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安倍総理大臣のブラジル訪問を契機に、日・ブラジル間で医療・保健分野の協力関係を加速

平成26年8月4日
【照会先】
医政局総務課医療国際展開推進室
係長   高木 庸介
主査   高原 裕弥
(代表電話) 03(5253)1111(内線4103)
(直通電話) 03(3595)2189


報道関係者 各位

1.日・ブラジル首脳会談時に医療・保健分野における協力関係について一致

 8月1日(金)、ブラジル大統領府において、安倍総理大臣とルセーフ ブラジル連邦共和国大統領の立ち会いのもと、厚生労働省は、両国の医療・保健分野の協力推進のため、「日本国厚生労働省とブラジル連邦共和国保健省との間の医療・保健分野における協力に関する覚書」の交換を行いました。
具体的には、
 1.PMDA(独立行政法人医薬品医療機器総合機構)とANVISA(国家衛生監督庁)の間の緊密性の向上を考慮した、医薬品・医療機器の規制関係
 2.公的保健制度の知見と経験の共有
 3.高齢化社会への準備を含む、健康的なライフスタイル及び予防医療の促進のための政策と戦略関係
 4.保健人材の強化
その他、相互の関心分野において協力を行うことを確認しました。

 

 厚生労働省では、医療の国際展開に積極的に取り組んでおり、諸外国との医療・保健分野での二国間の協力関係を樹立すべく、医療・保健システムや医薬品・医療機器の規制に関する経験等の交換など、相手国の状況や要望を踏まえたテーマで協力を提案しています。
医療・保健分野における協力関係の同意は、バーレーン、トルクメニスタン、カンボジア、ラオス、ミャンマー、トルコ、ベトナム、メキシコに続く、9か国目です。



2.安倍総理が「日・ブラジル医療分野規制に関するセミナー」において薬事規制分野での協力を表明

 8月2日(土)、安倍総理大臣は、日・ブラジルの薬事規制当局の主催による「日・ブラジル医療分野規制に関するセミナー」に出席し、スピーチを行いました。安倍総理大臣は、この中で、新薬等の承認審査期間を短縮する重要性を指摘するとともに、今回のブラジル訪問を機に、医療・保健分野における協力関係に同意したことを踏まえ、ブラジルの医療・保健サービスの充実を支援していく旨述べました。
 今後、日・ブラジル両国による共同活動を通じて、医薬品等の製造管理・品質管理、効率的な審査といった分野で、我が国の制度やこれまでに蓄積してきた経験をブラジルと共有していくことになります。

 

 このセミナーは、日本の規制当局である独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)とブラジルの規制当局である国家衛生監督庁(ANVISA)が初めて共同で実施したプロジェクトです。また、主催者に加わった日本貿易振興機構(JETRO)との医療分野国際展開の初めての共同プロジェクトでもあります。ブラジル側からはバルバーノANVISA長官、日本側からは近藤PMDA理事長を始め、規制当局の多数の専門家による両国の規制に関する講演に加え、日・ブラジル両国の医療関連産業団体代表による講演も行われました。

 日本では、PMDAを設立し、体制を充実させることで、新薬等の審査期間を半分以下に短縮し、世界トップレベルの審査スピードを実現することに成功しました。
 我が国の制度やこれまでに蓄積してきた経験をブラジルと共有していきます。

  • (参考1)ANVISAは、1999年に設立された、医薬品・医療機器・食品等の製造・販売における許認可権限を有する、ブラジルの特別機関(独立運営、独立採算)。
  • (参考2)PMDAは、2004年に設立された、薬事法上の評価を行う日本の独立行政法人。審査担当者の大幅増員や高い専門性の蓄積により、2008年度には22ヶ月を要していた新薬の審査期間を2012年度には10ヶ月(優先審査品目については6ヶ月)へと4年間で半分以下に短縮させることに成功し、世界トップレベルの審査スピードとなっている(EU17ヶ月、米国10ヶ月)。

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