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2013年7月24日 第37回中央社会保険医療協議会診療報酬改定結果検証部会議事録

○日時

平成25年7月24日(水)9:00~9:21


○場所

於 厚生労働省講堂(低層棟2階)


○出席者

牛丸聡部会長 森田朗委員 関原健夫委員 西村万里子委員 印南一路委員 野口晴子委員
<事務局>
神田審議官 宇都宮鈴木医療課長 佐々木医療課企画官
竹林保険医療企画調査室長 近澤薬剤管理官 田口歯科医療管理官 他

○議題

○ 平成24年度診療報酬改定の結果検証に係る特別調査(平成25年度調査)の調査票案について

○議事

○牛丸部会長
 おはようございます。定刻になりましたので、ただいまより第37回「診療報酬改定結果検証部会」を開催いたします。
 まず委員の出欠状況について報告いたします。
 前回の総会で紹介されましたように、公益委員として、新たに野口晴子委員が加わりました。野口委員には、本検証部会の委員としてもお願いいたします。よろしくお願いいたします。
 なお、木倉保険局長は所用のため御欠席です。
 本日、委員は全員が御出席です。
 次に厚生労働省におきまして、異動がございましたので、事務局より紹介をお願いいたします。
○竹林保険医療企画調査室長
 保険医療企画調査室長でございます。
 私から事務局の人事異動に関しまして、御報告いたします。
 大島総務課長でございます。
 秋田調査課長でございます。
 佐々木医療課企画官でございます。
 藤田医療課医療指導管理官でございます。
 以上でございます。
○牛丸部会長
 どうもありがとうございました。
 それでは、議事に入らせていただきます。「○ 平成24年度診療報酬改定の結果検証に係る特別調査(平成25年度調査)の調査票案について」を議題といたします。
 本調査票案の作成におきまして、委員の皆様には、短い期間で内容を確認していただきまして、まことにありがとうございました。この場をかりて、御礼を申し上げます。
 皆様を初めとして、他の中医協の委員の方々からもコメントを頂戴しました。それらに対応して作成されたものが、今、お手元にある本調査票案であります。
 それでは、本調査票案に関しまして、事務局より説明をお願いいたします。竹林保険医療企画調査室長、よろしくお願いいたします。
○竹林保険医療企画調査室長
 それでは、資料の御説明を申し上げます。
 中医協検-1の資料でございます。「平成24年度診療報酬改定の結果検証に係る特別調査(平成25年度調査)の調査票案について」でございます。
 本日は4項目の調査につきまして、調査票をお諮りいたしますけれども、それぞれの項目がさらに幾つかの異なる調査票で構成されているということで、全体として非常に多岐にわたる調査になってございます。部会の先生方には、これまで調査票の素案、原案の段階で、既に御意見をいただいてきた経緯もございますし、この後に総会もございますので、私の説明は調査の対象となるのがどういう医療機関や患者さんであるのか、あと24年度の診療報酬改定の主な改定項目との関連性といったことについて、なるべく簡潔に御説明申し上げたいと思います。
 なお、資料のページ番号ですけれども、調査票ごとのページ数と、通しのページ数がついておりまして、通しのページ数のほうが、右下に153分の幾つという形で振ってありますので、私からはそのページ数で御説明申し上げたいと存じます。
 それでは、最初に3ページ目以降でございます。病院勤務医の負担の軽減及び処遇の改善についての状況調査でございます。これにつきましては、平成24年度診療報酬改定で、主として、例えば医師事務作業補助者の配置について、よりきめ細かく評価したとか、看護補助者の手厚い配置や夜間配置の評価、チーム医療の推進に関しまして、精神科リエゾンチーム加算でございますとか、病棟薬剤業務実施加算などの新設を行いましたので、それに基づいた質問を設定しております。
 3ページ目の「■調査対象」をごらんいただきたいと思います。病院調査がございまして、これにつきましては、1)として、病院勤務医の負担の軽減及び処遇の改善を要件とする診療報酬項目を算定している病院であるとか、あるいはチーム医療に関する診療報酬項目を算定している病院などを対象といたします。
