ホーム> 政策について> 審議会・研究会等> 薬事・食品衛生審議会(血液事業部会献血推進調査会)> 平成25年度第1回血液事業部会献血推進調査会(議事録)(2013年9月30日)




2013年9月30日 平成25年度第1回血液事業部会献血推進調査会(議事録)

医薬食品局血液対策課

○日時

平成25年9月30日(月)
13:00~15:00


○場所

厚生労働省 専用第23会議室(6階)
(東京都千代田区霞が関1-2-2)


○出席者

【出席委員】 五十音順、敬称略

大平 勝美、小山 信彌、小山 龍太郎、田中 里沙、寺田 義和、中沢 明紀、村井 伸子、      室井 一男、山本 シュウ
※ 欠席委員(敬称略) (宇都木 伸、◎衞藤 隆、鈴木 邦彦、竹下 明裕、花井 十伍)
※ ◎は座長

【参考人】

日本赤十字社血液事業本部(2名)、文部科学省学校健康教育課(1名)

【行政機関】

浅沼 一成(血液対策課長)、野村 由美子(血液対策企画官)  他

○議題

1.献血推進2014の進捗状況について
2.平成25年度献血推進計画の実施状況について
3.平成26年度献血推進計画について
4.その他

○議事

○血液対策企画官 ただいまから、「平成25年度第1回血液事業部会献血推進調査会」を開催いたします。なお、本調査会は公開で行うこととしておりますが、カメラ撮りは議事に入るまでとなっておりますので、関係者の方々におかれましては、御協力と御理解をお願いいたします。

 本日御出席の委員の方々におかれましては、お忙しい中お集まりいただきありがとうございます。座長の藤委員ですが、諸般の事情により急遽欠席となりましたので、本日の議事進行は血液対策課長の浅沼がさせていただきます。

 それでは、初めに、委員の交代がありましたので御紹介いたします。埼玉県立浦和西高等学校養護教諭の堀田委員が辞任され、新たに埼玉県立庄和高等学校養護教諭の村井伸子さんが委員に就任しております。よろしくお願いいたします。また、全国学生献血推進実行委員会委員長の西地委員が辞任され、新たに同実行委員会委員長になられた小山龍太郎さんが委員に就任しております。よろしくお願いいたします。

 委員の出欠状況は、藤委員、宇都木委員、鈴木委員、竹下委員、花井委員から欠席との御連絡をいただいております。現在のところ委員14名中9名の御出席をいただいております。また、参考人として文部科学省より、学校健康教育課健康教育調査官の北垣様、日本赤十字社血液事業本部より西田副本部長、井上献血推進課長にお越しいただいております。

 最後に事務局の人事異動がありましたのでお知らせいたします。平成2572日付けの異動になりますが、血液対策課長の浅沼、課長補佐の信沢、私、血液対策課企画官の野村と申します。

 それでは、以後の議事進行につきましては、浅沼血液対策課長より行わせていただきます。

○血液対策課長 血液対策課長の浅沼でございます。大変恐縮ですが、議事進行を務めさせていただきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

 初めに事務局より資料の確認をお願いいたします。

○信沢課長補佐 資料の確認をさせていただきます。お手元に、議事次第、座席表、委員名簿。資料として、資料1-1「献血者確保対策について(厚生労働省の取組)」、資料1-2「平成24年度に都道府県で実施された主な献血者確保対策」、資料1-3「献血者確保対策について(平成25年度日本赤十字社の取組)」、資料1-4「献血推進2014の達成目標の進捗状況について」、資料1-5「高校生の献血者数について(平成24年度報告)」、資料2「平成25年度4月~7月の献血実績及び高校生を対象とした献血セミナーの実施状況等について」、資料3「平成25年度の献血の推進に関する計画」。参考資料として、参考資料1「各都道府県の運動実績(平成24年度行事等実績)」、参考資料2「平成24年度『けんけつ HOP STEP JUMP』アンケート調査結果」、参考資料3「献血者数の推移」、参考資料4「献血率の推移(年代別)」、参考資料5「年度別赤血球在庫の推移(平成24830日現在)」となっております。以上です。不足等ございましたらお申し出ください。

○血液対策課長 よろしいでしょうか。それでは議題1に入ります。「献血推進2014の進捗状況」についてです。事務局より説明をお願いします。

○信沢課長補佐 資料1-1「献血者確保対策について(厚生労働省の取組)」について、献血推進2014の進捗状況について、資料1-1に沿って御説明いたします。

 献血推進2014では、大きく3つの目標を掲げております。1つは若年層の献血者数の増加、2つ目は集団献血の増加、3つ目が複数回献血の増加です。1ページの(1)若年層の献血者数の増加についてですが、献血推進2014の数値目標として、10代の献血率を6.4%、20代の献血率を8.4%に上昇させるという目標を掲げているところですが、平成24年度の状況としては、10代では平成23年度が5.8%に対し、24年度は6.2%と上昇しましたが、20代では23年度が7.5%、24年度も7.5%と同じ水準です。10代の献血率が増えた要因の1つとして考えられる高校生の献血者数については、後ほど日本赤十字社から御説明をいただきます。

 厚生労働省の取組としては、中学生に対し、全国の中学校に普及啓発ポスターを配布しました。高校生に対しては、全国の高校生及び教員に対して、「けんけつ HOP STEP JUMP」という副読本を配布させていただき、普及啓発に取り組んでいるところです。また、生徒が献血に触れ合う機会を高等学校等に積極的に受け入れてもらえるように文部科学省に協力を依頼しています。更に「はたちの献血」キャンペーンのポスターについても、都道府県や関係団体に配布させていただいております。

2ページです。(2)が、集団献血の増加についてです。数値目標としては、集団献血等に御協力いただける企業を5万社まで増やすという目標を掲げています。平成23年度は約47,000社でしたが、平成24年度は約49,000社となっております。厚生労働省の取組としては、日本赤十字社が「献血サポーター」ロゴマークを配布する事業に対して、国庫補助を行ってきました。 (3)複数回献血の増加です。数値目標として複数回献血者の数を年間120万人まで増やすという目標を掲げております。平成23年度は1001,516人でしたが、24年度は1003,778人となっております。厚生労働省の取組としては、こちらも日本赤十字社に対する国庫補助ですが、献血センターごとに設置しております複数回献血クラブの設置運営に対する補助を行ってきました。ただいま説明しました日本赤十字社に対する国庫補助は、昨年度の第1回献血推進調査会でも御報告させていただきましたが、平成246月に行われた行政事業レビューで、平成25年度からは国庫補助は廃止と決定されましたので、今年度からは日本赤十字社が単独で行っている事業となっております。

 (4)は、その他の厚生労働省の取組です。3ページを御覧ください。全国的な普及啓発としては、「愛の血液助け合い運動」を行っており、その一環として「献血運動推進全国大会」を開催し、今年度は74日に福岡県福岡市で開催し、皇太子殿下にも御臨席を賜ったところです。その他、政府広報等は御覧のとおりとなっております。

 資料1-2を御覧ください。こちらは都道府県の献血推進の取組です。昨年度の献血推進調査会で参考資料1「各都道府県の運動実績」という形で配布させていただいたのですが、内容が細かく、字も小さく見づらい、また評価等についてもまとめたほうがよいのではないかという御意見、御指摘をいただきまして、今回、各都道府県において一番効果があったと思われる事業を記載していただくとともに、その事業についての評価を一覧表にしたものです。その中で何件か主なものを御紹介します。2ページの山形県ですが、高校生が複数回献血を呼びかける15秒程度のCMを作成して、映画館で放映した事業で、複数回献血率、高校生献血者数が平成23年度より若干増えております。高校生献血者数が増えた要因として、同世代の方が作成したCMが共感を得られたのではないかと考えられます。高校生による高校生のための献血推進対策の参考になるのではないかと考えます。6ページの岐阜県、7ページの奈良県の取組は、どちらもアニメキャラクターを利用したキャンペーンで、例えば初音ミクなどの若年層に人気のあるキャラクターを使用することで若年層の献血者数を増やすのは、献血推進対策の方策としての参考になるのではないかと考えられるものです。10ページに福岡県の取組がありますが、福岡県は結構いろいろな取組をされており、各種独自性を持ったものを行っています。この中でも、知名度のある芸能人やスポーツ団体を活用しているということで、全般的に見ると知名度のある芸能人やスポーツ団体等を活用した事業というのが、やはり効果が出やすいような印象を受けます。金銭面などの条件によって全国各地で行うことは難しいかと思いますが、今後も参加者が楽しめてかつ献血推進につながるような事業を行っていければと考えております。なお、先ほど御紹介した参考資料については、資料1-2に記載のある事業以外の事業も掲載されておりますので、お時間のあるときにお目通しいただければと思います。

 続きまして、資料1-4です。こちらは1枚紙ですが、平成21年度から平成24年度の献血推進2014の実績値を記載したもので、御参照いただければと思います。事務局からの説明は以上です。

○井上参考人 続きまして、日本赤十字社の井上より御説明させていただきます。よろしくお願い申し上げます。資料1-3「献血者確保対策について」をご準備ください。平成24年度日本赤十字社の取組について御説明申し上げます。

1ページをお開きください。初めに平成24年度における献血者確保について御報告させていただきます。平成24年度は、医療機関における血液製剤の需要動向等を踏まえ、献血申込者数については6215,540(対前年比99.0)、献血者数では5249,726(対前年比100.0)の確保をさせていただきました。献血方法別で御覧いただきますと、成分献血者数が1537,740(対前年比100.8)400mL献血者数33080(対前年比99.8)200mL献血者数411,908(対前年比98.1)でした。一時的あるいは季節的な輸血用血液製剤の不足にも十分対応できるよう、需要に見合った血液の確保及び有効利用等を行い、血液を安定的に供給することができました。1ページの真ん中の表につきましては、先ほど御説明いただきました資料1-4と同様ですが、1点だけ訂正があります。若年層の献血者数の20代の献血率、平成22年度実績ですが、お手元にお配りした資料には7.7%と記載がありますが、正式には7.9%です。訂正してお詫びを申し上げます。

