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2014年10月6日 平成26年度第1回血液事業部会献血推進調査会

医薬食品局血液対策課

○日時

平成26年10月6日(月)
18:00~20:00


○場所

厚生労働省 専用第14会議室(12階)


○出席者

出席委員:(10名)敬称略、○委員長

○衞藤 隆 大平 勝美 小山 信彌 鈴木 邦彦 竹下 明裕
蔦 亮介 寺田 義和 花井 十伍 村井 一男 山本 シュウ

欠席委員:(4名)敬称略

宇都木 伸 田中 里沙 長谷川 嘉春 村井 伸子

日本赤十字社:

血液事業本部(3名)

事務局:

浅沼 一成(血液対策課長) 他

○議題

議題1 「献血推進2014」の進捗状況及び献血者確保対策について
議題2 献血推進に係る新たな中間目標の設定について
議題3 室井委員からの研究報告(「200ml献血由来の赤血球濃厚液の安全性と有効性の評価及び初回献血を含む学校献血の推進等に関する研究」)
議題4 その他

○議事

○浅沼血液対策課長 それでは、定刻を少し過ぎましたが、ただいまから平成26年度第1回「血液事業部会献血推進調査会」を開催いたします。

 なお、本調査会は公開で行うこととしておりますが、カメラ撮りは議事に入るまでとなっておりますので、報道関係者の皆様におかれましては、御理解と御協力をお願いいたします。

 本日御出席の委員の方々におかれましては、お忙しい中遅い時間に、また、天候の悪い中お集まりいただきまして、まことにありがとうございます。

 それでは、初めに、委員の交代がございましたので、御紹介いたします。

 小山龍太郎委員が辞任されまして、新たに全国学生献血推進実行委員会委員長になられました蔦さんが委員に就任しております。何か一言お願いします。

○蔦委員 皆さん、どうも初めまして、全国学生献血推進実行委員会委員長の蔦亮介と申します。本日は、ちょっと緊張していまして、しゃべれるかどうかわからないのですけれども、精いっぱい勉強、そして発言をさせていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。(拍手)

○浅沼血液対策課長 続きまして、中沢明紀委員が辞任されまして、新たに神奈川県保健福祉医療局保健医療部長の長谷川先生が委員に就任しております。本日は、欠席との連絡をいただいております。

 次に、委員の出欠状況ですが、宇都木委員、田中委員、長谷川委員、村井委員から欠席との御連絡を、また、花井委員、鈴木委員は遅れて出席されるということでございまして、現在委員14名中8名の御出席をいただいておりますので、定足数に達しておりますことを報告いたします。

 また、本日は、日本赤十字社血液事業本部より西田副本部長、瀧川献血推進課長、旗持供給管理課長にお越しいただいております。よろしくお願いいたします。

 それでは、以後の進行につきましては、衞藤座長にお願いいたします。

 カメラ撮りはここまででお願いいたします。

 よろしくお願いします。

○衞藤座長 それでは、以後の進行は私が務めさせていただきます。

 まず、事務局から審議参加に関する遵守事項について報告をお願いいたします。

○信沢課長補佐 事務局から報告します。本日御出席いただいた委員の方々の本年度を含む過去3年度における関係企業からの寄附金・契約金などの受取状況を報告します。

 本日の検討事項に関して、薬事分科会審議参加規程に基づいて、利益相反の確認を行いましたところ、室井委員から関連企業より一定額の謝金等の受け取りの御申告がありましたので、議題2に関しては意見を述べることはできますが、議決の際には御参加いただかないこととさせていただきます。

 以上です。

○衞藤座長 それでは、議事に入ります。

 初めに、事務局より資料の確認をお願いいたします。

○信沢課長補佐 本日配付の資料ですが、上から議事次第、座席表、委員名簿。

 資料1 「献血推進2014」の進捗状況について

 資料2-1 献血者確保対策について(厚生労働省の取り組み)

 資料2-2 献血者確保対策について(都道府県の主な取り組み)

 資料2-3 献血者確保対策について(平成26年度日本赤十字社の取り組み)

 資料3-1 献血推進に係る新たな中期目標(案)について

 資料3-2 わが国における将来推計人口に基づく輸血用血液製剤の供給本数と献血者数のシミュレーション(2014年試算)(解説資料)

 資料3-3 わが国における将来推計人口に基づく輸血用血液製剤の供給本数と献血者数のシミュレーション(2014年試算)(グラフ)

 資料4 室井委員提出資料で「200ml献血由来の赤血球濃厚液の安全性と有効性の評価及び初回献血を含む学校献血の推進等に関する研究」

 参考資料1 平成25年度「けんけつHOP STEP JUMP」アンケート調査結果

 参考資料2 高校生の献血者数について(平成25年度報告)

 参考資料3 献血実績及び献血セミナー実績について

 参考資料4 献血推進調査会 設置要綱

 となっております。資料に不足等あればお申しつけください。

○衞藤座長 ありがとうございました。

 それでは、議題1に入ります。「献血推進2014」の進捗状況及び献血者確保対策についてです。事務局及び日本赤十字社より説明をお願いいたします。

○信沢課長補佐 それでは、資料1「「献血推進2014』の進捗状況について」を説明いたします。

 「献血推進2014」は、献血の安定的確保のための献血活動の達成目標として、平成2226年度までの5年間の中期目標として設定されたものです。

 大きく3つの目標を掲げております。表下の()()に記載したとおりですが、(1)若年層の献血率について、10代は平成23年度に一時低下しておりますが、平成24年度、平成25年度と上昇してきております。また、20代は平成22年度に一時上昇しましたが、その後は低下しております。このことからも引き続き若年層への働きかけを積極的に行っていく必要があると考えております。

()集団献血につきましては、平成25年度末の段階で目標である5万社を超え、目標を達成しました。まだ新規開拓を行う余地はあるので、引き続き企業献血の働きかけを積極的に行っていく必要があると考えております。

()複数回献血につきましては、着実に数字は伸ばしてきたものの、平成25年度に減少してしまいました。血液の安定供給の確保のためにも、引き続き複数回献血者の確保に取り組んでいく必要があると考えております。

 続けて、資料2も御説明させていただきます。

 資料2-1「献血者確保対策について(厚生労働省の取り組み)について」を御説明します。

 厚生労働省では、普及啓発として中学生向けに全国の中学校へのポスター配布、高校生向けに全国の高校生及びその教員用に副教材として「けんけつHOP STEP JUMP」を配布しております。

 また、()ですが、高等学校において献血に触れ合う機会をできるだけ持っていただくため、毎年度、文部科学省に協力要請を行い、文部科学省から各都道府県教育委員会等へ周知協力依頼をしてもらっております。

()10代、20代の若年層に対して毎年1~2月に実施する「はたちの献血」キャンペーンでは、宣伝用ポスターを都道府県や関係団体に配布しています。

 さらに、毎年7月に実施する「愛の血液助け合い運動」でも、宣伝用ポスターを都道府県や関係団体に配布しています。

 本年は7月10日に、愛知県名古屋市で皇太子殿下の御臨席を賜り、第50回目の「献血運動推進全国大会」を開催しました。

 厚労省の取り組みは以上です。

 引き続きまして、資料2-2の都道府県で実施された主な取り組みについても御説明させていただきます。

 今回は取り組みの内容別にまとめさせていただきました。まず「1.イベント開催等」とございますが、こちらは9ページまでまとめております。

 例えば、1ページ目の北海道では「水曜どうでしょう」という人気ローカル番組とコラボしまして、計画を超える献血者の確保ができたということが記載されています。このイベント開催等の中では、その他人気タレントの起用など、各都道府県とも工夫を凝らしたイベントを開催しているようです。

1013ページは、2として学生・高校生等ボランティア活動の取り組みをまとめさせていただきました。内容は、学生主導でバレンタインやクリスマスに趣向を凝らしたキャンペーンを実施したり、高校生ボランティアが街頭等で献血呼びかけの実施を行っております。

14ページは、マスメディア等を活用した取り組みについてまとめさせていただいております。山形県では、映画館で集客の多い時期に複数回献血の呼びかけCMを実施したり、和歌山県では、地元テレビ局で献血場所の広報を行ったりしているとのことです。

1517ページは、スポーツ団体等とのコラボについてまとめています。ここで挙がっているのは、各地域のプロサッカーチームとのコラボが多いようです。

1820ページは、献血セミナーや見学会についてまとめております。

21ページ以降は、その他としてまとめておりますが、例えば23ページの広島県や愛媛県ですが、県下の高校生に対して3年と2年はあるのですけれども、知事からのメッセージを配布するなど、工夫した啓発活動を実施しております。

 簡単ではございますが、以上でございます。詳細は後ほどごらんいただければと思います。

○衞藤座長 続けて、日本赤十字社からお願いいたします。

○瀧川献血推進課長 それでは、引き続きまして、日本赤十字社、瀧川より御説明させていただきます。

 資料2-3を御準備ください。「献血者確保対策について(平成26年度 日本赤十字社の取り組み)」について御説明させていただきます。

 1ページをお開きください。初めに、平成25年度における献血者確保について御報告させていただきます。平成25年度は医療機関における血液製剤の需要動向等を踏まえまして、献血申込者6071,883人、対前年比97.7%でございます。献血者数5156,325人、対前年比98.2%の確保をさせていただきました。

 献血方法別でごらんいただきますと、成分献血者149207人、対前年比96.9%。400mL献血者数3267,110人、対前年比で99%。200mL献血者数399万8人、96.9%となりました。

