人材育成事例273
|
|||||||||||||||
|
|||||||||||||||
2003年12月にオープンした、医療法人傘下の認知症対応グループホームである。 3ユニット(定員27名)の施設であり、認知症専門ケアスタッフが多く在籍している。 たとえば、(1) 認知症介護リーダー研修修了者4名
(2) 認知症介護指導者研修修了者1名 等である。 また、地域と密着するとともに、居室面積も広く、自宅と全く同様に過ごせる生活環境の維持に努めた介護サービスを提供している。 (医療法人社団啓愛会 ウェブサイト) |
|||||||||||||||
(1)施設運営方針 地域から感謝される介護施設
・認知症の要介護者の思いが判る施設 ・より良き人間関係が保持される職場 ・職員(介護人材)定着率の維持向上 (2)人材育成方針 次の事由を目標とする人材の育成
・自分も他人も許せる人材 ・失敗を糧とし、その糧を鎧として向上心に繋げられる人材 ・物事に誠実に対応し、素直に歩んで行く人材 |
|||||||||||||||
(1)キャリア形成支援の概要 具体的施策として、次のようなことを実施している。 ・OJT ……………… 現場において一人前の認知症対応介護職員になる為に徹底した実務研修をしている。
・職務基準書研修 …… 職務基準書通りに介護サービスが出来て修了ではなく、職務基準書の改訂も出来るように研修を徹底している。
・自己啓発支援制度 … より良い介護サービスの提供に向けて資格取得等に励む職員を支援している。
(2)研修計画内容 今年度の研修の主なものは次の通りである。 ・腰痛予防教室 ……… 接骨院と連携して職員に研修している
・認知症介護の理念を学ぶ ・ミッケルアート(回想法)勉強会 ・アセスメント力、気づきを鍛える勉強会 ……… ひもときシート 等 (3)キャリア診断サービス受診結果 ●診断結果
〔強み〕 職員の約8割が「理想追求型」で残りの約2割が「現状改革型」であり、「現状肯定型」「あきらめ型」に属する職員はいない。 また、職員が「仕事と生活」について良く自己理解している。 〔弱み〕
施設の掲げる介護サービス目標が高いこともあり、職員の目標設定レベルがやや追いついて行っていない感がある。 〔対策〕
弱み克服に向けて、次の視点が検討に試すると考えられる。 ・職員への職場としてのサポートの推進・職員の働き方の裁量性拡大の推進 ●施設の感想
職員のキャリアについて、現状意識の把握が率直に図られ、誠に有意義であった。また、日常のコミュニケーションから把握できにくい自由意見も正直に記載されていて、施設として、非常に参考になり、キャリア診断を受診して良かった。 |
|||||||||||||||
人材の成長なくして、施設の成長発展はなく、「人材育成を常に」をモツトーとして地域に貢献するとともに愛される施設を目指したい。 数年後、再度、キャリア診断を受診して、職員の成長を確認したいと考えている。 |