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秋葉副大臣会見概要(インフルエンザの発生状況及びインフルエンザ予防の呼びかけ)

(H25.02.01(金) 13:03~13:14 省内会見室)

【広報室】

説明のポイント

  • 今冬については、流行入りの時期が昨年12月10日の週(第50週)、前週(1/21~1/27)の流行状況は、
    • 1医療機関あたりの患者数が36.44人
    • 推計患者214万人
    • 学校休業数(休校・学級閉鎖等)については、5,107施設
    と、いずれも平年並みの流行状況。
  • 現時点で流行しているウイルス型は、A香港型(A型H3N2)が大半を占めている。
  • 例年、年明けの学校の始業以降に急速に流行が拡大し、1月下旬から2月中旬にかけてピークを迎えることが多く、今が最も注意が必要な時期と考えている。
  • 今年の流行は北関東で始まり、既に関東・中部・九州などで大きく広がっている。今後は近畿・中国地方でも後を追って流行が広がる可能性があるので、十分注意してほしい。
  • インフルエンザにかからないためには、手をよく洗ってウイルスを口や鼻などから身体の中に入れないこと、そして体調管理に努めることが重要。
  • かかった場合には、うつさない予防がとても大事。
    • マスクの着用等の「咳エチケット」、
    • 学校や会社を休んで自宅で静養すること
    などが重要。

会見の詳細

《冒頭》

(副大臣)

 皆さんこんにちは。厚労副大臣の秋葉賢也です。厚生労働省は記者会見、大臣が中心で閣議後を行うことが多いわけですけれども、皆さん御案内のとおり、我が省はどちらかというと規制官庁の性格が強いところがあって、受け身の役所というような性格もございます。しかし、どんどん必要な情報あるいは国民にとって有益な情報は、これまでも投げ込みで発信はさせていただいてるんですけれども、我々三役で役割分担して、副大臣も案件によっては記者会見で情報を発信していこうということで大臣ともまとまりまして、今日はその第1回目ということで、こういう会見を開かせていただくことになりました。これからもですね、桝屋副大臣もおりますし、また、政務官もおりますので、それぞれの役割に応じて積極的にとりわけ重要だと思われる情報について、皆さんに情報を発信してまいりたいなというふうに思っておりますので、どうぞよろしくお願いしたいと思います。
 まず今日の第1回目になるわけですけれども、今日はこの冬のインフルエンザの流行状況について御説明をさせていただき、注意を喚起できればなというふうに思っております。ちょっと見辛いんですけれども、皆様のお手元にも資料を配付させていただいていると思いますけれども、インフルエンザ患者の定点当たりの報告人数ということで、ちょうど流行入りの時期が昨年の12月の10日の週からでございましたけれども、前週ですね、1月21日から27日までの流行の状況でありますけれども、1医療機関当たりの患者数が36.4人ということで、患者推計が全体で214万人、学校の休業数、この中には休校あるいは学級閉鎖等も含まれますけれども、5,107施設と、大体この数字自体は平年並みとなっております。現時点で流行しているウイルス型はA香港型が大半を占めています。例年、年明けの学校の始業式以降にですね、急速に、学校が始まるとどうしてもみんなで集合する形になりますから流行が拡大をして、例年この1月の下旬から2月の中旬にかけてピークを迎えることが多いわけでありまして、まさに今この時期が最も注意が必要な時期のピークを迎えつつあるのではないかということで、注意を喚起したいと思っているわけであります。インフルエンザは全国一律で流行が拡がるものではありません。なんとなくこうイメージ的にですね、全国が同じような時期にこう拡がっているようなイメージがありますけれども、お天気などと同じでですね、流行にはやはり地域的な拡がりの特徴があります。お手元の資料にも都道府県の概要のデータを添付させていただいてますけれども、今年の流行はまず北関東で始まりまして、特に関東・中部・九州などで大きく拡がっております。今後はですね、近畿・中国地方でもこの後を追うように流行が拡がる可能性もありますので、とりわけ西日本地区の人は更なる留意が必要だということだと思っております。予防に必要な情報は例年流行前の11月上旬にインフルエンザの総合対策を公表して、国民の皆様に対する感染予防の普及啓発を実施しているところでありますけれども、これも御案内のとおり、インフルエンザの予防には、まずかからないための予防と、それからうつさないための予防というのが二つございます。まずかからないための予防ということで、これも言い尽くされていることではありますけれども、こういう単純な作業を継続してやってもらえれば、かなりり患が防げるんじゃないかと思います。まず外出後の手洗いの励行、適度な湿度の保持、そして十分な休養とバランスの取れた栄養の摂取、そして人混みや繁華街への不必要な外出を控えると。まずはかからないための予防、当たり前のことですけれども、これはやはり徹底していただきたいということです。そして、次にはうつさないための予防ということも非常に大事になってまいります。残念ながら、もしかかってしまった場合には、自分が人にうつさないための対策ということが大切になってまいりまして、特にせきエチケットですね。このせきエチケットをしっかりと予防していくためには、やはりマスクを着用してもらうということ、これが感染をですね、やはりインフルエンザウイルスというのは感染力が強いわけですから、マスクの着用をこれは教育機関の現場だけじゃなくて、それぞれの事業所などにおいてもマスクの着用ということを中心に広げていっていただければなと思います。それから手の平でせきやくしゃみを受け止めたときはすぐ手を洗う。書いてることは当たり前なんですけれども、なかなかこれが実際に励行できないものですから、改めて皆さんに喚起を呼び掛けたいと思っております。それから最近はですね、クラスの中に児童がり患した場合には、必ず休ませるように指導しておりますけれども、ある意味まだまだ徹底していない面があるんじゃないかと思います。やはりインフルエンザに残念ながらり患してしまった場合には、やはりしっかり学校や会社を休んで、自宅で静養していただくということが、拡がりの防止にもつながってくるということだと思います。そして特にですね、お年寄りや体の弱い人には拡げないようにしていかなければなりません。今後も引き続きインフルエンザの予防に一生懸命努めていきたいと思っておりますので、是非皆さんからも、ちょうどピークを迎えるのではないかと思われている今その時期でございますので、改めて注意喚起を促していただければ大変ありがたく思っております。

