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2010年10月26日 第12回献血推進運動中央連絡協議会 議事録

医薬食品局血液対策課

○日時

平成22年10月26日(火)
13:30~17:00


○場所

中央合同庁舎5号館17階 専用第18~20会議室
(千代田区霞が関1-2-2)


○議事

○猪股課長補佐 皆さんそろいましたので、ただいまから、第12回「献血推進運動中央連絡協議会」を開催いたします。本日は、御多忙中のところ本会議に御出席いただきまして、誠にありがとうございます。
私は、本日の司会進行を務めさせていただきます、血液対策課長補佐の猪股と申します。どうぞよろしくお願いいたします。
なお、本会議は公開にて開催いたしていますので、よろしくお願いいたします。
それでは、開会に当たりまして、本協議会会長の間杉医薬食品局長から一言御挨拶を申し上げます。よろしくお願いします。
○間杉医薬食品局長 厚生労働省医薬食品局長の間杉でございます。よろしくお願いいたします。
本日は、御多忙のところ、第12回「献血推進運動中央連絡協議会」に御参加を賜りまして、誠にありがとうございます。
まず初めに、本日お集まりの委員の皆様方におかれましては、日ごろより、各地域における献血の推進に大変な御理解、御尽力を賜っておりますことを厚く御礼申し上げます。
我が国における献血運動は、昭和39年の閣議決定以降、全国的に展開し、国・地方公共団体及び日本赤十字社が一体となって、地域の皆様、学生の皆様など数多くの献血ボランティアの協力をいただきながら現在に至っているところでございます。
その結果、平成21年度におきましては、延べ530万人の方々に献血に御協力をいただき、我が国の医療に必要な血液製剤が確保されてまいりました。しかし、今後ますます少子・高齢化が進み、将来を支える10代の献血者数が減少する一方、高齢者の増加に伴い、輸血や血液製剤の需要が増加し、仮に現在の状況が継続すれば、2027年には100万人程度の献血者が不足するという推定も出ております。
私どもといたしましては、これらに対応するために、平成22年3月に、採血基準を改正し、本年4月から、より幅広い方々に献血をしていただけるようにしたところでございますけれども、更に、本年9月より、「薬事・食品衛生審議会血液事業部会」のもとに、献血推進方策を専門的に検討する「献血推進調査会」を新たに設置し、中・長期的な献血推進に向けた取り組みを進めていく予定でございます。
献血の推進に当たりましては、本日、皆様の協力が必要不可欠でございます。本日の連絡協議会におきましては、各ブロックにおいて効果的な事例、あるいは問題になっている事例等を共有していただくとともに、現在、厚生労働省が検討を進める来年度の献血推進計画に対する御要望、御要請などもお聞かせいただければ幸いでございます。本日の協議会を通じて、各地域における献血推進運動が更に発展することを期待しております。
最後になりましたが、本日の協議会が皆様方にとって有意義なものとなりますよう、また、皆様方のますますの御健勝、御活躍を祈念し、御挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。
○猪股課長補佐 どうもありがとうございました。
なお、大変恐縮でございますが、間杉医薬品食品局長、所用のため、協議会を中座させていただきますので、御了承のほどをお願い申し上げます。
続きまして、本日の協議会の出席委員を御紹介させていただきます。紹介された委員の方におきましては、その場で一礼をお願いいたしたいと思います。
なお、各委員の役職名につきましては、お手元の配付資料にございますので、省略して御紹介させていただきますことを御了承願います。
まず最初に、北海道・東北ブロックからお越しいただきました井畑委員、碇谷委員、樋渡委員、面川委員、松田委員。
関東甲信越ブロックからお越しいただいた高山委員、岡田委員、川越委員、阿久津委員。
東海・北陸・近畿ブロックからお越しいただきました白井委員、入野委員、山?ア委員、吉田委員、青山委員。
中国・四国ブロックからお越しいただいた立石委員、日下委員、坂東委員、菱本委員。
九州ブロックからお越しいただいた濱崎委員、高松委員、目良委員、芦塚委員、阿部委員。
続きまして、献血ボランティア団体からお越しいただいた方々を御紹介します。寺田委員、早坂委員。
なお、上田委員におかれましては、都合により御欠席と連絡がございました。
また、財団法人血液製剤調査機構からは、高野委員。
続きまして、日本赤十字社から、俵委員にお越しいただいています。
最後に、事務局としまして、三宅血液対策課長、安田血液対策企画官、難波江課長補佐、秋山需給専門官。
以上でございます。
続きまして、本日配付資料の確認をさせていただきます。
まず、上から順番に、座席表、委員名簿、議事次第、それから会議資料となっております。
会議資料におきましては、資料1、「献血推進運動中央連絡協議会設置要綱」。
資料2、献血者の推移の横表のグラフ。
資料3、「献血構造改革の重点事項について」。
資料4、「平成22年度の献血の推進に関する計画」。
資料5、「平成22年度の血液製剤の安定供給に関する計画(需給計画)」。
資料6、献血推進調査会設置要綱。
資料7、「平成22年度子ども霞が関見学デー『模擬献血体験』報告書」。
資料8-1、横表の、別紙様式2と書いてありまして、「第12回献血推進運動中央連絡協議会における協議事項について」。
資料8-2、同じく別紙様式3と書いてありまして、「献血構造改革の問題点及び今後の取組への課題」。
資料9-1、「学生ボランティアの活動について」。
資料9-2、カラー刷りになっています、ライオンズクラブの統計。
以上が資料でございます。資料の不足等がございましたら、挙手にてお申し出いただきたいと思います。
それでは、配付させていただきました本日の会議資料に沿って、事務局から簡単に説明させていただきます。
まず、難波江補佐の方から資料について説明をお願いいたします。
○難波江課長補佐 それでは、事務局より、資料1から7までを簡単に御説明させていただきます。
資料1でございますが、これは本「献血推進運動中央連絡協議会」の設置要綱でございます。本協議会の目的、構成、業務等を定めております。本協議会は、献血血液による血液製剤の国内需給の推進を図るための効果的な献血推進方策、献血推進上の諸問題、献血推進団体の育成方法等を協議していただき、献血推進運動をより一層全国的な運動として発展させることを目的としております。
1枚おめくりいただきまして、3ページ目をごらんくださいませ。これは「献血推進中央連絡協議会」の実施要領でございます。本協議会の委員の任期と運営に関しての必要な事項を定めております。
続きまして、資料2について御説明させていただきます。資料2は、献血者の推移のグラフでございます。まず1ページ目、横になりますが、これは平成12年度から平成21年度までの血液確保量及び献血者数を示しております。確保量が折れ線グラフ、献血者数は棒グラフとなっております。平成21年度の血液確保量は、前年度比8万リットル増の208万リットルでございました。
続きまして、2ページ目。これは平成6年度から21年度までの年代別の献血者数と総献血者数をそれぞれ示したものでございます。平成6年度、トータルでは662万人の献血者がございましたが、平成19年度には496万人まで減少しております。その後、平成20年度、21年度と増加いたしまして、21年度は530万人の方に献血に協力いただいております。しかしながら、年代別の献血者の推移を見ていただきますと、特に10代の方が絶対数として減少しております。これは人口減少もございますが、人口減少を下回る、人口減少以上の割合で、10代の方の割合が減っているという傾向でございます。
それから、3ページ目が平成19年から21年の赤血球の在庫の推移でございます。現状では、皆様の御協力により、適正在庫を割り込むことなく供給されておりますが、例年、冬から春にかけて在庫量の落ち込みが見られますことから、今後の推移を注視してまいります。
続きまして、資料3でございます。資料3は平成17年度に作成された資料でございます。「献血構造改革の重点事項について」という一枚紙でございます。裏をごらんいただけますでしょうか。これは当時、献血構造改革として3つの目標を定めて、5年程度の達成目標ということで献血推進を図ってきたところでございますが、平成21年度に結果が出ております。
まず1つ目、若年層の献血者層の増加。これは目標としては10代、20代を献血者全体の40%まで上昇させるというものだったのですが、結果としては、17年度33.4だったのが、増えることではなく、逆に減ってしまった。平成21年度は26.8%となっております。
続きまして、2つ目が安定的な集団献血の確保ということで、具体的な達成目標としては、集団献血等に協力する企業数を倍増するというものでございました。これは17年度、2万4,000社でございましたが、21年度、4万3,000社と、目標には達しませんでしたが、順調に増加してきたところでございます。
3つ目、複数回献血者数の増加というのは、複数回献血者を献血者全体の35%まで上昇させるという達成目標がございました。これは17年度、27.5%だったものが、21年度は31.3%、これも目標に達することはできませんでしたが、順調に増加してきたところでございます。
続きまして、資料4でございます。資料4は、今年度「平成22年度の献血の推進に関する計画」でございます。今年の3月26日に告示として出されております。
1ページ目には、献血により確保すべき血液の目標量及び達成するための必要な措置等を示しております。平成22年度の献血による血液確保の目標量は、202万リットルとされております。
2ページ目、3ページ目には、この目標を達成するために、若年層を対象とした取組、企業等における献血の推進対策、複数回献血者対策、献血推進キャンペーン等に取り組んでいくことなどが示されております。
続きまして、資料5、「平成22年度の血液製剤の安定供給に関する計画(需給計画)」でございます。これも法律の規定に基づきまして、今年の3月26日に告示されております。
2ページ目に示されておりますとおり、今年度の原料血漿の確保目標量は、96万リットルとなっております。
続きまして、資料6でございます。これは、先ほど会長のあいさつにもございました、血液事業部会のもとに本年度設置されました献血推進調査会についての資料でございます。1ページ目が設置要綱でございます。薬事分科会の規定に基づきまして、今年度9月にこの献血推進調査会が設置されまして、去る9月30日に第1回が開催されたところでございます。次回を11月9日に予定しております。
調査会の審議事項といたしましては、1つ目、献血推進に関する中長期の目標の設定及びその達成状況の評価、2つ目、普及啓発活動に関する検討及び効果の検証、3つ目、献血推進計画案の策定、4つ目、その他、献血推進に関する事項とされております。
1枚おめくりいただきまして、左側、2ページ目に委員の名簿、14名の方に御参画いただいております。本日御出席いただいております寺田委員、早坂委員におかれましても、この調査会に加わっていただいております。
3ページ目が、この9月30日に開催されました第1回目の議事でございます。この配付されました資料の中で、後ろ側に、資料4-2、グラフと書かれているものを今日添付させていただいております。これは日本赤十字社が実施しました血液需給の将来の推計のシミュレーションでございます。
考え方といたしましては、4ページ目、グラフ1でございますが、これは我が国の全体の人口の推移と献血可能人口の推移でございます。2010年には、現在、1億2,600万人ほど我が国の人口おりますが、これが2050年には1億人を割るということになっております。うち献血可能人口、16歳から69歳につきましては、2010年が約7割いるわけですが、それが2050年、58%程度になるという推計でございます。
それから緑と黄色で示した部分でございますが、需要のシミュレーションをするに当たって、今、50歳以上で血液を使われている方が血液利用者の約85%を占めるということで、この50歳というところで線を引きまして、需要がどうなるかというものを推計しております。黄色い部分が50歳未満、緑が50歳以上の人口でございます。
それから5ページ目のグラフ2というものが、我が国の人口、献血可能人口の年代別の内訳を示したものでございます。
それからグラフの3、6ページでございますが、これは先ほど申しました50歳以上が血液の85%を使うという前提で、将来需要がどうなるかを計算したものでございます。赤血球、血小板、血漿で見まして、年齢、50歳以上の増加を見ますと、2027年に需要が最も伸びるであろうという結果が出ております。
ちなみに、分画製剤の需要については変動には入れておりませんで、下のピンクの棒が100万リットルで推移しておりますが、これは分画についてはこのままで推移するという前提で計算したものでございます。
グラフ4、7ページ目でございますが、全体が、先ほど申しました2027年には需要がピークになるというグラフでございます。それから、現在献血いただいている方というのが献血可能人口の5.9%になります。仮に、5.9%の献血率のままで人口構造が変化すると、献血確保量はどのぐらいになるかシミュレーションしたものがオレンジでございます。そうしますと、需要がピークを迎える2027年には、約101万人の献血者の血液が足りなくなるという計算になります。
次のページでございますが、グラフ5。これは過去10年の献血率の年代別の推移を示したものでございます。青い棒グラフが全体の献血率でございます。先ほど述べましたとおり、全体の献血率は、献血可能人口の5.9%となっております。年代別で見ますと、数字が10.2から6になっているのは、10代、16~19歳の献血率でございます。2000年、たった10年前には、10代というのが献血率が最も、各世代の中で高うございました。それがこの10年の間に落ちてきまして、6%まで落ちて、全体の世代の4番目まで落ちているという状況でございます。
一方で、ここ数年、血液、献血者の需要が増えております。ここ数年特に伸びているのが40代、50代の方です。この世代の方がかなり協力いただいているというところでございます。20代につきましては、全体の数としては若干減、横ばいでございますが、率で見ますと、ここ数年上昇しているというところでございます。血液の需要全体が伸びて、献血者が伸びている中で、10代が、絶対数としても、また献血率としても落ち込み続けているというのは、やはり将来にわたって安定供給を確保する上で非常に問題であると認識しております。
それからグラフ6でございますが、これは先ほどの赤とオレンジの需給ギャップのグラフに新たに青の線を加えたものでございます。この青の線というのは、先ほどお示ししました年代ごとの献血率が、その世代でフィックスされた場合、前のグラフの5の値で、2009年の値でフィックスされた場合、供給がどうなるかということを計算したもので、ピークを迎える2027年には、更に厳しい需給ギャップが生じ得るという計算となります。
それからグラフ7でございますが、2027年に生じ得る需給ギャップを埋めるには、現在、5.9%である献血率をどの程度まで上昇させればいいかを計算したものでございます。この計算では、2027年には、全体として7.2%まで献血を上げれば、この足りない部分は補われるという計算になっております。
続きましてグラフ8でございますが、これは、仮に足りない部分を10代、20代だけで賄うとしたら、どの程度までそれぞれの世代の献血率を上げないといけないかという計算でございまして、これで申しますと、現在6%である10代を13%まで、7.9%である20代の献血率を14.9%まで引き上げる必要があるという計算になります。
