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医師臨床研修に関するQ&A(平成27年度見直し関係)

医師臨床研修に関するQ&A(平成27年度見直し関係)

 

区分

質問

回答

基幹型病院の在り方

基幹型臨床研修病院での研修期間については、今後1年以上としなければならないのですか。

基幹型臨床研修病院での研修期間は、地域医療との関係等に配慮しつつ、1年以上行うことが望ましいと考えております。よって、直ちに1年以上にしなければならないということではありませんが、基幹型臨床研修病院としての理念や役割等を踏まえ、地域医療との関係等に配慮しつつ、1年以上を目指してください。

「内科、救急部門については、その疾患等に過度の偏りがないことが望ましいこと、このため、特定の分野の専門的医療を専ら行う病院は望ましくないこと。」とありますが、疾患等に過度の偏りがないことはどのように評価されるのですか。

必修診療科である内科、救急の疾患等の内容を確認するため、現在指定されている基幹型臨床研修病院及び新規に申請される基幹型臨床研修病院からは、新たに当該分野の主傷病等の状況がわかる症例一覧を提出いただくこととします。なお、過度の偏りがあると認められた場合には、基幹型臨床研修病院の新規指定が難しい場合があります。

年間入院患者3000人未満の病院でも基幹型臨床研修病院への新規申請ができますか。

当面、年間入院患者数が2700人以上の病院には、個別の訪問調査を行い良質な研修についての評価を含めて指定の可否を判断するため、該当する病院は、指定申請期限の10ヶ月以上前に訪問調査の申込みをしてください。(管轄する地方厚生局に事前にご相談ください。)

病院群の在り方

「臨床研修病院群は、原則、同一の二次医療圏内又は同一の都道府県内にあることを基本とし、それらの地域を越える場合は、以下のような正当な理由があること」とありますが、どのように評価されるのですか。

臨床研修病院群の地理的範囲については、従来より、同一の二次医療圏内又は同一の都道府県内にあることが望ましい、としてきたところですが、今後もその考えを維持しつつ、それらの地域を越える場合は、例示に類するような正当な理由があるかを評価するため、新規指定申請書や年次報告書において当該臨床研修病院群を構成する理由を書いていただくこととします。

「臨床研修病院群は、頻度の高い疾病等について様々なバリエーションの経験及び能力形成が可能となるものであること」とありますが、様々なバリエーションとはどのような意味ですか。

一般的な診療において頻繁に関わる負傷または疾病に適切に対応できる基本的な診療能力を修得できるよう、頻度の高い疾病における分野(呼吸器、循環器、消化器等)や、病期(急性期、回復期、慢性期、在宅医療等)等において多様性を適切に確保しているという意味です。

協力型病院

「臨床研修病院群を構成する関係施設、特に協力型臨床研修病院については、研修医受入実績を十分に踏まえたものとなるよう努めること。」とありますが、研修医を受け入れていない協力型臨床研修病院は指定取消となるのですか。

年次報告書により、協力型臨床研修病院の研修医の受入実績を提出していただいておりますので、長年にわたり研修医の受入がない場合においては協力型臨床研修病院としての指定の継続が難しい場合もあります。

 

新規申請の事務

基幹型臨床研修病院を取り消されたのですが、過去に協力型臨床研修病院として、研修医に対して2年間に臨床研修を行ったことに相当する実績があるため、他の指定基準を満たしていれば、すぐにでも、基幹型臨床研修病院をして指定されますか。

例えば、基幹型臨床研修病院として研修医の受入が2年以上ないことによりその指定を取り消された病院や、基幹型臨床研修病院の指定基準の一つである年間入院患者数が3,000人未満であるため、個別の訪問調査等の結果その指定を取り消された病院にあっては、指定を取り消された後、協力型臨床研修病院として、研修医に対して新たに2年間臨床研修を行ったことに相当する実績が必要となります。

指導医

各診療科における臨床研修指導医の配置はどのようにしたらよいですか。

臨床研修指導医は、原則として、基幹型臨床研修病院又は協力型臨床研修病院の内科、救急部門、外科、麻酔科(部門)、小児科、産婦人科及び精神科の診療科(部門)並びに当該研修プログラム独自で必修科目としている診療科(部門)に配置されており、指導時間を十分に確保できることが必要です。

また、担当する分野における研修期間中、研修医5人に対して1人以上配置されている必要があります。

指導医は、「原則として、7年以上の臨床経験を有する者」とありますが、7年目途中の医師は対象となるのですか。

指導医となるには医師免許取得後7年間(84月)以上の臨床経験が必要となります。(7年途中の医師は対象となりません。)

中断

中断手続を行う場合は、原則として病院を変更して研修を再開しなければならないのですか。

これまでの中断の取扱いは、原則として病院を変更して研修を再開することを前提としたものでしたが、今後は、その再開場所については限定しません。関係者間で中断の検討を行う際には、その理由とともに、同一病院で再開予定か、病院を変更して再開予定かについても併せて検討してください。

臨床研修期間の途中で、基礎研究を行うため大学院に進学する場合などの理由でも中断手続を行うことができますか。

研究、留学等の多様なキャリア形成のため、臨床研修を長期にわたり休止又は中止する場合にも、中断の手続を行うことは可能です。また、研修の再開場所について、同一の病院とするか、病院を変更するかについては、関係者間でよく話し合って下さい。

到達目標の達成

到達目標の一部について経験できなくても、必修科目及び選択必修科目2科目を経験させれば臨床研修の修了とみなすことができますか。

必修科目及び選択必修科目2科目を経験させれば臨床研修の修了とみなしてよい、ということにはなりません。臨床研修の修了時には、臨床研修の目標の達成度を評価することしており、管理者は、研修医があらかじめ定められた研修期間を通じ、各目標について達成したか否かの評価を行い、少なくともすべての必修項目について目標を達成しなければ、修了を認めてはならないこととしています。このため、研修プログラムは、必修診療科等の如何に関わらず、到達目標を達成できる内容である必要があります。

指導医講習会

指導医講習会の開催指針は変更になるのですか。

指導医講習会の内容の充実の観点から、開催指針を改正する予定です。なお、新しい開催指針は平成27年度以降に開催する講習会からの適用を予定しています。

プログラム責任者養成講習会

「プログラム責任者は、研修プログラムの実施を管理し、適切な指導体制の確保に資するための講習会を受講していることが望ましいこと」とありますが、講習会はどのように受講すればよいですか。

例えば、医療研修推進財団が開催するプログラム責任者養成講習会がありますので、当財団にお問い合わせください。

第三者評価

「第三者による評価を受け、その結果を公表するよう努めること」とありますが、第三者による評価を受けるにはどのようにすればよいですか。

別ウィンドウで開く NPO 法人卒後臨床研修評価機構 等の第三者機関がありますので、適宜お問い合わせください。

 

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