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平成25年7月18日

【照会先】

医薬食品局審査管理課

猪熊 (4224)

化粧品規制協力国際会議(ICCR)第7回 結果概要

 2013年7月8日から10日にかけて第7回化粧品規制協力国際会議が東京で開催され、化粧品に係る情報交換が行われた。


 化粧品規制協力国際会議(ICCR) はカナダ、欧州連合、日本及び米国の化粧品規制当局からなる国際的グループである。ICCRの目的は、国際貿易への障壁を最小化しつつ、最高レベルの世界 的な消費者保護を維持することである。


 今回、中国及びブラジルの規制当局であるAQSIQ及びANVISAもオブザーバーとして参加し、各国の化粧品規制についてのプレゼンテーションが行われた。


 本会合の一部として、規制当局及び各地域の化粧品産業界との対話の場であるDialogue Meetingも開催された。
 会合では、以下のトピックに焦点をあてた。
  ・メンバーシップ及びオブザーバー参加
  ・動物実験代替法
  ・化粧品安全性評価のためのコンピューター予測モデル
  ・ナノ物質
  ・微量不純物
  ・内分泌攪乱物質
  ・アレルゲン


 7月9日に、ICCR規制当局は、利害関係者会合を開催し、4動物愛護団体が参加した。利害関係者より提示された懸念事項に対応するため、ICCRは今後立ち上げられる予定のウェブサイトに動物代替法に関する情報を載せる予定である。


 次回ICCRは2014年7月にオタワ(カナダ)で行われる。


会合の結果の概略

1. メンバーシップ及びオブザーバー参加

 ・本会合に中国及びブラジル規制当局がオブザーバーとして参加した。

2. 動物実験代替法

 ・規制当局はICATM の活動について最新の報告を受けた。
 ・「ICCR地域下の化粧品及び原材料に適用可能な動物代替法リスト(ICATM提案)」が受理された。本報告書の添付書類であるリストについても議論され、半年に1回アップデートされることとなった。

3. 化粧品安全性評価のためのコンピューター予測モデル

 ・Dialogue Meetingにおいて、本ワーキンググループ(WG)より進捗報告がされた。
 ・次回会合に向けたWGの作業は、コンピュータ予測モデルの適用可能性を探るためのデータ/知見のギャップ解析を中心とすることとなった。

4. ナノ物質

 ・「ナノ物質の特徴(その3)-不溶性、生体内持続性、複合媒体における大きさ測定-」の文書がWGより示された。
 ・本WGは作業を続け、次回会合と次々回会合の間に最新の科学的知見に関する調査を行うこととなった。結果は次々回会合(ICCR-9)において報告される。
 ・「化粧品中ナノ物質の安全性アプローチ」の報告書が受理された。

5. 微量不純物

 ・化粧品中の鉛に関する文書が受理され、記載整備されることとなった。
 ・水銀及び1,4-Dioxaneに関する文書は今後ともICCRにおいて議論されることが確認された。

6. 内分泌攪乱物質

 ・このトピックに関するプレゼンテーション及び議論に引き続き、化粧品産業界より追加情報の提供及び将来の議論の提案がなされることとなった。

7. アレルゲン

 ・Dialogue Meetingにおいて、本WGより進捗報告がなされ、次回会合に向け報告書を作成していく旨報告された。

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