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平成24年3月30日 【照会先】 医薬食品局食品安全部監視安全課 輸入食品安全対策室 室長 道野 大田、荒川(内線2497、2496) (電話代表) 03(5253)1111 (電話直通) 03(3595)2337 |
報道関係者各位
輸入食品に対する検査命令の実施について
~ガーナ産カカオ豆、韓国産鰻加工品及び中国産あさり~
本日、以下のとおり輸入者に対して、食品衛生法第26条第3項に基づく検査命令(輸入届出ごとの全ロットについての検査の義務づけ)を実施することとしたので、お知らせします。なお、韓国産鰻加工品のオフロキサシン及び中国産あさり及びその加工品のプロメトリンについては、登録検査機関の受託体制が整うまでの間は、自主検査にて対応することとします。
対象食国 | 対象食品等 | 検査の項目 | 経 緯 |
---|---|---|---|
ガーナ | カカオ豆及びその加工品 | イミダクロプリド*1 | 輸入時の自主検査の結果、カカオ豆からイミダクロプリドの検出が継続したことから、検査命令を実施するもの |
韓国 | 鰻加工品 | オフロキサシン*2 | 検査命令対象食品である活鰻と当該鰻加工品について、明確な管理区別がない旨が判明したため、検査命令食品の範囲を拡大して実施するもの。 |
中国 | あさり及びその加工品 | プロメトリン*3 | 国内での自主検査の結果、あさり加工品から基準値を超えるプロメトリンを検出したことから、検査命令を実施するもの。 |
*1クロロニコチル系殺虫剤
*2合成抗菌剤
*3トリアジン系除草剤
輸入実績(平成22年4月1日から平成24年3月29日まで:速報値)
<参考1>ガーナ産カカオ豆
届出年度 | 届出件数 | 届出重量(トン) | 検査件数* | 違反件数 |
平成22年 | 396 | 32,737 | 378 | 5 |
平成23年 | 525 | 43,716 | 525 | 16 |
<参考2>韓国産鰻加工品
活鰻の検査命令(平成23年12月27日)以降、輸入実績は無し。
<参考3>中国産あさり及びその加工品
届出年度 | 届出件数 | 届出重量(トン) | 検査件数* | 違反件数 |
平成22年 | 1,800 | 45,209 | 0 | 0 |
平成23年 | 1,751 | 38,041 | 2 | 0 |
<国内での検出事例>
品名:ボイルむき身あさりを原料としたあさり加工品(水煮)、殻付きあさり等
検査結果:プロメトリン 0.02~0.18 ppm検出 注1(基準値:0.01ppm 注2)
報告日:平成24年3月9日~3月30日
措置状況:回収中
注 1 プロメトリンの許容一日摂取量(人が一生涯毎日摂取し続けても、健康への影響がないとされる一日当たりの摂取量)は、日本では設定されていませんが、米国では体重1kg当たり0.04mg/日であることから、体重60kgの人がプロメトリンが0.18ppm残留したあさりを毎日約13kg摂取し続けたとしても、許容一日摂取量を超えることはなく、健康に及ぼす影響はありません。
注 2 プロメトリンは、あさりには0.01ppmの基準値(一律基準)が適用されますが、例えば、小麦、大麦、トマトには0.1ppmの基準値が設定されています。