 一時的あるいは季節的な輸血用血液製剤の不足にも十分に対応できるよう、需要に見合いました血液の確保及び有効利用を行い、血液を安定的に供給することができました。

 中段ですが、「献血推進2014」、いわゆるグランドデザインの達成目標を掲げさせていただいておりまして、先ほども厚生労働省から御説明がございました安定的な集団献血の確保におきましては、平成25年度で平成26年度の達成目標を既に超えまして、5万社を超えているという状況でございます。

 また、若年層につきましては、10代は平成25年度の目標が6.3%でございまして、同じく達成も6.3%と、10代につきましては順調に献血者が回復傾向に来ているということでございます。一方、20代につきましては、8.4%まで増加させるということでございましたが、平成25年度の実績は7.2%にとどまったところでございます。

 また、複数回献血者の増加につきましては、複数回献血者を年間120万人まで増加させるという目標でございまして、平成23年、平成24年には100万人を超え順調な増加を示しておりましたけれども、平成25年度の実績は100万人を切りまして、996,684人という結果になりました。しかしながら、平成25年度におきましても、安定供給がなされたという状況でございます。

 平成26年度までの目標達成につきましては、以上でございます。

 続きまして、2ページをお開きください。「2.上記1.を達成するための平成26年度における重点的な取り組み」でございます。

()各年齢層に応じた広報でございますけれども、献血の意義や血液の医療現場での使用状況について、広く国民が理解できるように進めてまいりましたけれども、その献血意識を高めることにつながることから、血液事業をよく理解していただくためにパンフレット『愛のかたち献血』を小中学生用及び一般用の作成をさせていただきました。また、若年層全体、10代、20代を対象とした「LOVE in Action プロジェクト」や「はたちの献血」キャンペーン、高校生・大学生を対象とした学生献血広報『TEAM GAKUKEN(ガクケン)』など、各年齢層に応じた広報を継続的に展開してまいりました。さらに、広報誌『献血Walker』等を制作・配布することにより、ここには受血者の顔が見える取り組みを継続的に推進してまいりたいと考えております。

 また、企業・団体が行う献血推進活動を社会貢献活動の一つとして広く一般社会に認知されるよう、献血サポーターのロゴマークを配布し、企業・団体の献血推進活動の普及・拡大を図っているところでございます。ちなみに、平成25年度の新規配布数につきましては1,077企業・団体となってございます。

 さらに、()安定供給につながる若年層への対策につきましても、「高等学校学習指導要領解説保健体育編」に「献血制度について適宜触れること」が盛り込まれておりますし、また、平成24年度から厚生労働省から文部科学省への協力依頼通知「学校における献血に触れ合う機会について」という文書が発出されたことから、平成26年度におきましても高校生はもとより、将来の献血可能群である小学生・中学生を対象とした献血セミナーを学校に出向いて、献血のみならず、赤十字活動の全体も含め、資材やDVD等を用いまして積極的に実施しているところでございます。

 さらに、文部科学省や厚生労働省の協力を得まして、学校や家庭において命の尊さや献血の大切さについて考える機会を創設するために、「赤十字・いのちと献血俳句コンテスト」を本年も引き続き実施しているところでございます。

 また、()安心して献血ができる環境の整備につきましては、献血ルームについて、平成22年9月に策定いたしました献血ルーム施設整備ガイドラインに基づきまして、献血をしていただける方が安心して献血できる環境の整備を順次進めているところでございます。

()献血者の安全対策等でございます。こちらにつきましては、採血時また採血後の副作用発生状況を把握していくとともに、また、採血副作用の種類、発生頻度、献血後の注意事項等の献血に関する必要な情報について、初回者を始めとした献血者への周知を図り、採血後の休息を十分にとっていただく等の未然防止策を本年も引き続き実施しているところでございます。

()複数回献血クラブ会員の普及拡大でございます。複数回献血の増加を図るために、複数回献血クラブ会員を対象とした現行の献血カードに加えて、新たなデザインの献血カードを提供しているのは平成2310月からの取り組みでございます。また、新たに複数回献血クラブに加入した会員に対しまして、年度内に再度献血をしていただくための取り組みを、地域センターを含めまして強化を現在図っているところでございます。

 以上、簡単でございますけれども、平成26年度におきます日本赤十字社の取り組みについて御説明させていただきました。

 以上でございます。

○衞藤座長 ありがとうございました。

 それでは、ただいまいただきました内容に関しまして、委員の皆様から御意見がございましたら出していただければと思いますが、いかがでしょうか。

 竹下委員、どうぞお願いします。

○竹下委員 先ほど複数回献血が少し減りぎみだというお話を伺いました。若年者、特に20代の献血がうまくいっていないという事も考えると、人口の高齢化もあって献血者は徐々に減っていきそうな気もするのですが、年齢別で複数回献血者は出されておられますか。

○瀧川献血推進課長 私からお答えさせていただきます。一応、複数回献血クラブの年代構成でございますけれども、登録時に生月日という登録をさせていただいている関係上、年がないものですから、年齢構成というのは今のところとりまとめているところではございません。しかしながら、これは数年前の調査でございますけれども、現在40代の方々の構成比が多いことは今のところわかっているところでございます。

 また、献血者数につきましては、年間1回という方が約67%を占めている状況でございまして、全ての年代について今後も積極的に協力を仰ぎますが、特に、20代、30代につきましては、さらに積極的に進めていかなければならないところでございます。

○竹下委員 もし、年代がわかれば、ターゲットがより絞りやすいかなという気もしますので、何かわかる方法があればデータとして出されたらと思います。

○瀧川献血推進課長 それにつきましては、持ち帰りまして資料として御提示できるよう取り組ませていただこうと思います。

○衞藤座長 それでは、大平委員どうぞ。

○大平委員 今の複数回献血ですけれども、複数回献血の定義といったら何か決まっているのでしょうか。例えば、年1回で何年か重なったら複数回となるのか、それとも、年間に何回か行って、次の年からは来なくなってしまっても複数回献血クラブの定義になるのか。本当ならば、3年ぐらいのスパンで毎年来ていただけるという方が、年何回か来ていただければ、かなり安定的な献血者としての確保ができるのではないかと思いますが、いかがでしょうか。

○瀧川献血推進課長 今、大平先生がおっしゃったとおりでございまして、一応、複数回献血の定義というのは厳密にはございません。ただ、私どもといたしましては、年度の中で最低でも2回以上の御協力をいただくというのが前提的に持っている考えでございまして、そこで、今後献血をしていただく方のいわゆるドナープールが少なくなるにつれて、これからは複数回、年に2回以上やっていただく方が確保の一番大きな要因なのかなと考えているところでございます。

○衞藤座長 よろしいでしょうか。

 ほかにいかがでしょうか。山本委員どうぞ。

○山本委員 毎度のことLOVE in Actionのプロジェクトリーダーも兼ねていますので、ここで日赤の人に聞かなくてもプロジェクトの中で聞けばいいと思いますけれども、あえて委員として余り聞いていない話なので聞きたいなと思うのは、10代、20代の献血者数をふやすための活動はできることはやっているのですけれども、複数回献血クラブというのがあるというのは知っていますし、そういう説明はとっくに受けているのですけれども、今回、結果を見て、ちょっと目標に達していないというのを聞いて、複数回献血クラブの人数をふやすための活動は具体的にLOVE in Actionみたいなプロジェクトというか、どういう活動があるのかは存じていないので、それが気になります。

 もう一つは、私ごとなので私ごとで言わせていただくと、LOVE in Actionのプロジェクトにもそれを付随させて同時にやっていけるのではないかと思うんです。例えば、ラジオ番組をやっていたり、全国でイベントをやっていたりする中で、複数回献血クラブの話はそんなにたくさんはしていませんが、ラジオを聞いている人の中には100回目です、200回目ですという人がいて、そういう人たちも聞いているプロジェクトなので、複数回献血クラブの人数をふやすためにLOVE in Actionでもあわせてやったほうがいいんじゃないかと思うのですが、その辺はどうですか。

○瀧川献血推進課長 まず、1つ目のいわゆる複数回献血クラブの推進に当たってでございますけれども、基本的には各地域センターの職員が受付時において複数回献血クラブ会員の募集をするのが基本的な募集の方法でございます。

 また、2つ目のLOVE in Actionとの連携というお話をいただきました。これについては、私どもも有効的な手段ととらえておりますので、今後またその辺は相談させていただきながら、新しい展開ができればと考えているところでございます。

○衞藤座長 よろしいでしょうか。

 ほかにございますか。では、まず信沢補佐から。

○信沢課長補佐 先ほどの大平委員の複数回献血の定義はないのかというところで、複数回献血クラブと目標に上がっている複数回献血というのは意味が違うというところがございまして、ちょっとややこしいのですけれども、間違っていたら日赤さん、御指摘ください。献血推進2014の複数回献血というのは、1年の中で2回以上来ていただいた方の数をカウントしていて、複数回献血クラブというのは献血したときに手続をしてクラブに入っていただいた方の人数なので、目標の人数とは違うということは御理解いただきたいと思います。

