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2013年12月19日 第5回 小児がん拠点病院の指定に関する検討会議事録

健康局がん対策・健康増進課

○日時

平成25年12月19日(木) 10:00~12:00


○場所

厚生労働省 低層棟2階 講堂


○議題

(1)小児がん中央機関について
(2)小児がん医療・支援に係る計画書等について

○議事

○林がん対策推進官 それでは、定刻となりましたので、ただいまから第5回「小児がん拠点病院の指定に関する検討会」を開催いたします。

 構成員の皆様方におかれましては、お忙しい中お集まりいただきまして、まことにありがとうございます。

 久しぶりの開催でございまして、まずは事務局に異動がございましたので、御紹介をさせていただきます。

 まず、健康局長の佐藤から御挨拶を申し上げます。

○佐藤健康局長 みなさん、おはようございます。第5回の小児がん拠点病院の指定に関する検討会を開催いたしましたところ、天候も余りよろしくなく、また、年末のお忙しい中、お集まりをいただきまして本当にありがとうございます。

 申し上げるまでもないですけれども、昨年6月に閣議決定をされましたがん対策基本法に基づきまして、こうやって構成員の方々にお集まりをいただき、御審議をいただきまして、ことしの2月には全国で15カ所を小児がんの拠点病院として指定し、整備を進めることができました。今後につきましては、きょう御検討いただく中にも入っているかと思いますけれども、小児がんの中央機関ということで御検討いただくことになろうかと思います。今般、恐らくはその役割を国立がんセンターと成育ということで御了解いただけるのではないかと思います。いずれにしましても、構成員の皆様方に御意見を頂戴できればと思います。

 こういう機会ですから、せっかくですから申し上げますと、難病対策のほうも進んでおりまして、難病対策の中では小児がんの患者さんの方をどうするかという問題が別途ございますし、また、がん対策全般の中でも子供さんのがんをどう取り扱うのかということが大変重要な課題になっております。そういう中で、少しずつではありますが、こうして拠点病院ができ、それから、中央機関ができるということで進んでおりますので、そういうことで引き続き御審議をいただきまして、御示唆をいただければ幸いに存じます。

 短い時間ではありますが、どうか御検討のほうをよろしくお願いします。

○林がん対策推進官 続きまして、健康局がん対策健康増進課長の椎葉でございます。

 健康局がん対策健康増進課の赤羽根でございます。

 同じく宮田でございます。

 それから、申しおくれましたけれども、私、がん対策推進官を拝命いたしました林でございます。どうぞよろしくお願いいたします。

 次に、本検討会から新たに御参画いただくことになりました構成員の御紹介をさせていだきます。

 国立大学法人東京医科歯科大学小児科教授の水谷修紀構成員でございます。

 小児脳腫瘍の会副代表の馬上祐子構成員でございます。

 どうぞよろしくお願いいたします。

 本日の構成員の出欠状況でございますけれども、韮沢構成員、山本構成員から御欠席との連絡をいただいております。また、石井構成員におかれましてはおくれて御参加になる予定でございます。

 また、本日は小児がん中央機関が行うべき業務について(案)を御発表いただくため、参考人として、独立行政法人国立成育医療研究センターから、藤本純一郎先生、松本公一先生。それから、独立行政法人国立がん研究センターから、若尾文彦先生に御出席をいただいております。

 さらに、小児がん医療・支援に係る計画書の御発表を行っていただくため、各小児がん拠点病院の皆様にも御出席いただいております。

 それでは、以後の進行は垣添座長によろしくお願いいたします。

○垣添座長 おはようございます。お忙しい中、お集まりいただきましてありがとうございます。

 局長の御挨拶にもありましたように、本日は第5回で、中央機関の決定と、それから、各ブロックの検討をいただくことになるかと思います。それで、がん対策推進基本計画の前半5年は五大がんを中心にして進められてきましたので、小児がんのような、あるいは希少がんはすっぽり抜け落ちてしまったというということで、後半の計画の中にしっかり取り上げていただいて、このように大分、形が整ってきたということがあります。

 また、折しもがん登録推進法が成立して、我が国のがん対策はかなり先に進むのではないかと期待しておりますが、本日、大変タイトなスケジュールでありますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

 それでは、まず資料の確認をお願いします。

○林がん対策推進官 資料の確認をお願いいたします。

 座席表と議事次第に続きまして、資料1「小児がん中央機関が行う業務(案)」。

 資料2「小児がん地域計画書概要 各ブロック提出資料」をお配りしております。

 続いて、参考資料1として「『小児がん拠点病院の指定に関する検討会』開催要綱」。

 参考資料2として「小児がん地域計画書」。

 参考資料3は、構成員の皆様には別にがん対策推進基本計画の冊子を配付いたしております。

 参考資料4は「~今後の小児がん対策のあり方について~(小児がん専門委員会報告書)」。

 参考資料5として「小児がん医療・支援の提供体制のあり方について(報告書)」。

 参考資料6として、通知でございますけれども「小児がん拠点病院の整備について」。

 参考資料7として「小児がん拠点病院選定結果のまとめ」。

 参考資料8として「がん登録等の推進に関する法律の概要」という1枚紙。

 参考資料9として「がん登録等の推進に関する法律」。

 こうした資料をお配りいたしております。

 また、構成員の皆様には、このほか「小児がん拠点病院計画書」「平成24年度小児がん病院のあり方調査事業委託費 事業実績報告書」を机上配付させていただいております。

 机上配付の資料につきましても、他の資料と同様、後日ホームページにて公開させていただきます。

 以上でございます。資料に不足等がございましたら、随時、事務局までお申しつけください。

 以上をもちまして冒頭の頭撮り、撮影につきましては終了させていただきますので、御協力をお願いいたします。

○垣添座長 ありがとうございました。

 それでは、本日の議題の「(1)小児がん中央機関について」に入りたいと思います。

 まず、事務局より小児がん中央機関についての説明をお願いいたします。

○事務局 事務局でございます。

 そうしましたら、参考資料5を手にとってごらんいただければと思います。参考資料5「小児がん医療・支援の提供体制のあり方について(報告書)」、昨年9月に出されたものでございます。

 こちらの2ページをごらんいただければと思います。昨年6月に策定されましたがん対策推進基本計画の中でも、5年以内に小児がん拠点病院、それから、小児がんの全国の中核的な機関の整備を開始するということが目標に定められておりまして、その中核的な機関ということで、こちらの報告書の2ページにあるようなものが報告書で提案されております。

 今般、この中核的な機関につきまして、指定に向けて厚生労働省でも学会等と調整しながら検討を進めてきたところでございまして、国立成育医療研究センターと国立がん研究センターにお願いさせていただくということで調整をさせていただいたところでございます。

 今回、具体的にどういう形で今後、中央機関としてやっていくかというところを国立成育医療研究センターからお話しいただいて、御意見を賜れればということで進めさせていただければと思っております。

 それから、参考する資料といたしまして、今月6日に成立いたしました、がん登録等の推進に関する法律の概要、それから、法律本文につきまして、参考資料8と参考資料9で御用意させていただいております。

 それから、小児がん拠点のそういうあり方というところでいろいろ調査事業等も進めておりますので、それらも参考資料に入れておりますので、適宜御参照いただければと思っております。

 事務局からは以上でございます。

○垣添座長 ありがとうございました。

 では、次に資料1「小児がん中央機関が行う業務(案)」について、国立成育医療研究センターから説明をお願いいたします。

○松本参考人 国立成育医療研究センターの小児がんセンター長を務めております、松本と申します。本日は「小児がん中央機関が行う業務(案)」ということで資料1の御説明をさせていただきます。

 まず、これからお話しする中央機関が行う業務につきまして、私ども各方面といろいろ協議を重ねてまいりました。その中で、やはり患者さんの視点に立った、この中央機関が行う業務をいかにうまくやっていくかということを第一に考えて今回策定させていただきました。

 まず、2ページをごらんください。中央機関の行う業務といたしましては、そこに掲げました7つの項目があります。それぞれ1つずつ説明をさせていただきますので、よろしくお願いいたします。

 この内容といたしましては、先ほどお話のありました参考資料5「小児がん医療・支援の提供体制のあり方について(報告書)」というものがございます。これの2ページにございます「2.中核機関に期待される役割について」というところで箇条書きにしてあります、このことについて、私ども国立成育医療研究センター、以下、成育というふうに呼ばせていただきます。それと国立がん研究センター、以下、国がんと呼ばせていただきますけれども、成育と国がんというものが一体になって以下の業務を行うことを考えておりますので、よろしくお願いいたします。

 まず、3ページをごらんください。一番最初に挙げさせていただきましたのは、相談・支援でございます。

 全体で10分しかございませんので、主に行うべき業務の案ということについてお話しさせていただきます。

 まず、相談・支援につきましては、一番最初に我々が行いたいと思っておりますことは、拠点病院における相談機能強化のため、小児がん領域に対応できる相談員の育成ということを考えております。これは現在、国がんのほうに高山先生のほうがやっていただいております相談員の養成の機能に関して、これを小児がんのほうにも拡充しようということを考えております。

 2番目としましては、その相談員という方々が皆さん一堂に会しまして、困難な症例の解決法等に関する意見交換が行えるような場を提供させていただくということによって、相談員への支援体制を整備したいと考えております。

 3番目といたしましては、小児がん患者・経験者の発達段階に応じた長期的な支援、やはり小児がんのキーワードは長期的な支援ということだと思っておりますので、こういう長期的な支援のあり方について、まず検討して、支援の普及、例えば外来をきちんとするとか、相談支援センターを含めた関係機関等による長期支援策等につきまして、支援の普及を図りたいと思います。

 4番目といたしましては、拠点病院と連携して、地域で小児がんの子供を支えるために、医療・福祉・教育関係者を対象とした講演会等を開催するということを一つ考えております。

 「今後の検討課題」といたしましては、やはり地域の小児がん診療施設と当該地区の拠点病院、中央機関、この3層の構造がございますので、この相談・支援に関する連携のあり方というものについて検討が必要であると考えております。

 さらに現在、小児だけでなく、思春期・若年成人が発症するがんに関しては、相談体制というものが少しおくれているところがあるかと思いますので、それの相談・支援につきまして、大人のがんへの相談・支援との連携を含めて検討が今後必要であると考えております。

 4ページをごらんください。次に行わなければならないことというのは、やはり情報提供だと思っております。小児がんに関する正確な情報を提供するということが中央機関に求められることだと思っております。

 業務のところをごらんください。中央機関が拠点病院及び地域の診療施設を中心とした医療提供体制、地域の患者への支援策及び医療の質に関する情報をまず収集して、広く国民に提供することを考えております。

 2番目といたしましては、現在、国がんに置かれておりますがん対策情報センターというものと連携しまして、小児がんに関する以下の情報を発信することを考えております。

 以下の情報と申しますのは、一般向け、医療従事者向けの病気に関する医学的情報。臨床研究の実施状況。小児がんに関する講習会、研究会等の開催情報。小児がん患者を支える団体等に関する情報。晩期合併症及び長期支援等についての情報。これらだけではございませんが、こういうものを情報として発信することを考えております。

 さらに、海外の先進的小児がん治療、研究を行っている施設と連携して、情報の収集、提供を行いたいということを考えております。

 「今後の検討課題」といたしましては、このような情報というのはやはり日進月歩で変わってまいりますので、全国各地の情報を、効果的かつ効率的に収集し提供するためには、皆様の御協力が必要であると考えております。

 これが情報提供についてでございます。

 5ページをごらんください。「3 研究支援等」です。

 やはり小児がんの診療は、主に研究をベースに行われることが多いものですから、ここの支援をやはり中央機関で行いたいというふうに考えております。

 1つ目としまして、臨床試験の支援です。これは臨床試験のデータ管理及び中央診断の支援を行うということを考えております。具体的に、中央診断支援に関しましては次の4番で説明させていただきますが、データ管理に関しましては、現在、固形腫瘍については成育、造血器腫瘍については名古屋のNPO OSCRというところで担当してございますので、その分担の現行の形を踏襲することを考えております。

