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2011年1月26日 第2回医薬品・医療機器情報配信サービス活用の為の意見交換会議事録

医薬食品局安全対策課

○日時

平成23年1月26日(水) 10:00~


○場所

厚生労働省共用第8会議室(6F)


○議題

医薬品・医療機器情報配信サービス改善への要望

○議事

○安全使用推進室室長補佐
 定刻になりましたので、第2回「医薬品・医療機器情報配信サービス活用のための意見交換会」を開催します。本日の意見交換会は公開で行いますが、カメラ撮りは議事に入るまでとします。マスコミ関係者の方々におかれましては、ご理解とご協力をお願いします。傍聴者の方々におかれましては、傍聴に際しての留意事項、「静粛を旨とし、喧噪にわたる行為をしないこと」、「事務局職員の指示に従うこと」などの厳守をお願いします。本日ご出席の先生方におかれましては、お忙しい中お集まりいただきまして、ありがとうございます。前回ご欠席で、今回ご出席いただいた構成員の先生方を五十音順にご紹介します。日本医療機器産業連合会PMS委員会副委員長の石川構成員、(社)日本歯科医師会常務理事の稲垣構成員、(社)全国自治体病院協議会副会長の中川構成員、(社)全日本病院協会常任理事の中村構成員、(社)日本看護協会常任事理の福井構成員です。本日、ご欠席等の連絡をいただいている方は、小山構成員です。小山構成員の所属団体から、長田さんにご出席いただいています。
 これ以降は議事に入りますので、カメラ撮りはここまでとさせていただきます。よろしくお願いします。また、局長と審議官については、本日所用により欠席させていただいています。おわび申し上げます。
 議事に移らせていただきます。この意見交換会は、座長を置かずに、自由な意見交換をいただければと考えていますので、議事進行については、前回同様、事務局よりさせていただきます。
 事務局から本日の資料の確認をさせていただきます。お手元の資料をご覧ください。議事次第、資料一覧、資料1「本日の出席者名簿」、資料2-1「第2回医薬品医療機器情報配信サービス意見交換会」、資料2-2「医薬品医療機器情報配信サービスの愛称決定について」、資料3「情報配信サービスにおける診療所・薬局向け情報提供の考え方」です。過不足等ありましたら事務局までお申し付けください。
 初めに、医薬品医療機器総合機構より、前回の意見交換会でご指摘いただいたご指摘事項への回答、サービスの改善策、愛称決定について説明をお願いします。

○医薬品医療機器総合機構安全第一部長
 ご質問として、登録されている病院の登録数の重複を含めた数はわかっていますが、重複を除いて、実質どのぐらいの施設で登録されているのかという辺りについてご質問があったこと。それから、それぞれの項目について利用率がどのぐらいになっているのかというご質問等について、今回説明させていただくために資料を用意しました。前回、配信の内容について、パッと見てわかりづらいとか、本文を見ただけでは何が書かれているのかわからなくて、リンク先までいかなくてはいけないとか、いろいろご指摘いただいて、非常に貴重なご意見かと思いました。我々としても早めにできることは対応したいということで、全部ではありませんが、今回までにできるところについては、早速対応させていただいています。その内容について説明することと、今後、さらにどういうところを変更させていただこうかという辺りについて説明を考えています。今回、頂いたご意見を踏まえまして、我々の考えで改訂させていただいていますが、さらにこういうところについてこうしたらどうかというお話がありましたら、是非ご意見をいただければと思っていますので、よろしくお願いします。資料2-1に従いましてご説明させていただきます。