○山本委員 勘違いしていました。

○衞藤座長 では、寺田委員と続いて大平委員、お願いします。

○寺田委員 献血の年齢で若年層がどんどん減っていく中で、目標が7%とかそういったような形のものでは将来的にとんでもないことになると思います。やはり30%とか。こんなことを言うと非常に極論で申しわけないのですが、納税は国民の義務であるというような言葉を使っていた時代もあったのでしょうけれども、献血自体が愛の献血だとかそういったものから、もっと国自体が献血の数が増えなければ成り立たなくなるというところで、考え方を少し変えて持っていったらどうかと。つまり、青少年に対して、これからあなたたちが将来100歳まで健康で生きるためには、今現在の科学では血液は人工では造られないのだから、何とかしなければいけないでしょうということも含めて、きちんとした形のメッセージを出して、献血をするということが何よりも大事だという気運をつくっていくと同時に、例えば、「はたちの献血」キャンペーン一本に注目されると、1619歳までがはたちまで献血をやらなくていいのではないかと思ってしまうと、これまたとんでもないことになりますので、今までは「はたちの献血」キャンペーンで間に合ったかもしれないけれども、16歳からできるのだから、それをもっと変えていかなければいけない。

 それから、誕生日もしくは誕生月に全員が献血を1回やろうよ。というような内容で持っていけば、国民のかなりの方が12カ月の間ばらけて生まれているわけですから、要するに献血による血液量の各月間の偏りというのは非常に少なくなる可能性もあるでしょうし、そういった抜本的な切り替える時期が目の前に来ているのではないかと懸念して、懐疑的な発言をして申しわけないのですが、させていただきました。

○衞藤座長 ありがとうございました。

 では、大平委員、お願いします。

○大平委員 献血クラブと複数回献血の違いというのはよくわかりました。もし複数回献血のデータをきちんととっていくとしたら、年間で何回やったということだけではなく、重ねて何年の間に何回やったということも含めてとっていかないと、複数回献血のつながりが途切れてしまうのではないかと思いますので、その辺をデータとしてきちんととっていただけるとありがたいと思います。個人を特定するというのは、なかなか行政では難しいかもしれませんけれども、日赤さんと共同してそういうデータをつくって、将来設計に生かしていくということが大事かなと思います。

 あと、やはり国が率先してやっていく事業でもありますので、今、寺田委員が御発言されたような、今回、各都道府県の業績も出てきているのですが、それにしては学校献血とかそういうものに対して、なかなか反映していないのではないかというところもうかがい知ることができるので、行政庁に働きかけるとか、もう少し各献血のいろいろな責務を果たしていただくための役割もきちんと明確にしていただければと思います。そうしないと、学校献血への普及もなかなか教育委員会のレベルで浸透しないということもあるかもしれないので、そういった点での知事さんの権限等にもう少し献血に生かしていただきたいなと思います。

○衞藤座長 ありがとうございました。

 そのほかございますか。蔦委員どうぞ。

○蔦委員 私たちの団体ですけれども、キャンペーンというものをメインで活動させていただいていまして、献血バスや駅前での呼びかけなどをメーンで活動させてもらっているのですが、そういうキャンペーンはその場の血液の確保には効果的でして、今年は私たちも複数回献血についてもう少し強化していこうかなと思っております。私は京都府に所属していまして、京都府では中学・高校の養護教諭に教育課程に入ることからセミナーを行わせていただきまして、小中学校のセミナーや高校の学校献血のセミナー等、日本赤十字社様でそういう企画があるのでしたら、また私たち団体に振っていただければ、ぜひ御協力させていただきたいと思っておりますし、また、LOVE in Actionの方にもまた参加させていただきたいと思っております。

 また、学生目線から発言させていただく献血の見方を、小・中・高の学生の方に私たちから発表できたらなという形で思っていますので、ぜひ、また御協力をお願いしたいと思います。お願いという形で発言させていただきました。

○衞藤座長 どうもありがとうございました。

 山本委員どうぞ。

○山本委員 何かいろいろと話が飛んでいますけれども、まず1つは、寺田委員がおっしゃった、このままではまずいのではないかというのを聞いて、マジですかと。どれくらいまずいのか感覚的によく把握できていないのですけれども、どれくらいまずいのですか。

○寺田委員 今現在は、恐らく日赤さんである程度足りていると。ただ、年齢構成をずっと分析しますと将来的にかなりまずい。つまり、輸血が必要な、もしくは血液製剤が必要な年齢層が非常にふえると。しかも、若年が減っていくという日本の持っている今の状態が、そのまま献血制度に恐らくかかってくるのではないかと思っておりますが、そんな危機感を持つ必要はないというのであれば、私ももうちょっとゆっくり考えたいと思います。

○信沢課長補佐 今の山本委員の御質問なのですけれども、次の議題の中でシミュレーションをしておりますので、御説明したいと思います。

○山本委員 単純に、今、爆発的に増えても逆に困ることになるのではないかという、それだけの話です。

○寺田委員 将来に対するものです。ですから、今の中学生や小学生に、要するに献血というものの見方を、今まで大人に対する話し方とまた違った形で、献血をしていかなければこの国はまずいのではないかというような、将来の姿をきちんと教えていく必要があるのではないかということです。今現在、爆発的に増やして貴重な血液を無駄な形にするということは毛頭考えておりません。

 以上です。

○衞藤座長 今後に向けての話は、また後ほどいろいろしていただければと思いますけれども、先ほどの説明に対する御質問はほかにございますか。もし、なければ先へ進めたいと思いますが、よろしいでしょうか。

 議題2に入りたいと思います。献血推進に係る新たな中期目標の設定についてです。事務局及び日本赤十字社より説明を続けてお願いいたします。

○信沢課長補佐 それでは、議題2ですが、資料3-1「献血推進に係る新たな中期目標()について」です。

 先ほど資料1で、現行の中期目標、「献血推進2014」の進捗状況について御説明しましたが、今年度で目標期間が終了いたします。そこで、また新たな目標設定を行う必要があるのではないかと思っております。先ほども先生方からお話があったように、少子高齢化が進む中、将来必要となる血液の安定的な確保のために、今のうちから若年層等への啓発を含め、献血を推進していく必要があると考えております。この中期目標については、できれば今年度中に決めて、来年度から新たな目標のもと、献血推進への取り組みを図っていきたいと考えております。

 まずは、先生方の御議論の端緒となるように、事務局で案を作成したものです。これをベースに御議論いただければと思います。

 まず、検討事項として挙げさせていただいたのは名称です。2の()目標の名称及び期間について。これまで同様、5年間の目標であれば「献血推進2019」となるところですが、切りがよい数字ということもございまして、もう一つの案として「献血推進2020」を挙げさせていただいております。ただし、「献血推進2020」とした場合は来年度からだと6年間ということになりますので、次期目標については6年としますが、その後の目標設定をしていくならば、また5年おきの20252030という形にしたいと思っております。そのような数字の方が今回みたいなシミュレーションを作成する際に、統計資料等を活用しやすいというメリットがございます。

 次に、()目標の項目ですが、若年層の献血者数の増加、現在、10代と20代の献血率を目標にしておりますが、近年減少傾向にございます30代につきましても、献血率の増加の目標に追加したらどうかという案とさせていただいております。

 その他、安定的な集団献血の確保、複数回献血の増加はこれまでと同じ項目ですが、これらのほかに献血の周知度というか認知度をはかるものとしまして、例えば、日本赤十字社が実施している献血セミナーの年間実施回数の増加を目標に追加したらどうかということで加えさせていただいております。

()の目標の達成値につきまして、10代、20代、30代の目標とする献血率が記載されておりますが、これにつきましては、この後、日本赤十字社から御説明いただく資料3-2、資料3-3から試算しました数値を入れてあります。

 安定的な集団献血の確保、複数回献血の増加、献血の周知度の上昇の目標値につきましては、これまでの実績等を踏まえまして、今後の伸びを勘案した目標値を設定させていただいているところです。

 以上です。

○衞藤座長 では、続けて日本赤十字社からお願いいたします。

○旗持供給管理課長 続きまして、資料3-2、資料3-3をお手元に御用意いただけますでしょうか。こちらは資料3-3でグラフの資料、その解説資料として資料3-2を御用意させていただきました。

 まず、資料3-2の1ページ目の「はじめに」についてでございます。2010年当時、若年層の献血者数が減少してきたということ。また、それまで大きな伸びのなかった輸血用血液製剤の供給本数が2008年ごろから増加傾向にあったということから、その後の安定供給に資するために将来推計人口に基づき、輸血用血液製剤の供給本数とその供給本数に必要な献血者数を予測し、報告しました。

 当時の予測では、2027年には約101万人の献血者が不足するということ、必要量を確保するためには若年層の献血率を高める必要があるということが示唆されました。そして、2010年の予測から4年が経過しました。輸血または献血を取り巻く環境も変化していますので、当時のシミュレーションにこれまでの実績と新たな人口推計データを当てはめて試算を行いました。なお、今回の試算でも東京都福祉保健局がまとめました輸血状況調査結果と国立社会保障・人口問題研究所などから発表されております将来推計人口の新しいデータを用いまして、将来における輸血用血液製剤の供給予測数を算出し、これに必要な献血者数をシミュレーションしています。

 続いて、試算の内容について説明させていただきます。「2.輸血用血液製剤の使用状況」についてです。

 東京都福祉保健局がまとめました2012年の輸血状況調査結果によりますと、輸血用血液製剤の85.1%は50歳以上の患者に使用されていると報告されています。この使用率を以下、輸血率とさせていただきました。

 続いて、資料3-3のグラフ1をごらんください。このグラフは、将来推計人口の50歳以上を緑色、50歳未満を黄色として献血可能人口を緑色の太線で示させていただきました。国立社会保障・人口問題研究所より発表されている平成24年1月の将来推計人口によりますと、50歳以上の人口は2030年ごろまでに増加傾向にありますが、50歳未満の人口は減少し続けるということになってございます。これに伴いまして、2014年の献血可能人口は総人口に対して68.4%ですが、2050年には57.6%まで減少いたします。

