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2013年10月3日 第1回地域の就労支援の在り方に関する研究会(第2次)

職業安定局高齢・障害者雇用対策部障害者雇用対策課

○日時

平成25年10月3日(木)10:00~12:00


○場所

中央合同庁舎第5号館共用第8会議室(19階)


○出席者

【委員】

松爲座長、井口委員、石原委員、小川委員、金塚委員、菊池委員、眞保委員、鈴木委員、清家委員、高井委員、玉栄委員、成澤委員

【事務局】

内田高齢・障害者雇用対策部長、藤枝障害者雇用対策課長、金田地域就労支援室長、松永調査官、新井地域就労支援室長補佐、近藤地域就労支援室長補佐、竹中地域就労支援室長補佐

○議題

1. 研究会の開催について
2. 研究会の論点について
3. 今後の研究会の進め方について
4. 意見交換
5. 閉会

○議事

○近藤地域就労支援室長補佐

 定刻になりましたので、ただいまより、第 1 回「地域の就労支援の在り方に関する研究会 ( 2 ) 」を開催いたします。

 参集者の皆様方には、本日、御多忙のところ、御参集いただきありがとうございます。座長が選出されますまでの間、事務局で司会を務めさせていただきますのでよろしくお願いいたします。研究会の開催にあたり高齢・障害者雇用対策部長より御挨拶申し上げます。

 

○内田高齢・障害者雇用対策部長

 高齢・障害者雇用対策部長の内田でございます。今回の第 1 回の地域の就労支援の在り方に関する研究会の第 2 次でございますが、それの開会にあたりまして、一言、御挨拶を申し上げたいと思います。委員の皆様には今回の研究会の委員をお引き受けいただきまして、また、お忙しい中、お集まりいただきまして本当にありがとうございました。心から御礼申し上げます。

 さて、もう皆様、御承知のとおりでございますが、先般の障害者雇用促進法の改正の際の労働政策審議会の障害者雇用分科会の意見書において、障害者就業・生活支援センター制度やジョブコーチ制度について、企業等からのニーズが高い一方で、量的な拡大・質的な充実双方の面からの課題を抱えていることから、両制度の在り方について検討することが必要であるとの御指摘を頂いたところです。

 一方で、また、当省でも平成 23 年~ 24 年にかけまして、この研究会の 1 次になりますけど「地域の就労支援の在り方に関する研究会」を開催いたしまして、中小企業等が安心して障害者雇用に取り組むために求められる支援、地域における関係機関とのネットワークの構築、充実強化及び就労支援を担う人材の育成といった点について議論が行われ、その取りまとめを頂いたところでございます。そこで今回のこの研究会では、「地域の就労支援の在り方に関する研究会 ( 2 ) 」ということで第 1 次の研究会の結果も踏まえながら分科会意見書において指摘された障害者就業・生活支援センター及びジョブコーチの制度を中心として、今後の地域の就労支援の在り方について、是非、御検討いただきたいと考えているところでございます。

 当研究会については、来年の 2 月頃を目途として検討すべき課題等を御議論いただいて、一定の課題の整理、取りまとめをしていただきたいと考えております。当研究会における委員の皆様の御議論、御検討を踏まえ、我が国におきまして、地域における様々な支援機関の有機的な連携の中で障害者の方々の雇用が更に進んでいくような状況を作り出していきたいと我々は思っておりますので、よろしく御検討いただけますよう重ねてお願い申し上げまして最初の御挨拶とさせていただきます。よろしくお願いいたします。

 

○近藤地域就労支援室長補佐

 ここでカメラ撮りは終了とさせていただきますので、御協力のほど、よろしくお願いいたします。

 それでは、本日は第 1 回目ですので、各参集者の方々と事務局のメンバーを御紹介させていただきます。資料 1 の別紙のところに載せております。御参照ください。

 まず、名簿の順に従い参集者の方々の御紹介をいたします。独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構職業リハビリテーション部次長の井口修一様、社会福祉法人電機神奈川福祉センター理事長石原康則様。本日は御欠席ですが、株式会社きものブレイン取締役副社長岡元眞弓様。大妻女子大学人間関係学部人間福祉学科教授小川浩様、 NPO 法人大阪精神障害者就労支援ネットワーク統括所長金塚たかし様、帝京平成大学健康メディカル学部学部長菊池恵美子様、高崎健康福祉大学健康福祉学部医療情報学科准教授眞保智子様、 NPO 法人くらしえん・しごとえん代表理事鈴木修様、社会福祉法人 JHC 板橋会障害者就業・生活支援センター長清家政江様、 NPO 法人全国就業支援ネットワーク代表理事高井敏子様、トーマツチャレンジド株式会社業務管理部長玉栄清美様。本日は御欠席ですが、田園調布学園大学人間福祉学部教授中川正俊様。株式会社良品計画総務人事担当成澤岐代子様、文京学院大学人間学部人間福祉学科教授松爲信雄様です。

 続きまして、事務局のメンバーの紹介をさせていただきます。内田高齢・障害者雇用対策部長、藤枝障害者雇用対策課長、金田地域就労支援室長、松永調査官、竹中地域就労支援室長補佐、新井地域就労支援室長補佐。最後に、私、地域就労支援室長補佐をしております近藤でございます。よろしくお願いいたします。

