げることがあるかと思いますが、その際には引き続きよろしくお願いいたします。本日はどうもありがとうございました。
○北浦座長　それでは、これで検討会を終了いたします。どうもありがとうございました。