なお、念のためですが、これは将来予測ではございませんで、あくまでも現在の献血率のまま人口構造が変化すれば供給がどうなるか、また、現在使われている血液の量、50代以上が85%を使っているという現状で、高齢社会を迎えるとどのぐらい需要が伸びるかというのを機械的に計算したものでございます。ですので、あくまでもこれはこの献血推進調査会で新たに中長期目標を設定する上で基礎資料とするために日赤さんに計算いただいたものでございます。
このような情報に基づきまして、献血推進調査会においては、献血構造改革にかわる新たな中期の目標の設定を現在御審議いただいているところでございます。
続きまして、資料7でございますが、これは御参考まで、本年8月に厚生労働省の講堂で行いました模擬献血体験の報告書になります。詳細は割愛させていただきますが、後ろの方に子どもたちの感想をつけております。16歳になったら献血してみようと思ったとか、献血のことがわかったなど、親子が献血に触れ合う機会として有効な取組ではないかと考えておりますので、各ブロックにおかれましても、是非このような取組を御活用いただければと思っております。これは日本赤十字社さんに御協力いただいて実施したものでございます。
以上、駆け足でございましたが、1から7までの資料の御説明をさせていただきました。
○猪股課長補佐 それでは、続きまして協議事項の議事進行について説明させていただきます。
まず、資料8-1により、平成22年度献血推進計画に盛り込まれた事業の取組予定、それから資料8-2により、献血構造改革の問題点及び今後の取組への課題並びに平成23年度献血推進計画への記載を要望する事項について、各ブロック会議で協議したこれらの概要をブロックの幹事県から御説明いただきます。概要を御説明いただいた後に協議に入りたいと思っております。
なお、時間の都合上、概要説明に関しましては各10分程度でお願いいたします。
それでは、最初の協議事項としまして、資料8-1、平成22年度献血推進計画に盛り込まれた事業の取組予定について、協議に入りたいと思います。まず最初に、北海道・東北ブロック代表の秋田県から御説明をお願いいたします。よろしくお願いします。
○井畑委員 秋田県の井畑と申します。どうぞよろしくお願いいたします。
それでは、私からは、今年の6月3日に秋田市で開催されましたブロック会議での協議事項について御説明させていただきます。資料の?@の平成23年4月1日施行予定の採血基準改正についての広報ということでございます。資料にございますように、各道県、パンフレット、ポスター、あるいはホームページなどによる周知などを予定しております。そのほかには、青森県では、地元のラジオ放送を用いた周知を予定しているということ。それから岩手県では、県でテレビCMを作成しているということで、テレビCMでの広報。それから年度初めにすべての高校を訪問するということをやられているそうで、その中で周知していこうということを報告いただいております。
続きまして2ページ目に入りまして、?Aの地域の特性に応じ、キッズスペースを確保する等の親子が献血にふれあう機会を設けるための取組でございます。まず、まずキッズスペースの設置状況でございますが、7道県中4道県が、キッズルーム、あるいはスペースを設置しているというお話をいただきました。そのほか、親子が献血に触れ合う機会の設定として、資料にもございますように、親子が参加するイベントを行っているところもあります。献血ルームのキッズスペースについては、子どもたちを見ているスタッフとして、保母さんを配置したり、あるいは保母さんの配置を検討しているという報告もありました。
続きまして3ページ目になりますが、?Bの「献血出前講座」や血液センター等での体験学習への取組でございます。まず出前講座ですが、資料にもございますが、岩手県では、高校訪問の際に、講話開催についてPRをしていて、主にJRCの活動をしている生徒さんを中心に講座などを実施しているということでございます。それから施設見学に関しましては、これは北海道の取組を御紹介させていただきたいのですが、昨年もこの会議で御紹介されておりましたけれども、サンデーテーリングという、札幌市交通局が実施している札幌市内約30か所でのスタッフラリー方式の事業に血液センターが参加しておりまして、施設見学に訪れる親子連れの方々に学生のボランティアの方が対応しているということでの御紹介がありました。
そのほか、次のページに入っていきますが、青森県や岩手県では施設見学会を実施しているということ。それから秋田県では、献血の疑似体験をしてもらうようなイベント、献血ごっこというのを今回実施したということでございます。そのほか、山形県、宮城県では、基幹センター、高校生を対象とした検査・製造部門の見学会を実施しているということでございます。
次に、?C、資料は5ページ目になります。大学等における献血の推進及び将来の医療従事者を目指す者に対する普及啓発の取組ということでございます。資料にもありますように、各道県で大学の学生を対象に講話を予定しておりましたり、医学部等の学生に血液センターでの研修を行ったりしております。また、学生ボランティアに献血キャンペーンに参加してもらったりということで、そういった献血推進活動についても体験してもらっているということです。
この中では、特に宮城県の取組について御紹介させていただきたいと思います。先ほどの?Bの方とも関連しておりますけれども、献血出前講座セミナーというのを行っております。これは県内のすべての高校、大学、専門学校に血液センターから案内を出しています。内容は、献血だけではなく、AEDの講習やHIVの講話など、各学校の希望を取り入れて、こういった講話を実施しているということでございます。
ちなみに、21年度は1,260名ほどが受講しているというお話がありました。
?Bと?Cを通じて意見をいろいろいただきまして、この中で、献血への理解を進めるためにということで、「アンパンマンのエキス」のDVDを高校生とかに見せた場合に非常に献血への理解が進むというお話がありまして、非常にいいDVDなので、こういったものを積極的に活用していくべきではないかという御提言もいただきました。
続きまして、?Dの年齢別人口に占める献血者の割合が低い傾向にある50~60歳代を対象とした普及啓発の取組でございます。資料にありますとおり、青森県では、シニアキャンペーンなどを予定しております。宮城県では、「愛の献血70字ストーリー」というのをやっておりまして、これは高齢者の方からも応募があるということで、結構こういうので年齢の高い方々にもPRできているのではないかということでございます。
それから、資料にはございませんけれども、山形県の例ですが、昨年度の実績を見ると、対前年比では、60歳代、50歳代の献血者の割合が結構増えているという御紹介もありました。取組としましては、定点献血というのを実施しておりまして、毎月第2、第4土曜日に、街頭で、同じ場所に献血バスを配車するという取組をしておりまして、同じ場所に置くことによって、そういったところに結構年代の高い方々が訪れてくれるようになったというお話をいただいております。
それから?Eの地域の特性に合わせた採血所のイメージ作りや移動採血車の機能面の充実等の、なお一層のイメージアップへの取組でございます。資料にありますように、レイアウト変更、それからリニューアルといったものが予定されております。
それから、資料では、先ほどの?Dの内容に記載されているのですが、宮城県の献血ルームの御紹介でございますが、新しく献血ルームにインターネットを設置したりマッサージ機器を置いたり、それからガーデンカフェを楽しめるようなテラスを設けたり、こういった取組をされているということでございます。
以上で当ブロック会議での概要について御説明させていただきました。
○猪股課長補佐 どうもありがとうございました。続きまして、関東甲信越ブロック代表の栃木県から御説明をお願いいたします。
○高山委員 栃木県の薬務課の高山と申します。関東甲信越ブロック10都県の内容につきまして御報告いたします。
6月にブロック会議を開催しております。まず、22年度献血推進計画に盛り込まれた事業の取組予定のうち、?@平成23年4月1日施行予定の採血基準改正についての広報でございますけれども、資料の9ページになります。ブロック内10都県ございますけれども、各都県とも、今回、17歳以上の男性が400ミリリットル全血採血が可能となり、主に高校生が対象になるということで、高校生を中心としたホームページやラジオ、テレビなどのメディアを初めとした各種の広報、あるいは高校あての通知、教育委員会や市町村との連携・協力によります広報、更に、高校献血実施時における生徒への周知、リーフレットの作成といったことがブロック内各都県とも見受けられます。
また、その中で群馬県でございますけれども、養護教員向けのリーフレットを作成して、定期的な養護教諭の理事研修会の中で説明するといった対応をなさるということです。
また、採血基準全体のことにつきましても、各都県とも、ホームページなどの広報、あるいは市町村への周知がねらいでございます。
本県栃木県の例でございますけれども、本日、栃木県内の全公立、私立の高校が加盟してございます校長会が開催されております。その中で、血液センターの方から献血への協力依頼、改正も含めました協力依頼がなされております。
次に、?A地域の特性に応じ、キッズスペースを確保する等の親子が献血にふれあう機会を設けるための取組についてです。11ページからごらんください。まず、キッズスペースを確保するという件でございますけれども、具体的な計画につきましては、茨城さん、埼玉さんがお持ちでございます。他の都県につきましては、現在検討段階であるとか、ルーム内に本などを備えて、子ども向けに対応するといった内容となってございます。
また、栃木県では、街頭献血実施の際には、キッズスペースを設置といったような報告がありました。
また、東京都さんでは、子どもさんに人員の配置とか奉仕団、ボランティアによる協力を行うということでございます。
また、親子を対象とした事例といたしましては、栃木県の親子AED講習や施設見学、埼玉県さんの親子ふれあい献血キャンペーン、千葉血液センターさんの小学生献血学習会などもございます。
次に、13ページ、「献血出前講座」や血液センター等での体験学習への取組についてでございます。献血出前講座につきましては、10都県のうち5県にわたって、小学生から高校生、一般の方まで対象といたしまして、学校や地域における献血出前講座や献血セミナー、あるいは献血普及講演などを開催しております。
次の血液センター等での体験学習でございますけれども、茨城さんで高校生を対象とした施設見学会、埼玉さんの新高校1年生を対象とした献血ルームの見学会、千葉県さんの中学生職場体験、新潟県さんの小学生から高校生までを対象といたしました献血ルーム見学会、血液センターにおける夏休み親子献血教室、献血センター体験学習などを実施しております。いずれも、市町村や教育委員会などと連携・協力して実施ということでございます。
次に15ページ、大学等における献血の推進及び将来の医療従事者を目指す者に対する普及啓発の取組でございます。まず、大学等における献血の推進でございますけれども、ブロック内各都県とも、大学、専門学校などへの協力依頼を初めといたしまして、学内献血時の広報活動や学生ボランティアによる啓発活動を行っている例が多く見られます。また、献血ルームなどの施設見学会や、東京都さんのように、携帯メールクラブによる取組、神奈川県さんのように、地元企業、団体等と連携いたしまして、大学生を対象としたイベントを開催されている都県もございます。
また、千葉県さんでは、昨年度から23年度まで、献血者安定確保対策事業といたしまして、献血推進員5名を雇用いたしまして、大学等への献血協力要請・献血広報などを行っております。
将来の医療従事者を目指す者に対する普及啓発の取組といたしましては、ブロック内では、栃木県において看護学校の学生等の血液センター施設見学の受け入れ、学生に対するはがき等による献血依頼、長野県さんでは、医療系、薬学系の大学生に対しまして体験学習等の定期的な実施がございます。
次に17ページをごらんください。年齢別人口に占める献血者の割合が低い傾向にある50~60歳代を対象とした普及啓発の取組についてでございます。ブロック内各都県とも各種献血キャンペーンやダイレクトメール、献血メールクラブ、市町村、報道機関との連携・協力による広報活動を実施しております。
千葉県の血液センターでは、市町村、推進団体の協力を得まして、50歳以上の方への協力依頼文書の発送、自治会等地域住民を対象としました説明会を実施しております。
次に18ページでございます。地域の特性に合わせた採血所のイメージ作りや移動採血車の機能面の充実等の、なお一層のイメージアップへの取組でございます。ブロック内、資料のようにさまざまな取組が各都県で実施されております。血液センターや献血ルームの施設の改善によるイメージや充足感の向上、あるいは献血ルームにおけるリラクゼーションサービスや雑誌・マンガの充実、献血処遇品の見直しなどによる対応といったものがございます。
また、新潟県さんのように、テレビを利用しました企画提案の募集、民放FM局による献血ルームのPRといったような例がございます。
関東甲信越ブロックからは以上でございます。
○猪股課長補佐 どうもありがとうございました。
続きまして、東海・北陸・近畿ブロックの代表の和歌山県から御説明をお願いいたします。
○白井委員 和歌山県の白井でございます。
6月2日に、東海・北陸・近畿ブロックの会議を開催いたしました。資料の21ページでございます。まず、平成23年4月1日施行予定の採血基準改正についての広報というところでございますけれども、各ブロック全体的に見まして、各府県では、広報誌、それからラジオ等による広報、またホームページへの告知、それからポスターとかパンフレットの作成を行うというところが多うございました。
福井県の方では、高等学校の校長会に出向いて献血の一層の協力依頼を行うというところもございますし、愛知県では、県下の全高等学校に対して通知及び依頼を行う予定というところでございます。
和歌山県におきましても、全高校を訪問しまして、周知を行う予定というところでございます。
続きまして、資料の24ページでございます。地域の特性に応じ、キッズスペースを確保する等の親子が献血にふれあう機会を設けるための取組でございますけれども、新しく献血ルームなり設置するところにつきましては、スペースがあるということで、キッズスペースを設けるところがあるようですけれども、既存のところにキッズスペースを設けるというのは非常に難しいようでございます。最近開設したところでは、兵庫県、それから大阪の方でキッズルームを開設していると聞いてございます。
特に兵庫県の方では、キッズルームを設けて、子育て中の女性や子ども連れの献血者の確保に努めているところでございます。
また、愛知県の方では、成分献血に結構時間がかかりますので、親子が触れ合えるように、子どもが献血者のそばにいられるように、採血中の時間も楽しめるDVD等を用意しているという御意見もございました。
続きまして、27ページでございます。「献血出前講座」や血液センター等での体験学習への取組というところでございます。各府県いろんな取組を行ってございます。小・中・高に対しての講習会を実施したり、夏休みには、献血ルーム、血液センターの見学、それからクイズ形式の献血ゼミナールというものを行っているところもございます。
大阪府では、大学生の施設見学、それから中学生の社会体験として、職場体験の受け入れということも行っているようでございます。
和歌山県におきましては、平成20年度から、県内高校におきまして外部講師を招いて高校生献血学習というのを行ってございます。
続きまして、資料の30ページでございます。大学等における献血の推進及び将来の医療従事者を目指す者に対する普及啓発の取組でございますけれども、各府県とも、大学等献血時には、学生献血推進協議会が中心になって献血をしたり、呼び込みを行っていただいたりという啓発を行っているようでございます。
富山県では、大学の入学オリエンテーションのときに、大学生に対して献血の呼びかけ、また、専門学校であるとか短大で新入生の献血説明会を実施しているところでございます。
