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平成20年度自殺対策に関する意識調査 

2調査結果の概要

1.メディアについて

(1)メディアの接触頻度

 仕事や学業以外での新聞、テレビ、インターネットの接触頻度を聞いたところ、テレビが最も高く、89.1%が「ほぼ毎日」となっている。次いで新聞が68.6%、インターネットが20.5%となっている。
 都市規模別に見ると、テレビは大きな差異は見られないが、新聞は東京都区部で「ほぼ毎日」が57.7%と低くなっている。インターネットは大都市で接触頻度が高く、10万未満の市や町村で低くなっている。
 性別に見ると、「ほぼ毎日」は新聞とインターネットでは男性が、テレビは女性が高くなっている。
 年齢別に見ると、新聞は高齢層ほど「ほぼ毎日」が高くなる傾向が見られるのに対して、インターネットは若年層ほど「ほぼ毎日」が高くなっている。(図1、表1-1[PDF]表1-2[PDF]表1-3[PDF]

図1

(2)自殺に関する記事の接触頻度

 新聞で自殺に関する記事をどのくらい読むか聞いたところ、「いつも読む」と答えた者の割合が15.7%、「時々読む」が45.9%となっている。
 性別に見ても、大きな差異は見られない。
 年齢別に見ると、「いつも読む」と答えた者の割合は高齢層ほど高くなり、70歳以上では32.3%となっている。(図2、表2[PDF]

図2

(3)自殺を扱った報道への関心

 自殺を扱った報道への関心を聞いたところ、「かなりある」と答えた者の割合は14.4%、「少しある」が50.1%となっている。一方「あまりない」は29.5%、「まったくない」は4.9%となっている。
 性別に見ると、「かなりある」、「少しある」と答えた者の割合は女性で、「あまりない」、「まったくない」は男性で高くなっている。
 年齢別に見ると、「かなりある」と答えた者の割合は70歳以上で24.5%と高くなっている。(図3、表3[PDF]

図3

(4)自殺シーンの多さについて

 テレビドラマや映画に自殺シーンは多いと思うか聞いたところ、「とても多い」と答えた者の割合は7.5%、「やや多い」は35.1%となっている。一方、「やや少ない」は12.7%、「とても少ない」は7.0%となっている。
 なお、「わからない」と答えた者の割合は35.6%となっている。
 性別に見ても、大きな差異は見られない。
 年齢別に見ると、「とても多い」と答えた者の割合は70歳以上で高くなっている。(図4、表4[PDF]

図4

(5)自殺シーンの美化は自殺をうながすか

 自殺シーンを美化して描くことは自殺をうながすと思うか聞いたところ、「そう思う」と答えた者の割合は29.3%、「ややそう思う」は、28.9%となっており、両者を合わせると58.2%となっている。一方、「あまりそう思わない」と答えた者の割合は15.4%、「そう思わない」は15.4%となっている。
 なお、「わからない」と答えた者の割合は8.8%となっている。
 性別に見ても、大きな差異は見られない。
 年齢別に見ると、20歳代では「そう思う」と答えた者の割合が低く、「そう思わない」が高くなっている。(図5、表5[PDF]

図5

(6)自殺サイトへの接触度

 自殺サイトを開いて見たことがあるか聞いたところ、「見たことがある」と答えた者の割合は1.9%、「見たことがない」は92.5%となっている。
 性別に見ても、大きな差異は見られない。
 年齢別に見ると、「見たことがある」と答えた者の割合は20歳代で高くなっている。(図6、表6[PDF]

図6

(7)自殺サイトを見たきっかけ

 自殺サイトを見たことがあると答えた者(35人)に、そのきっかけを聞いたところ、「テレビ番組を見て」(16人)、「検索エンジンから」(12人)、「新聞記事を見て」(10人)が多くなっている。(図7)

図7

(8)自殺サイトへの書き込みの経験

 自殺サイトを見たことがあると答えた者(35人)に、自殺サイトに書き込みをしたことがあるか、ある人はどのような書き込みをしたか聞いたところ、「書き込みをしたことがない」と答えた者は24人となっており、無回答の4人と合わせて除くと、何らかの書き込みをしたと答えた者は7人となり、回答者全体(35人)の20.0%となっている。書き込んだ内容としては、「自殺に関する個人の意見」が4人、「自殺を思いとどまらせる内容」と「自殺したいという思い」が2人、「いたずらがき」が1人となっている。(図8)

図8

(9)自殺サイトの規制について

 自殺サイトを法的に規制することについて聞いたところ、「規制すべきではない」と答えた者の割合が2.8%、「どちらかといえば規制すべきではない」は4.6%となっている。一方「規制すべきである」と答えた者の割合は50.6%、「どちらかといえば規制すべきである」は25.5%となっている。
 性別に見ると、規制に反対の意見を答えた者の割合は男性で高くなっている。
 年齢別に見ると、20歳代では規制に反対の意見を答えた者の割合が高くなっており、30~50歳代では規制に賛成の意見が高くなっている。(図9、表9[PDF]

図9

(10)自殺サイトを規制すべきでない理由

 自殺サイトを規制すべきではないと答えた者(134人)に、その理由を聞いたところ、「表現の自由や通信の秘密が侵されるおそれがある」を挙げた者の割合が28.4%、「いたちごっこで効果がない」が24.6%と高くなっている。次いで「自殺を語ることがタブー視されるおそれがある」(12.7%)、「規制が悪用されるおそれがある」(11.9%)となっている。(図10)

図10

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