 2番目といたしまして、治療法開発の支援といたしまして、これは早期開発のこととか、そういうことをすべて含めてなのですが、治療法開発等の医師主導治験の実施をやはり拠点病院の枠で考えたいということを思っております。

 ただ、治療法の開発に関しましては、やはり医療機関、関連企業、患者さんのさらなる御協力が必要だと考えております。これを検討課題として挙げさせていただきました。

 6ページをごらんください。「4 診断支援」でございます。

 診断支援といたしまして、現在、中央診断等をやっておりますが、中央機関においては、必要に応じて小児がんの診断支援を行うシステムを構築したいと思っております。具体的には、小児がんの診療施設は、必要に応じて、地域の拠点病院に診断支援を依頼するという形で、その拠点病院のほうが必要と認める場合には、中央機関において、放射線診断、病理診断・分子生物学的診断等の支援を実施するということを考えております。

 そして、2番目としまして、教育・研修の問題でございます。拠点病院を中心とした地域の小児がん診療施設の放射線科医・病理医等を中央機関において受け入れることを考えて、教育・研修を行うことを考えております。

 将来的には、中央だけではなく、各地域に専門家がいることが重要になるのではないかということを考えております。

 これが診断支援でございます。

 7ページに、具体的な診断支援の例として、神経芽腫をモデルとして考えたものがございます。

 今回、詳細は述べませんけれども、ここに赤字で書かれているものというのは非常に専門性が高く、しかも保険診療でなかなか認められていないことも多うございますので、そういうものに関して中央機関での診断支援が必要となり得るのではないかということを考えております。

 8ページをごらんください。「5 小児がん登録」です。

 登録に関しましては、私たち中央機関が行うべき一番大きな業務の一つであると考えております。ただ、登録ということに関しましては、現在も複数の取り組みがなされておりますので、現場の医者・医師たちの負担がふえないようなシステムをやはり構築しないと、ここはやっていられないのではないかということを考えましたので、今後もさらに協議が必要だと思っております。

 中央機関の業務といたしまして、まず第1に、国がんが集計しております院内がん登録情報、ここの中には小児病院での情報というものが実は欠落しております。そういう情報に、拠点病院による院内がん登録の集計情報を加えて、ホームページ上でわかりやすく広報するということをまずやるべきこととして考えております。

 さらに、拠点病院、関係学会等とともに、今後の小児がん登録のあり方について協議を重ねて、できる限り早い時期に小児がん登録というものを中央病院・中央機関で行うことを考えたいと思っております。

 「今後の検討課題」といたしましては、先ほども述べましたように、既に複数の取り組みが行われておりますので、長期に把握する意義や方法等については、関係者のさらなる議論が必要だと思います。

 さらに、先ほどもお話ししました思春期・若年成人に関するがん登録に関して、成人のがん登録との連携を課題にしたいと思っています。

 さらに、小児がん登録というものは、やはり長期フォローアップのための入り口であると考えておりますので、この登録のあり方については、関係者の意見、学会登録の体制及びこれまでのさまざまな取り組みを踏まえて、関係者の共通理解を得て、継続的に検討を行っていきたいと考えております。

 これが登録についてのお話でございます。

 9ページをごらんください。「6 人材育成」でございます。

 やはり中央機関の大きな業務といたしまして、人材を育成するということが重要であると考えております。

 再掲になりますけれども、相談機能を強化するために、小児がん領域に対応できる相談員の育成というものが1つ挙げられます。

 さらに、先ほどもありましたが、放射線科医・病理医等の教育・研修というものを中央病院で受け入れることを考えております。

 3番目に、系統的セミナーの開催の企画などを通して、医師、看護師、ソーシャルワーカー及び臨床心理士等の育成ということを考えていきたいと思っております。

 4番目といたしましては、先ほどの2と関連するかもしれませんが、放射線科医・病理医等の同意が得られたものに関して、アーカイブというものを設立して、後でレトロスペクティブに皆さんがアクセスできるようなものを考えたいと思っております。これが最終的にそれらの人材育成につながるのではないかと思っております。

 「今後の検討課題」といたしましては、拠点病院と地域の小児がん診療病院における人材育成に関する連携に関して、まだまだこれから考えていかなければいけない問題であると思っております。

 最後に7番目といたしまして、拠点病院での連絡協議会とアドバイザリーボードというものの設置を考えております。

 やはり15の拠点病院及び国がんから成る連絡協議会、これは仮称ですけれども、こういうものを設置いたしまして、拠点病院等と連携をしまして、今、お話しした中央機関の事業というものを推進していきたいと考えております。

 さらに、患者・家族の皆さん、教育の関係の方、その他、有識者の方々、皆さんが参画するようなアドバイザリーボードというものを設置いたしまして、御意見をお伺いしながらこういう中央機関の事業を実施していきたいと考えております。

 これが1番から7番まで、中央機関の行う業務というふうに私たちが考えたことでございます。

 次の11ページに参考資料といたしまして、今、お話ししたことを図示させていただきました。簡単に述べると、このような形で中央機関の業務というものが行えるのではないかと考えております。

 以上です。どうもありがとうございました。

○垣添座長 どうもありがとうございました。時間内に大変きれいにまとめていただき、感謝申し上げます。

 当然、よく御相談の上でこれをまとめていただいたと思いますが、国立がん研究センターの若尾参考人、何か一言ありますか。

○若尾参考人 国立がん研究センターでは、大人の拠点病院に対するさまざまな支援等を行っていますが、そのノウハウなどをこの小児の中央機関のほうに活用していただくように御協力させていただければと考えております。

 ありがとうございます。

○垣添座長 ありがとうございました。

 それでは、構成員の皆さんから御発言をいただきたいと思います。

 天野構成員、どうぞ。

○天野構成員 ありがとうございます。私から3点御質問させていただければと思います。

 まず1点目で、4ページのほうで、情報提供について御説明いただきました。それで患者・家族にとって、特に小児がんの場合、これは成人のがんでも共通していますが、やはりどこの医療機関に行って治療すれば適切な治療が受けられるかというのが最も関心が高いことだと思います。

 ですので、この情報提供を検討いただく際に、例えば参考資料5にありました拠点病院の要件の中では、14ページに領域別の診療機能、診療実績及び医療従事者の専門とする分野・経歴などを、わかりやすく情報提供するということが拠点病院の要件としてはっきり示されていますので、患者さんがどこに行けばいいのかがわかるような詳細な治療成績等も含めた情報提供をぜひお願いしたいと思います。

 また、参考資料5のほうでは、例えばコールセンターを設置するということも検討課題として挙がっていたと思います。今年度設置されたばかりの小児がんセンターですので、現在のリソースでできること、できないことがあるかと思いますが、そういったこともぜひ御検討いただければというのが1点目でございます。

○垣添座長 1つずつ行きましょう。3つ、かなり大きな話であると思いますので。

 1点目に関して、どうぞ。

○松本参考人 まず、どこの機関にかかればいいかということに関しましては、恐らく、この後でも地域のブロック単位での拠点病院の取り組みというのがございますけれども、そこでも述べさせていただきますが、それぞれ得意分野とか、どういうような患者構成になっているのかとか、そういうことをできる限り情報提供したいと思います。それに関して中央機関でも集めて、それがわかりやすく皆さんに提供できるような、ウエブ上になると思いますけれども、そういうシステムを考えたいと思います。

 コールセンターに関しましては、これもやはり、できましたら、私どもとしては本当に24時間対応の何かコールセンターのようなものが考えられればいいかというふうに考えておりますけれども、まだこれはこれから審議していくことだと思いますので、よろしくお願いいたします。

○垣添座長 それでは、2番目をどうぞ。

○天野構成員 ありがとうございました。

 2点目で、研究支援について5ページで触れていただいていたかと思います。診療に関する研究ということで、これは専門の先生方に御検討いただいていることかとは思うのですが、一方で患者の立場からしますと、特にサバイバーシップということで、長期的な支援のあり方についての研究ということも関心のある領域かと思います。

 そういったことについては、例えば国立がん研究センターのほうでは既にサバイバーシップ支援部というものがあるというふうに承知しているのですけれども、そのあたりの役割分担といいますか、どういったことを現状で考えていらっしゃるか。もしあれば教えていただければと思います。

○垣添座長 これはどうでしょうか。

○松本参考人 長期フォローアップ、長期支援のことに関しましては、まず小児がんの中では入り口をきちんとするべきだと思っています。ですので、まず登録体制というものがきちんとできないと、これからのフォローアップはできないと思います。

 さらに現在、サバイバーとなった方々に対しての支援策もやはり考えていくべきだと考えておりますので、今、具体的にこうということは述べることはできませんが、やはり大きな問題だと捉えておりますので、今後検討させていただきたいと思います。

○垣添座長 では、3点目をどうぞ。

○天野構成員 ありがとうございます。

 3点目でございますが、8ページのほうで小児がん登録について御説明いただきました。これから具体的な枠組みについて、小児がん登録のあり方について協議していくということになると理解しているのですが、その際にぜひお願いしたいのは、今般がん登録推進法案が成立していまして、これから成人のほうでもがん登録というものは進んでいくかと思うのですが、小児がんは年間2,000人から2,500人程度の発症者と言われている中で、ぜひ全例登録をしっかりしていただいて、かつ治療の内容についても理解ができるように情報収集をお願いできればと思っています。

 既にいろいろ、小児がんの登録といいますか、そういったことについて学会レベル等でも行われているものは幾つかあると思うのですが、それに加える形、もしくはどういった形がいいか、わからないのですが、必ず統一的な枠組みで登録の制度をつくっていただきたいと思います。国立がん研究センターと相談しながらということになるかと思うのですが、いろいろなものがたくさん動くような状態だけは、2,000名から2,500名程度の希少な疾患ですので、いろいろなものが立ってしまうということより、何か統一的なものをぜひつくっていただければと思っております。

○松本参考人 ありがとうございます。

 小児がんの登録に関しましては、やはり今、法制化されました全国がん登録がこれから始まっていくと思いますが、それで恐らく悉皆性というものは担保されると思うのですけれども、ただ、実際に集める項目としましては、疾患名とか生死情報とかが、そういう内容としましては非常に乏しいものだと考えております。ですので、本当の意味での小児がん登録の必要なことというのは、どんな治療をして、どんな内容でということをきちんと把握することだと思います。

 ですが、現場の人たちがそれによって、こちらにも登録し、あちらにも登録しということが起こらないように、やはりそこは学会、いろいろな諸機関と意見を合わせて、できる限り現場の負担の少ないような方法というものを考えたいと思っております。それはこれからの協議次第だと思っております。

 どうぞ御協力のほう、よろしくお願いいたします。

○垣添座長 ありがとうございました。

 よろしいですか。

○天野構成員 はい。

○垣添座長 ほかにいかがでしょうか。

 小俣構成員、どうぞ。

○小俣構成員 3つほどありますので、1つずつで。全て相談支援についての質問です。

 御説明の中で、高山先生が相談支援のことについては研究をされているということでしたが、小児がん患者について心理社会的な問題を支援していただくということは急務を要することなので、今後どんなような形で引き継いで、この育成なり支援体制の整備を行われるのかということが、もし、今ありましたら教えていただきたいのです。

○松本参考人 ありがとうございます。

 現在、国がんの高山先生の研究班のほうで、やはり大人とは全然違うプログラムになるものですから、小児がんの相談員のプログラムはどういうものをやっていこうかということをちょうどやっているところでございます。

 ただ、高山班というものがことしの3月で終わるというお話がございますので、その後に関しましては私もなかなか把握できないところがございますので、赤羽根さんお願いできますでしょうか。済みません。

○事務局 事務局から少し。

 研究班といいますか、今後はその研究班でやっていただいた成果を踏まえてどうやっていくかというところになるかと思うので、そこは具体的な進め方をまた、特に国立がん研究センターのほうでもやっていただきながらということになると思いますので、もし何か具体的にありましたら、若尾先生からもお話しいただければと思うのです。

