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2014年12月8日 第5回保健師に係る研修のあり方等に関する検討会

健康局

○日時

平成26年12月8日(月) 
13:00~15:00


○場所

厚生労働省 専用20会議室(17階)


○議題

1 中間とりまとめ(案)について
2 その他

○議事

○村嶋座長 定刻となりましたので、ただいまより第5回「保健師に係る研修のあり方等に関する検討会」を開催させていただきます。

 構成員の皆様方には、大変御多忙のところ御出席いただきまして、ありがとうございます。

 それでは、事務局から構成員の出席状況と配付資料の確認をお願いします。

○保健指導専門官 まず、出席状況ですが、本日は清田構成員、佐藤構成員、高橋構成員から欠席の御連絡をいただいております。

 続きまして、配付資料の確認をさせていただきます。お手元の資料を御確認ください。

 まず、議事次第、次に座席表。

 資料1「前回までの検討会における主な意見」

 資料2「保健師に係る研修のあり方等に関する検討会中間とりまとめ(案)」

 以上でございます。資料に不足等ございましたら、挙手にてお申し出ください。よろしいでしょうか。

 では、マスコミの方は、以上をもちましてカメラをおさめていただきますよう、御協力のほどをよろしくお願いいたします。

 

○村嶋座長 それでは早々、本日の議事に入りたいと思います。

 まずは、事務局から資料1、2について御説明をお願いします。

○保健指導専門官 それでは、資料1と資料2について、まとめて説明させていただきます。

 資料1ですが、「前回までの検討会における主な意見」ということで、斜体字が前回検討会における意見ということで記載を追記させていただいた形になります。

 2ページ目のところですと、「キャリアパス構築に向けた」というあたりで、清田構成員からの御発表を踏まえまして記載を追記させていただいたところです。キャリアパスの構築に関する課題等を追記させていただきました。

 おめくりいただきまして5ページ目ですが、前回の藤原構成員と中板構成員からの御発表を踏まえまして、全国保健師長会の調査、もしくは日本看護協会の研修に関しての追記をさせていただいているところです。

 6ページ目も同じような形で追記等をさせていただきました。

 おめくりいただきまして、9ページ目になりますが、このあたりで、報告書の記載についてということで、中間の取りまとめに関する御意見をいただいたところですので、このあたりのところを追記させていただいたところでございます。

 また、後ほどお読みいただければと思いますので、説明はこのぐらいにさせていただきたいと思います。

 では引き続きまして、資料2に関して説明させていただきます。

 まず、中間とりまとめ(案)の構成につきまして、前回の中間とりまとめからの骨子(案)をお示しさせていただきましたけれども、その点の変更点も踏まえて説明させていただきます。

 1枚おめくりいただきまして、「1.はじめに」というところでは、検討会の設置趣旨と本中間取りまとめの内容を記載させていただいております。骨子案で項立てしていました「保健師をめぐる地域保健関連施策等の動向」についても、検討の背景としてこの中に簡潔に記載をさせていただいたところです。

 「2.保健師の研修をめぐる現状と課題」についてでは、「(1)保健師の人材育成に係る背景について」、「(2)各期の考え方や保健師に求められる能力について」、「(3)関係機関等との連携について」、「(4)自治体組織における研修の意義の明確化について」、「(5)現行の研修事業について」というところで、骨子案に示させていただいた項目を盛り込む形で記載させていただきました。

 「3.今後の検討の方向性」のところでは、「(1)体系的な研修体系の構築」、「(2)既存の研修事業のあり方」、「(3)関係機関等との連携体制の構築」という項立てにしまして、検討すべき事項と検討の方向性を記述させていただきました。

 2と3を取りまとめるに関しましては、現状と課題、それに対応する今後の方向性が明確となるように内容と項目を整理して記述させていただいたところです。

 「4.おわりに」では、今後の議論の進め方を記述させていただきました。

 では、次に中間の取りまとめの全文を読み上げさせていただきたいと思います。

 

1.はじめに

 地域における保健師の保健活動は、これまで、地域保健法(昭和22年法律第101号)及び同法第4条第1項に基づく「地域保健対策の推進に関する基本的な指針」(平成6年厚生省告示第374号。以下「地域指針」という。)により実施されてきたところであり、保健師は地域保健対策の主要な担い手として重要な役割を果たしてきた。

 近年、地域保健を取り巻く状況が大きく変化してきたことから、地域指針が大幅に改正(平成24年7月)されるとともに、地域における保健師の保健活動の留意事項等を示した「地域における保健師の保健活動について」(平成151010日付け健発第1010003号。以下「保健活動通知」という。)についても大幅に内容が見直された(平成25年4月)ところである。

 その中で、地方公共団体(以下「自治体」という。)に所属する保健師について、日々進展する保健、医療、福祉、介護等に関する専門的な知識及び技術、連携・調整に係る能力、行政運営や評価に関する能力を養成するよう努めることとされており、自治体は研修等により体系的に人材育成を図っていくこととされている。

 また、現在、国や自治体等が実施している保健師の研修については、必ずしも系統的に行われていないこと等が課題とされているところである。

 このような課題を解決するため、本検討会では平成26年5月より5回にわたり保健師に係る今後の研修のあり方等について検討を重ねてきた。

 この中間取りまとめは、本検討会におけるこれまでの議論を踏まえ、課題の整理と今後の検討の方向性を示したものである。

 

2.保健師の研修をめぐる現状と課題

(1)保健師の人材育成に係る背景について

 地域保健関連施策等の変化に伴い、施策が分野ごとに推進される中、各自治体において保健師の様々な分野への配置が進んでおり、保健師には一層の連携調整能力の習得が求められている。また、少数配置の部署では保健師の指導者が得られにくい状況が生じているなど、専門職としての人材育成上の課題が浮かび上がってきた。

 自治体内の保健師の年齢構成の偏りや配置人数の規模によっては、系統的な研修の実施やジョブローテーションによる人材育成の体制づくりが難しい状況にある。また、財政的に研修を実施しにくい事情もある中で、保健師の研修やジョブローテーション等に対する理解を得ることが人材育成を進める上で課題である。

 

(2)各期の考え方や保健師に求められる能力について

 保健師の人材育成に関するこれまでの厚生労働科学研究の成果や一部の自治体で整備されているキャリアラダーを見ると、その多くが経験年数や職位により保健師のキャリアを新任期、中堅期、管理期の3つに整理している。

 本中間取りまとめでは、保健師のキャリアを1)職務に就いて数年の新任期、2)新任期の保健師の育成や管理期の保健師を補佐する中堅期、3)管理的立場を担う管理期の3段階で整理した。さらに、保健活動通知で示された「統括的な役割を担う保健師」を加え、各期における現状や課題を以下のように整理した。

 

1)新任期

 新任期については、平成23年2月に「新人看護職員研修ガイドライン~保健師編~」(平成23年2月14日医政看発0214第2号厚生労働省医政局看護課長通知)が厚生労働省から示されていることもあり、ほとんどの自治体で研修が実施されているところである。

 新任期は、保健師として基本的な視点及び実践能力を獲得する時期であり、事例管理、健康危機管理等の管理機能を管理期に発揮できるようにするため、管理能力の育成についても新任期から系統的に進めることが課題である。

2)中堅期

 中堅期では、プリセプターとして新任期の保健師の育成や管理期の保健師の補佐としての役割を求められる。また、管理職を志向する者もいれば、現場での実践能力を高めて活動を続けていきたいと考える者もいる。出産・育児の時期とも重なり、産前産後休業(以下「産休」という。)や育児休業(以下「育休」という。)を取得する保健師も中堅期には多い。人材育成においては、このような多様性を踏まえた対応を検討することが課題である。

3)管理期

 管理期については、「管理期=(イコール)管理職」として用いられる場合もあり、その定義は様々であり、定義を明らかにすることが課題である。

 管理期には、地域診断を基盤として健康課題を見出すという保健師の特性ともいえる機能に加えて、自治体の社会資源や財政状況も勘案した施策立案、健康危機管理、組織運営管理等の管理機能の発揮が求められることから、このような管理能力の習得が課題である。

 また、近年、部長職や課長職に就く保健師が徐々に増えているが、職位に就くまでに必要な能力を系統的に習得することができるよう、研修体系を構築することが課題である。

4)統括的な役割を担う保健師

 統括的な役割を担う保健師は、保健活動通知に「保健師の保健活動を組織横断的に総合調整及び推進し、技術的及び専門的側面から指導する役割を担う部署を保健衛生部門等に明確に位置付け、保健師を配置するよう努めること。」と明記されたこともあり、自治体においてその重要性が認知され、配置が進んできている。

 統括的な役割を担う保健師の配置と継続的な確保に向け、今後、各自治体においてこのような役割を担う保健師をどのように育てていくかが重要な課題である。

 

(3)関係機関等との連携について

 自治体において保健師の研修を実施するにあたり、状況に応じて保健所や都道府県・政令指定都市の本庁と連携し、また看護系大学や関係団体等を活用することは有効な方法と考えられる。どのように連携・活用を進めると効果的なのか、その際の留意点は何かなどについて、まずその実態を把握することが課題である。

 

(4)自治体組織における研修の意義の明確化について

 各自治体においては、職種を問わない行政職員としての研修として、係員、係長、課長、部長といった職位ごとの研修が用意されている。保健師には、これに加えて専門職としての資質向上を図ることが重要であり、職種別の研修体系を用意している自治体もある。研修を業務の実践と連動させることにより組織の保健活動や施策の質向上につながり、また人事評価・管理に活用することも可能であることから、まずは各研修の対象や目的、キャリア形成上の位置づけ等を明らかにすることが課題である。

 