 次に、資料3-3のグラフ2をごらんください。我が国の年代別献血可能人口の推移でございます。このグラフは、グラフ1の献血可能人口を年代別に棒グラフで表しています。献血可能人口につきましては特に40代以下の年齢層が減少しています。

 資料3-2の2ページに戻っていただきます。「3.供給予測数の算出」でございます。2013年までの直近5カ年の輸血用血液製剤の供給本数を成分別に表-1から表-3の左側に記載しております。この供給本数に先ほど説明しました2012年東京都調査の輸血率50歳以上を85%、50歳未満を15%としまして、年齢別の供給本数を算出しました。表-1から表-3の中央にその数字が記載されてございます。

 また、年齢別供給本数を当時の50歳以上、50歳未満の年齢別の人口で除し、人口1,000人当たりの供給本数を算出しました。表-1から表-3の右側に赤い数字で記載しています。全血及び赤血球製剤、成分献血由来の血漿製剤につきましては、2012年まで増加傾向にありましたが、2013年は減少。血小板製剤は2011年に減少が見られますが、その後増加傾向にあるなど、数値に若干の変化が見られます。そこで直近5カ年の平均値を指数としまして先述しました将来推計人口に乗じて、将来の輸血用血液製剤の供給予測を算出しました。

 続いて3ページの表-4をごらんください。こちらが血液製剤別供給推計です。左側には50歳以上と50歳未満の将来推計人口を記載してございます。この人口に先ほどの表-1から表-3で算出しました人口1,000人当たりの供給本数の5カ年平均値を乗じまして、各年における供給予測数を血液製剤別に算出したものを表-4の右側に赤字で記載させていただいてございます。

 これをグラフ化したものが資料3-3のグラフ3になります。「供給予測と原料血漿確保目標量のシミュレーション」です。先ほど算出しました表-4の血液製剤別供給数の合算を緑色の太線で表しています。供給予測数は2027年にピークを迎えております。ピンク色、下の棒グラフにつきましては、血漿分画製剤用原料血漿の確保目標量を表していますが、近年の確保目標量をもとに年間100万リットルという前提で確保することとして算出してございます。

 続きまして、資料3-2の4ページでございます。「4.必要献血者数の算出」についてです。先ほど表-4におきまして将来の供給予測数が算出されました。この数値をもとに、これらを供給するために必要な献血者数を算出します。献血いただいた血液は検査などで輸血に使用できなくなることがあります。このため、検査不合格などを考慮した必要献血者数の割合を算出する必要があります。

 表-5は、直近5カ年の供給数に対する必要採血本数の割合の実績を献血種類別に記載してございます。こちらの数値は検査通知の浸透などによりまして、輸血に使用できなくなる比率が年々減少傾向にあります。それで直近の状況にあわせまして最小値である2013年における割合を必要採血本数を算出するための指数とさせていただきました。この指数に先ほど表-4で算出しました将来の供給予測数を乗じまして、必要採血本数を算出したものが表-6になります。

 各年ごとの献血種類別の必要採血本数の換算本数を記載してございます。なお、血症分画製剤用原料血漿につきましては、先ほど申し上げましたとおり、確保目標量が100万リットルであった2008年に原料血漿用として必要だった血漿成分献血者数から換算した3185,000本とさせていただきました。

 この換算しました必要採血本数から、表-8、献血種別の必要献血者の実数を算出いたしました。全血献血の400mL献血率につきましては、表-7の設定値を用いています。400mL献血率は2009年で87.1%、2013年は88.8%。今後も増加することが予想されますが、直近5カ年の実績値から予測し、2014年以降は90%ということで算出しました。

 また、血漿成分献血につきましては、成分献血由来の製剤、これは1つの規格しかなくて5単位。血小板成分献血は製剤が5、101520と5~20単位の4規格がございます。これらの直近2013年の製造実績に合わせて除しまして、献血種類別の必要献血者数を算出しました。

 なお、血漿成分献血につきましては、原料血漿用といたしまして2014年以降、一律2008年実績の献血者数637,000人を加算してございます。

 この結果としまして、供給予測数が最大となる2027年には、約558万人の献血者が必要ということになります。

 続きまして、5ページをごらんください。「5.献血不足者数の算出(1.)」でございます。まず、人口に対する献血者数の割合ですが、2010年当時のシミュレーションで使用しました2009年の数字は5.9%、2013年、直近の実績でございます6.1%が今後も維持していくだろうと仮定した場合、将来推計人口にこの献血率を乗じますと、表-9の中央の赤字のマル1の数字、推計献血者数となります。先ほど4ページの表-8において算出しました、この表のマル2必要献血者数とマル1推計献血者数の差を求めますと、表-9の右側にございます赤字の献血不足者数が算出されます。

 これをグラフ化したものが資料3-3のグラフ4「必要献血者延べ人数のシミュレーション(1.)」となります。赤とオレンジの棒グラフの合算値が必要献血者数になります。オレンジ色は2013年の献血率6.1%で推移した場合の推計献血者数です。赤いほうは必要献血者数と推計献血者数の差で、これが献血不足数となります。ごらんのとおり供給予測数のピークとなります2027年においては、必要献血者数は約558万人となり、約96万人の献血者数が不足するという結果が算出されました。

 続きまして、資料3-2の6ページをごらんください。「6.献血不足者数の算出(2.)」についてでございます。先ほどの5ページでは2013年における全体の献血率が6.1%といものを用いて推定献血者数を算出しましたが、年代別の献血率も考慮してみました。2013年における献血率を年代別に見ますと、表-10の献血率となります。また、同表の右端の網かけ部分につきましては、年代別献血者数の構成比となります。

 この年代別の献血率が今後も維持されると仮定した場合、各年代の将来推計人口にこの献血率を乗じますと、表-11のマル1推計献血者数となります。先ほど4ページの表-8において算出しました必要献血者数と推計献血者数の差を求めますと、表-11の右端にある赤字の献血不足者数が算出されます。

 この合算の数値をグラフ化したものが資料3-3のグラフ6「必要献血者延べ人数のシミュレーション(2.)」となります。グラフ4の「必要献血者延べ人数のシミュレーション(1.)」と同様、赤とオレンジの棒グラフの合算値が必要献血者数、オレンジは2013年の各年代の献血率で推移した場合の合算の推計献血者数で、赤い方は必要献血者数と推計献血者数の差です。こちらのシミュレーションの場合には、供給予測数のピークは変わらず2027年ですが、推計献血者数は約466万人となり、約92万人の献血者数が不足するという予測となりました。

 全体の献血率を用いたものと、各年代の献血率を用いた場合では、献血者数の不足数に差が生じます。これは将来推計人口の各年代の増減と献血率によって変化いたします。

 ここで資料3-3、グラフ5に戻っていただきまして、「2000年以降の年代別献血率の推移」をごらんください。全体の献血率は大きく変わりませんが、2000年に10.2%でした10代の献血率は、2010年には6.0%に減少、その後2013年には6.4%まで増加しています。

 続きまして、資料3-2の7ページをごらんください。「7.将来の献血不足者数(延べ)と将来の必要献血率」について説明いたします。先ほど示しました2027年で約97万人不足するというシミュレーションに対しまして、不足する献血者数を表-10の年代別構成比で割り振りますと、表-121となります。その各年代の献血者数を各年代の将来献血可能人口で除しますと、表-122、将来の必要献血率が算出されます。

 資料3-3のグラフ7をごらんください。表-122の将来の必要献血率を各年代別にグラフ化いたしました。タイトルが「2013年の年代別献血率を今後も維持すると仮定した場合において、不足する献血者延べ人数を全体(献血可能年齢層)で確保する場合における各年代別の必要献血率のシミュレーション」です。緑色の棒グラフは、献血可能人口中の必要献血率。折れ線グラフは、各年代の必要献血率になってございます。

 ごらんのとおり、全年代の献血率が上昇いたします。2013年における全体の献血率は6.1%でございましたが、2027年には7.4%まで引き上げる必要があるというシミュレーションとなってございます。

 以上、将来推計人口と2012年の東京都調査の輸血率を用いて試算しました将来における供給予測数と必要献血者数のシミュレーションを御説明させていただきました。なお、このシミュレーションにつきましては、あくまで2010年のシミュレーションに当てはめたものであるということを御了解いただければと思います。

 以上、資料3-2、資料3-3の説明でございました。

○衞藤座長 ありがとうございました。

 それでは、ただいま御説明いただきました内容に関しまして、委員の皆様からの御意見・御質問があればお願いいたします。いかがでしょうか。

 山本委員どうぞ。

○山本委員 みんな今の説明についていけたんですかね。ちょっと2~3カ所ついていけなかったことがあったのですけれども、最後の最後で何となくわかったんですが、要は、さっきの寺田委員の話に戻るのですけれども、今年までの目標値で10代は目標を達成して、20代はとりあえず上げているけれども、ちょっと下がってきたと。30代がずっと下がっていると。私も寺田委員のおっしゃることはすごくよくわかるのですけれども、抜本的な改革が施されることによって「LOVE in Action プロジェクト」が解散できたら一番いいなと思っているんです。要するに、今のところのベストなアイデアということでやって、そこで働く人間は私たちも含めて本当に雨風雪をしのんで1年間走り回って6年がたつのですが、抜本的に改革してもらえることがあったら、もっと楽だろうな、もっと予算も削れるかな、そういう方向もあるのかなという気持があります。

