人材育成事例048
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当社は、人材派遣・アウトソーシングをメイン業務としていますが、その分野にはいわゆる非正規社員と呼ばれる人たちがたくさんいます。彼らはそのままでは、あまりスキルを身につける機会もなく年齢を重ねていきます。 経済のグローバル化が進み単純労働は海外流出を続ける中、一人ひとりの付加価値の向上、スキルアップが絶対に必要です。成長の場をなかなか持てない人たちにその場を提供し、マインド面、実務スキル面での成長を図っていくことが、本人のため社会のために重要であると考えています。 |
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<キャリア形成支援の導入に至った背景、時期> 当社は2006年より事業定義として「働く喜びを感じる人を創る」を掲げています。 生活費を得るために仕方なく働くということではなく、人生の大きな部分を占める仕事の中に、全ての人が喜びを見つけ出せるようになりたいと考えています。その考えのもと、非正規社員のキャリアアップのために、ビジネスマナーやスキルアップを行なう「いい仕事研修」を作成し開始しました。それを発展させたものとして、2010年4月より週1日全日Off-JT非正規社員向け研修「創喜感働(そうきかんどう)塾」をスタートしました。 <支援の内容> 成長マインドを持ち、現場管理者として活躍できるスキルを身につけ、正社員化の道が切り開けるように支援しています。具体的には、6ヶ月間、OJT280時間、Off-JT188時間、計468時間のカリキュラムを組み、職業能力、専門知識、人間性の向上と意欲の高い人財を育成し、積極的に正社員登用を行なっています。厚生労働省の「キャリア形成促進助成金-有期実習型訓練」を活用し、訓練受講者にはOJT、Off-JT、実習全てにおいて給与を全額支給しています。また、「創喜感働塾」の必修課題である第一種衛生管理者免許試験の受験料負担、PC研修で使用するパソコンの無料貸与、その他研修に使用するテキストや課題図書、資料を無料で配布しています。 <支援に対する従業員の反応、満足度等> 「創喜感働塾」に参加した塾生は、おおきな達成感を抱いて卒塾していきます。ある卒塾生は卒塾式発表作文に、塾に入る前は働くことが嫌いだったが、塾で学ぶことを通して働く喜びを知ることができました、と書いていました。 「創喜感働塾」では、社員が講師を務めています。おのおのの社員が自分の得意分野での知識を深めそれを塾生に熱く伝えます。塾に参加した塾生たちが著しく成長する様子を間近に感じて、講師として携わった社員は喜び感動するとともに、それが自分の成長意欲を刺激しています。その結果、全社員が自己啓発の勉強に取り組むようになりました。 <支援による効果、成果(業績との関係など)> 現場管理者を継続的に育成できる仕組みができあがり、請負現場での品質と生産性の向上につながっています。 卒塾生たちは、得意先様からの評価が非常に高まり、次の仕事を頂けるようになりました。 |
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講師をしている社員にとっては、通常業務と塾講師を兼ねることによりかなりの負担増となっています。今後については、塾を卒塾した人たちが塾講師となり、自分が身につけた経験や知識を周りの非正規社員の人たちに伝えていき、事業定義にある「働く喜びを感じる人」の輪を、波紋が広がるように世の中に広げていくつもりです。 | |||||||||||||||
【会長奨励】 |