また、富山、福井、愛知、京都、大阪では、医療関係の学校に対して血液センターの施設見学というものを行っております。
33ページでございます。年齢別人口に占める献血者の割合が低い傾向にある50~60歳代を対象とした普及啓発の取組でございますけれども、各府県とも、過去に献血の経験ある方に対しまして、はがき等の送付をしまして啓発を行っている。あとはホームページでの啓発を実施しております。
静岡県では、民放ラジオを放送する情報コーナーの中でこういうテーマを取り上げていただいているところでございます。
和歌山県では、血液センター自体が自治会等で講習会を行いまして、献血の啓発を行っている。また、和歌山県、行政ですけれども、県政おはなし講座というのが、結構御年配の方、老人クラブとかの要望がございまして、薬の正しい使い方を話してくださいという中で献血に対しての啓発を行っているというところでございます。
?E、35ページでございますけれども、地域の特性に合わせた採血所のイメージ作りや移動採血車の機能面の充実等の、なお一層のイメージアップへの取組ということで、富山県では、夏とか冬のキャンペーンのときに、検診車の中でビデオを提供しているというところもございますし、福井県におきましては、血液センターの献血ルームを、イメージアップを図るという意味もございまして、リニューアルをしたり、備品を新しくしたり、そういうことも行っておりますし、また移動採血車のラッピングを行っているような県もございます。
以上のようなところでございます。和歌山県の報告を終わらせていただきます。
○猪股課長補佐 どうもありがとうございました。
続きまして、中国・四国ブロック代表の徳島県から御説明をお願いいたします。
○立石委員 中国・四国ブロックです。
幹事県の徳島県において5月27日に開催されましたブロック会議について報告させていただきます。37ページです。平成22年度献血推進計画に盛り込まれた事業の取組予定としましては、?@の平成23年4月1日施行予定の採血基準改正の広報について、ほとんどの県が、県及び血液センターのホームページへの掲載、あるいは県及び市町村の広報誌などへの掲載を利用した広報に取り組む予定とのことでした。また、高校生対象の啓発としましては、血液センターや教育委員会と連携し、高校出前講座の実施、あるいは各高校への通知により高校生に啓発を実施するといった報告がありました。
次に、38ページの、地域の特性に応じ、キッズスペースを確保する等の親子がふれあう機会を設けるための取組につきましては、徳島県は既に血液センターにキッズスペースを新設しておりますが、他の県、岡山県、山口県、香川県、愛媛県は設置の検討中ということだったのですけれども、課題が多く、スペースの問題だけでなく、事故の問題や、認可外保育施設となると保育士などの資格者のその人数といった問題もあり、余り進展していないといった状況であります。
次、39ページの?B「献血出前講座」や血液センター等での体験学習への取組ということですが、ほとんどの県で、出前講座、血液センターの見学会を企画しておりまして、特に夏休みを利用した小学生の親子の体験学習、小学生とか高等学校を対象にしたものですけれども、実施している県が多く、県及び市町村教育委員会との連携が必要とのことでした。具体的にはそこの記載にありますとおりです。施設の見学でありますとかクイズ形式によるレクチャーなんかもしております。
次に、40ページの?C大学等における献血の推進及び将来の医療従事者を目指す者に対する普及啓発の取組につきまして、これもほとんどの県の医療系大学及び専門学校生を対象とした各種啓発を実施しております。研修会の実施、パンフレットの配付、それから若者向けのタウン情報誌を利用した啓発などが主なものでした。
香川県の場合は、学生ボランティアに献血キャンペーンを実施企画してもらったり、県の広報媒体に出てもらうことで献血に対する意識の向上を図っているような例もあります。
それから41ページ、?D年齢別人口に占める献血者の割合が低い傾向にある50~60歳代を対象とした普及啓発の取組としましては、献血経験者に献血協力依頼のダイレクトメールを送付している県が多くありました。
その中で、香川県は県の外郭団体である長寿大学、これは生涯学習のようなものですけれども、その参加者に対しまして、受講前に啓発をするような企画を設けております。
それから愛媛県につきましては、管理職の人にも声かけをして、より一層の普及啓発を図るということでした。
それから42ページ、?E地域の特性に合わせた採血所のイメージ作りや移動採血車の機能面の充実等の、なお一層のイメージアップへの取組ということで、ハード面としましては、血液センターの待合室の改装とか、「けんけつちゃん」を用いた親しみやすい看板の購入であるとか、あとは休憩室の壁を一部開放して地域情報を掲示するという取組がありました。ソフト面としましては、献血スタッフの接遇マナーの向上などが挙げられておりました。
以上です。
○猪股課長補佐 ありがとうございました。
最後に、九州ブロックの代表の長崎県の方から御説明をお願いいたします。
○濱崎委員 九州ブロックを代表して、長崎県の濱崎でございます。御説明をさせていただきます。
私ども九州ブロックのブロック会議、今年の5月に開催いたしました。その折に種々意見が出され、取りまとめたものが皆様のお手元に配付させていただいているものでございます。これまでの各ブロックの方が実施されてきたような内容とそう大きな違いはございません。
まず?@の新しい採血基準の改正の広報でございますが、これにつきまして、県の広報番組、テレビ、ラジオ、新聞、いろんな掲示板といったものがございます。こういったものでやっております。それからホームページ、印刷物による情報の提供。そして、何といいましても、今度の採血基準で高等学校の生徒さん方の採血が進んでいくだろうというのもございまして、高等学校関係者におけるPRといいますか、情報の提供、啓発を行っております。校長会のほうにも出向きまして説明会を行う、それからPTAを含めたところの高等学校の関係団体へのお知らせといったことを行っております。また出前講座につきましても、血液センターとか、市や町の職員、あと県の保健所の職員なども出向きまして説明を行っておるところでございます。
あとキャンペーンといたしましては、もう既に終了いたしておりますが、愛の血液助け合い運動月間を中心としたところのキャンペーン、こういったところでお知らせいたしております。
また、特異的な例としましては、大分県の例を御紹介させていただきますが、広報のボランティア部員に対して献血に関する研修会を開催しておるということでございます。この中で採血基準の改正のことについても周知を図っていたというところでございます。
それと併せまして、若年層への献血推進をテーマとしました大会を大分県の方で開催して、その中で広く採血基準の改正をお知らせしていくということでございます。
次のキッズルーム確保関係でございます。現状の血液センターとか献血ルームにおいてキッズルームを確保するというのは、スペースの問題もございまして、かなり厳しい面がございます。したがいまして、新しく増改築する、新築する、こういうときに応じてキッズルームを設置していくというのが九州ブロックの現状でございます。既にありますのは、鹿児島県の方では、増改築を終わっておりまして、キッズルームを設置いたしております。そのほか、大分、沖縄につきましても、今年度、改築の折にキッズルームを設置したというところでございます。
ほかの県におきましても、極力、臨時的な預かりという形でのキッズルームを考えておりますが、恒久的な施設をつくるには増改築の折でないとなかなか厳しいという現状でございます。
次の献血の出前講座、体験学習でございますが、こちらも各県のセンターさんと同じように、いつでも見学の要望にはこたえられるという形で血液センターの準備をさせていただいております。そして、出前講座でございますが、これにつきましても、大体は高校生、高等学校が主体という形になっております。高等学校で校内献血を行う折、事前に出向いて説明会を開くとか、献血についての講義を行う、セミナーを行う、こういったことを行っております。また、学校には学校薬剤師の先生方がおられます。学校薬剤師は薬物乱用防止の啓発といったこともやっておるのですが、併せまして、その先生方に献血についての重要性、必要性、こういったもののお話をしていただいているところでございます。小学生につきましては、夏休みの親子による献血教室の開催といったものも行っております。
鹿児島県の例を1つ紹介させていただきますと、「楽しく遊ぼうキッズ献血」というので、小学生を対象に、先ほど厚労省さんの方からも御案内ございましたが、模擬献血というのを実施いたしております。応募の中から抽選で、あなたは看護師さんですよ、あなたは医師ですよ、あなたは献血者ですよという形で扮していただいて模擬的な献血を実施したということでございます。なかなか好評でございまして、かなりオーバーするような応募者があったということでございます。
続きまして、大学における献血の推進でございます。これも、大学内部での献血、また、その推進主体となる学生のボランティア協会といったものの育成を図りながら献血を実際に推進しておる。各ブロック県さんと同じような形で推進しているところでございます。
また、医療系の学校につきましては、将来の医療従事者ということがございますので、当然ながら、講義の折とかセミナーの折、こういったときに献血についてのお話をし、献血に取り組むような形で啓発しているところでございます。
場合によっては、まだ献血推進組織が確定していないような大学につきましては、献血の推進員といったものを募って、その推進組織を立ち上げていくという動きも行っております。
宮崎県の例を1つ紹介させていただきますが、宮崎大学の輸血部と協力しまして、宮崎大学医学部の学生を対象に、血液事業全般に関する研修というのを月2回程度行っております。これが功を奏してか、血液センターで年間80名ほどの研修生としての受け入れを行っているようでございます。
5番目に、年齢別人口の高い50~60歳を対象にした普及啓発でございます。ここにつきましては、献血可能年齢について改めて周知するとか、血液センターからのダイレクトメールで協力をお願いするということを行っております。
このほか、大分県におきましては、輸血用の血液製剤、これの高齢者への使用実態を踏まえた啓発ビデオを作成して各企業等に配ったらどうだろうかという提案もあります。
あと、高齢者になってまいりますので、いろんな形で服薬をしている可能性がございます。この中で献血が制限されるような服薬の指導といいますか、種類の緩和、こういったものについても、例えば事業所での献血依頼をする折に事前に説明していっているという状況でございます。
次に、地域の特性に合わせた採血所のイメージ作りや移動採血車の機能面の充実等の、なお一層のイメージアップへの取組でございます。こちらにつきましても、献血バスのラッピング、それから極力快適な環境で献血をしていただくような受け入れ体制を整備するということで、皆さん方と同じような形をとらせていただいております。献血バスの場に天候に合わせたテントを張るとか、また、事業所であれば、事業所内受付の場所に使わせていただくとか、いろんな形で、極力献血受け入れしやすいような形で取組をさせていただいております。
このほか、ラジオ番組などを録画いたしまして、献血バスの中で献血に来ていただいた方々に聞きながら献血をしていただくということも行っております。極力、気軽に献血会場へ立ち入ってもらえるような雰囲気づくりに努めているところでございます。
九州ブロックからは以上でございます。
○猪股課長補佐 どうもありがとうございました。
これですべてのブロックからの説明は終了しましたので、それでは、全体協議に入りたいと思います。今の各ブロックからの御説明で、御意見、御質問等がございましたら、挙手にて発言をお願いいたします。どうぞよろしくお願いします。
○難波江課長補佐 血液対策課の課長補佐をしております難波江でございます。
どうもありがとうございました。質問をまだどなたからも発言いただいてないので、先にさせていただければと思いますが、採血基準改正の普及啓発、広報につきまして、岩手県さんではテレビCMを作成されるということでしたが、これはどういった形でやられるのか、もし詳細な情報をお持ちでしたら教えていただけないでしょうか。
○猪股課長補佐 北海道・東北ブロックさんの方でもしお持ちでしたら、回答をお願いいたします。
○井畑委員 内容については、どういった内容の番組のCMになるのかというところまではちょっと踏み込んだお話はなかったのですが、以前、厚生労働省で実施したアンケートの中でも、献血のきっかけはということで、その答えで、テレビCMというのが一番多かったということから、やはりテレビCMは効果あるだろうということでつくると。昨年度も作成されていたようで、21年度、120回放送されたということです。ちなみに、今年度の予算は約230万円ということでお話を伺っています。
○猪股課長補佐 ほかにございませんでしょうか。
○三宅血液対策課長 9ページ目のところですけれども、関東甲信越さんの群馬県で、採血基準改正の広報のところで、養護教諭の人向けにリーフレットを作成されて検討されているということで、これは現在まだ作成中ということでしょうか。あるいは、養護教諭の人たちからの何かリアクションというか、作成に当たっては一緒に入ってもらって作成いただいているとか、何か反応みたいなものがあれば教えていただければと思います。
○高山委員 関東甲信越の栃木ですけれども、手元には追加的な情報はございません。検討いたしますというところまでの情報でございます。
○安田血液対策企画官 血液対策企画官の安田でございます。
先ほど、山形県さんの説明の中で、平成21年度、50代、60代の方の献血の増加というところで、定点献血、毎月2回、土曜日に同じ場所でというお話があったのですけれども、これは同じ場所、同じ時間とか、あとは、それ以外、何が増加させたといいますか、もう少しこの辺りを詳しく教えていただければと思ったのですが。
○井畑委員 定点献血がどう年齢層の高い方の献血に結びつくかということのお話だと思うのですが、確かに、これといった理由というのはないのですが、同じ場所でやっていることによって、いつ、そこへ行けば献血ができるということがだんだん皆さんに周知されてきたと、そういうイメージを持っているようなのですね。そのようにしていくと、結構年齢の高い方でも、そこを訪れる人が増えてきたと。そういう感触を持っているということでございました。これはルームも同じことですけれども、ルームが近くにないような町というか、ちょっと別な場所で、あえて定点でやるという、そういった工夫ということでございます。
○猪股課長補佐 ほかにいかがでしょうか。
○秋山需給専門官 需給専門官をやっています秋山と申します。
50ページのところ、九州ブロックさんですね。年齢別人口に占める献血者の割合が低い傾向にある50~60歳代を対象とした普及啓発の取組の中で、大分県さんの輸血用血液の高齢者への使用実態を踏まえた啓発ビデオ、DVDを作成し、各団体や企業等で上映と。これは提案の段階ですか。これからつくるということでしょうか。
○濱崎委員 ブロック会議の席上でこういう提案があったということです。まだつくったという報告は受けていませんので、まだあくまで計画段階、提案の段階でとまっていると思っております。
○秋山需給専門官 ありがとうございます。すごく重要な視点だと思っておりますし、それから、先ほどどこかのブロック、「アンパンマンのエキス」の御紹介もありましたけれども、実は昨年度、この場で、「アンパンマンのエキス」、10分ちょっとのものでございますけれども、放映させていただきました。実は今年度、ブロック会議でほぼ回った中で、高校の献血の件数がおしなべて落ちてしまっている、落ち始めている、あるいはまだ落ちているといった県がどうも多かったように聞いておるのですけれども、その中でも、高校の献血の件数が増えている県が一部にあったと。
