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人材育成事例226

コニカミノルタ株式会社
自らの価値を高める姿勢を持ち、一人ひとりが輝く会社に
情報掲載年度 2015年度
情報掲載日 2016/1/26
都道府県 東京都
資本金 3億円以上
従業員数 300人以上
産業分類 製造業

コニカミノルタは、「新しい価値の創造」という経営理念のもと、お客様や社会にとって価値のある当社ならではの「新しい価値」を創造し、提供することによって、より質の高い社会の実現を目指した事業活動を展開しています。

主な事業内容は以下の通りです。

・複合機(MFP)、プリンター、印刷用機器、ヘルスケア用機器、産業用・医用計測機器、産業用インクジェットヘッド、テキスタイルプリンターなどの開発・製造・販売、並びにそれらの関連消耗品、ソリューション・サービスなど
・電子材料(TACフィルムなど)、照明光源パネル、機能性フィルム(遮熱フィルムなど)、光学デバイス(レンズユニットなど)の開発・製造・販売など

(コニカミノルタ株式会社 ウェブサイト)
(1)コニカミノルタフィロソフィー

コニカミノルタフィロソフィーは、世界で働く4万人を超えるコニカミノルタグループ社員の礎です。

お客さまと社会に、全力で貢献すること。それが、私たちコニカミノルタの最大の目標です。


経営理念:「新しい価値の創造」
6つのバリュー:Open and honest / Customer-centric / Innovative /
Passionate / Inclusive and collaborative / Accountable
経営ビジョン:グローバル社会から支持され、必要とされる企業
足腰のしっかりした、進化し続けるイノベーション企業
お客さまへの約束:Giving Shape to Ideas

(2)キャリア開発について

「一人ひとりが輝く会社に」というトップメッセージの下、全社員が「自分は何をやりたいのか」を主体的に考え、明確な目標(キャリアビジョン)を描き、切磋琢磨し、高い志をもって実現を目指しており、自律した人財として働き甲斐を持ち成長し続けることに取り組んでいます。

会社は、キャリアビジョン設定と振返りを行うCDS(Career Development Support)システムを通じて、個人のキャリア開発を支援しています。

また、キャリア開発を考えるにあたり生じるさまざまな悩みや不安を相談できる仕組みとして人事部(人財育成部門)内に「キャリアサポート室」を設けています。

(1)キャリア開発支援
1)CDSシステム

CDS(Career Development Support)システムを基軸にキャリア開発支援を毎年度実施し、運用しています。

全社員が、自らのキャリアビジョン(3年後のなりたい姿)を目指し、棚卸し(自らの強みや弱み・役割を認識)、成長・課題克服への行動設定など、今後のキャリア開発目標(能力開発の方向性や計画)実現に向け、上司とともに考える重要な機会としています。

2)キャリアデザイン研修

社員の自律的な成長を支援するため、会社への貢献と自らの働きがいを踏まえてキャリアを考える機会として、節目となる年齢(30歳・40歳・50歳・55歳)で実施するキャリア開発支援プログラムです。対象年齢の全社員が受講します。

環境認識・自己分析を通じて将来ビジョンを考え、受講後は上長・専任(有資格者)アドバイザーと面談を行い、主体的な自己実現に取り組みます。

3)キャリア相談

個人が主体的にキャリアを考えること(キャリア自律)を支援するため、個々の状況に沿った幅広い相談に対応します。

専任(有資格者)アドバイザー(6名)で、キャリアデザイン研修修了者、キャリア入社者、転勤者など対象者全員との面談と、希望する社員との面談(常時受け付け)を行っています。

※面談実績:1200名以上/2年間


(2)能力開発支援

一人ひとりの成長は、OJD(On the Job Development:業務を通じた能力開発の略)を基本としています。

社員の能力伸長を支援する仕組みとして、役割・立場の変化に合わせた「階層別研修」や各種の「知識・スキル向上研修」はもちろんのこと、将来コニカミノルタを担う人財育成のための「戦略的育成プログラム」など、Off-JD(Off The Job Development)としてさまざまな教育プログラムを実施しています。

1)新入社員育成

入社後、一年間を個別の育成期間と位置づけ、メンター(先輩社員による指導担当者)制度を30年以上前から導入しています。メンターが中心となり、職場全体で新入社員の成長を支援しており、新入社員の離職率低下やメンター自身の成長にもつながっています。

2)コニカミノルタカレッジ

全社員が、一人ひとりの成長に応じて、必要なスキル研修が受講できる仕組みです。イントラネットを通じて随時募集している、全ての社員が受講可能な選択型プログラムです。「ビジネススキル系」「技術系」「eラーニング」など毎年150コース以上のメニューをそろえています。

3)技術者育成

技術者育成をテーマに検討委員会を組織し、人財育成の取組みに関する社内外の事例紹介や、その事例を参考に職場単位で実践方法を話し合う「職場ミーティング」などを実施しています。

また、将来を担うリーダー・技術者を育成するため、選抜育成プログラムも行っています。

*チャレンジ技術者フォーラム
自主的に応募した若手技術者の中から約20名/回を選抜し、約1年にわたって実施するプログラムです。技術部門から選出された運営委員の指導のもと、さまざまな育成メニューに取り組むとともに、将来的なテーマを立案して研究、発表を行います。このフォーラムは、職場や専門性を超えた交流と指導の場としても大きな役割を果たしています。
*MOT(技術経営)選抜プログラム
次世代の技術・開発部門のリーダー育成を目的としたプログラムです。毎年約20名の管理職、一般職を選抜し、それぞれ5カ月間にわたり実施します。ケース学習、新規事業の提案や自部門の技術経営的な課題解決を通じて、技術経営に必要なマインドおよびスキルを習得します。
4)技能伝承

技能伝承や技術革新対応のため、国家技能検定同等の難易度の社内検定制度を、主事業の情報機器事業で1999年度より運営しています。毎年多数の社員(200名以上)が講座を受講し、技能士として認定されています。


(3)社会的課題への取組み
1)女性活躍推進

若手層・育児期社員・管理職候補を対象に研修やワークショップを展開しています。

管理職候補には上位職へのチャレンジを促す研修を開催するとともに、他職場上位職のメンターをつけ視野の拡大や能力向上を促進しています。育児期女性社員とライフイベントを迎える前(20代)の女性社員に対し、ワークショップを開催しワークライフバランスを考慮したキャリアプラン作りも支援しています。

2)中・高校生への教育支援

「出前授業」と称し、新入社員が中・高校へ出向き、自社製品の理論に基づく科学実験授業を実施しています(2012年度より)。近年社会的に懸念されている「理科離れ」への対策として、子どもたちの理科・科学への関心を高めることを狙いとしています。受入校側の生徒、教員共々に大変好評頂いており、企業人が授業を行うことでのキャリア教育の一環としての効果もあります。授業を行う新入社員側もメンバー同志の協働・PDCA・プレゼンテーションなどを学ぶ好機となっています。

経営理念に掲げる「新しい価値の創造」の下、グローバル社会から支持され、お客さまから必要とされる企業であり続けるため、社員にも、事業構造や市場環境変化の中で変化に対応する能力を身につけ成長を続けて欲しいと考えています。そのため、継続的に更なるキャリア支援をしていくことが重要と考えています。

【会長奨励】

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携帯版ホームページ では、緊急情報や厚生労働省のご案内などを掲載しています。

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