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2012年5月16日 平成24年度第1回血液製剤の安全性確保対策に関する検討小委員会

医薬食品局血液対策課

○日時

平成24年5月16日(水) 15:00~17:00


○場所

厚生労働省 専用第14会議室(22F)
(住所:東京都千代田区霞が関1-2-2)


○出席者

出席委員:(4名)五十音順、敬称略、◎座長

内田 恵理子、岡田 義昭、◎山口 照英、脇田 隆字

欠席委員:

なし

参考人:(8名)

井阪参考人(ベネシス)、稲田参考人(日本製薬)、下瀬参考人(化血研)、
平参考人(日赤血液事業本部)、田中参考人(バクスター)、
平原参考人(CSL)、広尾参考人(日赤血漿分画センター)、水澤参考人(感染研)

○議題

1.座長の選出について
2.今後の審議事項とスケジュールについて
3.HEV国内標準品について
4.ヒトパルボウイルスB19国内標準品の作製について
5.genotypeパネルの作製について
6.その他

○議事

○伯野血液対策課課長補佐 それでは、定刻となりましたので、ただいまから、平成24年度第1回「血液製剤の安全性確保対策に関する検討小委員会」を開催いたします。
 なお、本日は公開で行うこととなっておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
 はじめに、委員及び参考人の先生方を紹介させていただきます。
 まず、委員でございますが、国立医薬品食品衛生研究所遺伝子細胞医薬部第一室長、内田恵理子先生でございます。よろしくお願いします。
 国立感染症研究所血液・安全性研究部第一室長、岡田義昭先生でございます。よろしくお願いします。
 国立医薬品食品衛生研究所生物薬品部、山口照英先生でございます。よろしくお願いします。
 国立感染症研究所ウイルス第二部長、脇田隆字先生でございます。よろしくお願いします。
 委員の出欠状況でございますが、4名の委員全員に御出席いただいていることを御報告いたします。
 また、本日は参考人としまして、国立感染症研究所及び各血漿分画製剤メーカーより、8名の先生方にもお越しいただいております。御紹介させていただきます。
 株式会社ベネシス京都工場品質管理部長、井阪参考人でございます。
 日本製薬株式会社成田工場品質管理部品質管理グループマネージャー、稲田参考人でございます。
 一般財団法人化学及血清療法研究所蛋白製剤研究部第2課、下瀬参考人でございます。よろしくお願いします。
 日本赤十字社血液事業本部検査担当参事、平参考人でございます。
 バクスター株式会社メディカルアフェアズ・開発本部マネージャー、田中参考人でございます。
 CSLベーリング株式会社品質保証部長、平原参考人でございます。
 日本赤十字社血漿分画センター品質管理部検査課長、広尾参考人でございます。
 国立感染症研究所血液・安全性研究部、水澤参考人でございます。
 最後に、事務局を紹介させていただきます。
 血液対策課長の三宅でございます。
 血液対策企画官の丈達でございます。
 私が血液対策課課長補佐の伯野でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
 続いて、今回、第1回ということでございますので、血液対策課長からごあいさつをさせていただきます。
○三宅血液対策課長 血液対策課長の三宅でございます。
 委員並びに参考人の皆様方におかれましては、大変お忙しい中をお集まりいただきましてありがとうございます。
 血液製剤の安全性確保対策に関する検討小委員会、通称NAT小委員会と呼ばせていただいておりますけれども、平成11年に設置されまして、これまでHBV、HCV、HIVの国内標準品の決定やNATガイドラインの策定につきまして検討を行っていただきました。
 平成14年を最後に開催させていただいておりませんでしたけれども、昨年の安全技術調査会におきまして、NAT小委員会でまた新しいHEVの国内標準品の検討を行うこととされました。10年ぶりになりますけれども、開催をさせていただきまして、またいろいろ御検討をいただければということでございます。専門的な観点から是非とも御活発な御議論をお願いしたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
○伯野血液対策課課長補佐 それでは、議題に入りたいと思いますが、カメラの頭撮りにつきましては、ここまででお願いいたします。
(報道関係者退室)
○伯野血液対策課課長補佐 それでは、議題1でございますが、本小委員会の座長の選出を行いたいと思います。
 資料1、血液製剤の安全性確保対策に関する検討小委員会設置要綱をごらんください。こちらの3.委員構成(2)に基づきまして、座長は、委員による互選となっておりますが、どなたか御推薦はございますか。
 岡田委員。
○岡田委員 平成11年に3つの国際標準品をつくったときの座長でありました山口先生に引き続いてお引き受けしていただくのが一番良いと提案させていただきます。
○伯野血液対策課課長補佐 山口委員ということですが、いかがでしょうか。
(「異議なし」と声あり)
○伯野血液対策課課長補佐 御異議ございませんでしたので、山口委員、よろしくお願いいたします。座長席の方にお移りいただければと思います。
 では、この後の進行につきましては、山口座長にお願いいたします。
○山口座長 それでは、御指名をいただきましたので、NAT小委員会の座長を務めさせていただきます国立衛研の山口でございます。本日はどうぞよろしくお願いいたします。
 それでは、最初に、事務局より資料の確認の方をお願いいたします。
○伯野血液対策課課長補佐 それでは、資料でございますが、一番上にホチキスどめの議事次第がございます。こちらの方に委員名簿と参考人の名簿がついております。
 資料1でございますが、血液製剤の安全性確保対策に関する検討小委員会の設置要綱でございます。
 その後ろに参考としまして安全技術調査会の設置要綱がついております。
 資料2でございますが、NAT小委員会における今後の審議事項とスケジュールでございます。
 資料3でございますが、こちらは、国立感染症研究所からの提出資料でございまして、HEV RNA国内標準品候補品の評価というホチキスどめのものと、WHOのECBSから出ている資料でございます。
 更に、Collaborative Study to Evaluate a Candidate WHO International Standard for Hepatitis E Virus RNA for NAT-Based Assaysという資料でございます。
 資料4でございますが、第一次パルボウイルスB19-DNA国内標準品の作製(案)でございます。こちらも感染研の方から出していただいている資料でございます。
 参考資料1でございますが、NATガイドラインでございます。
 参考資料2でございますが、こちらは過去の厚生労働科学研究の報告書の抜粋でございますが、吉澤先生が主任研究者になっていただいたものの資料でございます。
 参考資料3でございますが、こちらはパワーポイントの資料になっているものでございます。HEVのgenotypeパネルに関する資料でございます。
 最後に参考資料4でございますが、パルボウイルスB19コントロールサーベイ関係資料というものでございます。
 資料は以上でございますが、資料の不足等ございませんでしょうか。
 ありがとうございます。
○山口座長 どうもありがとうございました。
 もし、途中で資料がないようでしたら、事務局の方にお申し出いただければと思います。
 では、続いて、議題2の今後の審議事項とスケジュールについてですが、資料2について、事務局の方から御説明をお願いいたします。