《質疑》

(記者)

 まず、今年のインフルエンザの特徴というのは、特にはありますか。

(副大臣)

 患者数であるとか、あるいは広がりの状況は平年並みですが、そういう意味では、例年並みだということだと思いますね。

(記者)

 資料には載っていませんが、亡くなった人の数というのは、特に統計などは出ていませんか。

(副大臣)

 これまでですか。特にまだ統計は、今年度については取れていないようです。

(記者)

 今、もう患者の定点報告数が、大体1.5倍、1.5倍位の感じで毎週増えていて、この調子で行くと、2009年の新型インフルエンザの発生時のピークを超えてしまう位の頭になるのではないかと推測されるのですが、これを平年並みと言ってしまっていいものでしょうか。

(副大臣)

 今日御報告しましたとおり、12月の10日の週から段々増えてきているなという傾向と、今日までのデータというのに関しては、少なくとも平年並みで推移しているかなと。ただ、これからの、先の推計については、軽軽なことは申し上げられませんが、流行の入りと、そして今日、2月1日現在までは、平年並みで推移していきているということは言えるのだと思います。

(記者)

 このグラフの面積で、要するに、ごめんなさい、聞き方が悪かったです。30人を超えているので、警報レベルだと思うのですね。そうすると、これは今の状況については平たい言葉で言うと、流行しているのか、大流行なのか、30人を超えるというのは大流行しているという認識でいいのでしょうか。

(副大臣)

 大流行の定義が必ずしも定かではないのですが、少なくとも、ピークを迎えている局面にあると。ピーク期の前後を迎える局面にあるということは言えると思うものですから、この時期に改めて私が会見して、注意を喚起するということになった次第です。

(記者)

 あともう一点。もうワクチンの接種は間に合わないという理解でよろしいでしょうか。

(副大臣)

 今日、会見で申し上げたとおり、広がりの地域的な偏在というのがありますから、西日本の方は、これから更に流行するという意味でまだり患されている人は少ないわけですので、打った方がいい、打たない方がいいというおすすめはできませんが、まだまだ地域によっては有効なこともあり得るということだと思います。

(記者)

 この会見の、冒頭おっしゃっていましたが、今意義ということと、あと、こういうインフルエンザとか、割合専門的な内容になるかと思いますが、そういう内容について、非専門家である政務の方が会見することについての考え方ですね、当然、こういう専門的な質問があることもあるでしょうし、例えばあと、副大臣なり、かつて2009年のときは大臣が前面に出てやって、それが今色々なメッセージにも、良い方にも悪い方にも捉えたかと思いますが、あと原発事故の、これ別の政権ですが、そういう対応の問題とか色々あった中で、そこはどうお考えですか。

(副大臣)

 冒頭申し上げたとおり、我が省も規制官庁であるということもあってですね、受け身の対応が非常に多かったりするわけですね。やはり、国民にとって本当に必要な情報というのは積極的にアピールしていかなければならない。これまでもですね、投げ込みで皆さんには積極的に情報開示はしていますが、残念ながら、なかなかそれが十分取り上げていただけなかったり、メディアに伝わっていかないという部分があったかと思うのですね。それを、政務の我々がやることによって、取り上げていただくかどうかは皆さん方の問題ですが、やはり案件によっては積極的にやはり情報を発信していくと。ですから、投げ込んだ情報をですね、右から左ではなくてですね、我々も日々皆さんに公開している情報の中でも、これはというものについては、随時こういう形で、我々自身が会見を開いて資料の説明をさせていただくことによってですね、世論を喚起していく、普及啓発を図っていくと。そういう趣旨でのこの会見ですので、必ずしも、専門的な状況についての疑問があれば、そうした事務方を同席させることも可能ですし、どちらかと言うと、国民にとって有益な情報というものを、適宜我々としては発信していきたいし、是非その注意喚起によって利便をもたらしていきたいという思いでさせていただいているのが正直なところです。

(記者)

 具体的に、どういうレベルのものを。

(副大臣)

 初めてのことなものですからね。大臣が行うような、会見やぶら下がりでの大臣の考えと、我々政務三役との間でそごを来しても、これは支障を来すということになりますから、その辺は常に十分なコミュニケーションを図りながら、大臣からはやはり、我が省の基本的な方針なり、今後の取組ということは、これからも大臣からの発信ということになるのだと思います。私たちはその中で、そのフォローアップを行うことも時として出てくるでしょうし、また、これまで投げ込みに甘んじていた情報の中から、やはりこれはもっともっと我々から伝えていくべきではないのかというものが見い出せれば、積極的に取り上げてですね、これからもアピールしていきたいと思うのですね。そのことによって、やはり世論が喚起して、対応が充実してくれば、我々のこうした取組も意味が出てくるのではないかと思いますので、様々な情報を伝える役割がおありになる中で、その取捨選択が難しい面もあるかもしれませんが、我々も色々と案件を勘案しながら、これからも試行錯誤でしばらく取り組んでみたいと思っていますので、皆さんからも色々御協力などを頂きながら、やっていければいいなと思っていますので、どうぞよろしくお願いします。そして、皆さんもインフルエンザにかからないように、御注意いただきたいと思います。ありがとうございました。

(了)


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