○医薬品医療機器総合機構
 資料2-1に従いまして、医薬品医療機器情報配信サービスの改善状況等について説明させていただきます。最近の利用状況調査についての報告です。前回、宿題となっていました登録者と登録施設数の関係です。実際に登録施設としては、どのぐらいの医療機関が登録しているのかということを調べる宿題が出ていましたので、そちらの調査の結果です。
 情報配信サービスについて、データの抽出日は2010年12月28日となっています。全体の総数で31,467人の登録があります。内訳は、情報配信サービス登録者数というところで、病院、一般診療所、歯科診療所、薬局という形で医療施設総数としては22,215人の登録があります。登録しておられる方の医療施設をまとめたところ、実際に登録している方がいる医療機関の数として計算し直しましたところ、病院は4,641件、一般診療所は4,591件、歯科診療所は2,792件、薬局は6,961件、医療施設全体で18,985件でした。
 参考までに全国の病院統計等に基づく施設数を書いています。病院は8,739件、一般診療所は99,635件、歯科診療所は68,097件、薬局は53,642件、医療施設総数として約23万件となります。こちらのような形になっていまして、では、施設数に対して何パーセントが利用していると言えるのかという資料が次のグラフになります。
 登録施設数を全国の施設数で割って100を掛けることで普及率を出しています。病院は53.1%、一般診療所は4.6%、歯科診療所は4.1%、薬局は13.0%という現状になっています。やはり、病院は半分ほど普及が進んでいますが、ほかの医療施設については、なかなか普及が進んでいない状況にあることがわかります。
 各メールの配信コンテンツ、項目の利用状況ということで、どういったものに人気があるのか、どういったものがよく使われているのか、登録されているのかということで調べています。配信者数がもっとも多いものは「緊急安全性情報」。めったに配信されることはないのですが、緊急の情報ということで確実に登録されている方が多いということです。状況としては、このようになっていまして、登録数の低いものが「PMDA医療安全情報」、「承認情報」になっています。こちらを施設形態ごとで割り戻して、こちらは分子の数が配信者数になっています。割っているのは、総配信者数です。人気のあるコンテンツ、定番もののコンテンツについては、ほぼ90%を超えているのですが、この3つが30%台になっています。参考までに、すべてのメール項目を希望されている方は7,909人おられまして、25.1%になっています。利用状況について、前回の追加の報告は以上です。
 さらにご意見をいただきましたところについて、先に我々で変更できるところからやっていきましょうということで、改善を行っている部分について紹介させていただきます。ご指摘があったのは、メール本文中の記載のリンク先の飛んでいる場所があまりよくなくてわかりにくい。メール本文中に新着情報の内容が書かれていなくて、目次等の記載が欲しいと。回収情報のうち、回収が終了しているといった情報はあまり要らないのではないかといった旨を記載してはどうか、というような話。承認情報は現在データベース化されていまして、検索が必要になってしまっていることから、承認情報の配信を行ってもリンク先のページで検索を行わなければいけないというような形になっていました。それが使いづらいということと、これに対する改善。それから、メールデザインについてということになります。
 メール内容の変更の1番目として、リンク先を変更しました。改善前のメールは、このような形で、案内したい情報のあるページをリンクさせておきました。この上には、配信内容が書いてあるのですが、そこからこれを探してクリックしてくださいというような少し不親切な部分がありました。それを改善しまして、まずメールの本文に配信内容の一部である目次を抜粋して、直接どれだかわかるところまでリンクを深く掘ってリンクさせるという形にしました。これで、この内容とここに表示されている内容がすぐにわかりますので、クリックしていただければ、早く情報にたどり着くような形にできたと考えています。
 さらにメール内容の変更として、先ほども申し上げましたが、各情報に載っている内容がいままでこのような形で、例えば「医薬品・医療機器等安全性情報(No.273)が発出されましたのでご案内いたします」と。この安全情報のNo.273が何なのかということは、このメールからはよくわからないと。とにかく見てくださいというような恰好になっていました。これは、大変不親切でしょうということで、この安全性情報の内容をこちらに記載した上で、直接リンクを張ることを行っています。こういった書き方に変えたのは、医薬品・医療機器等安全性情報、医薬品・医療機器等の安全情報の通知、DSUについて、その中にどのようなことが書かれているのか、目次を掲載するようにしました。
 回収情報について。現在、我々が配信しています医薬品等の回収については、クラス?対応のもののみ。クラス?というのは、非常に緊急性が高くて、早急に回収しなければいけない、健康被害の発生が懸念されるような場合の回収です。こちらの回収情報について、医薬品のクラス?の回収が発生する場合は、いわゆる輸血用の血液製剤、輸血用の赤血球ですとか、輸血用の血漿がほとんどです。そのため、輸血用の血液製剤の特徴としては、わかったときには大体回収が終わっていることが多く、回収情報が出てきたときには、既に対応が終わっていることでございます。それで、こちらの対象となるすべての製品の回収が既に終了していますという文言を本文の中から切り出してわかるようにしています。また、詳細については直接リンクすることができるようになっていますし、そのほかのものは、こちらのリストのほうのリンクも付けている形にしています。
 これもご指摘がありました承認情報です。承認情報について、以前はこういった審査報告書が出てきましたということを案内して、承認情報の検索ページを案内していました。これだと、見た方が自分で、例えば「パルミコート吸入液」と検索していただかないといけなかったのですが、それは不親切であろうということで、そこで掲載した情報を新着の情報だけを一部切り出しました期間限定のテンポラリーなページを作って案内するというようにしました。こちらのリンクをクリックしていただくと、このテンポラリーの一覧表が出まして、大体2週間程度保持して削除するように考えています。その間に見ていただければ、リンクからすぐに見られるようにしました。それ以降は、検索していただくことになりますが、もう新着情報ではないので、検索していただくようなことで考えています。そして、それに沿ったメールの内容にさせていただいています。
 メールデザインについてですが、情報の題名等をわかりやすくということで、メールの冒頭に何のお知らせなのかをはっきり書くようにしました。メールの題名部分に入れるとかも考えたのですが、各先生方が使っておられるメーラーの設定によって見え方がだいぶ変わってきますので、今後工夫していくことも考えていますが、まずはパッとメール自体が見えたときに、メールの題名、何の情報かがわかるということをコンセプトとしたデザインに変更しています。直接のリンクを張れるようにしたメールデザインの変更を行っています。今後もいろいろご意見をいただきながら、メールのデザイン等については変更を考えています。いままでのところ、我々が検討会までに実施することができました改善事項についての紹介は以上です。
 今後の予定ですが、いろいろ考えていることを紹介させていただきます。こちらもご意見がございましたが、情報提供ホームページに情報配信サービスに関係しているページに案内を張るべきではないかということがございました。実は、これはご指摘があったことで、非常に心苦しいところがあったのですが、私どもで配信しているコンテンツが載っているページには、もう既にこのような形で情報配信サービスの登録のご案内を張らせていただいていたのですが、あまり目立たないということで、これを改善して、もう少し目立つ、登録してみようかなと思うバナーに変更していこうと考えております。作成に時間がかかりますので準備しているところです。
 それから、登録の部分ですが、登録する際に、例えばメールでどんなコンテンツ、どんなものが配信されるのだろうというのがわからないままでは、なかなか登録ができないということでした。これは案なのですが、登録するページに、こういった情報が出ますよというリストを作って、その内容をクリックしていただくとメールのイメージ等が次のページに表示される仕組を考えています。こうすることで、登録前に判断していただける1つの情報が提供できるものと考えています。
 さらに、どういったものを選んでよいかわからないといったようなご要望に対しては、担当する方がどういう情報を欲しがっているのか。例えば、医薬品の担当者で「医療施設で血液製剤等を使いますか」、「使いません」ということで、ここをクリックすると、この表示された情報を基本的に選んでいただければ、回収情報の中からは輸血用製剤の回収情報は届きませんと。ただし、特に重要な情報については、基本的に届きますよということがわかる仕組を考えているところです。
 パスワードについてもご指摘ありました。現在、非常に長いパスワードを使っていただいていまして、しかも何カ月に1回、変えてくださいというお願いもありますので、目的のためにここまでする必要があるのかどうかというところを検討しています。簡素化ということで、いま準備しています。ただ、このためにシステムの改修等が必要になってまいりますので、もう少しお時間をいただければ幸いです。
 インターネット環境に対する配慮ということで、現在、医療機関のほうで院内のシステムとインターネット環境が繋がっていない場合が多いということは承知しています。そうすると、配信メールにURLの記載があっても、そのURLを使って院内に配信したメールから情報が見られるわけではないというご指摘がありました。そういう場合、添付ファイルを付けてメールを配信することができればいいのではないか。情報を付けたメールを配信するということを考えています。近日中にテストを行って、配信の結果を見てみる予定にしています。かなり負荷が大きいと、既に何万件という登録がありますので、ファイルのサイズによっては負荷が大きいので、いろいろ工夫してまいりたいと考えています。
 最後になりますが、現在、こちらの情報配信サービスと直接関係していたわけではないのですが、情報提供ホームページの改善のためのアンケートを実施していました。こちらに情報配信サービスの中身についてもご意見を問う設問を設けさせていただいていますので、こちらの情報等も今後参考にして、改良を進めてまいりたいと考えています。改善については以上です。
 資料2-2をご覧ください。私どもで提供させていただいています医薬品医療機器情報配信サービスの愛称等が特になく、この会でも「プッシュメール」という言葉を使わせていただいていましたが、前回の検討会の際にもご指摘がありまして、そもそもプッシュメールとは違うのではないか。携帯電話に直接届くようなシステムのことをプッシュメールというのではないかというご指摘がありました。まさにそのとおりでして、このプッシュメールという名称を使い続けるというのも少し問題があるであろうということで、我々でも「医薬品医療機器情報配信サービス」という長い名前になっておりますので、愛称をつけて、サービスを提供していきましょうということを考えていました。一般の方からホームページ上で公募したところ、応募いただいた方が240人、件数で334件、年齢層は10歳から71歳といった幅広い年齢の方から応募いただきました。その中から選考しまして、最終的に機構内での投票等を含めて「PMDAメディナビ」という愛称に決定させていただきました。本日、プレスリリースを行い、発表する予定にしています。今後「PMDAメディナビ」として、情報配信サービスをよりよいものとして親しんでいただけるように努力してまいる所存です。以上です。

