人材育成事例010
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1989年開設、ICU/CCU/SCUを有する204床(2014年10月第二種感染症病床4床増)の急性期病院であり、救急ワークステーションを併せ持つ高度救急医療、4疾病への対応を中心に高度専門医療を提供し、地域におけるセンター的役割を果たしています。 手厚い看護の提供により看護サービスの質と患者の安全を保証する中で、組織をあげてTQM活動やWLBに積極的に取り組み、人材の確保・定着を図り、人材育成につなげています。生産性向上と共に安全で質の高いサービスを提供している病院です。 (地方独立行政法人福岡市立病院機構 福岡市民病院ウェブサイト) |
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病院基本理念「こころをつくした最高の医療を通じてすべての人の尊厳を守ります」
基本方針1.患者本位の医療を提供します。
2.安全管理を徹底して行います。 3.高度救急・高度専門医療を提供します。 4.公的病院としての役割を果たします。 5.地域医療連携の充実を図ります。 6.健全経営に努めます。 看護部理念:「ふれあう看護」人権を尊重して、いつでも どこでも 誰にでも 患者本位の安心・安全な質の高い看護サービスを提供し、これを保証する。看護は「安心」「健康」という人間の財産を支え、医療安全、災害看護、次世代育成に取り組み、あらゆる状況にある市民および、近隣住民を支援しなければならない。看護の専門職として、最高の看護サービスで地域に貢献する。 キャリア支援の特徴WLB支援で「仕事」と「生活」の調和を図り、「お互い様」意識のある職場風土を基盤に多様な働き方が選択・実現できます。これらは、キャリアアップ支援を後押しする活動として広く外部地域へ発信すると共に、日本看護協会・県看護協会や看護学会、看護管理・教育学会等は勿論、グローバル社会との連携を図っています。 |
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キャリア形成の仕組みと活用WLBがもたらす効果とは、人材の確保・定着であり経営戦略そのものです。生涯を通して「メリハリのある仕事の仕方」を考えさせる人材育成とは、「人材・人財・人在」のサイクルを回し、活気ある職場を目指して組織力を強化することです。 1.専門職キャリアラダーシステム(1)個人のキャリア開発の動機づけと教育的支援の基準作成
(2)仕事の満足を高める適性な人員配置計画の策定 (3)プライマリーナース(自律)の育成 (4)教育ローテーションの資料 を目的に自己のキャリア成長を期待しています。 ※基本的な考え方: (1)自らの自己成長意欲と患者関係の中で大きく成長する。
(2)自己満足と他からの支持報酬が意欲向上を促す。 (3)個人を尊重、一律強制ではなく倫理を念頭におく。 2.目標管理面接組織目標から単年度の職務遂行計画書を個々人が作成、目標設定時点、中間時点、期末時点で面接の機会(目標の設定・見直し修正の機会)を設け、目標管理します。同時に、個々人のキャリアプランに応じた希望調査を実施していきます。3.生涯教育(1)内部研修:通年計画掲載・・院内外の講師招聘Off-JT、OJT、ビデオ学習、ロールプレイ、シナリオ学習、メンタルヘルス (2)外部研修:研修会・学会など・・参加費、受講料の援助、就労時間配慮対話学習、情報伝達、チームプレイ(体力・精神力) (3)認定資格取得支援:補助金制度、貸付制度、身分承継休職制度、給与保障制度(4)専門職研究支援:専門家による通年指導・・講師(日本看護キャリア開発センター) 研究テーマ・研究計画書作成から発表までの指導支援 4.組織全体での教育体制の見直し教育研修委員会で教育研修のあり方の検討、全職員への教育・研修を総括し資質向上に努めています。 また、患者本位の医療提供・安全管理の徹底・高度救急専門医療の提供という基本理念のもと、BLS OSCEの運用を行っていますが、PDCAサイクルを回し、適宜見直しています。 例:新人の活動状況の確認とメンタルサポートは専従の教育担当者が毎日のラウンド実施で把握し、上司報告するシステムをとっています。指導や支援がフィードバックできるタイムリーな体制を整えています。離職防止の観点から、新人離職率は0.0%です。 5.社会との調和キャリア支援に関する考え方や取組みが雇用や職業能力開発に係る社会的な課題を解決する方向として、WLBの視点やTQM活動を継続しています。働き方に多様性・裁量性があります。 例:育児短時間制度、短期時間・時差出勤、夜勤負担軽減、介護休暇、特別休暇、リフレッシュ休暇 |
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人材育成において、WLBやTQM活動で働き甲斐のある「魅力ある職場づくり」にチャレンジしているところですが、組織制度の認知度が低く、メリハリのある働き方や他職種とのコラボレーションなどの工夫につなぐには、人事制度の認知を積極的に進めて有効な制度利用の増加を図る必要があります。 また、職業能力の評価にあたっては、勤務評定の評価者育成研修で公正な能力評価が行えるように、信頼性・信憑性を担保していきます。 |
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【会長奨励】 |