 このほか、本日は、関係部局からのオブバザーバーとして、社会・援護局障害保健福祉部障害福祉課が出席しております。

 初めに、研究会の運営にあたり、委員の皆様にお願いがございます。障害者雇用分科会でもお願いしておりますが、視覚・聴覚障害をお持ちの方等への情報保障の観点から御発言等をされる場合には、1 発言者が必ず挙手をする、2 挙手をした発言者に対し座長から指名する、3 指名を受けた発言者は、氏名を名乗ってから発言する、という運営を徹底したいと考えておりますので、御協力よろしくお願いいたします。

 次に、本研究会の開催要綱について御説明させていただきます。資料 1 をご覧ください。先の国会において、障害者雇用促進法が改正されたところですが、本法改正に係る労働政策審議会障害者雇用分科会の意見書の中で、「障害者就業・生活支援センターやジョブコーチ制度については、企業等からのニーズが高い一方で、量的な拡大・質的な充実双方の面から課題を抱えていることから、障害者雇用促進制度の見直しも踏まえつつ、両制度の在り方について検討することが必要である」とされたところです。

 また、平成 23 年~ 24 年にかけて、「地域の就労支援の在り方に関する研究会」が開催され、中小企業等が安心して障害者雇用に取り組むために求められる支援、地域における関係機関とのネットワークの構築・充実強化、就労支援を担う人材の育成といった点について御議論いただき、報告書を取りまとめております。報告書は、各委員の机上にご参考までに配布させていただいております。

 本研究会は、こうしたことを踏まえ、ジョブコーチ及び障害者就業・生活支援センターの制度の在り方についての御検討いただくために開催するものです。主な検討事項は、「ジョブコーチ支援の在り方について」「障害者就業・生活支援センターの在り方について」です。「その他」は、何かありましたらということにしております。

 研究会の運営は、厚生労働省職業安定局高齢・障害者雇用対策部長が、学識経験者の参集を求め、開催するものです。座長は、参集者の互選により選出していただきたく思います。また、座長が必要があると認めるときは、関係者の参加を求めることができます。研究会の庶務は、厚生労働省職業安定局高齢・障害者雇用対策部障害者雇用対策課において行います。

 なお、この研究会とは別に、「改正障害者雇用促進法に基づく差別禁止・合理的配慮の提供の指針の在り方に関する研究会」を立ち上げ、検討を行っております。本研究会において、もう一方の研究会と関わる部分がありましたら、適宜、情報提供をさせていただきながら進めたいと思っております。

 次に、要綱に従い座長の選出に入ります。座長の選出について、どなたか御推薦がありましたらお願いいたします。菊池先生お願いします。

 

○菊池委員

 菊池です。障害者雇用分科会委員の松爲信雄委員を御推薦させていただきます。

 

○近藤地域就労支援室長補佐

 ただ今、菊池委員より松爲先生を座長にと推薦がありましたが、皆様いかがでしょうか。

                                   ( 異議なし )

 

○近藤地域就労支援室長補佐

 異論がございませんので、本研究会の座長は、松爲委員にお願い申し上げたいと思います。

 それでは松爲先生、これからの議事進行について、よろしくお願いいたします。

 

○松爲座長

 前回の第 1 次委員会に引き続き議論継続ということで、私が座長ということで推薦いただきました。前回の議論を踏まえながら、より充実した議論を進めたいと思いますので、ひとつ委員の先生方よろしく御協力をお願いいたします。

 まず、議事の公開について、最初に申し合せをしておきたいと思います。事務局から説明をよろしくお願いします。

 

○近藤地域就労支援室長補佐

 地域就労支援室の近藤です。それでは議事の公開について説明させていただきます。参考 1 を御覧ください。会議の公開について、厚生労働省における「審議会等会合の公開に関する指針」において、懇談会等行政運営上の会合は、1 個人に関する情報を保護する必要がある。2 特定の個人等に関わる専門的事項を審議するため、公開すると外部からの圧力や干渉等の影響を受けること等により、率直な意見の交換又は意思決定の中立性が不当に損なわれる、3 公開することにより、市場に影響を及ぼすなど、国民の誤解や憶測を招き、不当に国民の間に混乱を生じさせるおそれがある、4 公開することにより、特定の者に不当な利益を与え又は不利益を及ぼすおそれがある、といった場合を除き公開することとし、特段の事情により会議又は議事録を非公開とする場合にあっては、その理由を明示することとされています。本研究会は、これに従い、今後、議事及び議事録は、原則公開という扱いとさせていただきたいと考えております。

 なお、委員から回を重ねていく中で、議題等によって非公開とすべきとの御意見があった場合のみ、会議及び議事録の公開についての取扱いを判断することとしたいと考えております。また、配布資料については、議事及び議事録と同様に原則公開するものとし、取扱いに注意が必要な場合は、その旨を表示し非公開の扱いとするものとさせていただきたいと思います。以上です。

 

○松爲座長

 ありがとうございました。公開に関してこういった申し合せがあります。これについて委員の先生方、御意見等はございますか。よろしいですか。

                                     ( 異議なし )

 

○松爲座長

 それでは、この形で進めたいと思います。

 本題に入りたいと思います。さっそく今日は、議題がいくつかあります。 2 番目の論点及び 3 番目の研究会の進め方になります。最初に 2 番目の「研究会の論点について」、事務局のほうから資料の説明等をよろしくお願いいたします。

 