○若尾参考人 今の時点で想定していますのは、相談員といいましても、やはり基本的な対人のコミュニケーションのお話がありますので、大人と共通する部分、コミュニケーションスキルなどを含めた部分については、今の大人の拠点に向けた相談員基礎研修の部分を活用していただいて、ほぼ同じ内容を受けていただくと。

 それで、小児に特化した部分につきましては、今年度、高山研究班でやっているものをベースに、中央機関でそれをさらにブラッシュアップして、研修まで落とし込んで、それを提供していくということになると考えております。

○垣添座長 それでは、2番目をどうぞ。

○小俣構成員 ありがとうございました。

 その支援といいますか、育成についてのところで1つお願いがあるのです。長期フォローアップ、長期支援、どちらでも言い方は決めていただけたらと思うのですが、小児がん患者が大人になっていくに当たって、その長期フォローアップや長期支援というものが、今、ブロックや各拠点病院の計画を見ておりますと、また、ほかのお話を聞いていますと、一番大事なのですが、医療のところの長期フォローアップという、医療面でのということが、今、まずメーンになっているのです。

 しかし、実は大人になっていくと、その病気によって起こる心理社会的な問題、就職をどうしようとか、仕事をやめなければいけないということもありますし、さまざまな問題が出てきますので、この長期フォローアップや長期支援という言葉の定義を全国で統一していただけたらなというのが質問といいますか、お願いになります。

○松本参考人 ありがとうございます。

 長期支援に関しましては、やはり医療のことのみならず、学校教育のこと、それから、就労の問題、そういうものが大きく絡んでいると思いますので、やはり長期フォローアップというものは決して二次がんを見つけるとか内分泌学的な問題があるとか、そういうことだけではなく、やはり心理的な面もそうですし、教育のこと、就労のこと、そういう全てのことを含む概念だということを定義させていただきたいと思います。

 ありがとうございます。

○小俣構成員 よろしくお願いいたします。

 最後の3つ目なのですけれども、調査です。今、登録をしたところで、ある程度、どんな患者がいてということがわかるかと思うのですが、小児がん患者がどう過ごしているのか、どんな問題があるのかということが、今、まだわかっていない状態でもありますので、その支援内容をより充実するというところでも、単年ではなくて、毎年調査をするということを視野に入れていただけたらと考えておりますが、その辺はいかがでしょうか。

○松本参考人 ありがとうございます。

 確かに、支援について現状を把握するということは非常に大事なことだと思います。しかも、それが単年度で終わらなくて、これからも、それこそ長期に支援策を考えられるような仕組みが必要だと思います。そこは本省のほうにぜひお願いしたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。

○垣添座長 どうもありがとうございました。

 水谷構成員、どうぞ。

○水谷構成員 医科歯科大学の水谷でございます。主に治療法、臨床試験等に関することについてお伺いしたいと思います。

 未承認薬であるとか、あるいは医師主導治験というものは、既に今、各臨床試験グループが熱心に取り組んでいるところであります。ある意味で、その部分が先行しているというのが現状ではなかろうかと思います。そういうものに対して、中央機関としてはどのような対応で臨まれるのか。その辺について、お考えをお伺いしたいと思います。

○松本参考人 ありがとうございます。

 臨床研究グループは、確かにいろいろ分野ごとにあるというふうに理解はしております。ただ、やはりそれぞれの、例えば標準治療に関しては、今、臨床研究グループでもうまくワークすると思うのですが、せっかく、この15拠点病院というものができましたので、そこには再発難治の疾患が随分集まってきて、非常に困ると思うのです。

 ですから、そこの中で、その枠組みで、やはり臨床研究グループとは、もちろん、連絡・連携をとりながらということになりますけれども、そういう15拠点病院の枠というところで一つ、何か医師主導治験なりなんなりということができるのが結構、私としては早道ではないかなとは考えております。もちろん、拠点病院だけでやるわけではないですけれども、そういうことを考えております。

○水谷構成員 現場から言いますと、やはりそこのところの言葉の使い方は非常にセンシティブにやっていただく必要があると思います。拠点病院を中心としてということになってしまいますと、今、実際にそういった治療研究グループの中で活躍しているいろいろな施設があるわけです。そういった部分に対する非常によからぬ憶測を生むということがありますので、そこは十分気をつけて、そして、全体を支えるためにはどうしたらいいのかという視点で物事を考えていっていただきたいと思います。

○松本参考人 ありがとうございます。

 確かに15拠点病院という、この数が適正かどうかということも今後考えていかなくてはいけない問題だと思います。それから、先ほど水谷先生がおっしゃったように、拠点病院ではないけれども、非常に頑張ってみえる施設もたくさんあることも十分把握しております。ですから、そういう意味で臨床研究グループ、あるいはこの拠点病院という枠組み、そういうものを全てうまく統合できるような形でできればいいかなというふうには考えております。

 ありがとうございます。

○垣添座長 豊田構成員、どうぞ。

○豊田構成員 県立宮崎病院の豊田でございます。

 2点で、1つはお願いなのですが、人材育成のところで、小児がん専門の病理、それから、放射線科医、特に治療医で、これは全国的に病理のほうも放射線科医、治療医も非常に少ない状況で、非常に育成が大変だと思うのですが、ぜひこれはやっていただきたいと思っております。

 もう一つは、これはお伺いしたいのですが、アドバイザリーボードで、これがどういうイメージかを、例えばどれくらいの規模とか、いつごろから始められる予定かとかも、もしそういうところがお決まりといいますか、予定がおありでしたら、イメージも含めてお聞かせいただきたいと思います。

○松本参考人 ありがとうございます。

 人材育成に関しましては、確かに病理や放射線科の先生が非常に少ないということは私どもも把握しておりますので、できる限り人材をきちんと育成していきたいと考えております。

 アドバイザリーボードに関しましては、現在のところ、具体的にこの方にということは、まだしっかりは考えておりませんが、10名程度の仕組みでこれからつくっていきたいと考えております。まだこれからのお話になりますので、もし御意見等がございましたら、ぜひお聞かせいただければと思います。

○豊田構成員 どうもありがとうございました。

○垣添座長 ありがとうございました。

 中央機関は初めての議論ですから、当然いろいろ御意見があると思うのですが、きょうは大変この後のスケジュールがタイトなので、まことに申しわけありませんが、一応、この場での御議論はこれで打ち切らせていただいて、当然、構成員の皆さんはいろいろ御意見がおありだと思いますが、それをメールででも事務局のほうにお寄せいただけませんでしょうか。私も含めて、それを取り込んで検討させていただいて、まとめることにさせていただきたいと思います。

 きょうも既に大変貴重な御意見をたくさんいただいておりますので、それから、今後寄せられる意見を踏まえて、国立成育医療研究センター、それから、国立がん研究センター、事務局で検討を行った後、私、座長が確認するという形で進めさせていただきたいと思いますが、よろしゅうございましょうか。

(「はい」と声あり)

○垣添座長 恐縮ですが、御了解ください。ありがとうございます。

 それでは、次の議題の「(2)小児がん医療・支援に係る計画書について」に入りたいと思います。

 前回の検討会で15カ所の小児がん拠点病院の選定を行い、7つの地域ブロックを定めました。

 各拠点病院、各地域ブロックには、ことしの8月末までに今後4年間を見据えた計画書を提出していただき、それに基づき小児がんの医療体制の整備を進められていることと思います。

 今回はその計画書において、7つの地域ブロックの地域計画書のみの御発表をお願いしたいと思います。それぞれの小児がん拠点病院計画書につきましては、事前に構成員の皆様にお送りさせていただいておりますので、後ほど御意見を伺うことにいたします。

 それでは、まず東北ブロックの御発表をお願いいたします。

 恐縮ですが、発表は5分程度で、それから、質疑は3分程度という、物すごくタイトなのですけれども、よろしくお願い申し上げます。

○東北ブロック 東北大学小児科のササハラでございます。それでは、東北大学病院の地域計画を計画書に沿って御説明いたします。

 東北ブロックはこれまで、その地域性から各県における大学病院を中心に小児がん診療が行われておりましたが、今回、地域内連携を強化する目的で、東北地区小児がん医療提供体制協議会を設置いたしました。

 初発症例や標準的治療を行う症例は従来の方針で対応可能ですけれども、今後、小児がん拠点病院に集約する疾患としては、再発及び難治例、高度の手術手技と集学的治療を要する脳腫瘍症例、原発性免疫不全症を基礎疾患とした小児がん症例を掲げております。

 具体的には、症例ごとの連絡に加えて、最低年2回の協議会を開催し、東北地区唯一の小児がん拠点病院として集約化と均てん化のバランスを目的に、この協議会を進めてまいります。

 参考資料2-1の3ページに、宮城県内の診療体制を示します。宮城県立こども病院血液腫瘍科とは既に連携体制が構築されており、こども病院では血液疾患を、東北大学病院では血液疾患のほかに固形腫瘍と脳腫瘍症例、免疫不全症合併症例を診療し、分担の指標が明確になっております。

 4ページに、東北ブロック全体の小児がん診療病院を示します。各県の大学病院ほか8病院を中心に、東北大学小児科関連病院10病院を加えた小児がん診療ネットワークを構築しました。東北大学小児科関連病院も含めた理由としましては、地元の病院で長期フォローアップや感染症の治療を受けることができ、患者様の利便性が保てるような診療体制をつくるためにあります。これらの情報発信として、今後、病院のホームページ作成を行っていきたいと考えております。

 5ページに、これら小児がん診療病院の分布を図示いたしましたが、このネットワークによりまして東北地区全体をカバーすることが可能です。

 次に、地域ブロック外との連携につきましては、新規治療あるいは御家族の御希望によって、他ブロックの小児がん拠点病院との連携をすることが可能です。逆に東北大学には臨床試験推進センターがありますので、難治性神経芽腫に対するGD2抗体を加えた新規医師主導型臨床試験の分担4施設の一つとして受け入れの準備を進めております。

 7ページに、地域連携を進めるための取り組みを示しました。東北小児白血病研究会、東北小児白血病セミナー、東北小児がん研究会を継続開催し、また、宮城県立こども病院との定期的な症例カンファレンス、多職種カンファレンス等、勉強会を行うことでスタッフ間の横の連携強化とレベル向上を目指します。

 次に、長期フォローアップにつきましては、現在、週2回の長期フォローアップ専門外来を設置しております。内分泌と循環器専門医、他診療科、臨床心理士や看護師と連携した診療を継続いたします。東北ブロック内では、特に遠方の方では地域の小児がん診療病院での長期フォローアップ例を今後ふやしていく予定です。また、二次がんへの対応は、成人例では東北大学病院がんセンター及びがん診療連携拠点病院への紹介が可能です。

 人材育成につきましては、東北大学小児科研修プログラム及び日本小児血液・がん学会専門医研修認定施設としての小児血液腫瘍専門医を育成しております。また、集学的治療のすぐれた他施設への医師派遣や国内外での基礎研究の機会提供を継続します。

10ページに東北大学病院のがん診療専門スタッフ数を示しますが、成人対象を含めた病院全体のがん診療スタッフが充実しています。小児血液・がん専門医の増員が課題ですので、今後、条件を満たす医師が複数おりますので、可及的早期にふやしていきたいと思います。

 最後に小児がん医療従事者の人材交流ですが、東北地区には東北がんプロフェッショナル養成推進プランが機能しており、小児がん診療病院も含まれておりますので、当プランを通じて、研修希望者の受け入れと教育を行っていく予定です。