 さて、平成26年までの達成目標として、若年層の献血者数の増加については、日本赤十字社として、平成26年度までの各年度の目標設定をしております。10代では、平成24年度の献血率6.2%を踏まえ、平成25年度は6.4%、更に平成26年度も同様に6.4%まで増加させたいと考えております。20代につきましては、平成24年度の7.5%を踏まえ、平成25年度が8.2%、平成26年度は8.4%を実現するため、高校生献血、大学生献血等に力を入れて取り組んでおります。

2ページです。(2)安定的な集団献血の確保については、平成24年度の49,232社を踏まえ、集団献血に御協力いただける企業・団体を平成26年度に5万社まで増加させたいと考えております。また、複数回献血の増加につきましては、平成24年度1003,778人を踏まえ、平成25年度は115万人、平成26年度は120万人を目標としております。

 これら平成26年度までの目標達成のための重点的取組として、最初に各年齢層に応じた広報展開を図るため、献血の意義や献血血液の医療現場での使用状況について、国民が広く理解できるよう進めることが、献血意識を高めることにつながることから、血液事業をより理解していただくため、パンフレット「愛のかたち献血(小・中学生用及び一般用)」の制作、また若年層全体、10代から20代を対象とした「LOVE in Actionプロジェクト」や、学生を対象とした献血広報「TEAM GAKUKEN(ガクケン)」など、各年齢層に応じた広報を継続的に展開するとともに、DVDや広報誌(献血Walker)を製作・配布することにより、受血者の顔が見える取組を一層強化したいと考えております。

 また、安定供給につながる若年層への対策に力を入れるについては、高等学校学習指導要領解説の保健体育編に「献血制度について適宜触れること」が盛り込まれ、また平成241月と本年2月に厚生労働省から文部科学省へ「学校における献血に触れ合う機会について」が発出され、高校生はもとより将来の献血可能群である中学生を対象とした献血セミナーにより、教育現場へ出向いて、献血のみならず赤十字活動全体を含めて、命の大切さを盛り込んだ統一資材、DVDやスライドを用いて、献血の啓発に努めているところです。

 続きまして、安心して献血ができる環境を整備するために、平成229月に策定された「献血ルーム施設整備ガイドライン」に基づきまして、献血者が安心して献血できる環境の整備を進めております。また、献血バスの機能面の改善、イメージアップを目的として、仕様の変更を検討しており、この9月より新たな移動採血車、これは大型車両ですが、その試作車を1台導入し、現在、検証が行われているところです。

3ページです。献血者の安全対策等では、採血時又は採血後の副作用発生状況を把握していくこととしております。また、採血副作用の種類・発生頻度、献血後の注意事項等の献血に関する必要な情報については、初回献血者を始めとした献血者への周知を図り、採血後の休憩を十分とっていただく等の未然防止策を実施することとしております。

 最後に、複数回献血カードの普及拡大につきましては、現在、この複数回献血者の増加を図るために、複数回献血クラブ会員を対象として、現行の献血カードに加え、新たなデザインの献血カードを平成2310月より提供させていただいております。複数回献血者を増加させるために、同クラブを充実し会員を増加させるために、インセンティブとして新たなデザインのカードを提供するなど、同クラブの拡充を図ることとし、更に会員増につなげてまいりたいと考えております。

 続きまして、資料1-5を御覧ください。こちらは「高校生の献血者数について(平成24年度報告)」です。1ページ目です。平成24年度は、平成26年度までの中期的な献血推進目標(献血推進2014)にある若年層の献血率向上のために、10代の献血者の確保を中心として、高校生の初回献血者数の目標値を、昨年の同調査会の2回目の11月開催の際に定めさせていただいました。平成24年度における高校生の献血者数は、136,203(前年度比108.2)でした。また、献血場所別の献血者数につきましては、献血バス・出張採血が74,523(前年度比107.1)、献血ルーム・血液センターでの献血者数が61,680(前年度比109.6)でした。

2番目に、高校生の初回献血者数についてです。基本的な考え方としては、血液製剤の安全性、製造効率、医療機関の需要の観点から、献血を推進する上では400mL全血献血を基本と考えております。しかしながら、将来の献血推進の基盤となる若年層に対する献血推進が重要であることから、200mL献血については、初回16歳男女、17歳女性の高校生の献血推進の目標値を立てさせていただきました。平成24年度は、特に10代の献血率向上のため、高校生の初回献血者数に目標を設けて取り組んだところです。平成24年度においては、高校生を中心とした初回献血の推進を図ったこともあり、高校生の初回献血者数の確保実績数は目標数を上回り、10代献血者の増加につながったところです。表2を御覧ください。

 なお、高校生の初回献血者数の増加理由としては、平成24年の1月及び本年2月に「学校における献血に触れ合う機会の受入れについて」を厚生労働省から文部科学省に発出いただき、同省を通じて学校関係者等に対しまして、日本赤十字社が実施している献血セミナー等を積極的に受け入れてもらえるように各都道府県宛に依頼させていただいたことから、高等学校での献血セミナーの実施校数が増えており、対前年度比でも179.2%となっております。また、平成219月から続く「LOVE in Actionプロジェクト」が各キャンペーン、例えば「はたちの献血」キャンペーン、また様々な学生献血推進キャンペーン等と連動いたしまして、若年層に対しての継続的な献血啓発が行われてきたことも、高校生の初回献血者の確保につながったものと推測されます。

 続きまして3番目に、高等学校での献血実施状況についてです。平成24年度の高等学校設置数は全国で5,161(対前年度比99.4)ですが、献血実施校数につきましては1,286校で、対前年度比106.1%と伸びております。献血者数は71,080名ということで、対前年度比は100.5%でした。増加要因として考えられる事項としては、学校へ出向いての献血セミナーの展開、400mL献血への理解と初回200mL献血の受入れ、各都道府県の行政との連携などが考えられます。

 今後の方針として、献血推進2014の達成に向け、10代の特に高校生の初回献血者を中心とした確保に今年度も努めているところです。

 平成25年度の目標は、表3にあるとおり、昨年と同様に、更に取組の内容を増して全血液センターで行っているところですが、10代の献血率向上を目指すために、献血セミナー実施計画を設けて進捗管理を行い、高校生を中心とした若年層の啓発に取り組むこととしております。献血セミナーでは、高校生はもとより、小学生・中学生、また専門学生や大学生までの幅広い若年層啓発に努めることといたしております。10代での献血経験がその後の継続した献血につながることから、10代、20代を中心に複数回献血者の確保を推進し、更なる献血率上昇に向けて努力してまいりたい方針です。以上、資料1-5の御説明を終わらせていただきます。

○血液対策課長 委員の皆様、ただいまの御説明に御意見、御質問等はありますか。

○田中委員 資料1-3の最終ページに、複数回献血者クラブに関する事業で、クラブ情報誌等の発行部数が県別に出ているのですが、このクラブ向けの情報誌の内容は統一のものですか、それとも地域別に合わせた編集をされているのかを教えていただけますか。

○井上参考人 これは47都道府県ごとにそれぞれの血液センターが独自に制作し、統一されたものではありません。

○室井委員 これは前回もお話されていますが、資料1-120代の献血率の目標値が少し高いのではないかと思うのですが、10代の献血者の増加に関しては6.4%なので、多分おおむね達成される可能性があると思うのですが、現在、20代は7.5%で、それを8.4%に上げるのは結構難しいのではないかと思うのですが、いかがですか。

○血液対策課長 では、事務局からお願いします。

○信沢課長補佐 先生の御指摘ですが、2014年の目標は26年度までになっているので、次回、どういった形の計画を立てるかも検討していかなければいけないと思いますので、そのときによく検討していきたいと思います。

○室井委員 後で何か多分資料が出てくると思うのですが、20代の献血はずっと下がったままで、上がっていないのですよね。それを考えると、目標値が大きいのではないかと思ったところです。

○大平委員 資料1-1ですが、「高校生への普及啓発」の所で「けんけつ HOP STEP JUMP」がたくさん配布されているわけですが、実際にこれが有効に活用されているのかどうかという調査はされているのかどうかをお聞きしたい。また、集団献血に協力していただいた企業・団体が、平成23年から平成24年に少し伸びているわけですが、これの献血の中での割合がどの程度のパーセンテージを占めるのか。また、「献血サポーター」のロゴマークの配布枚数は会社の数で表わされているのですが、ここの集団献血に協力していただいた企業と重複しているのか、重複していないのか、そこをお聞きしたいと思います。

○血液対策課長 事務局、まずお願いします。

○信沢課長補佐 「けんけつ HOP STEP JUMP」の使用状況についてお答えしたいと思いますが、参考資料2を御覧いただくと、今、大平委員がおっしゃったように、実際に使用しているかどうかまでの調査はしていません。ただ、毎年アンケート調査を行っており、今年度行った調査結果がこのようになっています。そのうち調査学校数が6,236校、回答数が532校で、回答率が10%。例年だともう少し高かったのですが、今年度は少し低い数値になってしまっています。直接使用しているかどうかというアンケートは取っていなかったのですが、回答率から察するところを見ると、配布していただいているだけで、今までは授業で活用されている所がそれほど多いとは思えないことが推測されるかと思います。