○近藤地域就労支援室長補佐

 近藤です。資料 2 の研究会の「論点」について御説明させていただきます。資料 2 を御覧ください。本研究会は、ジョブコーチと障害者就業・生活支援センターについて御検討いただくものですが、これだけでは広範囲な議論テーマとなることから、ある程度焦点を絞って御議論いただけるよう、平成 23 年から 24 年にかけて開催しました「地域の就労支援の在り方に関する研究会」の報告書内の、ジョブコーチや障害者就業・生活支援センターに関して、今後検討が必要とされた部分や、改正法の内容等を踏まえて、特に御議論いただきたい点を取りまとめております。

 まずは総論です。地域の就労支援機関の役割をどのようにしていくべきか。その中でジョブコーチ支援、障害者就業・生活支援センターをどのように位置づけていくべきかです。法定雇用率がこの 4 月から 2.0 %に上がったこと、先の国会で成立した改正障害者雇用促進法において、法定雇用率の算定基礎に精神障害者を算入することが決まったこと等から、今後、企業の障害者雇用が促進されるものと思われます。より多くの企業が障害者雇用に取り組みますと、より多くの質のよい支援が必要となります。こうした中、両制度が目指す目的は何か、そのためにジョブコーチ支援と障害者就業・生活支援センターがどのような支援を担っていくのかなど、大きな枠組みの確認を含め御議論を頂ければと思っております。

 続いて、ジョブコーチ関係の論点です。こちらは今後のジョブコーチの更なる質の向上の観点と、これから増加する精神障害者を含む就業する障害者の方々が、必要な支援を受けられるようにするための量的な観点の 2 つに大きくまとめております。

 まず、質的な課題の 1 ですが、先の国会で成立した改正障害者雇用促進法では、次の法定雇用率の改正に際して、精神障害者も算定基礎に算入することとしており、国としても精神障害者の方の雇用が進むよう、支援を強化していくこととしております。また、実際の障害者の雇用者数は、過去 9 年連続で前年を上回っており、ハローワークを介した就職件数も大きく伸びております。中でも精神障害者の伸びは著しく、昨年の就職件数の約 3 分の 1 は精神障害者となっております。このため、今後はこうした精神障害者の方々への支援が十分できるようにし、また、その特徴に合わせた支援を可能としていく必要があり、そのためにどのような対応が必要であるかを御議論いただきたいというものです。

 また、特定の障害としておりますが、平成 23 年から 24 年に開催した「地域の就労支援の在り方に関する研究会報告書」には、視覚障害者や聴覚障害者の特性に対応できるジョブコーチの必要性について指摘がなされており、精神障害者に関する事項のほかに、これらの障害に関することも本論点で包含させていただいています。

 続きまして、質的課題の 2 点目です。ジョブコーチの支援能力の更なる向上のために、どのようなことが必要と考えられるかです。1は、ジョブコーチ全体の支援能力の向上を図るために、まずは現在いらっしゃる経験の豊富なジョブコーチについて、どのような活用が可能かという観点で御議論いただきたいというものです。平成 23 年から 24 年に開催した「地域の就労支援の在り方に関する研究会報告書」において、一定の活動実績があるジョブコーチが、より高度な専門性を発揮できるようにすることが必要とされたこともあり、こうした方々を幅広く活用する方法について御議論いただければと思っております。

 また、2は3以外でジョブコーチの支援能力の底上げをするために、どのような対応が考えられるかという論点です。こちらも幅広く能力向上に役立つと思われることについて御議論いただきたく論点としております。

 続きまして質的課題の 3 です。フォローアップ期間経過後の一時的な支援を含むジョブコーチ支援の要否の判断についてどのようにすべきかです。これまで多方面から 1 号ジョブコーチの支援について、フォローアップ期間経過後や、企業から急にジョブコーチ支援を依頼された場合に、迅速に対応してほしいといった御意見をいただいています。また、今後の精神障害者の雇用促進等を考えますと、企業のニーズとしては、困ったときに対応してくれるという環境の整備が必要になってまいります。さらに、精神障害者の特徴を考えますと、状態が安定するまでに、ほかの身体・知的障害者の方々より時間がかかり、最初に安定して見えても、しばらくして課題が発生するという特徴が言われており、従来のフォローアップ期間では短いのではないかという問題意識もあります。本論点は、こうした背景を踏まえて設定させていただいたものです。

 続きまして、量的課題の 1 です。ジョブコーチの養成研修についての論点です。今後、法定雇用率の算定基礎への精神障害者の算入を控え、企業が精神障害者を含む障害者の雇用を進められるような環境整備が必要であり、そのためには支援の必要な企業が支援を受けられるよう、また、自らの企業内にジョブコーチの知識を持った者を配置できるよう、ジョブコーチ養成研修受講者の数を増やしていくことが必要となることから、本論点では養成機関の要件、養成研修の開催地域等も含め、より多くの方がジョブコーチ養成研修にアクセスできるようにするために、どのようにしていくことが必要であるかについて御議論いただきたいというものです。

 続きまして量的課題の 2 です。今後、増加が見込まれる精神障害者を含む障害者の雇用の促進、定着に関する支援等を考える際、ジョブコーチや障害者就業・生活支援センターといった外部支援機関の支援終了後、これらの方々が引き続き安定した就労を続けていけるようにするためには、その企業内に障害特性や障害者の定着支援に関する知見を有する者を有していることが大変役立つものです。こうした知識を体系的に学べるものが、第 2 号ジョブコーチですが、その養成、活用が余り進んでいない状況が見られます。こうした背景から、本論点では1企業や社会福祉法人等がジョブコーチを養成する際の課題と対応、2特に第 2 号ジョブコーチの企業の活用促進策について挙げさせていただいております。