 以上です。ありがとうございました。

○垣添座長 どうもありがとうございました。大変短い時間で恐縮でした。

 御発言をどうぞ。

 天野構成員、どうぞ。

○天野構成員 ありがとうございます。1点質問させてください。

 4ページと5ページで東北ブロックにおける小児がん診療病院というものを御提示いただきました。今回、東北地方における小児がん診療病院は全て網羅いただいていると思うのですが、これは東北に限らず、全てのブロックに共通する質問になるかと思うのですけれども、全部のブロックがこういった挙げられた病院の施設をおおよそ全部加えると150施設ほどになっていきます。当然、この150施設全部で集学的な治療を行うわけではなくて、先ほどおっしゃったように、フォローアップ等の役割分担が重要になってくると同時に、拠点病院に確実に必要となる患者さんが紹介される体制が必要かと思いますが、そういったところを担保するために何か取り組みなどは考えられていますでしょうか。

○東北ブロック おっしゃるとおりだと思います。標準的な治療については、各県の大学病院で診療を行うことができると思いますが、今回、拠点病院の目的として、やはり難治例、再発例、それから、脳腫瘍の症例、特に東北地区はそうだと思いますけれども、免疫不全症を合併したような特殊な病態の症例の患者さんにつきましては、協議会とか個別の連絡を通じて、やはりそういった患者さんはできるだけ拠点病院で診療できるような体制が大事だと思っております。

○垣添座長 どうぞ。

○石井構成員 ありがとうございました。

 4ページと5ページに書かれてあるいろいろな病院がありますけれども、これらの病院というのは学会関係の、小児血液・がん学会の研修施設とか、あるいは専門医が、指導医がいるとか、その辺はちゃんと満たしておりますか。単にこういうふうな病院の羅列では、やはり実際に小児がんをきちんと集約的に適正な治療ができるというのはなかなか難しいかなと思います。

○東北ブロック 中核の8病院については、これは満たしていると思いますが、東北大学小児科関連病院につきましては、これはこの学会のものは満たしておりません。しかしながら、先ほど申し上げたような目的でフォローアップ、例えば青森県の患者さんであるとか、なかなか仙台に来るのが難しい、そういった患者さんについては、あるいは感染症の治療につきましても、関連病院で連絡をとりながらお願いするといったイメージを考えておりました。

○垣添座長 水谷構成員、短くお願いします。

○水谷構成員 2点お願いします。

 1つは脳腫瘍に関して、小児科と脳外科の連携というものは非常に重要だと思いますけれども、その辺の体制についてはどのようになっていますでしょうか。

○東北ブロック 私どもは医師を1名、非常に優秀な病院に派遣しまして、留学もしました者が戻ってきまして、ようやく小児科と脳外科がほぼ対等に話せるような体制をつくることができました。週2回カンファレンスを開いていますけれども、これから非常に話をしやすい環境を十分つくって、できるだけ小児科で化学療法ができるような体制をつくっていくところです。

○水谷構成員 埼玉医大の国際医療センターで勉強されているわけですね。

○東北ブロック はい。

○水谷構成員 もう一つ、経産省の長期フォローアップ事業モデル県となっていますが、これを具体的にお話しいただけますでしょうか。

○東北ブロック 千葉県立がんセンターの先生方を中心にやっていると思うのですが、そこの中で東北大学病院もそれに参加して、協力している状況でございます。今、それがセットアップをしているというふうに理解しておりました。まだワークしていません。

○垣添座長 どうもありがとうございました。

 当然、まだ御質問はたくさんあるかと思いますが、これで打ち切らせていただきます。どうも御苦労さまでした。

(説明者交代)

○垣添座長 続きまして、関東甲信越ブロックの御発表をお願いします。

○事務局 済みません、事務局です。

 関東甲信越ブロックのほうは、参考資料ではなくて、資料2の3ページからをごらんいただければと思います。

○関東甲信越ブロック 参考資料2-2のほうは原本でございます。それから、資料2-2のほうはきょうの発表のための資料でございますので、よろしくお願いいたします。

 「関東甲信越地域ブロック小児がん医療・支援に係る計画書」というものについて御説明させていただきます。

 資料2-2の4ページをごらんください。関東甲信越地域小児がん医療提供体制協議会というものを形成いたしました。関東甲信越ブロックは新規小児がんが年およそ700750人となりまして、小児がん診療施設は少なく見積もって約50施設となっております。しかも範囲は非常に広く、拠点病院としましては、そこの地図に示しましたように、非常に首都圏に集中しているという状況でございます。

 その中で協議会の構成メンバーといたしまして、この四角に「医療機関 39」と書いてありますが、これは私の単純な計算間違いで、35の誤りですので、35に訂正していたただければと思いますけれども、拠点病院が4と、その他、小児がん診療を担う医療機関ということで31ございます。そして、行政機関が10、オブザーバーといたしまして、がんの子供を守る会の方に参画をいただきまして、これだけの協議会というものを形成いたしました。構成のメンバーに関しましては、基本的に小児血液・がん学会の研修施設ということを対象に選ばせていただきました。

 5ページをごらんください。専門領域に基づくワーキンググループというものも構成することを考えております。脳神経外科、眼科、整形外科、小児外科、放射線治療科、看護部、こういったものに関しまして、専門領域に基づくワーキンググループというものをつくりまして、この協議会と情報共有、意見交換をすることを考えております。

 6ページをごらんください。6ページ目は地域連携の話でございます。地域連携といたしまして、拠点病院、小児がん診療機関がまずお互いの役割を明確にして情報公開するということを考えております。情報公開の方法は、また後日といいますか、後でお示ししますけれども、役割の明確化と情報公開を行います。

 そして、拠点病院は小児がん診療機関に対して支援を行うことを考えております。拠点病院はそれ以外にも再発、難治、希少小児がん診療の集約化を行い、早期開発試験、臨床試験、国際共同臨床試験の推進を行いたいと思います。行政機関も、やはり広報・啓発などの機会提供、支援などで情報提供をして、我々、拠点病院、小児がん診療機関を支援する仕組みを考えたいと思っております。

 7ページをごらんください。地域連携ですが、やはり最初に行うべきことは、拠点病院の役割分担の明確化でございます。右側の表に載っておりますように、埼玉県立小児医療センター及び国立成育医療研究センターは再発、難治、希少小児がんの診療にかかわる情報提供、こういう疾患を集めるということを一つ考えたいと思っております。拠点病院における医療の集約化に向けた体制整備を基本にします。

 都立小児総合医療センターは、成人の施設も併設しておりますので、やはり長期フォローアップ体制の整備ということを考えたいと思います。神奈川県立こども医療センターに関しましては、緩和ケアに関して非常に先進的にやっておりますので、そちらの人材育成・体制整備ということを考えます。

 それから、東京は東京都小児がん診療連携ネットワークという、今回つくりました協議会よりも先に進んだネットワークがございますので、こちらとぜひ連携をして、これからの事業を進めたいと思います。

 ブロック内で十分に対応できない疾患及び病態に対しましては、ブロック外の施設として右に述べたようなことがございます。

 8ページをごらんください。地域連携で、ウエブサイトを作成することを考えております。ウエブサイトの中には、ちょっとぼけておりますけれども、施設のどういう疾患があるかとか、どういうことができるかということを具体的に挙げたいと思っております。

 9ページをごらんください。長期フォローアップに関しましては、情報公開、移行プログラムの立案、課題の整理と提言という、この3つのことを考えてまいりたいと思います。

10ページをごらんください。人材育成に関しましては、情報公開、研修の受け入れ、研修企画というものを通じまして、専門医資格の取得を支援したり、小児がん看護の人材育成をしたり、緩和ケアの人材育成をしていきたいと思います。

 最後は、東京都小児がん診療連携ネットワークと、私ども関東甲信越地域小児がん医療提供体制協議会との関係というものを示しましたが、最終的に小児がん医療の質を向上して、安心して適切な医療や支援を受けられるような環境の整備を目標としたいと思っております。

 よろしくお願いいたします。

○垣添座長 ありがとうございました。御発言をどうぞ。

 馬上構成員、どうぞ。

○馬上構成員 小児脳腫瘍の会の馬上です。

 8ページのウエブサイトの作成についてお伺いしたいのですが、患者・家族としましては、やはりどういった病院に伺えばいいのかということで、このように公表していただけることは本当にありがたく思っております。

 実際、このウエブサイトというものは、関東のブロックの協議会の病院に関してのということですか。

○関東甲信越ブロック はい。

○馬上構成員 あと、今、国立がん研究センターのほうで公開されている拠点病院の、そちらとの内容の整合性といったものもお教えいただければと思います。

○関東甲信越ブロック 基本的に拠点病院は毎年、情報というものを提示しておりますので、そこからの情報を国がんのほうと私どもの協議会のほうで、同じような形で公開をさせていただきたいというふうには考えております。もちろん、連携はさせていただきますし、もしかしたらリンクということもきちんと考えてやっていきたいと考えております。

○馬上構成員 そうしましたら、今、35施設とおっしゃっていましたね。

○関東甲信越ブロック はい。35施設です。

○馬上構成員 その全部の35施設の情報が載るということになるのですか。

○関東甲信越ブロック はい。関東甲信越ブロックに関しましては、35施設のものに関して載せたいと考えております。わかりやすい形という、やはり国がんの場合はフォーマットがある程度、大人と同じで、決まっておりますので、私どもとしましては、できる限りわかりやすい情報をということを目指したいと思っております。

○馬上構成員 ありがとうございます。関東は患者の人数が多いので、ぜひよろしくお願いいたします。

○関東甲信越ブロック はい。ありがとうございます。

○垣添座長 関連して、小俣構成員どうぞ。

○小俣構成員 小俣です。

 東京都が診療連携ネットワークをつくったということで、大変喜ばしいことで、病院もたくさんありますし、患者も集中してということがあります。

 今の馬上さんの質問にも関連するのですが、それを外に発信するときに患者・家族がわからなくならないように、名称であるとか、そういったことを整理するようなことを考えていただけたらと思います。よろしくお願いいたします。

○関東甲信越ブロック ありがとうございます。ぜひ考えたいと思います。

○垣添座長 石井構成員、どうぞ。

○石井構成員 ありがとうございます。

 やはり地域連携の7ページの図が非常に気になるのですが「役割分担の明確化」と言って、4つの小児がん拠点病院が役割分担を実際に別々にすることは可能なのでしょうか。私はどちらかといいますと、4つの拠点病院が4病院の連携体制をとって、例えば東西南北の各地域をきちんと集約化するような形にしたほうがわかりやすいかなと思ったのです。

○関東甲信越ブロック もちろん、先生のおっしゃるとおりだと思います。ただ、やはり各病院の特色を出さないといけないなと思いましたので、今回の計画書ではこのように述べさせていただきましたが、例えば東京都立は再発・難治をやらないとか、うちは緩和ケアをやらないということではないです。そこの4拠点病院の中で話し合いをする中で、やはり秀でたところはそれをまずメーンで押し出していくものという意味だと捉えていただければと思います。

○垣添座長 ありがとうございました。

 今の御指摘は、スタート時点ではそれでよろしいかと思いますけれども、やはりずっと将来にわたって考えていただかなくてはいけない大事な問題だと思いますので、よろしくお願いいたします。

○関東甲信越ブロック はい。もちろんです。ありがとうございます。

○垣添座長 それでは、大変不十分な議論ですけれども、これで終わらせていただきます。ありがとうございます。

(説明者交代)

○垣添座長 次に、東海北陸ブロックの御発表をお願いいたします。

○事務局 東海北陸ブロックにつきましても、発表用の提出資料をいただいておりまして、そちらは資料2の13ページからつけさせていただいております。それから、地域計画書のほうの本文は参考資料2でございまして、こちらは29ページからつけさせていただいております。

 以上です。

○垣添座長 どうぞ。お願いいたします。

○東海北陸ブロック 三重大学の小児科のコムロでございます。よろしくお願い申し上げます。

 東海北陸ブロックの小児がん医療・支援に係る計画書につきましては、地域小児がん医療提供体制協議会を設置いたしまして、検討しております。既に地域計画書につきましてはお手元にあると思いますけれども、本日は追加資料をごらんいただきながら、短い時間ですが、要点だけを御説明申し上げます。