 そこで、実は平成25年度から高等学校の保健体育の学習指導要領の解説に、「献血にも適宜触れること」という記載がされているところですが、平成25年度からこれが授業で実施されることになりました。我々としては、今後、文科省の方とも連携、協力をしながら、次回、教材を配布する際の送付状にその点も記載するなどして、できるだけ教育の現場で使っていただくように周知していきたいと考えています。また、その際には、厚生労働省や日本赤十字社のホームページアドレスも記載して、この副教材がうまく活用できる参考としていっていただければということで、そういった記載も考えています。

○血液対策課長 大平委員、コメントがあれば、続けてどうぞ。

○大平委員 学校までは届いているのかどうか、教育委員会段階でそれがどう指示されているのかで、これは何年か前からもよく指摘されていたのですが、配らずに学校の教材の倉庫の中に眠ったまで積まれているという話を何回も聞いたことがあるので、そういうことがないように。せっかく国が作って、それを配布するということなので、是非、文科省にも協力していただいて、これが有効に活用されるように願っています。先ほどの質問の中であと2点あったと思うのですが、それについてお願いします。

○井上参考人 集団献血の御質問であろうかと思いますが、献血サポーターについては、国庫補助も頂いていましたが、順調に献血に御協力いただける企業が増えてまいりまして、現在49,232社まで伸びたところです。これは皆様方の御尽力のたまものですが、小さな事業所から大きな企業体まで、それを一つ一つ「献血サポーター」ということで応援を頂いているところでして、ロゴマークとの重複はしています。したがいまして、49,232社が献血団体として実際に1年の中での献血御協力を頂いているのが実態です

○大平委員 集団献血をしていただいた企業の方たちからの貴重な献血は、全体の中での割合としてはどのぐらいのパーセンテージを占めているのかどうかは、ここには資料としては出ていないので、後でもいいので教えていただけたらと思います。こうした集団献血、企業での御努力がずっと伸びていくと、多分、労働環境の中での20代の社員の方とか、そういう方たちへのいろいろな配慮の問題などが出てきて、20代の献血者、30代の献血者への対策も何か見えてくるものがあるのではないかと思うので、またその点をいろいろと考えていただけたらと思います。

○血液対策課長 特に何かコメントはないですか。ほかの委員の方で御質問等があれば。

○小山()委員 資料2に先ほど入ってしまったのですが、いいですか。

○信沢課長補佐 資料2はこれから御説明します。

○寺田委員 資料1-12ページの「集団献血に協力していただいた企業・団体数」ということで、ロゴマークの配布枚数とかなり差があることが1つと、同時に、この企業は、例えば日赤が個別に協力方をお願いして歩いて確保した所が多いのでしょうか。それとも、企業団体だといろいろありますね、例えば経済同友会や日本商工会議所といった所へお願いに行って、そこから組織的な形でやっていただいていることが入っているのか、いないのか、そこら辺も教えていただきたいと思います。

○血液対策課長 日赤からお願いします。

○井上参考人 各都道府県の対応となっていますが、行政が連携していただいている所となると、献血推進協議会を通じて各企業体、まだ御賛同いただいていない企業体、事業所に、献血サポーターに応援を頂けないだろうかという努力はしておりますが、主に、献血団体として御登録いただくのと併せて、献血サポーターになっていただけないだろうかということで、日本赤十字社の各血液センターの献血部の渉外担当部門が中心となって、献血サポーターの依頼を行っているのがメインとなっています。

○寺田委員 我々、ライオンズクラブ自体もサポーターとして一生懸命やっているのですが、企業団体となると、当然、経団連とか、いろいろな団体があるわけですが、中でも経済同友会は確か個人の資格でメンバーになっておられる方が多いのです。しかも大企業の方が非常に多い。そういったところへ日赤、若しくは厚労省から働き掛けて、多分、経済同友会自体の動きがかなり社会的な貢献を目的として動いていることも確かだと思うので、是非、機会をつくって、そういった所へお願いをすれば、個別の社名は言えませんが、日本における世界的な企業の経営者もそこのメンバーになっていたりするので、そちらを口説けば、全社員はものすごい数がいらっしゃるはずですので、そういった形のものも併せてやっていかれたらいかがかと思い、提案させていただきました。

○血液対策課長 どうもありがとうございました。今後ともそういう意見を参考にして考えてみたいと思います。

○大平委員 資料1-2「平成24年度都道府県で実施された主な献血者確保対策」で、本事業の効果と効果の要因を分析されていることは、これまでにない少し進んだ形になったと思うのですが、日赤からもう少しいろいろな資料を頂いて、それをより効果的なものに。ここには、これを踏まえてどうするかが提示されていないところもあるので、そういった点も入れていただけると有り難いかと思います。

 ただ、先ほども平成25年から献血サポーターのいろいろな国の補助のお金がなくなるとか、また、地方自治体でも献血へのいろいろな資金の出し方が少なくなってきているのではないかという心配があり、ますます日赤が1社で頑張らなくてはいけない形になってくると、国の事業としては少しいびつな感じになり、そういった点でより独占的な形になってしまい、何か意見がいろいろと申し上げられなくなってしまう懸念も少しあります。財政が大変なときだと思うのですが、そこはもう少し資金を注入していただいて、国民運動としての形を進めていただけるようにお願いしたいと思っています。その点、いかがでしょうか。

○血液対策課長 事務局から回答をお願いします。

○信沢課長補佐 大平委員のおっしゃることはごもっともだと思います。私どもも予算の面では頑張っていきたいとは思っているのですが、今般の財政事情等からはなかなか厳しい状況です。ただ、お金の面ではそうですが、厚労省としてもできることはしていきたいと考えており、日赤が行う事業について、後援、協力といったところのバックアップは、これまで以上に行っていきたいと考えています。

 御指摘のありました資料1については、委員のおっしゃるとおり一応「本事業の効果」とは書いてあるのですが、この事業効果は実際にできたのかできていないのか、できていなかったら、それを次回どう生かすのかといった分析等までは書かれておりません。これでは次にもっといいものを作るといった場合の参考にはなりづらいので、次回に作成するときには、その点も踏まえた資料を作りたいと考えています。

○中沢委員 神奈川県の保健医療部長の中沢です。全国の衛生部長会の会長もしているので、そういった形で、現状を少しお話したいと思っています。献血に関しては、なかなか予算の厳しい中で、基本的には日赤と一緒にやっているのが現状です。そういった中で、例えば本日の資料でも、都道府県がいろいろ工夫をされてやられているところがあります。例えば地元のFMに知事が自ら出席して、そこで献血に関しての呼び掛けをしたりとかいうところで、実際、それぞれいろいろな形でやっているかと思います。

 また、ボランティアに関しても、特に分厚い資料にいろいろ書いてあるかと思いますが、学生のボランティアとうまく連携して、ボランティアフェスティバルで大学生の方たちにキャンペーンに加わっていただいたり、いろいろしていますが、なかなか実績としてはというところがあります。

 ただ、本日の資料にもあるように、「1020代はじめて献血キャンペーン」を昨年10月から3か月間やったのですが、それとちょうど同時期の献血者の数を比較してみると、それをやっていたときは、10代、20代を合わせると大体2割ぐらい増えているという数字があり、それ以外のところだと、せいぜい1割か56%ぐらいしか増えていないので、そういう意味ではいろいろなキャンペーンをやって、確かに結果が出たのもあります。

 これは具体的に何をやったかというと、献血ルームで献血者にミニストラップを配ったり、いろいろな形で普及啓発をし、実績として献血者数が増えているところもあります。都道府県レベルで予算の厳しい中で、日赤とうまく連携をとりながらやっていく形で、1人でも多くの献血者の増加を目指していきたいと考えています。

 あと、先ほどの「企業とのタイアップ」という所ですが、恐らく各都道府県に献血の協議会があるので、そういった中で、経営者に協議会のメンバーとして入っていただいたり都道府県レベルでもいろいろ連携をしながらやっているところの情報提供をしました。

○血液対策課長 貴重な情報提供をありがとうございました。日赤から一言、お願いします。

○西田参考人 赤十字としても、実際のところはなかなか予算的に厳しい部分がありますが、献血推進の活動は、国民運動という位置付けで、血液法で示された各部門の役割にのっとった形で、まずできることからやっていこうと。我々も各界の力をお借りしながら、できることをやっていくと。それも当然限られた予算ではありますが、その中で最大の効果が得られる形で、正に皆様の御協力を得ながら進めているのが現状です。国民運動という観点から、これからも推進していこうと思っておりますので、どうぞよろしくお願いします。

○血液対策課長 そろそろ時間なので、次にまいりますが、お話いただいていない委員の先生方、いかがですか。山本先生など。

○山本委員 どこで話し出したらいいのかと思っていたのですが、最後まで全部説明を聞いてからのほうがいいのかと思ったのですが、ここで言っておいたほうがいいのですかね、いっぱいあるのですが。一番大きいことを言わせてもらうと、毎年、これは出ていますが、大平委員と一緒で、例えば単純な話、予算をもっと欲しいと言うけれども、大平委員もお気付きのように、「けんけつ HOP STEP JUMP」は倉庫に眠ったままでもったいないなどという話があるではないですか。私もあれはそう思うのです。あれはいいものを作っているのです。内容も毎年すごく良くなっている。ところが倉庫に眠っているのは意味ないというのがある。私はあれを配っているのは知っていたけれども、配ってどうするのというところがずっと疑問です。大平委員がおっしゃるように、それでどうなったと、あるいは対策は、いつもこの報告会で終わっているのです。

 私は組織図が分からないのですが、この資料を見たら大人だったら誰でも分かることがいっぱいあって、無駄なことがいっぱいある。もっと簡単に言うと、点と点を線にしていくことで、線と線が交わって面になって、ネット状態になって全国に同じ情報が流れるという形は、広告代理店なら分かっているけれども、その点と点が線になっていないことが、私は1年目からとても無駄に感じているわけです。