○伯野血液対策課課長補佐 それでは、資料2をごらんいただければと思います。NAT小委員会における今後の審議事項とスケジュールについて、簡単に説明をさせていただきます。
 まず、1.今後の審議事項でございますが、優先順位順に記載させていただいております。HEVの国内標準品についてでございますが、既に感染研がWHOと作製した国内標準品の候補がございますので、それを国内標準品とすることでよいか。また、その場合に、その配布方法についてということでございます。
 次に、パルボのB19でございますが、国内標準品の作製に向けて具体的な方向性について御議論いただいて、その上で感染研が標準品の候補品を作製して、その候補品でよいかを御議論いただいて、御了承いただければ、その配布方法についてご議論いただく、ということでございます。
 次に、genotypeパネルでございますが、HBV、HCV、HIVについては、市販のパネル以外にも、先ほど参考資料にもございましたが、厚生労働科学研究によって安全技術調査会の座長でございます吉澤先生が既にパネルを作製していただいておりますので、それを有効活用するなど、御検討をいただければと考えております。
 また、HEVのパネルについても、厚生労働科学研究において衛研の方で作製していただいているパネルがございますので、それを有効活用するか否か。
 また、パルボB19のパネルについては、現在、研究班の方でやっていただいておりますので、こちらは、方向性について、後ほど山口座長の方から補足していただければと思います。
 そのほかとしまして、これら以外に国内標準品を作製する必要があるものがあるか否か。また、NATガイドラインだとか、遡及調査ガイドラインを改正する必要性について議論するためのデータ収集について、こちらも現在研究班の方で実施していただいておりますので、山口先生の方から補足をお願いできればと思います。
 2の今後のスケジュールでございます。第1回、本日は、先ほど申し上げた内容でございますが、HEVの国内標準品のことと、パルボB19の国内標準品、genotypeパネルの方向性について御審議いただければと考えております。
 また、第2回、9月ごろを考えておりますが、感染研で作製したパルボB19の標準品の報告、審議、そして、genotypeパネルについては、今後の審議次第でございますが、その進捗を御報告いただければと思います。
 また、ここには記載しておりませんが、研究班の成果についても、このときに併せて御報告いただきたいと考えております。
 そして、これらの結果について、安全技術調査会について、御報告、御審議いただきたいと考えております。
 私からは以上でございます。
○山口座長 どうもありがとうございました。
 今、御説明ありましたように、幾つかの標準品の、あるいは参照パネルについての件、あと、NATガイドライン、あるいは遡及調査ガイドラインについての検討についてのことが議題に上がっておりますけれども、規制的要件については、この小委員会の役目ではなくて、むしろ上の安全性技術調査会、あるいはもっと重要な課題になれば、多分血液事業部会で議論するべき課題であって、ここの中では技術的要件を、例えば、NATの評価をするときに使うべき標準品について、どういうふうな要件、あるいはそれをどのように設定するかということと、実際にどのような値付けをするか、そういうことをここで提案していくという。
 また、もう一つ、NATガイドラインとか遡及ガイドラインについては、改正の必要性があれば、今、事務局から紹介がございましたけれども、研究班で一応検討させていただいておりますので、その点について、こちらの委員会の方にフィードバックさせていただければと思っています。その辺をまたこの小委員会で議論させていただければと考えております。
 事務局からの説明に追加して補足させていただきましたけれども、全体として、今、御説明いただきました資料2の審議事項と今後のスケジュールについて、御質問、あるいは御意見等がございましたら、委員の先生、あるいは参考人の先生からも結構ですので、いただければと思います。
 よろしいでしょうか。こういう方向でやらせていただくということで御了解いただけたと理解しております。研究班に参加していただいている先生もいらっしゃいますので、ある程度の方向性は見えているのかなと思っております。
 それでは、事務局から示されました今後のスケジュールに沿って、本日は、まず最初は、安全性技術調査会からNAT小委員会で審議するようにという指示が出ておりますHEVの国内標準品について、国内標準品とすることの妥当性の可否とか、あるいは国内標準品を認められた場合のその配布方法について検討させていただければと思います。
 それから、パルボウイルスB19の国内標準品については、今後、岡田先生を中心に、感染研を中心に評価をしていただくということになっていると思いますので、その方向性、あと、HBV、HIV、HCV、genotypeパネルの仕様というか、もう作ってはいるんですけれども、非常にたくさんのパネルがありまして、その中からどういうものを選んでいくか、あるいはどのように使っていくかということについての方向性等について審議させていただければと思います。
 まず、議題3の国内標準品に関しては、今、申しましたように、昨年の安全性技術調査会でおおむね了承するというふうにいただいておりますけれども、1つ指示が出ているのは、NAT小委員会で改めて検討しておくこと。技術的要件だと思うんですけれども、本日、その点について先生方に議論をいただいた上で、最終的に決定させていただければと思います。
 これについて、水澤先生より御説明をお願いしたいと思います。よろしくお願いします。
○水澤参考人 国立感染症研究所の水澤です。よろしくお願いします。
 資料3のHEV RNA国内標準品候補品の評価。評価結果を報告させていただきます。
 経緯としては、2009年にWHOが核酸増幅試験法のためのHEV RNA国際標準品を作製することを決定してポール・エーリッヒ研究所が国際共同研究を実施することになっていました。一方、我が国においても、国内標準品作製を計画していましたので、WHOの共同研究において、ポール・エーリッヒと感染研が共同で国際標準品候補品と日本の国内標準品候補品の力価の決定を同時に行うということをいたしました。
 2番目の参加施設ですが、10か国24施設が参加しました。結果的に測定結果を報告したのは23施設でしたが、報告した中で、日本の施設が国内標準品の共同研究を兼ねているということで、国内の分画メーカーと日本赤十字と感染研等で、ここにある6か所が参加しました。
 3番目の候補品の製造ですが、原料となる血漿は北海道血液センターから供与していただいて、日本の献血由来の2つの陽性血漿、genotype 3aと3bを使いました。このうち、3aを国際標準品の候補品、3bを国内標準品の候補品としまして、それぞれを製造しました。陽性血漿をE型肝炎RNAの陰性、抗体のIgG、IgMともに陰性の血漿で希釈して、濃度約10の5.5乗のcopies/mLのバルクを調製し、これをISOを取得したスイスの企業に委託して、WHOと国内標準品と同じ所で分注して凍結乾燥しました。
 用量は、4mLのねじ口ガラス瓶に0.5mL分注しました。
 次のページは、コードですけれども、WHOの候補品は6329/10、genotypeが3a、国内標準品は、この時点ではコード番号なしでつくりました。
 共同研究の試料が4番目ですが、試料は2種類なんですが、それぞれデュプリケートで、2本ずつ測定するということで、4本を1セットとして、サンプル1、2が国際標準品、サンプル3、4が国内標準品ということで、一応暗号化して1セットにしました。
 5番目の力価の測定ですが、参加施設は4セットの検体を受け取って、日を変えて4回測定を行いました。
 定量法が、定量範囲内で測定するということで、結果をcopies/mLで報告しました。
