ホーム> 報道・広報> 報道発表資料> 2016年4月> ジカウイルス感染症患者(輸入症例)の発生について



平成28年4月22日

【照会先】

健康局結核感染症課

感染症情報管理室長 宮川 昭二 (2389)

課長補佐 中谷祐貴子 (2373)

(代表番号) 03(5253)1111

報道関係者各位


ジカウイルス感染症患者(輸入症例)の発生について

日本国内で、オセアニア太平洋諸島の流行地域への滞在歴がある男性1名が発疹等の症状を示し、4月21日に医療機関を受診しました。ジカウイルス感染症の疑い事例として医療機関から自治体に届け出があり、本日、県内の地方衛生研究所における検査の結果、ジカウイルス感染症の陽性が確定しました。

我が国でジカウイルス感染症患者が発生したのは8例目(全て輸入症例)であり、今年2月以降としては5例目になります。

この患者に関する情報等は、以下のとおりです。

 

○ 患者に関する情報

(1)概要

   年代:10

   性別:男性

   滞在国:オセアニア太平洋諸島の流行地域(1年3か月程度滞在。4月20日に帰国。)

   症状:発熱(38℃)、発疹

   現地での蚊の刺咬歴:あり 

   居住都道府県:千葉県

 

(2)患者の状況

現在、患者は自宅療養中。 発疹が認められるものの、既に解熱して、状態は安定しています。

国民の皆様へのメッセージ

 

ジカウイルス感染症は、一般に蚊に刺されることによって感染する疾患です。現在、国内は蚊の活動期ではないため、国内で感染が拡大するリスクは極めて低くなっています。

ジカウイルス感染症は一般的に軽症であり、重症化するリスクは極めて低いですが、流行地域へ渡航する場合は、長袖・長ズボンを着用したり、蚊の忌避剤(虫よけスプレー等)を使用したりして、蚊に刺されないように注意してください。特に、妊婦の方は、流行地域への渡航は控えてください。

また、流行地域からの帰国者は症状の有無にかかわらず、忌避剤の使用など蚊に刺されないための対策を、少なくとも2週間程度特に注意を払って行うことが推奨されます。また、性交渉による感染リスクも指摘されており、流行地域から帰国した男性は、症状の有無にかかわらず、最低4週間、パートナーが妊婦の場合は妊娠期間中、性行為の際にコンドームを使用するか性行為を控えることを推奨します。

 


 

ホーム> 報道・広報> 報道発表資料> 2016年4月> ジカウイルス感染症患者(輸入症例)の発生について

ページの先頭へ戻る