例えば沖縄県さんがそうであったと聞いておるのですけれども、どのようなアプローチをされたのかということをちょっと聞いてみましたら、当初、学校、高校の方に御挨拶に行った際に、これはセンターなり県庁さんなりが行ったのでしょうけれども、この「アンパンマンのエキス」のDVDを持っていって校長先生に見ていただいたということなのです。これを3年ぐらい続けたらどんどん増えてきたということなのです。本当に10分少しで啓発の真に大切な部分が伝わるものだと思いますので、こうした取組、この「アンパンマンのエキス」だけでなく、各地域でも工夫いただければすごくいいのかなと考えております。
高校献血、今、非常に減ってしまっている状況、これは資料の中でも、最初の方で、献血の量を示したグラフもございましたけれども、400ミリリットル献血の推進ということ、これを非常に進めておりまして、平成6年、7年辺りを境に、200ミリ献血にとってかわって主流になったのですけれども、時を同じくして高校献血が減り始めているという、これも事実でございます。400ミリ献血の利点というのは当然ございますね。ドナーが少なくて済む、感染症の観点から考えると利点もあるということでございますし、それから量も稼げるという利点もあるのですけれども、一方で、採血基準、今度一部変わりますけれども、16歳、17歳の方はこれまでできないという。つまり、高校3年生は、秋ごろに行っても、半分ぐらいの人しか対象者がいないと。学校の方もなかなか忙しいので受け入れてくれない。あるいは一回やめてしまったところがなかなか受け入れてもらえないといったようなこともあるかと思いますけれども、献血の入り口でございますので、ここをどのように啓発していくか、非常に大事なところだと思っております。
それから補足しますと、平成25年ごろには高校の保健体育の教科書にこの献血について掲載されるということも着々と進んでおりますので、これと相まって、献血出前講座等々の場を生かして進めていただきたい。DVDについては、持ち運べるということもありますし、非常に有効な手段だと思っておりますので、是非工夫いただきたいなと、このように感じております。
○猪股課長補佐 ほかにございますか。
俵委員、どうぞ。
○俵委員 ちょっと教えていただきたいのですけれども、15ページの千葉県の予定事業の概要について、献血推進員を雇用し、大学等への献血協力要請、献血広報等を行っているというのですけれども、雇用の際にどのような方を選んでいるのか、またその業務内容等について、わかりますでしょうか。
○高山委員 関東甲信越ブロックです。この事業につきましては、事業名は献血安定確保対策事業ということですけれども、ふるさと雇用対策特別事業、これは国の緊急雇用対策事業を活用しまして、千葉県赤十字血液センターへの委託事業として実施されております。5名の献血推進員を雇用して、大学、専門学校、企業へ献血協力要請、献血広報、若年層をターゲットとしたキャンペーン、更に、電話等での複数回献血への呼びかけ、平成23年度までを予定して、事業費につきましては、昨年度は1,372万1,000円、今年度は2,145万2,000円を計上しているとのことです。
以上です。
○猪股課長補佐 ありがとうございました。ほかにどうでしょうか。
○吉田委員 和歌山の血液センターの吉田ですが、13ページの埼玉県さんの、新高校1年生を対象とした献血ルームの見学会ということですけれども、これは授業中の見学でしょうか。それとも夏休みとかの見学でしょうか。
○高山委員 手元に資料をいただいているのですけれども、いつというのは、年間通じてですね。ブロック会議がございました6月の時点で、4月から6月までという文言でございますので、特定な夏休みだけとか、そういった期間ではないように見受けられます。情報はそこまでで、申し訳ございません。
○吉田委員 ありがとうございます。
○猪股課長補佐 ほかにございませんでしょうか。
 高野委員、どうぞ。
○高野委員 九州の佐賀大学で何日間かまとめて、4日とか5日とか続けてやるというのはもう既にやってみたわけですか。これからやろうという考えですか。献血車を配置するやり方ですが。
○濱崎委員 九州ブロックですが、済みません。その情報をまだ得ていませんので、実施したかどうか、はっきりわかりません。
○芦塚委員 佐賀大学と長崎大学、長崎大学の方が若干規模大きいと思うのですけれども、佐賀大学の方がはるかに献血者数が多いのですね。だから、こういったものの効果が出てきているのではないかと思っていますけれども。
○高野委員 ありがとうございます。
○猪股課長補佐 ほかにどうでしょうか。
○寺田委員 先ほど、高校生の場合の400ccというものにハードルがあって、人数が減っていると。初回の高校生に限っては、1回目は200ccでもOKだよというものを大々的にPRして、1回献血すれば献血というのはどういうものかわかると思うので、2回目からは400ccでやってくださいというのはどうなのですかね。日赤さんのリスクの問題という点ではいかがでしょうか。
○俵委員 はっきり申しますと、200mL献血を一度経験し、2回目から400mL献血ということが全国的に展開した場合には、医療機関からの需要を考えたときに、200mL献血から製造される輸血用血液に余剰をきたすことが懸念されますので、その様な問題をどのように考えていくかも含めて、我々の検討の中にも入っております。
○秋山需給専門官 ちょっと今の件に関連しまして、その200ミリリットル献血のあり方でございますけれども、これは先ほど申し上げたような、高校献血が減ってしまったという事実もございまして、2年前に行いました献血推進のあり方に関する検討会、この場でも議論されましたし、それから、先ほど御紹介しました、局長からもありましたけれども、今年度スタートしました血液事業部会のもとに設置された献血推進調査会、この第1回の審議の中でも、この200ミリリットル献血のあり方についてしっかり議論すべきであるという御示唆をいただいております。また、今、日赤さんの方からも、医療機関の需要ということがございましたけれども、実際に200の需要が本当にないのかというところについては、改めて調査が必要ではないかということも委員の一部の方から御指摘を受けております。当初は200しかなかったわけでございますから、200の需要が本当にないのかどうか、これはしっかり調査した上で、この200をどうするかということについて大きな議論をして、医療機関側の方にも御理解いただいた上で、そうした形がとれればいいのではないかと考えていますので、これからしっかり検討していきたいと思っております。
○猪股課長補佐 ありがとうございました。早坂委員、どうでしょうか。
○早坂委員 全国学生献血推進実行委員長の早坂です。
16ページの神奈川県の欄で、県内大学生を対象としたイベント(ボラフェスタin KANAGAWA)の開催とあるのですけれども、このイベントの詳細についてちょっと教えてほしいのですけれども。
○高山委員 申し訳ございません。ちょっと手元には資料ございませんので。
○早坂委員 わかりました。
○猪股課長補佐 阿部委員、どうぞ。
○阿部委員 1点質問ですが、先ほど、教科書に献血について掲載されるということですが、もう少し詳しい情報を。私、聞き漏らしましたので。
○秋山需給専門官 済みません。ちょっと舌足らずでございました。これは、先ほど申し上げた2年前に行われた献血推進の在り方検討会、この中でもやはり議論になったことでございまして、採血基準の話も1つございましたけれども、採血するだけではなく、高校の教育の場で、あるいはもっと幼少期でもいいですけれども、献血についてしっかり、その意義なり本質をおわかりいただく、理解してもらうことが非常に重要ではないかということで議論した経過があるのでございますが、並行しまして、私ども、文部科学省の方とさまざまな協議を続けていく中で、高校の教科書ができ上がるまでの過程として、学習指導要領というのがございます。
この学習指導要領というのは10年に1回程度の改正ですが、学習指導要領解説本というものがございます。これはもう少し短いスパンで改正されるものということで、どうしたことを、教科書、あるいは教育の中で触れるべきかという事項をさまざま書いたものでございますけれども、ここに初めて、献血に関することについても適宜触れるようにすることという、一文でございますが、入ったということでございます。これが昨年夏のことでございまして、保健体育の授業でございますね。それで、実際にこの学習指導要領解説本というものにこの事項が載りますと、ほぼ確実に教科書の方に掲載されると教育関係の先生方からお聞きしております。
更に、今、教科書の作成に向けたさまざまなアクション、検定なり複雑な手続があるようでございますので相当時間がかかるということですが、おおむね平成25年ごろには、高校の保健体育の教科書に献血関係の事項が幾らか載るということが確実だと聞いております。
○阿部委員 ありがとうございました。
○猪股課長補佐 ほかにいかがでしょうか。
○白井委員 和歌山県ですけれども、先ほどの200の議論ですけれども、和歌山の場合は特に大学が少ないというところもありまして、高校生に献血をお願いするというのが多いのですね。そういう中で、今の高校生に400をやってと言うと、昔は牛乳びん1本というのが200だったのですけれども、今はペットボトルになっていますので、適当な大きさがないので、500のボトルをイメージすると、「えっ、それだけとるの」というような、そんな感覚があるのですね。ですから、まず、私ども和歌山の場合は、もう10年ぐらい前から、高校生の献血、一生懸命やろうよというところで、日赤さんは200を余り好まないという、今、御意見ありましたけれども、余り需要がないという中で、200は余り要らないのだというところで、近畿府県のある県では、200お断りというようなところもございます。
ただ、和歌山の場合は、そうやってしまうと、高校生の献血に一切入っていけませんので、200でもいいよという中で、できるだけ高校3年生の18歳になったときにやっていただこうというのが本意だと思うのですけれども、生まれて初めて、200をとるというのではなくて、400をとるというのは非常に力が要ると思うのですね。だから、その辺のところも、今、秋山さんがおっしゃったように、200の需要が全くないのではないという、そういう御議論もやっていただく中で、やはり200も必要なのだという中で、まず1回経験をしていただいて、それが将来的に400につながっていくと思いますので、200を切り捨てないような、そんな形で御議論いただければ非常にありがたいなと私ども思っております。
○猪股課長補佐 ありがとうございました。今のことについては。
○秋山需給専門官 貴重な意見、ありがとうございます。この200のあり方のところ、まだしっかりした結論まで導けておりませんけれども、高校生の世代で献血を経験すること、これが非常に重要なのだということは、2年前の検討会の際に、意識調査、大々的にやりましたけれども、この中でも明確な差として出ています。つまり、リピータードナーになっている経験者の方に、初めて献血した場所はどこかと聞くと、大多数の方が高校という答えが出ております。非常にここは効果があるということが明白になっておりますので、そこは大事にしていきたいと考えております。先ほど申し上げたようなプロセスで、調査会の中でしっかり、あるいは血液事業部会の中でしっかり議論していくということでございます。
○寺田委員 それに関してですが、仮に高校生を初回200ミリリットルでOKとして、一般に関しては、400以外は受けつけないと。逆に、医療機関に関しては、200ミリリットルは高校生の初回のものがほとんどだという宣伝を、PRをして、つまり、要するに高校生であれば一般の人間の人生経験から比べたらはるかにリスク的には少ないはずなので、そういった意味で、需要に関してもそういうPRをしていくということで、ともかく動機づけで、最初の一回、200ミリリットル、その後、2回目から400にしてくださいと。一般の人は400というすみ分けというのはどうでしょうかね。乱暴ですけれども。
○難波江課長補佐 ありがとうございます。先ほどの点、400について、17歳男子からできるように来年の4月からするというのは、研究班を立ち上げて、実際に17歳男子、400をとった場合に、18歳、19歳と比べて何らかの副反応がより多く出るかどうかというのを研究班でやって、その結果をもとに、1年、検討会の中で御審議いただいて、改正に至っています。その結果では、そのとき起こるもの、その後、ヘモグロビンの回復とか、有意な差はなかったということで、男子に限ってやっても医学的には大丈夫であろうということで改正に至っています。
それと、200を最初にとった場合と400を最初にとった場合と、副反応の差が出るかというのも併せて見ているのですが、そこも有意な差は出ておりません。ですので、医学的に見れば、最初に400をとった方が問題あるということはないのですが、ただ、気持ちとして、それだけとるということはかなり抵抗感あるというのは大変よくわかります。その辺と、今、寺田委員から御指摘いただいた意見も合わせて、今後、その実態、現場での実態、本当にニーズがないのか、200でいいところを400でオーダーしているのではないかとか、200が必要なところを実際入手できない場合がないかとか、毎年、実態調査というのを医療機関に対してやっているのですが、その中でもつかむようにして、併せて、先ほど申した調査会の方で御審議いただければと思っています。
○秋山需給専門官 若干補足させていただきますと、200と400の違い、400というのは非常に抵抗があるというような、これはさっき申し上げた若年層の意識調査、アンケート調査の中でも相当な意見として出ております。
それから、今、寺田委員おっしゃった、高校生だからリスクが少ない、リスクというのは感染症という意味なのかと思いますけれども、ということが言えるかどうか、非常に難しい評価だと思います。ただ、一つの考え方であると思いますから、先ほどの200の需要をしっかり調査して、あり方を考えると。この中で、補強材料として、そうした理屈が使えるかどうかということについても、これはしっかり議論すべきだと考えております。
○面川委員 200ミリリットル献血、400ミリリットル献血に関して少し発言させていただきたいのですが、200ミリリットル献血のあり方の議論は、別途しっかりやっていただくということで結構でございますが、私、一昨年まで医療機関におりましたので、医療機関として、どちらの血液が実際どのぐらい必要なのかということの大ざっぱなデータをちょっと御提示したいと思います。
秋田県で見ますと、400ミリリットル献血由来の血液の供給を希望するのが85%ぐらいです。残りが200ミリリットル献血由来血液を希望する。小児の方とか、輸血用で少ない方は200ミリリットルの血液の供給を希望しますが、大方は、85%以上の方は400ミリリットルの血液を希望する。これは、勿論、感染症のリスクの問題、それから一番は、本数が多くなりますと取り扱いの問題がありますので、どうしても400ミリリットル製剤を希望するということになります。
それと、恐らく全国平均的には400ミリリットル献血率に近い値ではないかと想像しているのです。ですから、400ミリリットル献血率に到達してない、平均でない県においては、400の希望に対して200ミリリットルが混ざるという結果になる。逆に、400ミリリットル献血がほぼ100%の福岡とか佐賀とかそういうところは、200のオーダーに対しても400しかいかないという結果が出ているのだと思います。数字的には、全国平均的には、400ミリリットル献血率、80から90の間ぐらいが重要ではないかと、私は地元の調査では想像しているところでございます。
○猪股課長補佐 吉田委員。
○吉田委員 和歌山県赤十字血液センターの立場から言いまして、高校生の献血というのは、実行する側に一つの大きなネックというのがありまして、これは何かといいますと、高校生の同意書の問題なのです。これは多分、各都道府県、あるいは各高校に任されていると思うのですけれども、先日もある高校で、献血、久しぶりに、多分10年ぶりぐらいに実施したのですけれども、同意書がないとできないという学校であって、では同意書が出たのは何人かと。2人なのですね。2人のために半日バスを出して時間をつぶしたというふうになってしまうのです。