(5)現行の研修事業について

 現在、全国レベルで行われている保健師の研修事業には、国(国立保健医療科学院)が実施している公衆衛生看護管理者研修(短期)、専門課程2地域保健福祉分野(1年)、専門課程3地域保健福祉専攻科(3か月)等のほか、国からの委託事業として日本看護協会が実施している統括保健師人材育成プログラム等、全国保健師長会が実施するブロック研修会等がある。実施主体によってそれぞれ目的をもって実施されており、一定の効果を上げているが、全体としてみると、研修の対象者や到達目標等について実施主体ごとの役割分担の整理が十分でない状況にある。

 また、自治体の予算や人員の事情から、長期の研修に派遣しにくい現状もあり、長期派遣を支援する国の補助金も十分に活用されていない。

 

3.今後の検討の方向性

(1)体系的な研修体制の構築

 地域保健における課題を解決していくため、保健師に対する効果的なジョブローテーションも含めた人材育成の仕組みの構築が必要である。その仕組みの構築に当たっては、人事部門とも連携しながら、能力に応じた職位や部署に配置し、職場における指導等を通して能力を積み上げていく仕組みを構築し、また、能力を積み上げる道筋を可視化することが重要である。

 そのためには、まず人材育成における各期を定義し、保健師に求められる能力を整理し、それを階層化し、各期に求められる能力をキャリアラダー等として示すことが必要となる。今後、本検討会における議論や厚生労働科学研究の報告書のほか、「新人看護職員研修ガイドライン~保健師編~」で示された到達目標や「看護師等養成所の運営に関する手引き」(平成15年3月26日医政看発第0326001号厚生労働省医政局看護課長通知)に示された保健師に求められる実践能力も参考に、標準的なキャリアラダーを示すため、さらなる検討を行うこととする。

 また、研修やジョブローテーション等を経て、キャリアラダーを上がっていくと、どのような場で能力を生かすことができるのか、キャリアパス等として示されることにより、目的意識の明確化につながるなど、効果的に人材育成を推進することができる。保健師には、「行政職」としての人材育成と、「専門職」としての人材育成の両方が必要である。より多くの自治体において、これら両側面からの保健師の人材育成が体系的に推進されるよう、既に人材育成の仕組みを構築している自治体の例や厚生労働科学研究等の成果を参考にして、キャリアラダーやキャリアパス等を整理して示すこととする。

 さらに、産休・育休取得者のキャリア継続支援の充実策についても、一般企業の取り組み等も参考に、検討を行う。

 

(2)既存の研修事業のあり方

 既存の研修事業が今後も保健師の人材育成に有効に活用されるためには、研修に派遣する必要性が自治体に理解されるよう、研修の成果がどのように業務に生かせるのかを明確にすることが必要である。そのため、国(国立保健医療科学院)、日本看護協会、全国保健師長会等の関係機関・団体が実施する研修について、それぞれの役割分担の調整及び各研修間の関係性について検討を行う。

 また、個々の研修については、研修自体の改革、補助金の活用、大学院との連携、遠隔教育システムの併用など多角的に、かつ自治体の現状に配慮した方向で検討を進めていく。

 

(3)関係機関等との連携体制の構築

 

1)都道府県と市町村との連携

 保健師の人材育成研修を企画・実施するに当たっては、都道府県保健所が市町村保健師を対象とした研修を実施するなど、都道府県による計画的・継続的な人材育成の支援・推進が今後も重要である。都道府県における取り組みや都道府県と市町村との連携状況等の事例を集約し、連携の促進方策について検討する。

2)大学等との教育機関と自治体との連携

 本検討会では、事例報告から、保健師の研修における自治体主導による看護系大学との連携の有効性が示された。今後は、自治体と看護系大学等との連携の実態について全国的なデータや事例を集約した上で、保健師の現任教育における有効な連携方策等を検討し、提示することとする。

 

4.おわりに

 この中間とりまとめでは、本検討会におけるこれまでの議論を踏まえ、保健師の研修に係る現状と課題を整理した。さらに、各自治体において体系的な研修体制の構築が推進されるよう、研修体制構築の必要性や研修のあり方等について今後の検討の方向性を示した。

 この中間とりまとめに示された対応の方向性に沿って、さらなる研修の実態把握、保健師に必要な能力やキャリアパス策定プロセスの整理、関係機関等との連携のあり方等について、平成26年度より実施されている厚生労働科学研究の成果等を活用し、また関係機関等とも連携しながら検討を進め、来年度を目途に最終的な取りまとめを行うこととする。

以上になります。

○村嶋座長 ありがとうございました。

 では、議論に入りたいと思います。

 まず、資料1について御質問はないですね。もうそれは終わったこととして、資料2に関して、まず「はじめに」の内容について御意見をお願いします。今日は今年度の一応最後と考えておりまして、中間報告を取りまとめて、外に出せるものにしていくのが今日の仕事かなと思います。そのために、御発言いただく際には、該当ページと行数に加えて、できるだけ具体的な修正や加筆等の書きぶりについて、具体的に御意見をお願いいたします。

 では「はじめに」のところはいかがでしょうか。漏れているような通知だとか情報だとかはありませんね。

 はい、どうぞ。

○曽根構成員 一番最初の地域保健対策の地域指針のところで、発出された年は書いてあるのですけれども、これも新しくなっておりますので、最終改定の日を入れたほうがいいのではないでしょうか。

○村嶋座長 大幅に内容が見直されたとありますね。

○曽根構成員 地域指針にも最終改定の年月日を書いたら。

○村嶋座長 24年7月でしたっけ。

○曽根構成員 書いてありました。

○保健指導専門官 そうですね、2パラグラフ目のところに。

○曽根構成員 済みません、失礼しました。

○保健指導専門官 この書きぶりでよろしいですか。

○曽根構成員 本当ですね。大変失礼しました。

○村嶋座長 「地域指針が大幅に改定されるとともに」ですね。ありがとうございます。

 ほかに「1.はじめに」のところはいかがでしょうか。

 はい、どうぞ。

○中板構成員 3パラグラフ目で「その中で、地方公共団体(以下「自治体」という)に所属する保健師」で※1がありますけれども、自治体に所属する保健師の中に、かなりの数の非常勤の保健師もおります。非常勤の保健師は常勤の保健師と同じような仕事はなかなか難しいのではありますけれども、研修は同等の形で受けられる門戸を開く必要があるのかなと思いますので、この脚注のところの「自治体に所属する保健師(非常勤等を含む)」という形を入れるのはいかがかなと思います。

○村嶋座長 同様の御意見はございますでしょうか。

 いかがでしょうか。入れたほうがよろしゅうございますでしょうか。

(首肯する委員あり)

○村嶋座長 保健師がみんな入れてほしいということでございます。今の文言だったらよろしゅうございますでしょうか。ちょっと追加してというのは、「非常勤を含む」ですか。

○保健指導室長 基本的にはよろしいかと思うのですが、全体的にそういった入れ方で齟齬がないかどうかを調整させていただいて、最終的に決めたいと思います。御相談の上決めたいと思います。

○村嶋座長 わかりました。ありがとうございます。

 ほかに。はい、どうぞ。

○藤原構成員 その関連で一緒に御検討いただきたいのですけれども、地域包括支援センターに今、たくさんの保健師が、基本的には保健師のはずなのですが、配置が進んでいる中で、自治体によって委託であったり、自治体の直営のところもあるなど状況がばらばらなのですけれども、ある一定の公共サービスを担う役割としては、非常勤よりもむしろこちらのほうの研修体系をどうするかということは非常に重要な課題だと思っております。そのあたりも全般的なトーンとすり合わせをしていただいて、対象に入れるかどうかなど今後検討が必要といったことを書いていただくのか、御検討いただけるとありがたいと思います。

○村嶋座長 地域包括支援センターの保健師でございます。第一線で住民に接せられますので、地域診断もやりますし、やはりいろいろな意味で重要かという御意見なのですが、いかがでしょうか。

(首肯する委員あり)

○村嶋座長 いいでしょうか。それは可能そうでしょうか。

○保健指導室長 最終的に研修を実施されるのは、この場合は自治体を念頭に置いていますので、自治体が主体となって研修はおやりいただくものだと思うので、非常勤に関してもそうだと思うのですが、その際にどういった方を研修の対象に含めるのかというのは、各組織で最終的にはお決めいただくという位置づけかと思うのですけれども、その際、基本的な考え方をお示しする中で、この中間とりまとめにもそういったことの観点を含めたほうがいいという御趣旨であれば、そちらのほうについては書き加えるということも御検討いただければと思いますが、具体的にどういった観点で、どのあたりに書き込むとここでの議論が反映されるのかといったこともあわせて御指示いただければ、検討をさせていただきたいと思います。

○村嶋座長 ありがとうございます。

 藤原構成員は、今のところで具体的にどこら辺にどう盛り込めばというのはありますか。

○藤原構成員 地域包括支援センターの方々も正規職員と同等の研修を全部保証するというのはなかなか難しいかと思いますので、基本的に自治体の保健師を中心に整理されたものをなるべく準用するような形で自治体で努力していくとか、そういう表現がどこかに入っていくなどが現実的なのかなと思います。免許を持っている保健師全般というよりは、そういう人たちにもきちんと各自治体でも少し照準を当てて研修のあり方なども、正規職員に準じて少し工夫をしていくことが必要だと示していただくと良いかと思います。でも「はじめに」のところに書くのは余りなじまないかと思いますので、今後の方向性のようなところに、非常勤や地域包括支援センターなどの保健師に関しても、今回の方向性を踏まえて自治体で検討するような方向が必要だとかいう書き方でないと、職員と同等というのはなかなか難しいかと思います。

○村嶋座長 もし入れるとしたら、「おわりに」もですが、4ページの「体系的な研修体制の構築」の中の一番最後の産休・育休などと同じ扱いにするか、2パラグラフ目の各期の想定に加えて、いろいろな雇用形態という形にするか、そこら辺が一つ候補かなと思います。これは今ちょっと、本当に見て思いつきですけれども、基本的にこの指針に、中間とりまとめに盛り込むか否かによって、やはりこの中間とりまとめのインパクトは、自治体はこれを待っていますので、この中に一言文言が入っているかいないかによって、その後の対応が違うだろうなという感じはいたしますね。