○安全使用推進室室長補佐
 ただいま説明のありました資料についてのご質問、ご意見等がありましたらお願いいたします。

○堀内構成員
 最初の登録施設についてお聞きします。登録施設数はわかったのですが、これはどういう職種の人が登録しているかわかりますか。病院でも半分しかいない、一般診療所ですと10万人のうち4,500人です。一般診療所で薬剤師は6,000人ぐらいしかいないですので、どのような職種の人が登録しているか教えてください。私たち病院薬剤師会でこれからPMDAメディナビを進め、少なくとも薬剤師には登録していただきたいと思っていますが、実態がどうなっているのか、細かいデータがありましたら教えていただきたいと思います。

○医薬品医療機器総合機構
 薬剤師・医師と登録の際に選択していただく項目がありますので、そこを出すことは可能です。これは全部が全部登録していただいているわけではないのですが、そのほかには医療安全管理者、医薬品管理者といった管理系の三役の登録と情報も持っておりますが、これは医療法改正前からのシステムで、必ずしもすべての方が登録されているということではありません。いま言ったような情報をまとめることは可能です。

○堀内構成員
 またそのデータをいただければありがたいと思います。
 それから、医療施設で大体2万2,000、全体で3万1,000ということですが、あとの9,000人くらいは企業や行政が中心になると考えてよろしいのでしょうか。

○医薬品医療機器総合機構
 そうですね。企業、行政、大学等教育機関、団体といったところになります。

○医薬品医療機器総合機構安全第一部長
 いまご指摘いただいた点については、出せる範囲を見ながら、次回お示しできるように工夫してみたいと思います。

○稲垣構成員
 日本歯科医師会の稲垣と申します。大変いい情報なので、本会としても積極的に推進していこうと思っているのですが、基本的に本会のホームページと都道府県の歯科医師会、その下に郡市区の歯科医師会があるのですが、そこにバナーを張り付けることは可能でしょうか。

○医薬品医療機器総合機構安全第一部長
 可能でございます。

○稲垣構成員
 そうしますと、1つには本会から依頼文を出したいと思いますので、是非その依頼文を作っていただきたいと思います。それから、そのときに添付するわかりやすい解説文です。今日は理事長がいらっしゃっていて大変恐縮なのですが、医薬品医療機器総合機構、PMDAといっても、まだ歯科医師の中では、大変不勉強でわからない方がいらっしゃるのです。それですので、その位置づけと、今回のこの情報提供がどういう意味をなすのかという、わかりやすいものを是非お作りいただければ、インターネット、文書等で配付させていただきたいと思いますので、その辺もお願いしたいと思います。
 それから、本会、都道府県の歯科医師会でも、会員向けのメールマガジンを出しています。そういうところにおいて、二次利用するのも1つの方法かと思いますので、その利用も是非ご強化いただきたいと思います。よろしくお願いします。

○医薬品医療機器総合機構安全第一部長
 ありがとうございます。

○安全使用推進室長
 歯科医師会に限らず、そういったご希望がある団体がございましたら、我々のほうでいかようにも、文書なり説明なりでお答えさせていただきますので、是非こちらにお申し付けいただければと思います。

○堀内構成員
 バナーを張るのは了解を得ないといけないですか、勝手に張っていいのですか。

○医薬品医療機器総合機構安全第一部長
 基本的にはご利用いただいて結構なのですが、何かお問合せがあったときにお答えできるので、お知らせいただけるとありがたいかなと思います。

○堀内構成員
 具体的な内容が入って、大変わかりやすくなって、ありがとうございます。
 もう1つ気になりましたのは、承認情報のところです。先ほどの話では、新しく承認されたものについては、2週間程度の間、審査報告書を掲載するということでしたが、2週間というのはアップしてから2週間ということですか。新薬が出て2週間で、みんなが見るかというと、そうでもないと思いますので、せめて1カ月は必要だと思います。
 それから、新薬が出た場合に、これは報告書と審査概要が載っているわけですよね。

