ホーム> 政策について> 審議会・研究会等> 中央社会保険医療協議会(中央社会保険医療協議会診療報酬改定結果検証部会)> 第36回中央社会保険医療協議会診療報酬改定結果検証部会議事録(2013年1月23日)




2013年1月23日 第36回中央社会保険医療協議会診療報酬改定結果検証部会議事録

○日時

平成25年1月23日(水)8:59~9:23


○場所

於 厚生労働省講堂(低層棟2階)


○出席者

牛丸聡部会長 森田朗委員 関原健夫委員 西村万里子委員 印南一路委員 石津寿恵委員
<事務局>
木倉局長 神田審議官 宇都宮鈴木医療課長 井上医療課企画官
竹林保険医療企画調査室長 近澤薬剤管理官 田口歯科医療管理官 他

○議題

○平成24年度診療報酬改定の結果検証に係る特別調査(平成25年度調査)の進め方について(案)
○平成24年度診療報酬改定の結果検証に係る特別調査(平成25年度調査)の実施について(案)

○議事

○牛丸部会長
 それでは、ただいまより、第36回「診療報酬改定結果検証部会」を開催いたします。
 まず、委員の出席状況について報告をします。本日は全員が御出席です。
 それでは、議事に入る前に、今まで当部会の部会長代理を選任していませんでしたが、今後の当部会の運営を円滑に進めるため、本日選任しておきたいと思います。
 部会長代理には、西村委員にお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。
(「異議なし」と声あり)
○牛丸部会長
 ありがとうございます。
 それでは、西村委員、よろしくお願いいたします。
 それでは、議事に入らせていただきます。
まず、最初に「平成24年度診療報酬改定の結果検証に係る特別調査(平成25年度調査)の進め方について(案)」を議題といたします。
 事務局より資料が提出されておりますので、事務局より説明をお願いいたします。
○竹林保険医療企画調査室長
 保険医療企画調査室長でございます。
 それでは、お手元の資料に基づきまして、平成24年度診療報酬改定の結果検証のかかる特別調査(平成25年度調査)の進め方につきまして、御説明をさせていただきます。検-1という資料をごらんいただければと存じます。
 平成25年度調査につきましては、次回の診療報酬改定の議論に活用するため、その検証結果をできるだけ早い段階で報告をしていく必要があると考えておりまして、それを考えますと25年度実施分の調査につきましては、検証結果の速報版でございますけれども、できれば何とか9月中旬あたり、遅くとも10月中旬あたりには報告をしたいと考えておりまして、そのためにできるだけ前倒しというか、早い段階で準備を進めていく必要があるということでございます。
 今後の段取りでございますけれども、本日この調査の進め方、あるいは調査項目につきまして御承認いただきましたら、年度内に受託業者の選定手続を可能な限り進めていきまして、予算の成立後、受託業者を速やかに決定いたします。その後、調査票について6月中旬をめどに承認いただければと考えておりますけれども、そこに至るまでのプロセスといたしまして、受託業者と事務局を中心に4月~6月という部分に記載してありますような作業を行っていくということを想定しております。
 具体的には、まず、受託業者徹底後、調査設計案を作成するとともに、その調査検討委員会という専門家の方々に御参加いただく委員会の人選を行う。それから、調査設計案について、中医協の委員の方々あるいは調査検討委員会の委員の意見を伺いまして、調査設計を固めます。
次に、調査設計をもとにして、調査票の第1案を作成しまして、それについて中医協の委員あるいは調査検討委員会の委員に御意見をいただきまして、それに基づきまして第2案を作成する。その段階で調査検討委員会を開催いたしまして、調査票の第2案の検討を行いまして、それから中医協の委員の先生方にも御意見をいただきまして、調査票の最終案を作成する。そういった順序で作業を行っていくことを想定しております。
なお、調査検討委員会につきましては、検証部会の委員の委員長としまして、調査内容に関する有識者より構成するという、これまでと同様の形を想定しているところでございます。
6月中旬に調査票につきまして御承認をいただきますことを想定しておりますが、その後、2ページでございますけれども、7月~8月にかけまして実際に調査を行いまして、先ほど申し上げましたとおり、できれば9月中旬あたり、遅くとも10月上旬あたりに報告書の速報につきまして、検証部会で承認を得て、総会に報告をして承認を得るといった流れで、次回の診療報酬改定の議論につなげていくという段取りでいかがかと考えております。
なお、報告書の本報告につきましては、これまでと同様、来年に入りましてからの取りまとめ御報告になるということを想定しております。