そして、学生に問いますと、同意書を出してまでしたくないというのが実態なのです。現実に、高校へ行きましても、同意書を出してない学生も来てくれるのです。献血していいですかと。ところが、先生が反対するのです。こういったことをやはり解決していかないと、幾ら高校生の400を認めたところであっても、学校側が非常に厳しい態度をとっている。だから、私どもは非常に仕事がやりにくいということを知っていただきたいと思います。
○秋山需給専門官 ありがとうございます。今の同意書、つまり、本人へのインフォームドコンセントのあり方だと思いますけれども、実はこの点についても、2年前の検討会で結構な時間を割いて議論をしていただいている。法律の先生にも解釈を出していただいたのですが、基本的には、献血という行為、これは歴史もございますし、さまざま、長年やってきたデータの集積もございますけれども、必ずしも危険な行為ではないという位置づけにたしかなっていたかと思います。
ただ、本人にとっては、針を刺して血を抜くという行為、安全か危険かということよりも、不利益な行為になるので同意が必要という解釈になるかと思うのですけれども、保護者の同意までは必要ないといったのが当時の解釈だったと思います。決して危険な行為ではないのだということ、この辺をいかに理解していただくかということだと思うのですけれども、確かに、最近の学校の中での、学校に限らず、個人意識の尊重であるとか、例えば、今、国勢調査をやっていますけれども、回収がなかなかできないという問題がよく報道されます。似たようなことがあるのかもしれませんし、学校側も、生徒の健康ということで、保護者の対策もあって非常に慎重になっている面もあろうかと思います。
ただ、できる限りの説明を尽くして御理解いただくこと、献血をすることは教育の上でも非常に大きなファクターだと思っておりますので、勿論、やりにくいということは理解しているつもりでございますけれども、本質のところをしっかり理解していただく努力は我々続けなければいけないのかなと、このように考えております。
○猪股課長補佐 ほかに。
○白井委員 和歌山ですけれども、200であっても400であっても、まず、針を刺すという行為が子どもたちはすごく嫌がるわけですね。ということは、今、集団的に予防接種というのは余りやられてないので、注射の痛みといいますか、それが余りわかってないような子どもたちが多くて、要するに注射針を刺すという行為を非常に嫌がるのです。献血に行って、出てきた子どもにどうだったと聞くと、全然痛くなかったと。だから、一回やってもらうと、その辺のところが解消できるような気もしますので、それが200であろうと400であろうと、一番最初は、400を見せると、そんなに血を抜くのというような感覚があるのですけれども、まず一回、献血バスへ入ってもらう、ルームへ行ってもらって、一回刺してもらうという行為をいかにやってくれるかというのが大事かなと思いますので、その辺のところの啓発も行政としたらやっていきたいなと思っています。
○秋山需給専門官 ありがとうございます。針を刺すのが痛いから嫌だと。献血について、なぜしないのですかというアンケートをすると、上位に来るのが、針を刺すのが痛い、怖いといったものが非常に多いですね。今、白井委員、御指摘があったとおり、予防接種の動向、ここ10年、20年、特に10年ぐらいですか、針を刺した、注射をした記憶が乏しい高校生ぐらいの子が非常に増えてしまっているというのは2~3年前から聞いております。実際に物心ついてから余り注射をしたことがないという子が非常に増えているという、これが根底にあるのかもしれません。背景としてですね。
今日、皆さんの手元に資料7というのをお配りしています。これは模擬献血体験ということで、実はある都道府県の方でこういう取組をやったということで、厚生労働省でも、この夏に、子ども霞が関見学デーというものがございまして、この機会を活用して、この講堂の建物の中で、日赤さんの協力を得まして、写真が後ろの方にございますけれども、模擬献血ということをお子さんたちに経験してもらったわけですけれども、この感想というのが5ページ、6ページ、7ページ、8ページ辺りに出ております。
これを注意深く読んでいただくと、こんなに太い針を刺すんだという感想が多かった。ただ、痛そうだけれども、人が助かるのであれば、これで人の命が救えるのであれば、大きくなったら是非やってみようという意見、これが非常に多かったということですね。これをよくお読みいただきたいなと思います。
以上です。
○猪股課長補佐 ほかによろしいでしょうか。
まだ意見もあるかと思いますが、ここで「平成22年度献血推進計画に盛り込まれた事業の取組予定」についての協議を終了させていただきます。
ここで10分間の休憩をとりたいと思いますので、15時20分には席にお戻りいただくようにお願いいたします。それでは、休憩にします。

(休  憩)

○猪股課長補佐 それでは、時間となりましたので、再開いたします。
 2番目の協議事項に入る前に、本日御出席いただいている各ボランティア団体の委員より、日ごろの活動内容などについて御紹介をいただきたいと思います。まず初めに、資料9-1、学生キャンペーン及び学生の取組の紹介について、全国学生献血推進実行委員会の早坂委員よりお願いいたします。
○早坂委員 学生を代表しまして、全国学生献血推進実行委員長の、私、早坂が学生のボランティアの活動を紹介したいと思います。お手元にある資料9-1の「学生ボランティアの活動について」という資料を見てください。
簡単ではありますが、1.全国学生献血推進実行委員会について、2.宮城県青年赤十字奉仕団の活動について、3.全国の学生ボランティア活動の紹介、この3つに分けて紹介していきたいと考えています。
 表紙をめくっていただいて2ページ目をごらんください。まず1番目に、全国学生献血推進実行委員会について、紹介します。日本赤十字社が行っている事業のうち献血事業は各都道府県の血液センターが行っています。献血者を確保するための推進活動は、献血協力ボランティア団体の方々が協力しています。そこにはさまざまなボランティア団体が所属しており、全国学生献血推進実行委員会もこのカテゴリーに属します。
組織体系として、全国学生献血推進実行委員会は全国を7つのブロックに分類し、そのブロックの代表者から成り立っています。主にこの委員会ではブロック間の意見交換による情報の共有と、毎年冬に行われる全国学生献血クリスマスキャンペーンについての話し合いが主な活動であります。このキャンペーンにつきましては後ほど詳しく紹介します。
次の3ページ目をごらんください。2.宮城県青年赤十字奉仕団について紹介します。私の所属する宮城県青年赤十字奉仕団は、私の通っている東北福祉大学を基盤として4つのサークルに分かれて、そのうちの、私は献血サークルに所属しています。
献血サークルの主な活動としまして、大学内に献血バスが来て採血いただく学内献血、また、8月に数日、東北の6県統一で行われる夏の東北ブロック統一サマーキャンペーン。これは夏の血液不足を補うために大型店舗や献血ルーム前で呼びかけやティッシュ配りを行います。また、12月に数日行われる全国学生献血クリスマスキャンペーンは、全国の学生主催で行っています。各ブロックの会議や全国学生献血推進実行委員会で、ほかの県の学生とさまざまな意見を交わしながら、活動内容を考えたキャンペーンを成功させようと一人ひとりが頑張っています。会議で決定されたポスターや処遇品などをクリスマスキャンペーンで活用しています。
 次に4ページ目をごらんください。3.平成21年度の全国の学生ボランティアの活動の紹介をします。まず東京ブロックでは、クリスマスキャンペーンとして、ににこにこ2525キャンペーンを実施しました。これは東京ブロック全体で採血者目標を2,525人としたキャンペーンです。去年は2,525人まで達していなかったそうですが、近い結果が出たので、今年も取り組むそうです。
 また宮城ブロックでは、献血協力100%達成プロジェクトを行いました。これは目標人数を100%として、現在何%に達しているかを、ブロック統一資材を用いて、大きなハートに少しずつ色や飾りをつけて、現在の献血協力数をわかりやすく表記しました。これは呼びかけに使用し、お客様に見ていただくように配慮しました。効果もありましたので、今年も同じように取り組みたいと考えています。
また、各県の取組として、栃木県では、キャンペーン時に大学のオーケストラ部を呼んでの演奏会や、千葉では、千葉ロッテ選手を招いてのトークショー、福井では、地元テレビに出演し献血をPRするなど、県によってさまざまな独自の取組を行っています。若年層の献血者数が減少している現状ですので、同じ年代の私たち学生が献血を盛り上げていくべきだと強く感じます。もっと多くの人に献血に興味を持ってもらい、献血に協力していただくために、これからの献血推進活動を同じ目標を持った仲間と一緒に積極的に取り組んでいきたいと考えています。
 以上で学生ボランティアの活動についての紹介を終わります。
○猪股課長補佐 ありがとうございました。
続きまして、資料9-2、ライオンズクラブの取組について、ライオンズクラブ国際協会330複合地区ガバナー協議会の寺田委員よりお願いいたします。
○寺田委員 それでは、恐縮ですが、お手元の資料9-2というのをまずごらんください。ライオンズクラブのことを、よく御存じの方もいらっしゃるでしょうけれども、ほとんど御存じない方もいらっしゃるので、うまくライオンズクラブを利用していただければ、地域にとってプラスになるだろうし、そういった意味で御紹介させていただきます。
 まず、日本のクラブ数、1ページの左側、真ん中から下の方、3,337クラブというのが日本全体にございます。そして、人数、会員数は10万8,779人ということでございます。ライオンズクラブというのはアメリカから発祥して、現在はライオンズクラブ国際協会という形になっておりまして、それぞれ各地域、アメリカとかアジアとか、そのような形で、それは右側の方に出ております。この辺は直接関係ない。次のページをお願いします。
 次のページの左側に330-Aとか書いてありますが、これはライオンズクラブの中では、日本全体を330番台の330から337の8つの複合地区に分割しております。330は関東の一部、331は北海道全部。それから332が東北です。333は北関東から新潟までのブロック、それから千葉もこれに入っています。334は中部、長野から愛知、名古屋、それから三重県とか、そこら辺も入っています。335は近畿、336が中国と四国、337が九州と沖縄ということで、日本全国を網羅しています。さらに複合地区の中を、A、B、C、・・・Fの3~6準地区に分けて、全国では35の準地区があります。
 その次のページをごらんいただきますと、左側に「主要なアクティビティ構成比」というのがあると思います。金額ベースでとらえたのと、アクティビティの件数でとらえたのと両方あります。ライオンズクラブは、全体として、金額ベースですと、この年度ですと49億円を、年間、奉仕活動に使っています。そして、その中の献血というのは2億2,760万4,493円。これが非常に少ないのはなぜかというと、献血は対価を出してはいけないという形で、献血に際してはビスケット程度のものしか恐らく出してないので、このような金額で、大部分は労力奉仕ということになります。
 右側の、主要アクティビティの件数から見ると、その他というのはいろいろなものを含めていますので、これは対象にならないのですが、青少年の健全育成関係の次に、献血ということで、15.5%を献血に充てているわけです。最初に東京秋葉原ライオンズクラブがライオンズクラブに献血活動を入れて、それから今、全国のほとんどのクラブで献血活動をやっています。
ライオンズの組織というのは、日本のトップというのはないのです。日本が8つに分かれていまして、それぞれのブロックごとで、その下に準地区というのがあって、それは都道府県にあると思いますが、そこのガバナーという役職者が、1年間、7月から6月まで、全権を持ってその地区を掌握するわけです。ですから、地域としては、県の中のガバナーの理解を得られればある程度のことはできる。だけど、実際動くのは末端の各クラブなのです。日赤さんと一緒に、どこでやる、ここでやるというような具体的な活動は、各クラブで行っているということが言えると思います。
 その次のページを見てください。LION誌日本語版という、ライオンズの中の情報誌です。その中から、ピックアップしたのですが、献血の問題というのはやはりライオンズの中で非常に大きな問題を占めていますので、この中の22と書いてあるところに、「小中学校からの献血教育で関心を高める」という、今日も来られている日赤の菅原さんがこのような形で提案をして、入っています。「献血ができない小中学生のころから、血液の大切さや献血制度について啓発教育をしていくことが、高校での献血につながると考えています。ライオンズクラブでは学校と連携して薬物乱用防止教育に取り組まれているようですが、献血は命や健康を守るという点で通じるところがあると思います。薬物乱用防止教育と連携しながら献血の啓発を推進していくことができれば効果的ではないでしょうか」という菅原さんの発言がそこに入っていますが、そのような形で、恐らく各県の皆さんも、ライオンズクラブが献血活動を、一生懸命やっているというのはもうすべて御承知のことだと思います。
 そして、その次のページに、ここは各クラブの、例えば参考になる栃木県と佐野中央ライオンズクラブというのが、年間12回、献血会をやっていると。このような形で、私どものクラブは献血に関して成果を上げているのですよという発表をこういった機関誌でしているわけです。
 その隣にあるのが青森あすなろライオンズクラブのことですね。
それから次のページは大阪天神橋ライオンズクラブ献血活動。
そしてあと、「獅子吼」というところで、「献血・骨髄バンク登録を増やそう」ということで、献血に関しても、各事業者、この場合ですと、カシオ計算機とか、警視庁中央警察署さんとか、さまざまなところで働きかけて献血活動等をやっているというような形で、ライオンズクラブ自体が動いております。
それで、ライオンズというのは能動的な組織ですから、受動的な組織ではございません。お役所がこうしてくれと言って動くとか、命令系統で動くものではなくて、これは世の中のためになるとなれば身銭を切ってまで動くわけですから、そこら辺を理解できれば、あなたはよくやってくれたねという感謝の言葉なり、各クラブで、チャーターナイトというか、結成式やなんかの記念日に、日赤さんから感謝状とかもらうと、喜んで、「オー」なんてライオンの雄叫びをやっていますけれども、やはり日本型の奉仕ではないのです。アメリカで発祥した団体だから、良いことをやって、その良いことを認めてもらって、良いことを一緒にやるのがいいのだという人が増えて一緒にやれば、世の中よくなるのだという発想ですから。昔の日本みたいに、葉隠れの精神で、いや、これは黙ってましょうと、一生懸命やっているのを黙っていましょうではなくて、おれたちはこれだけ良いことをやっているのだから、皆さんも正当な評価をしてくださいと。これがライオンズですから、そのライオンズを使うためには、そこら辺をうまく皆さんの中で考慮していただければ、ライオンズというのは非常に能動的に身銭を切って動きますというところで、一応こういったところでございます。
○猪股課長補佐 どうもありがとうございました。
ただいま御紹介いただいた活動内容につきまして、委員の皆様から御質問等ございますでしょうか。
 秋山需給専門官、どうぞ。