 何か、どこら辺に入れればいいとか。

○田中構成員 どこら辺に入れればいいとかいうのではなくて、宮崎の場合は、中堅保健師研修の中で、地域包括支援センターとかは入っていないのですけれども、産業衛生部門の保健師に入ってもらって一緒に研修を受けるという体制をとっています。これは、保健師職能委員が、現任教育推進委員会のメンバーに入っていますので、その中で産業の保健師も必ず入ってきます。その人にまずモデル的に入ってもらうというところで研修していまして、その場合はPDCAサイクルに沿った研修内容としていますので、産業保健の分野が入ってきても自分が活動している実践を通して取り組むというところですので、その中堅保健師研修に入っても効果が上がるというところが確認されていますので、ぜひ入れてほしい。では、どこに入れるかというところは。

○村嶋座長 はい。この検討会の趣旨からしたときに、特に説明がない限り、自治体に所属する保健師で、それは正規職員と非常勤と、それから場所として地域包括支援センター、かなり委託の場合もある、直営の場合と委託の場合があると、そこら辺は範囲だろうと思います。産業保健は、ポピュレーションを持っている、自分の受け持ち集団を持っているという意味では、本当は非常に似ているのですけれども、そこは盛り込むことができるかどうかはちょっと。一緒にやるというのが効果があるというのは、私もよくわかりますが、そこはいかがでしょうか。特にという御意見がなければ、余り触れなくてもいいかなと思うのですが。

 中板構成員とかいかがでしょうか。

○中板構成員 今回に限っては今、座長がおっしゃったとおりかなと思います。

 それで、先ほどの非常勤とか、それから地域包括支援センターの委託の保健師については、本文中に余り強調するとかえって誤解を招くのではないかと思います。この本文の表現はいわゆるOff-JTOJTももちろんセットで重要ということかと思います。やはり研修体系としての、例えば国立保健医療科学院ですとか、そういったところの役割や機能、あるいはキャリアラダーということを段階的に進めていくとか、キャリアパスのことなど、そういったことに触れていますので、非常勤とか委託の地域包括支援センターの保健師となると、そこはなかなか乗りにくいというのはあるかなとは思います。ですので、やはり自治体の裁量によって、必要時、工夫次第では非常勤、あるいは地域包括支援センターの委託の保健師も受け入れるようなことは、なしではないということがある程度わかるように脚注の中に、今回の対象についてはということを丁寧に書くという程度でおさめたほうがいいのかなと思います。

○村嶋座長 いかがでしょうか。脚注の中で少し書き込むという御意見でございます。御同意いただけますでしょうか。

(首肯する委員あり)

○村嶋座長 はい、ではそんなふうに脚注に盛り込む。後でまたお示しいただければと思います。

 ありがとうございます。

 他に「はじめに」でございませんでしょうか。

 では、次に移ってもよろしゅうございますでしょうか。

 「2.保健師の研修をめぐる現状と課題」、(1)~(5)とございますが、まず「(1)保健師の人材育成に係る背景について」のところはいかがでしょうか。

 はい、曽根構成員どうぞ。

○曽根構成員 最後のところで、2段落目に「保健師の研修やジョブローテーション等に対する理解を得ることが課題である」と書かれてあります。「理解」というのは、自治体内の理解という意味でよろしいでしょうか。

○村嶋座長 いかがでしょう。

○曽根構成員 コンセンサスという意味ですか。

○村嶋座長 そうですね。「理解を得て合意形成をすることが人材育成を進める上で重要な課題である」という感じですかね。

○曽根構成員 主体がちょっと曖昧でしたので。

○村嶋座長 自治体内の理解を。でも、自治体だけではないですよね。自治体の保健部門だけではなくて、財政部門を含めて理解を得るということと、保健師が日ごろかかわっている他機関などの理解もきっとあるのでしょうね。

○曽根構成員 少しそのあたりの主体を明確にした方がよいかと思いました。

○保健指導室長 当初ここに記載しています趣旨としては、その自治体の中での、座長が先ほどおっしゃいましたが、合意形成を得た上で実施することについて課題であると書きましたけれども、もう少し理解をどこまで得るのかといったことを広げたほうがいいということでありましたら、そういった内容が明確になるように文言を追加いたしますし、あるいは自治体ということであれば、それがわかるような形で書き込みをいたしますので、御議論いただければと思います。

○村嶋座長 実際、研修を進めていくところでいかがですか。自治体だけでいいのか。

○藤原構成員 もちろん税金を使ってこういうことをやらせていただくので、いろいろなところにまず御理解をいただくという意味で、関係機関なりそういうことも含めたのですが、感覚として「理解を得る」というレベルではなくて、「必要性を認識してもらう」ぐらいの書きぶりにしていただきたいかなと。「やってもいいですよ」という理解ではなく、やはりこういう保健施策を進めていくためには、こういうことにきちんと投資をして、ちゃんと人材をつくることが施策を良くしていくために必要なのだという必要性の認識というレベルだと思いますので、そういうレベルの表現にしていただけるとありがたいかなと思います。

○村嶋座長 「必要性の認識を得ること」、ちょっと日本語としておかしいですけれども。「必要性を認識してもらうこと」、「もらう」というのもちょっとこういう文章には合わないのでしょうけれども、これは座間構成員とか、企業は何かあれしたときに次にステップするには必要条件だというようなお話をいただいたと思うのですが。

○座間構成員 そうですね。簡単な表現では難しいと思いますが。

○村嶋座長 そうですね。文言の裏に何か思想が入っているので、そこが難しいのだと思うのですが。

○座間構成員 財政的な面や組織の規模などそれぞれの組織体で違いがあっても正しく理解してもらうということが大切です。その自治体において、事情の違いを感じながらも、上位の目的をしっかり理解して推進することが大切です。

○村嶋座長 そうですね。自治体内の理解と、それからもっと必要性の認識、合意形成というのはいかがですか。

○座間構成員 例えば、我々の会社で社員は目指すべき企業の理念や社会への貢献価値など各目指すべき目的を理解しています。しかし、また、日々のプロセスにおいて研究者や営業などそれぞれの機能におけるミッションを実行しています。万が一、機能間でなにか壁が生じたとき、最初の目的に照らして進むべき方法性を決め、組織間で協力していくことが大切です。そこと同じように考えると、自治体の中で正しい理解と合意形成を得るというこが大切だと思います。

○村嶋座長 ありがとうございます。

では「自治体の中で、理解と合意形成を得ることが」というぐらいですかね。「自治体の中での理解と、必要性に対する合意形成を得ることが人材育成を進める上で課題である」のような、そんな表現ですかね。

(首肯する委員あり)

○村嶋座長 ありがとうございます。

 (1)では、ほかにいかがでしょうか。

 はい、どうぞ。

○永江構成員 (1)、(2)にも当てはまるかもしれませんが、改めてもう一度、今までの討議資料を読んで、そして今回の中間報告の検討会の案とをすり合わせて見させていただきました。そうしたときに、やはり系統的な研修体系の必要性という部分が、ここの中にきちんと明記されていないという感じがしました。今回(1)のところの「また」以下のところに「自治体内の保健師の年齢構成に偏りがある場合や保健師の配置人数が少ない場合は、系統的な研修」これだけではないと思うのです。そういうことを考えると、やはり系統的な研修体系の必要性の1つには、各期に必要な能力を獲得する手段であり、2つには、やはりキャリアパスを描き、モチベーションを維持させていく。3つ目に、保健師の専門性と役割を生かして、健康政策につなげていく実践力を養っていくために系統的な研修体系を構築していかないといけないという文言が、この(1)のどこかに入るのか、あるいは(2)の前段に入るのか、それがないと、一番最初にずっと出てきた議論の中身とのすり合わせが少し弱いような感じがしましたので、そういった文言を入れたらどうかと思います。

○村嶋座長 はい、どうぞ。

○保健指導室長 その点につきましては「はじめに」の3段落目にいわゆる保健活動通知として出させていただいたものの中で、保健師についてのまさに体系的な人材育成というのは必要だということが通知の中に記載されておりまして、その中で必要性というものは示されているというところがございますので、それを引いてきて、今、御指摘のような内容はここで示させていただいているところでございます。

○村嶋座長 自治体は研修等により、体系的に人材育成を図っていくこととされている。

○保健指導室長 その前段から、日々進展する保健、医療、福祉、介護等に関する専門的な知識及び技術、連携・調整に係る能力、行政運営や評価に関する能力といったことを行うということでございます。

○村嶋座長 いかがでしょう。

○保健指導室長 それよりもさらに書いたほうがいいという御意見でありましたら、さらに詳細を書き込むということになろうかと思っておりますが、まずはここで押さえさせていただいているということは御説明させていただきました。

○村嶋座長 「人材育成を図っていくこととされている」、「図っていく必要性が示されている」とかですかね。

○永江構成員 「はじめに」のところは、書き方とすれば、どうしても概略的な形になってしまいますよね。それをそこまで読み込んで、各自治体がどのように体系づけて考えていくのかということを自治体側の立場で考えると、具体性を少し見出しておいたほうが、自分のところで、ではこういう形の研修体系を盛り込んでいこうかという、何のためにというのがより具体化されていいのではないかなと感じたものですから、若干申し上げさせていただきました。

○村嶋座長 若干申し上げて、それで終わっていいのか、それとも具体的にこういう文章を入れたほうがいいというのか、もし入れるとしたら、どこにどんな文章を。

○永江構成員 入れるとすれば、(1)の「また」以下のところが「系統的な研修の実施」云々というのが、そこの意味が、上段の先ほど保健指導室長がおっしゃった「はじめに」のところと若干リンクするような書き方ではないというか、弱い部分がありますので、そういった意味では(1)のところに組み入れるか、あるいは(2)の各期の考え方や保健師に求められる能力のところの前段に組み入れていただければと思いました。