 定性法につきましては、1回目の測定で10倍希釈のシリーズを測定して、予備的なエンドポイントをまず決めまして、続く3回で、その予備的なエンドポイントを挟んで、少なくとも5段階の0.5logの希釈をつくって測定しました。そして、陽性か陰性かを報告しました。これは、今までに作ってきたNATの標準品の方法に従っています。
 結果の解析はポール・エーリッヒが行いました。
 6番の結果ですが、次の紙の別紙1の所に結果が書いてありますが、試験法はすべて自家法で、大多数はReal-time PCRでありました。
 上の表が定量法の結果ですが、定量法は14組の結果が得られまして、ほとんどの施設で希釈、原液から10の2.5乗の範囲で再現性がよかったので、解析にはその範囲のデータを用いました。
 その結果、WHOのMeanで書いてあるのですけれども、国際標準品の全体の平均は10の5.59乗、NIIDと書いてあるのが国内標準品の候補品ですが、10の5.66乗で、非常に近い値が得られました。
 下の表が、定性法結果です。定性法は20組の測定結果が得られました。ただし、定量法のデータを出したうちの9組は、希釈した範囲まで測定をしてくれましたので、それはエンドポイント法としてのデータとしても使えるということで、その9つのデータも含めて20組の測定結果ということになりました。
 計算には、NAT detectable unitsというのを使うことにしました。
 結果としては、下の表の国際標準品の方の定性の平均が10の5.26乗、国内標準品が10の5.29乗で、非常に近い値になりました。
 この両方の結果を更にまとめまして、?候補品の力価ですが、これは表には結果が出ていないので、文章で御報告させていただきたいのですが、定量法と定性法の両方の結果に基づいたそれぞれの推定力価は、国際標準品が5.39log units/mLでありまして、これは真数に開きますと、ほぼ250,000ということになりましたので、単位は任意だということですので、力価を250,000IU/mLということにしまして、それを第1次HEV RNA国際標準品(コード6329/10)として、エキスパートコミッティの2011年に提案しました。そこで承認されましたので、国際標準品として制定されました。
 一方、日本の国内標準品についてですが、国内標準品と国際標準品の力価の差は、別紙でお示ししたように、統計的に無視できるほどわずかなものでありましたので、日本の国内標準品の力価も国際標準品と同じ250,000IU/mLというふうに決定しました。
 結論ですが、国際共同研究によって、次のとおりに国内標準品候補品を作製しました。この候補品をHEV RNA国際標準品として制定することを提案させていただきたいと思います。
 まとめとしては、原料と性状は、HEV genotype 3bで、HBs、HCV、HIV抗体が陰性、HEV RNAが陰性、HEV抗体のIgG、IgMが陰性のプール血漿で希釈して、0.5mL/4mLのガラスバイアルに分注、凍結乾燥しました。
 表示力価は250,000IU/mL。
 用法は、注射用水0.5mLで再溶解して使用します。
 貯蔵は-80℃とします。
 制定は、ここで承認していただければ、2012年(平成24年)ということで、製造本数は、製造した時点では2,154本でした。
 保管・交付について、従来の標準品に準じて、国立感染症研究所で行うのがいいと思います。
 表示ラベルにつきましては、製造のとき既に貼付せざるを得ませんでしたので、ここにお示ししましたとおり、1st national standard for HEV-RNAという英文のラベルを作製して、既に張ってあります。
 次の所の英文の資料は、WHOのエキスパートコミッティに挙げた報告書と、それの次に、英文の実施要項です。参加者に配布された実施要項参考資料として添付いたしました。
 以上です。
○山口座長 ありがとうございました。
 今、水澤参考人の方から詳細に説明していただきましたけれども、HEVの国際標準品と国内標準品を同時に作製して、値付けも非常に近い値であったので、バイアル当たりの、/mLのあたりの表示力価を250,000IUという表示をして配布するのが適当であるという結論が得られたということになっていると思います。
 御提案について、御質問等がございましたら、お願いいたします。
 これはgenotypeが違いますよね。国際標準品と国内標準品と。genotypeのターゲットとしては、シークェンスのところというか、プライマーの設定は規定をしてやったんでしたか。
○水澤参考人 規定しませんでした。Genotype3の中ですので、それほど大きな差がないと思います。それは、このコラボレーションの前に、実はポール・エーリッヒの方で予備的な共同研究をしていて、そのことは示されています。
○山口座長 ありがとうございます。
 何か御質問等ございますでしょうか。
 これは今までのものと違って、ポール・エーリッヒ研究所でつくっていただきましたので、凍乾品なんですね。今までのHIVとかHCV、Iの標準品は溶液で、凍乾だと、輸送なんかは、もしするとしたら常温でいけるということでいいんですか。
○水澤参考人 そうですね。ポール・エーリッヒと同じ会社に委託して作ってもらったのですが、ポール・エーリッヒも検体を送ってきたときに常温で送ってきましたので、常温輸送が可能だと思います。
○山口座長 その辺は非常に扱いやすいというか、今のちょうどドライアイスが問題になっている時期においては。
○水澤参考人 そうですね。輸送には便利だと思います。
○山口座長 ほかに御質問等ございませんでしょうか。非常にいいコラボレーションができている結果だと思います。私自身はそう思います。もし御質問、あるいはコメント等がございませんようでしたら、安全性技術調査会で、一応ここで審議をして決定してほしいということがございますので、今、御提案のありましたHEVの国内標準品については、国内標準品として認めるということでいかがでしょうか。
 ありがとうございます。では、これを国内標準品として決定させていただきたいと思います。
 決定方法としては、一応上に上げるんですね。ここで決定すればいいということでしょうか。
○伯野血液対策課課長補佐 既に安全技術調査会に出しておりまして、その中でNAT小委員会でも一応議論してくださいということでしたので、血液事業部会でもこの件については出しておりますので、今回、ご報告は当然させていただきます。
○山口座長 いいということで構わないですね。
○伯野血液対策課課長補佐 構わないです。
○山口座長 わかりました。
 そうすると、これでもう了解を得られれば、感染研の方から配布ができるという話になるかと思うので、その配布につきまして、どんなふうに今後やっていくのかということについて、岡田先生の方から御説明いただけますでしょうか。
○岡田委員 配布方法に関しては、既に3つの標準品に関しては配布していますので、それに準じて配布するということにしたいと思います。
 それで、実は、茨城県で病原体が入ったゆうパックが爆発しまして、ゆうパックが一時使えなくなってしまったので、ちょっと止まっていますけれども、6月からはジュラルミンのケースに検体を入れると受け付けてくれる。つまり、配達してくれることが決定しましたので、6月に入りましたら、ジュラルミンのケースを用意しまして、それで配布ができるようになると思います。
○山口座長 それともう一つ、これは標準品として規定すると。その辺の話をちょっと。
○岡田委員 言いにくい話ですけれども、標準品で感染研に登録しますと、感染研の公文書に、感染研が交付する標準品のリストに載ります。そうしますと、ただじゃなくて有料になります。ですので、申し込んでいただけますと、2万円台ぐらいの費用がかかります。それは別に感染研に入るわけではなくて、財務省の方にいってしまうのですけれども、今、感染研が交付している日本の標準品はすべて、分画製剤の標準品もすべてそういうシステムで配布しておりますので、それに準じたいと思います。それは申し訳ないのですけれども、有料ということでお願いします。
