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人材育成事例235

MMCテクニカルサービス株式会社
社員と会社がともに成長するために
情報掲載年度 2015年度
情報掲載日 2016/2/4
都道府県 京都府
資本金 1億円以上~3億円未満
従業員数 300人以上
産業分類 製造業

当社は、三菱自動車グループの一員として高精度工具の再研磨や設備保全、動力源の供給等の生産サポート事業、工場や福利厚生施設の企画・設計から施工まで一貫したサービスをお届けする建設事業、そして不動産賃貸・物品販売と多岐にわたる事業運営を行なっています。


(MMCテクニカルサービス株式会社 ウェブサイト)
経営理念

フリンジ業務(製造工場における周辺業務)の総合コーディネーターというブランドを確立し、確かな技術とサービスでものづくり工場のパートナーとして、お客様とともに新たな価値を創造する。

そのためにキャリア形成支援は、次の3つの方針を掲げ取り組んでいる。

1.社員一人ひとりが自ら考え自ら行動し、お客様第一に徹し、前向きに枠をこえて新しいことに挑戦する人材の育成
2.高度な専門知識、技術、独創性を持った新しい価値を提供できる人材の育成
3.主体性と責任感を持った自律型人材の育成

当社では、社員の成長なくして会社の成長はないとの基本理念のもと、年間の教育計画において、教育対象者、教育目的、教育内容や実施時期などをあらかじめ明確化のうえ、次のような取組みを行なっています。


1.人材育成方針の制定

当社は、「透明」・「迅速」・「確実」をベースに「前向きに」「枠をこえて」「新しいことに挑戦しよう」をコミュニケーション・ワードとして、企業風土の確立と人材重視を掲げています。

そのために、次の3つの人材育成方針を制定しています。

(1)教育体系・人事評価体系・標準体系の3つの柱をバランスよく機能させることにより、長期的ビジョンに立った人材の育成
(2)技術に裏打ちされた人材(プロフェッショナル)の育成
(3)信念と情熱を持って継続的にチャレンジする人材の育成

2.人材育成のための重点施策

人の成長なくして会社の成長はないため、将来を担う人材の育成を目指し、次の4つの重点施策を掲げ、具体的な取組み施策に反映しています。

(1)チャレンジ精神の育成
(2)社員のやる気を醸成
(3)人材要件に見合った教育カリキュラムの充実
(4)資格取得拡大と伝承

3.具体的な取組み
(1)チャレンジ精神の育成

会社が社員に期待するもののなかに、高い目標やイノベーションにむかって挑戦する気質とともに自己実現にむけて自らのキャリアを築き、成長してくれることがあります。

会社としてもこの実現にむけ、社員をサポートすべく次のような取組みを行なっています。


1.次期リーダー育成研修
近い将来の管理者候補を選抜し、社員自身のモチベーション向上とあわせ、期待されるリーダーへの育成を目指し年2回、集合教育を実施。問題解決やリーダーシップ発揮にむけ、テーマを与えグループ討議や発表会なども行ない、次世代リーダーを計画的に育成しており、期待どおりの成果を得つつあります。
2.職務昇進者教育を充実

部長、課長、係長、作業長など職務昇進者に対し、それぞれの職位に応じマネージメント・スキルの強化にむけた教育カリキュラムを設定し、集合教育を実施。
また、将来を担う人材を一人でも多く育成する狙いからも、他業種も含む各種講習会、セミナーへの積極的参加など幅広い、多様性に富んだ教育研修にも力を入れており、個性的な人材が増加しつつあります。
なお、当然のことながら、新入社員や中堅社員に対する教育の充実も必要不可欠であり、当社にマッチした独自性ある教育カリキュラムを編成し、更なる能力伸長にむけたサポートを行なっています。

3.目標管理制度の採用
社員自らが自己の成長や達成感を抱き、やる気の醸成になくてはならないものに、自らが目標を設定し業務に取り組む「目標管理制度」があります。
目標管理の重要度、達成度に応じた公正な人事評価制度による社員のやる気と満足度向上の実現にはなくてはならない取組みであり、教育研修とは表裏一体という考えのもと、上司・部下の対話機会を頻繁に持ちつつ、相互信頼の実現とあわせ社員のチャレンジ精神を育むだけでなく、上司・部下がともに成長しうる制度として期待どおりの成果を挙げています。

(2)社員のやる気を醸成

当社では、社員のやる気を醸成するもう一つ大きな要素である、やりがいのある職場環境づくりとして「健康いきいき職場づくり」活動に取り組んでいます。「心の健康」「働く人のいきいき」「職場のいきいき」を実現するためいろいろな活動を展開していますが、その代表例として、