 「丸2医師調査」でございますけれども、調査票はさらに診療科の責任者に対する調査票と、それ以外の医師の方々に対する調査票の2種類がございます。
 続きまして、4ページ目の「丸3看護師調査」でございますけれども、これも調査票は看護師長に対するものと、それ以外の看護職員に対する調査票の2種類がございます。
 「丸4薬剤師病棟業務調査」でございますが、これは病院における薬剤部長、薬剤師さんを対象とします。
 また、24年度の診療報酬改定の附帯意見におきまして、病院勤務医などの負担軽減措置については、時間外対応加算を含めて、その効果を調査・検証するとされておりますので、それを踏まえまして、診療所調査も行いまして、これによりまして、診療所の時間外診療の実施状況を調査いたします。
 調査の内容ですが、この調査は、基本的に過去にも実施してきておりまして、例えばということで、25年6月の1カ月間におけるお医者様や看護師さんの残業の時間、当直、夜勤などの状況が2年前に比べてどうかといったこと、どのような負担軽減策をなさっていて、どういうものは効果があると評価しているのかといったこと、どういう業務は負担感が大きいのかといったこと、こういった部分については、基本的に前回と同じでございます。
 主な変更点について、少し見ていただきますと、10ページ目の下段辺りに丸7がございますけれども、貴院では、医師の処遇として、診療実績に応じた報酬体系(いわゆるドクターフィー)を導入していますか、こういう診療実績に応じた報酬体系についての質問も設けさせていただいております。
 あと、前回の調査との関係で変わったところでいきますと、チーム医療に関する取り組み状況ということで、今回の診療報酬改定で新しく設けられた精神科リエゾンチーム加算でございますとか、移植後患者指導管理料、あるいは外来緩和ケア管理料といった辺りが、18ページ目から20ページ目辺りにございます。
 それから、繰り返しになりますけれども、57ページ以降、診療所調査というものを追加いたしまして、主として、標榜診療時間外の対応状況についてお尋ねするといった内容でございます。
 以上が病院勤務医などの負担軽減に関する調査票の中身でございます。
 続きまして、63ページ目でございます。ここからが後発医薬品の使用状況調査でございます。これは毎年のようにやっているものでございます。
 63ページの下段の「調査対象」をごらんいただきますと、保険薬局調査というものがございます。これは調査対象期間中に受け取った処方箋の状況につきまして、処方箋枚数ベースで把握する形式と、品目ベースで把握する形式の2通りの調査票があるということで、それぞれ750施設ずつを対象にするということ、あと、病院調査、医師調査、診療所調査、患者調査というものをやってまいります。
 保険薬局に対する調査票の変更点を御説明申し上げますと、65ページ目でございますけれども、中ほどに丸3という部分で、貴薬局はチェーン薬局ですかということで、チェーン薬局、非チェーン薬局の区別がつくような形で調査をするという点がございます。
 その他の調査内容につきましては、24年度実施分とほぼ同じでございまして、一般名処方の状況でございますとか、後発医薬品に変更して調剤が行われた状況、あるいは医療機関、医師の方の後発医薬品への取り組みの状況、スタンス、患者さんに対してはジェネリック医薬品でありますとか、一般名処方の認知度、こういったことについて調査をする予定でございます。
 以上が後発品の調査票の概要でございます。
 続きまして、99ページ目以降でございます。慢性期精神入院医療や地域の精神医療、若年認知症を含む認知症に係る医療の状況調査でございます。この分野におきましては、平成24年度の診療報酬改定におきまして、1つ目として、精神療養病棟の重症者を受け入れている病棟の評価でございますとか、退院支援の評価といったこと、あるいは精神科デイ・ケアについて診療計画を作成するなどの要件の見直し、認知症につきましては、短期集中的な認知症治療でございますとか、退院支援の評価、こういった見直しを行いましたので、それに基づいた質問をしてまいりたいと考えております。
 調査対象でございますが、99ページ目の中ほど「■調査対象」のところでございます。
