ホーム> 報道・広報> 報道発表資料> 2016年3月> ジカウイルス感染症患者(輸入症例)の発生について
平成28年3月24日 【照会先】 健康局結核感染症課 感染症情報管理室長 宮川 昭二 (2389) 課長補佐 中谷祐貴子 (2373) (代表番号) 03(5253)1111 |
報道関係者各位
ジカウイルス感染症患者(輸入症例)の発生について
日本国内で、ブラジル以外の中南米の流行地域への滞在歴がある女性1名が発疹等の症状を示し、3月23日に医療機関を受診しました。ジカウイルス感染症の疑い事例として医療機関から自治体に届け出があり、本日、国立感染症研究所における検査の結果、ジカウイルス感染症の陽性が確定しました。
我が国でジカウイルス感染症患者が発生したのは7例目(全て輸入症例)であり、今回の中南米におけるジカウイルス感染症流行後としては4例目になります。
この患者に関する情報等は、以下のとおりです。
○ 患者に関する情報
(1)概要
1 年代: 40代
2 性別: 女性
3 滞在国: ブラジル以外の中南米の流行地域(2週間程度滞在。3月20日に帰国)
4 症状: 発疹、発熱(37.9℃)、関節痛、結膜炎等。
5 蚊の刺咬歴: あり
6 居住都道府県: 愛知県
(2)患者の状況
現在、患者は自宅療養中。 発疹や倦怠感が認められるものの、既に解熱して、状態は安定しています。
国民の皆様へのメッセージ
ジカウイルス感染症は、一般に蚊に刺されることによって感染する疾患です。現在、国内は蚊の活動期ではないため、国内で感染が拡大するリスクは極めて低くなっています。
ジカウイルス感染症は一般的に軽症であり、重症化するリスクは極めて低いですが、流行地域へ渡航する場合は、長袖・長ズボンを着用したり、蚊の忌避剤(虫よけスプレー等)を使用したりして、蚊に刺されないように注意してください。特に、妊婦の方は、流行地域への渡航は控えてください。また、性交渉による感染リスクも指摘されており、流行地域から帰国した男性で、妊娠中のパートナーがいる場合は、パートナーの妊娠期間中は、症状の有無にかかわらず、性行為の際にコンドームを使用してください。