 なお、以上のほかにもこれはというものがある可能性を考慮して、その他を設けさせていただいております。

 続きまして、障害者就業・生活支援センター関係の論点です。こちらもジョブコーチと同様に、質的課題と量的課題の 2 つから取りまとめております。質的課題の 1 ですが、ジョブコーチと同様に法改正等を踏まえ、今後の精神障害者の方への支援の強化のために、どのようなことが必要であるかです。

 続いて 2 点目です。障害者就業・生活支援センターの職場定着支援に関するニーズが高くなっておりますが、このニーズに対応するための課題とその対応についてです。障害者就業・生活支援センターは、登録者が就職した後、これらの方々の定着支援を行うとともに、外部から持ち込まれる定着に関する相談への対応としての定着支援を行うほか、企業から障害者を雇用する際に、バックとなる支援機関を付けてほしいという要望がある場合に、支援機関のない障害者の支援機関としての役割を担うため、定着支援を行うというように、登録者の大半について定着支援や就職後のフォローを行うようになっております。こうした状況を踏まえ、職場定着支援に対応するための課題と対応について御議論いただければと思います。

3 点目は、障害者就業・支援センター間での実績の差が見られると言われておりますが、実績が低迷しているセンターへの対応をどのようにしていくべきかです。

 続いて量的課題です。障害者就業・生活支援センターは、全障害福祉圏域に設定することを目標に進めておりますが、1、僻地・離島のような人口が少ない地域をどのようにするか、2、大都市県等の人口が多い地域について、十分な支援が提供できるようにするためには、どのようにすることが考えられるか、3、12に関連して、支援員の配置数をどうすることが障害者支援の観点から望ましいか、といったことについて御議論を頂きたく設定したものです。なお、以上のほかにもこれはというものがある可能性を考慮して、その他を設けさせていただいております。以上です。

○松爲座長 ありがとうございました。それでは、全体の議論の方向性ということを広げないでどれだけターゲットを絞ろうということで、事務局のほうから御提案いただきました。これにつきまして、委員会としてほかに追加、あるいはまた、特にここのところへ焦点を絞って議論したほうが効果的だということがもしありましたら、皆さんの御意見を伺いたいと思いますけれども、どうでしょうか。例えば前回に引き続き委員になっている方々、あるいはまた前回参考人等々で御意見を頂いた方々、につきましては、議論の流れの経過が分かっていらっしゃると思いますので、何か特に御意見、あるいはまた付け加えるべきことがありましたらどうぞ。

 

○小川委員

 小川です。 1 点少し内容の確認をさせていただきたいと思うのですが、ジョブコーチに関してですが、 2 番目の量的課題の所です。量的課題については、 (1) がジョブコーチ養成研修の拡大、 (2) がジョブコーチ養成促進ということで、両方とも養成ということがテーマになっておりますが、前回の「地域の就労支援の在り方の研究会」で報告書の 15 ページ、ジョブコーチに求められる役割のところについては、「ジョブコーチの養成に当たっては、単に養成数を増やすだけではなく、質の確保に努めるとともに、研修修了者のジョブコーチとしての活動促進を図ることが必要である」ということで、養成数を増やすことももちろん課題としては重要であるけれども、質の確保、研修修了者のジョブコーチとしての活動促進ということが重要な課題として挙げられています。あとは内容の読み込みとか、論点の重点の置き方になると思いますが、量的課題の中で養成研修を増やす、あるいは養成を促進していくということだけではなくて、当然質の問題と養成した後に職場適応援助者助成金の下で稼働するジョブコーチが増えるというか、そこが養成数と稼働数の乖離があるということが課題であると思いますので、助成金の元で稼働するジョブコーチ数を増やしていくということが論点の中に含まれているでしょうかということを確認させていただきたいと思います。

 

○近藤地域就労支援室長補佐

 近藤です。今、小川先生からいただきました件ですが、我々としましては、ジョブコーチの質の確保、活動促進という部分につきましては、 1 の質的課題で含んでいるつもりでした。以上です。

 

○小川委員

 ジョブコーチ養成研修を受講した修了生が職場適応援助者助成金の下で活動する、この数を増やしていくと。質ももちろんであるけれども、活動する数を増やしていくということも、今回の論点に含まれますねということの確認ですが。

 

○藤枝障害者雇用対策課長

 課長の藤枝でございます。小川委員のおっしゃるとおりで、表現ぶりは適切ではないかもしれませんが、 2 の養成の問題と併せて、活動促進についても、質的部分と量的部分と両方とも関わってくる話かと思いますが、当然御議論いただければと思っております。

 

○松爲座長

 前回の第一次報告の中身をきちんと踏襲して、議論を続けていくということで了解していいわけですね。分かりました。ほかに御意見は。

 

○菊池委員

 菊池でございます。私も 1 つ確認させていただきたいのですが、今回、ここには「精神障害者等」というように対象がなっておりますが、「等」の中には今大変数も増えてきていると言われている発達障害、高次脳機能障害なども当然この中にということでよろしいですね。

 

○近藤地域就労支援室長補佐

 近藤です。菊池先生がおっしゃるとおり、含まれております。

 