 「丸1施設調査」につきましては、精神病床を有する病院、悉皆で調査をする予定でございます。これにつきましては、精神科病棟における退院支援の状況でございますとか、先ほど申し上げました、精神科デイ・ケアの診療計画の作成状況、あるいは認知症患者の専門的な外来診療の実施状況などについて調査をしてまいります。
 「丸2病棟調査」ですが、施設調査における精神療養病棟、あるいは認知症療養病棟を対象にして調査を行います。例えば精神療養病棟票では、主として、在院患者の主たる疾患でありますとか、在院期間、GAF尺度といった精神疾患の重篤度を見たりという部分がございます。
 例えばということで、111ページをごらんいただきたいと思いますけれども、今、申し上げましたように、このような票におきまして、その病棟におられる方々の主たる疾患でありますとか、在院期間、GAF尺度といったものを把握する。
 112ページ目で、入院前の状況、退院、転棟後の状況についても、把握するといったことがございます。
 あと、その他、退院支援の実施状況でございますとか、重症患者への対応などの調査もいたします。
 同じような病棟票が認知症治療病棟にもございまして、これについても、退院支援の状況でありますとか、クリニカルパスの導入の有無、長期療養者の急性増悪に対する医療連携の状況などについても調査いたしたいと考えております。
 あと、患者調査もございまして、例えば精神科療養病棟の患者さんに関する調査票でございますけれども、119ページ目の下の辺りで、身体合併症の有無でございますとか、120ページ目の上のほうで、重症度・看護必要度の状況でございますとか、右下の5のところでは、退院の見通しいったことをお尋ねする。
 同じようなもので、認知症治療病棟あるいは精神科デイ・ケアの患者さんについても、その状況をお尋ねするということがございます。
 以上が精神科あるいは認知症に関する調査の概要でございます。
 続きまして、126ページ以降でございますが、こちらは維持期リハビリテーション及び廃用症候群に対する脳血管疾患等リハビリテーションなど疾患別リハビリテーションに関する実施状況調査でございます。
 この調査は、24年度の診療報酬改定におきまして、職員配置の充実でございますとか、アウトカムの改善を前提として、回復期リハビリテーションの評価の充実をしたということ、あと、脳血管疾患のリハビリでございますとか、運動期のリハビリに関しましては、要介護者などについての維持期のリハビリテーションに対する診療報酬の算定、原則、今年度末までとされたものの、次期改定時に介護サービスにおけるリハビリテーションの実施状況などを確認することにされていたということ、それから、早期のリハビリの充実を図るための初期加算を新設したり、あるいは急性増悪時に一時的に集中的な訪問リハビリテーションを実施できるようにした、こういった改定の内容を踏まえた調査をいたします。
 126ページ目の「■調査対象」でございますけれども、病院調査につきましては、1)として、回復期リハビリテーション病棟入院料を算定している病院、2)として、それ以外の脳血管疾患等リハビリテーション、あるいは運動期のリハビリテーションを算定している病院といったものがございます。
 診療所調査についても、同じようなリハビリテーション料を算定しているところになります。
 丸3の回復期リハビリテーション病棟調査ということで、病院調査の対象施設における回復期リハ病棟のうち、1病棟を対象にするということでございます。
 これらの調査の内容としては、例えば131ページ目をごらんいただきたいと存じます。これは病院調査でございますが、入院患者に対するリハビリの状況ということで、2)の脳血管疾患等リハビリテーション料のところでございますが、丸6として、維持期リハの患者、その中で丸7として要介護被保険者等という辺りで、維持期のリハビリを受けておられる要介護者の状況を把握する。あるいは丸8丸9といった辺りで、早期加算あるいは初期加算といったものの算定状況も見てまいりたいということでございます。
 その他、147ページ以降には、回復期リハビリテーション病棟における入棟時の状況、それに対して、退棟されるときにどの程度具合が改善されているのか、そういったことも調査をしてまいります。
 149ページ以降に患者調査がございますけれども、これにおきましても、主として、維持期のリハビリテーションを受けている要介護被保険者の状況などを調査いたしたいと考えております。