段取りにつきましては、以上でございます。
○牛丸部会長
 どうもありがとうございました。
 若干補足しておきますと、この検証に関する流れ自体は、これまで行われてきたものと同じですので、検証部会の委員の皆様は御承知だと思います。それぞれの年度といいますか、今回は24年度診療報酬改定の結果検証ですが、言うまでもありませんが、24年度分と25年度分がございます。
きょう、後で御審議いただくのが25年度分ですが、24年度分はもう既に行って、今、順次速報の完成の段階に至っております。検証部会の委員の皆様に一番御協力いただきたいのは、本報告を作成するときの評価でございます。今、申し上げました24年度分に関しては速報が終わった後、本報告を作成いたします。その段階で皆様に一番御協力いただくわけです。
今回、25年度分に関しましては、今、竹林室長からお話がありましたように、仕上がりは速報が9月中旬~10月上旬、もちろん速報段階で次期改定に反映させはいたしますが、最終的な我々検証部会が評価をつけた本報告は改定が終わった後、来年の5月ということになってしまいます。そういう意味では、24年度分とは違って、25年度分は本報告に関してはちょっと遅れてしまいますが、何度も前にも言っていますように、速報段階で十分その改定には反映させるというものでございます。
 今、御説明のありましたスケジュールに対して、何か御意見がございましたら、いかがでしょうか。よろしいでしょうか。
 御意見がないようですので、当部会としては、おおむねこのスケジュールに沿って進めていくことにいたします。
 それでは、次に「平成24年度診療報酬改定の結果検証に係る特別調査(平成25年度調査)の実施について(案)」を議題といたします。
 同じく事務局より資料が提出されておりますので、事務局より説明をお願いいたします。
○竹林保険医療企画調査室長
 事務局でございます。
 ここでごらんいただく資料といたしましては、右肩に検-2と打ってある資料と、もう一つ、中医協検-2参考資料という1枚の紙がございます。まず、こちらのほうをごらんいただきたいと存じます。
 これは昨年4月の段階で検証部会、総会のほうで御承認をいただきました24年度の診療報酬の検証に係る調査の資料でございます。この時点で24年度の改定の結果検証に係る特別調査の全体につきまして、10の項目について調査を行うことについて御了承いただいている形になってございます。
 この1枚の紙の資料におきましては、24年度と25年度のうち、24年度に実施する項目について太字で、かつ下線を施してあるということでございます。逆に言いますと、25年度の実施分につきましては、基本的にここで下線を施していないものを実施するということになってまいります。ただし、「(10)後発医薬品の使用状況調査」につきましては、2カ年両方とも行うということでございますので、25年度についても実施するということになってまいります。
 その上で検-2の資料をごらんいただきたいと存じます。これが25年度調査の実施についての案でございます。
 「1.目的」、「2.調査の実施方法」、「4.調査スケジュール」につきましては、先ほどの段取りのところで御説明を申し上げましたので、ここでは「3.調査項目」に掲げてございます5項目につきまして、平成25年度分の調査を実施したいというものでございますので、2ページ以降に各調査項目について別紙1~別紙5まで御紹介をさせていただく形になっておりますので、ここの説明を簡単にさせていただきたいと思います。
なお、これらの調査項目につきましては、いずれも平成24年度の診療報酬改定の答申に当たっての中医協の補足意見につきまして、調査検証を行うべき項目として位置づけられているものでございます。
2ページ、別紙1の病院勤務医の負担の軽減の状況調査でございます。最初に申し上げますと、基本的にこの別紙1~別紙5につきましても、昨年4月に検証部会、総会に示させていただいておりますので、基本は同じでございます。ただ、一部修正・加筆している部分がございますので、そこは説明させていただきますが、その上でこの別紙1ということでございます。
これは病院勤務医の負担軽減及び処遇の改善についての状況調査でございまして、24年度に改定におけます勤務医の負担を軽減するためのさらなる取り組み、あるいはチーム医療の取り組みに対する評価が実際の負担軽減、医療の質の向上に与えた影響を調査するというものでございます。
調査客体のところは抽出方法でございますとか、客体数といったことも含めて、今後の作業の段階で関係者の皆様方の御意見を踏まえて、細かく詰めていくものでございますので、必ずしも本日ここに記載しているものに限定するという趣旨ではございませんけれども、おおむねこのような形で実施してはどうかということでございます。