○医薬品医療機器総合機構安全第一部長
 そうです。概要はマスキングなどに時間がかかることがありますので、少し遅れる場合が多いと思います。

○堀内構成員
 新薬については、審査概要等を見ながら、例えば病院であれば採用等を決めていくうえで必要だと思うので、それは是非発表していただきたいのですが、審査概要には、承認審査する部会での議論は反映されていないのではないかと思います。承認審査の部会でかなりいろいろな意見が出ているのですが、本来ならそれが反映されるのが妥当だと思います。
 一方、厚生労働省のホームページから入っていきますと、部会の議事録が出ています。情報としては両方が必要だと思いますので、本当は一緒になっているのがわかりやすくていいと思いますが、厚生労働省のホームページへ行かないと議事録は見ることができません。一緒でないと、厚生労働省のホームページへ行っても、探さなくてはいけなくて、大変面倒です。ですから、少なくとも簡単にそこへいかれるようにしていただけるとありがたいと思います。

○三上構成員
 国際医療センターの三上です。先立っての議論でいろいろ中身を変えていただいたということでご説明等をいただきまして、非常によくなっていると思っております。私が懸念していたいろいろな箇所がありましたが、標題が載っていたり、その中にまた入っていけるということで、最初のところからいろいろと内容が読み込めるということは、わかりやすく、多くの方が見られるということになると思います。
 1つ気になったのが、資料2-1の5頁で、PMDAの医療安全情報は35.1%の利用率となっています。これは実際にいろいろな歯科医師の先生方、保険調剤薬局の方々等が入っていますが、この利用率が低いことを考えてみたのですが、これは写真や絵が入っていたりして、病院としては非常に利用価値が高いです。というのは、年2回義務づけられている院内の医療安全推進委員会の講義の中で、このようなものも利用できると思っております。
 その中身なのですが、先立って発表されたものについては、「輸液ポンプの流量設定時の注意について」、平成22年11月には「人工呼吸器の取扱い時の注意について(その3)」、平成22年9月には「カリウム(K)製剤の誤投与について」、その前に遡りますと、平成20年10月に「抗リウマチ剤メトトレキサート製剤の誤投与(過剰投与)について」、平成20年12月頃まで遡りますと、そのような項目が記載されております。どちらも、我々としては非常に有益、あるいは解説がきちんとされ、利用価値が高いと思っています。
 この中で、薬局関係に絞って、例えば輸液ポンプ、人工呼吸器、カリウム製剤の注射薬と見ますと、薬局で使えるのはメトトレキセート製剤の誤投与だけではないかと思いました。そうなりますと、35.4%もやむを得ないのかなと思っている次第です。
 もう1点は、いままで情報が見られないという部分がありました。今日の説明にはなかったのですが、過去の履歴を見るところがございます。最初の登録する画面の横に、ログインがあります。ログインから入っていくと、まず自分のメールアドレス、次にパスワードを入力して、確認しますと、配信の過去の履歴が見られるところにいきます。そこにURLが出ているのですが、そこから読み込めなくて、コピーペーストもできません。それを打ち出してURLを自分で打つことならできるのですが、なかなか覚えていられませんので、いまそこが改善されたかどうか。昨日見てきた限りでは、まだそうなっておりました。もしそこができれば、過去の履歴を見ていただければと思います。
 それから、その履歴を見る右下に、80何ページ分のいくつというところがありまして、そこの矢印をクリックすると、次から次へ新ページへ展開していくというシステムになっているのですが、そのページの80何分のいくつというのが、非常に小さく右下に配置されておりまして、そこをわかりやすくしていただきたいと思います。スクロールの画面のほんの小さな画面になっておりますので、それでページ展開していくというシステムになっているのだと思いますが、そこをわかりやすくしていただきたいと私は感じました。

○医薬品医療機器総合機構
 過去の履歴のページにつきましては、テキストの情報しか表示されていないと思います。リンク、セキュリティ等の設定だと思いますが、右クリックが禁止されていたりするのではないかと考えます。そこを改善できるかはシステムの担当者と話をしてみたいと思います。
 それから、古い配信物に関しては、ときどきリンク先が変わっていることがございます。そういった場合のリンク切れというのは仕方がない場合がございますけれども、何とかそういったものも含めて改善ができるように考えていきたいと思います。

○石川構成員
 石川です。いま堀内先生と三上先生の両方からあって、私が話そうと思っていたことに近かったです。5頁のPMDAの医療安全情報の35.4%の利用というのは、私もオーバーオールに見たからだと思っていて、クロス分析の結果がないので、この数字だけで判断するのはまずいと思います。その上のメモを見ると、使用上の注意改訂等に関しては、相当な数が出ているわけです。ここのPMDAの医療安全情報というのは、それをさらに図解して、わかりやすくしたものであるはずなので、本来なら、これは同じぐらいの量でなければいけないと、論理的には思うのですが、何かがあるのだと思うのです。だから、これをクロス分析していただいて、誰が受けているのかを分析すると見えてくると思います。
 それと、あれだけカラーできれいにして、私たちもたくさん使っていますし、関係する協会からもいろいろ言われて、図解してやってほしいと言われて、よくやっているところがあるので、これが35.4%というのは私も意外で、本来なら90%以上でなければいけないと思ったぐらいなのです。このまま表が出てしまうと、ミスリードするのではないかと思われるので、分析いただけるとありがたいと思います。

○医薬品医療機器総合機構
 これはまだ分析途中で、一部、傾向だけですが、わかっていることがございます。PMDA医療安全情報を登録されている方が、ほぼ医療施設の方であるということです。つまり、医療施設に勤めておられない企業の方には必要ないので、そういった方が登録されていないのであろうと。配信者のほぼ全体が医療機関からの登録になっているということです。