○山口座長 ありがとうございます。
 国立衛研も昔、標準品を配布しておりまして、その場合も国庫に入るのですけれども、一応登録すると、どうしても財務省からきちんと、有償になってしまうというところがございまして、実際に送るときには、本数を規定していませんので、それは柔軟に対応していただけるのではないかなという気がしております。
 あと、もう一つ、これが一番お聞きしたかったのですが、感染研が配布の手続をすべてするのではなくて、基本的には感染研から送る形でいいのですね。ごめんなさい、そこが。前のときは、感染研に取りに行くというような話であったかのような気がするのですが。
○岡田委員 今のところ、感染性のものを感染研から送れるのはゆうパックだけなんですね。ですから、ゆうパックで着払いが可能であればいいのですけれども、だめだとなると。
○脇田委員 私、感染研のバイオリスク管理委員長をやっていまして、一応、ゆうパックも、現在はもう送れます。とまっているわけではなくて、ジュラルミンケースを使って送るという約束が始まるのが6月1日ということで送れるということと、それから、これは一応病原体なので、カテゴリーAなのかBなのか、ちょっと微妙なところなんですけれども、感染研の規定ではカテゴリーAになってしまうので、ゆうパックでないと送れないということになります。ですから、着払いでこちらから発送するという形じゃないかなと思います。
○山口座長 では、着払いで。そこが一番気になっているのですけれども、取りに来ていただければ全然問題ないのですけれども、取りに来ていただけない場合には、感染研が送付するところから、向こうの着までは感染研の責任でやっていただけるということでよろしいのですか。そこがちょっと。要するに、標準品を欲しいという方が、例えば着払いのシステムを使って、感染研にまで行ってもらって、欲しいという方の責任で輸送するというのか、有償になってしまう話であるから、すべて感染研が送付までの責任をとる形になるのか。
○岡田委員 少なくとも発送までは。
○山口座長 わかりました。前のときに、企業に取りに来ていただくとか、そういう話があったので、その話はもう考えなくてよろしいということですね。
○岡田委員 別に、取りに来ていただければ、それが一番。
○山口座長 輸送費がかからないという話ですけれども。
○岡田委員 そうです。あと、確実性は増すと思います。
○山口座長 ただ、標準品として今後公示するわけですから、当然感染研が、向こうが欲しいと言っていただければ、着払いでちゃんと送っていただけるということでよろしいわけですね。
○岡田委員 基本は取りに来て。
○山口座長 やはりそうですか。
○岡田委員 基本はですね。
○山口座長 そうでないときには、感染研に連絡すれば、多分幾つか用紙で申し込みをしないといけないと思うんですけれども、申し込まれた後、着払いということができれば、勿論感染研から送っていただけるということですね。
○岡田委員 それはそうです。
○山口座長 ご理解いただけましたでしょうか。基本は、行っていただけると一番確実だと思うんですけれども、そうでなければ、これは標準品になると、輸送手続とかということで、さっき言った有償になってしまうわけですけれども、そういう手続の中で感染研が送り出していただけると。それで着払い。輸送費の費用は、各受益者が負担していただくということになるかと思います。
○水澤参考人 今、岡田先生の方から御説明があったように、原則は取りに来ていただくのだと思います。それで、ほかの標準品との整合性もあるので、輸送については事務の者に確認をした方がいいかなと思います。
○山口座長 一応確認をした上で、こういう内容でやりますということをどこかの形で、この議事録に載せられるのかどうかわからないんですけれども、わかるような形にさせていただければと思いますが、よろしいですか、事務局の方。
○伯野血液対策課課長補佐 次回では間に合わないですか。
○山口座長 もし必要だという方がいらっしゃったら、取りに来ていただくのだったら全然問題ないですので。要は郵送でするときの話として、次回のときに決定することでもいいんですか。
○岡田委員 この議事録が恐らく回ってきますので、それまでには確認することはできます。その議事録に載せるということでどうでしょうか。
○伯野血液対策課課長補佐 それでは、事務局の方から、感染研から御回答いただいた内容を、各委員と参考人の方々にお送りさせていただくということでよろしいでしょうか。その結果については、第2回でご報告させていただくということでいかがでしょうか。
○山口座長 わかりました。ありがとうございます。そのようにさせていただければと思います。
 では、まず、HEVの国内標準品については作製を御了解いただいたということで、その配布方法について、感染研の配布を担当していただく事務方の方に確認をいただくということで、確認結果については感染研の方から事務局の方に連絡いただいて、それをこの参加者に周知していただくということにさせていただければと思います。
 次に、パルボB19の件ですけれども、今度は、国立感染研において、パルボB19についての国内標準品の作製について、今後どのようなスケジュールでやられるかについて、まず御説明をいただければ。
○岡田委員 資料4に記載されておりますけれども、第1次パルボウイルスB19-DNA国内標準品の作製(案)ということでお示しさせていただきます。
 目的としては、血漿分画製剤の原血漿等で実施しているパルボウイルスB19-NAT検査の精度管理のための標準品を作製するということを目的としております。
 どういうふうにつくるかといいますと、B19-DNA陽性血漿をB19-DNA陰性の脱クリオ血漿又はそれと同等の血漿で希釈して分注するということで、HEVと違って凍結乾燥品を製造することは難しいので、血漿のままということで製造したいと思います。
 陽性血漿の性状としましては、B19-DNA陽性で、B19-IgM陰性、IgG陰性のものを使いたいと思います。あとは、HBV-DNA陰性、HCV-RNA陰性、HIV-1-RNA陰性で、HBs抗原陰性、HCV抗体陰性、HIV-1/2抗体陰性という、そういう性状である陽性血漿を希釈用血漿としまして、B19-DNAが陰性で、E型肝炎とは違いまして、B19の抗体、IgM及びIgGの有無は問わない。要するに、抗体が入っていてもいいという血漿で、そのほかのB型、C型、HIVは陰性で、核酸及び抗体が陰性であるような血漿で希釈したいと思います。
 どうしてB19の場合、希釈する抗体が陽性でもいいのかといいますと、献血者の40~50%がIgG陽性ですので、実際、血漿分画製剤をつくるための原料血漿のプールは、かなり高いB19に対するIgG抗体が入っておりますので、そういう面では評価するものが抗体陽性なので、あえて陰性のもので希釈する必要はないのではないかと考えて、B19の抗体陽性のもので希釈するというふうに考えております。
 B19の遺伝子型は、日本で多くというか、これ以外の型はないかと思うんですけれども、genotype 1を考えています。
 力価と測定法ですけれども、これは、WHOの標準品が既にありますので、それに準じて106IU/mLを考えております。
 力価の測定は、国際標準品を用いた定量法で実施をします。各施設において定量性が確認されている範囲内で検体を3点以上希釈し、それぞれの値を測定し、それを独立して4回測定します。
 最終的な力価は、各施設からの測定値を統計処理して、国際標準品との相対力価で決定したいと考えております。
 裏を見ていただきたいと思います。製造本数は、1バイアル当たり0.5ccに分注しますけれども、1,500本の製造を予定しております。