 まず拠点病院の役割分担でございますが、名古屋大学医学部附属病院は再発・難治性の小児がんを対象といたします造血幹細胞移植の実施に重点を置くとともに、臨床研究中核病院、橋渡し研究加速ネットワークに選定されていることより、先端医療開発を推進いたします。一方、三重大学医学部附属病院は全てのがん種の診断治療を担当するとともに、長期フォローアップ拠点病院及び小児等在宅医療連携拠点病院としての役割を担っております。

 難治性の小児がん医療支援を担当することは共通いたしておりますが、これらそれぞれの病院の特徴を生かしつつ、資料に示しますブロック内の小児がん診療病院を含めまして、連携をとりながら計画を進めていきたいと考えております。

15ページをごらんください。主な連携の取り組みといたしましては、東海北陸ブロックでは、中部小児がんトータルケア研究会、東海小児がん研究会、東海小児造血細胞移植研究会、東海小児血液懇話会、あるいは東海脳腫瘍研究会等の小児がん分野の研究会が既に定期的に開催されています。これらの研究会をさらに充実していくとともに、テレビカンファレンスシステムを導入して、東海北陸ブロック全域で参加できるようにしたいと思っております。

 小児がん診療支援、小児在宅医療等に関します研修会・講習会の開催や、小児がん研修プログラムの提供によりまして、小児がんを担当する人材の育成を積極的に図ってまいります。また、地域医療連携システムに関しましては、現在、各県単位で取り組みがなされていますが、東海北陸ブロック単位でのシステム構築の検討を行っていきたいと考えております。

 続きまして、小児がん診療支援に関します新しい取り組みを少し御紹介申し上げます。

16ページをごらんください。まず、名古屋大学医学部附属病院では、小児科血液・がん患者数の増加、とりわけ造血幹細胞移植の対象となる患者の増加が著しく、本年10月より小児がん治療センターを立ち上げ、より充実した集学的治療、診療支援、研修教育を推進する体制を整備するとともに、無菌病床の増床が計画されています。

17ページをごらんください。また、高度先進医療の推進としましては、神経芽腫に対するGD2抗体の国際共同医師主導治験が来春に開始される予定ですし、ウイルス特異的CTL療法、間葉系幹細胞療法などのトランスレーショナルリサーチに関しましても、高度先進医療指定に向けて作業が進められております。

18ページをごらんください。長期滞在宿泊施設として、12室から成る「ドナルド・マクドナルド・ハウス なごや」が名古屋大学医学部附属病院敷地内に本年11月にオープンいたしました。他県からの入院患者、あるいは近隣病院に入院されています患者及び家族等も利用できるようになっております。

19ページをごらんください。三重大学医学部附属病院の新しい取り組みを2つ御紹介させていただきます。

 1つ目は、小児トータルケアセンターを本年9月に附属病院の集合部門として設置いたしました。主な業務としましては、小児がんの子供たちの緩和ケアを含みます在宅医療の実施、相談支援、それに関連します研修会の開催、医学部学生の実習指導等で小児科医師、小児専門看護師、ソーシャルワーカー、CLS、事務員が勤務しております。

20ページをごらんください。2つ目は、長期滞在宿泊施設として三重ファミリールームが平成11年に附属病院の近くに設置されておりますが、利用者が多くなってきておりますので、新しいファミリーハウスを病院敷地内に来年7月にオープンする予定になっております。

 以上、簡単でございますが、御説明申し上げました。よろしくお願い申し上げます。

○垣添座長 どうもありがとうございました。いかがでしょうか。

 どうぞ。

○天野構成員 御発表ありがとうございました。私からは1点ございます。

 このブロックに限ることではないのですけれども、長期にわたり継続的に負担を強いられる患者さんの経済的負担の軽減という観点から、本来であれば旅費・交通費等の助成等があれば望ましいところですが、それが現状ない状態で、長期滞在宿泊施設における負担の軽減というものが非常に重要になってくるかと思います。

 それで以前、名古屋大学さんからそういった宿泊施設の負担軽減を今後考えていきたいという御説明があったかと思うのですけれども、そのあたりはどのようにお考えでしょうか。

○東海北陸ブロック 名古屋大学のコジマです。

 「ドナルド・マクドナルド・ハウス なごや」がこういう形で完成しましたので、そういう意味では全国一律の、1,000円でという形で、それはもう解決した問題かなと思います。

○垣添座長 ほかにいかがでしょうか。

 では、まず石井構成員。それから、小俣構成員の順でどうぞ。

○石井構成員 ありがとうございました。

 2つの拠点病院に関しては全く申し分ないと思うのですが、一番問題なのはやはり北陸地区です。そこのところに対するサポートはどのようにお考えでしょうか。

○東海北陸ブロック 1つは、テレビカンファレンスシステムを使って、名古屋でメーンに行っております会合に参加していただくようなシステムで、もう一点は、中部小児がんトータルケア研究会というものがございまして、これは現在まで、この数年間は財政的な問題で、名古屋でしか開けなかったのですけれども、今回、小児がん拠点病院に指定されたということで、財政的な支援ができるということで、例えば金沢ですとか富山というところで開催できる可能性がありますので、そこで拠点病院の者が現地へ行って、そこでトータルケア研究会を開催させていただいて、そういうことで推進していきたいと思っております。

○垣添座長 それでは、小俣構成員どうぞ。

○小俣構成員 小俣です。

 簡単な質問なのですが、19ページの小児トータルケアセンターというものは、これは拠点病院でいう相談支援センターということでよろしいのですか。

○東海北陸ブロック 一応、ブロック地区のトータルケアを担当していますし、単なるケアだけではなくて、講習会・研究会などを開いて、コ・メディカルのスタッフの方への啓蒙・養成なども含んでおります。

○小俣構成員 そういう機能も含んでいるということですか。

○東海北陸ブロック 既に三重県下では7回、医師会・看護協会と共同して、訪問看護ステーションの方たちに来ていただいて、百数十名の参加者でございますが、やっております。それを全ブロックに広げられればということを今後考えていきたいと思います。

○小俣構成員 ありがとうございました。

○垣添座長 どうぞ。

○水谷構成員 大変いい活動がされていると思いますが、今回のこういった拠点病院等の連携をめぐって、各県の行政のレベルでの連携体制の影響というものは結構あるのではないかと思うのですが、その辺については何か情報はございますでしょうか。

○東海北陸ブロック 協議会には県の事務の方も同席していただいて、特に診療連携に関する、いわゆる情報をどういうふうに各県で共有できるかというのが非常にネックで、各県単位ではそういうシステムはあるのですけれども、県をまたぐとなかなか難しいということで、今後、その点が行政の方に入っていただいて解決すべき問題ではないかなと私は思っております。

○水谷構成員 大変いい機会ですので、ぜひそういったところの突破口になっていただきたいなと思います。

○垣添座長 ありがとうございました。今の御指摘は大変大事な、全てのブロックに該当する話であるかと思いますが、大変重要な点ですので、よろしくお願い申し上げます。

 それでは、時間が参りましたので、これで終わらせていただきます。ありがとうございました。

(説明者交代)

○垣添座長 続きまして、近畿ブロックの発表をお願いいたします。

○事務局 近畿ブロックからも発表の資料をいただいておりまして、資料2の21ページから入れさせていただいております。それから、地域計画書本文は参考資料2の39ページからつけております。

 以上です。

○近畿ブロック それでは、近畿ブロックは5拠点ございますけれども、それぞれの先生方に御出席いただいておりますが、きょうはまとめ役をしています大阪府立母子保健総合医療センターのフクザワが紹介させていただきます。きょうの資料に沿って進めさせていただきたいと思います。

 近畿は5拠点で、これは全てがいわゆる高度な小児がん医療を担っている実績を持っておりますが、主として標準リスク患者を診療する小児がん診療病院と協力しながら、再発症例など難治性小児がん患者を近隣地区のみならず近畿ブロック以外の他府県からも受け入れる方針にしております。

22ページの3つ目のポツですけれども、特定の拠点病院と協力・連携関係がある場合、そういう施設であっても、今後は近畿ブロック全体として協力・連携体制の中で小児がん医療を担うという形で地域連携を行っていきたいと思っております。

 そこで、23ページですが、いわゆる近畿ブロック小児がん診療病院、これは27施設として一応連携を組むということで決まって、これは各拠点病院からのもので、この施設はそれなりの施設であるということで、27施設が加わって、小児がん診療病院とともに連携をとっております。27施設それぞれ、2府4県プラス福井県ということで、少なくとも1つの県には2つの施設が必ず、この連携をとっていただくということで、このうち大学病院が12施設入っております。

24ページですけれども、京都府、大阪府におきましては2つの拠点病院があるということで、やはりこの点も、京都府内でも拠点病院の連携ということで、京都府では、京都府がん対策推進計画に基づきまして、小児がん拠点病院連携推進会議を組織しまして、そこに記載のような形で、いわゆる集約的な診療を行っていくことになっております。

 また大阪府は、大阪府下に5大学ありますので、この5大学病院と、先ほどディスカッションがありましたが、学会専門医研修施設を加えた大阪府小児がん連携ワーキンググループ、10施設ですけれども、こういうものを組織いたしまして、そして、これで検討を行っていて、同じ情報を共有していくという体制で、既にことしも2回の会議を開いております。

25ページですけれども、拠点病院それぞれの得意分野に関してはそれぞれのきょうの資料を見ていただいたらと思いますけれども、一応、拠点病院が主に担当する地域は、ここはきっちり担当していただきたいということで、京都府立医科大学は近畿の北部、京都府、福井県、滋賀県に加えて、さらに石川県、岐阜県。京都大学は北部に加えて、和歌山県、奈良県も担当していただく。また、兵庫県立こども病院は兵庫県に加えまして、鳥取県、島根県、岡山県などの中国・四国の東部を、大阪市立総合医療センターと大阪府立母子保健総合医療センターは大阪府に加えまして、南部の奈良県、和歌山県、また、中国・四国の東部も担当するということにしております。

 連携の具体的な方法ですけれども、既に近畿ブロックの小児がん拠点病院の協議会、5拠点の連携体制の構築ということで、既に3回の会議を開いております。

 また、先ほど言いました小児がんの診療病院連絡会ということで、近畿ブロック小児がん診療病院連絡会を開催しております。キックオフミーティングを行っております。今後、年1~2回の会議を開いて、連携を強化する方針であります。また、拠点病院間の情報交換ということで、既にメーリングリストを活用しております。

 また、小児がん患者の紹介及び逆紹介の人数把握はそれぞれの施設の地域医療連携室の連携を強化していきたいと思っております。

27ページですけれども、地域連携を進める、現在、既に行っている取り組みですが、近畿ブロック全体では近畿小児がん研究会を年1回、来年の2月にまた開催します。また、新たに近畿ブロック小児がん講演会といいまして、先ほどの27の小児がん診療病院を加えて行っております。

 また、京都府、兵庫県、大阪府もそれぞれの研究会を開いております。

 長期フォローアップの仕組みに関しましては、治療サマリー・長期フォローアップ手帳を活用して、それぞれの連携をとることになっております。また、拠点病院には必ず相談窓口を設けておるということでございます。

29ページです。人材育成も非常に大事ですが、いわゆる研修も病院ごとに行いますけれども、さらに他の拠点病院、小児がんの診療病院にも案内し、積極的に参加をするということ。また、医師以外のコ・メディカルの研修会も計画するということで、近畿ブロックの拠点病院の看護部の連絡協議会も既に行っています。

 また、それぞれの人材育成に関しましては、相互の研修プログラムを乗り入れするということ。そして、いわゆる専門医の資格取得に関しまして、臨床研修をお互いに受け入れるという体制を今後構築していく予定です。

30ページですけれども、近畿ブロックの小児がん医療の課題ということで、今後そのような課題、特に脳腫瘍、AYA世代の治療体制、人材育成、交流、相互情報提供、患者・家族支援の連携ということを今後これから検討していきたいと思っています。