○医薬品医療機器総合機構安全第一部長
 ご指摘を踏まえて、我々も調べてみたいと思います。

○石川構成員
 この5頁について、間違いやすいのは、右下にあるように、全体総数の登録者で割っているので、薬局も含めたところと、それ以外とで分析しないと。それでも低いのかなと思います。
 それで気がついたのは、承認情報を必要とする部署がどこなのか。それが薬局なのかどこなのか、またこれは違うのかなという気がするのです。先ほど言ったようにクロス分析がないとわかりづらいと思います。この資料をそのまま何かに使われてしまうと、ミスリードしそうなので、私たちが使うときに注意しなければいけないと思いました。

○医薬品医療機器総合機構
 こちらでもそれは考えておりまして、最初の登録施設数で重複を除いたものを出しておりますので、こういったものと組み合わせて各項目の状況を分析したいと考えております。

○浅田構成員
 確認です。医療安全情報は当初は入っていなかったと思うのですが、登録者が定期的に新しい情報が入っているかを見て、メンテナンスするような仕組を入れていただくと、もっと登録が増えると思います。

○医薬品医療機器総合機構
 そうですね。メール配信の性質上、1回登録するとなかなか変更する作業をしない部分がありますので、何かいい方法がありましたら、こちらでも考えてみたいと思います。

○安全使用推進室室長補佐
 次に資料3の説明をさせていただきます。これはメディナビの利用状況についてです。診療所、薬局で特に普及が進んでいない状況ですので、特にこの点について利用を進めるためにどのようにすればいいか、ご意見をいただければと思い、作った資料です。
 資料は3頁に分かれておりまして、1、2頁で、診療所向け、薬局向けということで、それぞれの方々に情報配信サービスを利用していただくためにどのような方法を取ったらいいかを記載しています。1頁が診療所向けの情報提供の考え方です。それぞれ情報の受け手としての特徴を挙げ、下のほうに、考えられる対応ということで書いてあります。
 まず診療所についてです。特徴は、病院との相対的な比較ということで赤い四角の中に書いてあります。スタッフが少人数なので、情報整理に使える時間が少ない。MRの訪問回数が少なくなってくるということで、情報入手のチャンスが少ない状況である。また、診療科については病院に比べると少ないということですので、薬剤の使用の種類も少ないということで、使用しない薬剤の情報は不要となってくる。通信環境については、個人的にそこにお勤めの方が、インターネットのプロバイダと契約して情報を入手することはあると思うのですが、十分な速度の通信回線が確保されていない場合もある。このような特徴があろうかと思います。
 こういった状況で、下の緑色の四角の中に、送る側の情報提供のあり方として考慮すべきことを書いています。まず、情報整理に使える時間が少ないことに対しては、そのためにかかる時間を少なくしていくことで、先ほどのPMDAからの説明でも一部対応しているということがあるかと思いますが、情報の必要性を迅速に判断できる形にすることで、ある程度、件名からどのような情報であるかがわかる、メールの中でその判断ができる工夫が必要になってきます。また、詳細情報へ簡単なアクセスができるような工夫として、メール、テキストベースではなくて、html形式を使う、あるいは情報が載っているPMDAのウェブサイトを工夫することも有効であろうと考えております。また、使用する薬剤が限定されてくる部分がありますので、過不足ない情報提供ということで、より細かな配信情報の設定が可能となるものを考える必要があるということです。通信環境については、通信環境に依存しない情報提供として、現在でも携帯電話にメール配信することが選択できるようになっていますが、携帯電話は画面が小さいので、その小さな画面でもわかりやすい情報配信の方法を工夫することが必要になると考えています。
 次の頁は、薬局向けの情報提供の考え方です。情報整理にかける時間、MRの訪問回数、通信環境に関しては、診療所と同様の考え方ができると思われます。相違点としては、多数の診療科に対応しなければならないことで、使っている薬剤が多い点です。それから、チェーン展開している薬局もあるということで、チェーン内での情報連携が可能になってくるのではないかという点が、特徴として挙げられます。
 その場合の情報提供のあり方としては、診療所の場合とほぼ同じような考え方になっているのですが、1点違うのは、?「情報提供」の部分で、多くの薬剤に対する情報提供ができるようにする点と、情報の二次利用ができる形での配信方法の工夫も必要ではないかと考えています。
 最後の頁です。具体的な検討のポイントとして、特にご意見をいただきたい点を挙げています。まず、登録の促進について、いまのようなメールの配信の技術的なところに加えて、現実として登録の障害となっているのは何なのか、活用しやすくするための工夫はどういったものがあるのか。また、今回愛称が決まったということで、これからも我々のほうからも周知を図っていくことになると思いますが、そのサービスの周知に関してどのような有効な方法があるのか、特に利便性をどのように訴えると効果的なのか。また、媒体として、先生方がご覧になっているような、どのような媒体を用いると、効果的に皆さんの目に触れる形になるか、このような点についてご意見いただければと考えています。
 また、サービスのさらなる改善として、前回もご意見をたくさんいただきましたが、引き続きそのご意見をいただければと思います。この中には、必要とされる医薬品の安全情報というのは、どういったものがあるのか、いまのところ、私どもでこういったものが必要性があるのではないかということでお送りさせていただいていますが、こういった情報があったらもっと役に立つというところを教えていただけますと、非常に助かるということです。このような点につきましてご意見をいただければと考えています。よろしくお願いいたします。