 では、全国でやっている点の活動を線にしていくやり方、面にしていくやり方、方針、そういうのはどういうメンバーで、どういう組織で、誰がコーディネートしているのかがいつも疑問です。厚生労働省がやっているのか、日赤がやっているのか、ほかの特別な委員会がやっているのかが分からなくて。毎年はっきりしているわけです。本当に少しずつですが、よくなっているのです。去年なかった資料も入っているし、誰かがすごく努力されていて前に進んでいるのは、すごく分かるのですが、いつも思うのですが、遅いのです。何か無駄がいっぱいあるのは、毎年思うのです。

 もっと具体的に言うと、例えば資料1-1のポスターですが、頑張っていらっしゃる方に申し訳ないのですが、ポスターがダサイのです。これを学校に貼られても、詰襟を着た、今、詰襟さえ減っているのです。ブレザーです。詰襟の一番上のホックまで詰めている生徒が行くポスターみたいな、ズボンをずらしている子は行けないみたいな、そういう時代錯誤的な、あるいは今の時代にマッチした啓発、広告の仕方、情報の出し方は、このように遅れているものになってしまっているのは、どこに原因があるのかは、私はLOVE in Actionのプロジェクトリーダーをやっていて、正直いつもいらいらしているのです。

 それは何かと言うと、“We are シンセキ”と言っているように、私は毎年言いますが、ここにいるメンバーは親戚だと思っているのです。だから、親戚同士が、例えば全国の日赤でやっているいろいろないいことの中で、こんなに良かった、めちゃめちゃ良かったという今年やった企画を共有して、それをどんどん広めていこうか、あるいはこういうやり方もあるという情報をばらまこうかとか、アドバイスを全国にしようとか、そういういいものをやっている一部のものを、全体で共有するシステムとか、あるいは無駄を省くシステムとか。例えば、今、中沢委員がおっしゃっていたように、私はLOVE in Actionというプロジェクトで予算をもらってやっている中で、全国の日赤はすごく熱いメンバーが多いので、全国行脚して、更にその予算の中で膝を突き合わせて熱い話を夜中までして、泣きながらしゃべっているのです。本当に地道に4年やってきて、温度が上がっているのは確実に分かるわけです。

 ラジオでやっているのも、私は細かい字の資料も全部見ましたが、やはり疑問なのは、「無料で流している」「無料で流してもらった」「無料で手伝ってもらった」と書いている所もあるけれども、中には有料もある。私はラジオDJとして、有料もどれぐらいの値段かと思うわけです。7年前ですが、私はレッドリボンライブというエイズの啓発もやって、全国を回って、一番最初に驚いたのは、国の広報ならお金頂戴というFM局ばかりだったのです。一介の山本シュウ、本人が熱いからといって、本人がお節介だから、本人がノーギャラでこのプロジェクトをやっているからといって、何でわたしらまで巻き込まれなくてはあかんねんというので無視された局もいっぱいあるのです。

 でも、そういう何でもかんでもお金、お金と言わなくても、「命にまつわる国の事業なのだから、やれる範囲でいいからやりましょうよ」と言うと、熱い思いでやれる人がいっぱい出てくるわけです。ラジオ局は本当にお金がないのです。でも、「それでもやれるよ。じゃあ、最低限これぐらいくれないかな」とか、本当に正規のスポット代で何十万円要るところを、「1万円でもいいから頂戴」と。「ああ、それだったら」という有償と、みんなどこでもらうスポットも同じ値段でくれないと、スポットは打てないみたいな勘違いした所もあるから、でも、それは大分なくなっていて、もうほとんどないのです。

 そういう意味では、思いを伝えると、その意味が分かれば、安く広報できて、無料で広報できる所もあったりする。だから、まずどこが無駄かを見付ける作業も要るし、無駄を省く作業が要るし、点と点を線にする、例えば、学生は毎年1回ボランティアが集まっていますが、あそこの会をもっとブラッシュアップすることもある。もう1つは、全国の日赤でやっているかもしれない、私が知らないだけかもしれないけれども、日赤で去年やった活動で、実は何々県のこの活動は抜群に10代に響いたよみたいな、PTA連絡協議会みたいな、全国で発表があって、あれはいいな、真似しようか、じゃあ、その人をつかまえて、どういうふうにやったか資料をもらおうとか、そういうことがなされているのかとか。そういう全体をコーディネートする力と、無駄はどこでどうするかという、それをグッと早く押し進める力を何としてもつくってほしい。そうしたら、私が今日疑問に思っていることは全部なくなるのです。

 だから、私たちがLOVE in Actionの中で予算を使って、ラジオで番組をつくって、ラジオ局を回って、足代使って、時間を使ってやっているけれども、残念なのは、全国の献血バスにLOVE in Actionのロゴは入っていないのです。入っているバスはあるけれども。それはそうです、めちゃめちゃお金がかかりますから。だから、こちらでCMを打って、ラジオで「LOVE in Action!」とやって、毎年、武道館でライブをやって、「うわー」っとやっているけれども、「A型、協力お願いします」とやっている、あっ、ここでもバスはあると思って見ても、ロゴは付いていない。何かそこが寂しいというか、そこが統一感を持ってやれるようにするには、どうしたらいいのだろうなという疑問が全てです。

○血液対策課長 ありがとうございました。小山龍太郎委員、お願いできますか。

○小山()委員 先ほどから予算とかの話も出ていて、そういうのは自分もまだまだ若輩で余り口出しできないのですが、学生は基本的に無料なので、もちろん学生が自発的に自分たちから動くこともがんがんやっていきたいとは思うのですが、やはり大人の方に先導していただいたり、上手に使っていただくというか、言い方がよくないかもしれませんが、ただのものを上手に使っていただけたら、もっと発揮できるポテンシャルは持っていると思うので、シュウさんのような熱い方に先導していただいて、“We are シンセキ”のプロジェクトリーダーに先導していただけたらと思うので、そういうのをシュウさんだけでなく、日赤や厚労省の方々にもしていただけたらと思います。

○山本委員 みんな熱い、厚労省もみんな熱い。

○寺田委員 我々、ライオンズクラブ自体は、お金をぶらさげて持って行って、労力報酬にして、要するに地域社会が良くなればいいと、日本国が良くなればいいということを基本的に全部考えてやっております。日赤さんとも全国いろいろな所でタイアップしてやっております。

 先ほど申し上げたのは、我々はメンバーに入れていただいておりますが、そういった経済5団体の中で、特に経営者が個人的なレベルで入って、金儲けを主に目指しているわけではなく、なおかつ社会に貢献しようという考えを持っている団体があるわけです。そういう所をうまく引き込んで、例えばこの会のメンバーに入れていただくとか、向こうは嫌だと言うのを、是非、日赤さんに一生懸命説得していただく。そういったような形でやっていけば、もっとお金を使わないでもいけると思うのです。我々は受動的な団体ではなく、能動的な団体です。ある意味で、押し掛けるので嫌われるかもしれません。しかし、本当に世の中のためになるものなら、お金を出してでもやろうということでやっています。経済同友会もそれに近く、もっと大きい企業の人たちが集まっている、恐らく魅力的な団体だと思いますので、その辺をうまく是非御利用いただければと思います。以上です。

○血液対策課長 「けんけつ HOP STEP JUMP」が眠ってないと思いますが、村井先生の学校ではいかがでしょうか。

○村井委員 本校では眠っておりません。毎年、本校は学校行事として、校内献血を10月に実施しておりまが、その前に3年生に対して配布しております。ホームルーム担任から、現状等パンフレットの内容に触れて、協力を促してもらっているのですが、やはり冊子になりますと、ある程度の時間をかけて説明しないと網羅することができなくて、「じゃあ、読んでおいてね」と言っても、その後に目を通しているかというと、その辺は疑問が残ります。中を見ても、ここまでは要らないのではないかという内容があったり、あるいは献血を必要としていて、こんなに助かりましたというコメントのページもあるのですが、あれはただコメントが書いてあるだけの見開きなのです。そこに写真は難しいにしても、何人かのコメントだけを強調して入れて、後はWeb上で見られますというコメントとURLを載せ動画などで紹介できればいいのではということも感じたことはあるのです。また、「この冊子をどう活用しましたか」というアンケート用紙も確かに冊子の中には入っているのですが、本校は送られてきてから、随分時間がたって配布しておりますので、なかなかそのアンケートをお送りすることができていないのが現状です。保健の授業でも、献血について触れるように指導要領に盛り込まれたということですし、たとえば保健の授業で活用してほしいというように、どの学校も、同じ機会に活用するという目的がはっきりした資料を作れば活用の機会が広がるのではないかと思います。

 そして、どう活用したかということではなくて、「けんけつ HOP STEP JUMP」の内容について、ここをこうしたらいいのではないかとか、これは要らないのではないか、もっとこういうものがあればというようなアンケートなどもやってみたら効果的ではないかと考えております。

 先ほどキャンペーンの話が出ていましたが、本校がある埼玉県では、「卒業献血キャンペーン」というものが行われています。ちょうど本校は10月に献血をします。その後、生徒たちは、「今度、献血ルームに行こうぜ」という話になっていきますが、最終的に卒業献血キャンペーンでは、特別な記念品がもらえるとか、家庭研修に入ったときに行けるということで、「ぜひ、今度行こう。」という雰囲気になっていますので、いろいろな形のキャンペーンもとても効果的ではないかと現場にいて考えております。以上です。

○血液対策課長 それでは、次は議題2「平成25年度献血推進計画の実施状況」についてです。日本赤十字社より説明をお願いします。今の議題でも意見があれば、後ほどお時間がございますので、そちらのほうで御意見を言っていただければ構いませんので、よろしくお願いします。それでは、よろしくお願いします。