○村嶋座長 だから、例えばどんな文書を入れたらいいのですか。

○永江構成員 先ほど一番最初に言いましたように「系統的な研修体系の必要性としては、各期に必要な能力を獲得する手段としても」、1点目はそれですね。そして、2点目は「キャリアパスを描き、モチベーションを維持していくためにも、系統的な研修体系の必要性がある」、そして3点目に「保健師の専門性と役割を生かして、健康政策につなげていく実践力を養っていく」、大きくはそういった3つの観点から系統的な研修体系の必要性があるのだということが出されれば、受けとめ側は具体的に受けとめてもらえるのかなと思ったのですが。

○村嶋座長 ありがとうございます。

3番目の実践力はわかったのですけれども、ごめんなさい、1番目をもう一回言っていただいてもよろしいですか。

○永江構成員 「各期に必要な能力を獲得する手段として」でも必要かなと思っています。

○村嶋座長 2番目は。

○永江構成員 「キャリアパスを描き、モチベーションを維持していく」

○村嶋座長 なるほど。それを(2)の一番最初に入れるのですか。

○永江構成員 入れるか、(1)のところで少し系統的な研修の実施云々という文言がありますので、そこに追記と言いますか、そこを修正的な形にしていただけるとわかるのかなと思いましたが、これは私があくまでも感じたところですので、ほかの構成員の皆さん方の御意見がいかがかというところで。

○村嶋座長 もしそれをやるのだったら、(1)のタイトルが「保健師の人材育成に係る背景と系統的な研修の必要性について」というあたりに、ここのタイトルそのものを少し変えないといけなくなりますね。それで「課題である」の下、(2)の間に今の「系統的な研修をすれば、こういうメリットがありますよ」という形でつなぐということになるのだと思いますね。

 では、中板構成員。

○中板構成員 永江構成員のおっしゃることはとてもよくわかります。それで「はじめに」のところに指針のことが書いてあります。これは島田保健指導室長がおっしゃったのですけれども、指針の中で、これから進むべき保健師の姿というのはもう既に出されている。それを進めるに当たって、もう一度研修の体系を見直していく必要もあるということは、指針の中で言われていることです。それに基づいて今回実施しているというつながりは、やはり途切れさせないほうがいいなと思うので、もし入れるのであれば、(1)の保健師の人材育成にかかわる背景についてのところに、再度保健師の指針の中ではこう言われていて、実践力については云々かんぬんという、永江構成員がおっしゃった3番目のところを少し書くぐらいでつながるのではないかなという気がします。キャリアパスについては、今まで保健師の間で、キャリアパスという議論はしていないので、やはりそれが現状のところに出てくるのは若干違和感があるかなと思います。キャリアパスについては後半で、だからこれからはキャリアパスの検討という話に持っていくほうが自然ではないかと思います。現場としては混乱しないかなと思うので、指針から流れていって、必要性をもう一度ここでそういう意味では再確認をして、背景に入られたらつながるのかなと思いました。

○村嶋座長 ありがとうございます。

 藤原構成員。

○藤原構成員 別のですが。

○村嶋座長 別ですか。今のに関連してはいかがでしょうか。

 どうでしょう、田中構成員。

 よろしければ、では、もう一歩踏み込んで書くという意味では、今、中板構成員がおっしゃったように、島田保健指導室長のここに書いてあるから、それを受けて(1)の一番最初に保健師の指針に加えて、専門能力を含めて実践力の育成が今、特に求められている。だけれども、その政策の変化に伴っていろいろ難しい問題があって、でもその中でもやっていくようにするためには、自治体の理解と合意形成を得ることが課題であると、(1)の最初と最後を少し変えることによって、体系的な研修の重要性を「はじめに」からつなぐ形で盛り込むという、それでよろしいでしょうか。それは皆様の御意見として、集約するとそうなるかなと思うのですが、それを加えたほうがいいということでよろしゅうございますでしょうか。

(首肯する委員あり)

○村嶋座長 では、ちょっと大きな変更になりますが、それをさせていただくように事務局にお願いをいたします。

 では、次の御意見をどうぞ。

○藤原構成員 同じく(1)の最初の段落の最初の文のところなのですが、「各自治体において保健師のさまざまな分野への配置が進んでおり」というところが、少し強調されている形になっていて、保健師が分散配置になっているから連携調整能力の習得が求められていると読めてしまうので、本来は施策が分野ごとに推進されていって、分野ごと、要は保健師が配置されていない分野にもちゃんと連携調整をしながら総合的な政策展開をすることが求められているということだと思いますので、「各自治体において保健師のさまざまな分野の配置が進んでおり」をとってしまってもいいのではないかと思います。「政策分野ごとに推進される中、保健師には一層の連携調整能力の習得が求められている」。分野ごとにばらばらになるのではなくて、総合的な推進をするためにといったニュアンスが加わればもっといいのですけれども、保健師の分野ごとの配置が連携調整の必要性の理由ではないので、そこはとってもらったほうがいいような気がします。

 2つ目の文の少数配置の問題が出てくるのですけれども、これはむしろ2段落目の年齢構成の偏りとか配置人数の規模だとか、それと同じぐらいの次元の話なので、後ろのところにまとめてしまったほうが、これも要は系統的な研修の実施だとか、ジョブローテーションとか、いろいろな現場教育のやりにくさにつながってくる話なので、少数配置の部署で保健師の指導者が得られにくいということも次の年齢構成の偏りとか、配置人数の規模とか、いろいろな諸事情のことを指しているのだと思います。最初の1文目はとても大きな、施策が分野ごとに展開していることを横につなぐ役割があるのですよということを整理してくださっているので、この1番目の文だけにして、「また」以下は次のところに少し要素として入れてはどうでしょうか。保健師の分散配置の問題性を強調することという流れになってしまうので、そこは分けていただいたほうがいいような気がします。

○村嶋座長 ありがとうございます。

そうしますと、(1)の1行目から2行目の「各自治体において保健師のさまざまな分野への配置が進んでおり」というのをとってしまって、「施策が分野ごとに推進される中、保健関連施策をより総合的に進めるために、保健師には一層の連携調整能力の習得が求められている」という、そこに「総合的な施策」と入れるということですね。そこでもうこの段落は1文ですけれども切ってしまって、「自治体内の保健師の年齢構成に偏りや配置人数の規模によっては、指導者が得られにくい状況や系統的な研修の実施やジョブローテーションによる人材育成の体制づくりが難しい状況にある」ですね。また「難しい状況にあり、専門職としての人材育成上の課題が浮かび上がってきた」というあたりを、この文章の最後にきっとつけてしまうのですね。それでまた財政的に事情もある中で、こういうジョブローテーションに対する自治体内の理解と合意形成を得ることが非常に重要な課題であると結びつければ、何とか大きさが整うというような御発言だと思いますが、よろしゅうございますでしょうか。

 今ので大体いいでしょうか。

 はい、ありがとうございます。

 ほかに(1)ございますか。では、次に進みたいと思います。

「(2)各期の考え方や保健師に求められる能力について」、この最初の文章はいかがでしょうか。「新任期」に入る前です。2ページの下の段落の2つのパラグラフはいかがでしょうか。特によろしゅうございますでしょうか。

(「はい」と声あり)

○村嶋座長 ありがとうございます。

 では、3ページ「1)新任期」でございます。いかがでしょう。私は、これは先ほどお聞きしながら、そのときに思ったのですけれども、管理期になって初めて「地域診断を基盤として」というのが出てきて、これは「保健師の特性とも言える機能に加えて」に係るので、地域診断は保健師の特性なのだなということがわかるのですけれども、それだったら新任期にも地区診断みたいなものがもうちょっとあってもいいのかなと。何で管理期になってから出てくるのだろうと先ほど聞きながら思いました。

 曽根構成員、いかがでしょうか。

○曽根構成員 同じことで、前回の議論の主な意見の2ページの<各期における課題等について>の(共通事項)のところの最初に、「・新任期にいかに地区診断の能力を身につけられるか」ということも議論として出ております。そのあたり同じ主な意見の3ページの(新任期)というところの3つ目のポツのところに、「研修における新人保健師の課題も基礎教育の多様化によって一層多様化する」という文言がありますので、そのあたりをちょっと組み合わせて入れることも可能ではないかなと考えました。

○村嶋座長 ありがとうございます。

 基礎教育の多様化は入ったほうがいいのかもしれないですね。この文章をそのままというか、前回のまとめの3ページの(新任期)の3つ目のポツの3行を少しセレクトする形で新任期の3番目ぐらいに「また」書きか何かで入れるのですね。それで、地区診断は、やはり今後厚生労働科学研究で能力が明確になってくるのだと思うのですが、「保健師としての基本的な視点及び実践能力を獲得する時期であり」の中に、少し何か入れたほうがいいのかなと。脚注みたいなものを「地域診断と基本的な視点及び実践能力を獲得する時期であり」というか、そこのところに少し入れてもいいのかなという気がいたしました。そこはどうですかね。余り御賛同を得られないのだったら、引っ込めますが。いかがでしょう。

 では、曽根構成員、お願いします。

○曽根構成員 新任期のところですが、いきなり管理期の能力を新任期から系統的にというところが出ているのですが、若干唐突な印象を受けます。そこはやはり新任期独自の問題点を「地区診断の能力の醸成」のような形で強調する書き方もあるのではないかなと思います。