 ただ、さっきおっしゃったように、今後は少子高齢化で、このままだと確実に危ないという声を聞いたら、私もドキッとするのですけれども、でも、数字だけ見ているとLOVE in Actionを一生懸命やっていたら、ぼちぼちこの数字はキープしていけるのかなという感覚にもなるのですが、これを私はどういう感覚で聞いていたらいいのかわからなくなってきます。寺田委員、どうですか。

○寺田委員 例えば、グラフ7を拝見しますと、2014年で10代の方が6.4%なのですね。それが2027年に、(17歳に13年を足すわけですから)30代になったこの方たちが8.6%とその時点では見るわけです。つまり移行していくわけですから。そうすると、今若い人たちの献血のパーセンテージが落ちているわけです。10%あったものが6.4%になってしまっているのです。それが結局30代に移行しても、彼らにとっての献血の必要性が、この数字みたいにうまく伸びてくれるかということなのですよ。その辺が非常に心配だということです。

 特に、私の所属している東京鶯谷ライオンズクラブが10月1日(都民の日=動物園等入場無料)に上野公園で献血活動を行ったのですが、残念ながら小雨でしたが多くの人がイベントを見学されていました。やっと、26人が我々の声かけに応募してくれました。声をかけるメンバーは18人出て5時間一生懸命やったのですが、上野公園というあの良い場所でも26人しか献血に応じてくれなかった。なお且つ5人がだめで、21人が採血でき、うち200mLが5人、16人が400mLでした。つまり上野公園という従来少なくとも40人ぐらいは最低でも集められる場所が落ちているということは、献血に対する意識というのは小雨という事情もあるかもしれませんが、かなり低くなってきているのではないかということも含めて、今の若い人たちがそのまま推移していったら、この10%の数字にはならないんじゃないですかという心配がありますので、発言させてもらいました。

○衞藤座長 大平委員どうぞ。

○大平委員 資料3-1に戻るのですけれども、「2.新たな中期目標設定に係る検討事項」ですが、案1と案2が出ていますが、今、遅きながら献血への運動とか取り組みがとてもよくやられているかなと思えるんです。やはりこのムードを大事にしていくということが大切かなと思いますので、平成32年までの6カ年の目標として、この6カ年の中できちんと将来の推移というのが見られるのではないかと思います。そのための資料というのは十分とっていくことが大切だろうと思いますし、その後は5カ年計画で進めていく。平成32年までの6カ年の目標を中間的な見直しも含めてきちんとやっていくということで継続していくのは大事かなと思っています。

 あと、30代の献血率の問題が出てきているのですけれども、2020を目標にして、そこまでの間にどういう社会的な変化があるのかというのは非常に重要かなと思います。この人口推計の中には、実際に献血可能な人口推計になっているのかどうかという要素は、多分加味されていないのではないかと思います。単純計算で人口推計が出てきていると。今の若い人たちを見ると、いいのか悪いのかよくわからないですけれども、やはりスリム化といいますか、体重も減ってきている方が多いし、特に女性などはスリム傾向を好むということもあります。それから、偏食というのですか、うちの事務所で働いていただいている20代の方たちの中でもかなりの偏食があって、栄養バランスが本当にいいのかどうかと、将来、栄養的な問題ということで献血に適していくのかどうかというのは、いろいろリスクファクターも十分織り込んでいかないといけないのではないかと思います。

 あと、社会的な要因として災害の問題ですとか、いろいろなところでの内戦の問題等がありますので、血液の需要が急激に伸びるということも考えられます。グラフの7を見させていただくと、2020の目標にするにしても結構頑張らないといけないのではないかと思いました。特に、20代、30代の方を底上げしていく、そのままずっと継続してやっていただくことが、40代、50代になった形でその人たちの献血率が落ちないようにしないといけないと思いますし、どういう働きかけをしたらいいのかというと、かなりてこ入れしないといけないのではないかと考えています。

 以上です。

○衞藤座長 ありがとうございます。

 ほかに御意見・御質問ございますか。花井委員どうぞ。

○花井委員 中期目標を5年にするか、6年にするかというのはいずれでもいいかと思います。6年にすると3年ぐらいで折り返しの見直しができるし、ちょうど人口構成が一気に変わる時期に当たるので、6年にして折り返しでちょっと見直すというのは結構リーズナブルかなとは思いました。

 ちょっと気になるのは、今、日本赤十字社のほうから、結局これはその時期の献血可能人口に対して献血率を掛けているだけではないですか。そうであるとしたら、例えば、複数回献血というのは1人が倍するということですよね。そこで1人が急に倍になるわけです。そうすると、極論すれば、結局のところ今の献血者がずっとこれから将来、行動として何回献血するのというシミュレーションです。これはパーセンテージでやっているのですけれども、割と演繹的に読むとなると、複数回献血の問題というのは結構データにもかかわってくる話になるにもかかわらず、さらっと120万から目標値を下げており、しかも、このデータの根拠が可能人口に対してパーセンテージを掛けているというものを根拠に、このグラフでなるほどこの段階で92万人が足りないから、この92万人をふやさないといけないよねと、簡単に受け止めていいのかがちょっと疑問です。

 例えば、今の献血者が複数回やっているのはどのくらいの比率で、その人たちが複数回でなければどのくらい差を埋めなければいけないかとか、その辺との関係を示してもらわないと、このシミュレーションだけで6年先を予想していいのかというのは、ちょっと疑問があるかなと思いました。

 あと、もう一つは、血漿分画の原料は100万でずっと来ているのですけれども、これは適用拡大は全く考えていないですよね。それでいいのかと。6年先まで今やっているだけだと。具体的には欧米で免疫グロブリンがふえているわけだから、適用拡大すればそれがもろに影響してくるのに、それもフラットになっているし、今の段階ではこんな資料でいいかと思いますが、ちゃんと6年の計画を立てるに関しては、このシミュレーションだけでいいかというのはちょっと疑問があるのではないかと思いました。

 日赤としては、複数回献血と全献血者の人口との関係というのは、現時点でどう読んでいるのですか。ただ、さっき大平委員からのお話もありましたけれども、複数回はどこからどこまでをとるのかというのもいろいろあるのですけれども、そういうものも含めて具体的に献血の量としてどのように反映するか。つまり110万人と120万人が違うというのは、具体的にどのくらいの量に匹敵する話なのかとか、そういうところをもっと示してほしいかなと思いますが、現時点で何かコメントはありますか。

○瀧川献血推進課長 今、先生からお話があったように、複数回の今後の動向、定義というのがここに加味されていないのは、いわゆる2010年を基礎として同じ条件で行ったというところでございます。そういう意味では、データ不足かなというところがございますけれども、少なくとも年間で1人の献血者が何回献血したかというところから見ると、先ほどもちょっとお話をしましたけれども、全体で67%の方が、年間1回の方です。これが2回になると21%ぐらいに落ちてくる。当然、年間1回の部分を2回に上げていく施策を今後示していかなければいけないのだろうと思っています。昨年度年間1回の献血者が約200万人ですので、この方々が年間2回協力をいただく方策が必要であります。それは直ちにいかないとは思っておりますので、先生がおっしゃったような形をどこまで想定するかと思いますが、少なくとも複数回献血という部分を今、積極的に進めていかなければいけないという事が、現時点でデータからもわかることなのかという気はしています。

○衞藤座長 寺田委員どうぞ。

○寺田委員 今のいろいろなお話を承りますと、やはり複数回献血者というのは疎かにできないわけです。ということは、逆に言えば、実際に1回でも献血した方の数が非常に少なくなっているわけです。複数回献血を増やすということよりも裾野を広げないと効果が少ないと思います。複数回献血者も意義に感じて一人で100回もやる人もいらっしゃるでしょうけれども、一番大事なのは1年に1回でも献血をするという意識を持っている方をいかに増やすかという活動をしないと、安定した血液の供給ができないのではないか。その裾野を少し広げるという形を方向づけていただければと思っています。

○衞藤座長 ほかにいかがでしょうか。

 山本委員どうぞ。

○山本委員 大平先生がおっしゃっていた文科省とか教育委員会とか、本当にいまだに人工的につくれない血液で私たちの命がつながっているというベースがある以上、教育にとってもすごく大切なお話になると思うんです。先輩たちがつくってきた献血の文化を学ぶことが命の教育にも当然つながると思うので、何でこんないいきっかけといい文化を教育界で、何だったら、うちの学校に献血バスを入れないでみたいなことを言っているところもあるみたいですけれども、そういうことが一つ前から疑問は疑問だったんです。だから、寺田委員がおっしゃった抜本的なことを見直す必要があるのかなとは思っています。

 例えば、去年ここでも話し合った、やっと保健の教科書に一言入っただけじゃないですか。あんなことは私はぶっちゃけ初めてこういう世界に入ったので悔しいんですよ。あれを入れたからOKというわけにはいかないだろうという気がするんです。ちょっと理解に苦しむことはよくあるんです。何で文科省とがっつり組んでドンと教育の世界に落として、全員に「献血知っている?」と聞いたら、勉強しましたと言える世界がつくられないのかとか。

