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人材育成事例042

株式会社こざき
キャリアアップで循環型社会の創造に貢献する人材育成プログラム
情報掲載年度 2013年度
情報掲載日 2014/2/19
都道府県 熊本県
資本金 非公開
従業員数 50人以上~100人未満
産業分類 建設業
株式会社こざきウェブサイト)
・当社は創業以来、建築工事仕上げの専門業者として、技能工の育成に努力してまいりました。昨今の厳しい建設業界の状況下でも若年労働者の育成の伝統を継続する使命感のもと、下請け工事業からの脱却に取り組み、直接受注への転換を図ることで、若年労働者や技能工の雇用を継続することができました。現在ではそのことがかえって当社への信頼につながり、自社施工・自社監理という特徴的な体制が企業価値を高めているように感じます。
・近年では私たちを取りまく環境の変化と共にお客様のニーズも多様化し、そのニーズに対応するために、今まで以上にキャリアアップされた人材が求められています。当社では経営方針から一貫して展開される人材育成プログラムを運用実施、キャリアアップを会社としてバックアップしています。
<キャリア形成支援の導入に至った背景、時期>
キャリア支援の導入の時期に関しては、当社は創業以来一貫して技能工の育成に力を入れ、南熊本事業内職業訓練校(現在、熊本市技術専門学院)の開校(昭和47年)以来、毎年新卒を入校させています。これをベースとして、直接受注に転換を図ってきた約15年前から施工面だけではなく、自社施工・自社監理で一貫してお客様にサービスができるよう、全社・全事業・全階層における社員のキャリアアップに努めています。

<支援の内容>
技能工を目指す職業訓練プログラム *新卒者で技能工を目指す職業訓練を目指す

○ 熊本市技術専門学院へ、入社後2年間週1回(全日)通学
○ 卒業後2級技能士の技能検定を受検(学科免除)
○ 合格後2年の実務経験を経て1級技能士の技能検定受検
* さらに多能工としてのスキルアップを目指す職業訓練を支援(転職者・非正規労働者を含む)
○ 熊本県建設仕上げ職業訓練校へ、2年間 1000時間以上
○ 卒業後2級技能士の技能検定を受検(学科免除)
○ 合格後2年の実務検定を経て1級技能士の技能検定受検

専門職・管理職の育成プログラム *外部コンサルタントによる研修を実施

○ 目標や課題の抽出、改善など定例の管理職研修、月1回(全日)
○ 専門職に向けたスキルアップ研修、年3回程度
○ 経営方針発表会(または安全大会)に合わせた全体研修

個々の能力を育むキャリアアップ計画

○ 毎年3月 全員参加による経営方針発表会  部門単位で個人の力量を評価及び面談による目標の明確化(個人の適性、希望を考慮した配置の転換)
○ 毎年4月 目標の集約と見える化
○ 随 時 進捗の確認と共有、課題の抽出と改善提案
○ 毎 月 全体朝礼による意識の共有・管理職研修
○ 毎年6月 全員参加による安全大会にて全体研修、課題と対策の発表
○ 適 宜 専門職研修
○ 毎年1回 計画の適性(効率性、効果性)確認と改善の検討
○ 毎年2回 1年間の分析とレビュー、翌年の計画検討

<支援に対する従業員の反応、満足度等>
・職業訓練プログラムに関しては、会社が訓練校に入学(費用負担)させ、通学しやすい環境を整える等、積極的にキャリア支援することで、国家検定としての資格が最短コースで取得できます。また、取得した資格に対して資格手当として月々の給与に反映するシステムを取っているため、従業員も各種の資格取得に積極的で満足度も高い水準にあります。専門職・管理職の育成プログラムについては外部コンサルタントを導入していますが、専門家の指導のもと目標や課題が顕在化されることで経営方針発表会に向けた各部署の目標が明確となり、管理職の能力向上と自発性が顕著となりました。
・個々の能力を育むキャリアアップ計画では、部門単位による面談を行い、力量を評価することで(別紙 業務を行うための力量一覧・フローチャート)目標が明確になります。貴重なコミュニケーションの機会ともなり、それぞれの部署で目標面接には前向きな取組の姿勢がうかがえます。

<支援による効果、成果(業績との関係など)>
・資格取得は給与と連動しているため、前向きな社員は各分野の多くの資格を取り、結果として会社全体の有資格者の増加につながり、営業活動面でも経営審査の点数にも効果を上げています。
・20~30代の若い社員が多いわが社にとって、研修などによる個々の能力のレベルアップは、会社の利益の生命線です。エンドユーザーを顧客とする現状では、マナーや挨拶など、たゆまぬ努力と教育を続けなければなりません。エンドユーザーの仕事がメインになってきたことは、徐々にではありますがその効果が表れてきたものと思われます。
・世代交代が進み、20~30代が主力の現状で、経験値がないために起こるさまざまなトラブル、クレームが会社の利益を圧迫してきます。それを解決していくためには、長いスパンで個々の能力をレベルアップするシステムを継続していくことが課題です。
・業界を取り巻く環境は改善傾向にあるように言われていますが、現実には業界全体が体力を消耗しており、今が正念場です。
・キャリア形成支援により技能や技術を取得しても、それが現実の仕事の中で企業利益と連動していかなければ、企業はキャリア支援に及ばず存続さえできません。今後は個々のレベルアップした能力が企業利益と連動していくキャリア支援を進めます。
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