○村嶋座長 そうですね。ここら辺は、ある程度基本的なものをそれぞれに並べていただくほうがいいかもしれないですね。

 いいですか。

 はい、どうぞ。

○保健指導室長 どこまでの能力をこの中間とりまとめの時点で書き込むかということを、まずは今回の中間とりまとめでは、これを新任期で必要な能力とするということが一定の合意が得られたものであれば、書き込ませていただくということかと思うのですが、そもそもその各期にどんな能力が求められているのか再整理するというのが後ろに課題として、今後の検討の方向性として出てまいりますので、そことのずれがないようにという形で示させていただきたいと思います。

○村嶋座長 では、示す方向ですか。

○保健指導室長 ですので、具体的にどういう書き込みか、先ほど座長がおっしゃったように「地区診断の能力」ということが1つということであれば、それを「等」で書くようなことでよろしいのか、それとも先ほどおっしゃったようにもう少し書き連ねるということであれば、どこからどこまでを書き連ねればよろしいのかといったことを具体的にお示しいただきたいと思います。

○村嶋座長 ありがとうございます。

 これについては、いかがでしょうか。保健師の最初にあったような、今まで新任期については、こういう新人看護職員ガイドライン保健師編や、その中で出されているような能力とか、保健師として基本的な能力の醸成のようなところが入るといいのかなと思うのですが、そこは。

 はい、どうぞ。

○中板構成員 多分、何百回議論しても出てくるであろう個別の支援、事例の管理のところと、地域診断を含めた地区管理ですかね。地域診断で終わりではなくて、その地域を見ていて施策化していくという地区管理、この2点は、多分何百回議論しても出てくることだと思うので、そこは入れていただきたいと思います。それを新任期のころから、ボリュームはどうあれ経験していくということが入ってもいいのかなと思います。多分それは新人看護職員ガイドライン保健師編のところでも触れられている部分ではないかなと思いました。

○村嶋座長 ありがとうございます。

 今のを新任期のところに基本的な能力として、最低2つは入れるというところは合意いただけますでしょうか。

 藤原構成員とか、永江構成員とか。

(首肯する委員あり)

○村嶋座長 うなずいていらっしゃいますので、ではここに今の中板構成員がおっしゃったような個別支援と、それから地域診断を含む地区管理の能力をきちんと醸成していくような文言を新任期に入れるですね。

 はい、ありがとうございます。それと基礎教育の多様性のところを新任期に関して入れるですね。

○保健指導室長 その点なのですが、どのような観点での課題ということで書き込めばよろしいかということを明確にお示しいただきたいと思いますが、先ほど例として引いていただいた資料1の前回までの御意見のところですと、基礎教育の多様化がさらに進むことから、研修を受ける新人保健師の課題も一層多様化するということだったのですが、研修を受ける新人保健師の課題も一層多様化といった御発言の趣旨を受けて記載させていただいているのですけれども、それがすなわち人材育成体制や、この新任期のどういった課題と記載すればよろしいかを明示していただきたいと思います。

○村嶋座長 いかがでしょうか。

 曽根構成員は何か。どういう形にしたらいいですかね。新人保健師の課題、能力の多様性だから、能力に応じた研修内容とか、研修体系とか、そういうことでいいですかね。確かに私どもの大学院の修了生で、大学院を修了した人たちは、母子とかは何回かついていってもらえば割と自立して訪問できるのに、別な新人さんはずっといまだに指導保健師がついていかないといけないようなこともあって、そこら辺の能力の育成がやはりかなり多様だなということは確かにありますね。どういうふうにしていったらいいですかね。

○曽根構成員 以前よりも、新人保健師のスタートラインの能力にばらつきがあるというか多様であるという、そういう現状に応じたという意味で捉えればよいのでしょうか。

○村嶋座長 というふうに盛り込めということですね。こういうふうに盛り込んでほしいと言っていただく必要があります。

 では、スタートラインの能力が多様になっているので、それに応じた。

○曽根構成員 そのあたりも勘案しなければいけないと。

○村嶋座長 「勘案する必要がある」ですね。

○保健指導室長 保健師の国家試験を合格されていてというベースが当然のことながら同じ試験なのでそろっていて、だけれども、その卒前の教育課程が様々なので、スタートが異なる、ちょっと「スタート」という言葉で書き示してよいものかどうかということも含めて、どういう趣旨なのか。年齢なのか、それとも何か別な要素があるのであれば、それを明確にとりまとめに書き込める文言としてお示しいただいたほうが、事務局としては齟齬がなく書き下すことができるかと思います。

○村嶋座長 年齢ではないですね。きっとそれまでのトレーニングの質、量ですね。

 いかがでしょうか、永江構成員。

○永江構成員 基礎教育のあり方のところに返ってくるので、すごく書き方が難しいなと思っていたのですが、今後の検討のところに基礎教育における、到達目標及び到達度がいかに養成課程においてきちんとなされて、それを持って社会に出ていくと、そうは言っても新任期のところは同じスタートラインに立てるような気がするのですが、そのあたりが基礎教育云々のところにかかわってくるので、若干難しいなと思ったのですが。

○村嶋座長 基礎教育の多様性に関する問題は、検討会の中でも確かに出てはいましたね。どうしたらいいですか。

○藤原構成員 実際これから選択制になっていくことで、その辺の問題は若干解決の方向に向かうのだと思いますけれども、体系的な研修体制を整備し効果的な研修をやるために、今は教育の幅があるので、研修プログラムの中身の組み方に非常に工夫が必要だということは課題だと思っています。これが今後選択制になって、教育制度とか実習のありようが変わって実習の標準化がされていく中では、ここに基礎教育のことや同じ資格を持っているはずなのにばらつきがあるということを余りたくさん書くのはどうかというのは、ちょっと思います。だから、効果的な研修をやるためにいろいろ工夫が必要なことは課題としてはあるのだと思います。

○村嶋座長 それだと課題だから「おわりに」ですかね。既存の研修事業のあり方ではなく、体系的な研修体系の構築ですか。後でどこに入れたらいいかを考えていただくということで、とりあえず「1)新任期」のところには、基本的な能力、個別支援、地域診断を含めた地区管理の能力のところは入れるけれども、今の基礎教育の多様化のところは新任期には入れないで、後のペンディングにするということでよろしいでしょうか。

○藤原構成員 はい。

○村嶋座長 どこに入れたらいいかをどうぞお考えくださいませ。

 では、中堅期でございます。いかがでしょうか。

 はい、どうぞ。

○藤原構成員 細かいことで申しわけありません。3行目の「現場での実践能力を高めて活動を続けていきたいと考える」というのが、保健師は好き勝手に活動するということではないと思いますので、「現場での実践能力を高めて、専門性を発揮していきたい」といった表現に変えていただくほうが、組織のためとか、業務として必要なことを展開していくようイメージになるかと思いますので、そういう表現にしていただけたらと思います。

○村嶋座長 保健師としての専門性という書き方をしたほうがいいですか。

○藤原構成員 はい。

○村嶋座長 でも、管理職も保健師としての専門性なのだけれども、「管理職を志向する者もいれば、現場での実践能力を高めて専門性を発揮していきたい」。

○藤原構成員 現場で仕事をやりたい方というイメージで、現場でもきちんと専門性を発揮した質の高いことをやっていくという意味があるのですけれども、「活動を続けていきたい」というのは、業務に余りシフトしていない個人的嗜好のようなイメージなので、ちょっと表現を変えていただいたほうがいいかなと思いました。

○村嶋座長 それは皆様、合意ということでよろしいですね。

(首肯する委員あり)

○村嶋座長 ありがとうございます。

専門性をより発揮していきたいというのを、そのままの言葉でいいかどうかわかりませんが、そこに変えるということですね。

 ほかはいかがでしょうか。「2)中堅期」のところです。

 はい、どうぞ。

○永江構成員 どのような形で組み込んだらいいかということを、考えていたところだったのですが、中堅期のところでは、先ほど藤原構成員がおっしゃったようなところもあるのですが、ここの中身「また、管理職を志向する者もいれば、現場での」というのが、キャリア形成とスキルアップ意欲を持たせていく、あるいは意欲を持つと言いますか、それが中堅期には欠けているような状況も今までの流れの中であったと思います。書き方としてキャリア形成とスキルアップ意欲を持たせていくこと、持たせていくという表現もおかしいのですけれども、何かそういったニュアンスが入るといいのではと思いました。

○村嶋座長 ここで「キャリア」というのを使ってもよかったのでしたっけ。「キャリアパス」はだめだけれども、「キャリア形成」はいいのですか。「キャリア形成とスキルアップ意欲を持てるようにしていくことが特に重要である」とか、「特に必要である」とか。それで「出産・育児の時期とも重なり、こういうことも中堅期には多い。多様性を踏まえた対応を検討することが課題である」。それか「多様性を踏まえながら、一層キャリア形成とスキルアップ意欲を持てるようにしていくことが特に重要である」というところにするか、どちらかですね。

 はい、どうぞ。

○保健指導室長 中堅期の方々を対象にキャリア形成、スキルアップ意欲の向上と入れたほうがいいという御趣旨なのか、それともこういったキャリアを断続的な、途切れる可能性がある人たちに対するという限定的な意図なのかということをはっきりさせていただいたほうが誤解がないかと思います。

○村嶋座長 いかがですか。

○永江構成員 全体です。

○村嶋座長 中堅期全体、中堅期の課題としてですか。全体的にいろいろな期でもキャリア形成やスキルアップは必要なのだけれども、特に中堅期でそれが課題であると。企業では、そんなことはありますでしょうか。

○座間構成員 ありますね。前に発表した内容になりますが、入社して10年ぐらいで、自分が何をやりたいのか、どういう方向にいきたいかということに強い意志を持っていれば、さらなる成長のベースになると思います。

○村嶋座長 そうすると、何かこういう表現にしたら中堅期にやりやすいよみたいな、今、課題になっていることが何かコメントがございましたら。

○座間構成員 人材育成において、中堅期以降の多様なキャリアをむかえるに当たって、自分自身の能力やスキル、行動姿勢をより一段上の視点で自ら磨いていく意欲をもてるように育てていくことが課題であるという表現ではないでしょうか。