○井上参考人 資料2、「平成25年度4月~7月の献血実績及び高校生を対象とした献血セミナーの実施状況等について」、御説明いたします。

 別添資料1は大変細かい表ですが、こちらのほうに平成23年度から平成25年度における4月から7月の10代、20代の献血者数を表にしております。別添資料2におきまして、高校生を対象とした献血セミナーの実施状況を表しております。平成24年度、10代献血率を6.4%へと実現させるためには、高校生献血に力を入れて更に取り組んでいるところです。

 まずは平成23年度~平成25年度における4月~7月の献血者数実績についてです。平成24年度に前年度から増加した10代の献血者は、平成25年度の4月から7月においても200mL献血者・400mL献血者ともに前年度から増加して、前年度比107.3%となっております。20代については、200mL献血者は増加したものの、400mL献血者で減少したことで、同98.7%となっております。200mL献血者については、10代全てで前年度比が2桁の伸びとなっております。中でも16歳が前年度比116.4%と大きく増加し、1245人と、1万人を超えております。また、20代でも前年度比102.1%増となっております。400mL献血者については、10代は前年度比104.2%となった一方で、20代については前年度比98.3%と、減少しております。

 続きまして、高等学校における4月~7月の献血セミナーの実施状況についてです。実施校数と対象人数ともに増加しており順調に今年度も推移しております。高等学校に出向いての実施については、実施校数が前年度比247.4%、対象人数も同177.4%と大きく増加しております。血液センター等での実施については、実施回数が前年度比212.5%、対象人数は前年度比157.6%と大きく増加しております。

 今後の展望として、10代の献血者は前年に比べ平成25年度も増加しており、高等学校及び高校生を対象とした献血セミナーの更なる増加ができるものと推測しております。一方、20代については、400mL献血者が減少していることから、大学・専門学校での献血セミナー、更には企業献血実施時の事前説明会等において、20代の献血協力への取組強化を図り、より献血に触れ合う機会を多く求めるよう努めてまいりたいと考えております。資料についての説明は以上です。

○血液対策課長 大変良い結果が出ているという御報告でした。先ほど小山委員からも、この資料のことで手が挙がりましたが、いかがでしょうか。

○小山()委員 資料の4ページを見ますと、確かに非常に増えたということですが、中身を見ると、半年しか測らないのに何とも言えないと思いますが、平成25年度の実施の0の所とか、マイナスの所がかなり多いのですが、この辺はこれから大きく増えてくると考えてよろしいのですか。

○井上参考人 献血セミナーは年度の計画の中で11校実施を増やしておりますが、9月から12月にかけての時期が比較的献血セミナーの取組を御容認いただける時期で、前半の部分からできる限り献血に触れ合うことで、4月から7月についても、来年以降、更に実施校が0とならないような形の取組を進めていきたいと考えております。

 また、増減を御覧いただくとマイナスの所もありますが、実施校が全く同じでない県については、その増減が想定されて、このような結果となっております。引き続き、県、行政との連携を深めつつ、このセミナーの取組が積極的に行われるよう努めていくように指示をしていきたいと思います。

○小山()委員 もし、本当に検証するのであれば、平成23年度の1年分と平成24年度の1年分を比較しないと、今までやったことが良いのか悪いのかというのが出ないと思うのですが、いかがでしょうか。

○井上参考人 今回、こちらの資料としては御提示しておりませんが、日本赤十字社の血液事業本部内部では、平成23年度と平成24年度を比較対照した資料は持っておりまして、通知文書が出された平成241月以降の献血セミナーの伸びというのは検証されております。やはり、検証だけでなく、実行に移していくためには、上半期の時期にどれだけ学校教育の中に私どもが出向いてセミナーを増やしていけるのかが今後の鍵になっていくと思われますので、前半の部分から学校における献血に触れ合う機会の接触というものを、今後も努力して行政側と連携を図っていくところです。

○小山()委員 気持はよく分かるのですが、先ほどからパンフレットなどの「検証」という言葉が出ていますが、これは検証にならないということです。後半の平成254月から7月の増減を見たときに、マイナスと0を合わせると25ぐらいになるわけです。これをもって、いいですよと言えるのかどうかと思うのです。資料をお持ちならば、ちゃんと比べられるフルの資料を見せていただかないと、上半期だけを見て、上半期は大事ですと言われても、下半期はどうなったか、我々は去年のものも知らないわけです。見せていただいていないわけです。これが1年分出ていてするなら分かるのですが、先ほどから「検証」と言われていますが、全部、自己検証なのです。その結果を第三者的に見て、本当にこのことが良かったのか、悪かったのかということが検証できていないような感じを持つのですが、いかがでしょうか。

○井上参考人 今まで、どちらかといいますと、献血セミナーの実施そのものが、各都道府県で、まだまだばらつきがあったというのが実態です。それに対して、国の後押しがあった関係で、セミナーの実施が拡大していったことは実態調査としてはあります。もう一度、資料を精査して、もし必要であれば次回の11月の際に、平成23年度と平成24年度のセミナーを検証した内容について、資料として御提示できればと考えております。まだまだ行政サイドと一緒に取り組めていないのが実態としては出ております。通知としては、非常に効果のあった通知ですが、各都道府県の行政サイドと血液センターとの連携はおよそまだ半分であるのが実態です。その辺の連携強化が図れると、更に各都道府県のばらつきがなくなってくると考えられますので、取組の強化を一つ一つ図っていきたいと思います。

○小山()委員 それは是非やってほしいです。連携強化は恐らく一銭もかからないでしょうから、話し合いをして連携をしてくれればいいわけですから。そういった意味で、やはり比較できる資料を出していただかないと、検証にはならないと思います。

○血液対策課長 小山委員、次回以降に年度の比較などを、日赤から説明していただくということでいかがでしょうか。御指摘はごもっともだと思いますので。

○小山()委員 ただ、我々がここで去年あるいは一昨年やったことが良いのか悪いのかを判断する材料が半分しか出ない中で、上半期だけの実績だけを持ってきて、良かった、良かったと言われても、本当にそうなのかということが、パンフレットでもそうですが、いろいろなものが全て同じような形で見られているので、やはり、もう少しちゃんと検証して、お金がないのであれば、効果のある所にもう少しお金をつぎ込むという工夫も必要なので、そのための資料としては弱いかと思います。

○血液対策課長 分かりました。次回以降、年度の比較表などを提出していただくということで、日赤にお願いしたいと思います。よろしくお願いします。ほかには何か御意見はありますか。

○室井委員 この表は大変面白いと思います。東日本の献血セミナーはほぼ0ですが、学校献血率はすごく高いのです。西日本では今回のセミナーの実施校が多く、学校献血率は低いのです。ですから、このセミナーの実施状況の増加が、西日本の学校献血率の増加につながるかどうかということを見てほしくて質問しました。

○血液対策課長 どうでしょうか。そうした分析は今後できますか。

○井上参考人 高校献血とセミナーの実施のリンクについては、それも調査はできると思います。どちらかというと、これまでの傾向としては、高校献血の実施率の高い所は高校献血の実施が優先されており、セミナーは行われていない傾向が高いです。ところが、高校献血が行われていない所については、セミナーから高校生の推進を図っていくという手法が取られる傾向が強いので、その辺は表としてはお出しできるかと考えております。

○血液対策課長 是非、分析をしていただくとよいかと思います。室井先生、そういうことでよろしいですか。

○大平委員 今、室井委員から指摘があったように、西日本の献血実施が東日本と比べて、別添資料1に出ている200mL献血者数というのは、極端にずっと西日本は落ちている傾向が続いているのですが、これは前に山本委員が言われたように、200mLについては、西日本のほうでは余りウェルカムではないという話をお聞きしたのですが、そういう傾向がずっと続いているのか、これに対しての対策は何かあるのか。これはずっと問題になっているところなので、それは日赤のほうでどういう分析をされているのでしょうか。

○血液対策課長 西日本、九州などの数字が上がっていないのですが、それは何か分析されたりはしていますか。

○井上参考人 傾向としては、東北、東日本は、高校献血が非常に高いのが実態です。逆に、西日本の高校献血の実施率が低いのは、表を御覧いただければそのとおりです。平成24年度については、献血セミナーを中心に献血に触れ合う機会の通知も出たこと、それから10代の献血率が下がっていることを踏まえて、西日本におきましても、17歳の男性を中心とした400mL献血を中心に、セミナーの後に高校献血の実施に至ったという例も聞いておりますので、徐々に高校生献血とセミナーを広げていく傾向は高まってきていると思います。

 各都道府県高等学校献血状況を御覧いただいても、高校献血実施率は僅かではありますが平成24年度は24.9%、全高校の設置校数に対する実施率は上がってきております。中には下がった県は実際にはありますが、この辺は行政サイドとの連携がまだまだ取れていないというところですので、ここは個々の行政サイドと日本赤十字社がどれだけ今後しっかりと話し合いを進めて、教育現場に献血を広めていけるのかというところが大きな鍵だと思っております。

○大平委員 確かに高校生全体の献血率としては、200mL採血は目標値を上回るぐらいの数値になっております。それは東日本と西日本とで随分乖離があるのは、何か問題点があるのかとこちらとしては推測してしまうところがあるのです。

 ただ、もう1点心配なのは、このまま高校生献血の200mL採血が目標値を上回る傾向がずっと続くと、この200mLの行き先がどういうふうになっていくのか、医療機関での使われ方とか、そういう問題も出てくるのではないかということです。その先のことは、もう少し考えることかもしれませんが、400mLのほうを結構押しているところで、200mLのほうも伸びているという矛盾を、今後どういうふうに解決していくかというのは、また研究していただきたいと思います。当面、せっかく高校生献血の伸びが良いところで、西日本の伸びが悪いというのは、何かもう1つ要因があるのではないかと思うので、それが分析できるような資料が何かあればいいなとは思っています。