 あともう一つ言うと、これは素人っぽい感覚なのですけれども、この間実はとある私が天才的なアニメーターと呼んでいるまだ売れていない子が、私のお願いでアニメーションをつくってくれて、ほぼボランティアでやるというぐらいの熱い気持ちでつくったものがあったんです。それを使ってLOVE in Actionでこれを使いたいという話を持ち上げたら、一瞬にして蹴られたんです。何かにつけてメジャー感みたいな、これがキティちゃんだったら構わないみたいな、ぶっちゃけ何でチャレンジしないのかなとか、ぶっちゃけそんなに怖がらないでやれないのかなとか、それはもちろんクレームがついたら嫌だとか、世の中から責められることは嫌だと言っても、別に悪気があってやるものではないから、ただ、昔から1人でもクレームをつける人がいたら嫌だなという空気がまだある感じもあわせて、ずっとジレンマなんです。

 逆に言ったら、こういう事業はそういうことじゃないんだというのを先生たちからも教わったら納得できるのですけれども、ぶっちゃけ本当に毎回こうやって集まって、1年間LOVE in Actionでいろいろな人にかかわってもらって四苦八苦している中で、多分この調査会で抜本的な何か大きな改革ができるなら、ここで私がこういうことを話さないとまずいなと思ったのでわざわざ言ったのですけれども、そういう抜本的なところをもっと話し合って、大きく改革したほうが早いのではないかと、予算もかけずに済むのではないかと感じておりますが、どうですか。

○衞藤座長 寺田委員どうぞ。

○寺田委員 まず、学校に関してなのですが、やはり教員に対する教育、教員自体が今、学校でいろいろな問題で精いっぱい、手いっぱいというところが恐らくあると思うのです。要するに、文科省自体が通達できちんと出しているものに関してはやらなければしようがないけれども、余分なものは持ってこないでくれよ、というのが大多数の教員のお考えだと思います。ただ、血液という問題に関しては、厚生労働省の皆様から文部科学省へ血液行政というのは非常に大事なことだと、国の根幹を成すことだから、同時に青少年の教育も国の根幹を成すことですから、教員が献血というものに関しての理解をきちんと持ってもらいたい。というような申し入れを是非していただいて、やっていただければと思います。

○衞藤座長 蔦委員どうぞ。

○蔦委員 先日8月に、私たちの団体で全国会議を行わせてもらったのですけれども、ことし12月に私たちの団体で全国統一クリスマスキャンペーンを開かせてもらうのですが、そのときにアンケートを配布させていただくのですけれども、そのアンケートの配布の対象者が、現在のところ献血していただいた方にアンケートを書いていただくという形になっています。全国会議でも私は言わせてもらったのですが、献血をしていただいた方にアンケートをとってもらうのではなくて、その方々は献血を肯定しているわけであって、献血をしない方の気持が多分わからないと思うんです。なので、今年私たちの団体で促させていただいたのが、献血をしていない方に対してアンケートを行いまして、何でしてくれないのか、どうやったらしてくれるのかというアンケートを学生の間で、学内献血でありましたり、また、街角のキャンペーンの間に、してくれない通りすがりの方にアンケートを行って、そちらの情報を日本赤十字社さんにお渡しして、今後の活動につなげられたらなという形で取り組ませていただこうと思っています。

 今年はちょっと難しいのですが、また私たちの団体でもクリスマスキャンペーンの配布の対象者を変えることができたらなという形で話を進めさせていただこうかなと今後思っております。また、そのことについて御指摘があれば、よろしくお願いします。

○衞藤座長 ありがとうございます。

 次期中期目標につきましては、名称に関しましては6年で「献血推進2020」という方向の御意見を何人かの方から出していただいて、「2019」を支持する御意見はなかったと思いますが、ただ、内容に関しましては抜本的な検討や幾つか御提案も出て、今日の段階では収れんするような段階ではないように思いますが、事務局いかがでしょうか。

○信沢課長補佐 それでは、今日いただいた先生方の御意見も踏まえ、もう一度日本赤十字社さんと検討いたしまして、再度次回の献血推進調査会にお諮りしたいと思います。

○衞藤座長 わかりました。

 それでは、この次期中期目標に関しましては、また次回も御議論いただくということにしたいと思いますが、小山委員どうぞ。

○小山委員 その意見に賛成なのですけれども、先ほどから出ているとおり、日赤から出てくるデータがちょっと足りないのかなと思います。と申しますのは、これだけのシミュレーションをして数値を出していただいていますけれども、どこに問題があるのか、抜本的なと今、山本委員おっしゃいましたけれども、その抜本的などこに問題があるのかという焦点が全くここでは述べられていないんですよね。今、学生の代表の方が献血していない人の意見を聞きたいということでしたけれども、今まで聞いていなかったのかという思いなんです、なぜ今まで聞いていなかったのという思いなんですよ。もし、これが日赤の指導で、いや、献血した人だけのアンケートをしてくださいということだったら、これはすごく大きな問題だと思います。

 もう一つは、これだけの膨大な資料を見ながらデータを解析していただいたのですから、それから、現場で採血している意見もたくさんあるでしょうから、そこから何が問題なのか、何を抜本的なものととらえたらいいのかという資料がないわけです。ただ、10年後とか20年後に90万人足りなくなりますよというだけの話なんですよね。そうではなくて、この後実は200mLの採血が出ておりますけれども、10から6に落ちた一番の原因は、我々医療界は、言い方は大変申しわけないのですけれども、日赤が200の採血を嫌がっている。それはなぜ嫌がったかというと、使う我々が200を嫌がったからだというような三段論法で来ているわけですよね。

 今回、室井先生から200の危険度についてのお話がこれからあると思いますけれども、もし、ここがないのだとしたら、ここの解決の方策として日赤はどう考えているのかというところまでお話を聞いてみないと、また集まっても目標値の数値はシミュレーションだけの数値で来てしまって、どこに抜本的な問題があって、我々は何をアクションすればいいのかというのは見えてこないので、そんな資料をぜひ出していただきたいと思いますし、先ほどから出ている複数回の献血の資料ももうちょっとデータはないのですか。例えば、2回以上というのは今二十何パーセントですか。それは年度ごとには出ますよね。その辺の推移などを見せていただきますと、先ほどお話が出ていましたように、全体数がだんだん減っているのはどこが減っているのか。単体が減っているのか、複数回が減っているのか、何が減っているのかというデータを出していただかないと、どこに対して我々が意見を言っていいかわからないと思いますので、ぜひ、その辺の資料を出していただければと思いますので、よろしくお願いいたします。

○衞藤座長 それでは、ただいまの御意見も考慮していただいて、次回にまた新たなデータを出していただいて議論したいと思います。

 それでは、議題3に移りたいと思います。室井委員から平成25年度厚生労働科学研究「200mL献血由来の赤血球濃厚液の安全性と有効性の評価及び初回献血を含む学校献血の推進等に関する研究」について、御報告をいただきたいと思います。室井委員、よろしくお願いいたします。

○室井委員 資料4をごらんください。この研究は、私が代表者を務めておりますが、浅井先生、それから、ここにいらっしゃる竹下先生、梶原先生、岩尾先生との共同研究によってなされたものです。

 まず、1ページの下ですけれども、実はこの200mL献血はすごく根が深い問題で、以前から議論があったそうなんです。平成21年3月に「献血推進のあり方に関する検討会」の最初のレポートが出ておりました。それを持ってまいりましたけれども、一番下に四角で囲ってありますが、「今後、200mL献血にどのように対処するかについては、若年者における採血基準の見直しを含めて、学校教育における啓発の浸透状況や、献血環境の整備状況を踏まえて検討していくべきである」と、全く今と同じような議論が、実はもう5年前になされていたということがわかりまして、この問題はなかなか難しいということがわかりました。

 2ページは、献血者、赤十字、病院側のおのおののこれに関する要点をまとめたものです。まず、ドナーさんに関しましては、皆さん御存知のように、若年者の献血はその後の複数回献血につながることがわかっていますし、初回献血や女性では200mL献血を希望することが多いこともわかっております。また、学校献血には大きな地域差が存在いたします。

 一方、赤十字におきましては、200mL由来の1単位と400mL由来の2単位の差、採血副作用、輸血副作用に関するものが明らかではない。一方、また1単位製剤の需要が少ないこともあります。病院にとっては、1単位製剤を使う意義が明らかでないことがあります。

 その下ですが、平成20年の1単位と2単位製剤の赤血球の割合ですが、1単位が11.3%、2単位が88.7%でありまして、実はこの比率というのはほとんどこの5年間変わっておりません。大体この割合で続いております。

 製剤ごとにリスクに関して評価したものが3ページにあります。感染症マーカーにおける検査陽性率です。200mLの場合、400mLの場合を見てもらいますと、HBs抗原、B型肝炎のウイルス検査です。それから、HCV抗体はC型肝炎ですが、どちらも差がございませんでした。

 その下、遡及調査で個別NAT陽性となった製剤のリスク比較ですけれども、20082010年の3年間で200mLの場合全部で28件ありまして、400mLでは221件でした。この割合が11.3%と88.7%です。先ほどのちょうど1単位と2単位製剤の2ページの割合とほぼ同じですので、まとめますと、肝炎等のリスクに関しましては1単位、2単位に関しては差がないということになります。ただし、1単位を2本使うと2倍になることがあると思います。

 その下、呼吸困難等の重篤な輸血副作用の発生状況から見たリスクの比較ですけれども、2010年のデータですが、200mLの場合、赤血球では19件、血漿では3件。400mLでは赤血球は210件、血漿で63件ありました。

 それを供給本数で割りまして、1万本当たりに算出しますと赤血球の場合は200mLでは0.44400mLでは0.7と、200mLのほうが約半分ぐらいだったと。血漿に関しましても、200mLの場合は0.48400mLでは0.86と、やはり200mLのほうで約半分の値を示しました。