○田尻構成員
 保険薬局の立場で見て、考えろということかと思いますが、検討のポイントの中に、登録の促進についてということがあります。先ほど、パスワードの桁数を12から8ぐらいに減らす方向でということもありました。実は、第1回目の検討会のあと、私の親しい薬剤師に登録するようにと言ってみたのですが、どこで引っ掛かるかというと、あそこのページで仮登録まではして、メールで仮パスワードが返ってくるのです。普通の場合、皆さんはコピペで登録ページに貼りつけるのですが、ペーストができないのです。シフトインサートか何かで入るのですが、それをご存じない方が大半なので、まずはそこが最初の関所だと思います。それが活用しやすくするための工夫に結び付くのかわかりませんが、まずは最初の関所をクリアしやすくすることが第一だと思います。
 その裏で考えるのが、あそこまでセキュリティを高くする必要は何なのかがわかりません。あの情報を見る側からすれば秘密の部分もないわけですから、登録している施設の情報の部分なのかとも思います。いまスライドで出ている前か後の頁にありましたが、施設の登録、個人、保険薬局でも、そこの薬剤師が別個のIDパスワードで登録しているケースもあるわけですから、施設を特定しづらくするまでの必要はないのではないかと思っています。それと引替えに登録のしづらさが発生するのであれば、そこら辺をまず解決していただくのがいちばんかと考えております。

○田邉構成員
 診療所、薬局の登録ですが、そもそも私もここに出てきてからこういうサービスがあることを知りました。ご存知ない方もたくさんいらっしゃるのではないかと思います。それでインターネットも見られない方もいらっしゃるようですので、例えば医師であれば『医事新報』『日経メディカル』といった雑誌、病院協会、診療所協会に所属していれば、そういう雑誌などが届くので、A4の1枚もので、メディナビというものができたということを入れてみてはどうかと思いました。
 それから、私も病院に戻れば、一精神科の医師に戻って診療しております。薬剤師任せではなく、自分でも登録して、メールの配信を受けているわけです。個々の医師にお願いする場合というのは、特定の診療科の医師になりますので、診療所の特徴のところで書いてある「診療科が少ない」というのが当てはまってきています。メールで配信してくる内容を見ていますと、前回の議論で薬の一般名がかなり加わってきたり、見やすくはなったと思います。ところが、自分が診察している中では、例えば私であれば向精神薬などが中心になるのですが、それ以外の一般名を読んでもよくわからないところがあります。向精神薬の何だとか、抗菌薬の何だとか、そういう分類で表示していただけると、一診療科の医師にとっては、見やすくなると感じました。できればでいいですが、そういったことをやっていただければと思います。

○三上構成員
 国際医療研究センターの三上です。先ほどの資料3の「配信サービスにおける診療所向け情報提供の考え方」ということで、診療所及び薬局の利用率が低いという話でした。聞くところによりますと、初期の登録画面を見て、医薬品の医療安全管理責任者、医療安全の管理者、薬局の責任者しか登録してはいけないと思っている方もおられますと。私が思ったのは、いまPMDAのどこかに書いてあるのかは見当たらないのですが、誰でも自由に登録できる、誰でも配信サービスを見ることができるということを書いていただければ、さらに多く皆様方が登録されるのではないかと思います。

○医薬品医療機器総合機構安全第一部長
 いまのご指摘についてですが、この間同様のご指摘があったので、初期登録画面を確認してみました。医療安全管理者かどうかを選んでいただくところがあって、「管理者かそれ以外か」というような書き方をしているので、そこで引っ掛かるのかもしれないということで、それを選んでいただくところに、わかりやすい形で何か書き込むとか、そのようなことを工夫してみることをいま考えております。

○高杉構成員
 日本医師会の高杉です。診療所の登録が少ないということですが、しっかりと皆さんに周知していかなければいけないと思います。私が実際に見て、登録が非常に面倒くさいと思いました。それから、知ってもらうことが大切なので、その辺をいろいろな手段で、こういう良いサービスがあることをしっかりと周知してほしいと思います。
 もう1つは、アクセス数で評価するのもいいのかなと思いますが、いかがでしょうか。我々が使いたいときには、効能もそうですが、重複作用あるいは禁忌などを見たいので、その辺も色を変えてわかるような工夫などがあったらいいのかなと思います。

○長谷川構成員
 国立病院機構本部の長谷川です。当方どもも、第1回の意見交換会においていろいろな状況をお聞きしまして、すぐにアクションを起こさせていただきました。うちのNHOの全施設144は登録させていただいたところです。
 私の部署は薬剤部門が主に中心になっているところでして、この有効利用を図るべく、先ほどのバナーの件もご依頼があれば、協力要請でも何でもいただければ、我々はホスプネットという独自のイントラネットを持っていますので、そういうところに目立つように、担当の医療安全のサービス安全課にうまく刷り込むようにして、幅広い職種に登録していただこうかと思っております。
 また、先ほど冒頭にご説明をいただきまして、利用者の状況、利用率の調査もしていただきまして、誠にありがとうございました。私たちも、前回お話したとおり、療養所が3分の2、急性期の病院が3分の1ということがありますので、私たちの中で利用の状況、病院の規模に合わせて、どのような登録の形態になっているのかを、人数の状況もうちのチャンネルで調べさせていただきたいと思っています。また何かのときに情報をご提供させていただきたいと思っております。
 それと、このように私も意見を聞いておりまして、いろいろな変更をご説明いただいたところ、現場からかなり好評な意見をいただきました。非常にパッと見てわかるようになったこと、内容がわかりやすくなった、リンクが改善されたことでページを探す必要がなくなったこと、改善点がよくわかるということですので、これから準備しているアンケートの状況もありますので、私たちの薬剤部門という凝り固まった意見もそうですが、どのような意見が出ているのかもまた参考にしていただければ、そういう角度から登録数を増やしていくような試みもしたいと思っているところです。
 我々の薬剤部門は約1,200名の薬剤師がいるわけですが、我々、医療安全管理者というか、確かに責任者は薬剤科長かもしれませんが、全員が責任者であるという認識を持つべきだと思っています。まして病棟で医師と病棟活動をして、いろいろな話をしなければいけないときは、薬剤師は情報がなければ仕事はできませんので、全員が登録すべきだと思います。ベッド500床以上の大きなところは、薬剤科長の音頭で「みんな登録せよ」ということで、目に見えるような非常に良い感じが出てきているのではないかと思っています。ここで、また本部としてもいろいろな形でご協力していきたいと思っております。
 これはうちの内部の話で、余談ではありますが、私ども、PMDAもご存じのとおり、独立行政法人ですから厳しい評価をされます。まさに成果を求められるということもありまして、前回の会議でも15万件が目標ということがあり、いま3万と少しです。人ごとではなく、それを非常に感じております。それに協力するということではなく、いいものは使っていただきたいのです。我々独法は、個人の業績評価ということで厳しく個々を評価しておりまして、薬剤部門の業績評価の目標ということで、参考事例として、どういう目標がいいのかと、たまたまいいタイミングで相談がありました。
 いまは愛称が変わりましたが、そのときにプッシュメールの話をさせていただき、まず薬剤師は登録を行い、医師を中心とした医療関係者のところに、どのように伝達するのかが薬剤師の役割ですので、それを薬剤部門の標準の目標事項として、刷り込ませていただきました。機構本部ですから、各施設の個人にきちんとそういう情報が流れる体制になっていますので、これからは全薬剤師が登録できる環境作りに向けて本部としてもドライブを掛けていきたいと思っています。