主な調査項目につきましては、現時点で想定しているものとしましては、例えば、勤務医の負担軽減及び処遇の改善を要件とする診療報酬上の項目でございますとか、チーム医療の実施に関する項目の算定状況、施設・病棟における職員の勤務状況、勤務医の負担軽減のための取り組み内容でございますとか、その達成状況。チーム医療の効果や取り組みを導入する上での問題点、あるいは勤務医の勤務の負担に対する意識の変化。こういったことを主な調査項目としては想定しているものでございます。
この調査につきましては、平成23年度の調査もほぼ同じ趣旨で実施されておりますので、これまで行ってきた調査との比較といった部分にも配慮しながら、調査設計ないし調査票の作成をしていく必要があると考えてございます。
なお、この別紙1につきましては、下線を施してある部分がございまして、これが昨年4月の段階でお示ししております概要の資料と少し違うところでございます。具体的に申し上げますと、下線を施してある部分は、薬剤師の病棟業務などに関する内容を追加しておるということでございます。
これらの項目につきましては、平成24年度改定の答申に当たっての中医協附帯意見として、チーム医療に関して調査検証を行うべき項目として、薬剤師の病棟業務が明確に掲げられておりまして、実際に23年度に実施したチーム医療の調査におきまして、既に薬剤師の業務についての調査項目が盛り込まれております。したがいまして、ある意味、昨年7月にお示ししていた資料から漏れがあった部分がありましたので、それを追加したと御理解をいただければと存じます。
続きまして、次の別紙2「歯科医師等による周術期等の口腔機能の管理に係る評価についての影響調査」でございます。こちらのほうは24年度改定におきまして、歯科医師等によるチーム医療や医師等との連携を推進する観点から、例えば歯科を有する病院や、病院と連携した歯科医療機関におけるがん患者等の周術期における歯科医師の包括的な口腔機能の管理等の評価、あるいは周術期に行う歯科衛生士の専門的口腔衛生措置についての評価。こういったことを行っておりますので、こういった項目がどのような影響を与えたかを調査する趣旨のものでございます。
調査項目といたしましては、4.にございますように、口腔機能管理の実施状況、周術期における歯科衛生士の取り組み状況、医科診療科との連携状況などを想定しているところでございます。
続きまして、別紙3「慢性期精神入院医療や地域の精神医療、若年認知症を含む認知症に係る医療の状況調査」でございます。これにつきましては、平成24年度改定におきまして、精神科救急医療体制の確保のための取り組みでございますとか、精神科における急性期を担う病院に対する評価の見直し、認知症治療病棟における入院日数に応じた評価体系の見直し、あるいは地域に移行した患者さんへの医療供給体制の充実を図るための評価。こういったことを行っております。
これらによって、例えば、精神科救急医療体制がどのように変化しているのか。精神科患者の地域移行にどのような影響を与えているのか。あるいは認知症の患者さんに対する医療提供にどのような影響を与えているのか。こういったことについて検証を行うことを想定しております。
主な調査項目につきましては4.に掲げてございまして、例えば、精神医療に関する各種項目の算定状況、精神科救急入院の受入状況や精神科入院患者の退院調整の状況、精神科入院患者の地域の移行の状況、あるいは認知症患者の入院状況や外来における診療状況などを想定してございます。
続きまして、別紙4「維持期リハビリテーション及び廃用症候群に対する脳血管疾患等リハビリテーションなど疾患別リハビリテーションに関する実施状況調査」でございます。これにつきましては、平成24年度の診療報酬改定におきまして、回復期リハビリテーションにおける質の評価の一層の充実に加えまして、発症早期から、また急性期から連続したリハビリテーションの実施について評価を行ったこと。要介護被保険者等に対する維持期の脳血管疾患等リハビリテーション、あるいは運動器リハビリテーション評価の見直しを行ったというようなことがございますので、これを踏まえまして、各種リハビリテーションの提供体制や提供状況、患者さんの状態の改善の状況はどのように変化しているのかについて調査を行うものでございます。
主な調査項目につきましては4.に掲げてございますように、各種リハビリテーション料の算定状況、各種リハビリテーション料を算定している保険医療機関におけるリハビリテーションの提供体制、あるいはリハビリテーションを提供している施設ごとの入退院時の患者の状況等、こういった項目について調査することを調整してございます。