○松爲座長

 ほかにどうでしょうか。全体の議論の方向性、枠組みを決めていく中で、最初の段階ですから疑問点があれば、こういったところの確認等に関しましては、できるだけ丁寧に確認したほうがよろしいと思いますが。よろしいですか。では、そういうことで全体の議論の方向性というのはそういうことでいくということになります。

 続きまして議題 3 に入ります。今後の研究会の進め方についてです。これについて事務局から御説明をお願いいたします。

 

○近藤地域就労支援室長補佐

 近藤です。資料 3 の「今後の研究会の進め方」について、御説明させていただきます。資料 3 を御覧ください。本研究会は次の第 2 回及び第 3 回におきまして、御参集いただいている各委員に、そのお立場から、いくつかの点についてヒアリングをさせていただき、第 4 回において、ジョブコーチ制度について、第 5 回において、障害者就業・生活支援センターについて御議論いただき、来年 1 月と 2 月に、研究会報告の取りまとめについての御議論をお願いする予定としています。

 また、予備日を設定していまして、議論の流れによっては 1 2 回、追加の開催をすることも可能としています。日程は資料のとおりです。第 2 回以後のヒアリングについては、皆様からいただいた御予定をもとに、 2 ページのとおりの日程で実施させていただきたいと考えています。

 続いて 3 ページ以後、ヒアリングの項目 ( ) が付いています。本日御議論いただきましたら、取りまとめてヒアリング対象の委員に様式をお渡ししたいと思っています。対企業ヒアリングでは、障害者の雇用、定着の促進について役立っている企業の独自対策、障害者雇用に関する課題と解決に必要と感じるもの、ジョブコーチ支援、障害者就業・生活支援センターの活用について、利用上の課題、各制度への期待、その他としています。

 第 1 号ジョブコーチ関係では、精神・発達・視覚・聴覚といった特定の障害への対応についての課題と解決策について、ジョブコーチの資質向上として取り組んでいること、経験の豊かなジョブコーチの活用方法、フォローアップ期間経過後の支援を含むジョブコーチ支援の在り方、ジョブコーチ養成上の課題、その他としています。

 第 2 号ジョブコーチに関連しては、第 1 号と同様に、精神・発達・視覚・聴覚等の特定の障害への対応上の課題と解決策、経験の浅い第 2 号ジョブコーチの育成に当たり必要な支援、第 2 号ジョブコーチが企業内で活動するための支援策、ジョブコーチ養成上の課題、企業内の定着支援に第 2 号ジョブコーチを活用することについて、その他となっています。

 高齢・障害・求職者雇用支援機構については、カウンセラーによる職リハ計画策定を行う立場、自ら配置型ジョブコーチにより支援を実施する立場と、養成期間としての立場からの御回答を頂くことをお願いしたいと思っています。項目は、精神・発達・視覚・聴覚等への対応の課題と解決策、経験の豊富な第 1 号ジョブコーチの活用方法、フォローアップ期間経過後の一時的な支援を含むジョブコーチ支援の在り方、ジョブコーチ養成研修実施期間の要件について、ジョブコーチ養成上の課題、その他となっています。

 また、ジョブコーチ養成機関については、精神・発達・視覚・聴覚に対応するカリキュラム強化について、より高度な支援が可能なジョブコーチを育成するために必要な研修について、スキルアップ研修等への民間機関としての対応可能性、養成期間の要件の緩和の可能性、養成研修開催地域、ジョブコーチ養成上の課題、その他です。

 最後に、障害者就業・生活支援センターです。精神障害等への対応の課題と解決策、職場定着支援を進める上での課題と解決策、支援実績が低迷するセンターが見られることに対する対策、過疎地の取扱い、大都市圏の取扱い、その他です。以上です。

 

○松爲座長

 研究会の進め方について、事務局から御説明いただきました。資料 3 の日程等に関しては、もう議論の余地がないので確定です。問題はその後です。ヒアリングの中身について、各委員に相互で発表していただくことになりますが、委員の先生方のほうから、例えばこういったことをもう少し、この分野の発表については、詳しく発表していただけませんかという、そういったことがありましたらどうぞ。

 一番最初の資料の順番でいきますと企業ですが、企業に対してこういった項目でよろしいでしょうか。特にジョブコーチ関係、 1 号、 2 号をやっている人たち。ナカポツのほうからしますと企業という、せっかく発表していただく中につきましては、むしろこういう所をもう少し入れ込んで話をしていただけるとありがたいとか、そういうのがありましたらどうぞ。よろしいですか。 1 号ジョブコーチの関係の発表としては、金塚さんが予定になっていますが、大丈夫ですか。

 

○金塚委員

 企業に対してですか。

 

○松爲座長

 一応、こういった事務局の案もありますが。

 

○松爲座長

 何とかなりますか。では、ナカポツに関して言うと、これは高井さんと石原さん、清家さんの所ですね。どうですか。

 

○石原委員

 電機神奈川福祉センターの石原です。当初からテーマを絞り込んで、余り拡散されないというスタンスですが、例えばナカポツの在り方を論議していく場合に、就労移行支援事業所との関係とか、これは私ども両方やっているのですが、ある意味での重要なポイントになってくるのかなというイメージがありまして、余り拡散させるという意味ではなしに、軸足はナカポツに置くとしても、少しその辺りの関係性の問題をどう捉えていくかということです。