1.社長と社員の意思疎通が大きく進展
2014年度は社長による7回のタウンホールミーティング開催や2015年度には社長と社員との16回のランチ懇談会の開催などにより、コミュニケーションが闊達化。社員が社長とも、気兼ねなく話しあえる本当の意味で風通しの良い職場環境が整いつつあり、社員のモチベーションも飛躍的に向上しています。
2.職場の連帯感が向上
各職場では「健康いきいき職場づくり活動板」を設置し、仕事以外の活動、例えば、自己紹介、各種レクレーション、スポーツ競技、囲碁・将棋クラブの活動など楽しい行事の数々を写真やコメント入りで活動板に毎週更新掲示しており、明るく楽しい話題に花が咲き、職場の一体感醸成に大きく寄与しています。
3.ThanksCardによる社員への感謝
社員表彰や改善提案などの功績には表彰規定は別にありますが、社員のちょっとした日常のミニ改善や心くばりなどに対し、上司より「ありがとう」の感謝を込めて一言コメントを付したThanks Cardを発行し活動板に掲示しています。例をあげると、「いろいろお願いしても、いつも笑顔ですぐに対応してくれてありがとう」など上司から部下に感謝の気持ちを伝えています。
Thanks Cardの掲示枚数は多い職場では数十枚にもおよんでいます。社員からみればちょっとしたことでも、上司や会社が感謝の気持ちをタイムリーに表してくれると、「やりがいのある、本当にいい職場だよね」との声も多く、社員のやる気の醸成にも一役かっているのだと実感しています。
4.社員一人ひとりが活躍できる環境づくり
女性社員の活躍推進への取組みやワークライフバランスの取組みはもとより、シニア人材の雇用拡大、障がい者の雇用促進にも力を入れています。グローバル化の進展やお客様ニーズの多様化による経営環境・市場環境の変化に柔軟に対応し、当社が持続的に成長していくために、社員の多様性を育むとともに、これを尊重し一人ひとりが働きやすい、いきいきと仕事に取り組むことができる環境づくりは不可欠であり、チームワークの強化研修も取り入れ、着実に成果を生みつつあります。

(3)人材要件に見合った教育カリキュラムの充実

人材育成には、専門知識・技術の取得に始まり、リーダーシップ・スキル、マネージメント・スキルや経営資質と言ったように段階的に人材要件にあった教育が求められるため、Off-JT教育とOJT教育の効果的な組み合わせ、階層別のあるべき教育の姿を明確化した教育カリキュラムを設定することにより、真に実効性ある教育に取り組んでおり、専門知識の向上はもとより社員の意識改革にも大きく貢献しています。


(4)資格取得拡大と伝承

当社の自慢の一つに公的資格取得者が一人で複数資格保有も含めれば、2012年度では512名であったものが2013年度には563名、2014年度には597名と年々増加しており、スペシャリスト集団として名実ともに実績を積み重ねてきています。

ただ、当社では技術集団として、資格取得にむけては、お客様のニーズに合った技術・技能取得を第一に考え社員への応援を行なっています。

社員の資格取得にむけた熱意と、その資格に裏打ちされた技術力の結集は、何物にも代えがたい当社の大きな財産であり、そんな社員の熱い思いに応えるため、会社としても次のような応援施策を導入しています。

1.資格取得にむけた講習や受験費用の会社負担
2.各種講習会、セミナーへの積極的参加にむけた職場内協力体制の確立
3.資格取得者に対する月例給与への資格手当の支給
4.難関資格合格者への褒賞金支給(2016年度より正式に制度化)

なお、当社も、高齢化の波は避けがたく若い世代にこれら資格取得を継承していってもらうことは喫緊の課題でもあり、伝承にむけた取組みも強力に推進中です。

1.人材の育成は社の発展になくてはならない最重要課題でもあり、
(1)人材開発担当部門の組織強化
(2)人材開発に携わる担当者自身への教育
(3)社員の成長を直接手助けすべき理想的な管理者実現への自己研鑽機会の提供など周辺の体制整備が課題とも考えています。

2.教育体系や教育カリキュラムは年度毎に見直すことが望ましく、
(1)社員や管理監督者へのアンケートによる改良点の把握
(2)社内の教育検討委員会や経営会議での評価と改善策の立案などを確実に実行するとともに、常に改革の精神を忘れずに、更なるステップアップを図り他社に負けないキャリア支援づくりに挑戦してゆかねばならないと考えています。
【会長奨励】

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