○血液対策課長 大事な御指摘だと思います。もう少し深掘りをしていったほうがいいのかもしれません。

○寺田委員 これは平成23年度からの資料しか目の前にないのですか。東日本大震災の意識的な問題が、東日本の方たちと西日本の方たちとの差があるかどうかは、その前の平成21年度とか、その辺の資料を見ながら判断したほうがいいかもしれません。推測でしかものが言えませんので。

○血液対策課長 じぇじぇじぇという感じですね。田中委員、お願いします。

○田中委員 高校はかなりいろいろなセミナーや対策が打たれていて、今後の展望のところには20代についても、今後、大学・専門学校でのセミナーというのがあります。先ほど室井先生からも目標値が高いのではないかというお話も出ましたが、目標値を置いているわりには、施策がすごく少ないという印象を持っています。高校のときに献血は大事だなと思ってもきっかけが得られなかった人というのは、やはり29歳までの20代というのはほとんど社会人ですから、この方々への施策が多分必要で、そこがすごく手薄になっているところがあるかと思います。これまでのお話の中で、「けんけつ HOP STEP JUMP」で、無駄なものもあるのではないかというお話があったので、勝手な想像ですが、限られた予算の中でやるのであれば、アンケートは、特別資料でも詳し過ぎるのではないかという御意見もありましたので、ここにかける予算を一部、アプリやスマホとかに移行して、更にはLOVE in Actionと連携するとか。それぞれの施策がぶつ切れになっているのが、多分、献血のことをいろいろ知ることはあっても、全部が個人の中でつながらなかったりするところが、わりと縁の薄い人には分かりにくいと思います。それがつながるような施策が打てると良いかと前から思っています。予算を勝手に割り振って申し訳ないのですが、そのツールも今100万部以上というのがほとんどの人に行き渡りますので、それを続けるのもいいと思うのですが、もう少し簡易版にして、それをアプリなどにすると、自分の健康管理と、あと20代の人は社会参加の意識がわりと高いほうだと思いますので、こういう方々に、自分でできる社会とつながれる活動と自分の健康とが一致するような活動の仕組みをうまく作って、参加をしてもらえる流れが作られれば良いのではないかと思います。

 次回もし分かれば教えていただきたいと思っていたのが、前も出たかもしれませんが、初めて献血をする年齢が高齢化しているのかどうか。今、10代、20代、30代は減っていて、40代、50代は上がっているので、もしかすると年を取ってから気付いて動く人が増えてきているのかどうか、そういうことが分かればと思います。今の流れの中で質問もしてしまいましたが、よろしくお願いします。

○血液対策課長 今、どんどん上がっていっている最初の出産年齢みたいな感じですね。ほかに何かありますか。

○山本委員 私もそこは疑問で、よく日赤の方にお話をお伺いするのですが、日赤の方が答えたら早い。要は、献血は健康管理ができるので、多分、それの人も多いと思います。ただ、私も田中委員がおっしゃっていることと同じです。実は私たちもLOVE in Actionでアプリを作りたいのです。しかし、私たちがもらっている予算は限られています。もらっている予算が全部有効か調べてもらったら、本当に広告代理店は辛い思いをしてやっていると思います。先ほど言ったように、LOVE in Actionの予算以外でもラジオを使ったり、CMを打ったりしているのです。私たちも私たちの予算の中で、LOVE in Actionのプロジェクトリーダーとして、やはりメディアを使わなければいけない。ラジオDJなのでぶっちゃけ、最初ラジオを使いたいと言ったら、「ラジオって効果ありますか。誰か聞いていますか」みたいな感じだったのです。しかし、心のメディアという意味を訴えながら全国行脚したら、今度は「ラジオは絶対必要ですね」という空気になってきたわけです。ラジオをもっと活用したい。できるのです。今はラジオを聞いていないじゃないというのではないのです。逆に言ったら、聞けるようなアプリもありますし、それをきっかけに聞かせることもできる。とにかく、少ない予算で、心の中に突き刺さるメディアの1つです。

 そういう意味で、「けんけつ HOP STEP JUMP」の内容は悪くはないのです。すごく良いのです。私が言っているのは、大平委員と同じで、蒔いた結果どうなったか。あるいは、あの素晴らしいものを蒔くのだったら蒔き方があります。今度、送付状に何か書くとおっしゃっていましたが、それだけでは無理だと思います。やはり、そこに熱を持って、学校側にも熱い先生はたくさんいますし、献血している、個人的にめっちゃ一生懸命話している先生も全国にたくさんいるので、なんかそこが、いわゆる行政的な上から「よろしくー」みたいな感じではなくて、日赤の頑張っている人はみんな学校にも出向く、いろいろな所に出向いている。やはり、膝をつき合わせなければいけないと。ハートを届けなければいけないと。それで、火をつけにいかなければいけないと、私たちはいつも言っているのです。そこが田中委員の疑問にもつながっていて、点と点が線になっていない所をもっと考えて、更にやった結果、本当にこれがどれだけの費用対効果があったのかということをやらないと。私たち自身もたくさん情報は欲しいのです。

 先ほどおっしゃったライオンズクラブですが、私は泣いたことがあるのです。冬の寒い中、ライオンズクラブの先輩たちが、ずっと足が痛い、肩が痛い、腰が痛いのに、外で声掛けをしているのです。余談ですが、私は「全国こども電話相談室」という番組をやっています。それには無着成恭先生というおじいちゃんの先輩たちがやっていたのです。あの人たちは番組が終わっても、子供たちの悩みごとをずっと居残って聞いていたという事実はほとんどの人が知らないのです。私はその事実を知って、本当に先輩たちは命懸けだということを知って、私はそれに胸を打たれて、ライオンズクラブの地方のおじいちゃんたち、先輩たちと会って胸を打たれて、いやー、私たちも外へ出てやらないといけないみたいな、そういう良い刺激を先輩からめちゃめちゃ受けているのです。

 ですから、学生献血をやって、全国の学生クラブの連中とライオンズクラブの先輩たちをコラボレーションというか、組ませる。これは学校のPTA顧問をやっているのも同じ意識です。要するに、地域のおじいちゃん、おばあちゃんの素晴らしさと、子供たちをどうやってつなげるかというのは簡単なようで難しいのですが、そこも献血にかかわってくると思います。

 小山君が言うように、本当に学生のパワーはすごいのです。私は全国を回って、学生ボランティアをその都度集めて、君たちがやっていることは恐ろしく素晴らしいことなんだということを伝えています。友達に誘われただけ、何でやってるのだろうという子は多いのです。でも、その子にハッと気付かせると、よし自信を持って、誇りを持ってやろうという気になって、どんどんみんなを呼んでくれるのです。そういう動きとか。

 田中委員が言ったように、20代の人は、絶対に昔よりボランティア精神がすごく高いのです。なぜなら、自分に自信がない人、自分の自己肯定感が低い人が多いからです。それで、なんか俺でも役に立てたという喜びがあるのです。私は今もずっと東日本へ行っていますが、20代の人生に迷った子が来て、「元気をもらった」「逆に力をもらった」と言って、ものすごく熱い子が、今、本当に親戚みたいになって通っているのです。多分、問題点になっていること、課題点になっていることは共通認識だと思うのです。そこを是非ちゃんと拾う。具体的に言うと、そういうことをコーディネートする、デザインする人を委員会のメンバーに入れて作ったほうが早いと思います。予算の振り分けは全然分からないので、無駄を省くためにもそういう人はいるなと。改めて、田中委員の発言を聞いて思ったのです。

○血液対策課長 取りあえず、一旦ここで切って、次の議題3に入ります。平成26年度献血推進計画()について、事務局より説明をお願いします。

○信沢課長補佐 それでは「平成26年度献血推進計画について」御説明します。資料3です。資料3は、平成25年度の献血推進に関する計画になっています。今年度の計画ですが、1枚めくると目次があります。この献血により確保すべき血液の目標量を設定しており、それに向けて必要な取組、重点事項を行うことが記載されています。昨年度の調査会では特に高校生の200mLの採血のあり方についていろいろ御議論をいただきました。実はこの平成25年度の計画についても、献血推進調査会の親部会である献血事業部会で、若干修正された箇所がありますので、この場を借りて御報告します。

5ページの第3節「その他献血の推進に関する重要事項」があり、ページ下の(2)献血者の利便性の向上、というところがあります。下から6行目に「献血者に配慮した献血受入時間帯の設定等」という記載がありますが、この部分が、血液事業部会で追加された箇所になっています。これは例えば採血ルーム等の閉所時間が早くて、働いている方々が利用しづらいために、献血業務等の閉所時間を遅らせる等の工夫があってもよいのではないかという御意見が事業部会であり、追加されたものです。

6ページの中ほど、(6)200mL全血採血の在り方についての2つ目のポツの3行目で「特に高校生等の献血時には、400mL全血採血に献血者が不安がある場合は200mL全血採血を推進する」となっています。献血推進調査会では「特に高校生等の初回献血時には」となっていたのですが、血液事業部会では、初回献血者に限定すべきではないのではという御意見があり、「初回」という文字を削除しています。以上、2箇所が、前回、血液事業部会で修正が加えられた部分になっています。

 今、お示しているのは平成25年度の計画そのものですが、今後、平成26年度の献血推進計画の作成予定について、本日頂ければ先生方から御意見を頂く。それ以外にも、今年度の5月、6月に各地区で開催されているブロック会議、1030日に開催予定している献血推進運動中央連絡協議会がありますが、先ほどから山本委員等も、どういった所でこういう意見の集約を図っているのかという御質問がありましたが、この献血推進運動中央連絡協議会というのは、全国の代表者の方々が集まって意見を言っていただく場所で、こういった所をもう少し活発化させていければ、よりよい意見が出てくるのではないかと思われます。