 それから、先ほど企業の所でも、今回のメンバーには特例子会社さんの代表が見られないのですが、特例子会社さんに対しても、世論もいろいろな評価や見方がありまして、別に特例子会社の扱いをどうするかという意味ではなしに、ジョブコーチ制度、当然ナカポツの問題も、特例子会社の立場から見た、切り口から見た突っ込み方というのが必要ではないのかということとか、例えば職場における権利擁護の問題などでも、虐待防止法との関係を、苦情処理の関係において、虐待防止法は成年後見制度を活用していきますと言っていますが、今回の雇用促進法の一部改正では、本人の申し出に基づいて自主的解決だとおっしゃっている。しかし、その自主的解決を障害者に求めますかというところがあって、ここも非常にサポートが大事だと思っています。

 ナカポツの、そういう苦情処理に対するサポートも、とても重要になってくる。その辺りが、拡散させる意味では全然ないのですが、連携をとって問題を考えていったほうが、将来に向けてのいい論議ができるのではないかという、これは直感ですが。

 

○金田地域就労支援室長

 地域就労支援室長の金田です。ただいまお話しいただいた就労移行支援事業所との関係、また、特例子会社との関係について申し上げますと、 1 つは障害者総合支援法の施行後 3 年をかけて、就労移行支援事業所等をはじめとした見直しが行われると聞いていまして、その中で当然ナカポツも、見直しの部分というのも生じてくることもあろうかと思います。

 その部分は別途議論されるということで、今回の議論のメインの対象からは外していますが、当然、地域の就労支援の在り方というのは、就労移行支援事業所も含めて、必要になってまいりますので、議論の 1 つとすることは、制限するものではありません。ただ、当局としては余り手を広げすぎると、なかなか取りまとめることが困難になってくるのかなと思っていました。

 それと、特例子会社の件です。今回、特例子会社としては入っていただいておりませんが、第 2 号ジョブコーチの玉栄さんの所、第 2 号ジョブコーチとして今回御参加いただいていますが、トーマツチャレンジドは特例子会社でして、もしそういう観点から御意見をおっしゃられることがありましたら、おっしゃっていただきたいと思います。

 

○松爲座長

 ありがとうございます。ナカポツと就労移行支援事業については、前回の第 1 次の委員会でも多少言及した所がありますから、ナカポツセンターの発表のときには、中心にはならないけれど、そういったものを本気でやったときに、どこまで負担が増えるかどうかと、いろいろな課題があると思いますので、それは言及していただければいいかと思います。

 あと、どうでしょうか。今のお話を踏まえて、企業等のヒアリングに関して、こういったことをもう少し触れていただければということが、もしありましたらお願いします。よろしいですか。

 それでは、先にいきます。今、事務局から特例子会社等々の関係があって、玉栄さんのほうに多少の宿題があったような感じもしますが、そこは 1 つよろしくお願いします。ということで、第 1 号のジョブコーチ関係に関して、何かほかの第 2 号さん、あるいは企業側とか、いろいろな視点から、もう少しこういったところを、全体の議論を進めていく上では、言及してもらったほうがいいかということは何かありますか。よろしいですか。

 前回の委員の先生方にとっては、大体議論の方向は全部分かりますが、今回初めて委員になられた、例えば眞保委員はどうですか。何か特に聞いておかなければならない、聞いておいたほうが望ましいということ、もしありましたら。

 

○眞保委員

 眞保です。ちょっと確認というか、教えていただきたい所ですが、 5 ページの委員ヒアリング項目の「対第 2 号ジョブコーチ関係法人」という所ですが、その 2 番の「経験の浅い第 2 号ジョブコーチの育成に当たり」の「経験の浅い」というのは、第 2 号になってから経験が浅いという意味でしょうか。

 

○近藤地域就労支援室長補佐

 近藤です。眞保先生がおっしゃるとおり、第 2 号の講習を受けてから期間が短いと言いますか、まだ支援をそれほど行っていないという意味で、使用させていただいています。

 

○松爲座長

 なるほど。眞保委員はよろしいですか。

 

○眞保委員

 第 2 号ジョブコーチをお取りになってから、支援の経験が浅いという意味でしょうか。第 2 号ジョブコーチというのは、職場で定着支援を日常的にされている方が多いので、また、非常に人数も少ないので、第 2 号をお取りになって、助成金を使っているかどうかは別として、その「支援の経験が浅い」という所の意味を、もう少し具体的に教えていただけると。第 2 号を取って、企業内の人事異動で、障害者の支援以外の部署に異動してしまうということはあるかもしれないのですが、経験が浅いというのは、特に企業内の第 2 号ジョブコーチの場合は、会社の仕事は熟知しているわけで、もし支援の経験が浅いとするならば、障害特性の問題に関して、多少勉強が継続的に必要だというのはあると思うのです。例えば新たな障害、発達障害ですとか、そうしたこれまで雇用していなかった障害者の方が、企業の現場に来られたので、その辺の知識をということはあろうかと思うのですが、そうした意味なのか、少しその辺を教えていただければと思います。

 

○近藤地域就労支援室長補佐

 近藤です。眞保先生がおっしゃるとおり、第 2 号ジョブコーチになる前の時点で、当然いろいろ中でやっているという条件が付いていますので、そういう意味の経験はおありだと思いますが、一応第 2 号ジョブコーチとして講習を受けていただきまして、その中でいろいろ学んだこと、又はおっしゃったような新しいものなどがあるかということを想定していまして、そういったところを更により進んでいただくためにという趣旨です。