○関構成員
 日本医療法人協会の関です。今日のご説明は非常に進歩されて感心しました。PMDAが認知されていないので、この愛称を考えたらいいのではないかと思うのです。NASA、NIHは、いまや我々はわかりますし、JADA、WADAというドーピングの機構があるのですが、これも我々の間では認知されてきました。PMDAがわからないので、頭文字の最初を少し取って「PhaMeDA」とか、そのほうが名は体を表すように思うのです。PMDAですと、国籍不明でよくわかりませんが、PhaMeDAだと、Pharmaceuticalとか、MedicalというのはDがダブるのですが、PMDAの愛称を考えたほうが普及するのではないか。何をやっているところかもわからないので。メディナビというのはどこかで使っていないかも気がかりなのですが、PMDAを普及させる努力をしていただいたほうがいいのではないかと思います。

○医薬品医療機器総合機構安全第一部長
 いまのメディナビが使われていないかという話については、「PMDAメディナビ」という形で、ほかに使われていないかは調査して選ばせていただいております。

○稲垣構成員
 いちばん大事なのは、利用者の視点で使いやすいものにしていくことだと思うのですが、ご依頼いただければ歯科医師会として、モニターをやっても構いませんので、暫く会員に使っていただいて、何人かのモニターを選んで、具体的に利用者の立場でどのようなものを希望するか、あるいは希望しないかということを調べることもできますので、ご検討いただいて、ご依頼ください。

○高椋構成員
 確かによくなったと思います。やってみるのがいちばんの評価になるので、いまネットで登録しています。単純に気づいたことを申し上げます。メールの種別がありますが、中身がわかりません。これによって、どのくらい、何がくるのかわかりません。メール本文と添付ファイル、添付ファイルがどんどんきたらおかしくなってしまいます。中身が何かを整理してください。こういうことは単純明快にわからなくてはいけません。
 次に、資料を拝見していて、よくなったのだろうということはわかりますが、まだ評価は付けられません。利用率が上がっても、まだまだ全然という前提で運用されたらいかがかと思います
 さらにこれがいちばん重要なことですが、登録施設数、登録者数とも、非常に少ないです。例えば医療施設総数で、全国施設数23万台に対して、配信サービスの登録施設数が1万8,985は、惨憺たるものです。
 まずはそこからやらなければいけないわけで、「これは良いのですよ」ということを、ここに委員の先生方がおられるわけですから、その先生方のネットワークを介して、情報が行きわたるように、パンフレットなのかバナーなのか、私はバナーだけで進んでいくとは思いませんが、例えば医師会、郡市区の医師会の個々にまで、あるいは関連というか薬局などまで、まずは行きわたるように、一定の取組みをやります、という計画が今日は出てくるのかと期待していたのです。いつまでにこのようなことをしますので、本日の委員の先生方は各団体に戻って、そのようなことに協力していただけますかという提案が出されるかと思っていたのです。そこがないので、いわゆる行動計画、作戦がなければ何も成り立ちません。それをはっきり提示していただいて、本日の議論も大事で説明もよかったと思うのですが、乗っていけるような形をいただきたいと思います。種々の議論をさせていただくよりは、はっきりした行動計画に基づいて、何をしなければいけないのかということを提示していただき、さっさと実行に移されることを望んでおりますので、よろしくお願いいたします。いまから確認して登録いたします。

○安全対策課長
 いちばん初めに、稲垣先生からも具体的に依頼文書を作ってくれということでご指示をいただきましたし、いま高椋先生にそう言っていただいて、大変ありがたいと思っております。
 事務局で、PMDAがどういうところなのかという説明から始まって、このシステムがいかに医療の安全のために先生方のお役に立たせていただけるかということを書いた宣伝の紙を作って、よろしければ各団体にご協力いただけるよう、依頼文書を用意させていただいて、ご相談させていただきたいと思いますので、何卒よろしくお願いいたします。

○関構成員
 いまの依頼もいいのですが、先ほど田邉先生がおっしゃったように、雑誌や新聞に広告を出していただければ、広告料は出していただきますが、周知するにはいちばん早いと思います。

○堀内構成員
 我々は、すでにホームページなどに出していますが、魅力的な広告の案を出していただければ、それをそのまま雑誌等にも入れられます。広告料は要りません。

○医薬品医療機器総合機構安全第一部長
 いま広告をという話がありまして、我々もいくつか折込広告を入れているところはあるのですが、折り込んだときは少し上がるのですが、永続的には難しいところがあります。
 お伺いしたいと思っていたのは、媒体としてよくご覧になるものです。先ほど先生からいくつか挙げていただきましたが、何か先生方が日頃よく見ているというものがありましたら、挙げていただけるとありがたいと思います。