 以上でございます。

○垣添座長 どうもありがとうございました。いかがでしょうか。

 どうぞ。

○豊田構成員 1つお教えいただきたいのですが、大阪市立総合医療センターさんの中で、こども療養支援士という育成をされるということなのですが、私、初めてといいますか、勉強不足かもしれませんが、どういう内容のことをされて、どれくらい日本におられるか。

○近畿ブロック 多分、ホスピタル・プレイ・スペシャリストという身分になるかと思うのですけれども、例えば検査前に、プレパレーションといいまして、痛みを伴う検査であればそれを予備的に遊びを交えて体験していただいて、そういう小児のストレスをとるであるとか、あと、子供の発達において遊びというものは非常に大事ですので、病院内で遊びを提供していく、そういうもので、主に欧米のほうから出てきたライセンスといいますか、資格で、日本でもそういったものを取り入れていくということで、また、うちの病院ではイギリスでそのライセンスを取った方が研修の仕組みをつくってやっていくということになっています。

○豊田構成員 ありがとうございました。

○垣添座長 ほかにいかがでしょうか。

 それでは、馬上構成員どうぞ。

○馬上構成員 25ページなのですけれども、兵庫県立こども病院と大阪市立総合医療センター、大阪府立母子保健総合医療センターが中国・四国東部を範囲に入れていらっしゃいますが、これは患者・家族にとって交通機関の便とか、そういったことを配慮していただいてなのか。これは全ブロック共通することなのですけれども、このブロックごとの分け方がそういう交通機関というものと何か合うのか、合わないのか、そういったことも全体の方にお聞きしたいなと思っているのです。

○近畿ブロック まさにそうだと思います。まさに交通機関で、例えば兵庫県立こども病院ですと、すぐ横がかなり近いというのがやはり親しまれているとは思っております。

 兵庫県立こども病院のほうから、どうですか。

○近畿ブロック 兵庫県立こども病院のコサカです。

 いわゆる明石大橋を渡り終わったところが当院になっているのです。ですから、非常に車でのアクセスは四国からは当院は非常にいいということも挙げられるかと思います。

○垣添座長 石井構成員、どうぞ。

○石井構成員 今のことと関係しますけれども、そうしますけれども、兵庫県立こども病院の場合はやはり一部、広島大学とも少し連携体制をとったほうがいいのではないかなと思うのです。

○近畿ブロック おっしゃるとおりかと思います。広島大学のコバヤシ先生とも今後、連携を取り合ってやっていく必要があろうかと考えております。

○垣添座長 ありがとうございます。ほかにいかがでしょうか。

 道永構成員、どうぞ。

○道永構成員 今、拠点病院が非常に偏在していまして、この地区でこれだけの県をまたいでやってくださるのはすごく感謝したいと思います。

 あと、先ほどのお話にもありましたけれども、県をまたいでの在宅もそうなのですが、連携ということでは医師会が非常に、都は入りませんけれども、府県の医師会との連携というものを強くやっていただけると、拠点病院、診療機関、あと、診療所、そういったところとの連携がうまくいくと思いますので、ぜひその辺を考えていただければと思います。

○垣添座長 では、最後に小俣構成員、どうぞ。

○小俣構成員 ありがとうございます。

 最後の30ページの小児がん医療の課題というところで、AYA世代の治療体制というものを挙げていただいて、本当に重要なところですので、大変うれしく思っております。

 これは近畿ブロックということではなくて、全ブロックにかかわることではないかと思うのですが、AYA世代といったときの年齢制限がまちまちであったり、それから、対応が違ったりということがあります。例えば九州大学病院なんかですと、若年の成人がんの人まで相談に乗って対応していただくというよい例もありますので、そういったところも考えながら、まず全国でAYA世代といったときに、何歳でどんな対応をしていくのかということを、ごめんなさい、これは近畿ブロックがということではなくて、全国のブロックで統一していただきたいというお願いでございます。

○垣添座長 これに関して、何かありましょうか。

○近畿ブロック その辺も多分、これから成育基本法ですか、そういう点では次の世代くらいまでは必ず入ってくるのではないかなと思います。その辺の疾患の特異性というものも必ず入ってくるのではないかなと思っております。

○小俣構成員 よろしくお願いします。

○垣添座長 これは中央機関でぜひ全体像を考えていただければと思います。

 では、短くお願いします。

○水谷構成員 今、長期フォローアップにしても、あるいは在宅医療にしても、いろいろなところで、今、ITを使った非常に効率的なやり方というものが行われていると思います。東京なんかでもいろいろな地域で在宅医療にITを用いようという動きもありまして、そういったことに対する取り組みみたいなものについて、何か先生のところでお考えになっていることがありましたら教えていただければと思います。

○近畿ブロック 母子保健総合医療センターのイノウエです。

 今、御指摘のあった、例えばインターネットを通じての取り組み等は今後の課題として一応上がってはいるのですけれども、まだ実際には取り組めていないのです。どういうやり方が最も効率がいいのか、あるいは役立てていただけるのか、少し考えたいと思います。

 ありがとうございます。

○垣添座長 どうもありがとうございました。これで終わらせていただきます。

(説明者交代)

○垣添座長 続きまして、中国・四国ブロックの発表をお願い申し上げます。

○事務局 中国・四国ブロックからは、提出用の資料をいただいております。資料2の33ページからつけさせていただいております。それから、地域計画書の本体のほうは、参考資料2の49ページからつけさせていただいております。

 以上です。

○垣添座長 どうぞ。お願いいたします。

○中国・四国ブロック 広島大学病院小児科の小林です。よろしくお願いいたします。

 中国・四国ブロックの地域計画書につきまして、これまでの実績を含めまして説明させていただきます。

 2枚目に参ります。拠点病院に選定されまして、ここに挙げています17施設を連携病院としてネットワークを構築しました。調査の結果、中国・四国の小児がん診療は18施設でなされており、患者さんの99%がこの施設間で把握できると考えております。

 3枚目です。最適な小児がん診療の提供と治療の均一化を目標として、拠点病院と連携病院間で、記載しています9つの事項を中心に議論していく方針です。中国・四国地方は交通の便が非常に悪いため、病院間の情報交換にインターネットを介したウエブ会議を導入いたしました。7月から毎月1回を定例として、これまでに5回の会議を行っております。

 4枚目です。ウエブ会議の開催場面です。モニター上にはすべての施設が映り、議論が可能となっております。また、顕微鏡を利用した細胞組織の画像も共有することが可能となり、若手医師への教育にも利用ができております。

 5枚目です。5回のウエブ会議での検討事項です。本ネットワークに参加いただくメンバーでメーリングリストを作成しており、用意した協議事項はメールで各施設間の情報をいただき、議事進行を行っています。全ての施設の先生方に情報の共有が行われていると思っています。

 6枚目です。ウエブ会議に加えて、情報交換の場として、年明けの1月11日に連絡協議会と研究会を一堂に会して行う予定にしております。若手の先生にも出席いただき、教育と人材育成にも利用していきます。また、医師のみならず看護師を含めた多くの職種の方、それから、行政の方にも出席を依頼しております。

 7枚目です。その他の中国・四国の医師を対象とした研究会を示しています。若手医師の人材育成、情報交換の場として利用しております。

 8枚目です。小児がん診療にかかわる人材育成として、看護師、心理士等にも短期・長期の研修の場を提供する予定です。ウエブ会議のシステムは医師のみならず多くの職種の人材育成にも利用いたします。どこでも同等な、多職種によるチーム医療が根づいていくことを期待しております。

 9枚目です。行政機関との連携につきましても、広島県のがん対策課から各県のがん対策所管課に連絡され、必要に応じてネットワーク会議に参加いただけるよう承認をいただいております。

10枚目です。患者会につきましても、拠点病院が整備されたことを契機に、がんの子供を守る会中四国支部連絡会を11月に発足させました。支部があるのは5県のみで、今後は患者会のない県に対する働きかけが必要だと思っています。このように、医療職、行政、患者会が一体となった、中国・四国地方の特徴を考慮した小児がん中国・四国ネットワークをあらゆる方面で発展させていく予定にしております。

11枚目です。長期フォローアップの基本は、拠点病院、小児がん診療病院、それぞれが自施設を中心に行いますが、地域内で統一した内容の長期フォローアップを行えるようにしたいと考えています。

12枚目です。拠点病院に選定されてから、広島大学病院に小児がん専用の医療相談窓口を開設いたしました。小児専門看護師を配置して相談に対応しております。病院のホームページには拠点病院のページを掲載する予定としております。

13枚目です。患者・家族の宿泊施設としまして、今年度、広島大学病院に隣接した場所に建設用地を購入いたしました。ファミリーハウス建設予定で、がんの子供を守る会の皆さんの運営で活用していく予定でございます。

 あと、追加資料で、別紙でございますけれども、拠点病院と連携病院での役割分担並びに現状、今後の計画目標を示しております。各病院の造血器腫瘍、固形腫瘍、脳腫瘍の初発・難治・再発例の治療及び造血細胞移植の実施状況、それから、今後の目標を示しております。

 以上が中国・四国ブロックの小児がん地域計画書でございます。

 以上でございます。ありがとうございました。

○垣添座長 どうもありがとうございました。いかがでしょうか。

 水谷構成員、それから、石井構成員の順番でお願いします。

○水谷構成員 家族の宿泊する長期滞在施設を自前でおつくりになったということは大変すばらしいことだと思うのですけれども、実際にこれの運営主体と維持管理に関してはどういった仕組みになっているのでしょうか。

○中国・四国ブロック これから建設が始まるわけでございますけれども、今、募金活動をしていて、財政面の構築をしていくということと、もう一つは、がんの子供を守る会の広島県支部がこの施設の運用に協力してよいということを話をつけておりますので、この方々がボランティア的にこの施設を運用していただけるというふうに予定をしております。

○水谷構成員 県とか大学からの支援というのはいかがでしょうか。

○中国・四国ブロック もちろん、それはございます。これは行政の方にも協力いただく予定にしております。

○垣添座長 ちなみに、建設費用というのはどのくらいの予定ですか。

○中国・四国ブロック 今、1億8,000万円で計画しております。

○垣添座長 それで、ドネーションでやることになるのですか。

○中国・四国ブロック そうです。今、それを計画しているところでございます。

○垣添座長 ありがとうございました。

 石井構成員、どうぞ。

○石井構成員 当該施設なので余りいろいろ言えないのですが、1つだけ、この中国・四国ブロックにおける人材育成のところの研究会がいろいろありますけれども、これを少し整理していただいて、あと、看護師さんとかコ・メディカルの方々が人材育成に参加できるようなシステムをつくっていただけるとよりいいかなと思います。

○中国・四国ブロック ありがとうございます。

 来年の1月11日に協議会を開きますので、その場で皆さんにこれを提案させていただいて、どのような形で運営していくかということを、特に人材育成で、そのあたりを考えながら運営をしていけるようなことをというふうに思っております。

○垣添座長 どうぞ。

○天野構成員 ありがとうございます。

 こちらのネットワークも早くから動いていただいて、非常に充実した活動を既に何度もしていただいているというのは理解しているのですが、実はこの中のネットワークの病院の中で、ある患者さんが広島大学のほうに、拠点病院のほうに転院と紹介を希望されたところ、紹介元の病院のほうで十分に対応してくれなかったというお話を聞いております。個別の事例ということにはなるかと思うのですけれども、今後そういったことができるだけないように、各ネットワークにも共通する課題ですが、適切な紹介が行われるようにぜひお願いしたいと思います。

○中国・四国ブロック わかりました。

○垣添座長 では、最後に小俣構成員、どうぞ。

○小俣構成員 小俣です。ありがとうございます。

42ページに患者団体の連携ということで、非常に力を入れていただいているということ、大変ありがたく思います。

 それで、がんの子供を守る会というだけではなく、病院ごとにとか地域ごとに患者会など、親の会とかがあると思うのですが、そちらとの連携であったり、連絡というのはどのような予定になっているか。もしあれば教えていただければと思います。