 まとめますと、この1単位と2単位製剤の肝炎等のリスクに関しましては、ほぼ同等ですが、もし1単位を2本使うと2倍になるということが言えると思います。

 一方、呼吸困難等の重篤な輸血副作用に関しましては、1単位のほうが2単位の約半分になるという傾向が出されました。この理由に関しましては、1単位製剤は2単位製剤の半分の量ですので、容量が半分であることが呼吸困難等の少ない理由に求められるかもしれません。

 そこで、毎年行っている調査なのですが、血液製剤の使用実態調査が出されます。これは全国の輸血を使っている病院にアンケートを実施しています。その中で今回の1単位製剤に関する調査の結果を抜粋したものが、4ページの下の表です。アンケートが4,812病院からあったうちの約55%の病院で、1単位を使っているという結果がありました。しかし、使っている本数の割合を見ますと、一番多いのが1単位1~50本という病院が1,828病院と最も多くて、それ以外は少ないということがわかりましたので、使っていても少数しか使っていないということがうかがえると思います。

 5ページ、使った理由に関して調べたものです。まず、下の方をごらんください。1単位RCC製剤の使用理由に関して抜粋したものです。小児・新生児、高齢者、低体重者に使用した。低体重者が心不全を起こさないために使用した。心不全や透析の患者に使用した。少量で連日輸血したい場合に使用した。過剰輸血が避けられる。少量ずつ様子を見ながら輸血ができる。つまり、1単位はボリュームが少ないですから心臓への負荷が少ないので、心不全の予防に使ったという理由が圧倒的でした。

 一方、400mL製剤、2単位を依頼したけれども、1単位が来たという返答もありました。

 上に戻りまして、症例を見てほしいのですが、これは当院で1単位を使った症例を抜粋して持ってまいりましたけれども、66歳の男性で、糖尿病があり、腎不全があり、陳旧性心筋梗塞がありまして、今回大腸がんが見つかって入院してまいりました。ちょっと専門的になりますが、心エコーではEFという心臓の機能が若干落ちておりまして、BNPという心不全で上がるホルモンが上がっておりまして、潜在的な心不全が懸念されました。そこで1単位製剤を毎日ゆっくり輸血しまして、ヘモグロビンを維持して、オペをしてうまくいったという症例があります。ですから、多分こういう使い方があるのかなということがうかがえると思います。

 そこで、5ページの下ですが、小児と成人を対象とした1単位製剤のアンケートを実施しまして、今その結果をまとめているところです。

 次は、献血に関するまとめです。日本を含めてアジア、欧米の献血の量を一覧表として示しました。日本から北米、欧州まで。そうしますと、アジア各国、日本を含めて400mL未満の献血がなされていると。中国は日本と全く同じ200mL400mLの二本立て。ベトナムが250mL350mL、シンガポールは300mLです。一方、欧米に関しましては、北米では450mL500mL。欧州でも同じような結果でした。ということで、アジア各国と欧米では献血量が違うということがわかりました。

 その理由を考察したものが6ページ下の表になります。これは国民健康・栄養調査です。日本と米国をもとに体重で比較しました。

 まず、男性の場合です。21歳以上の成人の場合は、日本人の男性は米国人の約80%にすぎません。体重で申しますと、大体70kgぐらいに相当するような平均体重でした。

 一方、日本女性の場合は米国人女性の20歳以上の場合は大体70%と若干少ないです。そして、体重で言いますと53kgぐらいに相当する。より小柄であるということがわかると思います。

 7ページ目、それでは日本の場合、年齢別に国民の体重はどのくらい増加するかということです。これは、そのデータをもとにプロットしたものです。青丸が男性、赤丸が女性です。そうしますと、男性の場合はずっと年齢ごとに体重が増えていきますが、大体19歳くらいでピークになりまして、65kgくらいになるんです。女性の場合はもうちょっと早く、16歳ぐらいでピークになりまして、大体50kgぐらいを維持するということがわかりました。

 その下、ヘモグロビンはどうかを見たものが下の表2つです。日本人男性と米国人男性を比べると、日本人で若干ヘモグロビンが少ない。女性のデータでも、日本人は米国人よりは若干少ないという結果となりました。

 8ページの上が献血の基準になります。200mL400mL、成分献血とありますが、まず200mL16歳からできて、男性は45kg以上、女性は40kg以上の体重が必要と定められています。400mLは男性は17歳から、女性は18歳から可能ですが、男女とも50kgからできると。男性の場合は200ml400mlの差は5kgしか体重差がないのですが、女性は10kgもあるんです。つまり、女性に負担がかかっていることがうかがわれる基準です。成分献血は男性は45kg以上、女性40kg以上、つまり200mLの献血基準を満たせば成分ができるという基準になっています。

 8ページの下、もう一度、今の献血基準を含めて体重を見てみますと、16歳から200mL献血ができますが、男性の場合16歳は国民平均体重の大体60kgに相当します。女性は大体50kgに相当します。では、200mLの献血の体重はどうかといいますと、男性は45kg、女性は40kgからできます。それをこのグラフにプロットしますと、大体両者12歳ぐらいに相当します。つまり、12歳の体重があれば200mLの献血ができるという基準になっています。小学校6年生の体重があれば、200mLの献血ができるという基準になっていまして、随分だなと思いました。

 9ページは、現在の献血の男性、女性の年齢別の数です。まず、200mL男性の場合、一番多いのが17歳で行われていまして、その後は激減します。多分これは、初回献血した後に400mLに移行しているからだと思われます。ですから、年齢の平均値は29.7歳になります。

 その下の女性の場合は、17歳が一番多いのですが、男性と異なりまして、それ以降もある一定の割合で献血されています。ですから、年齢の平均値が34.3歳と高いんです。ここが女性と男性の大きな違いだということがわかりました。

10ページです。ちょっとしつこいですけれども、400mL200mLの男女別の割合と年齢の中央値を示したものですが、400mLの場合は男性が圧倒的に多いのですけれども、左側の200mLの緑のところは女性が大部分であることがわかりますし、年齢の中央値も高いです、33歳です。

 次に、採血の副作用に関しまして調査したものが下です。初回と再来別の血管迷走神経反射(VVR)の発生を見たものが、その下の図です。初回はすごく多いんです。3.0を超えるような値。2回目以降はグッと減るということがわかりました。

11ページをごらんください。体重別で、5kg刻みで40kgから80kgまでの体重と、例のVVRの頻度を示したものが、このグラフです。60kg以上の場合はだいぶ減って、60kg未満の場合は多いということが言えると思います。200mL献血の基準である4049kgに関しましては、このように高い頻度があったことがわかると思います。

 その下は、成分採血の体重別の血管迷走神経反射の割合を示したものです。下のFの女性を見てください。PCというのは血小板製剤を成分でとった場合です。それから、グリーンがPPP、これは血漿をとった場合です。実は血小板のほうが長く体外循環しますので負担が大きいんです。そうしますと、女性の場合50kg未満の体重の場合はVVRが非常に多いということがわかりました。

12ページは全血200mL400mLの体重が59kg未満、6079kg80kg以上、年齢が1020代、3040代、5060代と分けますと、やはり低体重に関しましては200mLでも400mLでもVVRが多い。それから、年齢も1020代が多いことがわかりました。

 では、採血にはどのような実情があるかというのが、12ページの下のブロック別献血者数です。今はブロック化されていますので、北海道ブロックから九州ブロックまでブロックで採血されています。その中で、男性、女性の合計を見てほしいのですが、例えば、北海道ブロックセンターの合計で見ますと、200mL献血は16.8%あります。東北ブロックの合計は22.7%です。では、近畿ブロックはどうかといいますと、合計が6.0%です。その下の中国・四国ブロックも3.6%ということで、東日本と西日本で採血の現状に差があるんです。つまり、東日本では200mL献血がよくされていますけれども、西日本ではなぜか非常に少ないということがうかがえます。

13ページをごらんください。今のデータをグラフ化したものですが、各ブロックセンターの件数を400mL200mL、男女別で分けて記載したものです。400mLの男性がオレンジ色、400mLの女性が赤です。その次のベージュが200mLの男性、黄色が200mLの女性です。そうしますと、一番献血の件数が多いのが関東ブロックなのですが、その中で黄色の200mLの女性の献血がすごく多いということがわかると思います。

 その理由を見たものが13ページの下です。ちょっとビジーな表ですけれども、200mL献血をした理由です、男性16歳、女性17歳、年齢でしたという場合と、初回である、400mLの基準を満たさないためにしたと、これは後で説明します。

14ページにまとめたものがあります。こちらのほうがわかりやすいです。先ほど関東ブロックが一番献血が多くて、女性の200mLの献血が多いお話はしましたけれども、その中で献血者の多い神奈川県と東京都に絞って、今の献血の理由を見たものです。これは女性の場合です。1617歳、年齢でしたという理由。それから、初回であるというのがその右側です。黄色が体重を満たさないためにしたと。それから、その右側が体重とヘモグロビン両方を満たさない、ヘモグロビンだけがだめである。400mLは満たすけれども、理由があって200mLをしたというものがあります。そうしますと、200mLをやっている理由は体重を満たさないと、体重とヘモグロビンの両方を満たさない、つまり、体重を満たさないために200mLの献血をしているという理由が6割ぐらいだということがわかると思います。

