人材育成事例294
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昭和37年社会福祉法人認可。高齢者分野(特別養護老人ホーム、養護老人ホーム、通所介護等)、児童分野(保育所等)、障害者分野(生活介護、居宅介護等)にて事業運営。その他公益事業として、認知症cafeや子育て広場事業などを行っています。 (社会福祉法人 江東園 ウェブサイト) |
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法人理念
私達法人職員は、高齢者と幼児、そして障害者の幸せ追求者として、利用される人々の個性と個別性を重視した最良のケアと保育を提供します。 人材育成理念 「『輪』あいさつ・キャッチ・タフ」 |
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(1)職員自ら人財育成理念を提議し実践
イキイキとした職場を創りあげていくためには、そこで働く職員が自ら問題をみつけ、アイディアを出し、実践していくことが大切です。職員が主体的に関わり、以下の取り組みを実践しています。 1)人財育成理念「『輪』あいさつ・キャッチ・タフ」を提議
社会福祉法人江東園は、ひとつ屋根の下に保育園のこども、老人ホーム等に入居する高齢者、ハンディキャップのある障害者、そして職員が寄り添いながら生活する福祉施設です。 しかし、少子高齢化や介護保険制度施行などにより、人手不足や利用者の権利意識の高揚などの新たな課題が生まれ、福祉がサービスに変わることで法人の大切にしてきた価値観が揺らいできました。そこで職員自ら「江東園らしさとは何か?」「私たちが大切にしたい価値観は何か?」を、グループワークを通して、話し合い、今働く職員、これから新しい江東園を創っていく職員がそれを再定義しました。 結果、人財育成理念を「輪」として提議。縦割りではなく、職種や部署を超えた「和」を大切にし、その和は「輪」となり、江東園に関わるすべての人の幸せに向かって走り続ける人財を育成する理念として位置づけています。また、職員が大切にしたい価値観として「あいさつ・キャッチ・タフ」としました。 職員自らこれらを定義したことで、「イキイキとした職場を創るのは自分たち職員一人ひとりである」という文化を創り出すことにつながっています。 2)江東園の健康診断(職員の満足度調査)
職員の要望により、平成23年より年に1回全職員を対象に25項目のアンケート調査を実施しています。調査結果はグラフ化などにより全職員に公表。職員からの具体的なアイディアは経営者会議や管理職会議等で協議し、採用しています。 これまでの実践例:制服をジャージからチノパンスタイルへ変更、
ネスカフェアンバサダー導入 など 3)Great
Card(ほめよう月間)
毎年5月をほめよう月間とし、互いの良いところを褒め合い、職員全員でGreat Cardを渡しあっています。優秀者には商品を法人からプレゼントし、意欲向上と「輪」の職場風土づくりを行っています。 4)自主勉強会「学びcafe」
完全自主参加スタイルの勉強会を月1回開催。研修報告など職員が学びたい・共有したいテーマを選び、行っています。講師などは職員自らが務めています。職場外研修室の確保などを支援。開催後はニュースレターを発行し、職場全体への広報も力を入れています。 (2)キャリア形成施策 「輪」を持った職員が能力開発を行いながら、イキイキと働きつづけられるよう以下のような人財育成の取り組みを行っています。 1)江東園キャリアパス
従来は対人援助職から管理職への単一のキャリアアップコースだけでしたが、「管理職コース」「専門職コース」「熟練者コース」のキャリアパスを設定。個人のなりたい自分を選び、キャリアアップする仕組みを採用しています。 2)職場内研修体制
法人内の各事業所の職場内研修を法人本部(TQM本部)にて一括管理し、専門性および組織性を高める研修を実施しています。特に近年は組織の発展を目指すため次期管理職養成に力を入れています。 ・新任職員研修:同期の絆を深め、早期退職を防止することを目的として、専門職の枠を超えた研修。
・中堅職員研修:法人ブランドである「世代間交流」を学ぶ研修、または他職種を経験し、気づきを得る事業所間交流研修。
・マネージャー研修:次期管理職希望者を対象とした研修。
3)インストラクター制度
新任職員には1年間、先輩職員をインストラクターとして育成担当者を選任しています。OJT、OFF-JTを通じて早期退職を防ぐとともに、先輩職員の能力開発やキャリアアップの機会としています。 4)多様な人財採用
近年の福祉人材難を受け、非正規職員の柔軟な働き方の推進、高齢者の積極雇用を行っています。また、特に福祉職未経験者の採用を積極的に行っており、東京都立職業能力開発センターなどからの実習を多く受け入れており、採用も積極的に行っています。 ・高齢者の活躍:11%が65歳以上。
・女性の活躍:全職員の74%、課長以上の役職者の36%が女性。
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今後更に社会福祉法人の公益性・透明性の確保が求められるとともに健全な財政基盤を維持していくために、新しい社会ニーズに応えられるよう事業の多角化・大規模化が必要となります。そのためにも更に以下のような人財育成の取り組みを行っていきます。 (1)江東園キャリアパスリニューアル現在のキャリアパスを更に発展させ、特に各職種別の能力評価基準を設定し、職員の自主的なキャリアアップを支援します。 次期マネージャークラス職員の育成を強化。チームビルディング等の知識を体系的に学ぶ機会を法人内研修として実施していきます。 |
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【会長奨励】 |