○秋山需給専門官 寺田委員にちょっとお聞きしたいのですけれども、ありがとうございます。よくわかりました。非常に意義深いことだと思っておりますが、以前、献血推進の在り方検討会の中で、さまざま、地域における献血推進はどうあるべきかということを議論したことがあるのですけれども、その中で、例えば市町村合併とかで地域コミュニティの姿が変わってしまって、役場の担当の方が動けなくなってしまったりということで、なかなかきめ細かい対応ができなくなっていると。こうしたところはボランティア団体の方々のお力が非常に必要なところだと思うのですけれども、一方で地域における住民自体の高齢化というのも言われておりまして、なかなか活発に動くところが減ってきてしまっているというようなお話もございました。
 ライオンズクラブ様は、長年、非常に御協力いただいておったのですけれども、近年、少し年齢層が上がってきているという話を聞いたことがあるのですけれども、構成メンバーの方々、若い方が減っているような、そういうことはあるのでしょうか。
○寺田委員 まず、ライオンズクラブの構成から見まして、メンバー数は物すごく減っています。これは、バブルのときが恐らく18万ぐらいいたのではないですかね。バブルが崩壊して、また景気がどんどん落ちまして、現在、10万8,000人ですから、かなりメンバーは減っている。ただし、会員増強というものは一生懸命やっておりますが、今、経済状態というか、今の社会の中で非常に厳しいのが、ライオンズ活動をやっていると本業がおろそかになるという危険性が若年層の方に特にあるのではないかと思いますね。つまり、社会に奉仕している暇なんかないのだよと、一生懸命やらないと明日会社がつぶれるかもしれんという危機感を持っている方たちが結構多いので、若い人を入れるというのが非常に難しいことは確かです。ですから、全体としてどんどん、日本国と同じように、高年齢化しているということは間違いないです。
○秋山需給専門官 ありがとうございます。
○猪股課長補佐 ほかにいかがでしょうか。
 安田企画官。
○安田血液対策企画官 寺田さんに1つ御質問です。先ほどの資料8-1の説明においても、幾つかの都道府県から、この献血の啓発においては、例えば献血のみならず、薬物だとか、ほかの活動とかと連動させながらやっていますということだったのですが、寺田委員から見まして、例えばライオンズにおいて、献血もやっていますと。それから、それ以外のところで、ほかとの連動というところの相乗性の向上というところではどういうところが例えば特徴的かということを御説明いただければありがたいなと思いますが。
○寺田委員 まず献血の立場ですが、ライオンズにおいては、献血というのは、まず一番大きな奉仕活動の一つだと思います。ただ問題は、マンネリ化していることも確かなのですね。今、私、薬物乱用防止の副委員長をやっておりますが、薬物乱用防止を子どもたちにきちっと学校へ行って教える講師を養成しようということで、これを立ち上げて、1997年から始めて13年ですかね。今は全国で、述べ人数ですが、3万5,000人のライオンズのメンバーが講師の資格をとりました。やはり地域でやると。
それで、目標は、献血みたいに、どのクラブでもやっているというところまで持っていきたいなということが1つ。それと一番のポイントは、薬物乱用防止が目的ではないのですよ。目的は何かというと、青少年の健全育成なのです。青少年を健全に育成しなければ、要するに少子化で日本国のこれからの将来というのはないわけですから、やはり数少ない子どもたちに、絶対やったらだめだよというのは、1つは薬物乱用の問題ですね。
 当然、その中で、献血のあり方も、献血が目的ではないわけですよ。はっきり言えば。要は、我々人間がお互いに生きていくために、例えばいろんな病気になったり、さまざまな形で、血液だけはつくるわけにいかんわけですから、人からいただく、要するに人を助けていくという、その子どもたちの精神の中に社会奉仕をしていきたいというものをかもし出してつくっていくという教育もやはり必要ではないかと思うのですね。だけど、今目の前はいかに血液を集めるかというのが一番大事だとは思うのですが、それをやはり子どもの健全教育の中にいろんな意味で関係をつくっていく。
 ライオンズのよさというのは、さっきも申し上げたように、独立独歩なもので、つまり、例えば法人会であれば国税局の管轄なのですね。安協は警察庁の管轄なわけです。従来、我が国というのは、大変失礼ですけれども、縦割り行政の中でそれぞれがやっていったわけです。だけど、先ほどもお話があったように、文科省と話し合って、当然、子どもの中で、体の健康のためにはそういう病気の問題も、献血の問題も物すごく必要な問題ではないですか。そういった問題をお互いに垣根を取り払ってもっとフランクに、やはり子どもを教育していかなければあらゆる行政ができないわけですから。交通行政にしたって何にしたって。だから、そういった意味で、我々はボランティアとして一生懸命やりますけれども、同時に、お役所自体が横断的な形でもっともっとお互いに懐へ手突っ込みながらやっていくという姿勢を是非とっていただければ、おのずと解決する。
 あともう一つ、要するにボランティアというものが、今、大学やなんかでも、ボランティア単位というのがあるみたいですが、そこら辺を、献血だけではないですけれども、例えば献血としてみたら、1学年で2回、4学年で大学生で8回やれば社会に貢献したということで、ボランティア単位が1単位つくよと、Aがつくよとか、そういったものが、献血だけではないわけですね。道路の問題、環境の問題、あらゆる問題で、学生たちが社会に対して貢献していくということが、教育上のそういった意味での人間を形成していく上に非常に大切なわけですから、それが教科の単位としてなれば、また同時に、企業も、そういった社会に貢献していこうという意欲のある者を企業として非常にとりたいのだと。就職でもボランティアでAがつけば、その人間というのは非常に価値があるのだというような形の枠組みもつくっていけば、当然、学生たちも社会貢献、知らずに、献血を一生懸命やれば社会貢献になってボランティア単位にもなるのだとなれば、若い人たちですから、8回ぐらいはクリアーできると思うのです。だから、何かそのようなシステムというのはいかがかと思って。
○猪股課長補佐 ほかに。
○面川委員 今、寺田さんが最後にお話しされた、ボランティアが何かの進学のクレジットになるということは非常に重要なことだと思います。といいますのは、実は私、3月にアメリカとカナダの血液事情を少し視察する機会がありました。そこで、アメリカ、カナダは若年者の献血率というのは日本よりはるかに高くて、10歳代でも20%ぐらいですかね。全体に占める割合が多いということで。いろいろ担当者等にお聞きしますと、高校生のときに献血をしたのが単位になる。ある程度クレジットがつく。それで、それが大学進学の内申点に付加されるというお話をお聞きしていますが、それは社会性の違いなので、それが大きいのではないかということだと思います。日本ですぐにまねができることではないとは思いましたが、今まさにお話しされたようなことが、高校生の献血離れに対しても、それが進学にプラスになる、大学生であっても献血したのが将来の就職活動等にプラスになるというような、ボランティアでクレジットつくというような点を是非考えていくと、この若年者の献血離れというのに歯どめがかかるのではないかなと思います。
○猪股課長補佐 ほかにどうでしょうか。
 それでは、早坂委員、寺田委員、どうもありがとうございました。
 次に、2番目の協議事項、資料8-2、献血構造改革の問題点及び今後の取組への課題並びに平成23年度献血推進計画への記載を要望する事項を、今度は逆に、九州ブロック代表の長崎県から御説明をお願いします。
 なお、先ほど8-1で説明したのと重複する部分についてはちょっと省いて説明していただければありがたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
○濱崎委員 では、九州ブロックの長崎県の方から先に説明させていただきます。
 まず、若年層献血の増加についてのことでございますが、先ほど早坂さんの方からもお話ございましたように、学生献血推進協議会というのがございますので、こういったところへの支援という形で協力をさせていただいておるところでございます。研修会を開催する折には、講師をするとか、助言者という形で参加しています。あと、啓発グッズの提供など、血液センターと一緒になって推進しておるところでございます。
 それから、何といいましても、高等学校の生徒さん方に対する啓発普及、啓蒙といったのが大事でございますので、地域の献血会場として高等学校を使用させてもらうという事例、そして小中高に対しては出前講座普及啓発といったことをやっていく。確かに、高校献血の前にこういう出前講座を行うと献血者の数が増加するということもあります。
 そして、先ほど紹介ございましたが、沖縄県のように、DVDをつくりまして何度も訪問すると、訪問を繰り返すうちに、協力校ということで増えていくという事例もございます。また、医療系の学校について献血を実施するというのは、当然といえば当然のことでございます。先ほど来、高校献血、問題になっておりますが、200がなかなか需要がないという関係で、増やすことができない、でも、かといって10代、20代というところは増やしていかなければならない。そういうジレンマ、乖離というのがあるというところでございます。
 ここで、大分県の方が少しインタビューといいますか、高校の先生方の生の声というのを聞いたところ問題点として提起しておりますので、これを御紹介させていただきます。献血、これで抜けた生徒の授業の確保が困難である。栄養状態の悪い生徒が多く、朝食を食べないとかいったことがございまして、体調不良が心配だと。献血できない生徒の人権問題、集団で献血を行うことによって生徒への心理的強要、こういったことが心配されておるということでございます。だからといって高校献血をやめましょうという話ではないのですけれども、こういったことに配慮しながら、高校生献血というのを推進していく必要があるだろうと考えているところでございます。
 次に、安定的な集団献血の確保でございます。これは各県とも市町村と一緒になりまして、先ほどからボランティアで多大な御協力の御意見をいただいておりますライオンズクラブを初めとして、青年会議所、こういったところの研修会などの折に、安定的な集団献血への協力のお願いといったことを行っております。
また、最近では、一企業の協力というよりも、当然、社会的貢献ではございますが、大型商業施設が幾つも入っておるようなところで、休日での献血の協力をしたいという話がございまして、日曜日などになりますけれども、休日での献血協力、集団献血といったのを行っております。
 それから建設会社といいますか、建設業協会、こういうところが是非献血に協力したいということがございまして、一つの地域、組織としての献血協力、一企業というよりも、少し大きな団体としての協力という形に最近ではなっているようでございます。
 あと、宮崎県の例でいきますと、町ぐるみ総ぐるみ献血参加運動というのを呼びかけたところ、8つの市、町で協力があったと。あったところでは、前年同期と比べて倍の献血協力というのが得られたという事例がございます。
 次に、初回献血者の増加につきましては、複数回献血クラブの登録、これについての紹介とか勧誘に取り組んでいるところでございます。一例としては、バースディカードを送付したり、それからサービスの充実、足ツボマッサージをプレゼントしたりということを行っております。また、初回献血者に対して、2回目のチャレンジいかがですかとはがきでの呼びかけ、こういったことも行っております。
 そして、複数回クラブへの登録を最近の携帯メールでもできますよという形で呼びかけをいたしましたところ、月1~2名の登録者であったところが、20名ぐらいの登録が得られたということもございます。
 それと、鹿児島県の例でいきますと、こちらは国の緊急雇用対策の中で補助要員を雇用した。その雇用した方に初回から複数回クラブの会員促進ということでお働きをいただいた、こういう事例がございます。
 以上が事例でございますが、この1番目から3番目まで、若年層、安定的な集団献血、それから複数回献血、いずれにいたしましても、地域における献血思想の普及といったもの、これを新たに取り組む必要があるのではないかとも考えております。といいますのは、市町村合併も進んで、少し行政の状態も変わってきていますし、年齢構成も変わってきております。こういった中で、私どもとしては、市町村の献血協力会、これは以前あったのですけれども、新たに設立してくれないかという働きかけも行っております。
こういった中、昨日でしたか、本県の一県民の方、60近い方でございましたが、声の欄に、投書といいますか、体験の発表がございました。献血を協力しておられる方の御意見でございますが、3つほど、その献血をする理由を挙げておられました。
 1つは、身近にできるボランティアだと。これは当然と言えば当然ですね。それと、自分の健康管理に役立っている。最後の3つ目が、自分がこの世に生きた証だと。自分の血液、いわゆる臓器がほかの方に役立っている。こういったことで自分は今後も献血を続けていく、皆さんにも呼びかけていくというありがたいお言葉の体験発表を載せておられました。
こういったことも考えますと、やはり地域として献血に取り組むのだという考え方、この思想の定着を図っていくような、献血推進の環境整備といいますか、新たな取組について、いま一度みんなと知恵を出し合いながら頑張っていく必要があるのではないかと考えております。
 それから、最後の要望関係まででございますが、九州ブロックとしましては、若年層対策の根幹といいますか、大変難しいところでございますが、高校生献血の推進について、文部科学省の方と一緒になって、より一層の推進を図りたいということを願っておりますので、是非厚生労働省の方からもより働きかけを強力にしていただいて、文部科学省の方と一緒になった形で推進できればと思っております。現場の校長先生方からも、文部科学省が動いていただいた方が自分たちも取り組みしやすいと、当然でしょうけれども、そういうお話もございますので、是非御支援をよろしく賜りたいと思っております。
 以上でございます。
○猪股課長補佐 どうもありがとうございました。
続きまして、中国・四国ブロック代表の徳島県から御説明をお願いいたします。
○立石委員 9ページをお願いします。献血構造改革の問題点及び今後の取組への課題ということで、若年層献血者の増加ですけれども、各県さまざまな取組が行われておりまして、高校生を対象としたリーフレットの配付、成人式会場でのリーフレットの配付、また、大学新入生を対象とした献血、献血推進ポスターの募集、学園祭への移動採血車の配車、高校生献血キャンペーンや献血サポーター事業などの献血啓発事業の実施、あと、大型ショッピングセンター内での献血イベントというような内容でした。高校生献血につきまして、休止中である県ですとか、わずか年間に数校の実績しかないといった県もありまして、今後、高校生献血をいかに復活させるかというところが課題ということで話し合いをいたしました。
 それから次、安定的な集団献血の確保ですけれども、これもさまざまな取組がありまして、まず、計画的な採血及び関係団体等との連携による協力依頼が挙げられております。その上に、岡山県では、例えば年1回の献血をしていた企業に対しては年2回の実施、数年実施していなかった企業に対しては再協力の依頼、香川県ですけれども、献血未実施の団体を調査して、新たな協力を開拓というようなことが挙げられております。
 それから?Bの複数回献血者の増加ですけれども、これもほとんどの県が実施しておりまして、複数回献血クラブの加入等につきまして、リーフレット、手紙、メール、あるいはタウン誌等を活用して啓発しておりました。
特に広島県の場合は、複数回献血者に対し栄養指導のリーフレットを配付、比重不足等による不合格者に対し健康相談を実施ということを行っておりました。
徳島県ですけれども、複数回献血クラブの登録を促進するため、タウン誌、リーフレット等にQRコードを掲載しまして、携帯電話からの登録ということで、21年度は約300件の登録がありました。