○山本委員 なかなか見える形につながっていない気がします。

○信沢課長補佐 そうですね。こういった所の意見等も踏まえて、事務局で平成26年度の献血推進計画案を作成して、次回、11月開催予定の献血推進調査会において御審議いただく予定になっています。資料の説明は以上です。

○血液対策課長 ありがとうございました。ただいまの説明に委員の皆様方からの御意見、御要望があればお願いします。

○小山()委員 先ほどアプリという案が出ていたのですが、それは駄目ですか。私はすごくいいと思うのです。アプリと、献血をやっているということを通知するツイッターなどは、今、若い連中はすごくやっていますので。先ほど「けんけつ HOP STEP JUMP」についても出ていましたが、これを見ても授業で使っているのは10%ぐらいで、あとの7割強は配布しているだけなのです。この辺の使い方を、センターの人が行って説明するときにはこれを使うのですが、配布するよりも、アプリを作ったりツイッターをやったほうが献血という意味ではすごい効果があるのではないかと。予算がいくらあるのか分からないのですが、あれを全国の高校生に全部配ることを考えると、そっちのほうがずっと効果的だと思うので、是非、考慮していただきたいと思います。

○血液対策課長 日赤はフェイスブックの公式ページがありますね。私も見ているから分かるのですが。あとたしか「けんけつちゃん」が入っている公式のツイッターがあって、「けんけつちゃん」が殴られるシーンなど、かわいそうなシーンがあったりしますが、どうですか。広報はやっていますか、今、小山委員がおっしゃっているような、SNSタイプのものは。

○血液対策課長 フェイスブックはありますね。LOVE in Actionもありますね。

○山本委員 LOVE in Actionのほうはね。でもLOVE in Actionですからね、全体には届いていないのですね。要するに日本中の老若男女には多分。LOVE in Actionがバスには付いていないのです。そこなのです。だから、小山先生がおっしゃったように、今の時代は要するにインタラクティブなそういうメディアを使わないこと自体、突っ込まれるネタになると私は言っているのです。だって、みんな知っているのですから。こんなお金がかからないもので情報を出せるものを使っていないこと自体、突っ込まれると私はずっと言っていて、私たちはやっとフェイスブックができて、ツイッターも使うようになった。ただ、それはもちろん危険なこともあるので、そこは考慮しなければいけないが、諦める必要はないと思うのです。あと、例えば私が言っているのは、iPadってあるではないですか。あれを全国の所に配布するだけで、大きいコンピュータの機械の高いのがなくても、あれを1つポンと飾っているだけで遊べるわけです。そこにあのパンフレットの情報があれば、このいじるとか、今は何か触わりたくなるメディアが目の前にあることが近付ける力になるので、だからそういう今のメディアをフルに活用できたら、それこそ若い人だけでなくて。私が一番懸念しているのは30代が落ち込んでいることなのです。4050とバーンと恐ろしく上がっているのに、なぜ30代からドーンときているのか。確かに10代、20代の広報の責任を任されたけど、30代とはラジオでは訴えていないです。若年層と言っていますが、みんな頼むぜとは言っているのですが、その30代もすごく気になっているし、田中委員がおっしゃるように20代が落ち込んでいる。10代の子のいる学校には行けていて、結構効果が出ているのかと思うのですが、20代は活動がどうなっているのか。私たちは10代、20代と叫んでいますが、そういうことではメディアを使うというのがすごい重要なことだと思います。

○血液対策課長 それでは日本赤十字社からお願いします。

○井上参考人 LOVE in Acytionプロジェクトとか、GAKUKENとか、そういった一つ一つのキャンペーンにはフェイスブックを用いてはいるのですが、やはりSNSと言われているこういった活用は、当然のことながら今後もっと拡大を図っていくべきだと考えています。今、山本委員から、我がlove in Actionプロジェクトのプロジェクトリーダーからもお話いただきましたが、20代から今度は30代という問題もありますので、この辺のところは先ほど寺田委員からも御意見をいただきましたが、やはり労働関係団体との接触、あるいはこういった会の中で御議論できるような環境が、少しずつできることによって20代・30代の社会人に対する献血環境の拡大にもつながっていくだろうと思っています。

 平成24年度の525万人の献血者の内訳を見ますと、55%が会社員で占められています。一般社会で活躍されている方々に、どれだけこの献血を御理解いただけるかというのがこれからも鍵であろうと思いますし、そういった献血経験者の方が10代、20代の献血の未経験者を後押ししていくという考え方につながるかと思います。先ほど中沢委員からお話いただきましたように、初めての献血という方がどれだけいるか、田中委員からもお話いただきましたが、初回献血はやはり10代、20代の方でほぼ70%を占めています。ですから、社会人の献血経験のある方により理解を深めていただいて10代、20代の初回献血者を増やしていく。点ではなく線につなげていくことが重要と考えます。これからも国の皆様とも御協議いただきながら、御指導もいただきながら、委員の皆様に御意見をいただきながら、いろいろな政策論を考えていきたいと思っています。

○血液対策課長 ありがとうございました。ほかにございませんか。

○室井委員 資料3の、今年度に関してはこれでいいと思うのですが、先ほど修正があった6ページの(6)の200mL献血のことに関してですが、今は「特に高校生等のと」直されたわけです。実は別添資料1200mL献血の10代・20代別の表があるのですが、例えば女性の場合、下のトータルを見ると分かると思うのですが、平成23年度の20歳代の女性は28,000人献血されていますが、男性は2,800人なのです。つまり若年女性の200mL献血の重要性を述べたほうがいいのではないか。この文言を「高校生や若年女性等の」と来年度は直していただけると有り難いと思いますが、いかがでしょうか。

○血液対策課長 次回の調査会で来年度のドラフトを作っていきますので、今の室井委員の御意見は反映させていけるようにしてみます。

○室井委員 女性が将来結婚されてお子様ができると、その経験を子どもに伝えて、家族で献血することが生まれてくるのです。やはりその辺の女性の視点を重要視してほしいなという気持があります。

○血液対策課長 献血ルームにも御家族で来ている方が増えているので、御指摘のとおりだと思います。

○山本委員 今、室井先生がおっしゃったように、要するに、お母さんとお父さんがどこに何しに行っていたかということが大きくなって分かると、不思議なのですが、何の抵抗もなくというか、針が怖いのに、でも行きたくなるという何か不思議な力が、家族でやっているところに確実にあるということは、プロジェクトリーダーをラジオでやっていて肌で感じています。

○室井委員 私も月に1回献血ルームに行っているのですが、家族で来る方が多いのです。あと、この前若い人に聞いたら、初回ですが、お父さんが行こうと言うから来たというので、どちらかというと家族献血とか夫婦献血というキーワードを作って広報するといいかなと思います。

○山本委員 すみません、うちの番組ではもう言っています。ファミ献と言っているのです、ファミリー献血です。

○血液対策課長 いいですね、そういったアイディアを頂いてドラフトを作りたいと思います。

○山本委員 そのためには整備が必要なのです。やはり、今はすごく進んでいて、全国の献血ルームにキッズルームがあると、本当にお母さんたちは助かると思うのです。どんどん増えていますでしょう。献血ルームがめちゃ苦茶きれいになっていっているし、あれは効果が大だと思うのですが、どこまで予算が続くかなという。

○血液対策課長 神奈川県だと、まだ1か所だけですが、川崎の献血ルームにキッズルームがありますね。そういう形で御指摘のとおり、いい方向性を出せると思います。ちょっとアイディアをいただいて、次回のドラフトに生かしたいと思います。その他、何かありますか。

○小山()委員 資料36ページの(6)の200mL献血のことなのですが、私はコンディションが悪いと体重が50kgを下回るのです。私だけでなく、最近はそういう俗に言うモヤシっ子みたいな、自分で言うのもあれなのですが、男性でそれなので、女性となると更にもっとという感じで、実際に学内献血で受付をすることもあるのですが、そのときにパッと見ただけでこの子は受付だけで帰ってしまうなというような子がたくさんいるのです。学内献血だと、どうしてもバスで来て400mLしかしていないというときがあるので、もう少し200mLのほうも出せないのかと学生のほうから言っているのですが、何か大きな力が動いているようなので。

○山本委員 需要が400mLのほうが多いということと、手術とかに使うときに危険性が少なくなるということと、針を刺す回数が増えますよね。

○小山()委員 そうですね、倍ですよね。

○山本委員 そのリスクも上がるからというのも聞いたことがあります。

○小山()委員 ですが、やはり献血をしたいという人の気持も汲んでもらったら、その人たちがいないと献血が成り立たないので、200mLのほうも何かしら配慮を、体重の制限をどうにかするとか、200mLというのを来年度にも織り込んでいただけたら。HOP STEP JUMPのほうで、多分、体重や貧血対策なども書かれているとは思うのですが、それを実行して、体重50kg以上でなかなか臨めないので、その辺の配慮をよろしくお願いしたいと思います。

○山本委員 私は大学でもお節介に先生をやっていますが、これは本当にお願いしたいのは、小山君が言っていることを噛み砕いていうと、自己肯定観が低い若い子が増えているのです。聞いたら分かりますが、「自信ある人、手を挙げて」と言ったら、すごい少ない。でも、徐々に増えてはきているのです。その子が、献血に行ったことで、人に役立てたかなと思えることはすごく大きいのです。ところが、そんな子が、バスが来ている、行こうかなと思ったときに、この体重ではできませんと言われたら、余計落ち込みます。私は価値がないみたいなことになるのです。これは本当にある事実です。

