ホーム> 報道・広報> 報道発表資料> 2016年9月> ジカウイルス感染症患者(輸入症例)の発生について
平成28年9月12日 【照会先】 健康局結核感染症課 感染症情報管理室長 宮川 昭二 (2389) 課長補佐 大塚 和子 (2376) (代表番号) 03(5253)1111 |
報道関係者各位
ジカウイルス感染症患者(輸入症例)の発生について
日本国内で、ベトナム在住の女性1名が発疹等の症状を示し、9月9日に医療機関を受診しました。ジカウイルス感染症の疑い事例として医療機関から自治体(東京都)に届け出があり、9月10日、東京都内の地方衛生研究所における検査の結果、ジカウイルス感染症の陽性が確定しました。
我が国でジカウイルス感染症患者が発生したのは11例目(全て輸入症例)であり、今年2月以降としては8例目になります。
この患者に関する情報等は、以下のとおりです。
○ 患者に関する情報
(1)概要
1 年代:40代
2 性別:女性
3 居住国:ベトナム
4 症状:発疹、頭痛、結膜炎、関節痛
5 現地での蚊の刺咬歴:あり
(2)患者の状況
現在、発疹等の症状が認められるものの、状態は安定しています。
国民の皆様へのメッセージ
ジカウイルス感染症は、一般に蚊に刺されることによって感染する疾患です。
ジカウイルス感染症は一般的に軽症であり、重症化するリスクは極めて低いですが、流行地域へ渡航する場合は、長袖・長ズボンを着用したり、蚊の忌避剤(虫よけスプレー等)を使用したりして、蚊に刺されないように注意してください。特に、妊婦の方は、流行地域への渡航は控えてください。
性行為感染のリスクを考慮し、流行地域に滞在中は症状の有無にかかわらず、性行為の際にコンドームを使用するか性行為を控えることを推奨します。
また、流行地域からの帰国者は症状の有無にかかわらず、忌避剤の使用など蚊に刺されないための対策を、少なくとも2週間程度特に注意を払って行うことが推奨されます。 流行地域から帰国した男女は、症状の有無にかかわらず、最低8週間、パートナーが妊婦の場合は妊娠期間中、性行為の際にコンドームを使用するか性行為を控えることを推奨します。
※WHO暫定ガイダンス(6月7日改訂)を踏まえた方針