 13ページの平成23年度の献血推進計画への記載を要望する事項としましては、若年層に対して影響の大きい有名人やスポーツ選手を使った強いPRの実施を要望ということであります。
 以上です。
○猪股課長補佐 どうもありがとうございました。
続きまして、東海・北陸・近畿ブロック代表の和歌山県から御説明をお願いいたします。
○白井委員 和歌山県です。資料の15ページ、若年層献血者数の増加でございますけれども、映画館でCM上映のときに、ラジオスポットであるとか、学生ボランティアに連携したイベントというものであるとか、あと、大学構内で献血時に登校してくる学生に献血推進資料を配付したり、学園祭のときに協力をお願いしたりというところです。それと、大学でのグループの献血を実施ということで、例えば4人1組で来ていただければ何かプレゼントを出すというような取組もやってございます。
 それから、学生献血ボランティアの協力を得て街頭啓発ということで、同年代からの献血が得られたというところでございます。これにつきましては、やはり学生が学生に呼びかけることが非常に重要だというところでございます。若い人が、高校生もそうですけれども、高校生自体が自分たちの仲間に、献血しようと言うと気楽にやってくれるというところがあるようでございますので、そういう取組が非常に大事かなと思います。
 本県におきましても、昨年、18ページでございますけれども、今日来てもらっている学生献血推進協議会の方で、県内縦断のキャラバン隊を組織しまして、県内7か所を回りました。777人の献血受付を目標で行ったわけですけれども、それ以上の応募があったという状況でございますので、やはり若い方が若い方に声をかけるというのは非常に重要かなと。そうなってくると、年配の方々も、それでは私らもやらなあかんなという気になるというところもございました。
 19ページの安定的な集団献血の確保でございますけれども、これも、献血をする場所の近くの企業さんの方に、献血を今やっていますので、ちょっと手あいたら来てくれませんかというような呼びかけであるとか、消防署も、緊急のことがある以外は非常に協力してくれるというところで、そういうところへの呼びかけ、それからライオンズクラブさんの主催・共催という形で献血を実施している。また、先ほどもライオンズクラブの寺田委員の方からもありましたように、感謝状を出すというのが非常に重要かなとも考えてございます。
 ですから、本県におきましても、掘り起こしということで、過去にやっていただいているところについてはできるだけやっていただくようなお願いをしまして、献血の知事感謝状、それからまた大臣の表彰とか、そういうところまでいけるような、そのように取組を行っているところでございます。
 それから新規の企業につきましては、こういう不況の中ですけれども、できるだけ献血をお願いしますということでお願いに上がっていただいているという状況でございます。
 それから、苦しいときの神頼みではないですけれども、役所に、夏であるとか冬であるとか、献血者の少ないときには、お願いということで、これも大阪府の取組でございますけれども、毎月第1水曜日に定例の府庁前の献血という形でやっておりますし、本県の場合も年間に6回ぐらいは、一般のところに余り行けないような状況のときに県庁を利用してやっていただいているという状況でございます。
 その次、22ページでございます。複数回献血者の増加というところで、複数回献血クラブの会員募集のイベントの開催ということも行っておりますし、複数回献血クラブというのがどんなものか広報するということも行っております。また、そういうキャンペーンを行って、できるだけ多くの方が参加していただけるようにということでございます。
 年間1回だけの協力団体にありましては、年に2~3回やってくださいというようなお願いをしまして、複数回献血者が増加したという取組もあるようでございます。
 それから24ページでございます。大阪府の取組としましては、Eメール会員登録した献血者及び新規会員を紹介した会員に記念品を贈呈したりしまして、Eメール会員の増強を図ったというところでございます。モノで釣ったら悪いのですけれども、やはり何かを記念品として差し上げるというのは非常に大事なことであるかなと思いますし、高校生辺りになってきますと、別に金額的に大したものでなくても、ちょっとしたものでも喜んでいただけるということで、うちなんかでも、ライオンズクラブさんと共催させていただくときには、冬の寒いときにはカップめんとか、そういうものを配っていただいたりして協力いただいているところでございます。
 最後、26ページでございます。23年度の献血推進計画への記載を要望する事項ということで、高校における積極的な献血推進ということで、これもほかのブロックからもありましたように、やはり高校に対して、指導要領にも出たということで、平成25年辺りからは教科書にも出るということで、その辺のところを積極的に広報していただく。授業の中でやっていただければ非常にありがたいかなと思っておりますので、これからそうなっていこうということで、そういう取組もしていただきたい。それからボランティア団体の育成、それに対する研修会の実施ということもお願いしたいということでございます。
 それから、ほかのブロックからもありましたように、市町村への協力ということで、今、市町村合併というのがありまして、今までは1町に例えば献血の担当者が1人いた、その地方が3つ合併すると、本来は3人いるはずですけれども、それが1人になってしまったり。そうなってくると、かなりほかの業務がということで献血がおろそかになるというところもあります。首長さんの方にもお願いしに行っても、やはりなかなか積極的にやってくれないというところもあります。その辺のところも、市町村の方が補助金なりを出していただけるという部分であれば、お金的に何かできるものがあれば、国の方でもそういう模索をしていただきたいなというところでございます。
 以上でございます。
○猪股課長補佐 ありがとうございました。
続きまして、関東甲信越ブロック代表の栃木県から御説明をお願いいたします。
○高山委員 関東甲信越ブロック、栃木県から御報告いたします。
 29ページからになります。まず?@若年層献血者数の増加でございますけれども、ブロック全体を通じて見られましたのが、若年層が対象ということで、大学生、高校生向けに学生ボランティアの協力などを得まして、さまざまなキャンペーンやイベントを実施して効果が見られたということでございました。また、若年層が対象ということで、地元のプロスポーツチームとの連携によるキャンペーンも効果があったという報告がございました。
 29ページでございますと、茨城県の学生主催のキャンペーン、地元J2、水戸ホーリーホックのサッカークラブとのキャンペーン。栃木県ですと、季節イベント、クリスマス、バレンタイン、ホワイトデー、これの際は学生献血ボランティアの協力を得て実施してございます。
また、栃木県でシネアド広告を実施しております。県内に2か所、シネマコンプレックスがあります。スクリーンが各々10枚ぐらいずつございまして、そこで15秒間のCMの放映を放映前流します。
 群馬さんも、プロスポーツチーム、これはサッカーとラグビーのチームだそうです。
 30ページですと、埼玉県さんの例。高校校内献血、18年度、87校でございましたが、19年度には117校まで各高校に協力を呼びかけてやったと。ただ、1校当たりの献血希望者が減少して、トータルの人数はほとんど変化がなかった。ただ、高校生の献血者数については、埼玉県は平成19年から全国1位ということでございます。
 ほかの例でございますと、31ページ、神奈川県の例でございます。やはり地元のプロスポーツ、これはベイスターズ、マリノスと協力したPR、また地元マスコミとの連携。そういったことによって、5か年計画の中で20代の献血率が5.5%から5.7%に上昇といった例が見られたということです。
 次に32ページ、安定的な集団献血の確保でございます。集団献血の確保ということで、事業所をターゲットとしまして、新規に協力してもらえる事業所の開拓や、既に協力していただいている事業所への更なる協力依頼、また休眠状態の事業所の掘り起こしなど、さまざまな対策により効果が見られたという事例がございました。
 32ページの茨城県ですと、新規事業所等の開拓が、36か所、944名の協力があった。休眠状態の事業所の開拓で、17か所、302名の協力が得られたとのことです。
更には、千葉県の血液センターの例でございますけれども、献血の実施時期、献血者の状況の精査を行って、可能な限り実施回数の増加を図って、新規献血協力企業、団体の確保、臨時要請可能な企業などの確保により、輸血用血液不足時の対応が図られたといった例がございます。
 33ページでございますけれども、東京都の例では、既協力企業、団体の増加や掘り起こしなど、都が協力依頼文をつくって、血液センターが各企業、官公庁への協力を依頼したとのことです。
あと新潟県の例ですと、献血協力カードを利用した団体からの協力がございます。
長野県の例ですと、献血固定施設近隣の官公庁や企業等の協力で、在庫が不足しがちな時期などにも緊急的に対応しているといった例がございました。
 34ページにまいります。複数回献血者の増加でございます。全体を通じまして、献血メールクラブや複数回献血クラブの活用、はがきやダイレクトメールによる複数回献血の要請などによりまして、効果が見られた事例が多く見られました。
ただ、効果が見られなかったという事例が若干ございまして、茨城県ですと、冬期に400ミリリットル献血を誘導するキャンペーンを実施したが、各種の統一キャンペーンと重なって薄れてしまった、という例がありました。
あと、栃木県の例でございましたが、講演会(健康セミナー)を開催しましたけれども、献血対象者ではない方が多く参加して、献血に直接つながらなかったといった例もございました。
 メールクラブ等への通知なりダイレクトメールでございますけれども、毎月発送しているところ、毎週発送しているところ、前回献血から6か月経過した献血者に送っているとか、そういった例がございました。そういった対応によりまして効果が見られたという報告がございました。
 次に、37ページの23年度の献血推進計画への要望でございますけれども、献血センターの委員の方から報告をしたいと思います。
○阿久津委員 関東甲信越血液センターの阿久津と申します。よろしくお願いします。
 こちらは2点ほど要望させていただいておりまして、新規協力団体及び企業の確保及び休眠団体の働きかけという形で、栃木県におきまして、大手企業の撤退、規模の縮小によりまして献血者がかなり減少しているということがございますので、国の方からも、中小企業関係等に、社会貢献、ボランティア関係等を訴えていただくような形でお願いできればと思っております。
 あともう一点でございますが、医師の確保でございます。やはり献血者確保には医師が欠かせませんので、私ども栃木県内におきまして、年間2,000名ほど、検診医師を確保しておりますが、研修医の制度の変更によりまして確保が難しいということとなっておりますので、できましたら、研修医のカリキュラムの中にこういったボランティアを取り入れることができないかどうか、その辺も御検討いただければということでございます。
 以上、2点です。
○猪股課長補佐 どうもありがとうございました。
 続きまして、北海道・東北ブロック代表の秋田県から御説明をお願いいたします。
○井畑委員 それでは、資料の39ページ目からになります。まず、?@の若年層献血者数の増加でございますが、各道県それぞれさまざまな取組をしております。
この中で青森県ですが、ファッション甲子園の写真展の実施ということで、これは資料作成時に少し足りない部分がありますので補足させていただきたいのですが、数年前から、高校生を中心にファッション甲子園というのがやられているようです。そのファッション甲子園の写真展をルームで行っているのだそうです。ルームで写真を展示したところ、ルームでの献血者数が増えたと。特に16歳から29歳の献血者数が非常に増えたというような事例を御紹介いただいております。
 そのほか、岩手県で、マスコットキャラクターを独自に作成していただいたり、それから、40ページ目になりますが、秋田県では学生推進協議会の委員の方に協力いただいたり、あと、秋田県では、高校在学中に献血していただくとポイントがついて、5ポイント以上の協力をしていただいた生徒さんに血液センターの所長の感謝状を贈呈といった取組をしているということでございます。
 あと、それぞれ資料のとおり、さまざまなイベントをしております。
それで、福島県ですけれども、ジュニア献血ポスターコンクールというのを開催しておりまして、毎年ある程度の作品の応募数があるということです。
 福島県の右の欄ですが、「10代、20代を献血者全体の40%までに上昇」と。これが目標でございますので、県の実績はその下に記載されているということで、資料の記載の仕方がちょっとわかりにくかったと思いますので、補足させていただきます。
 この若年層献血のところでいろいろブロックでのディスカッションをしたのですけれども、先ほどからちょっと話題に出ておりますけれども、ポイントだけまとめさせていただいています。
 41ページ目の上の方になりますけれども、高校生献血の意義については、先ほど来の繰り返しになりますが、将来の動機づけにもなるので大切でしょうと。ではそのためにどうしましょうかということですが、高校へよく通いましょうと。何回も通わなければいけないでしょうねと。そういった地道な努力をして学校の理解を得ていく必要があるでしょうと。それからもう一つ大事なのが、学生が学生に協力を呼びかけると効果が上がるというのがありますので、これは大学生も高校もそうかもしれませんが、そういった学校でのリーダーになるような人を見つけていかなければならないのではないかと。そういったことで、一緒に呼びかけてくれるような人を探していく、これが大事なのではないかというお話、そういった意見を出されております。
 続きまして、?A安定的な集団献血の確保ということでございます。各道県、学校、大学、サークル、企業、団体に働きかけをしております。内容につきましては、資料にあるとおりでございます。
この中で御紹介したいのは秋田県の例ですけれども、資料は42ページ目になります。協力企業に対して、献血サポーターへの加入を勧めるという取組をしておりますけれども、その中で血液センターが発行している情報誌に献血サポーターに加入している企業の社長さんからコメントを書いていただいて、献血サポーターに加入する意義でありますとか、企業が社会貢献することの意義、その内容など、そういったものを掲載しておりまして、こういったのを情報誌の中に入れて、これもまた配付していくということで、ほかの事業所にもこの献血サポーターに入っていただくように、少しずつでも進めていければと工夫しております。
 協議のまとめとしては、献血サポーターの加入促進のためにということで、繰り返しになりますので、今のような工夫が必要だろうということでのお話になります。
 次に、?Bの複数回献血者の増加ですけれども、資料は43ページ目になります。北海道ですと、プロ野球の日本ハムのグッズを献血回数に応じて、処遇品として、1回目、2回目、3回目で変えていくのですけれども、そういったキャンペーンをやって工夫をされています。
 それから「また来てね献血」カードというのがあります。これは複数回献血で、ポイント制でカードをまた持ってきてもらうということで複数回献血に結びつけているということです。
 それからメールクラブの登録、それから44ページ、各道県、はがきによる呼びかけをしてみたり、あるいは、急な場合には電話での要請とかも行っているということでございますが、そういった工夫をしているということでございます。
 複数回献血のところでは、特に大きな課題は出されておりませんでしたけれども、いろいろな工夫をしながら複数回献血に結びつくような方法を情報交換していきましょうというお話になりました。
 続きまして、3番の23年度の献血推進計画への記載を要望する事項ですが、これにつきましては、当ブロックでは特に要望事項ということでは出されておりませんでした。
