人材育成事例222
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1993年1月設立、プレス金型の操業を開始し創業。電子機器メーカー、電気設備メーカーを主な取引先としている受注生産型の製造業です。 当社は製造能力の経営資源強化を図ると同時に、各種自動化装置を設計から組立及び付帯サービスまで一貫して行える強みがあります。 取引先からの技術的能力の信頼を得ることに成功し、安定した経営をすることにより、1997年、2005年に工場を増築し、2014年には第2工場を新築しております。 また、2006年にISO9001の認証を取得し、品質マネジメント向上に取り組んでいます。 2012年より自動車産業との取引をはじめ、積極的な提案型営業を行っています。 お客様のニーズである高性能化や、ローコスト化を全社員で追及し、対応してまいりました。お客様の信頼に応えられる技術の水準を保つため、社員一人ひとりの「人間力」と「技術力」の向上に努め、いつも「お客様に選ばれる会社」であることが、私どもの願いです。 当社はこの思いを込めて自動化生産設備づくりに邁進し、次代を見据え、お客様のご期待にプラスアルファで応えられるよう、努めてまいります。 (トラスト・メカ株式会社 ウェブサイト) |
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☆経営理念
我々、トラスト・メカ株式会社は
ものをつくる“心” ものをつくる“技” ものをつくる“体” この心、技、体を極め、常に顧客に 信頼されるものづくりを通して、 地域に貢献する。 ☆経営基本方針 1) 社員とお客様の幸せづくり。
2) 最大よりも最良のものづくりを目指す。 3) 全ての原点は現場にあり。 ☆品質方針 『信頼される製品を提供し、お客様の満足を得る。』 1.『心・技・体』
・当社は『心・技・体』
を経営理念に挙げており、ものをつくる『心・技・体』を極め、お客様に信頼される製品をお届けし、地域に貢献することを使命としています。
2.キャリア形成の環境づくり ・人間力を磨くことを第一義としています。そのための環境づくりとして、『ISO9001』の認証を受け、品質管理と5Sを徹底させています。
3.技能向上につながる支援 ・技能の向上を目指し、2009年から社員の技能検定取得を推奨しており、現在では社内技能職の8割が技能士の資格を有しており、2012年から依頼を受け検定員として活動もしています。
・2014年には『ものづくりマイスター』が5名認定を受け、社内外の教育訓練の活性化につながっています。
4.地域活動 ・社員が地域活動やボランティア活動に参加することや、子供に関わる学校行事に積極的に参加してもらい、地域への貢献や家族とのつながりを大切にしています。
5.新卒社員のキャリア支援 ・新卒社員には、異業種との交流会やビジネスマナー勉強会などの積極的に参加してもらい、異業種の方とコミュニケーションを取る機会を設けて、コミュニケーション力の向上につながっています。
6.社内コミュニケーション ・社員旅行や新年会、白心会(社員会)総会、新入社員歓迎会、納涼会、忘年会等の開催場所も社員と話し合いをして決定します。
・費用は会社負担として、社員の労のねぎらいとコミュニケーションを取ることによって、会社全体の一体感を生み出しています。
以上の流れから全社員に、人材育成方針を周知徹底し、経営者と社員の相互理解を深めて、経営理念の『心・技・体』の向上につながる教育訓練計画を実施することで社員とお客様の幸せづくりにつながると信じ、『心・技・体』のさらなる高みを目指しながら、新時代のものづくりに努めてまいります。 |
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1.取組みの経緯
・2005年にISO9001認証取得に向けて、組織づくりから始まり全社員で継続的な取組みを行うことにより、社員の満足度及び顧客満足度の向上につながっています。
2.具体的な取組み ○人間力の向上のために ・2004年、5S活動に全社で取組み2012年、整理・整頓を重点的に実施し、安全で働きやすい職場になり、Q・C・D(品質・コスト・納期)のレベルが向上し顧客満足へとつながっています。
○社内外の教育機関への参加 ・自発的に社員が希望・参加したい教育訓練は、教育訓練計画に取り入れて行き、継続的なキャリア形成支援を行っています。
○効果の確認と改善 ・定期的に社内講師から受講効果の確認と受講者側からは『教育訓練アンケート』を実施し、キャリア支援につながる取組みを継続的に行っています。
○社内評価制度について ・『能力評価表(スキルマップ)』を作成し、適切に評価をするために上司と面談をし項目の見直しや改善を行っています。
○個人目標の設定、達成のための支援活動 ・計画的な教育訓練を実施するために『計画表』を作成し、個人目標の達成にむけたフォローアップを行っています。
○満足度向上の基本方針 ・『会社は社員満足度の向上に全力で取り組みます。皆さんは顧客満足度向上を考えながら業務にあたって欲しいです。』と満足度向上の方針を、経営者が朝礼の場で社員に説明をしています。
○データ分析からの活動 ・2007年から、『生産管理システム』を導入し、受注・売上・個人実績などをパソコンで管理・分析し、キャリア形成支援の追加計画の参考にしています。
○技能検定、ビジネスキャリア検定、コンピュータサービス技能評価試験 ・社内試験を実施するため社内の技能検定委員、試験委員で毎年対応しています。
・2013年には宮城県職業能力開発協会より能力開発の向上・推進及び技能検定の受検奨励について、感謝状を受け取りました。
○技能試験の成果 『技能士 35名』 『技士 5名』 『ものづくりマイスター 5名』
『技能検定委員 3名』 『技能検定試験員 3名』 『職業訓練指導員 1名』 ○自己啓発の支援及び援助 ・検定試験に合格した場合は合格祝い金を支給しています。(技能検定20,000円、コンピュータ技能評価試験・ビジ・キャリ検定10,000円)
・合格者は資格手当(1級月5,000円、2級3,000円)を支給しています。
・実技練習で使用する材料や学科の教本を会社で購入し、社内技能士による勉強会を実施する活動を行いながら、キャリア形成支援を実施しています。
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○課題と今後の取組み、課題について 1.現在、短・中期の教育訓練計画はありますが、変化が常態の時代に顧客の要望に応えていくためには、一人ひとりがより自律していかなければならないと考え、さらに計画的な人材育成とキャリア形成支援のために、長期的な計画への取組みを強化すべき点と感じます。
2.各種検定の合格者に対して、合格することが目標ではなく合格後に実務での顧客満足度向上につながる、Q・C・D等の向上などのスキルアップにつながるような支援活動にも、今後はより力を入れて行きたいと思います。
3.現状はQ・C・Dに特に力をいれており人財育成に関しては資源活用の取り組みの一環からの計画、実施が主体でしたので、一層PDCAを確立したキャリア形成支援に取り組み、今後は効果の確認に力を入れて行きたいと思います。
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【会長奨励】 |