○中国・四国ブロック 中心となるのが、このがんの子供を守る会の支部でございますので、そこの支部がいろいろな患者会を、今、調査しております。ですから、どういう県にどういった患者会があるのかということも、今、調べておりますので、ここを中心として、そういった患者会同士の連携も深めていく予定にしております。

○垣添座長 それでは、時間となりましたので、これで終わらせていただきます。どうもありがとうございました。

○中国・四国ブロック ありがとうございました。

(説明者交代)

○垣添座長 続きまして、九州・沖縄ブロックですね。

○事務局 はい。

 九州・沖縄ブロックにつきましては、提出資料を資料2の47ページからつけさせていただいております。それから、地域計画書につきましては参考資料2の55ページからでございます。

○九州・沖縄ブロック 九州大学小児外科の田口でございます。資料に沿って説明させていただきます。

 最初に、参考資料2-6で「九州・沖縄地域小児がん地域計画書」でございますけれども、小児がん拠点病院の役割としましては、標準的な治療とかに関しましては、九州はかなり広い地域でありますので、各県の大学病院とか総合病院が連携病院という形ですから、標準的な治療はそういった地域で行っていただきまして、難治例とかそういった症例は拠点病院のほうに相談していただくというスタンスで進めさせていただいております。

 1枚めくっていただきますと、2ページですけれども、こういったふうに約1,200キロ、それから、約800キロといった非常に広範な地域をカバーしているというのが現状でありまして、鹿児島までは九州なのですが、沖縄に関しましてはほとんど昔から琉球王国ということで、完全に違った地域という感じもありまして、実際に福岡から沖縄までは飛行機で90分ですし、それから、沖縄から東京までも大体90分ということで、関東地区と九州と大体同じぐらいの距離感ということでございます。実際に九大が拠点病院に指定されてからも、新幹線が開通したという影響がありまして、九州地区の熊本とか鹿児島からはセカンドオピニオンで患者さんがお見えになりますけれども、沖縄から九州に患者さんが紹介されるということはほとんどありません。

 それで、地域の連携でございます。3ページに示しておりますが、九大病院を中心としまして、各県の大学病院、それから、先ほど石井先生のほうから御指摘がありましたけれども、日本小児血液・がん学会のいわゆる研修施設を中心としまして、それに我々の日本小児外科学会の認定施設、そういったところに指定された病院を中心とした構築をつくっております。

 その地域の連携につきましては、年に2回、協議会を開催していまして、それと別に現在、沖縄等がありますので、テレビ会議の構築をしております。一応、平成24年度の予算で端末機の購入をしまして、それから、今年度はサーバーを購入するようにしております。

 あと、小児がんのフォローアップにつきましては、内閣府によるIT戦略本部の医療情報化推進事業の小児がん長期ケア事業に参画しまして、長期のフォローアップの体制をつくっております。

 それから、行政との連携につきましては資料2-6に示しておりますけれども、福岡県がん対策推進協議会に今年度から参加させていただきまして、その委員名簿にありますように、がんの子供を守る会の高橋さんと九州大学の私がこの協議会の委員として参画しております。

 1枚めくっていただきまして、福岡県のほうが福岡県がん対策アクションプランというものを平成25年度から平成29年度のものをつくっておりますけれども、今まで福岡県は小児がんは全く無視していましたが、この平成25年度からの分に、次の51ページにありますが、8番目に「小児がん対策の充実」という文言を加えていただきまして、52ページに示していますように、行政、医療機関、関係団体、県民、こういったものが小児がんに具体的に取り組むというアクションプランを示していただいております。一応、今のところは福岡県ですけれども、できましたら、これを九州全体の各県に福岡県を中心として広げていただきたいと思います。

 最後の臨床研究につきましては、これはメーカーが全く小児がんについては見向きもしませんので、医師主導治験に九州大学も参画しようということで、実際的に今、3つの臨床治験がスタートしようとしている状況でございます。

 以上でございます。ありがとうございました。

○垣添座長 どうもありがとうございました。いかがでしょうか。

 どうぞ。

○天野構成員 御発表ありがとうございました。

 先ほど沖縄の話がありまして、沖縄は確かに成人のがんの患者さんも東京にセカンドオピニオンと行かれる方が多いので、そのとおりなのですけれども、とはいっても、このブロックの担当県であるのは間違いないので、もちろん沖縄をそのままにしていいとか放置していいということにはならないと思うので、人材交流を、ぜひ沖縄県もしっかり見ていただきたい。

 もう一つ、鹿児島大学が以前プレゼンされた際、離島の小児がん患者さんの非常に御苦労なことを語られていたと記憶しているのですけれども、やはり九州ブロック全体として、沖縄であるとか離島の医療提供体制をしっかり見ていかなければならないと思うのですが、そのあたりはどのようにお考えでしょうか。

○九州・沖縄ブロック それにつきましては、従前、九州の各大学、それから、琉球大学も一緒に、九州・沖縄の血液がんと固形がんのそれぞれの研究会がありますので、それを中心とした協議会ということで、1年に2回、そういった連絡会をしまして、そこで情報共有といいますか、情報提供ということをしております。

 それから、一応、沖縄の南部医療センターから九州大学のほうに医師を派遣していただいておりまして、その人は今、うちの大学院生として小児がんの研究をしておりますので、そういった形での人材育成を進めて、それを沖縄に還元するということは、今、やっております。ただ、実際的に距離がかなりありますので、実際に患者さんがこちらに来るというのは、今までの経験ではほとんどない状況でございます。

○垣添座長 ありがとうございました。ほかにいかがでしょうか。

 今、御説明いただいたように、本当に沖縄から離島まで含めて非常に広範なところをカバーしなければならなくて、大変なお仕事だと思いますが、ぜひ頑張っていただきたいと思います。

○九州・沖縄ブロック 一応、その地域については、やはり鹿児島とか沖縄が中心となって、そこの離島をカバーするという仕組みを我々のほうからも御提案して、そういう方向で進めていただくという方向ではないかと考えております。

○垣添座長 どうぞ。

○石井構成員 沖縄は、どちらかといいますと、やはり九州だと思うのですよ。これまでもいろいろ勉強会とか研究会を九州と一緒にやってきましたし、あと一部、山口も九州に近い部分もあったりして、これは中国・四国ブロックともいろいろな話し合いをしないといけないので、その辺もちょっと考慮していただければと思うのです。

○九州・沖縄ブロック 実際、患者さんはやはり下関のほうは結構九州に来ているような状況なのです。ですから、恐らく山口県の西半分は結構、九大に来ているような印象がありますし、実際に山口県の日赤とかは九大の小児科から人が行っているということもあります。そういったところから固形がんの患者さんの紹介というものが九大に来ることはありますので、その中国・四国の中の山口県の西半分とか、そういうことは九州のほうで一緒に見てもいいのではないかと思います。

 実際に医学生の体育大会が、九州・山口医科学生体育大会というものがありまして、九州が山口まで入るのかどうかということで、結構、その辺の領域争いみたいなものもありますので、その辺は中国の先生方といろいろ検討して進めていきたいと思います。

○垣添座長 では、小俣構成員どうぞ。

○小俣構成員 ありがとうございます。

 相談支援に関してなのですけれども、長期フォローアップも関係するのですが、社会的な問題であるとか、そういったことをブロック内で支援するといった場合の連携というのはどのようになっているか、お願いいたします。

○九州・沖縄ブロック 非常にそこは重要な話で、先ほどITを利用したような長期フォローアップというものを、これは今、ナカガワ先生とか水谷先生が中心となって進めていただいておりますけれども、そういう仕組みをこういった連携病院にずっと広げていって、そういう情報を共有する。そういう患者さんの情報をどこでも見られるという感じの体制づくりということでカバーするのが一つだと思います。

 それから、先ほど話に出ております相談窓口を病院としてもつくらなければいけないということで、一応、今、小児ではない成人のいわゆるがんセンターというものが九大のほうにありまして、そちらのほうが小児も成人も含めたような、全体をカバーするような相談窓口をつくっておりますけれども、今度、小児医療センターの中に小児がん拠点病院というものができました。今、実際、そういう人材を雇用し始めたところで、CLSという、今度、1月6日から2名雇用します。それから、もう既に保育士は2名雇用している状況ですので、そういった方々に小児がんの窓口業務というものをそこで今後つくって、その方を中心とした九州地区のそういったネットワークを構築するようなことを、今、考えております。

 もう一つ、フォローアップにつきましては、やはり成人への移行の時期がありますので、九大病院としましては、今度4月1日からトランジションセンターというものを開設する方向で、今、準備を進めている状況でございまして、小児から成人への移行期の医療と、それから、先ほど先生がおっしゃいましたAYA世代、ここらあたりも、九大はかなり整形外科の先生方も小児がんの手術をしておりますので、小児科を窓口として、そういったAYA世代の悪性腫瘍というものの対応も進めている状況でございます。

○垣添座長 どうぞ。

○小俣構成員 CLSや保育士さんというものは、療養中に欠かせない存在かと思います。その社会的な問題に対応するために、例えば専任の看護師さんであるとか、社会福祉士であるとか、そういったこともまた検討していただけたらと思っておりますので、よろしくお願いいたします。

○九州・沖縄ブロック 一応、社会福祉士に関しましては、成人のいわゆるがんセンターのほうで、今、雇用しておりますので、就業支援ということになっていきますと、やはり成人の話とも共通点がありますので、そこらあたりとのいわゆる業務をどうするかということについては今後また検討していきたいと思います。

 貴重な御意見、ありがとうございます。

○垣添座長 どうもありがとうございました。

 失礼しました。では、最後に馬上構成員、どうぞ。

○馬上構成員 今のに関連するのですけれども、長期フォローアップ関連のデータの収集が「どこでもMY病院」とか、あと、三重県では自治体のカルテの共有とか、そういったものがいろいろな形であると思うのですが、成人しますといろいろなところに患者は行きますので、そういったものの整合性を持っていただいて、どこでもそういう治療の診療状況・診療情報みたいなものが取り出せるような、そういったシステムみたいなものがあればなと思ったのです。

○九州・沖縄ブロック その件につきましては、水谷先生のほうがお詳しいのではないかと思いますけれども、先生いかがですか。

○水谷構成員 立場上いろいろ難しい部分があるのですけれども、今、かなり経産省の費用でしっかりした、ある程度のものができ上がっている。それをさらに今度、どの省庁が引き受けてくださるかといったところで、今、議論をしているところで、ある程度のものは見えてきています。それをやるには予算が必要で、予算の確保が大変と伺っています。

 厚労省のほうから何か御意見はありますか。

○垣添座長 何か答えていただけますか。

○事務局 済みません、一応、事務局から少しお答えさせていただきます。

 経産省のほうでやられていたというのは認識しているのですけれども、その後どうするかというのはまたここでの議論と少しずれてきてしまいますので、そこはここでは置いておいていただいて、まずブロックのほうでの議論という形でしていただければと思います。

○水谷構成員 あと、脳腫瘍の治療体制についてはどうなっているのでしょうか。

○九州・沖縄ブロック 脳腫瘍はやはり小児科が基本で、化学療法は全部小児科のほうでしております。手術は脳外科が対応するというシステムです。

○垣添座長 それでは、どうもありがとうございました。

(説明者交代)

○垣添座長 では、最後に北海道ブロックの発表をお願いいたします。

○事務局 北海道ブロックにつきましては、御発表の提出資料はございませんので、参考資料2の地域計画書本体をごらんいただければと思います。67ページからおつけしております。

○北海道ブロック 北海道大学のイグチと申します。よろしくお願いいたします。

 まず、お手元の資料に沿って発表したいと思います。

 この計画書に先立ちまして、8月に北海道内で地域協議会で開催いたしまして、協議の上、計画書を決定しております。

 地域連携に関しまして、具体的な疾患・病態及び役割分担に関してですが、北海道では3つの大学病院がございます。それと2つの施設、北楡病院、コドモックルという子供病院、それから、北海道がんセンター、こういった3つの大学病院と2つの施設、1つのセンターでありますが、6つの施設で主に行っているのが現状でございます。