 バイアルは3mL。ゴム栓でアルミキャップでフリップ付きで、巻き締めをします。このバイアルの形状は、BCIの国内標準品と同じバイアルです。
 ラベルに関しては、分注した後に張って、それで凍結をするようにします。記載事項として、6つの項目を記載することを考えております。
 スケジュールとしましては、6月中に分注と検体の送付を行いたいと思います。7月から8月にかけて、各参加施設に力価測定をしていただいて、9月にその結果をとりまとめて、10月中には統計処理をして、最終的な力価を決定し、2012年中には標準品としての提案を行いたいという予定をしています。
 以上です。
○山口座長 ありがとうございました。
 先ほどのHEVの場合には、それを作るときまでは国際標準品がなくて、同時に国際標準品と国内標準品を作ったというケースですけれども、B19に関しては国際標準品が作られております。実際、国際標準品は、先ほど抗体の話がありましたけれども、抗体入りでつくられているわけですね。
○岡田委員 そうです。
○山口座長 そういうこともあって、そういう対応でという御提案だと思っております。
試験法としては、HEVと非常に近い方法でやられるという提案と思っております。
 岡田先生から詳細に説明していただきましたけれども、今後のスケジュール等について、御質問、御意見等がございましたら。
○脇田委員 質問ですけれども、先ほど、HEVの方は定量法と定性法でやっていますけれども、B19の場合は定量法だけでやると。それは何か理由がありますか。
○岡田委員 それは、実際の運用で、パルボウイルスは非常に高い力価の血漿と、非常に低い血漿のものが混在しているんですけれども、実際、分画製剤の原血漿にはかなりの中和能力を持つ抗体が入っていますので、余り低いものを排除する必要はないということで、高いものを排除するということになると、定性ではなく定量というのが適していると思うんですね。諸外国においても、大体104IU/mLぐらいの感度で原料血漿の品質を管理しています。そういうことを考えると、定性よりも定量の方が適しているかなと思います。
 あとは、恐らく参加施設が全部合わせても7つぐらいなので、統計処理をする上でも定量法の方がしやすいというのもあります。
 以上です。
○脇田委員 わかりました。そうすると、定性法で希釈のエンドポイントを出す方法だと、抗体が混ざっているとより影響が出やすいけれども、定量法であればそれほど影響が出ないということもあるということですか。
○岡田委員 そうですね。ここで3点以上と書いてありますけれども、実は、高率の希釈になるとどうしても振れるんですね。そういうので、ある程度こういうところで測定をしたいというのがあります。
○山口座長 ありがとうございます。
 ほかに御質問等ございませんでしょうか。どうぞ。
○伯野血液対策課課長補佐 事務局の方から。先生の御提案のスケジュールですと、標準品として提案・承認予定が12月になっておりますが、この会議の開催と安全技術調査会の開催と血液事業部会の開催と、その辺でこういうスケジュールでいけるかどうかというのは少しあるかと思うんですが、ここは別途御相談させていただいてもよろしいでしょうか。どういう形で上に上げていくかということについて。
○山口座長 安全技術調査会の予定はいつでしたか。
○伯野血液対策課課長補佐 まだ確定はしていないんですが、事務局の提案、今の時点では、9月とか10月とかというところを考えていて、血液事業部会の前にやる必要があるものですから、部会自体は例年12月の前半、11月の下旬ぐらいにはやっておりますので、12月に御提案というのが、少しタイミングとしてどうかなというのが。これは実際のスケジュールの話なので、余りここで議論するような話ではないと思うんですが、またそこは御相談を。
○岡田委員 実は、時期的に、7月から節電が始まると、実際の測定が厳しくなるのかなと思って幅を持たせたので、それがなければ、ある程度は短縮できるかなと思います。
○山口座長 ちょっとフレキシブルに考えて、例えば、秋に予定されている安全技術調査会にまでは、ここで結論が出れば、勿論そこに上げるということで、もしそこに間に合わない場合は、その次でもやむ得ないのかなと思っているんですが、岡田先生、そういうスタンスでよろしいですね。
○岡田委員 いいです。
○山口座長 どうぞ。
○平参考人 確認させていただきたいんですけれども、パルボの国際標準品は、凍乾品ですか。
○岡田委員 凍結品です。
○平参考人 こちらは血漿希釈の品ですよね。考えられているのは。
○岡田委員 はい。
○平参考人 ということは、やはりこういう抗体が入ったものを入れてしまうと、それだけが原因ではないと思うんですけれども、いわゆる微小凝集じゃないけれども、物の品質というものにちょっとどうなのかというのがあって、血漿を使うところと抗体が入っているところに関して、ちょっとどうなのかなという気がするので、そこはもうクリアされて、こういう方法を選びたいという認識でよろしいですか。
○岡田委員 それは、抗体が存在をしていると、凍結している間に。
○平参考人 融解を含めて、IgMが入っているとなると、当然大きいものですから、そうすると、その他のものを絡めさせてしまう。それでスピンダウンしたら落ちてしまったよ。それでクオリティが変わりますということにはならないことは確認しないといけないかなと思います。
○岡田委員 IgMはそうですね。さすがにIgMはまずいですね。IgMはない血漿ということでします。
 あとは、国際標準品は抗体陽性ですので、それは凍結乾燥してありますので、そちらもMがなければ、恐らく凝集とかというのは大分少ないのではないかと思います。
○平参考人 ただ、そのもの自体は、それを多分注射用蒸留水で融解されますよね。ちょっとそこのバックグラウンドが違うかなということは感じました。
○山口座長 意図は、注射用で溶解する。
○平参考人 1stのところは注射用で希釈しますよね。最初の溶解ですね。
○岡田委員 国際標準品は、抗体陽性の血漿を凍結乾燥したものですので、それを蒸留水で溶解して、希釈は血漿で希釈をします。
○平参考人 済みません。申しわけございません。私の勘違いでした。
○岡田委員 希釈用の血漿の方もIgMがないようにします。
○山口座長 ありがとうございます。非常に貴重な御意見だと思います。この辺の希釈による、例えば限界希釈のところで、95%検出限界とかを出すのに、それが重要な話になってくるのかなと理解いたしました。
 ほかに御意見ございませんでしょうか。今の血漿の希釈の話等は非常に重要なポイントで、その辺は岡田先生に御検討いただければと思います。このような形でパルボウイルスの国内標準品の検討を進めていくということでよろしいでしょうか。
(「はい」と声あり)
○山口座長 では、岡田先生、その辺でよろしくお願いいたします。これは、データができた時点でこちらでまた議論させていただくということにさせていただければと思います。
 次に、ジェノタイプパネル、今度は標準品ではなくて、ジェノタイプパネルの作製について議論させていただければと思います。
 参考資料の2を見ていただきたいんですけれども、これは、先ほど事務局から御説明いただきましたように、安全技術調査会の座長である吉澤先生が研究班の報告書として作成していただいたものです。これについては、こういうパネル血漿の選定は済んでおります。これについては、まず私の方から説明させていただきまして、後でHEVのパネルとパルボB19のパネルについて、内田委員の方からご説明いただければと思います。
 まず、参考資料2について私の方から説明させていただきます。
 これは、平成13年から15年度までの3年間でHIV、HBV、HCVのジェノタイプパネルを作製した結果の報告ですので、総括報告のところと、実際にどのようなパネルをつくったかということを、14ページを開いていただけますでしょうか。ここから、まず最初に、HCVのパネルが6ページにわたって載っております。それぞれ、各3つのウイルスごとに100本ずついろいろなタイプを収載させていただいております。これは、日赤の方に御協力いただきまして、日赤が陽性血漿を保存していただいていたのを供与していただきまして、こういうパネルをつくり上げたということでございます。
