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あさコラム vol. 2
感染症エクスプレス@厚労省 2016年4月8日
国境を越えて…
こんにちは、厚生労働省健康局結核感染症課長の浅沼一成です。
宣伝をする訳ではないのですが、実力派の若手女優の多部未華子
さんとベテラン女優の倍賞美津子さんが主演の新作映画「あやしい
彼女」が現在公開されています。
実はこの映画、2014年に公開された韓国映画の「怪しい彼女」の
リメイクということをご存知でしょうか?
原作の評価が高いためか、中国、ベトナム、そして日本で次々に
リメイク版が制作され、今後はタイやインドネシア、インド、ドイツ
などでも計画されているとのこと。
古くは「七人の侍」から「荒野の七人」、「用心棒」から「荒野
の用心棒」のように、時と場所を変えた作品はありますが、本作の
ようにアジアを中心に短期間で様々な国でリメイクされている作品
は珍しいと思います。「良い映画は国境を越える・・」でしょうか。
感染症も、高速交通体系が確立された今日では、短期間で国境を
越えて襲ってきます。
アジアを中心に・・となると、つい鳥インフルエンザやSARS
(重症急性呼吸器症候群)などを思い浮かべますが、映画と違って
こちらは困りもの。
関係機関と協力を諮りながら、国内外のサーベイランスを実施し、
分析評価を怠らないことが、感染症対策の基本です。
折しも今週、世界保健機関(WHO)のガイダンスやこれまでの知見
を踏まえ、「ジカウイルス感染症のリスクアセスメント」が更新
されています。併せてご参照ください。
映画も感染症も、評価が大切、ですね。
では、次回もどうぞよろしくお願いします。
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本コラムは、「感染症エクスプレス@厚労省」に掲載しております健康局結核感染症課長によるコラムです。
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