 内容については、以上でございます。
 今後のスケジュールでございますけれども、各調査ともスケジュールは基本的に同じでございまして、例えば4ページ目に病院勤務医の調査のスケジュール表がございますが、そこにございますように、調査票につきまして、本日この部会と総会で御了承いただいた暁には、8月から9月にかけて調査を実施しまして、その後、集計・分析を経まして、10月下旬から11月辺りに調査結果の速報を報告させていただいて、何とか次期改定の御議論に間に合わせるという形で進めていきたいと考えてございます。
 資料の説明は以上でございます。
○牛丸部会長
 どうもありがとうございました。
 本部会の委員の皆様には、既にコメントを頂戴しておりますゆえ、御意見がないかもしれませんが、さらにこの場で指摘したいことがあれば、よろしくお願いいたします。いかがでしょうか。この調査票案に関すること、あるいは今後のスケジュール等に関して、何かコメントがあれば、よろしくお願いいたします。よろしいでしょうか。
 他に御意見等がないようでしたら、本日、御審議いただきましたこの調査票案で、後で開催されます総会において、私から報告いたします。
 今、今後のスケジュールの御説明がありましたが、私から若干つけ加えておきます。
 前回、承認していただきました、歯科医師等による周術期等の口腔機能の管理に係る評価についての影響調査、そして、本日のこの4つでもって、平成24年度診療報酬改定の結果検証に係る特別調査(平成25年度調査)の5つの調査の調査評価が全てそろったことになります。
 歯科医師等による周術期等の口腔機能の管理に係る評価についての影響調査は、既に調査票の発送に入りました。本日の4つも、後の総会で承認されれば、同様に調査票の発送に入らせていただきます。
 これら5つの調査は、25年度調査ということで、次期改定の議論では、結果概要、速報版の作成で対応させていただきます。本報告の作成は、改定までに間に合いません。
 一方、平成24年度診療報酬改定の結果検証に係る特別調査のうち、平成24年度に実施されたものが6つありました。くどいようですが、ここで述べさせていただきますと、6つというのは、1つ目が救急医療機関と後方病床との一層の連携推進など、小児救急や精神科救急を含む救急医療の評価についての影響調査、2つ目が在宅における歯科医療と歯科診療で特別対応が必要な者の状況調査、3つ目が後発医薬品の使用状況調査、4つ目が在宅医療の実施状況及び医療と介護の連携状況、5つ目が訪問看護の実施状況及び効率的な訪問看護等に係る評価についての影響調査、6つ目が医療安全対策や患者サポート体制等に係る評価についての影響調査、この6つでございます。
 この6つに関しましては、既に結果概要、速報版ができ上がり、総会において承認されております。そして、次期改定の議論のために、これらに関しては本報告が作成されます。この6つの本報告は、私としては、9月の総会にお出ししたいと考えております。言うまでもありませんが、本報告は、結果概要、速報版に基づきながら、本検証部会の委員、すなわち公益委員の皆様が分析・評価を行い作成するものであります。
 野口委員以外の他の委員の皆様は、御存じでしょうが、新しく野口委員が加わりましたので、この場で改めて確認させていただきます。診療報酬改定結果検証部会は、中医協改革の一環として、平成17年に設置されました。同部会は、それまでにはなかった結果検証という重要な役割を担い、それを行うのは公益委員であるということです。この場をかりて、本部会の委員でいらっしゃいます、公益委員の皆様には、前述しました6つの調査の本報告の作成に御協力いただくことをお願いする次第です。よろしくお願いいたします。夏の暑い時期ですが、本報告の作成を行います。
 以上、私から今後のスケジュールについて補足させていただきました。
 それでは、本日の議論はこの辺りとしたいと思います。
 次回の日程につきましては、追って事務局より連絡をいたしますので、よろしくお願いいたします。
 本日はこれにて閉会いたします。どうもありがとうございました。


(了)
<照会先>

厚生労働省保険局医療課企画法令第1係

代表: 03-5253-1111(内線3288)

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