○村嶋座長 そういうことが、人材育成上は重要であると。

 ありがとうございます。いいでしょうか。

○保健指導室長 たびたび申しわけありません。確認なのですが、今、御指摘いただいている点のキャリア形成については、スキルアップ意欲を持てるようにということだったのですが、キャリア形成については、それはどういう観点で盛り込めばよろしいのでしょうか。そのキャリア形成を推進しという観点なのか、先ほどの「キャリア形成を持てる」というのは文脈として合わないかと思いますので。

○村嶋座長 私が思ったのは「四十にして惑わず」という言葉がありますね。ちょうどこのころが中堅期ですね。40のときにはいろいろ迷うのだけれども、でもちゃんと自分でやっていくには、どこか一つに絞らないといけないと思うようなときが40で、覚悟を定めるのが大体そのくらいかなということがあって、自分なりにより一歩進んでいくようなとか、どういうキャリアを今後積みたいかということを含めて、覚悟を定めていくのがこういう時期なのだろうと思います。ですから、キャリア形成、どうしたらいいですかね。

 「人材育成においては、このような多様なキャリアを迎えるに当たって、人材育成においてこのような多様性を踏まえて、よりよく能力を発揮し、スキルアップ意欲を持てるようにしていくことが特に重要である」という、何かもう一段上のというニュアンスをここの最後の2行に加えられないでしょうか。

 何かありますか。

○藤原構成員 座間構成員のおっしゃっていただいたことでは、主体的に自分のキャリア形成を考えるということが多分キーポイントかなと思いまして、中堅期の方々には、自分が将来どういうふうに仕事をしていくのかということを主体的に考えていただく時期だと思うのです。それで40歳を迎えるというのがキーだと思うのです。そういうニュアンスが入っていくといいと思いました。

○村嶋座長 主体的に自分のキャリア形成を考える。

○座間構成員 キャリア形成として、目指すべき方向性を自分で自律的に描く。そして、それに向かって必要な能力、スキルを磨いていく。中堅期というのは、それをできるかできないかによって伸びしろが変わってくると思いますので。

○村嶋座長 ありがとうございます。

 はい、どうぞ。

○中板構成員 1行目のプリセプターについての部分ですが、中堅期ではこういう役割を求められているというのを後に持ってきて、中堅期というのは、今おっしゃられたように、ある一定の新任期の地区管理とか、個別の管理あたりを乗り越えてというか、そこは獲得をして、現場で実践を高めていきたいという人もいれば、管理職を志向するというそういった主体的なキャリア形成を考えていく時期でもある。

一方、そうはいっても中堅期となれば、出産・育児ということも重なって、育児休業などもとることによって、それがなかなか踏み切れないというか、進まない人たちもいる。両方を含めてサポートしながら、主体的なキャリア形成を高めていけるように支援できる体制を整えることが課題なのかなと思いました。いずれにしても、中堅期はそういったことも含めて、プリセプターである後輩育成ですとか、それから管理期の保健師の補佐などを通して、士気を高めるような体制を整えるなどが役割かと思います。出産・育児については、これが入ったのは、私は非常に重要なのかなと思っています。ここをどうサポートすればいわゆる中堅期の壁ということを乗り越えて、主体的なキャリア形成によりつながっていけるかということは、鍵だと思うので、何かそこを絡めて書いていただけると適切かと考えます。

○村嶋座長 主体的キャリア形成ですね。ありがとうございます。

 大体今ぐらいでよろしいでしょうか。修文可能でしょうか。

○保健指導室長 座長と詳細は決めさせていただきます。

○村嶋座長 ありがとうございます。これで中堅期は終わってよろしいでしょうか。

 「3)管理期」です。いかがでしょうか。

 はい、どうぞ。今日は人数が少ないですから、何回もどうぞ。

○藤原構成員 発言が多くて申しわけないですけれども、これを組織の中の事務職等が見ると、一般的にはそうなのかなのですが、「管理期=(イコール)管理職」ではないかもしれないというが最初の文で出てくるので、5行目に「組織運営管理等の管理機能の発揮が求められる」と出てくるのですけれども、例えば大規模な自治体のある程度経験を積んだ職員がみんな組織運営管理等の管理機能の発揮が求められているとは考えにくいところがありまして、保健師としての業務運営、保健事業、保健施策などの業務運営管理をするのは仕事だと思いますのでわかるのですが、組織の運営管理というのが若干該当しない場合も考えられるので、ここの表現をほかの自治体等の事情等も確認していただいて直していただければと思います。

その下の「管理機能の発揮」というのは、要は公衆衛生看護管理機能かと思われます。管理職ではないのに組織の管理をさせるのかという解釈になるので、公衆衛生看護管理の意味であれば、そういう性格の表現に直していただいたほうがいいかなと思います。

 あともう一つは、最後の文で、いろいろ書いていただいた中に、「職位に就くまでに必要な能力を系統的に習得することができるよう研修体系を構築する」と、研修体系だけに絞ってあるのですが、これは何か意味があるのでしたか。要は業務経験など、関連する仕組全部含めてこういう能力が獲得できるようにするというのが、キャリアパスの論議の中にもあったと思います。急に研修体系だけに絞られているのが気になりますので、その周辺の仕組みもあわせて考えていくことが課題だと認識しています。

 以上です。

○村嶋座長 3点御指摘がありました。後ろのほうは「研修体系だけではなくて、OJTや人事交流を含めて体系を構築することが課題である」ですね。

○藤原構成員 あとは職務経験、いろいろな職位のキャリアパスは、いろいろな職務経験を通じて学んでいくことが非常に有効だと思いますので。

○村嶋座長 「多様な職務経験を通して」、そこはいいでしょうか。

 はい、どうぞ。

○保健指導室長 保健活動通知の中で、そういったいわゆるジョブローテーションですとか、職務を通じての学ぶ部分も含めて、研修という言い方で示しているということもありまして、「研修」と書いているのですけれども、もう少し幅広い意味合いでということでありましたら、どのように配置を置くのかといったこともいろいろな意図でなさることだと思うのですけれども、ここでは文脈としては人を育成するという観点での職務を通じた学びだったりとか、それからジョブローテーションというものに位置づいているという御趣旨かと思いますので、人材育成体系という趣旨での文言に置き換えるということでよろしいでしょうか。

○村嶋座長 いいですか。

(首肯する委員あり)

○村嶋座長 はい、ありがとうございます。

 最初の「組織運営管理等の管理機能」はどうしたらいいですかね。施策立案検討機関、組織運営管理、きっと組織の大きさによるのですよね。どうしたらいいですかね。

 永江構成員、どうでしょう。

○永江構成員 先ほどおっしゃっていたように、公衆衛生看護管理機能の一つとして、やはりこれはあるわけでして、そこが見えるようにすればいいのかなとは思います。

○村嶋座長 どこかに「公衆衛生看護管理能力」ということを入れればいいので、どちらに入れたらいいのでしょう。組織運営管理がいいのか、後ろの管理能力がいいのか。「健康危機管理、業務運営管理等の管理機能の発揮が求められることから、このような公衆衛生看護管理」。前の「組織運営管理」を「業務運営管理」にしてしまう。それもちょっと私としては悲しいなという気もするのです。私は組織運営もある程度やってもらいたいなと思うので。

○藤原構成員 だとしたら「組織運営管理」を残していただいて、「組織運営管理等の公衆衛生看護管理機能の発揮が求められる」にしていただければ、誤解が一番少ないので助かります。

○村嶋座長 では、それでよろしいでしょうか。本当にそうしてしまってよいかなと、ちょっと私もあれなのですけれども。「組織運営管理等の公衆衛生看護管理機能の発揮が求められることから」。

○中板構成員 「等」でないと、その前が全部公衆衛生看護管理機能なのですかねという話にまたなってしまうと思うのですが。

○村嶋座長 「施策立案、健康危機管理、組織運営管理等の公衆衛生看護管理機能」、一応はそうなのではないですか。施策立案、健康危機管理、組織運営管理は公衆衛生看護管理だと。

○中板構成員 藤原構成員がおっしゃった論点は、組織運営管理の概念というか定義がちょっと違うと思います。大きな組織そのものの運営を管理するのかという話ですよね。そうすると、例えば業務管理とか、やはり予算管理とかそういうことではどうでしょうか。

○村嶋座長 そうですね。ここはそのぐらいに少し小さくしておいて。

○中板構成員 かなり小さくなってしまいますけれども。

○村嶋座長 ちょっと残念ですけれども、その下に部長職や課長職がちゃんとあるので、部長職や課長職はある程度組織運営管理をするということで、ここは業務管理等の公衆衛生看護、何かでもちょっとね。

○永江構成員 でも、業務管理とか、そういったものは新任期にも始まっていますので、新任期にも求められるという意味で、ここの管理期という部分がすごく幅が広いわけでして、その幅が広い部分をいわゆる管理職としての文言での中身として書いてある部分と、管理職ではない管理期の人たちの中身とが一緒になっているから考えるのが難しいのかなと思っています。

○村嶋座長 それで、どうしたらいいですか。

○永江構成員 スペース的にあるのであれば、管理職は管理職としてきちんと役割機能がありますので、分けて出してもいいのではないかなと思います。

○村嶋座長 皆さん、ラジカルな意見をありがとうございます。

○保健指導室長 座長、よろしいでしょうか。

 この「組織運営管理」という文言については、検討会の中で永江構成員から御意見をいただきました日本看護協会で、平成1516年度に御検討された「地域保健における看護管理の概念整理」というものの中でまとめられていたものについての御意見がありましたので、それを踏まえて新任期の管理機能、それから※4に書いてございますけれども、それから管理期の管理機能についても、そこからの文言として整理された概念ということで示しております。