 

○松爲座長

 ほかはどうでしょうか。

 

○鈴木委員

 くらしえん・しごとえんの鈴木です。今の眞保先生の話に関連するわけですが、第 2 号ジョブコーチを置くというのは、どういう意味なのか。特にこれは私たち養成研修機関としてもそうですが、第 1 号ジョブコーチというのは職業センターに登録して、申請して、そうするとずっと第 1 号ジョブコーチの数というように毎年出てくると思います。

 一方で、第 2 号ジョブコーチの数というのは、要するに助成金申請をした所の数となってまいります。そこら辺で第 2 号ジョブコーチ、要するに養成研修を終了したりして、第 2 号のジョブコーチが活動していない、最初は申請して数が上がる。翌年は申請しないので、この場合は数にならないという形になったときに、やはりジョブコーチを置くということですね。第 1 号と第 2 号は若干違うと思います。ですから、その点について少しお聞かせいただきたいと思います。

 

○松爲座長

 第 2 号ジョブコーチの在り方との問題で、いきなり本筋に入りますね。

 

○金田地域就労支援室長

 地域就労支援室長の金田です。第 2 号を置くという、その意味ということで、参考資料でジョブコーチの関連資料を付けさせていただいています。その中で参考 2 2 ページ、「ジョブコーチの種類」ということで資料を付けさせていただいています。配置型、 1 号、 2 号ということで、配置人数ということで、配置型ジョブコーチは 310 人、第 1 号ジョブコーチが 781 人に比べて、第 2 号ジョブコーチが 139 人ということで、これは助成金の対象となって、稼動しているというジョブコーチでして、当然第 2 号のジョブコーチが活動して、助成金の対象となるということは、障害者の雇入れに伴って、それに伴う職場適応援助を行ったものに対する助成金ということになっています。

 御指摘のように、助成金の対象とならないようなジョブコーチの支援というのも、恐らく企業内では行われているかと思います。それについては、やはりジョブコーチとしての支援能力、ノウハウについて、養成研修で得たものを活用いただいていることについての、一定の評価はできるのではないかと考えています。

 

○松爲座長

 ありがとうございました。全体の議論で聞きたいことといったときに、いきなり本筋に入ってしまう。これは次回の議論の楽しみにしておきましょう。ほかに第 1 号、第 2 号に関して発表の人に、こういったことをもう少し詳しく聞きたい、触れていただきたいということがありましたら、どうでしょうか。よろしいですか。

 それでは、ただ一人ですが高障機構に対しての発表に関して、いろいろ確認しておきたい、こういった資料が欲しいということがありましたらどうぞ。

 

○小川委員

 要望ですが、地域のジョブコーチの在り方を検討していくときに、現在かなりペア支援が割合として多くて、そうすると機構の地域障害者職業センターの配置型ジョブコーチの役割が重要。それから、今回の論点の質的な面を考えたときに、第 1 号ジョブコーチは単独配置の兼務ジョブコーチが多いというデータが出ていると思いますが、それに対しては配置型ジョブコーチがスーパーバイズしていくことが必要という、現状ではそういう実態があるかと思います。一方で配置型ジョブコーチの方たちも、かなり忙しかったり、あるいはベテランの非常に経験豊富なジョブコーチの方もいらっしゃいますが、そうでもないジョブコーチもいらっしゃるかもしれないという現場の声もあります。今回、昨年度の機構のジョブコーチに関する研究で、第 1 号ジョブコーチに関してはどういう実態があるのかということが、かなり明らかになっています。一方で配置型ジョブコーチの現状がどのようになっているのか。例えば経験年数であるとか、雇用形態は大体分かっているところですが、配置型ジョブコーチの形が、年間でどれくらいのケースを担当されているかなど、やはり私たちが地域のジョブコーチの、第 1 号と配置型の連携であるとか、そこのスーパーバイズの在り方等を検討していくときに材料になるような情報を、少し機構のほうからお出しいただけるとありがたいと思います。

 

○松爲座長

 井口委員、どうですか。

 

○井口委員

 雇用支援機構の井口です。ヒアリングは、当然、委員の御要望にそって行うものだと思いますので、御要望がありました配置型ジョブコーチの経験年数、それから、年間の担当件数については全国ベースの数字はありますので、ヒアリングの際に御説明させていただきたいと思います。

○松爲座長 ありがとうございました。よろしくお願いします。ほかはどうでしょうか。

○小川委員 配置型ジョブコーチの方たちは、地域によってずいぶん状況が、都市部と地方でも違うような状況もあるかと思いますので、できれば都道府県別の状況なども、可能な範囲で結構ですので、含めていただけるとありがたいと思います。

○井口委員 雇用支援機構の井口です。地域の状況については、どういうものが御説明できるか検討して、準備をさせていただきたいと思います。また当日に何かありましたら御質問いただくということで、お願いしたいと思います。

○松爲座長 よろしくお願いします。それでは、今度はジョブコーチ養成機関に対して、いろいろ御質問等、また、資料等を取りそろえてほしいということがありましたら、どうでしょうか。

 

○金塚委員

 今、養成機関が何箇所かあると思うのですが、研修の中身については、国で定められたカリキュラムで研修をされていると思うのですが、その実態の部分が知りたいです。多分そこに差が出てきているのではないかという気がしていまして、その辺のことについて詳しく教えていただければと思います。