 その下は、ちょっと視点を変えまして、学校献血の状況。これは多分、以前この会でもレポートがありましたが、各都道府県の学校献血の割合を県の上にプロットしたものです。40%以上を黄色にしています。そうしますと、これも先ほどと同じで、東日本ですごく多いんです。例えば、私の栃木県は98.7%、ほぼ全ての高校が献血していることがわかると思います。一方、西のほうで言いますと、余り県名は出しませんけれども、5%未満の県もありますし、非常に極端に分かれています。

15ページの上は、竹下委員が静岡県の高校にアンケートをしたものです。実は静岡県は優秀な県でして、学校献血が60%ぐらいされているんです。IRBを通った後、各高校にアンケートを行った結果の抜粋です。参加校が15校ありまして、1年生と2年生が大部分だったと。回収率は極めて良好でありまして、性別は男女で半分くらい。

 献血の経験はどうでしょうかという質問に関しては、「あり」が8%しかなかった。つまり、学校献血は60%されているのですが、個別の献血の方は非常に少ないということになるんです。献血への関心に関しましては、「関心がある」が28%ありますが、「あまり関心がない」「全く関心がない」が過半数でした。しかし、採血への恐怖に関しましては、「平気」というのが結構ありまして「少し怖い」、つまり余り怖がってなさそうなんです。

 では、ボランティア活動に関してはどうですかということに関する答えですけれども、何らかの形で参加があるというのが66%ありました。つまり、献血以外のボランティアの活動はされていますけれども、献血のボランティアという意義がよく理解されていないか、周知されていないということがうかがえると思います。

 献血ドナーのまとめです。初回献血、若年者、低体重ではVVRの発生率が高いということが示されました。

 それから、男性の献血基準の体重45kgと女性の献血基準の体重40kg、国民平均でいいますと12歳に相当するような体重であるということがわかりまして、VVR防止の観点から低体重者への対応が必要と考えられます。

 また、学校献血に大きな地域差があります。これに関しましては、竹下委員が彼の県下の高校にアンケート調査を行っておりまして、今その解析をしているところです。私のほうから血液センターに同じようなアンケートを送りまして、その結果も今、解析している途中です。

 そして、これが最後のまとめというか考えになりますけれども、今後の献血者への対策をどうするかということですが、200mL献血の位置づけに関しましては、あくまでも私の個人的な案ですけれども、初回献血(一般の場合、学校献血)における献血体験に使ったらどうかと。これは安全への配慮と、献血の動機づけに重要であることがうかがえるからです。

 それから、安全な献血のための対策ということで、これはシミュレーションですけれども、プラス5kg体重での献血というものも考えました。

 それから、血液製剤の分割も以前から話題になっていたそうですが、400mL200mLに分ければ、200mLの献血は要らないということも言えるかもしれません。

 これはあくまでもシミュレーションですけれども、例えば、献血の基準を5kg上げてやったらどうかということで考えてみました。例えば、200mLの献血をプラス5kgで男性50kg、女性45kgにします。そうした場合、成分もそうするのですが、17ページをごらんください。簡単に申しますと、どのくらい需給に影響するかということです。200mLの赤血球に関しましては、その部分は15%しか占めませんので、余り需給には影響はないと。新鮮凍結血漿も全く同じです。ということで、これは一応あくまでもシミュレーションですが、そういう結果でした。

 戻りまして「今後の献血者への対策(案)」の一番上ですが、200mL献血の位置づけを何らかの形で明確にする必要があると考えました。

 長くなりましたが、以上です。

○衞藤座長 ありがとうございました。

 それでは、ただいまの御報告につきまして、委員の皆様から御質問等があればお願いいたします。

 鈴木委員どうぞ。

○鈴木委員 今のお話ですと、200mL献血は初回に限りたいということですか。

○室井委員 そうですね。一定の必要性はあって、一定の需要はあるのですけれども、残念ながら全体の中での需要が少ないんです。先ほどの使用実態調査でも1~50本使っている病院がほとんどだということですので、余りとっても有効に使われない可能性があるということを考えまして、このような文言にしたわけです。

○鈴木委員 9ページの下の図を見ると、女性の場合は一定の割合で200mL献血をずっと続けたいという方がいらっしゃいます。今のお話ですと、使う側の論理で献血する量を決めたいということですが、献血する側にしてみたら、特に女性は体重やヘモグロビンも若干低いわけですし、年齢層によって、初回でなくても少ないほうだったら協力できるという方が多いような気がします。私はやはり献血する側の気持を優先するべきではないかと思います。供給側の論理を優先すると、ボランティアの気持を押さえてしまうのではないかという気がします。

 それから、15ページの上ですけれども、採血への恐怖は、先程は余り怖くないとまとめられていましたけれども、私が見ると「平気」という人は3分の1で、「怖い」という人が3分の2だと感じます。やはり怖いのだと思います。特に、女性はそういうふうに感じるのかもしれません。実際は女性のほうが強いということもあるかもしれませんけれども、やはり献血をする側の気持に立って行わないと、需要を優先して400mLを中心に、200mLは初回のみに限定するというようなことをすると、かえって献血が進まなくなるのではないかという気がします。

○室井委員 おっしゃるとおりで、私もその御意見はよくわかっています。ただ、今お示ししましたけれども、低体重者のVVRが多いという結果もあるんですね。例えば、11ページの成分採血などを見るとわかると思いますが、女性で50kg未満の血小板の採血だとVVRが8%を超えるような値もありますし、その上の全血に関しましても、やはり大きくなりますので、女性が献血したいという気持はよくわかるのですが、一方ではリスクも裏側にはあるという事実がありますので、この辺をこの委員会を含めて将来的に何か法則を決めることが必要と考えているところです。

○衞藤座長 よろしいでしょうか。

 ほかに御意見ございますか。では、時間が大分遅くなってまいりましたので、手短にお願いします。

○竹下委員 高校生の献血に関して担当させていただいておりますけれども、これは静岡県に限ったというよりも、静岡県の中で、いろいろな高校を全て網羅しようという意味があります。

 現在1万6,000人のデータを集めまして、それを解析しています。採血への恐怖心というのが先ほど話題として出ていましたが、これは採血への知識がないというのが今のところの結論です。驚くことに、採血によって感染症が移ると思っている方が36%。そして、人工血液で輸血が賄われると思っている方も30%お見えになるということです。献血に関する教育が何時されているかということが、先ほど日赤からもデータが出ていましたけれども、配付資料を見ても2年生の後半以降、そして、3年生になりますと受験ということで慌てて時間もとれないというような状況のようで、パンフレットも配って終わりというような状況もあるようです。

 こういうことから、先ほど抜本的な対策とは何なのかということを言われておりましたけれども、高校1年生のときからしっかりした教育がなされていくことが重要ではないかということで、今データをもう少し解析を詳細にしております。来年の今ごろにはしっかりしたデータが出てくるのではないかと思います。

200mL献血と400mL献血の恐怖心の差とのデータも出ています。約15%程度差がありますので、それも一つの要因になるのではないかと思います。

○衞藤座長 どうも貴重な御意見ありがとうございました。引き続き御検討いただければと思いますが、時間が遅くなってまいりましたので、事務局からそのほかに何か連絡事項があったらお願いします。

○信沢課長補佐 本日の検討資料のほかに、参考資料1、参考資料2、参考資料3を配らせていただいています。御説明は時間の都合上、割愛させていただきますが、後ほどごらんいただければと思います。

 最後に、配付資料にはございませんが、毎年やっております平成27年「はたちの献血」キャンペーン標語の応募を9月23日で締め切らせていただきましたが、応募があった標語については昨年同様、最終的に厚労省で候補を絞った上で、委員の先生方に採点していただいて決定したいと思っております。現在、選定中ですので、改めて先生方に御連絡させていただきます。御協力をお願いしたいと思います。

 それから、平成27年度の献血推進計画の策定予定でございますが、今年度の5月、6月に各県のブロック会議を開催しております。11月7日には「献血推進運動中央連絡協議会」を開催することになっておりますので、それらの意見を踏まえまして事務局で案を作成し、次回の献血推進調査会において御審議いただく予定でございます。

 先生方におれかましても、献血推進計画について盛り込むべき内容や御意見がございましたら、事務局宛てにメールで御連絡いただければと思いますので、よろしくお願いします。

 最後に、次回の調査会ですが、12月2日、14時から予定しております。開催場所につきましては、決まり次第御案内いたしますので、よろしくお願いいたします。

 以上です。

○衞藤座長 ありがとうございました。

 それでは、そのほかに何か特に御発言ありますか。

○山本委員 ちなみに、選定委員というのはだれが選定しているのですか。

○信沢課長補佐 標語ですか。選定委員というと先生方になるのですけれども、一応、何百と来ますので、その候補を事務局で絞らせていただいています。

○山本委員 選定はここでするのですか。

○信沢課長補佐 各先生方に採点していただいて、その中で一番高い点数のものを標語にしていただくと。

○山本委員 いつも選定委員の問題があるような気がするんですよ。要するに、無難なものに全部いっている気がするんです。全然届いていないと思います。

○花井委員 例えば、この部会で山本委員に一任すると決定すれば、それでも構わないですが。

○山本委員 私もそんなセンスないですよ。広告代理店がお金を稼げるのはそこですからね。そんな簡単に選定委員をここでというのは。無難なところになりますからね。愚痴でした。

○衞藤座長 それでは、本日の議題は以上ですので、これにて終了したいと思います。本日は御多忙のところ、また遅くまで御協力いただきまして、ありがとうございました。


(了)
<照会先>

献血推進係(2908)

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