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2011年3月30日 第23回年金記録回復委員会議事要旨

○日時

平成23年3月30日(水)18:00~


○場所

厚生労働省 19F 専用第23会議室


○出席者

(委員)磯村委員長、稲毛委員、岩瀬委員、梅村委員、金田委員、斎藤委員、廣瀬委員、三木委員
(日本年金機構)紀陸理事長、薄井副理事長、石塚理事、喜入理事、中野理事ほか
(厚生労働省)榮畑年金局長、石井年金管理審議官ほか

○議事

(1)「不整合3号」に係るデータについて

○ 日本年金機構より資料1について、年金局より資料2について説明があり、委員から次の意見があった。

■ 資料1の別紙についてだが、例えば3月30日に厚生年年金に加入していた会社を退職し3月31日が厚生年金の資格喪失日となり、4月1日に厚生年金適用事業所である別の会社で資格取得した場合、3月分は国民年金の第1号被保険者となる。このように1か月分が空くような場合、勧奨する時点では第2号被保険者となっているわけだが、勧奨や職権適用しているのか。

→ 同月内に資格取得及び資格喪失している場合は勧奨していないが、月をまたぐ場合は勧奨及び職権適用している。

(磯村委員長)この問題は、不整合3号記録という観点とは別に、新たな回復基準として短期の厚年適用漏れという事例について検討しているので、それとも併せて整理していきたい。

 

(磯村委員長)これまで不整合3号に関連して報道されてきた103万件という数値は、もともと不整合3号記録の実態を確認するために調査したわけではなく、システム関係の整合性を確認するために調査した結果であった、それがたまたま同時期であったので使えるものは使おうということで提示されたものであるとの理解でよろしいか。

→ 職員アンケートの中で指摘されていたが、調査結果については1つの実態を示すものであったのだろう、ということで扱わせていただいたということ。

 

(磯村委員長)資料2の別紙における太枠内のマル2、マル3の部分は、103万件には含まれていないという理解でよろしいか。

→ 以前、担当より健康保険の問題及び被扶養者情報の問題などをご説明させていただいたが、そういう意味での限界があるところであり、数字には含まれていない。

 

(磯村委員長)今後、厚生労働省において立法するにあたり様々なところで審議されると思うが、現在あるデータだけでは不十分であると考えられる。100件のサンプル調査の結果が本当に不整合3号記録問題の実態を表しているのかどうか、或いは、秋のシステム抽出に際して何をどうしたらよいのか、その他、この不整合3号記録の全体を把握するためにどのようなデータをどのようにしたらよいのか、そのデータを取るためにコスト及び作業量はどれくらい見込まれるのか、など検討していただかないといけない。このデータだけで立法段階で判断されるということになると、国全体としては心許ないという懸念がある。すぐにはデータを出せないと思われるので、別の場できちんと説明できるような準備をお願いしたい。

→ 今後、抜本改善策案を検討していくうえで、当然必要になるデータも他にあると思うので、委員長のご指摘を踏まえ準備したい。

 

(2)「不整合3号」に係る意見書案について

○ 年金局より資料3-1、3-2について説明があり、委員から次の意見があった。意見書案については、本案にて回復委員会として了承。

■ 秋の抽出作業において不整合記録の対象者が判明すると思うが、対象者に勧奨は行うのか。

→ 「運用3号」は廃止されたが、システム開発はそのまま不整合3号記録の抽出を行う方向で進めている。方向性が示されて最終的にどのような形で勧奨していくのかということが決まり次第、システムの修正をしていく。対象者については現段階では加入者のみであるが、不整合記録を保有している者を抽出可能であり、今後の展開によりどのように勧奨していくのかということもあるが、そのデータを使い対応していくことは可能である。受給者についても追加して行っていくということになれば、それについても対応することは可能である。

■ どこかで勧奨しなければならないことは確かである。当初実施する予定であった「運用3号」と比較してどんどん作業が遅くなるのであれば、純然として納付されるべきものが納付されていない時間が長くなり結局はカラ期間となってしまう点で、新たな不公平になるかもしれない。前向きに将来に亘ってという観点からすると、きちんと早めに勧奨していくことは極めて重要であると考える。

→ 現時点では、健保組合の問題などの限界もあるが、不整合が発生する都度勧奨を行っていくというように、不整合3号への入り口を絞っていくという作業は同時並行でやっていきたいと考えている。また、一斉に抽出していつの時点で勧奨するか、これからの制度的な仕組みがどういう形で整理されるか見極めた上で、年金局とも相談しながら実施していくことになる。

(磯村委員長)個人的なイメージだが、現段階で進められているシステム抽出の仕掛けというのはほんの一部である。説明のとおり、健康保険関係の被扶養者削除情報なども含め、もう少し範囲を広めて実施するとなると、システムの組み換えということになる。それに要する時間を考慮してシステムの組み換えをしたほうがよいのか、或いは、前段階の部分だけでも実施したほうがよいのか、という議論をいずれする必要があると思っているので、その時期が来たら改めてご意見を伺いたい。

■ 工程表を作成してみてはどうか。早くやる必要があるものもあり、不整合記録を是正していくことが大事である。是正するためには、判明している部分から着手していくことも一つの方法である。時系列的に何をどうやって進めていくのか絵にしておく必要があると考える。

 

■ 一年間勧奨しないということになると、どれくらいの保険料が未納となるのか。

→ 不整合記録の保有者がどれくらいいるのか判明していないので現時点では不明である。

→ 不整合記録の対象期間の長さにもよる。既に保険料の時効が過ぎているものもあるため、具体的な数字を出す事は難しい。

 

(磯村委員長)案文はこれで了承ということでよいか。

→ 了承ということでよい。

(磯村委員長)「案」を取り、明日以降の早い時期に私から大臣または副大臣にお渡しする。

 

(年金局長)いただいた意見書を大臣または副大臣へお渡しし、引き続き検討していきたい。

 

○ 次回の回復委員会は4月5日。場所は追って事務局より連絡する。

 

 

以上


<照会先>

年金局事業企画課

担当・内線: 本間(3653)
佐々木(3658)
電話代表: 03(5253)1111
直通: 03(3595)2806

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