 

○松爲座長

 カリキュラムの中身の、実際のやり方とか、そういう話になるのですかね。

 

○金塚委員

 そうですね。

 

○松爲座長

 カリキュラムの単位そのものは、国で決められた単位ですからね。

 

○金塚委員

 ええ。だから、そこの中身に多分差が出てきていると思うので、その部分がもし知れるのであれば知りたいなと。今回の主な論点はジョブコーチ、ナカポツに関してですが、精神というポイントも出てきていますので、精神というポイントに対してどのような研修をしているのかということが知りたいと思います。

 

○松爲座長

 分かりました。研修機関に関して、ほかはどうでしょうか。

 

○小川委員

 大妻の小川です。これは御相談と要望ですが、ジョブコーチ養成機関で、ジョブコーチ養成機関連絡会という組織があります。私もその一員ですが、今回、対ジョブコーチ養成機関でのヒアリング事項は、本当に養成のことに限られています。

 ジョブコーチ養成研修機関連絡会では、修了した人がなかなかジョブコーチの制度の下で活動しにくいという実態があるという、ここが重要な課題だと思っていますので、これまで大阪と札幌、そしてこれから福島、東海、関東で修了生に対するヒアリングを行った、それから行う予定でいます。

 その内容を、これは本当に現場の方たちの率直な御意見ですので、ある程度整理をして、そしてお伝えしたいと思うのですが、この対ジョブコーチ養成機関のヒアリングの「その他」の所で、そのことについて触れさせていただいてよろしいか。少し想像しますと、それぐらいのヒアリングですので、簡単にまとめても、できれば 10 分ぐらいはお時間を頂ければと思うのです。

 ここで発表させていただいてよろしいか、そのために少しお時間を頂戴してよろしいかということと、あるいはジョブコーチに関する論点の中で、別にお時間を。

 

○松爲座長

2 つに分けるか。

 

○小川委員

 大変申し訳ないですが、要望ということでよろしくお願いします。

 

○松爲座長

 事務局、どうしましょうか。全体のプログラム、可能性としては。

 

○金田地域就労支援室長

 地域就労支援室長の金田です。座長に一任したいと思います。

 

○松爲座長

 分かりました。では、私に一任ということになります。先ほど小川委員から、全体の論点のほうの追加ということで、活動促進のことに関して触れていましたね。これは前回の委員会のときでも、実際のジョブコーチの活動の実態ということが、かなり問題になりましたので、できることならこのジョブコーチ養成に関しては、人材育成と絡むことになりますから、時間を多めに取るか、あるいは「実態」と「活動の中身」という格好で 2 回に分けてやるか。何かそういう格好で、少し時間を増やすか、そこを少し工夫していただけるとありがたいと思いますので、その可能性は大丈夫でしょうか。そういう点では、できるだけ調整をお願いします。

 ほかはどうでしょうか。特に、今申しましたように、ジョブコーチに関しては人材育成との絡みで、将来非常に大きな課題になりそうなので、少し時間を取らせていただくことになります。そういう点では、最後にナカポツセンターに関するヒアリングとして、何か要望しておきたいことがありましたらどうぞ。

 

○清家委員

 清家です。ヒアリング項目の中で、ナカポツセンターの実績に差があるという指摘があるのですが、その実績というのは、私たちが毎年出している数、そこから差があるとおっしゃっているのかどうか、確認をさせていただきたいと思います。

 

○金田地域就労支援室長

 地域就労支援室長の金田です。御指摘のとおり、私どもで年度ごとに把握させていただいている実績、例えば就職件数、職場実習件数、相談支援件数、それぞれの障害特性の内訳といったものによって、判断しています。

 ただ、単に数字だけで判断しにくいということはあろうかと思います。例えば、精神でアセスメントに時間がかかって、職業準備性が整うまで、なかなか就職に結びつけられないといったようなこともありますので、御質問の回答としては、実績というのは数字に基づいています。そこから先は、それをどうしたらいいかというところで御議論いただければと思っています。

 

○松爲座長

 清家委員、よろしいですか。むしろ、そちらのほうで発表するときに、差は数字だけではないということを強調して発表すればいいわけですよね。

 ほかはどうでしょうか。委員の皆さん各自が、それぞれ自分たちの宿題を抱えて発表していただくことになりますが、この際ですからもっと宿題を出してやろうという親心がある人はいないでしょうか。ないようでしたら、今後の検討の進め方について、議題としての議論は終わりたいと思います。

 今日は第 1 回目ですから、この後、全体の検討の進め方に関して、今議題になりましたこと以外に何か御要望、又はこういったことを指摘しておきたいというのがありましたらどうぞ。よろしいですか。もしないようでしたら、今日はスタートですから、そんなに大きな議論にはならないので、特に議題がないようでしたら、ここで本来の議題をおしまいということにしたいと思いますが、それでもよろしいですか。大丈夫ですか。

 それでは、次回以降の日程について、事務局から御案内をお願いします。

 

○近藤地域就労支援室長補佐

 次回以降は資料 3 の日程となります。次回は 10 21 ( ) 10 12 時を予定しているので、よろしくお願いします。

 

○松爲座長

 それでは、これをもちまして第 1 回目の委員会を終わりたいと思います。次回以降の日程等々、きついかと思いますが、よろしくお願いします。お疲れさまでした。


(了)

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