 そこに書いてありますように、例えば、HCVは、P2と書いてあるのがHCVの最初の文字で、001から100までございます。一番後ろの2つは陰性パネルになっております。
 例えば、HCVの001は?の1b、002は?の2a、003は?の2b、005は?の2a。?の2aが続いていますね。そういうふうにさまざまなパネルが用意されております。
 あと、それぞれ国際標準品に対して校正を行った結果も載せさせていただいております。
 HIVの方がその次に載っていまして、HIVはP3というところに載っております。HIVは、P3の001から入っていまして、それぞれ幾つかのサブタイプがここに収載されております。
 今回、資料が抜けておったんですけれども、HBVについても同じようにこういうパネルをつくっております。
 この中で、どういうパネルをセットとしてつくった方がいいかということを、今、議論を全部してしまうのはちょっと難しいかと思うんですけれども、日赤がかなりの期間にわたって収集されたB、C、Iのそれぞれのジェノタイプ、サブタイプでございますので、それをわりといろいろなサブタイプ、ジェノタイプを国内で見つかるものはカバーしているだろうと。これを使って、実際に参照パネルの目的は、NATのバリデーションをするときに、どのパネルも同じように検出できるかということを確認していただくために使うものですので、少し標準品と意味合いが違っております。
 もう一つは、これを使わないといけないという要素もなくて、NATガイドラインの中でも、これを使わないとはいけないというふうには勿論書いてございません。市販品を使うケースもございますし、例えば、アメリカで作られた原料血漿から作る場合は、逆に言うと、アメリカの方がむしろ、アメリカでエビデミックなパネルを使う方が適正な場合があると思いますので、そういう意味では適切なパネルを選べばいいということになるんですけれども、国内でもしこれを使うとすると、どういうサブタイプのパネルをセットとして作り上げればいいか。要するに、先手はして、あとは重点を幾つかしてあるもの、どういう選択を選ぶかというところになってくると思うんです。
 それから、もう一つ、申し訳ないんですけれども、これは一応衛研にもあるんですけれども、安全上、3か所に分散して保管してあります。衛研は残念ながらHIVは置けないので、レベル3になってしまって、HIVは余り置くなと言われていまして、HIVは受け入れていません。
 あと、必要に応じてこの選定ができるのであれば、その選定をした上で、一番いいのは、できればこれを利用できるような形にしておきたいと。欲しいというおっしゃる方がいれば、使えるような状態にしたいと、そういうことが目的で紹介をさせていただいていることでございます。
 まず、この辺までの説明で、今度提案させていただきたいのは、この中でこういうパネルをというのを私の方から、今、急に説明するのは難しいと思いますので、提案をさせていただきますので、それでいいかどうか、こういうパネルがあった方がいいとか、そういう組み合わせについて、御意見を後でいただければと考えております。
 あとは、配布方法についてですけれども、先ほどちょっとございましたように、取りに来ていただくのが一番いいんです。これは衛研にございますので。ただ、実際のHIVは衛研にございませんで、広島と大阪の日赤の方に少し扱っていただいております。そこから作っていただいて、必要に応じて配布をするような形をとりたいと考えております。
 この辺までだけを先に議論させていただければと思うんですけれども、御質問、あるいは御意見等がございましたら。
○岡田委員 パネルの番号が付いていますけれども、パネルというのは、まだバッグに入っているんですか。それとも、もう個別に分注されているんですか。
○山口座長 小分けのバイアルにしていないというところでございます。
○岡田委員 要するに、ひとかたまりになっている。
○山口座長 そうです。
○岡田委員 量的にはどのぐらい。
○山口座長 400ccバッグと200ccバッグからきておりますので、200ccバッグのものは、一番小さいのは100ccバッグの量で、大きいのは200ccの容器に入っております。
○脇田委員 HCVの血漿を見ますと、日本の場合だと、ざっと言いますと、1bが7割、2aが2割、2bが1割といったところかと思うんですが、ざっと見ると、2型が非常に多いという印象を受けますが、これは何か理由があるのかということと、パネルを実際に編成する場合に、1型を多めに抜き取るという形で作製するということになるんでしょうか。
○山口座長 その点ですけれども、当初の目的は、1型なら1型、2aとかそういうような形で1本ずつというふうに考えていたんですけれども、脇田先生の御意見としてはどうでしょうか。例えば、多いものを複数本入れる方がいいのか、それとも1本ずつで構わないのか。
○脇田委員 1本ずつといいますか、どの遺伝子型も同じように検出できるということを確認したいということであれば、均一に1b、2a、2bを同数入れていくという形かなというふうには思います。そういう意味ではこういう形で収集されている方がいいのかなという気がします。
○山口座長 ありがとうございます。
 先ほどのもう一つの御質問で、ちょっと比率が変わっているけれどもという意味なんですが、これは正直申しまして理由はちょっとわかりません。
 感染研の方でHIVの専門の先生に、どれがあった方がいいのかと聞いていただけるとありがたいとは思います。
○岡田委員 わかりました。それは聞きます。
○山口座長 よろしいでしょうか。
○脇田委員 あと、B型の方はどういう編成になっているかというのがわかれば。
○山口座長 このシートは総括の方を出せばよかったんですけれども、総合の方だとBも全部載っていたんですけれども。
○脇田委員 日本の場合、B型の場合は遺伝子型はB、Cがメインで、A型も少しという形なので。
○山口座長 Fはあったかもしれません。
○脇田委員 そこら辺が入っていればよろしいかなというふうには思います。
○山口座長 わかりました。後で資料を脇田先生の方にも送らせていただきますので、御意見をいただければと思います。
 あと、パネルについての追加ですけれども、これは、皆さんが利用していただくのは、勿論吉澤先生の了解を得ていますので、厚生科研費の成果として利用していただければと思うんですけれども、たしか、これは1本しかないようなジェノタイプがあるんです。そういう場合に、追加をどうするかという問題が出てくるとは思うんです。可能であれば、こういうことを継続して血液のウイルス安全性を高めるためにも継続した取組みは必要なんだろうと思いますので、その辺、日赤の方で、多分こういう話になるとそっちに行ってしまうのかなと思うんですけれども、御検討いただければと思っております。
○平参考人 中身から言っても、輸血用の安全性という意味では重要なテーマになろうかと思いますので、内部の方できちんと前向きな検討をやらせていただきたいと思っています。
○山口座長 ありがとうございます。
 それでは、スケジュールとしては、このパネルに関しては、一応選定は済んでいる。ただ、小分けが済んでいないというところがございますので、小分けについて御意見をいただく。どれを、全部100本プレートをつくるよりも、パネルを選んでつくりたいと思いますので、その辺のことの御意見をいただいた上で、配布できるような形で、次回までに、できればこういう形で配布したいという。配布の方法に関しては、できるだけ、これは標準品とかそういう形で公的にしなくても済む話。厚生科研費の成果物ですので、無償ではあるんですけれども、輸送のお金はございませんので、その辺を、凍結品で送らざるを得ませんので、ドライアイスの観点とか、そういうのがございますので、今の時点で結論というよりも、ドライアイスで送る、あるいは取りに来ていただくような形になるかと思いますので、その辺を御了解いただければと思います。