○堀内構成員
 各団体で、機関紙や雑誌など、いろいろなものを持っているのですから、そこで周知するのがいちばん早いのではないですか。私たち病院薬剤師にとっても、PMDAという言い方にはいちばん関係が深い関係なのでしょうが、必ずしも知らないです。ですから、あまり硬いものではなくて、わかりやすい広告を作っていただければありがたいと思います。何が得られるか、どのような情報が得られるかを明確にわかるようなものを出していただければと思います。

○関構成員
 機関紙はいいと思うのですが、どこのページをいちばん見るかというのがあって、それによって広告料が違うのです。例えば裏表紙、一面の広告だったらよく見るとか、そのようなことがあって広告料を決めていますから、その辺もご配慮いただいて、ここにと言っていただければ違うと思います。それはそんなに難しいことではないと思います。

○高椋構成員
 いま登録をしているのですが、面倒です。仮登録に入って、再度パスワードがきたりして、2回やらなければいけません。私のように気の短い人間は、もうこれは面倒くさいといって、それで終わってしまうのではとも思います。
 極端に言えば、こういう情報というのは、垂れ流しでいいわけですよね。そのレスポンス、アウトカムが期待されているわけではなくて、とにかく情報を取ってくれる方の数が、まずはアウトカムなわけです。もっと軽く登録できるようにされたらいかがでしょうか。

○田尻構成員
 それに付随してです。いま先生がおっしゃられたとおりで、私も最初のときに挫けた経験者です。仮パスワードがきたのですが、時間が取れずに暫く放っておいたら、当然期間が決まっているので、それはもう無効になっているのです。そのあとまた、今度は性根を入れてやっとたどり着けて、登録がかなったのです。本当に単純なことですが、そこの登録の入口の垣根を高くしている理由がわかれば我慢もできるけれどもと思います。そこが第一の関所なのかと思います。プロパガンダの部分もありましょうけれども、まずは入ろうとした人が挫けないようにということも必要かと思います。

○堀内構成員
 私も経験者です。仮登録までいって、放っておくと駄目になってしまうということはあります。

○医薬品医療機器総合機構安全管理監
 実は、最初からこのようなセキュリティマニアな形でやっていたわけではなくて、そんなに昔ではなく私が自身で登録したときは、そんなに面倒ではなかったのです。最近改修した際に、セキュリティを異常に高くしてしまったのが失敗というのはよくわかりましたので、早急にもっと簡素な登録スタイルに改めさせていただきたいと思います。これは最優先でやりたいと考えております。

○田邉構成員
 雑誌の広告のお話が出ましたが、私も日精協の雑誌の編集員などをやったことがあるのですが、可能であれば雑誌の中の広告にするのではなく、1枚もので、雑誌とばらばらにしておいたほうがいいと思います。ほかの製薬会社、医療機器会社の広告と一緒になってしまいますと、見ないことが多かったり、雑誌の中身も興味のある記事があったときしか見ないということもありますので、開封したときに1枚ものがピラッと出てくるほうが、同じことをやるのであればインパクトが高いかなと思いました。

○安全使用推進室室長補佐
 いろいろとご意見をありがとうございました。ここで、医薬品医療機器総合機構理事長より、ご発言をお願いします。

○医薬品医療機器総合機構理事長
 本日は皆様方の忌憚のないご意見を多々賜りまして、本当にありがとうございます。私が3年前にここにやってきました、そのときは、この組織そのものの名前をよく知らなかったのです。恥ずかしいのですけれども、独立行政法人医薬品医療機器総合機構、暫く覚えるのに苦労したことがあります。PMDAはもちろん知りませんでした。当時どういうふうに言っていたかと、いまでもそうですが、「機構」「総合機構」、こういうふうに新聞でも言われたりしています。ですから、参りましたときに、これはPMDAに統一してくれと、こういうふうに言って、今日の紙にもございますように、ロゴをしっかりわかるようにして、折に触れて職員の方が発表したりするときには使っていただいているようにしております。
 しかしながら、日本国内では、いまだにそういう知名度は低いのですが、外国はもう完全にPMDAです。FDAに並んで、つまり日米欧三極の会議は、完全にPMDAで知れわたっているわけです。ただ、日本国内はご指摘のとおり、いまだに総合機構とか言われていて、いらいらしているところではございますが、やはり今後はもっともっとそこら辺のところを、より強烈に統一していかなければいけないのかなと思っております。
 今日、皆さんがご議論いただいた内容は、今日、非常に新聞でも賑わしておりますように、多くの医薬品の副作用とか、そういうもので、いかに医療関係者の方々が、こういうことをしっかりと把握しておかなければこれから生きていけないよという時代になってきているのだろうと思います。ですから、このことはお上がやることではなくて、私も医者でしたから、自分でもちゃんとやっていかなければならない時代になってきているということを、強く感じるところでございます。
 本当にこんなに難しいPCの作業をして情報を得なければならないというのは、これはおかしな話でありますから、そこら辺のところは、ピシッと簡単に手に入るような仕組にしていかなければならない、本当にご指摘のとおりでございます。こういう素晴らしいご意見をいただいたということは本当にありがたいことだなと思っておりますので、早急にそのような対応を取っていきたいと思っておるところでございます。今日は暖かいご意見、愛の鞭もいただきまして、本当に感謝申し上げたいと思います。また今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

○安全使用推進室室長補佐
 本日の会合はこれにて終了いたします。構成員の皆様方におかれましては、活発なご議論をどうもありがとうございました。
 次回でございますが、3月15日(火)の18時からを予定しております。これまでいただいたご意見をまとめまして、それに対して次回の意見交換会で反映させていただきたいと思っております。長時間にわたりましてご参加いただきまして、どうもありがとうございました。これにて意見交換会を閉会いたします。


(了)
<照会先>

医薬食品局安全対策課
03-5253-1111(代表)

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