最後に別紙5「後発医薬品の使用状況調査」でございます。これにつきましては、平成24年度の診療報酬改定で実施されました後発医薬品の使用促進策によりまして、保険薬局における一般名処方の記載された処方せんの受付状況でございますとか、後発医薬品の調剤状況や備蓄状況、保険医療機関における一般名処方の実施状況、あるいは後発医薬品の使用状況や医師の処方などがどのように変化したかを調査するとともに、医師、薬剤師及び患者さんの後発医薬品に対する意識の調査などを行うものでございます。
主な調査項目といたしましては4.に掲げてございますように、保険薬局で受け付けた処方せんについて、一般名処方の記載された処方せんの受付状況、後発医薬品への変更不可欄への処方医の署名の状況、保険薬局における後発医薬品への変更調剤の状況、あるいは後発医薬品についての患者への説明の状況、こういったことを主な調査項目としては想定してございます。
以上、この5つの調査項目につきまして、御意見などを参考にしながら、今後の調査設計あるいは調査票の作成を進めていきたいと考えておりますので、よろしくお願い申し上げます。
以上でございます。
○牛丸部会長
 ありがとうございました。
 ただいま竹林保険医療企画調査室長より資料の説明がありました。若干重なりますが、私のほうからも補足させていただきます。
 先ほどお話がありましたように、検-2参考資料は既に昨年4月に出たものですが、24年度診療報酬改定の結果検証に係る特別調査として、そのときに10項目を実施するということが了承されております。そのうち6項目に関して24年度調査ということで、もう既に調査が開始されております。
 これも私がさっき申しましたように、そのうち後発の速報が上がってきております。順次、これから他の5項目に関しても速報が上がってまいります。それに基づいて、検証部会の委員の皆様の協力を得て評価、本報告を作成するということでございます。
 残るものが25年度調査ということで、これから調査を行う。ただ、後発医薬品に関しては毎年ということですので、重ねて25年度も行う。25年度調査ということで、この5項目に関して、これから調査を行いますということで、検-2の資料のそれぞれでこういう内容ですと。
これに関しても先ほどお話がありましたように、4月に提示されておるのですが、病院勤務医の中の薬剤関係に関しては既に内容的には入るわけですけれども、4月の時点の資料には漏れがあったということで、本日アンダーラインを引いて、それを付け加えるということです。それ以外は4月と全く変わっておりませんので、具体的に調査が始まるということで、改めてこの検証部会、総会の皆様に見ていただくということになります。
今、室長及び私から説明が行われましたけれども、今の説明に対しまして、御意見等がありましたら、いかがでしょうか。特にございませんか。
どうもありがとうございます。
それでは、ほかに御意見等がないようでしたら、本日御審議いただきました案で、私のほうから総会に報告をすることとしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
個別項目ごとの概要につきましては、本日御意見はございませんでしたけれども、それを踏まえながら、事務局のほうから整理した上で、次回に引き続き議論を行っていきたいと思います。
先ほど私のほうから言いましたように、24年度調査に関して速報が順次上がってきますので、それに対して皆様の御協力をお願いいたします。本報告ということで評価をつけなければなりませんので、これからしばらくその作業があります。
あわせて、きょうはスケジュールを決めていただきましたが、25年度調査については、これから調査票の作成ということが始まります。これは皆様及び調査検討委員会、さらには中医協の委員の皆様に御意見をいただきながらつくっていくわけですけれども、今回速報が上がってきて感じていることは、非常に多くの調査項目を実施することはよろしいのですが、やはりそれによって負担が多くなって回収率が厳しいというか、なかなか上がらないということがございます。
したがって、25年度調査に関して調査票をつくることにおいては、皆様にできる限り必要なところだけの項目にしていただきたい。そうすることによって、なるべく回収率を引き上げたいと思っております。またそのときには私のほうから申しますけれども、御協力をお願いいたします。
それでは、本日の議論はこのあたりにしたいと思います。なお、次回の日程につきましては、追って事務局より連絡いたしますので、よろしくお願いいたします。
それでは、本日はこれにて閉会いたします。ありがとうございました。


(了)
<照会先>

厚生労働省保険局医療課企画法令第1係

代表: 03-5253-1111(内線3288)

ホーム> 政策について> 審議会・研究会等> 中央社会保険医療協議会(中央社会保険医療協議会診療報酬改定結果検証部会)> 第36回中央社会保険医療協議会診療報酬改定結果検証部会議事録(2013年1月23日)

ページの先頭へ戻る