 HBV、HCV、HIVのパネルに関してはよろしいでしょうか。どうぞ。
○下瀬参考人 質問させていただきたいんですけれども、このリストのデータは平成15年ごろのデータだと思うんですけれども、もう10年近くたっていますが、力価の低下というのは大丈夫でしょうか。
○山口座長 その辺はちょっと心配してはいるんですけれども、1つは、安定性をどこまで調べているかという話になっていまして、それは確認をしないといけないところにはなっております。
 もう一つは、吉澤先生が繰り返し凍結融解という実験をされまして、繰り返し凍結融解でも、コピー数そのものは変わらなかった。むしろタイターは全部すぐに下がってしまうんですけれども、例えばC型肝炎だと。これは実際はパネルですから、どれだけジェノタイプを検出できるかというところが主になるので、そこの目的が達成できればいいのかなとは思っているんですけれども、その確認をしないといけないところはそのとおりだと思います。
○下瀬参考人 わかりました。
○山口座長 ありがとうございます。
 よろしいでしょうか。
 では、次に、HEVのパネルについて、国立衛研が主体となって感染研の岡田先生などの御協力をいただいて作製しましたパネルについて、内田委員の方から御説明いただけますでしょうか。
○内田委員 それでは、参考資料の3をごらんください。これはタイトルが付いていなくて申し訳ないのですが、HEVのNAT評価用のパネル樹立に関して、学会の方で発表したときの資料となっております。
 これは、ベネシス社の方からgenotypeパネルの候補品というものを御提供いただけることになりまして、国内で共同検定を行いまして値付けを行ったということの報告になっております。
 1枚めくっていただきまして、2ページ目の上に共同検定の参加施設6施設が書かれてございます。
 パネルの内容ですけれども、3ページの上のFig.1をごらんください。
 国内のHEVの遺伝子型というのは、genotypeの3か4で、4種類のクラスター、こちらに示してありますG3jp、G3us、G3sp、G4jpという4種類に分類することができます。
 先ほどの標準品の分類で言いますと、G3usがgenotypeの3aで、G3jpが3bになるようです。
 こういうふうに分類されますけれども、候補品につきましては、ベネシス社の方で、国内のブタの糞便よりハンティングを行いまして、genotypingを行って、フルレングスのシークェンスをそれぞれのクラスターからひとつずつ行っておりまして、それを実験感染ブタで増幅をしまして、とってきた4種類の株と、その中の1株については、培養細胞で増幅したものという、計5株からなっております。
 パネル候補品の内容は、3ページの下、Tableの1に示してございます。
 実際のセットとしては、それにあと、ネガティブコントロールが付いているという形になっています。
 このような候補品につきまして、6ページから7ページにありますように、ベネシス社と衛研の方で分注の均一性の試験、分散の均一性の試験、候補品の安定性というものを調べまして、問題ないことを確認した後に、先ほどの6施設において、参照パネルについてコピー数を求めました。
 このときには、ヘテロジェナイティがHEVは非常に高いということと、参加施設が少ないということがありましたので、抽出の方法と定量PCRについてなるべく統一したプロトコールで行うということでコピー数を出しております。
 8ページ、最終ページのTable 4に最終的に決定したコピー数が示してございます。
 先ほど、HEVの国内標準品が樹立されたということですので、これはコピー数で示してありますけれども、今後、標準品で力価換算をしなければいけないかなということとなっております。
 このような形のものが、衛研の方で現在約400セットほどあると思うのですけれども、それについて厚労科研費の方で樹立したものですので、なるべく活用していただければということです。
 今回のパネルは、NATの評価用の参照パネルということで、プライマーやプローブの配列の妥当性の検証、genotypeのNATによる検出能の評価ということに活用していただければと思います。
 これについてはこんなところです。
○山口座長 では、先にHEVのパネルについて、御質問等ございましたら、お願いいたします。よろしいでしょうか。
 一応、コピー数としては出されてはいるんですけれども、せっかく今、岡田先生の方で国内標準品のHEVを決めていただきましたので、ここで今日承認されましたので、IU単位には一応換算は言えるような形にしておいた方が、岡田先生ともそういう相談をさせていただいております。
 よろしいでしょうか。
 配布方法ですけれども、配布方法は先ほどと同様で、衛研にあるんですけれども、もし送付にすると、ドライアイスを用いて送付しないといけないので、ジュラルミンケースに入れれば送れるという、なかなか送るのが非常に大変な状況になっておりまして、たしか四重包装だったと思うんですけれども、そういう包装をしてでないとゆうパックは受け付けてくれないという、なかなか大変な状況になっております。それをしないと、爆発したら、郵便局の事故が起きたものを衛研が補償しないといけなくなってしまいますので、そういう大変なことにもなりますので。本当のことを言えば、都内の方は取りに来ていただけると非常にありがたいです。これは、先ほど言いました本数分、いろいろなところで活用されることを目的としておりますので。
 よろしいでしょうか。これについて、これは先ほどの標準品と異なりまして、ここで決定するとかという話ではございません。こういうふうな形で利用するので、もし利用するときに、皆様から何かこういうふうにした方がいいという御意見があれば、勿論それをインコーポレートした形で配布するような形にしたいとは思っております。
 では、引き続いて、パルボB19のパネルの方についてもお願いいたします。
○内田委員 それでは、参考資料の4をごらんください。
 パルボウイルスのB19のパネル候補品についてですけれども、こちらもベネシス社の方でgenotype2の血漿を入手したということから、genotypeの1と2からなるパネルの候補品を作製されておりまして、それを衛研に提供していただいているというところです。
 パネルの内容ですけれども、これは文章でわかりにくいのですが、genotypeの1のF15というものと、genotype 2、F27というものについて、高濃度のサンプル、ここでは約1011IU/mLのものと、低濃度のサンプル、約105IU/mLに希釈をしたものという、2種類のgenotypeで高濃度、低濃度の4本のセットと、陰性コントロールの5本のものがセットになっているというもので、それが300セットほど衛研の方で現在保管している状況です。
 これにつきましては、やはりベネシス社の方でパネル分注品の均一性の試験と保存安定性と凍結融解の影響につきまして、裏のページにありますように確認をしていて、問題がないということを確認されております。
 今後、こちらにつきましては共同検定を行って値付けをしていきたいと考えているところですけれども、先ほどの標準品の作製とのスケジュールとの兼ね合いもあると思いますので、こちらはどのようなスケジュールで行うのか、まだはっきり決まってはいないのですけれども、その辺は今、御相談する形でしょうか。
○山口座長 岡田先生、先ほどの標準品の方は、NIBSCのものに対して校正するわけで、もしNIBSCが10本以上あれば、NIBSCに対して校正すれば、同じ値というか、値付けになると理解してはいるんですが、理解はそれでよろしいですか。