 それとあと1つ、はっきり言って、何をやってもリスクはあるのです。だからこそ、例えば親の了解を得てオーケーだったらいいよとしている所はいっぱいあるけど、それでいいと思うのです。所詮、考え方ですから別にいいのですが、いや、うちの子の血を勝手に抜かないでみたいな親のクレームが怖いからちょっとやめておこうかな的なものだとしたら、小山君の言うとおり、私はこれはちょっと真剣に考えて変えたほうがいいのではないかと思うのが1つです。

 それと、リスクがあってもやりたいという子の気持をどこへもっていったのかというのが私は前から疑問で、もっと言ったら、前からLove in Actionプロジェクトリーダーとして言っているけれども、献血の授業という入口だけど、寺田先輩も言っているように、これは生命の話だということにつなげないと、だから文部科学省と早く組んでと言ったのは、献血という入口、テーマをきっかけに、人は人でしか救われない、お節介が必要なのだという教育につなげて説明できるビッグチャンスのネタなのだと前から言っているのです。自分さえよかったらいい、自分の家族さえ守れたらいいという考えが、実はすごく今は広がってしまったのです。これは時代の流れで、誰も悪くない、悪い人はいない。ただ、もう1回そこを逆に。すぐ学校にクレームをつけるような、“We are シンセキ”的な考えが薄れて、自分さえよければいいとお互いになっている、学校の中にもそういう先生がいるだろうし、社会にそういう空気があるからこそ、今こそ200mLというのはいろいろな時代の問題を含んでいるテーマだと思うのです。そういう意味でも、怖がらないで、自分チョイスでいいですからやらせてもらうというのは、是非、進めてもらいたいと思います。

○血液対策課長 小山委員お願いします。

○小山()委員 今の問題については、日赤の御意見も室井先生からの御意見も伺いたいと思います。去年これが出たときに、200mLの採血が感染の問題とか、臨床現場で非常にヘジテートされているということなので、自分なりに調べてみたのですが、そのときに私どもの輸血部にお話を聞いたときには、もうそれはいわゆるリスクという意味では200万回とか400万回に1回のリスクなので、リスクがどうのこうのでもって200mL400mLかということはやっていないと。かえって一番の元凶は、日赤が200mLを嫌がっているのではないか、違いますかね、言いすぎかもしれませんが、200mLは面倒くさくてやらないのではないかというぐらいのところまで話がきているのです。

 ですので、今ちょっと気になったのは、臨床現場ではと言われたときには、臨床現場では今、子どもの輸血もありますし、200mLの要望もありますので、ただ、それがあまりにもアンバランスだとしたら書かなければならないのですが、今のこの血液事業のこの状況を考えれば、「いや、うちは400mLしか採らなくて、200mLは要らないです」というのは、説得さえすれば、話をすれば医療現場ではどこでも受け入れてくれるとは思うのですが、室井先生どうでしょうか。

○室井委員 赤血球は血漿が入っていないので、凍結血漿とか血小板とは違ってくるのです。だから、副作用も赤血球のほうは血漿より少ないです。5分の1ぐらいですかね。なかなか難しい問題があるのですが、どうしても手間が2倍かかるということがあって、やはりユーザー側は嫌がることがあると思うのです。ただ、私の個人的な考えですが、少し利点もあると思っていて、まだ言えませんが、今、その調査をしているところです。日赤から何かありますか。

○西田参考人 我々のほうは、医療現場から求められているものに対して、適正に対応していきたい。いわゆる医療現場からのニーズが多いものに対しては、それに見合った採血種別を行っていって、期待に応えていきたいというところは本音です。

○小山()委員 言いたいことは分かりますが、何も言いなりにならなくてもいいではないですか、現状はこうなのだから、しかも、今は彼らが一番、去年も話題になったのは、10代の献血者を上げなければならない一番の要因はそこだと去年言われたわけだから、もう少し。今年、またこの話を聞くと、去年の今年だからまだ無理かもしれないが、医療現場はもういくらでも協力しますよということを言っていると言っても過言ではないかなと思いますが、どうですかね。

○室井委員 実は今年度の厚生労働省の研究は取れましたので、その分も含めて研究しようと思っていますから、次回か、いつかはお話しようと思いますが、それまで待ってください。

○血液対策課長 適正使用についても、今後、更に進めていけるように考えていけるようにしたいと思います。そろそろ時間もまいりましたので、この献血推進計画平成26年度版の案について、今日はまだ意見は出尽くしていないと思いま。是非、委員の皆様方におかれましては、本日御欠席の委員もいますので、血液対策課の献血推進係のほうに、何かお気付きの点があれば、メール等で御意見をいただければと思います。最後ですが、事務局から連絡事項がありますので、よろしくお願いします。

○信沢課長補佐 平成26年の「はたちの献血」のキャンペーンの標語を、923日まで募集していたのですが、結構多数の応募があり、現在、事務局で標語を精査しております。昨年度も委員の先生方に採点の御協力をいただいておりましたが、今年度も最終的に厚生労働省で候補数を10程度に絞った段階で、委員の先生方にまた採点をしていただきたいと思っていますので、御協力のほど、よろしくお願いしたいと思います。

 最後ですが、次回の調査会は1126()16時からを予定しています。開催場所は未定ですので、決まり次第、御案内させていただきたいと思います。また、本日の議事内容については、事務局から本日欠席の 藤座長にはお伝えしたいと思います。今回、急な不測の事態というか、座長欠席となってしまいましたが、このような不測の事態が起きた場合の対応についても、次回までに座長と御相談して決めておきたいと思います。事務局からは以上です。

○血液対策課長 その他、委員の方から何か最後に一言ございますか。

○大平委員 ちょっと教えていただきたい点ですが、日赤で20代、30代の若い人への献血の働き掛けということで、偶然にテレビのBS放送で放映された「大人の番組」というところで、献血のアピールを、何かコンペスタイルで申し込まれて、献血について2つの会社がそれに応じて回答された。その中で、1つは献血のアピールはもっとポジティブにしたほうがいいのではないかという。確か井上さんも出席されていたと思うのですが、これについて何か日赤のほうで、それは地下鉄とか、山の手線とかの1台の電車に献血何万人達成しましたという広告を出して、協力した人たちの名前を全部貼り出すとか、そういうこれまでにないアイディアなのです。これまでは献血が足らなくて集めよう集めようという話だったのですが、その発想を転換して、こんなに集まっているんだ、もう少し集めてみようというようなポジティブな発想を企画されて、それを発表された方がいて、その2社のうちの1社として、そこは賛同を得たという、テレビを偶然に見ました。日赤のほうでその後どのように検討されたのか、あとでもいいので教えていただけたらと思います。

○血液対策課長 分かりました。その他ありますか。

○山本委員 去年も思ったのですが、「はたちの献血」の決め方というのがちょっと不安で、LOVE in ActionLOVE in Actionでやっているのですが、最初は「はたちの献血」は組織が違うと言っていたのですが、先ほどから言っているのですが、それをやるから点が点として力を発揮できない。私たちは「はたちの献血」と初年度から何となく一緒にやらせてもらってリンクしてやってきたのですが、「はたちの献血」の言葉を決めるのも、私たちの意見を聞くというのは有りだと思うのですが、それを最終的に決める場所のメンバーは、もう一度考えたほうがいいのではないか。私はラジオDJですが、ほかの先生方は、例えばこういう気持を入れてほしいとか、現場の気持を入れてほしい、そんな現場が分からないような、言葉だけで格好いいことを言っていたら全然いけないとか、そういう意見は要ると思いますが、みんなに引っ掛かるような言葉にするためには、やはり専門の人のセンスが絶対に必要だと思います。というのは、そういう感じで働いていない人の意見を聞いて作ったものは、言葉だけ見ると正しいのですが、広告として引っ掛かってこないという代物になってしまっている気がずっとしているのです。逆の発想とか、そういうものを考えられる人たちが最終的には決めたほうがいいと思います。

○血液対策課長 分かりました。アイディアを募って考えたいと思います。

○山本委員 時間がなくなったらと思って言わなかったのですが、次回までには忘れそうだから。大平先生のと似ているのですが、実は全国を回って感動することがいっぱいあるのです。日赤の職員が熱いこととか、血液センター、献血バスの中の看護師さん、その方々の日夜の声を掛けている言葉がやたらに優しく、癒されに行っているという人が日本中にいる。その現実というか、その素晴らしさは余り伝わってきていないです。私は皆さんがやっていることはすごいですよと。気付いていないかも分からないが、ものすごく人の生命を救っています、言葉でとか、対応でとか、初めて行くときドキドキしていたけど、みんな看護師さんに助けられている。看護師さんのお蔭で、お蔭でと、そういうものもいっぱい出したいというのがあります。もう日赤ではとっくにそういう人を個人的に毎年表彰しています、というのであればそれでもいいですが、何かそういうポジティブなメッセージもいっぱいあります。

 私が考えていたのは、広告にすてきな看護師さん、表彰された看護師さんをバーっと並べて、「ABO 48」とか、それも大分前に考えていたことなのですが、そんなに献血ルームの看護師さんて優しいのみたいな、そういうポジティブなメッセージが要るなと思います。

○血液対策課長 「けんけつちゃん」リアル版ですね。ありがとうございました。つたない司会で少し時間をオーバーしてしまいましたが、本日の議題は以上です。本日は御多忙のところを、たくさんの貴重な意見を頂き、誠にありがとうございました。次回は先ほど申し上げたとおりで、1126日を予定しております。どうぞよろしくお願い申し上げまして、これで会議を閉めたいと思います。ありがとうございました。


(了)
<照会先: 厚生労働省血液対策課 信沢(内線2909)>

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