 先ほど来出ております「公衆衛生看護管理」について、何がしか検討会で整理されたものがあれば、そういった文言から引いてくるということも可能かと思うのですけれども、事務局で今そういったものを持っておりませんので、果たしてここで公衆衛生看護管理機能と示すということで齟齬がないかどうかということについては、御議論いただいたほうがよろしいかと思います。

○村嶋座長 ありがとうございます。

もう日本看護協会のほうで平成1516年に「組織運営管理」という言葉が出ていると。ここは※がついているので、とりあえず今回はこれでいくというのはいかがでしょうか。困るという話がありますか。「組織運営管理等の」という、まだ概念が定まっていないので、公衆衛生看護管理とここで出さないほうがいいような気がしますね。

○中板構成員 日本看護協会が出している「組織運営管理」のところは、その前にまず業務運営管理があって、それで組織運営管理があって、予算管理があってという流れがあります。その組織運営管理の中は、組織体制を明確にして、情報の流れを作る、職員のコミュニケーションを図る、業務の効率化を高めるための職場環境を整備するだとか、組織内の困難事例や懸案事項について共有できるような体制をつくっていくだとか、そういうことが組織運営管理の中の差異項目になっているので、そこまで紐といて見ていただけると大きな齟齬はないかなと思います。

○村嶋座長 そうするとここに。ちょっとふえますが、今の言葉みたいな脚注を入れるのでいいですか。

○中板構成員 私はいいです。

○村嶋座長 だから、組織運営管理のところに、もうちょっと今のおっしゃったようなことを脚注として入れる。そうすると、ここで言っている組織運営管理とはこういうことだということが言えるでいいでしょうか。

 できれば、組織運営管理というのは残したいなとは思いますので、そこに限定をかけるというのでよろしいですか。

(首肯する委員あり)

○村嶋座長 はい、ありがとうございます。

 他に管理期はよろしいでしょうか。

 では、「4)統括的な役割を担う保健師」でございます。いかがでしょうか。

 ないでしょうか。なかったら、とりあえずこのままでいいということにさせていただきます。

 では、「(3)関係機関等との連携について」いかがでしょう。

 いいでしょうか。

 では、「(4)自治体組織における研修の意義の明確化について」と「(5)現行の研修事業について」の(4)と(5)一緒にいかがでしょうか。

 特にないですか。1時間半たったので、疲れちゃったというのはあるかなと思うのですけれども。済みません。特になければ、ここは御了解いただいたとさせていただきたいのですが、最後までの中で何かあったらおっしゃってください。

 「3.今後の検討の方向性」、「(1)体系的な研修体制の構築」でございます。いかがでしょうか。

 パラグラフ1はよくなりましたよね。ジョブローテーションとか人事部門とか、それで各期を想定し、ここで標準的なキャリアラダーというのが出てきて、どのようなキャリアパス等として、キャリアパスがここで初めて出てきて、※がついていて、行政職と人材育成で専門職としての育成、そして産休・育休ですが、いかがでしょうか。

 田中構成員、いいですか。

 藤原構成員、いいですか。

 では、一気に5ページ目に来ました。「(2)既存の研修事業のあり方」でございます。ここは国立保健医療科学院も出てまいりますし、日本看護協会も出てまいりますし。ここはよろしいですか。

(首肯する委員あり)

○村嶋座長 はい、ありがとうございます。

 では、「(3)関係機関等との連携体制の構築」、「1)都道府県と市町村との連携」です。

 はい、どうぞ。

○永江構成員 やはりここのところは、ずっと前段のほうにも関係団体が出てきています。ここの連携体制のところに、そういった意味では3)で各関係機関との連携という意味で、国民健康保険団体連合会なり日本看護協会なり全国保健師長会なり、そういうところが行う研修にどう自治体が位置づけていくのかというところも重要だと思いますので、一つそこの項目を入れてもらえたらと思います。

○村嶋座長 国民健康保険団体連合会は確かに大きいですよね。全国健康保険協会等もありますし、では3)として関係団体の研修ですか。

○永江構成員 そうですね。連携という意味での中身としては研修が入ると。

○村嶋座長 「関係団体における研修等の連携」になるのですかね。それで幾つか羅列をきっとするのですね。国民健康保険団体連合会や何とかかんとかともあって、それのやっていることを整理して、県単位でなのか、国単位なのかわかりませんけれども、活用しながらやっていく必要があると。民間が結局どうなったのでしたっけ。

○保健指導室長 (3)につきましては、連携体制ということでまとめる項目として項立てておりまして、すなわち一方的に活用するということよりも、双方のまさに連携をするという位置づけなのかなと思っております。先ほど御指摘のあった、そして今、座長がおっしゃった民間なども含めて研修をどういったものを活用できるのかといったものについては、(2)にあります様々な関係団体等が実施する研修をどう活用するのかといったことを明確にということでは位置づけているのですが、例えば先ほどお話がありました国民健康保険団体連合会ですとか、それから民間と連携という観点での研修体制について検討すべしということでありましたら、(3)に盛り込む内容かと思いますし、そうではなく活用という観点で考えるということであれば、(2)になるかと思うので、もう少し文言を書き足すとか、表現を変えるとかいったことになろうかと思います。

○村嶋座長 ありがとうございます。

先ほどの国民健康保険団体連合会とか国民健康保険中央会が(2)の中の「全国保健師長会等の関係機関、団体」になっておりまして、ここにもうちょっと並べて幾つか書くかというのが1つですし、それとも連携という形で他のものがやっているので、そこについて書くとしたほうがいいのか。どのくらい具体例を挙げるかというところ、(2)だとどのくらい具体例を例示するかということにもなるのかなと思いますが。

○永江構成員 私が申し上げたかったのは、それぞれの団体が行っている保健師の資質向上に向けての役割があると思うのですよね。それぞれの役割という部分での検討会を恐らく各自治体が持っていらっしゃると思います。一堂に介する検討会、そういった中で、ではこういった部分の素質を高めていくためには、うちの団体が主体的にそこは担っていきましょうという役割分担の話し合いにもつながっていくと思いますので、そういった意味での連携ということで、私としては各関係団体との連携というのを3)で挙げていただきたかったというのが趣旨としてあります。

○村嶋座長 なるほどね。どうですか、今のに関連して。

○田中構成員 ここの(2)、それから(3)の連携をするというところで、役割分担だけではなくて、宮崎の場合は、県の看護協会の保健師職能と全国保健師長会と連携しながら現任教育の企画・調整をしているのですけれども、その中で今年度については、保健師の活動指針を極めるということで、中板構成員に来ていただいて、保健師職能の研修と中堅保健師研修を合同で開催している。それぞれ役割分担ではなくて、合同で本当に連携しながら開催するというところも、この連携に対しての構築の中に入っていいのかなというところは感じたところでした。

○村嶋座長 なるほどね。それを表現するのに、新たに3)の項を起こして表現したほうがいいのか、それとも今までの中の(2)とか(3)の中で盛り込めるのかという。

○田中構成員 盛り込むとすれば、5行目のところで、それぞれの役割分担の調整とか、各研修間の関係性という中に連携であるとか教育体制というところもあわせて表現すると少しは出てくるのかなとは思うのですけれども。

○村嶋座長 何か一緒に研修をつくっていくという、企画調整も含めてやっていくというのが多分趣旨なのだなと思いました。大分でもいろいろな機関が一緒にやっていたりするのですけれども、何か新たにこれが足りないといったときに、お金を持っているところはどこだと考えて、そこにやってもらうとか、そういうことも含めて、関係団体との連携だと2)と変わりないので、きっと永江構成員は、一緒につくっていくということを入れたいのですよね。そうすると、どうしたらいいのですかね。3)で関係団体との連携。

○保健指導室長 関係団体で今様々名前が挙がっていたところ以外にも、恐らく様々なものがあろうかと思うのですが、これまでの検討会でそういったあたりを子細に御議論いただいたりといったことではなかったと思うので、それをある程度の範囲ここまでというのを挙げるのは、今の時点でちょっと難しいかなと思うのですけれども、一方で今、御指摘がありましたように、一方的に活用というのではなくて一緒につくっていくという観点で自治体間、あるいは大学という教育機関以外のところもそういった連携体制があり得べしというところでありましたら、例えば2)のところ、教育機関と限定をしておりますけれども、そこのところにその他の団体や関係機関も含まれるような項目といたしまして、最後の行にその他の関係団体等との連携のあり方について、これも同じように事例を収集して、どういった連携体制があるのかということをさらに検討を深めていく必要があるかなと思いますので、そういった趣旨で1行書き込ませていただくということではいかがでしょうか。

○村嶋座長 いかがですか。今のでよろしいでしょうか。

 連携だけではなくて、企画調整をしていくという、この研修の企画も一緒にやっていくみたいな、そういうことがちょっとほしいなというところです。そこを何か含めて。

○保健指導室長 それもどういう実態があるかといったことを含めて、最終的なとりまとめでは書くことができるかなとは思うのですけれども、そういったこともこれから深めていくという趣旨で書き込むことでいかがでしょうか。

○村嶋座長 ありがとうございます。

 では、それでどうぞよろしくお願いします。

 では、(3)はこれで終わりにしてよろしいですか。

 「4.おわりに」です。いかがでしょうか。

 来年度を目途に最終的なとりまとめを行うのですが、研修体系構築の必要性や研修のあり方、ジョブローテーションなど人事交流も含むのですよね。そこら辺はもう今までの中であったので、ここでは変えなくてもよろしいですか。

 藤原構成員はいかがでしょうか。特にないですか。

 永江構成員もいいですか。

 では、他によろしいですか。曽根構成員もいいですか。

 そうしたら、何か後ろのほうが一気に進んだという感じなのですけれども、私、間に合うかしらと思っていましたが、あと15分ございます。

 残念なのが、これは軽微な修正ということではちょっといかないのだと思いますので、事務局で修正をしていただいて、一度皆様にお見せして、そしてその後に御確認していただいて、完成というところにしたほうがいいかなと思います。その方向でよろしゅうございますでしょうか。