○岡田委員 この値付けに関して、参照品とかgenotypeに関しては、値は本来は付けない。参考程度の一覧ですので。
○山口座長 先ほどの標準品の値付けほど。
○岡田委員 はい。ですから、こういう試験であったら、こういう値が出ましたよというものは、参考ということで添付すれば、それでいいと思います。
○山口座長 わかりました。ありがとうございます。
 今、内田委員の方から、パルボウイルスB19のgenotypeパネルについての御説明をいただきましたので、どんなふうにやるかについて、共同検定でタイターは出しておく必要がある。どのぐらいの感度で測定できているかというところは、標準品と違う意味は勿論あるんですけれども、値付けは一応しておくべきだと思いますので、その値付けをさせていただければと思っています。
 値付けができれば、将来使っていただけるような形で配布させていただきたいと考えておるんですけれども、これの共同検定の方針、あるいは作製方向について、御質問、御意見等がございましたら。
 もしよろしければ、こういう方向で進めさせていただきたいと思います。また、これは厚生科研費の研究班でやらせていただいておりますので、研究班の中でそのような御協力をお願いすることになるかと思います。内田委員におかれましてはよろしくお願いいたします。
 では、最後の方なんですけれども、その他の事項にさせていただきたいと思うんですけれども、御意見があればということで、今、HIV、HCV、HBV、HEVについては、既に国内標準品として4つぐらい作製されていると。それから、パルボB19については、今後、国内標準品を作製する方向で御了承いただいたと思っております。
 それ以外に、国内標準品として考えられるべきものがあれば、御提案、あるいは御意見等をいただければと思います。恐らくアメリカの状況を考えれば、例えばウエストナイルが来たときは、多分それが必要になってくるんだろうと思うんですけれども、その前に、今の状況では近々の問題では勿論ないかと思うんですけれども、もしそれ以外の問題としてあるとすれば、御意見がいただければと思います。
 多分日赤の方では、一応準備はされている。変な言い方ですけれども、来ない方が勿論いいんですけれども、ウエストナイルがきたときのための準備はされているように伺ってはいるんですけれども、その辺について。具体的な中身まではいいんですけれども。
○平参考人 今の日赤の方の準備の状況ですかね。一応、日赤の方といたしましては、国の方の指示に基づいて、NAT用の検体、NATができる試薬の方を準備しております。これは、5,000検体分を検査できる試薬を用意しております。これは、都道府県、一番大きいところ、東京都が研究者から見ると大体5~6万人ぐらいおられますので、現在、20本プールでやっていますので、そういう意味で10万検体がやれるというシステムを今持っております。ただ、どうしてもウエストナイルウイルス自体のバイオセーフティのレベルが非常に高いので、非常に取扱い、当然陽性の検体が入ってもこないしという条件の中で、なかなか難しい検討をいろいろやらせてもらっているというのが現状でございます。
○山口座長 ありがとうございました。
 今日すぐに、今後の検討というか、今後の話としてそれ以外のものというお話が出てこないかもしれませんけれども、続く間に、必要性があれば、御意見をいただければと思います。
 もう一つ、最初の方に今日の議題として紹介していただきましたNATガイドライン、遡及調査ガイドラインについての改正の必要性についてなんですけれども、今、1つの方向として、NATガイドラインについては、厚生科研費の方でNATガイドラインの改正についての議論をスタートさせていただいております。幾つかポイントとなる点について御意見もいただいておりますので、それをとりまとめるような形で、できれば次回に、こういうようなところが改正のポイントになるのではないかということを、小委員会の方に提案させていただければと思います。勿論これは技術的な要件としてこういうことが問題になるという話でございます。NATガイドラインそのものの性格については、これは上の方の話になってくるだろうと思いますので、その点については、今後のスケジュールの中で議論させていただきたいと思うんですけれども、もし今の時点でNATガイドラインについてコメント等がございましたら、言っていただければと思います。
 実際、この間、海外の方では、FDAではHIVとHCVのNATガイドラインを1回、一昨年改正しておりますし、Bのガイドライン案も出ております。わりと海外というか、特にアメリカは、FDAが出しているものと、公定書であるUSPがNATについての一般試験法みたいな要件について、両方が併せ持って日本のNATガイドラインに当たるところをカバーしているという状況かと思っております。
 EUは、EPの中でHCVのNATガイドラインに相当するところが記載されているという状況でございます。
 その辺の最近の動向も含めながら、日本でNATガイドラインの技術的な要件で追加すべきところというのをこれも議論させていただければと思っております。
○丈達血液対策企画官 先生、今のことで教えていただきたいのは、日本ではこうという話というのは、済みません、私が聞いて恐縮なんですけれども、動きというのは何かあるんでしょうか。
○山口座長 局方で議論はしてはいるんですけれども、ただ、局方というのは、正直申しますと生物薬品で、いわゆる血液製剤を対象外に置いているんですね。局方の中に書くことは書けると思うんですけれども、局方の参考情報の中に少しNATのことも触れたりしてはいるんですけれども、ただ、局方に参考情報の中で入れるとすると、どうしても全般的な話になってしまう。ほかの医薬品に使えるという、血液製剤に特化したNAT試験法みたいな形は付けにくいかなと思っております。
○丈達血液対策企画官 もしやるとすると、生物基か何かでということになるんでしょうか。
○山口座長 これは、多分、脇田先生と岡田先生に聞いた方がいい。生物基というのは意外とそういうところが書いていないんですよね。
○岡田委員 今は、生物基からは、原料のものは原料基準で別に離されて基準がつくられていますので、こちらの方で附帯事項か何かで記載されるのかなと思います。
○山口座長 その辺が日本の制度というか、それぞれが少しずつカバーしているところが違うところになってきていると思うんです。生物由来基準があって、NATをしなければならないということはきちんと記載されてはいるんですけれども、血液製剤について、あるいは原料血漿について。ただ、それを今度はどんなふうにバリデーションするかというところが、生物基の中に書いていないですよね。だから、多分安全性技術調査会、あるいはこの下とかがカバーすべきところになってしまうだろうと思います。
 そういう意味では、安全技術調査会の下にNAT小委員会がぶら下がってはいるんですけれども、大事な話。要するに、技術的要件としては大事な話だと思いますので、是非御協力をお願いしたいと思います。
 NATのガイドラインの改正につきましては、改正をするというか、どういうポイントがあるかということをまず提案させていただくということで、それについて御議論いただければと思っております。
 もし、今、NATのことについて追加でコメント等がございませんようでしたら、ちょっと早いですけれども、これで終わらせていただいてもいいかなと思っております。
 次回の日程を事務局の方からということでよろしいですか。
○伯野血液対策課課長補佐 次回の日程については、別途御連絡させていただきます。
○山口座長 それでは、長時間にわたり御議論いただきまして、ありがとうございます。
 本日はこれで終了させていただきたいと思います。


(了)

連絡先:医薬食品局血液対策課 課長補佐 伯野(内線2905)

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