 以上でございます。
○猪股課長補佐 どうもありがとうございました。
すべてのブロックからの説明が終了しましたので、これから全体協議に入りたいと思います。今の各ブロックからの御説明で、御意見、御質問等がございましたら、挙手にて御発言願います。
○碇谷委員 質問ですけれども、4ページの宮崎県のところに「町、総ぐるみ献血参加運動」とありますけれども、具体的にどのようなことをされたのか教えていただければと思います。
○猪股課長補佐 九州ブロックさんですね。おわかりでしょうか。4ページの宮崎県ですね。
○濱崎委員 特に具体的にどんな運動をしたというのは、資料はございません。
○猪股課長補佐 ちょっと今はわからないと。ほかにいかがでしょうか。
○難波江課長補佐 血液対策課の難波江でございます。
 御説明、ありがとうございました。全国各地でさまざまな取組、特に若年層へのアプローチ、積極的にされていることをお聞きして、大変勇気づけられました。ありがとうございます。
それで、来年度の献血推進計画への要望を幾つか挙げていただいておりますが、若干コメントと質問をさせていただければと思います。まず、高校献血の推進について、文科省と一体となって推進を行う旨ということですが、先ほど秋山から説明がありましたとおり、前回の検討会の結果として、教科書への掲載というものを文科省と一緒になってやれたわけでございます。来年4月に、採血基準の改正で17歳男子からようやくできるようになるわけですが、それに当たっては、今年度配付予定の高校生向けの情報誌「ホップ・ステップ・ジャンプ」、これを早目に配付するということと、17歳男子でも400ができるということがわかるように、明確に記載する予定です。配付に当たっては、いつも文科省と協議して、お手紙と合わせて出しているのですが、その中でどこまで書き込めるかというところをまた、今、文科省と協議しておりますので、進めていきたいと思います。
 それから13ページ、徳島県さんからは、若年層に対して影響力の大きい有名人、スポーツ選手というところですが、これは日赤さんの方が昨年度は石川遼選手を使われて、非常にインパクトが大きかったかと思いますが、こういったキャンペーンをやるに当たって、若年層をターゲットとして、インパクトがあるものをちゃんとするようにということを来年度の計画の中で工夫してみたいと思います。
 それから26ページ、高校は先ほどのとおりですが、「ボランティア研修会の実施等、ボランティア団体の育成についての国の協力体制についての記載を希望」というところでございますが、ボランティアの協力を得て献血を進めるということは献血推進計画の中に入っているわけでございますが、この趣旨としては、助成を希望するためということでございます。これは兵庫県さんからいただいていますけれども、国からの助成金を補助金という形を希望されるという理解でよろしいでしょうか。
もしそうであれば、来年度の予算要求について、もうスタートしていますので、23年度に盛り込むというのは難しいかと思いますが、ボランティア等の育成については検討課題として預からせていただればと思います。
 それから市町村についても、推進計画の中で都道府県と並びで入っていることが多いかと思いますが、更に明確にというのは、具体的にもし奈良県さんの方で御要望があればお聞かせいただきたいのですけれども。
○白井委員 その内容はちょっと聞いてないのですけれども、市町村の担当が、先ほど言いましたように、町村合併とかで、要するに献血というのは余り重要視されてないと。市町村の中でですね。県に任せておけばそれでいいと。一応、計画の中にはすべて市町村の役割が出ているのですけれども、そのような感じで、市町村の担当の方は動けてないという状況でございますので、できるだけ、うちの和歌山の場合は保健所の担当が市町村へ行って市町村の資料をいただいているわけですけれども、なかなか動けないような状況でございますので、人数的に非常に少ないという状況でございますから、国の中に市町村の役割というのをもう少し明確に、こういうこともしなければいけないのだという形で書いていただいた方が担当の方々は動きやすいのかなという気はするのですけれども。
○難波江課長補佐 趣旨、わかりました。
それから27ページ、年数のあいた献血者への呼びかけの中で、複数回献血だけではなくて、更に昔やった方を掘り起こす活動ということかと思います。検討させていただきたいと思います。
それから37ページ、新規協力団体・企業、休眠団体への呼びかけ、それから検診医師の確保でございますが、検診医師の確保については、平成16年度から臨床研修が必修化されて、それまで恐らく研修医がアルバイトで検診医をやっていたのが、アルバイトができなくなったということかと思います。研修医制度の中での献血の検診医については、一応プログラムとしては選択肢の中に入っている状況でございます。研修の中で公衆衛生的な業務、地方、僻地に行ったりとか、保健所で働いたりとか、そういうプログラムがございまして、その中で赤十字というのも明記されているかと思います。
ですので、それは地域地域の中で、その病院に研修プログラムの中に検診医という形でアプローチしていただくのが一番いいのかと思いますけれども、ここについては、国の推進計画がいいのか、日赤さんの受け入れ計画の中でこういう形を入れるのがいいのか、追って相談させていただければと思います。
それから企業についても、新規協力団体企業、順当に伸びていっていますが、今後どういう働きかけをするかというのはまた検討させていただければと思います。
以上でございます。
○猪股課長補佐 ありがとうございます。ほかにございますでしょうか。
○難波江課長補佐 検診医の件で、病院の研修プログラムの中で検診医を受け入れているという地域がございましたら、御紹介いただければと思いますが。
○面川委員 秋田県では、県内に幾つかある卒後臨床研修病院に、血液センターが研修協力施設として入らせていただいています。そこで、例えば、大学病院の研修医が各科に配属されている中で、検診業務も、アルバイトという形でなくて、研修の一環として血液センターに来ていただいて検診業務をしていただくことは可能です。
せっかくですから、この話を聞きましたのでお話ししますと、問題点としては、一昨年までは、地域保健として、血液センターまたは地域の病院、それから保健所の業務が1か月間必修だというのが、今年度から、地域医療は必修になりましたが、地域保健は選択になったということがありまして、地域保健を選択する研修医が少なくなったことがあります。地域保健を選択していただくと、1か月間という単位で血液センターに派遣してきていただくことも可能だったのです。それが選択になりましたので、丸々1か月来る方はまずいらっしゃらないだろうということ。しかしながら、先ほど難波江課長補佐がおっしゃったように、また、私も申し上げましたように、研修病院との研修協力施設ということで、契約をすれば研修医の派遣を受けられて、それで検診業務に日々という形で割り振ることが可能ですので、それはもう実行できることだと思います。
○阿久津委員 私どもも、こういった地域、今、御説明あったように、受け入れ施設にはなっているのですが、やはり卒業生の数によりまして多い少ないで変動してしまうというのと、公立的な自治医大の方はちょっと受け入れはやっていないもので、私大のみなのですね。なかなか医師の確保が難しいという面がありますので、その辺を地域においてはある程度重要視していただければと思うのですが。
あと、この地域ですと、私どもセンターと、あと県の保健衛生事業団というのも受け入れ施設になっているのですが、その選択肢になりますので、それはあくまでも研修医がいずれかをとるという形になりますとなかなか難しいという。
○猪股課長補佐 この件に関しまして、他のブロックでございますでしょうか。
では、ほかに御質問等はございますか。
○寺田委員 先ほど、PRに関して、石川遼選手が出てきて、非常にすばらしかったと言うのですが、当然、我々から見て、石川遼というのはすごい、すばらしいなと思うのですが、彼の受け答えというのは物すごい大人っぽく、ぴしっと受け答えしているので、おじさまとかおばさまにとっては石川遼というのはすごいのだけれども、若年層が本当に彼を自分の仲間と思っているか思ってないかの検証は、そういった意味で、例えばAKB48みたいな、あんなものが、「勇気出して献血しようよ」と言った方が果たして若年層にとってインパクトがあるのかどうなのかとかいうものも是非、僕らの目から見ると石川遼ってインパクトあるなと思うのですけれども、その辺をもうちょっと検証していただければと思います。
○猪股課長補佐 俵委員、どうですか。
○俵委員 確かに、石川遼を選考した際、中高年齢層の方やゴルフをしている方が多いものですから、いろいろな意見があったのは事実です。今後の献血推進広報については、やはりご指摘のような側面も考慮しながら、若年層の方々がどのようなキャラクターを選ぶかに目を向ける必要があるものと考えます。現在、全国統一キャンペーンとして「LOVE in Action PROJECT」を展開していますが、若年層の反応は非常にいいものを感じています。「献血は愛のアクション」をキーワードに、共感していただいたアーティストの参画等、非常に若者を惹きつけているということもありますので、只今のご意見は非常に参考になります。
○猪股課長補佐 ほかにいかがでしょうか。
○難波江課長補佐 企業献血ですけれども、先ほどの要望の中でなかなか企業献血が経済状況にかんがみて難しくなってきているということがあったのですけれども、私は九州のブロック会議に出たときに、景気が悪くなった分、逆に受け入れてもらいやすくなったというコメントもいただいたのですが、ほかの県の状況などお聞かせいただければと思いますが。
○吉田委員 和歌山ですけれども、まるっきり和歌山はその逆でして、景気が悪くなるということは、従業員も減って、以前同じ仕事をしていた分を少ない人数でカバーしなければならない。だから、忙しくて行けませんという意見が圧倒的に多くございまして、現実に、企業へ行っても、年々献血の数が減っております。
○猪股課長補佐 この件に関してほかにございますか。まだ時間もありますので、御意見があればどんどん出していただければと思いますので。
 早坂委員、先ほどのキャンペーンの関係について、同年代から見てどう思いますでしょうか。石川遼を使うのか、AKB48を使うのかということで、同年代から見てどのような感想をお持ちでしょうか。
○早坂委員 自分は今大学2年生で、石川遼は年が1個下ですけれども、全然そう見えなくて、大人に見えるのですけれども、確かに、石川遼とかよりはAKB48の方が、献血やりましょうみたいな感じで言った方がインパクトありますね。
○猪股課長補佐 同様の質問を、青山委員、どうでしょうか。
○青山委員 やはり僕からしても、ちょっと石川遼は大人びているなというのがあって。でも、逆に芸能人とかを使ったときに、スキャンダルとかそんなのがあったらマイナスになることもあるのではないかなあというのは思いました。
○猪股課長補佐 ありがとうございました。ほかにいかがでしょうか。
○俵委員 石川遼をイメージキャラクターにしたことで、非常に幅広い年代層の気持ちを捉えられたというのが事実でございまして、若年層に向けた効果的な広報ができたということは付け加えさせていただきます。
○寺田委員 それは副部長おっしゃるとおりです。若年層を何とかしなければということに絞って言えばどうかなというだけのことです。僕もあの人は大好きですから。
○猪股課長補佐 三宅課長、どうぞ。
○三宅血液対策課長 関連してですけれども、今、17歳というのが一つの入り口、20歳と17歳というのがキーポイントだと思うのですけれども、例えば17歳にターゲットを絞って、その17歳の人が子どものころに影響されたようなアニメのキャラクターとかヒーローとか、そういうものがあれば、そういうのを引っ張り出してキャンペーンするというのも一つの手かなと思いましたけれども。
○猪股課長補佐 今の意見に対して、どなたかございますでしょうか。
○秋山需給専門官 済みません。内輪のやりとりになってしまうのですけれども、例えば、今10代後半、17歳、18歳の人が子どものころに親しんだアニメのキャラクターとか、これを使うというのも一つの方策だと思いますけれども、現実にはなかなか、版権の問題とか、お金が絡む話も出てくると思いますので、うまくいけば、これは日赤さんの方でお考えいただけると思うのですけれども、先ほど石川遼選手の話とか出ていますけれども、やはり同年代の方からの呼びかけが一つのきっかけ、大きなきっかけになり得ると。これもかつての意識調査の中でくっきり出た結果でございます。
家族と話をして勧められて献血をしたという方、それから学校の友達の中でそういう話題が出て、献血をやってみようという気になった。こういう方、圧倒的に多いという結果が出ておりますので、同世代が献血の重要性を真に理解して、心から訴える、これがいわば魂を揺さぶるわけでございますから、石川遼選手で言えば、献血の制度、大事さについては真に理解いただいたと思っていますので、むしろそういうところが大事なのかなと。勿論、芸能人とか有名人については、さまざまなタイプの方がおられますので、いろいろ試行錯誤が必要だと思いますし、とっつきやすい、とっつきにくいところがあろうかと思いますので、若年層に関して言えばそういうことが言えるのですが、やはり本質のところは真に理解をした同年代の方からの呼びかけがすごく効果があるのではないかと考えます。
○猪股課長補佐 ほかに御質問はございますでしょうか。
○碇谷委員 せっかくの機会なのでちょっと要望ですけれども、さっきも出ていましたけれども、企業の協力という関係で、私の住んでいるのは大館市ですけれども、人口8万弱で、中小企業が多くて、最近、不景気の影響で従業員数が減ってきて、今までは協力できたのだけれども、従業員数も減ってきているのでもう協力できない、そういった事例が非常に多くなっています。協力していただけるところで大口というと、やはり病院とか医療機関というのはすごく協力的で、あと、実は私の地に大手の医療機器メーカーの工場があるのですけれども、そこも非常に大口で、ただ、そこが年1回しか協力していただけなくて、年2回の協力をお願いしているのですが、なかなかそこをOKしてもらえない。地元に薬品メーカーの支店、営業所も数社あるのですが、どこも協力にあまり前向きでなくて、協力したいのは山々ですがといった話はされるのですが、なかなか協力していただけなくて、機会がありましたら厚労省の方からもプッシュしていただければと。そういったところです。
○猪股課長補佐 今の件につきまして。
○秋山需給専門官 ありがとうございます。今、医療機器、それから薬品メーカーということですね。製薬会社ということだと思いますけれども、規模の大きい会社、工場も結構あるかと思います。地域にもですね。そうしたところの協力が得られればということもよくわかります。そうした機会、製薬会社なり製薬団体でお話しできる機会があれば、是非そのような訴えはしたいと思います。
○猪股課長補佐 ほかにいかがでしょうか。
意見も出尽くしたようですので、ここで献血構造改革の問題点及び今後の取組への課題並びに平成23年度献血推進計画への記載を要望する事項は終了させていただきます。
以上をもちまして協議事項は終了いたしますが、これまでを通じまして全体的に、もし御意見等がございましたら挙手をお願いいたしたいと思います。
それでは、ないようですので、長時間にわたり有意義な御意見等をいただき、ありがとうございました。本日の協議は、今後策定する「平成23年度献血推進計画」の参考とさせていただくとともに、皆様の地域での献血推進活動にお役立ていただければ幸いです。
以上をもちまして、第12回「献血推進運動中央連絡協議会」を終了いたします。どうも長い時間ありがとうございました。


(了)
照会先: 医薬食品局血液対策課献血推進係
03-3595-2395(課直通)

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