 今後、もちろん、こちらのネットワークというものがある程度でき上がっておるところがありますので、その独自性を尊重はしつつ、やはり拠点病院でないとできないような先進医療であるとか治験、そういったものを拠点病院で誘致させていく予定でございます。

 具体的には、先ほどから出ております、神経芽腫のGD2抗体の治験でありますとか、あるいは脳腫瘍に関してを含めてになるのですけれども、陽子線治療に関して北海道大学病院のみにございますので、放射線科を中心として集約を進めるという予定になっております。

 地域ブロック内でなかなか対応できないといった疾患、あるいは病態の対応に関してでございますが、基本的には北海道は非常に広大なところでありまして、そこを6つの施設でカバーしております。具体的には釧路や根室までは400キロ、函館までは300キロぐらいございますので、そういったところを対応しておりますから、なかなか外へ行くということはありませんで、基本的には北海道内で完結するようにやっておるところでございますが、もちろん、かたくなに道内でというわけではございませんので、必要に応じて道外の施設と連携して今後も進めていくということでございます。

 連携の具体的な方法に関しましてですけれども、基本的には現状ではドクター・ツー・ドクターでありますし、非常に広大な地域でございますので、定期的に大学などから小児がん専門医の出張によるサポートを行っております。こちらに関しましても、既に各大学病院のネットワークがございますので、それらの独自性というものは生かしつつ、やはり重症例に関しては北大のほうで集約化を進めるという形になるかと思います。道内には既にたくさんの勉強会・研究会、具体的には小児血液研究会であるとか、脳腫瘍懇話会、あるいは北海道小児がん研究会などがございますので、こういったものを通じた連携を進めていくということでございます。

 地域連携を進めるための取り組みとしては、そういった研究会に加えまして、学会、あるいはJPLSGを通じた全数登録でございます。今後に関しましては、こういった既にでき上がっている各ネットワークを利用しつつですが、小児がんの専門医の派遣だけではなくて、神経、内分泌、あるいは循環器といったところの専門医も派遣することによりまして、より全人的なフォローが可能な状態にしようというふうに考えておりまして、今、動き始めているところでございます。

 特に終末期の患者さんに関しては、地域にいらっしゃるという場合はかなり遠方になりますので、在宅医療ネットワークというものを構築するために在宅医療を結構、一生懸命やってくださっている施設が近隣にございますので、今、そちらと非常にネットワークを構築し始めておるところということになります。北海道とも連携し始めておりまして、行政とも小児がん患者の実態調査も動き始めているところでございます。

 それから、北海道大学病院内には非常にファミリーハウスが充実しておりまして、大学構内にございます。加えて、どうしてもファミリーハウスの数が少ないものですから、近隣のホテルに関しては安価で提供できる契約を結ぶということをやっております。

 長期フォローアップに関しましては、今、お話ししましたように、小児がんの専門医の定期的な派遣に加えまして、それ以外の専門領域の専門医の派遣を進めておるところでございます。

 こういうことで、地域でのフォローアップ支援を行っております。大学では長期フォローアップのためのワーキンググループ及び晩期障害、特に不妊などに伴うことに関しては婦人科の先生方や泌尿器科の先生方と共通でワーキンググループを立ち上げたところでございます。

 人材育成に関しましては、日本小児血液・がん学会の研修施設として各施設で専門医を養成しているわけでございますが、看護師に関しましても北大病院は実習施設ということになっておりますので、今後、研修の回数をどんどんふやしていくという予定でございますし、看護スタッフも対象とした研修会・講演会を企画する予定でございます。

 人材交流に関しては、北海道内は比較的、垣根が低いといいますか、北大と旭川には実際に人事交流もございます。加えて、道内外の人材交流を今後も進めていくことでスキルアップを図りたいと考えております。特に放射線科としては、陽子線治療が札幌の北大のみですので、そういった部分での人材交流も積極的に行っていく予定でございます。

 以上です。

○垣添座長 どうもありがとうございました。いかがでしょうか。

 天野構成員、どうぞ。

○天野構成員 御発表ありがとうございました。

 北海道は非常に広大な地域をカバーされているということで、そうしますと患者・家族にしてみれば居住する地域で、住みなれた地域で療養を受けたいという希望が当然あると思います。一方で、救える命を救うという観点からは医療機関の質であるとか集約化というものも先ほどのお話であったかと思いますけれども、必要かと思います。

 それでお尋ねしたいのが、北海道全体で年間どれぐらい小児がんの患者さんの発症があるのかということと、あと、先ほど御発表の中であった、北海道地域小児がん医療提供体制協議会の、16施設あるかと思うのですが、これはどういった基準で選ばれているのかということについて教えていただければと思います。

○北海道ブロック 北海道全体では、小児がんは年間およそ100例だと思います。そのうち、およそ半分が既に北大には集約されてはいるのですけれども、もう少し集約できないかということで協議を進めているところでございます。

 それから、16施設がということですけれども、基本的には最初にお話しした3つの大学病院と2つの施設と1つのがんセンターがありますので、そこで主に小児がんを含めた疾患は診療しているわけなのですが、実際、非常に広大な地域ですので、地域の拠点、中核病院となるところに連絡をして、協議会に参加していただくということでお話を進めておるところです。

 基準というよりは、やはり既にその地域の中核病院として、例えば釧路であれば釧路日赤病院とか、そういった病院は非常に中核的な病院ですので、そういったところを各大学のほうにも相談した上で、手紙を送って選ばせていただいたということでございます。

○垣添座長 ほかにいかがでしょうか。

 馬上構成員、どうぞ。

○馬上構成員 日本小児がん看護学会とか、国際看護師協会のほうで演題を積極的に登録されているということなのですけれども、私も去年、日本看護協会の小児がんの専門性の向上の研修会というものに患者・家族の方が講演されるので伺ったことがあるのですが、ぜひコ・メディカルに関してのそういう学会の協調というのですか、そういうものも北海道だけでなく全体としてお願いしたいなと思っております。よろしくお願いします。

○北海道ブロック ありがとうございます。

 もちろん、北海道内だけでというふうにかたくなに考えているわけではございませんし、道外に積極的に研究会あるいは研究発表という形でするように、看護スタッフとしても近年、特にそういう形で努力するようにしております。

 ありがとうございます。

○垣添座長 それでは、時間になりましたので、これで終わらせていただきます。ありがとうございました。

(説明者退席)

○垣添座長 各ブロックの先生方には大変短い時間に要領よいプレゼンをしていただきまして、各構成員からはさまざまな御意見をいただきました。各ブロックに特異的な話と、それから、全ブロックに共通する、両方の問題提起があったかと思いますが、きょういただいた意見、あるいは今後、機関説のことに関しては、メールなどでいただく意見を合わせて事務局で整理していただいた上で、事前にお配りさせていただきます。

 それで、小児がん拠点病院計画書に関して事前にお送りしておりますが、これに関して何か御意見はありましょうか。これもここで伺っておきたいと思います。

○事務局 一応、机上配付としてさせていただいております「小児がん地域計画書」と表紙に書いてあるのですが、小児がん拠点病院計画書になります。

○垣添座長 参考資料2ではないですね。

○事務局 済みません、こちらは少しクリップがついております、机上配付資料とさせていただいております、少し量が多いものでございます。

○垣添座長 これですね。

○事務局 はい。タイトルが「小児がん地域計画書」になっているのですけれども「小児がん拠点病院計画書」の誤記でございます。

○垣添座長 どうぞ。

○天野構成員 ありがとうございます。

 先ほどの御発表の中で、幾つかのネットワークでは既に地域の小児がんの患者団体との連携を御発表いただいたところもありますが、全ての地域で、例えば成人でもがん診療連携協議会では患者参画が進んでいる面がありますので、この小児がんのネットワークについても、患者参画を進める観点から、そういった患者団体との連携についても記載を必ずお願いできればと思っております。

 以上でございます。

○垣添座長 大事なポイントですね。ありがとうございます。

 石井構成員、どうぞ。

○石井構成員 先ほど松本先生からお話がありましたけれども、小児がんの登録です。これはやはり今の流れでいけば、各地域の小児がん拠点病院が各ブロックの患者さんを登録して、その上で最終的に中核機関に集めるとか、そういう流れになりますか。どのようにお考えでしょうか。

○松本参考人 もし、それを進めるとなると、各拠点病院の登録業務というものが1つ加わってくると思います。それが果たして妥当かどうかということに関して、これからやはり学会等と協議をしていかなければならない問題だと思います。

○垣添座長 成人のがん登録も、実際に動き出すのは平成28年でしたか。

○事務局 はい。平成28年1月の方向です。

○垣添座長 ですから、これから国がどう動くか。それから、各拠点病院がどう動くかということを準備しなくてはいけない。その中でぜひ、小児がんの全例登録というものをきちんと進めていただくように考えていただければと思います。

○松本参考人 ありがとうございます。

○垣添座長 どうぞ。

○天野構成員 済みません、もう一点だけ。

 冒頭でも申し上げたのですけれども、やはり年間2,000人から2,500人の患者さんがいらっしゃる中で、今回全てのネットワークから出てきた関係病院、連携している病院の総数が150ということだと思います。

 先ほど石井構成員からも同じような御指摘があったかと思うのですけれども、例えば学会のほうで認定施設等の基準が何かあるのかとか、そういった何か基準がないまま、現在連携している施設を全て網羅するとなると、もちろん、住みなれた地域で利用されたいという患者さんの希望にはそれは沿っている面もあるかとは思うのですが、一方で質の担保という面から見るとどうなのかということがあるもので、そのあたりについても何らかの検討が必要かと感じます。

○垣添座長 そのとおりですね。ありがとうございます。

 ほかにいかがでしょうか。

 小俣構成員、どうぞ。

○小俣構成員 ありがとうございます。

 この各拠点病院の地域計画書もそうですし、ブロックもそうなのですが、これは公開される予定になるのでしょうか。

○事務局 そうです。公表させていただく方向です。

○小俣構成員 ありがとうございます。

 ぜひ公開していただいて、ブロックの中でどんなふうに行っているのかということが、啓発も兼ねて社会に理解が必要かと思います。

 その際に、パワーポイントのような形での資料は大変わかりやすかったのですが、4年間ありますので、どんなふうに計画が、どんな方法で行われているのかということが図表のように統一であると一般の人たちも見やすいのかなと思いますので、ぜひ検討していただけたらと思います。公開の方法ということでお願いいたします。

○垣添座長 ありがとうございました。

 それでは、大変貴重な意見をたくさんありがとうございました。いただいた御意見を事務局で整理した上で、各拠点病院に連絡したいと思いますが、その文案その他に関しては座長に御一任いただけますでしょうか。

(「はい」と声あり)

○垣添座長 ありがとうございます。

 これで本日の検討会は以上で終わりとなります。

 タイトなスケジュールの中、構成員並びに小児がん拠点病院の皆様方には、熱心な御発表あるいは御討論をいただきまして大変ありがとうございました。

 最後に事務局から連絡事項はありましょうか。

○林がん対策推進官 まことにありがとうございました。

 前半の中央機関の事業内容、そして、後半の地域の計画、さらには拠点病院ごとの計画、それぞれにつきまして、きょうは時間の関係でおっしゃっていただけなかった御意見については、1225日の水曜日までに事務局のほうまで御連絡をいただきますようお願いいたします。欠席の委員からも書面で御意見をいただいておりますので、そういったものも含めて、最終的には座長と御相談させていただいて、それぞれの拠点病院等にお伝えするということにさせていただきたいと思います。

 また、次回の検討会では、本日御発表いただいた計画書に基づく小児がん拠点病院の進捗状況の検証を行う予定です。日程につきましては、また調整をさせていただきまして、御連絡をさせていただきます。

 以上です。ありがとうございました。

○垣添座長 次回はもう少し時間を緩やかに構成していただけると、各ブロックの皆さん方にも大変助かると思います。よろしくお願いします。

 では、一応、これで本日の検討会を終わらせていただきます。

 どうもありがとうございました。


(了)

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