(首肯する委員あり)

○村嶋座長 今、どこを変えるとかいうのは確認しなくていいですね。私ももうかなり。

○保健指導室長 後ほど、修正したもので御確認を一度いただきたいと思いますが、先ほど保留になっておりました基礎教育の多様性をどう踏まえて、どうするかといった点について、方向と修文案を御検討いただければと思います。

○村嶋座長 基礎教育は入れるとしたら、どちらに入れますかね。曽根構成員は何か。

○曽根構成員 基礎教育そのものには踏み込まないわけですよね。ですから、結果として出てきた新任期の保健師の教育もそういうことも配慮してということですよね。

○村嶋座長 では、新任期のところに少し多様になっていることから、そこを含めてより能力がアップできるようなことが必要だということを入れるとしたら、新任期のところに少し教育の多様性を含めてという形でいいですかね。国家試験は通ってはきているのですけれども。

○中板委員 多様性と言ったときに、私たちはわかっているのですけれども、比較的4年の中の選択制、あるいは相変わらず全てというところと、あとはその6年、プラス2年という大学院という、その辺をちょっとだけ書かないと、多分事務方の方たちとか、多様性と言われても余りよくわからないのではないかなと思うので、多様性というのは何を指しているのかということは若干触れたほうがいいのかなと、その辺も村嶋座長にお任せしたいと思いますけれども。

○村嶋座長 新任期が系統的に進めることが課題である。近年は、特に保健師の免許を取得するための教育がこういうふうに多様化しており、それを考慮しながら、より一層保健師としての能力が発揮できるような研修を組むことが課題であるみたいな、そんな言い方だったら新任期に入ってきますかね。

 はい、どうぞ。

○保健指導室長 確認なのですが、卒前の教育課程が多様化しているということが課題ということなのでしょうか。

○村嶋座長 持ってきている能力、伸びが課題です。

○保健指導室長 そうしますと、先ほど来の御意見をお伺いしておりますと、そこで多様化が進む中で、いろいろな意見があり、その新任期の保健師の個々の能力なり、個別性に着目をして人材育成のあり方を検討するということが課題だという御趣旨でしょうか。

○村嶋座長 そうですね。検討すると、より一層伸ばしていくようにするような研修を組むことが課題であるということですよね。いいでしょうか。もうちょっと頭がクリアにしてからのほうがいいような。

○保健指導室長 そういった趣旨で、あくまでも基礎教育の多様化が論点ということではなくて、どのようにそういった環境の中で個々の新任期の保健師の力をちゃんと伸ばしていくのかといったことが、新任期における人材育成のあり方を考える上で課題だといったような趣旨が含まれればいいということでしょうか。承知しました。

○村嶋座長 あくまでこれは、研修のあり方に関する検討会でございますので、そこに絞ったほうがいいかと思います。

 他にはよろしゅうございますでしょうか。

○がん対策・健康増進課長 1点だけちょっと確認させていただいてよろしいでしょうか。

○村嶋座長 どうぞ。

○がん対策・健康増進課長 一番最初の「はじめに」のところで議論したときに、非常勤の方と地域包括支援センターの保健師について、結論はこの欄外に注で書くということだったのですけれども、その書きぶりなのですけれども、これは現在の2ページの下にあるのは、保健師について、この報告書の定義を書いているのですね。一番最初の御意見は、(非常勤保健師を含む)と書くような、定義そのものがちょっと変わってしまうのですけれども、ただ、過去4回の議論は、恐らく今日いらっしゃる構成員の方々は、念頭にあったのは、自治体の保健師を念頭に議論してきて、それをまとめていますね。これは全部が自治体の保健師を念頭にまとめられたと思うのですね。定義の非常勤の保健師とか地域包括支援センターの保健師としてしまうと、ちょっと全部書き直しというか、議論全部やり直しのような感じになりますので、それで念のための確認ですけれども、定義はこの自治体に所属する保健師を保健師とすると。「なお」みたいな感じで、「なお、非常勤の保健師や地域包括支援センターで委託される保健師については、今後その研修のあり方については検討していく」みたいな、これから検討しますぐらいの意思が入っていればいいでしょうか。

○村嶋座長 いかがでしょうか。御提案なさった中板構成員。

○中板構成員 ということは、今回の検討の中には一切その辺は対象外という感覚でいくということになりますよね。地域包括支援センターのところにいる保健師等も含めて、全体の研修の中からは、逆に除外になっていくというのも違和感を感じますが、いかがでしょうか。

○村嶋座長 余り初めに入れないで、今後の検討の方向性とか、課題のところで少し触れるぐらいが扱いとしてはいいような気がするのですよね。

○中板構成員 実際に、例えば県の計画に基づいて、保健所あたりが自分の管内の市町村と相談をし合いながら研修を1年間通じて進めていくという際に、既にそういったところには、非常勤の保健師などは入れていると思います。実際に研修も受けていると思います。逆に言うとそういったところが、逆に排除になるような形になるのはマイナスなので、だったら触れないほうがいいというのはあるかと思います。

○がん対策・健康増進課長 全体の報告書が新任期、中堅期とかのキャリアのことを大分一生懸命議論してきて書いているわけで、その非常勤職員のキャリアパスも考えるとなると。

○中板構成員 ではないです。

○がん対策・健康増進課長 ではないですよね。

○中板構成員 そこがないので、かなり悩ましいと私も思っています。ラダーとか、それからキャリアパスということを考えていくに当たっては、その該当にはどうしてもなっていかないとならないので、そこを含めてしまうのは、本文に書くのはちょっと抵抗があるなと思いました。脚注のところに定義が外れるのであれば、なおそれぞれの単発の研修等々については含むか、もしくはもう書かないかという感じですかね。地域包括支援センターと多分同じような位置づけかなと思いますけれども、藤原構成員とかはいかがですかね。

○藤原構成員 検討の流れの中では、やはり正規の自治体保健師をメインに検討してきたと思いますので、視野としてはこういうものに準じて各自治体で取り組んでいくべきだとは思いますけれども、この中の定義に中板構成員がおっしゃったようにもともと入っていますというのはかなり急に方向転換になってしまうかと思いますので、定義は定義として、こういう検討に基づいて今後そういう人たちに関しても人材育成について考えていくべきだといったことが、どこか脚注で記載するくらいでいかがかと思いました。

○村嶋座長 どこら辺の脚注なのですかね。

○藤原構成員 最初の定義に書いてあると、ちょっと変ですよね。

○座間構成員 今後、各研修の対象や目的、キャリア形成の位置づけなどを明らかにすることが課題であり、対象者をどうするか、また研修はどの範囲でやるかということも課題になっていくということを(4)に含めてはどうでしょうか。

○村嶋座長 「各研修の対象や目的、キャリア形成」。だから「位置づけ等を明らかにすることが課題である。その際、非常勤や地域包括支援センターの保健師等も含めて考えることが望ましい」ということをここに入れるかどうかですね。入るか入らないかによって、自治体での使い方はどうでしょうね。

○藤原構成員 「含めて」と書くとかなり強い言い方になるので、非常勤であるとか地域包括支援センターの保健師の人材育成についても、自治体内で考えていくことが必要といったレベルかと思います。含めて一緒に考えるというと、同じようなスケールのキャリアパスまで入ってしまう印象を受けますので、座間構成員がおっしゃっていただいたように、(4)に入っているほうが多分一番最初に入っているよりは読む側には違和感が少ないような気がします。

○村嶋座長 では、まずは課題である。「さらに」とか、「特に研修の対象に関しては、どういう人を含めるかを自治体で考えていくことが必要である」か「望ましい」か、そんな扱いでそこの1行はいいですかね。

○がん対策・健康増進課長 では、(4)の最後にちょっと加える感じで考えたいと思います。

○村嶋座長 御指摘ありがとうございました。

 他にはよろしいでしょうか。

 おかげさまで、何とか時間内に終わりそうです。本日が今年度の最終回ということで、閉会前に、正林がん対策・健康増進課長からどうぞよろしくお願いします。

○がん対策・健康増進課長 本日は大変熱心に御議論いただきまして、誠にありがとうございました。

 一応まとまったというか、大分大きな修正が多々入りましたが、本日をもって中間とりまとめ、この後座長とまず調整し、それをまた構成員の皆様方に確認をしていただくというプロセスを経た上で完成版をつくりたいと思います。完成したら、関係機関には配付して御参考にしていただこうと思います。

 なお、往々にして役所のこの手の検討会の中間報告というのは、それをもって終わりのように誤解されることがあるのですが、本当に今回の場合はあくまでも中間でありまして、1年ぐらい先になるかもしれませんが、この後研究報告書も上がってきて、それを踏まえた議論もありますし、それからさまざまな事例について、この構成員の皆様から御報告いただいて議論を進めてきましたが、場合によっては構成員ではない方のいろいろな参考となるような事例があれば、そんなものも拾い上げていく必要があると思いますので、そういったヒアリングも今後やっていきながら、最終報告を目指して御検討いただけたらなと思います。

 まずは、今日は中締めということで、本当にどうもありがとうございました。

○村嶋座長 どうもありがとうございました。

 では、事務局から連絡事項をお願いいたします。

○保健指導専門官 先ほど座長から御確認いただきましたように、「中間とりまとめ」に関しましては、事務局のほうで適宜修正をさせていただきました後で、構成員の皆様に御確認していただきたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

 また、来年度以降の開催につきましては、事務局より別途御連絡をさせていただきます。

 以上です。

○村嶋座長 それでは、本年度の第5回の検討会を以上をもちまして終了とさせていただきます。

 いつも熱心に御議論いただきまして、ありがとうございました。


(了)
<照会先>

健康局がん対策・健康増進課 保健指導室
代表:03-5253-1111
内線:2392

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